JP6664844B2 - シャワーフック - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、浴室等の壁面に設けられるシャワーバーに沿って高さ調整可能に設けられるシャワーフックに関するものである。
従来、この種のシャワーフックとして、シャワーバーに沿ってスライド可能なホルダに組み込まれた操作部材を、ばね部材の付勢力に抗して操作することで、シャワーバーに圧接するロック部材のロック状態を解除するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のものは、上記操作部材をばね部材の付勢力に抗して操作することで、方向変換機構を介してシャワーバーに圧接されたロック部材のロック状態を解除する構造である。
特開2014−9568号公報(特許請求の範囲、図3,図4)
しかしながら、特許文献1に記載のものにおいては、操作部材とロック部材との間に方向変換機構を介在させるため、構成部材が多くなり構造が複雑であり、シャワーバーへの取付が面倒である。
また、操作部材をばね部材の付勢力に抗して操作するため、大きな力を要するなどの懸念がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、構成部材を削減すると共に、シャワーバーへの取付を容易にし、かつ、操作が容易なシャワーフックを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、この発明の第1のシャワーフックは、浴室等の壁面に設けられるシャワーバーに沿って高さ調整可能に設けられるシャワーフックであって、 前方端にシャワーヘッドホルダが設けられ、後方端に上記シャワーバーの外周面を抱持する取付部が設けられるシャワーフック本体と、 上記シャワーフック本体内に設けられ、上記シャワーフック本体を上記シャワーバーの任意の位置でロックするロック機構と、を具備し、 上記ロック機構は、上記シャワーバーに対して接離方向に回動可能であって、上記シャワーバーに対向する垂直片を具備するばね受け部材と、上記ばね受け部材の上記垂直片に設けられ、上記シャワーバーに接離移動可能なブレーキ片を有するスライド部材と、上記スライド部材と上記シャワーフック本体の前方側との間に介設されて上記ブレーキ片を上記シャワーバーに押圧するばね部材と、上記シャワーフック本体の外面に出没可能に設けられると共に、シャワーフック本体内への押し込みによって上記ばね受け部材の回動によって上記ばね部材を座屈変形させて上記ブレーキ片の押圧を解除する操作ボタンと、を具備することを特徴とする(請求項1)。
このように構成することにより、静止状態では、ばね部材の付勢力によってスライド部材をシャワーバー側に移動してブレーキ片をシャワーバーに圧接してシャワーフックをロックする。また、シャワーフックを移動させる場合は、操作ボタンを押し込むことで、ばね部材が座屈変形してブレーキ片がシャワーバーから離れてロック状態が解除される。
この発明の第2のシャワーフックは、浴室等の壁面に設けられるシャワーバーに沿って高さ調整可能に設けられるシャワーフックであって、 前方端にシャワーヘッドホルダが設けられ、後方端に上記シャワーバーの外周面を抱持する取付部が設けられるシャワーフック本体と、 上記シャワーフック本体と共働して上記シャワーバーの外周面を抱持するカバー体と、 上記シャワーフック本体内に設けられ、上記シャワーフック本体を上記シャワーバーの任意の位置でロックするロック機構と、を具備し、 上記ロック機構は、上記シャワーバーの外周面に当接可能なブレーキ片と、該ブレーキ片を上記シャワーバーに押圧するばね部材と、上記ブレーキ片の押圧を解除する操作ボタンと、を具備し、 上記カバー体は、上記シャワーバーの外周面を抱持する後方半円筒部と、該後方半円筒部の開口側前方端に延在して上記シャワーヘッド本体とシャワーヘッドホルダを覆うと共に、上記シャワーフック本体に係脱可能な一対の腕部を具備し、上記後方半円筒部内面に、上記シャワーバーの外周面に当接可能な後方ブレーキ片と背当て部材が設けられ、上記後方ブレーキ片は平面視円弧状の弾性部材にて形成され、シャワーフック静止状態では上記シャワーバーに当接し、上記背当て部材は上記後方ブレーキ片の円弧の仮想曲線よりも内側に突出し、かつ、上記ブレーキ片の押圧により外側に弾性変形可能に形成され、上記操作ボタンの押し込みにより上記ブレーキ片が前方に移動した状態で上記後方ブレーキ片が上記シャワーバーから離れるように形成してなる、ことを特徴とする(請求項2)。
