(第一実施形態)
以下、本発明に係る生活リズム判定装置及び生活リズム判定システムの第一実施形態について説明する。図1は、生活リズム判定システム100の概略構成図である。
図1に示すように、生活リズム判定システム100は、インターネット等のネットワーク9と、住宅H1と、サーバー1(生活リズム判定装置)と、端末装置2と、を備えている。サーバー1は、住宅H1に配置された電力センサーPS及び端末装置2とネットワーク9を介して通信可能に接続されている。
住宅H1は、一以上の電気機器と、主幹ブレーカーBKと、電力センサーPSと、を備えている。以下では、図1に示すように、住宅H1は、一以上の電気機器として、洗濯機M1、テレビM2、掃除機M3、炊飯器M4、及びエアコンM5を備えているものとして説明する。ただし、住宅H1が備える電気機器をこれらに限定する趣旨ではない。また、以下では、洗濯機M1、テレビM2、掃除機M3、炊飯器M4、及びエアコンM5を総称する場合、電気機器Mと記載する。
主幹ブレーカーBKは、住宅H1への配電線と住宅H1内の不図示の一以上の各コンセントとの間に設けられ、所定の電流値よりも大きい電流値の電流が流れたコンセントへの電力の供給を強制的に遮断する。
電力センサーPSは、各電気機器Mの使用電力量を定期的(例えば、30分毎)に計測する。具体的には、電力センサーPSは、主幹ブレーカーBKを介して各コンセントへ供給される電力量を定期的に計測し、当該計測した電力量に基づいて、当該電力量の電力を使用した電気機器Mが、洗濯機M1、テレビM2、掃除機M3、炊飯器M4及びエアコンM5の何れであるかを識別する。電気機器Mの識別の方法は公知であるので、詳細な説明は省略する。
そして、電力センサーPSは、当該計測の都度、当該計測した各電気機器Mの使用電力量を示す電力情報をネットワーク9を介してサーバー1へ送信する。尚、主幹ブレーカーBKから何れのコンセントへも電力が供給されていなかった場合、電力センサーPSは、全ての電気機器Mの使用電力量が「0」であったことを示す電力情報をサーバー1へ送信する。
サーバー1は、通信部16と、第一記憶部17と、第二記憶部18と、第三記憶部19と、制御部10と、を備えている。通信部16、第一記憶部17、第二記憶部18及び第三記憶部19は、不図示の制御バスを介して制御部10と通信可能に接続されている。
通信部16は、サーバー1が、住宅H1が備える電力センサーPSや端末装置2等の外部装置とネットワーク9を介して通信するための不図示の通信インターフェイス回路を備えている。
第一記憶部17、第二記憶部18及び第三記憶部19は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶装置によって構成されている。第一記憶部17、第二記憶部18及び第三記憶部19は、それぞれ一台の記憶装置で構成してもよいし、一台以上の記憶装置が有する記憶領域を三以上の記憶領域に分割し、当該分割後の各記憶領域を、第一記憶部17、第二記憶部18、及び第三記憶部19として利用するようにしてもよい。
制御部10は、サーバー1の各部の動作を制御する。具体的には、制御部10は、所定の演算処理を実行する不図示のCPU(Central Processing Unit)、所定の制御プログラムが記憶されたEEPROM等の不図示の不揮発性メモリー、データを一時的に記憶するための不図示のRAM(Random Access Memory)、現在日時を計時する不図示のタイマー回路、及びこれらの周辺回路等を備えている。
制御部10は、不揮発性メモリー等に記憶された制御プログラムをCPUに実行させることにより、図1の実線矩形部に示すように、取得部11、生成部12、判定部13、及び通知部14として動作する。
取得部11は、住宅H1における各電気機器Mの使用電力量を示す電力情報を定期的に取得して、当該取得した各電力情報を第一記憶部17に時系列に記憶する。
具体的には、通信部16は、住宅H1の電力センサーPSによって定期的に送信される電力情報を受信する。取得部11は、通信部16が電力情報を受信する度に、通信部16から当該電力情報を取得し、当該電力情報の送信元の識別情報と、当該電力情報を受信した日付と、当該電力情報を受信した時刻と、当該電力情報と、を対応付けて第一記憶部17に記憶する。
尚、取得部11は、例えば、通信部16が受信した電力情報の通信パケットに含まれる電力センサーPSのMACアドレス等、当該電力情報の送信元である住宅H1を識別可能な情報を、当該電力情報の送信元の識別情報として取得する。
ただし、これに限らず、電力センサーPSが、当該電力情報の送信元の識別情報として、例えば住宅H1の住所等の住宅H1を識別可能な情報を電力情報に含めて送信するようにしてもよい。そして、取得部11が、当該電力情報に含まれている当該住宅H1を識別可能な情報を、当該電力情報の送信元の識別情報として取得するようにしてもよい。
図2は、第一記憶部17に記憶された電力情報の一例を示す図である。例えば、通信部16が住宅H1の電力センサーPSによって送信された電力情報を2015年8月1日土曜日の0時15分に受信したとする。また、当該電力情報は、全ての電気機器Mの使用電力量が「0」であったことを示す「M:0」であったとする。また、以下では、住宅H1の識別情報が「H1」であるとする。
この場合、取得部11は、図2に示すように、取得した電力情報の送信元である住宅H1の識別情報「H1」と、当該電力情報を取得した日付「2015/8/1(土)」と、当該電力情報を取得した時刻「0:15」と、当該電力情報「M:0」と、を対応付けて記憶する。
次に、通信部16が、住宅H1の電力センサーPSによって送信された電力情報を30分後の0時45分に受信したとする。当該電力情報も、全ての電気機器Mの使用電力量が「0」であったことを示す「M:0」であったとする。この場合も、取得部11は、図2に示すように、当該電力情報の送信元である住宅H1の識別情報「H1」と、当該電力情報を取得した日付「2015/8/1(土)」と、当該電力情報を取得した時刻「0:45」と、当該電力情報「M:0」と、を対応付けて記憶する。
その後、2015年8月1日土曜日の9時15分に、通信部16が住宅H1の電力センサーPSによって送信された電力情報を受信したとする。当該電力情報は、洗濯機M1の使用電力量が「P1」であり、掃除機M3の使用電力量が「P3」であることを示す「M1:P1、M3:P3」であったとする。
この場合、取得部11は、図2の四行目に示すように、当該電力情報の送信元である住宅H1の識別情報「H1」と、当該電力情報を取得した日付「2015/8/1(土)」及び時刻「9:15」と、当該電力情報「M1:P1、M3:P3」と、を対応付けて記憶する。
図1に参照を戻す。生成部12は、第一記憶部17に記憶されている各電力情報に基づいて、住宅H1において一以上の所定の各時間帯に使用され得る電気機器Mの組み合わせを生成する。
