JP6665538B2 - 鋼材伸線装置および鋼材伸線方法 - Google Patents
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Description
図1に、本実施形態にかかる鋼材伸線装置1の概略を示す。鋼材伸線装置1は、本体部として、伸線部10を有する。伸線部10においては、線材として構成された鋼材Wを伸線する。伸線により、鋼材Wが縮径され、鋼材Wに歪みが付与される。そして、本鋼材伸線装置1は、伸線部10の前段に皮削部20を有する。皮削部20においては、鋼材Wの表層部を除去する皮削を行い、表層部に形成された傷や、酸化物等のスケールを除去する。ここでは、伸線部10、皮削部20とも、2段で設けている。伸線部10および皮削部20の詳細な構成については、後に説明する。
本鋼材伸線装置1の本体部である伸線部10は、伸線によって鋼材Wを縮径し、歪みを付与するものである。本鋼材伸線装置1においては、伸線部10が2段に設けられているが、2段とも同様の構成を有している。各伸線部10は、図2のように、伸線ダイス11を有する。そして、潤滑剤供給部12と、冷却部13と、をさらに有することが好ましい。
本鋼材伸線装置1の皮削部20は、鋼材Wの表層部を除去し、表層部に形成された傷やスケールを除くものである。本鋼材伸線装置1においては、皮削部20を2段に設けており、2段とも同様の構成を有している。
以上のように、本鋼材伸線装置1においては、皮削部20における皮削と伸線部10における伸線を連続的に実施することができ、皮削部20におけるカッター21のすくい角αの大傾角化や伸線部10における潤滑剤供給部12および冷却部13の使用により、加工中に鋼材Wに与えられる抵抗を低減し、断線の可能性を抑制しながら、良好な表面品質の鋼材Wを得ることができる。ただし、皮削部20における切削抵抗は、鋼材Wを移動方向Dに高速で移動させるほど低くなる一方で、伸線部10における引き抜き抵抗は、鋼材Wを高速で移動させるほど高くなりやすい。
まず、皮削部におけるカッターのすくい角が皮削工程に与える影響を調べるため、伸線部を備えず、鋼材を移動方向に移動させるための各装置の他は、カッターを用いた皮削部のみを1段備えた皮削装置を使用して、皮削試験を行った。鋼材としては、フェライト系ステンレス鋼の線材に、焼鈍を施したものを用いた。カッターは、超硬合金製のものを用い、刃先は丸めておいた。
次に、伸線部におけるプレッシャーダイスおよび冷却部の有無が、伸線特性に与える影響を調べるため、皮削部を備えず、鋼材を軸線方向に移動させるための各装置の他は、伸線ダイスを用いた伸線部のみを1段備えた伸線装置を使用して、伸線試験を行った。鋼材としては、上記皮削試験に用いたのと同様の鋼材に、別途皮削を施しておいたものを使用した。比較のため、さらにシュウ酸塩を用いて被膜処理を行った鋼材も準備した。
次に、皮削と伸線の連続工程が問題なく実行できるかどうかを確認するため、上記の皮削試験で用いた皮削部と、伸線試験で用いた伸線部を連結し、皮削と伸線を連続で行った。鋼材としては、上記皮削試験と同様のものを使用した。
10 伸線部
11 伸線ダイス
12 潤滑剤供給部(プレッシャーダイス)
13 冷却部
20 皮削部
21 カッター
22 カッターの刃先
30 鋼材供給装置
35 鋼材巻き取り装置
40 通線装置
D 移動方向
W 鋼材
α すくい角
Claims (7)
- 線材として形成された鋼材を、所定の移動速度で軸線に沿って移動させながら、前記鋼材を伸線し、前記鋼材に歪みを付与する伸線部と、
前記鋼材の表層部を除去して、前記移動速度と等しい速度で前記伸線部に供給する皮削部と、を有し、
前記皮削部は、前記鋼材の全周を囲むように設けられて前記鋼材の全周を同時に切削するカッターを備え、
前記伸線部は、前記鋼材を伸線する伸線ダイスと、前記伸線ダイスを冷却する冷却部と、を備えることを特徴とする鋼材伸線装置。 - 前記伸線ダイスに導入される前記鋼材の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部を有することを特徴とする請求項1に記載の鋼材伸線装置。
- 前記潤滑剤供給部は、プレッシャーダイスを備え、前記プレッシャーダイスと前記伸線ダイスの間の空間に引き込んだ前記潤滑剤を、前記鋼材の表面に供給するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の鋼材伸線装置。
- 前記鋼材の始端が前記伸線部に導入されるまでに、前記皮削部における皮削速度が、前記伸線部における伸線速度と同じになるように構成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の鋼材伸線装置。
- 前記冷却部は、前記伸線ダイスに接触して設けられ、冷媒により、前記伸線ダイスを冷却することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の鋼材伸線装置。
- 請求項1から5のいずれか1項に記載の鋼材伸線装置を用いて、線材として形成された鋼材に対して、表層部を除去するともに、伸線を行うことを特徴とする鋼材伸線方法。
- 前記皮削部における切削抵抗および前記伸線部における引き抜き抵抗を考慮して、前記カッターのすくい角および刃先の形状、前記伸線部における前記鋼材の移動速度を設定することを特徴とする請求項6に記載の鋼材伸線方法。
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JP2016004883A JP6665538B2 (ja) | 2016-01-14 | 2016-01-14 | 鋼材伸線装置および鋼材伸線方法 |
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