このように構成することにより、シャワーヘッド本体とカバー体とは着脱可能に形成されているので、既設のシャワーバーに後付けすることができる。また、静止状態では、ばね部材の付勢力によってブレーキ片をシャワーバーの前方側面に圧接すると共に、後方ブレーキ片をシャワーバーの後方側面に圧接してシャワーフックをロックする。また、シャワーフックを移動させる場合は、操作ボタンによってブレーキ片の押圧を解除してロック状態が解除される。
請求項2に記載の発明において、 上記ロック機構は、 上記シャワーバーに対して接離方向に回動可能であって、上記シャワーバーに対向する垂直片を具備するばね受け部材と、 上記ばね受け部材の上記垂直片に設けられ、上記シャワーバーに接離移動可能な上記ブレーキ片を有するスライド部材と、 上記スライド部材と上記シャワーフック本体の前方側との間に介設されて上記ブレーキ片を上記シャワーバーに押圧する上記ばね部材と、 上記シャワーフック本体の外面に出没可能に設けられると共に、シャワーフック本体内への押し込みによって上記ばね受け部材の回動によって上記ばね部材を座屈変形させて上記ブレーキ片の押圧を解除する上記操作ボタンと、を具備するのが好ましい(請求項3)。
このように構成することにより、既設のシャワーバーに後付けしたシャワーフックにおいて、静止状態では、ばね部材の付勢力によってスライド部材をシャワーバー側に移動してブレーキ片をシャワーバーの前方側面に圧接すると共に、後方ブレーキ片をシャワーバーの後方側面に圧接してシャワーフックをロックする。また、シャワーフックを移動させる場合は、操作ボタンを押し込むことで、ばね部材が座屈変形してブレーキ片がシャワーバーの前面側から離れると共に、後方ブレーキ片がシャワーバーの後方側面から離れてロック状態が解除される。
請求項4に記載の発明は、請求項1又はに記載のシャワーフックにおいて、上記シャワーヘッドホルダは、前方端が開口する上方に向かって拡開テーパ状のシャワーヘッド保持部と、該シャワーヘッド保持部の後方端に設けられた挿通孔を介してシャワーヘッド保持部内に突出するシャワーヘッド係止部材とを具備し、上記シャワーヘッド係止部材と上記スライド部材との間に上記ばね部材を介設してなる、ことを特徴とする。
このように構成することにより、ブレーキ片のシャワーバー側への付勢力と、シャワーヘッド係止部材のシャワーヘッドを保持する付勢力とを1つのばね部材にて兼用することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は3に記載のシャワーフックにおいて、上記ばね受け部材は、上記垂直片と上記水平片の交差部の下部に回動支点部が設けられ、上記ロック機構は、上記シャワーフック本体の上部に設けられた開口を介して出没可能な操作ボタンの下部に、上記ばね受け部材に係合可能な操作脚部が設けられ、上記操作ボタンを押し込むことで、上記操作脚部が上記ばね受け部材に当接し、上記回動支点部を支点として上記ばね受け部材を回動させると共に、上記ばね部材を座屈変形させて上記ブレーキ片の押圧を解除するように形成してなる、ことを特徴とする。
このように構成することにより、操作ボタンの押し込みによってばね受け部材が回動してばね部材が座屈変形した際、ばね部材の座屈変形に追従してブレーキ片をシャワーバーから速やかに離すことができる。