具体的には、生成部12は、第一記憶部17において住宅H1の識別情報「H1」と対応付けて記憶されている各電力情報を参照し、各時刻における各電気機器Mの使用電力量の平均値を算出する。図3は、各時刻における各電気機器Mの使用電力量の平均値と各時間帯R1〜R5との関係を示すグラフである。
例えば、図3の最上部に示すグラフは、生成部12が、第一記憶部17において住宅H1の識別情報「H1」と対応付けて記憶されている各電力情報を参照して、各時刻における洗濯機M1の使用電力量の平均値を算出し、当該算出した平均値を、横軸が時刻、縦軸が電力量の二次元座標にプロットした例を示している。同様に、図3の残りの四個のグラフは、上から順に、各時刻におけるテレビM2、掃除機M3、炊飯器M4及びエアコンM5の使用電力量の平均値を、上記二次元座標にプロットした例を示している。
次に、生成部12は、予め定められた一以上の各時間帯R1〜R5において、使用電力量の平均値が0ではない電気機器Mの組み合わせを、住宅H1において各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせとして生成する。
尚、各時間帯R1〜R5は、サーバー1の管理者や住宅H1の居住者を観察する観察者等によって、パソコン等の外部装置を用いて編集された後、不揮発性メモリー等に予め記憶されている。
以下では、時間帯R1は、6時30分から7時30分までの時間帯、時間帯R2は、8時30分から9時30分までの時間帯に定められているとする。時間帯R3は、11時30分から13時00分までの時間帯、時間帯R4は、18時00分から19時30分までの時間帯、時間帯R5は、22時00分から23時00分までの時間帯に定められているとする。
例えば、図3では、時間帯R1において、テレビM2及び炊飯器M4の使用電力量の平均値は0ではない。このため、生成部12は、住宅H1において時間帯R1に使用され得る電気機器Mの組み合わせC11「M2、M4」を生成する。
同様にして、生成部12は、住宅H1において時間帯R2に使用され得る電気機器Mの組み合わせC12「M1、M3」を生成し、住宅H1において時間帯R3に使用され得る電気機器Mの組み合わせC13「M2、M5」を生成し、住宅H1において時間帯R4に使用され得る電気機器Mの組み合わせC14「M2、M5」を生成する。
尚、時間帯R5において、電気機器M1〜M5の使用電力量の平均値は、全て0となっており、使用電力量の平均値が0でない電気機器Mが存在しない。このため、生成部12は、住宅H1において時間帯R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせC15「なし」を生成する。
また、生成部12は、生成した住宅H1における各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせC11〜C15を、当該生成のために参照した各電力情報の送信元の識別情報と、各時間帯R1〜R5の識別情報と、対応付けて第三記憶部19に記憶する。
図4は、第三記憶部19に記憶された住宅H1において各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせC11〜C15の一例を示す図である。例えば、図4に示すように、生成部12は、上記の具体例で生成した組み合わせC11「M2、M4」を、当該組み合わせC11「M2、M4」の生成時に参照した各電力情報の送信元の識別情報「H1」と、時間帯R1の識別情報「R1:6:30−7:30」と、対応付けて第三記憶部19に記憶する。
同様にして、生成部12は、上記の具体例で生成した組み合わせC12「M1、M3」、C13「M2、M5」、C14「M2、M5」、C15「なし」を、電力情報の送信元の識別情報「H1」と、各時間帯R2、R3、R4、R5の識別情報「R2:8:30−9:30」、「R3:11:30−13:00」、「R4:18:00−19:30」、R5「R5:22:00−23:00」」と、対応付けて第三記憶部19に記憶する。
尚、電気機器Mが居住者による使用を待機している待機状態にある場合にも、僅かながら電気機器Mに電力が供給されることがある。これを考慮して、待機状態にある電気機器Mに供給されると考えられる電力量を待機電力量として予め定め、不揮発性メモリー等に記憶してもよい。これに合わせて、生成部12が、第一記憶部17に記憶されている各電力情報に基づいて、各時間帯R1〜R5において、使用電力量の平均値が上記待機電力量よりも大きい電気機器Mの組み合わせを、住宅H1において各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせとして生成するようにしてもよい。
図1に参照を戻す。判定部13は、各時間帯R1〜R5の終了時に、当該時間帯において取得部11が取得した各電力情報に基づく住宅H1において当該時間帯に使用された電気機器Mの組み合わせと、生成部12が生成した住宅H1において当該時間帯に使用され得る電気機器Mの組み合わせと、の乖離の度合いに基づいて、当該時間帯における住宅H1の居住者の生活リズムが異常であったか否かを判定する。
以下、各時間帯R1〜R5の終了時に判定部13が行う判定を代表して、時間帯R1における判定について具体的に説明する。尚、第三記憶部19には、図4に示すように、生成部12が生成した住宅H1において時間帯R1に使用され得る電気機器Mの組み合わせC11「M2、M4」が、住宅H1の識別情報「H1」及び時間帯R1の識別情報「R1:6:30−7:30」と対応付けて記憶されているとする。
判定部13は、時間帯R1の終了時になると、時間帯R1において取得部11が取得した各電力情報から、時間帯R1において使用電力量が「0」ではない電気機器Mの組み合わせを取得する。
例えば、取得部11が、時間帯R1における6時45分に、炊飯器M4の使用電力量が「P4」であることを示す電力情報「M4:P4」を取得したとする。また、取得部11が、時間帯R1における7時15分に、テレビM2の使用電力量が「P2」であり、炊飯器M4の使用電力量が「P4」であることを示す電力情報「M2:P2、M4:P4」を取得したとする。
この場合、判定部13は、時間帯R1の終了時になると、時間帯R1において取得部11が取得した二個の電力情報から、時間帯R1において使用電力量が「0」ではないテレビM2と炊飯器M4の組み合わせ「M2、M4」を取得する。
そして、判定部13は、当該取得した電気機器Mの組み合わせと、生成部12が生成した住宅H1において時間帯R1に使用され得る電気機器Mの組み合わせC11「M2、M4」、つまり、第三記憶部19において住宅H1の識別情報「H1」及び時間帯R1の識別情報「R1:6:30−7:30」と対応付けて記憶されている電気機器Mの組み合わせC11「M2、M4」と、の乖離の度合いを判断する。