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載のシャワーフックにおいて、上記カバー体の腕部の内面に係止爪部が設けられ、上記取付部の外側面に上記係止爪部を案内する案内溝と、上記係止爪部が係脱可能な係止凹部が設けられている、ことを特徴とする。
このように構成することにより、シャワーフック本体の取付部をシャワーバーの前方側面に取り付けた状態で、カバー体の腕部の内面に設けられた係止突起を、シャワーフック本体の外側面に設けられた案内溝に沿って移動して係止凹部に係合させることで、シャワーフック本体とカバー体をシャワーバーに取り付けることができる。
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような優れた効果が得られる。
(1)請求項1に記載の発明によれば、ばね部材の付勢力によってブレーキ片をシャワーバーに圧接してシャワーフックをロックし、操作ボタンを押し込むことで、ばね部材が座屈変形してブレーキ片がシャワーバーから離れてロック状態が解除されるので、構成部材を削減すると共に、シャワーバーへの取付を容易にし、かつ、ばね部材の付勢力より弱い力によって容易に操作できる。
(2)請求項2,3に記載の発明によれば、ブレーキ片と後方ブレーキ片とでシャワーバーを挟持してロックするので、上記(1)に加えて更にロックを強固にすることができる。また、シャワーヘッド本体とカバー体とは着脱可能に形成されているので、既設のシャワーバーに後付けすることができる。
(3)請求項4に記載の発明によれば、ブレーキ片のシャワーバー側への付勢力と、シャワーヘッド係止部材のシャワーヘッドを保持する付勢力とを1つのばね部材にて兼用することができるので、上記(1),(2)に加えて、更に構成部材の削減が図れる。
(4)請求項5に記載の発明によれば、操作ボタンの押し込みによってばね受け部材が回動してばね部材が座屈変形した際、ばね部材の座屈変形に追従してブレーキ片をシャワーバーから速やかに離すことができるので、上記(1)〜(3)に加えて、更に操作を容易にすることができる。
(5)請求項6に記載の発明によれば、カバー体の腕部の内面に設けられた係止突起を、シャワーフック本体の外側面に設けられた案内溝に沿って移動して係止凹部に係合させることで、シャワーフック本体とカバー体をシャワーバーに取り付けることができるので、上記(2)に加えて、更にシャワーバーへの取付を容易かつ確実にすることができる。
この発明に係るシャワーフックの使用状態を示す要部斜視図である。 この発明におけるシャワーフック本体とカバー体を示す分解斜視図である。 この発明におけるシャワーフック本体、シャワーヘッドホルダ、ロック機構、操作ボタン、カバー体を示す分解斜視図である。 この発明におけるシャワーフック本体とロック機構の構成部材を示す分解斜視図である。 この発明に係るシャワーフックのロック状態を示す横断面図(a)及び縦断面図(b)である。 この発明に係るシャワーフックのロック解除状態を示す横断面図(a)及び縦断面図(b)である。 この発明におけるシャワーフック本体とシャワーヘッドの取付前の状態を示す概略平面図(a)及び取付状態を示す概略平面図(b)である。 この発明におけるシャワーフック本体とシャワーヘッドの間違った取付前の状態を示す概略平面図(a)及び取付不可の状態を示す概略平面図(b)である。
以下に、この発明に係るシャワーフックの実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
この発明に係るシャワーフック1は、図1及び図2に示すように、浴室の壁面に設けられるシャワーバー2に沿って高さ調整可能に設けられる。
シャワーフック1は、前方端にシャワーヘッドホルダ11が設けられ、後方端にシャワーバー2の外周面を抱持する取付部12が設けられるシャワーフック本体10と、シャワーフック本体10と共働してシャワーバー2の外周面を抱持するカバー体20と、シャワーフック本体10内に設けられ、シャワーフック本体10をシャワーバー2の任意の位置でロックするロック機構30と、を具備している。ここで、前方とはシャワーバー2の軸線に対して直交し、シャワーバー2から遠ざかる方向をいい、後方とはその反対の方向をいう。
シャワーフック本体10は、図3及び図3Aに示すように、2分割された例えばABS樹脂製のフック半体13a,13bからなり、両フック半体13a,13bが共働して、後方端にシャワーバー2の外周面を抱持する平面視半円弧状の取付面12aを有する取付部12が設けられ、前方端にシャワーヘッドホルダ11を取り付けるホルダ保持部14が設けられている。
フック半体13a,13bは、図3及び図3Aに示すように、取付部12とホルダ保持部14とを連結する基部15を有しており、基部15は、上片15aと側片15b及び下片15cとからなる断面コ字状に形成されている。この場合、上片15aには、操作ボタン35が収容可能な矩形状の凹部15dが設けられている。また、側片15bの前方端には凹円弧状の保持案内面12bが設けられ、保持案内面12bの前方にホルダ保持部14が延在している。ホルダ保持部14は、両フック半体13a,13bの側片15bから前方に向かって延在する先端に凸状円弧部14aを有する一対の保持板14bにて形成されており、保持板14bの凸状円弧部14aには保持孔14cが設けられている。
また、側片15bの上部側には対向する方向に突出する突軸16aが設けられ、側片15bの後方側内面と下片15cの上面にはL字状の補強リブ16bが設けられ、側片15bの前方側下端と下片15cの上面には固定ねじ受け部16cが設けられている。
なお、両フック半体13a,13bの取付部側とホルダ保持部側の接合面において、フック半体13a側には凸起15fが設けられ、フック半体13b側には、凸起15fと嵌合可能な凹部15gが設けられている。これにより、フック半体13a,13bを一体化する際の位置決めが容易になる。
また、フック半体13a,13bの外側面における取付部側には、ほぼ全高にわたって垂直溝17aが設けられると共に、取付部側端部からホルダ保持部側に向かって垂直溝17aと直交する水平の案内溝17bが設けられ、かつ、案内溝17bの前方端に係止凹部17cが設けられている。
上記のように形成される両フック半体13a,13bは、突軸16a同士と固定ねじ受け部16c同士を当接した状態で、一方の突軸16aを貫通する固定ねじ18aを他方の突軸16aにねじ結合すると共に、一方の固定ねじ受け部16cを貫通する固定ねじ18bを他方の固定ねじ受け部16cにねじ結合することによって固定される。
次にロック機構30について説明する。ロック機構30は、図3〜図5に示すように、シャワーバー2に対して接離方向に回動可能であって、シャワーバー2に対向する垂直片31aと、該垂直片31aの下端に延在する水平片31bを具備するばね受け部材31と、ばね受け部材31の垂直片31aに設けられた挿通孔32を介してシャワーバー2に接離移動可能なブレーキ片33a及びブレーキ片33aの前方端に突設されたばね受け係合突起33bを設けるスライド部材33と、スライド部材33とシャワーフック本体10の前方側に設けられるシャワーヘッド係止部材42との間に介設されてブレーキ片33aをシャワーバー2に押圧するばね部材である圧縮コイルばね34(以下にコイルばね34という)と、シャワーフック本体10の外面に出没可能に設けられると共に、シャワーフック本体10内への押し込みによってばね受け部材31の回動によってコイルばね34を座屈変形させてブレーキ片33aの押圧を解除する操作ボタン35と、を具備している。なお、ブレーキ片33aとばね受け係合突起33bは合成ゴムにて一体に形成されている。
この場合、ばね受け部材31は、垂直片31aと水平片31bの交差部の下部に回動支点部31cが設けられている。なお、回動支点部31cは、前後方向と直交する方向のばね受け部材31の全幅にわたって設けられており、補強リブ16bの下部上面に載置される。