例えば、上述のように、判定部13は、時間帯R1の終了時に、使用電力量が「0」ではない電気機器Mの組み合わせ「M2、M4」を取得したとする。この場合、判定部13は、当該取得した電気機器Mの組み合わせ「M2、M4」と住宅H1において時間帯R1に使用され得る電気機器Mの組み合わせC11「M2、M4」とが一致しているので、乖離がないと判断する。
一方、判定部13は、時間帯R1の終了時に、使用電力量が「0」ではない電気機器Mの組み合わせ「M2」を取得したとする。この場合、判定部13は、当該取得した電気機器Mの組み合わせ「M2」と、住宅H1において時間帯R1に使用され得る電気機器Mの組み合わせC11「M2、M4」と、に一の電気機器M4の乖離があると判断する。
また、判定部13は、時間帯R1の終了時に、使用電力量が「0」ではない電気機器Mの組み合わせを取得できなかった場合は、二の電気機器M2、M4の乖離があると判断する。
ただし、図4に示す例とは異なり、生成部12が生成した住宅H1において時間帯R1に使用され得る電気機器Mの組み合わせC11が「なし」であったとする。この場合、判定部13は、時間帯R1の終了時に、使用電力量が「0」ではない電気機器Mの組み合わせを取得できなかったときは、住宅H1において時間帯R1に使用され得る電気機器Mの組み合わせC11「なし」が示す状況と一致しているので、乖離がないと判断する。
そして、判定部13は、一以上の電気機器Mの乖離があると判断した場合、時間帯R1における住宅H1の居住者の生活リズムが異常であったと判定する。一方、判定部13は、上記の判定において、乖離がないと判定した場合、時間帯R1における上記居住者の生活リズムが正常であったと判定する。
尚、これに限らず、判定部13は、二以上の所定数の電気機器Mの乖離があると判断した場合に、各時間帯R1〜R5における住宅H1の居住者の生活リズムが異常であったと判定するようにしてもよい。また、各時間帯R1〜R5と同様にして、上記所定数を、パソコン等の外部装置を用いて編集できるようにしてもよい。
また、上述のように、生成部12が、第一記憶部17に記憶されている各電力情報に基づいて、各時間帯R1〜R5において、使用電力量の平均値が上記待機電力量よりも大きい電気機器Mの組み合わせを、住宅H1において各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせとして生成するようにしたとする。この場合、判定部13が、各時間帯R1〜R5の終了時に、当該時間帯において取得部11が取得した各電力情報から、使用電力量が上記待機電力量よりも大きい電気機器Mの組み合わせを、住宅H1において当該時間帯に使用された電気機器Mの組み合わせとして取得するようにしてもよい。
また、判定部13は、各時間帯R1〜R5における住宅H1の居住者の生活リズムが異常であったか否かの判定結果を第二記憶部18に記憶する。
具体的には、判定部13が、2015年8月1日土曜日の時間帯R1の終了時に、時間帯R1における住宅H1の居住者の生活リズムが異常であったと判定したとする。この場合、判定部13は、当該判定結果を示すメッセージ(例えば、「2015年8月1日土曜日の6時半から7時半の時間帯における住宅H1の居住者の生活リズムに異常が見られました。」)を第二記憶部18に記憶する。
一方、判定部13が、2015年8月1日土曜日の時間帯R1の終了時に、時間帯R1における住宅H1の居住者の生活リズムが正常であったと判定したとする。この場合、判定部13は、当該判定結果を示すメッセージ(例えば、「2015年8月1日土曜日の6時半から7時半の時間帯における住宅H1の居住者の生活リズムは正常でした。」)を第二記憶部18に記憶する。
図1に参照を戻す。通知部14は、判定部13によって住宅H1の居住者の生活リズムが異常であったと判定される度に、当該判定結果を住宅H1の居住者の観察者が利用可能な所定の宛先へ通知する。
具体的には、住宅H1の居住者の観察者が利用可能なメールアドレスや、SNS(Social Networking Service)において当該観察者が利用可能なホームページへメッセージを投稿するためのURL等、当該観察者が利用可能な宛先を示す宛先情報が、不揮発性メモリーに予め記憶されている。
通知部14は、判定部13によって各時間帯R1〜R5における住宅H1の居住者の生活リズムが異常であったと判定される度に、通信部16に、当該居住者の生活リズムが異常であったと判定した結果を示すメッセージを上記宛先情報が示す宛先へ送信させる。
次に、端末装置2について説明する。端末装置2は、通信部24と、記憶部25と、操作表示部26と、制御部20と、を備えている。
通信部24は、端末装置2が、ネットワーク9を介して、サーバー1、不図示のメールサーバー及び不図示のSNSサーバー等の外部装置と通信するための不図示の通信インターフェイス回路を備えている。
記憶部25は、HDDやSSD等の記憶装置である。
操作表示部26は、液晶ディスプレイ等の表示部261と、ユーザーに端末装置2の操作を行わせるための操作部262と、を備えている。操作部262は、表示部261に表示されたソフトキーのタッチ操作を行わせるための不図示のタッチパネル装置等を備えている。
制御部20は、端末装置2の各部の動作を制御する。具体的には、制御部20は、所定の演算処理を実行する不図示のCPU、所定の制御プログラムが記憶されたEEPROM等の不図示の不揮発性メモリー、データを一時的に記憶するための不図示のRAM及びこれらの周辺回路等を備えている。
制御部20は、不揮発性メモリー等に記憶された制御プログラムをCPUに実行させることにより、通知確認部21、結果取得部22及び結果報知部23として動作する。
通知確認部21は、通知部14によって、住宅H1の居住者の観察者が利用可能な宛先へ通知された各判定結果を表示部261に表示させる。
具体的には、制御部20が備える不揮発性メモリーには、住宅H1の居住者の観察者が利用可能なメールアドレスや、SNSにおいて当該観察者が利用可能なホームページのURL等、当該観察者が利用可能なネットワークサービスの識別情報が予め記憶されている。
通知確認部21は、上記メールアドレス宛に送信されたメッセージの送信を要求する信号を、通信部24によって、定期的(例えば、30分毎)にネットワーク9に接続された所定のメールサーバーへ送信させる。
これに応答して、当該メールサーバーが上記メールアドレス宛に送信されたメッセージを端末装置2へ返信し、通信部24が当該返信されたメッセージを受信する度に、通知確認部21は、通信部24によって受信されたメッセージを表示部261に表示させる。これにより、住宅H1の居住者の観察者は、上記メールアドレス宛に送信された、判定部13による異常の判定結果を示すメッセージを確認することができる。
また、通知確認部21は、操作部262の操作によって、SNSにおいて上記観察者が利用可能なホームページの閲覧を要求する指示が入力されると、不揮発性メモリーに記憶されている当該ホームページのURLに対応する画面データの送信を要求する信号を、通信部24によって、ネットワーク9に接続された所定のSNSサーバーへ送信させる。
これに応答して、当該SNSサーバーが上記URLに対応する画面データを端末装置2へ返信し、通信部24が当該返信された画面データを受信すると、通知確認部21は、通信部24によって受信された画面データを表示部261に表示させる。これにより、上記観察者は、上記ホームページに投稿された、判定部13による異常の判定結果を示すメッセージを確認することができる。
結果取得部22は、第二記憶部18に記憶されている各判定結果を取得する。具体的には、結果取得部22は、操作部262の操作によって、第二記憶部18に記憶されている各判定結果を取得する取得指示が入力されると、当該取得指示を示す信号を通信部24によってサーバー1へ送信させる。
一方、サーバー1では、通信部16が上記取得指示を示す信号を受信すると、制御部10は、第二記憶部18に記憶されている各判定結果を端末装置2へ返信する。これにより、通信部24が当該返信された各判定結果を受信すると、結果取得部22は、通信部24が受信した各判定結果を取得する。
結果報知部23は、結果取得部22が取得した各判定結果を表示部261に表示させる(報知する)。尚、操作表示部26に音声を出力するスピーカーを設けてもよい。これにより、結果報知部23は、結果取得部22が取得した各判定結果を表す音声を当該スピーカーに出力させることで、当該各判定結果を報知するようにしてもよい。
以下では、サーバー1の動作について説明する。図5は、サーバー1の動作を示すフローチャートある。
図5に示すように、取得部11は、上述のようにして、住宅H1における各電気機器Mの使用電力量を示す電力情報を定期的に取得し、当該取得した各電力情報を第一記憶部17に時系列に記憶する(S1)。ステップS1の実行後は、ステップS6及びステップS2以降の処理が行われる。
ステップS6では、生成部12は、上述のようにして、第一記憶部17に記憶されている各電力情報に基づいて、住宅H1において各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせを生成する。そして、生成部12は、当該生成した各組み合わせを、上述のようにして、当該生成のために参照した電力情報の送信元の識別情報と、各時間帯R1〜R5の識別情報と、対応付けて第三記憶部19に記憶する(S6)。尚、生成部12は、当該ステップS6を、ステップS2以降の処理とは別の処理として、定期的(例えば、一週間毎)に繰り返す。
各時間帯R1〜R5の終了時刻になると(S2;YES)、判定部13は、上述のようにして、当該時間帯において取得部11によって取得された各電力情報に基づく住宅H1において当該時間帯に使用された電気機器Mの組み合わせと、ステップS6において生成され、第三記憶部19に記憶された、住宅H1において当該時間帯に使用され得る電気機器Mの組み合わせと、の乖離の度合いに基づいて、当該時間帯における住宅H1の居住者の生活リズムが異常であったか否かを判定する(S3)。
ステップS3において、住宅H1の居住者の生活リズムが異常であったと判定されると(S3;YES)、通知部14は、上述のようにして、当該判定結果を住宅H1の居住者の観察者が利用可能な宛先へ通知する(S4)。
そして、ステップS3において、住宅H1の居住者の生活リズムが正常であったと判定された場合(S3;NO)及びステップS4の実行後には、ステップS5が実行される。
ステップS5では、判定部13は、上述のようにして、ステップS3における判定結果を第二記憶部18に記憶する(S5)。ステップS5の実行後は、ステップS2以降の処理が繰り返される。
(1)第一実施形態の構成によれば、各時間帯R1〜R5の終了時に、当該時間帯において取得部11が取得した電力情報に基づき、住宅H1において当該時間帯に使用された電気機器Mの組み合わせが把握される。
また、第一記憶部17に記憶されている各電力情報に基づいて、住宅H1において各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせが生成される。これにより、当該組み合わせから、上記居住者の生活リズムが正常である場合に、上記居住者が各時間帯R1〜R5に使用すると考えられる電気機器Mの組み合わせを把握することができる。
このため、判定部13は、各時間帯R1〜R5の終了時に、上記居住者が当該時間帯に実際に使用した電気機器Mの組み合わせと、上記居住者の生活リズムが正常である場合に上記居住者が当該時間帯に使用すると考えられる電気機器Mの組み合わせと、が一致し、これら二つの組み合わせに乖離がなければ、当該時間帯における上記居住者の生活リズムが正常であったことを適切に判定することができる。一方、判定部13は、上記二つの組み合わせが一致せず、上記二つの組み合わせに何らかの乖離があれば、その乖離の度合いに基づいて、当該時間帯における上記居住者の生活リズムが異常であったことを適切に判定することができる。
更に、第一実施形態の構成によれば、判定部13によって上記居住者の生活リズムが異常であったと判定される度に、当該判定結果が当該居住者の観察者が利用可能な所定の宛先へ通知される。これにより、観察者は、上記居住者の生活リズムが異常になった時間帯の終了後、迅速に、上記居住者の生活リズムが異常になったことを把握することができる。
(2)第一実施形態の構成によれば、観察者は、各時間帯R1〜R5の終了後も、第二記憶部18に記憶されている、判定部13による各判定結果を参照することで、過去の各時間帯R1〜R5における居住者の生活リズムの変遷を把握することができる。
(3)第一実施形態の構成によれば、結果報知部23によって第二記憶部18に記憶されている各判定結果が表示されるので、観察者は、端末装置2を利用することで、第二記憶部18に記憶されている各判定結果を容易に把握することができる。
(第二実施形態)
以下、本発明に係る生活リズム判定装置及び生活リズム判定システムの第二実施形態について説明する。尚、第二実施形態では、生成部12及び判定部13の構成が第一実施形態における構成とは異なる。以下、第一実施形態で説明した内容と同内容の説明については省略し、第二実施形態における生成部12及び判定部13の構成について説明する。
生成部12は、第一記憶部17に記憶されている所定の期間中に取得された各電力情報に基づいて、住宅H1において上記期間中の各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせを生成する。
具体的には、生成部12は、住宅H1の識別情報「H1」及び所定の期間に対応する日付と対応付けて第一記憶部17に記憶されている各電力情報のみを参照し、各時刻における各電気機器Mの使用電力量の平均値を算出する。