また、操作ボタン35は、シャワーフック本体10の上片15aの凹部15d内に収容可能な矩形状のボタン本体35aの下部に、凹部15dに設けられた開口15eを介して出没可能な一対の操作脚部35bが設けられている。なお、操作脚部35bには、シャワーフック本体10の突軸16aとの干渉を避けるために、突軸16aを遊嵌する長孔35cが設けられている。
上記のように構成された操作ボタン35を押し込むことで、操作脚部35bがばね受け部材31の水平片31bに係合し、回動支点部31cを支点としてばね受け部材31を回動させると共に、コイルばね34を座屈変形させてブレーキ片33aの押圧を解除するようになっている。
一方、シャワーヘッドホルダ11は、前方端が開口する上方に向かって拡開テーパ状のシャワーヘッド保持部40と、シャワーヘッド保持部40の後方端に設けられた挿通孔41を介してシャワーヘッド保持部40内に突出するシャワーヘッド係止部材42とを具備している。
この場合、シャワーヘッドホルダ11の後方端の両側は、両フック半体13a,13bに設けられた保持案内面12bに沿って回動可能な凸状円弧に形成されると共に、波形状凹凸部43が形成されている。また、シャワーヘッドホルダ11の外側面には、ホルダ保持部14の保持板14bが挿入可能な凹溝44が設けられると共に、凹溝44の底部に保持板14bに設けられた保持孔14cに係合可能な係止突起45a,45bが突設されている。
なお、シャワーフック本体10のホルダ保持部14にシャワーヘッドホルダ11を正確に取り付けるために、係止突起45a,45bの後方端に設けられる外傾斜面45c,45dは傾斜角が異なっている。例えば、図6に示す平面図において上方側(シャワーフック本体10に向かって右側)の係止突起45aの外傾斜面45cの傾斜角度は、下方側(シャワーフック本体10に向かって左側)の係止突起45bの外傾斜面45dの傾斜角度より小さく形成されている。
これに対して、両フック半体13a,13bのホルダ保持部14の保持板14bの前方側端部の内面には傾斜角度が異なる内傾斜面19c,19dが形成されており、例えば、図6に示す平面図において上方側(シャワーヘッドホルダ11に向かって左側)の内傾斜面19cの傾斜角度は、下方側(シャワーヘッドホルダ11に向かって右側)の内傾斜面19dの傾斜角度より小さく形成されている。
上記のように、シャワーヘッドホルダ11の係止突起45a,45bの外傾斜面45c,45dとシャワーフック本体10のホルダ保持部14の保持板14bの内傾斜面19c,19dの傾斜角を異なる角度にすることによって、シャワーヘッドホルダ11の向きが正しい場合は、図6に示すように、保持孔14cと係止突起45a,45bが係合した状態で取り付けることができる。しかし、シャワーヘッドホルダ11の向きが天地逆であると、図7に示すように、ホルダ保持部14にシャワーヘッドホルダ11を取り付けることができない。
また、シャワーヘッドホルダ11に設けられた挿通孔41に移動可能に挿通されるシャワーヘッド係止部材42は、例えば、ポリアミド製部材にて形成されており、挿通孔41内に挿入される係止突部42aと、シャワーヘッドホルダ11における挿通孔41の後方端側に設けられた凹所46内に摺動可能に挿入される係止部材本体42bが一体に形成されている。
また、シャワーヘッド係止部材42の係止部材本体42bの後方端側は、両フック半体13a,13bに設けられた保持案内面12bに沿って回動可能な凸状円弧に形成されると共に、シャワーヘッドホルダ11と同様の曲率の波形状凹凸部42cが形成されている。このシャワーヘッド係止部材42に設けられた波形状凹凸部42cと、シャワーヘッドホルダ11に向けられた波形状凹凸部48に間欠的に係合する係合ピン47を介して前方ばね受け部材48が取り付けられている。この前方ばね受け部材48の後方端には、コイルばね34の前方端が係合する前方ばね受け係合突起49が突設されている。
このように構成することによって、シャワーヘッドホルダ11を段階的に調節して任意の角度に固定することができる。