上記所定の期間には、平日に対応する期間及び休日に対応する期間が含まれている。更に、上記所定の期間には、春、夏、秋及び冬のうちの一以上の所定の季節に対応する期間が含まれている。ただし、これに限らず、上記所定の期間には、日付で指定された期間(例えば2015年1月1日から2015年12月31日までの一年間)等、その他の期間が含まれていてもよい。
尚、上記所定の期間は、各時間帯R1〜R5と同様、サーバー1の管理者や住宅H1の居住者を観察する観察者等によって、パソコン等の外部装置を用いて編集された後、不揮発性メモリー等に予め記憶されている。また、ステップS6の実行前に、例えばタイマー回路が計時した現在日付を含む年の1月1日から12月31日までの一年間等のように、所定の規則に従って自動的に決定した期間を、上記所定の期間として定め、RAM等に予め記憶するようにしてもよい。
例えば、上記所定の期間が休日に対応する期間であるとする。
この場合、生成部12は、第一記憶部17において住宅H1の識別情報「H1」及び休日の期間に対応する日付と対応付けて記憶されている各電力情報(例えば、図2では、住宅H1の識別情報「H1」及び日付「2015/8/1(土)」、「2015/8/2(日)」と対応付けて記憶されている各電力情報)のみ参照する。
そして、生成部12は、第一実施形態と同様にして、当該参照した各電力情報に基づいて、各時刻における各電気機器Mの使用電力量の平均値を算出する。これにより、生成部12は、休日の期間中の各時刻における各電気機器Mの使用電力量の平均値を算出する。
そして、生成部12は、第一実施形態と同様にして、各時間帯R1〜R5において、使用電力量の平均値が0ではない電気機器Mの組み合わせを、住宅H1において休日の期間中の各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせとして生成する。
また、例えば、上記所定の期間が、夏及び冬に対応する、6〜9月及び11〜3月の期間であるとする。
この場合、生成部12は、住宅H1の識別情報「H1」及び6〜9月の四か月の期間と対応付けて第一記憶部17に記憶されている各電力情報と、住宅H1の識別情報「H1」及び11〜3月の五か月の期間と対応付けて第一記憶部17に記憶されている各電力情報のみ参照する。
そして、生成部12は、第一実施形態と同様にして、当該参照した各電力情報に基づいて、各時刻における各電気機器Mの使用電力量の平均値を算出する。これにより、生成部12は、夏及び冬に対応する期間中の各時刻における各電気機器Mの使用電力量の平均値を算出する。そして、生成部12は、各時間帯R1〜R5において、使用電力量の平均値が0ではない電気機器Mの組み合わせを、住宅H1において夏及び冬に対応する期間中の各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせとして生成する。
また、生成部12は、生成した住宅H1において所定の期間中の各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせを、当該生成のために参照した各電力情報の送信元の識別情報と、所定の期間の識別情報と、各時間帯R1〜R5の識別情報と、対応付けて第三記憶部19に記憶する。
図6は、第二実施形態において第三記憶部19に記憶された、住宅H1において所定の期間中の各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせの一例を示す図である。
例えば、生成部12が、住宅H1において平日の期間中の時間帯R2に使用され得る電気機器Mの組み合わせC22「M1、M3」を生成したとする。この場合、生成部12は、図6に示すように、当該生成した組み合わせC22「M1、M3」を、当該組み合わせC22「M1、M3」の生成時に参照した電力情報の送信元の識別情報「H1」と、平日の期間の識別情報「平日」と、時間帯R2の識別情報「R2:8:30−9:30」と、対応付けて第三記憶部19に記憶する。
また、例えば、生成部12が、住宅H1において休日の期間中の時間帯R2に使用され得る電気機器Mの組み合わせC32「なし」を生成したとする。この場合、生成部12は、図6に示すように、当該生成した組み合わせC32「なし」を、当該組み合わせC32「なし」の生成時に参照した電力情報の送信元の識別情報「H1」と、休日の期間の識別情報「休日」と、時間帯R2の識別情報「R2:8:30−9:30」と、対応付けて第三記憶部19に記憶する。
また、例えば、生成部12が、住宅H1において夏及び冬の期間(6〜9月、11〜3月)中の時間帯R3に使用され得る電気機器Mの組み合わせC43「M2、M5」を生成したとする。この場合、生成部12は、図6に示すように、当該生成した組み合わせC43「M2、M5」を、当該組み合わせC43「M2、M5」の生成時に参照した電力情報の送信元の識別情報「H1」と、夏及び冬の期間の識別情報「夏・冬」と、時間帯R3の識別情報「R3:11:30−13:00」と、対応付けて第三記憶部19に記憶する。
また、例えば、生成部12が、住宅H1において春及び秋の期間(4、5、10月)中の時間帯R3に使用され得る電気機器Mの組み合わせC53「M2」を生成したとする。この場合、生成部12は、図6に示すように、当該生成した組み合わせC53「M2」を、当該組み合わせC53「M2」の生成時に参照した電力情報の送信元の識別情報「H1」と、春及び秋の期間の識別情報「春・秋」と、時間帯R3の識別情報「R3:11:30−13:00」と、対応付けて第三記憶部19に記憶する。
これに合わせて、判定部13は、所定の期間中の各時間帯R1〜R5の終了時に、当該期間中の当該時間帯において取得部11が取得した各電力情報に基づく住宅H1において上記期間中の当該時間帯に使用された電気機器Mの組み合わせと、生成部12が生成した、住宅H1において上記期間中の当該時間帯に使用され得る電気機器Mの組み合わせと、の乖離の度合いに基づいて、上記期間中の当該時間帯における住宅H1の居住者の生活リズムが異常であったか否かを判定する。
以下、所定の期間中の各時間帯R1〜R5の終了時に判定部13が行う判定を代表して、平日の期間中の時間帯R1における判定について具体的に説明する。尚、第三記憶部19には、図6に示すように、生成部12が生成した住宅H1において平日の期間中の時間帯R1に使用され得る電気機器Mの組み合わせC21「M2、M4」が、住宅H1の識別情報「H1」、平日の期間の識別情報「平日」及び時間帯R1の識別情報「R1:6:30−7:30」と対応付けて記憶されているとする。
判定部13は、平日の期間中の時間帯R1の終了時刻になると、時間帯R1において取得部11が取得した各電力情報から、第一実施形態と同様にして、使用電力量が「0」ではない電気機器Mの組み合わせを取得する。これにより、生成部12は、平日の期間中の時間帯R1において使用電力量が「0」ではない電気機器Mの組み合わせを取得する。
そして、判定部13は、第一実施形態と同様にして、当該取得した電気機器Mの組み合わせと、生成部12が生成した住宅H1において平日の期間中の時間帯R1に使用され得る電気機器Mの組み合わせC21「M2、M4」、つまり、第三記憶部19において、住宅H1の識別情報「H1」、平日の期間の識別情報「平日」及び時間帯R1の識別情報「R1:6:30−7:30」と対応付けて記憶されている電気機器Mの組み合わせC21「M2、M4」と、の乖離の度合いを判断する。
そして、判定部13は、第一実施形態と同様にして、当該判断した乖離の度合いに基づいて、平日の期間中の時間帯R1における住宅H1の居住者の生活リズムが異常であったか否かを判定する。そして、判定部13は、第一実施形態と同様にして、各判定結果を第二記憶部18に記憶する。
尚、第一実施形態で説明した生成部12の変形例と同様にして、生成部12が、第一記憶部17に記憶されている所定の期間中に取得された各電力情報に基づいて、各時間帯R1〜R5において、使用電力量の平均値が上記待機電力量よりも大きい電気機器Mの組み合わせを、住宅H1において上記期間中の各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせとして生成するようにしてもよい。
これに合わせて、第一実施形態で説明した判定部13の変形例と同様にして、判定部13が、上記期間中の各時間帯R1〜R5の終了時に、当該時間帯において取得部11が取得した各電力情報から、使用電力量が上記待機電力量よりも大きい電気機器Mの組み合わせを、住宅H1において上記期間中の当該時間帯に使用された電気機器Mの組み合わせとして取得するようにしてもよい。
第二実施形態の構成によれば、第一記憶部17に記憶されている所定の期間(平日の期間、休日の期間、所定の季節(夏及び冬、春及び秋)に対応する期間等)中に取得された各電力情報のみに基づいて、居住者が居住する住宅H1において当該期間中の各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせが生成される。これにより、当該組み合わせから、上記居住者の生活リズムが正常である場合に、上記居住者が当該期間中の各時間帯R1〜R5に使用すると考えられる電気機器Mの組み合わせを把握することができる。
このため、判定部13は、当該期間中の各時間帯R1〜R5の終了時に取得された各電力情報に基づく上記期間中の当該時間帯に使用された電気機器Mの組み合わせと、上記居住者が当該期間中の各時間帯R1〜R5に使用すると考えられる電気機器Mの組み合わせと、の乖離の度合いに基づいて、当該期間中の各時間帯R1〜R5における上記居住者の生活リズムを適切に判定することができる。
また、例えば、歳を取るにつれて居住者の起床時刻や就寝時刻が徐々に早くなること等が原因で、各時間帯R1〜R5における居住者の生活リズムが徐々に変化する場合がある。その結果、数年前の各時間帯R1〜R5における居住者の生活リズムと、直近の各時間帯R1〜R5における居住者の生活リズムと、に大きな差異が生じる場合がある。
このような場合、第二実施形態の構成によれば、例えば、上述のような、現在日付を含む年の1月1日から12月31日までの期間等の直近と考えられる期間を、上記の所定の期間として定めるようにすることで、数年前の各時間帯R1〜R5に使用されていた電気機器Mの組み合わせを考慮せずに、当該直近と考えられる期間中の各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせを生成部12に生成させることができる。
これにより、判定部13は、現在日付の各時間帯R1〜R5の終了時に取得された各電力情報に基づく現在日付の当該時間帯に使用された電気機器Mの組み合わせと、当該現在日付を含む上記直近と考えられる期間中の各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせと、に基づいて、直近の各時間帯R1〜R5における居住者の生活リズムを適切に判定することができる。
(第三実施形態)
以下、本発明に係る生活リズム判定装置及び生活リズム判定システムの第三実施形態について説明する。尚、第三実施形態では、生活リズム判定システム100、取得部11、生成部12及び判定部13の構成が第一及び第二実施形態における構成とは異なる。また、制御部10が、図1の破線矩形部に示すように、更に、季節取得部15として動作する点が、第一及び第二実施形態における構成とは異なる。以下、第一及び第二実施形態で説明した内容と同内容の説明については省略し、第三実施形態における生活リズム判定システム100、季節取得部15、取得部11、生成部12及び判定部13の構成について説明する。
図7は、第三実施形態における生活リズム判定システム100の概略構成図である。図7に示すように、生活リズム判定システム100は、ネットワーク9と、住宅H1を含む地域A1に含まれる一以上の各住宅H1〜Hnと、地域A1とは異なる一以上の各地域Anに含まれる不図示の一以上の各住宅と、サーバー1と、端末装置2と、を備えている。尚、以下では、地域A1に含まれる各住宅H1〜Hn及び地域A1とは異なる各地域Anに含まれる各住宅は、住宅H1と同様の構成を有しているものとして説明する。
サーバー1は、ネットワーク9を介して、地域A1に含まれる各住宅H1〜Hn及び上記各地域Anに含まれる各住宅に配置された電力センサーPSと通信可能に接続されている。
サーバー1の制御部10は、不揮発性メモリー等に記憶された制御プログラムをCPUに実行させることにより、図1の破線矩形部に示すように、更に、季節取得部15として動作する。
季節取得部15は、季節に関連する季節情報を取得する。季節情報には、例えば、各季節における外気温を示す情報や、「春」、「夏」、「秋」、「冬」等の各季節の識別情報等が含まれる。以下では、季節情報が、各季節における外気温を示す情報であるものとして説明する。
具体的には、季節取得部15は、地域A1の季節に関連する季節情報の送信を要求する信号を、通信部16に、ネットワーク9に接続された不図示の気象情報提供サーバーへ送信させる。これに応答して、気象情報提供サーバーが、地域A1の季節に関連する季節情報をサーバー1へ返信し、通信部16が当該返信された季節情報を受信すると、季節取得部15は、通信部16によって受信された季節情報を取得する。
取得部11は、住宅H1を含む地域A1に含まれる各住宅H1〜Hnにおける一以上の各電気機器Mの使用電力量を示す地域電力情報を定期的に取得して、季節取得部15が取得した季節情報と対応付けて時系列に第一記憶部17に記憶する。
具体的には、通信部16は、地域A1に含まれる各住宅H1〜Hnの電力センサーPSによって定期的に送信されるn個の電力情報を受信する。取得部11は、通信部16が各住宅H1〜Hnからn個の電力情報を受信する度に、通信部16から当該n個の電力情報を地域電力情報として取得する。
尚、各住宅H1〜Hnの電力センサーPSは、各住宅H1〜Hnが含まれる地域A1の識別情報「A1」と、当該各住宅H1〜Hnの住所等の当該各住宅H1〜Hnの識別情報と、を電力情報に含めて送信する。
取得部11は、地域電力情報を取得する度に、当該地域電力情報として取得したn個の各電力情報の何れかから、地域A1の識別情報「A1」を取得する。また、取得部11は、当該n個の各電力情報から、当該各電力情報の送信元の識別情報として、各住宅H1〜Hnの識別情報を取得する。
そして、取得部11は、地域A1の識別情報「A1」と、取得した地域電力情報に含まれるn個の各電力情報の送信元の識別情報「H1」〜「Hn」と、当該n個の各電力情報を受信した日付と、季節取得部15が取得した季節情報と、当該n個の各電力情報を受信した時刻と、当該n個の各電力情報と、を対応付けて第一記憶部17に記憶する。
図8は、第一記憶部17に記憶された地域電力情報の一例を示す図である。例えば、通信部16が、地域A1に含まれる住宅H1〜Hnの電力センサーPSによって送信されたn個の電力情報を2015年8月1日土曜日の0時15分に受信したとする。また、当該n個の電力情報の全てが、全ての電気機器Mの使用電力量が「0」であったことを示す「M:0」であったとする。尚、本具体例では、説明の便宜上、n個の電力情報を同時刻に受信するようにしているが、n個の電力情報を受信するタイミングに数分程度のタイムラグがあってもよい。
そして、取得部11が、通信部16が受信した当該n個の電力情報を地域電力情報として取得し、当該n個の各電力情報の何れかから地域A1の識別情報「A1」を取得し、当該n個の各電力情報から、当該各電力情報の送信元の識別情報として各住宅H1〜Hnの識別情報「H1」〜「Hn」を取得したとする。また、取得部11が当該地域電力情報を取得したときに、季節取得部15が取得した季節情報が「10℃以上28℃未満」であったとする。
この場合、取得部11は、図8に示すように、地域A1の識別情報「A1」と、取得した地域電力情報に含まれるn個の各電力情報の送信元の識別情報「H1」〜「Hn」と、当該n個の各電力情報を受信した日付「2015/8/1(土)」と、季節取得部15が取得した季節情報「10℃以上28℃未満」と、当該n個の各電力情報を受信した時刻「0:15」と、当該n個の各電力情報「M:0」と、を対応付けて第一記憶部17に記憶する。
その後、2015年8月1日土曜日の18時15分に、取得部11が地域電力情報を取得したとする。当該地域電力情報に含まれる、住宅H1、Hnの電力センサーPSによって送信された二個の電力情報は、テレビM2の使用電力量が「P2」であることを示す「M2:P2」であったとする。
また、当該地域電力情報に含まれる、住宅H1、Hnとは他の各住宅H2〜Hn−1の電力センサーPSによって送信されたn−2個の電力情報は、テレビM2の使用電力量が「P2」であり、エアコンM5の使用電力量が「P5」であることを示す「M2:P2、M5:P5」であったとする。
そして、取得部11が、当該地域電力情報として取得したn個の各電力情報の何れかから、地域A1の識別情報「A1」を取得し、当該n個の各電力情報から、当該各電力情報の送信元の識別情報として各住宅H1〜Hnの識別情報「H1」〜「Hn」を取得したとする。また、取得部11が当該地域電力情報を取得したときに、季節取得部15が取得した季節情報が「28℃以上」であったとする。
この場合、取得部11は、図8に示すように、地域A1の識別情報「A1」と、取得した地域電力情報に含まれる、住宅H1、Hnの電力センサーPSによって送信された各電力情報の送信元の識別情報「H1」、「Hn」と、当該各電力情報を受信した日付「2015/8/1(土)」と、季節取得部15が取得した季節情報「28℃以上」と、当該各電力情報を受信した時刻「18:15」と、当該各電力情報「M2:P2」と、を対応付けて第一記憶部17に記憶する。
また、取得部11は、図8に示すように、地域A1の識別情報「A1」と、取得した地域電力情報に含まれる、住宅H1、Hnとは他の各住宅の電力センサーPSによって送信された各電力情報の送信元の識別情報「H2」〜「Hn−1」と、当該各電力情報を受信した日付「2015/8/1(土)」と、季節取得部15が取得した季節情報「28℃以上」と、当該各電力情報を受信した時刻「18:15」と、当該各電力情報「M2:P2、M5:P5」と、を対応付けて第一記憶部17に記憶する。
これに合わせて、生成部12は、第一記憶部17において同じ季節情報と対応付けられている各地域電力情報に基づいて、地域A1に含まれる各住宅H1〜Hnにおいて当該季節情報に関連する季節の各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせを生成する。また、生成部12は、当該生成した組み合わせを、地域A1の識別情報「A1」と、当該季節情報と、各時間帯R1〜R5の識別情報と、対応付けて第三記憶部19に記憶する。
例えば、生成部12は、第一記憶部17において季節情報「28℃以上」と対応付けられている各地域電力情報(例えば、図8では、第一記憶部17において季節情報「28℃以上」及び時刻「18:15」に対応付けられた各電力情報等)を参照する。
そして、生成部12は、第一実施形態と同様にして、当該参照した各地域電力情報に含まれる各電力情報に基づいて、各時刻における各電気機器Mの使用電力量の平均値を算出する。これにより、生成部12は、地域A1に含まれる各住宅H1〜Hnにおける、季節情報「28℃以上」に関連する季節(夏)の各時刻における各電気機器Mの使用電力量の平均値を算出する。
そして、生成部12は、第一実施形態と同様にして、各時間帯R1〜R5において、使用電力量の平均値が0ではない電気機器Mの組み合わせを、地域A1に含まれる各住宅H1〜Hnにおいて当該季節情報「28℃以上」に関連する季節の各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせとして生成する。
そして、生成部12は、当該生成した組み合わせを、地域A1の識別情報「A1」と、当該季節情報「28℃以上」と、各時間帯R1〜R5の識別情報と、対応付けて第三記憶部19に記憶する。
図9は、第三実施形態において第三記憶部19に記憶された、地域A1に含まれる各住宅H1〜Hnにおいて季節情報に関連する季節の各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせの一例を示す図である。
例えば、生成部12が、地域A1に含まれる各住宅H1〜Hnにおいて季節情報「28℃以上」に関連する季節の時間帯R4に使用され得る電気機器Mの組み合わせC64「M2、M5」を生成したとする。この場合、生成部12は、図9に示すように、当該生成した組み合わせC64「M2、M5」を、地域A1の識別情報「A1」と、当該季節情報「28℃以上」と、時間帯R4の識別情報「R4:18:00−19:30」と、対応付けて第三記憶部19に記憶する。
これに合わせて、判定部13は、各時間帯R1〜R5の終了時に、季節取得部15に季節情報を取得させ、当該時間帯に取得部11が取得した各地域電力情報に含まれる住宅H1における各電気機器Mの使用電力量に基づく、住宅H1において当該時間帯に使用された電気機器Mの組み合わせと、生成部12が生成した、地域A1に含まれる各住宅H1〜Hnにおいて当該取得させた季節情報に関連する季節の当該時間帯に使用され得る電気機器Mの組み合わせと、の乖離の度合いに基づいて、当該時間帯における住宅H1の居住者の生活リズムが異常であったか否かを判定する。
以下、各時間帯R1〜R5の終了時に第三実施形態の判定部13が行う判定を代表して、時間帯R4の終了時に季節取得部15が取得する季節情報が「28℃以上」である場合の判定について具体的に説明する。尚、第三記憶部19には、図9に示すように、生成部12が生成した、地域A1に含まれる各住宅H1〜Hnにおいて季節情報「28℃以上」に関連する季節の時間帯R4に使用され得る電気機器Mの組み合わせC64「M2、M5」が、地域A1の識別情報「A1」、季節情報「28℃以上」及び時間帯R4の識別情報「R4:18:00−19:30」と対応付けて記憶されているとする。
判定部13は、時間帯R4の終了時刻になると、季節取得部15に季節情報「28℃以上」を取得させる。そして、判定部13は、時間帯R4において取得部11が取得した各地域電力情報に含まれる、住宅H1の電力センサーPSによって送信された各電力情報から、第一実施形態と同様にして、使用電力量が「0」ではない電気機器Mの組み合わせを取得する。これにより、生成部12は、住宅H1における季節情報「28℃以上」に関連する季節の時間帯R4において、使用電力量が「0」ではない電気機器Mの組み合わせを取得する。
そして、判定部13は、第一実施形態と同様にして、当該取得した電気機器Mの組み合わせと、生成部12が生成した、地域A1に含まれる各住宅H1〜Hnにおいて季節情報「28℃以上」に関連する季節の時間帯R4に使用され得る電気機器Mの組み合わせC64「M2、M5」、つまり、第三記憶部19において、地域A1の識別情報「A1」、季節情報「28℃以上」及び時間帯R4の識別情報「R4:18:00−19:30」と対応付けて記憶されている電気機器Mの組み合わせC64「M2、M5」と、の乖離の度合いを判断する。
そして、判定部13は、第一実施形態と同様にして、当該判断した乖離の度合いに基づいて、時間帯R4における住宅H1の居住者の生活リズムが異常であったか否かを判定する。そして、判定部13は、第一実施形態と同様にして、各判定結果を第二記憶部18に記憶する。
尚、第一及び第二実施形態で説明した生成部12の変形例と同様にして、生成部12が、第一記憶部17において同じ季節情報と対応付けられている各地域電力情報に基づいて、各時間帯R1〜R5において、使用電力量の平均値が上記待機電力量よりも大きい電気機器Mの組み合わせを、地域A1に含まれる各住宅H1〜Hnにおいて当該季節情報に関連する季節の各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせとして生成するようにしてもよい。
これに合わせて、第一及び第二実施形態で説明した判定部13の変形例と同様にして、判定部13が、各時間帯R1〜R5の終了時に、季節取得部15に季節情報を取得させ、当該時間帯に取得部11が取得した各地域電力情報に含まれる、住宅H1における各電気機器Mの使用電力量から、使用電力量が上記待機電力量よりも大きい電気機器Mの組み合わせを、住宅H1において当該時間帯に使用された電気機器Mの組み合わせとして取得するようにしてもよい。
以下、第三実施形態の構成により奏する効果について説明する。
居住者が居住する住宅H1から取得した電力情報の数が少なければ、生成部12によって、住宅H1から取得した各電力情報に基づいて、住宅H1において各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせが精度良く生成されない場合がある。
しかし、第三実施形態の構成によれば、このような場合に、第一記憶部17において同じ季節情報と対応付けられている各地域電力情報に基づいて、住宅H1を含む地域A1に含まれる各住宅H1〜Hnにおいて、当該季節情報に関連する季節の各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせを生成することができる。
地域A1に含まれる各住宅H1〜Hnには住宅Hnが含まれているので、当該生成された組み合わせは、住宅H1において当該季節情報に関連する季節の各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせを示しているといえる。
このため、判定部13は、上記のように住宅H1から取得した電力情報の数が少ない場合であっても、各時間帯R1〜R5の終了時に、季節取得部15に季節情報を取得させ、当該時間帯の終了時に取得された各地域電力情報に含まれる住宅H1における各電気機器Mの使用電力量に基づく、住宅H1において当該時間帯に使用された電気機器Mの組み合わせと、住宅H1において当該取得させた季節情報に関連する季節の各時間帯R1〜R5に使用され得る電気機器Mの組み合わせと、の乖離の度合いに基づいて、当該季節の各時間帯R1〜R5における住宅H1の居住者の生活リズムを適切に判定することができる。
(変形実施形態)
尚、上記第一乃至第三実施形態は、本発明に係る実施形態の例示に過ぎず、本発明を上記第一乃至第三実施形態に限定する趣旨ではない。例えば、以下に示す変形実施形態であってもよい。
(1)サーバー1に、端末装置2の操作表示部26と同様の操作表示部を設けるようにしてもよい。そして、当該操作表示部に含まれる操作部の操作によって、各時間帯R1〜R5及び判定部13が上記乖離の度合いの判断に用いる上記所定数を編集し、当該編集後の各時間帯及び上記所定数を、制御部10が備える不揮発性メモリー等に記憶するようにしてもよい。
(2)サーバー1に、第二記憶部18を備えないようにし、ステップS5を省略するようにしてもよい。これに合わせて、端末装置2の制御部20が結果取得部22及び結果報知部23として動作しないようにしてもよい。
(3)居住者によって使用中の電気機器Mに供給される電力量と、居住者によって使用されていない電気機器Mに供給される電力量と、を判別する基準になる電力量を閾値電力量として予め定め、制御部10が備える不揮発性メモリー等に記憶してもよい。つまり、上記閾値電力量よりも大きい電力量が供給されている電気機器Mは、居住者によって使用中であり、上記閾値電力量以下の電力量が供給されている電気機器Mは、居住者によって使用されていないと判別することができる。これに合わせて、上記第一乃至第三実施形態で説明した変形例の生成部12及び判定部13が、上記待機電力量に代えて、上記閾値電力量を用いるようにしてもよい。