上記のように、シャワーヘッドホルダ11とシャワーヘッド係止部材42に設けられた波形状凹凸部43,42cに間欠的に係合する係合ピン47を介してシャワーヘッド係止部材42の前方ばね受け部材48とブレーキ片33aと一体のばね受け係合突起33bとの間にコイルばね34を介設した状態で、ホルダ保持部14にシャワーヘッドホルダ11を取り付ける。
このように構成することにより、シャワーヘッドホルダ11を垂直方向の任意の角度に傾斜してシャワーヘッドを保持することができる。
上記カバー体20は、シャワーバー2の外周面を抱持する後方半円筒部21と、後方半円筒部21の開口側前方端に延在してシャワーフック本体10とシャワーヘッドホルダ11を覆うと共に、シャワーフック本体10に係脱可能な一対の腕部22を具備している。
この場合、腕部22の後方半円筒部21側の対向する内面には、フック半体13a,13bの側片15bのほぼ全高にわたって設けられた垂直溝17aに係合可能な縦係止爪部23がほぼ全高にわたって突設され、縦係止爪部23より前方端側の内面には、フック半体13a,13bの側片15bに設けられた案内溝17b内に摺動可能に係合して係止凹部17cに係合可能な係止爪部24が突設されている。
この場合、縦係止爪部23の前方側はやや傾斜して前端が低くなるように形成されており、腕部22を開きすぎずに容易に垂直溝17aに係合することができる。上述したように、縦係止爪部23と垂直溝17aがほぼ全高にわたって形成されることにより確実に係止することができる。また、係止爪部24はフック状に形成されており、係止凹部17cに係合した状態では外れにくくなっている。
なお、カバー体20を取り外す際には、腕部22をやや開くようにしつつ後方に引くことによって、縦係止爪部23及び係止爪部24の係合が解除されてカバー体20を取り外すことができる。
また、後方半円筒部21の内面に、シャワーバー2の外周面に当接可能な後方ブレーキ片25と背当て部材26が設けられている。
この場合、後方ブレーキ片25は、表面にシャワーバー2の外周面に当接可能な凹状面25aを有し、裏面に、後方半円筒部21の内面に突設された凹円弧状の保持突部21aに嵌合可能な嵌合溝25bを有する合成ゴム製部材にて形成されている。
背当て部材26は、例えばABS樹脂製部材にて形成されており、半円筒状の本体26aの中央部に後方ブレーキ片25が挿通可能な挿通窓26bが設けられ、開口側の両側部には縦スリット26cを介して後方ブレーキ片25の凹状面25aの円弧の仮想曲線よりも内側に突出し、かつ、ブレーキ片33aの押圧により外側に弾性変形可能な離反用係止爪26dが突設されている。また、背当て部材26の本体26aの開口端には位置決め用の切欠き26eが設けられており、この切欠き26eがカバー体20の後方半円筒部21の内側に突設された位置決め用突起21bに係合した状態で背当て部材26がカバー体20内に設けられる。
上記のように形成される背当て部材26により、操作ボタン35の押し込みによりブレーキ片33aが前方に移動した状態で、離反用係止爪26dが内側に突出してシャワーバー2に当接することで、後方ブレーキ片25がシャワーバー2から離れるように形成されている。
上記実施形態のシャワーフックによれば、シャワーフック本体10の取付部12をシャワーバー2に取り付けた状態で、カバー体20の腕部22の内面に設けられた係止爪部24を、シャワーフック本体10の外側面に設けられた案内溝17bに沿って移動して係止凹部17cに係合させることで、シャワーフック本体10とカバー体20をシャワーバー2に取り付けることができるので、既設のシャワーバー2に容易に取り付けることができる。
シャワーフックが静止された状態では、図5に示すように、コイルばね34の付勢力によってブレーキ片33aと後方ブレーキ片25とでシャワーバー2を挟持してロックするので、ロックを強固にすることができる。
シャワーフックのロックを解除する場合は、操作ボタン35を押し込むことで、操作脚部35bがばね受け部材31の水平片31bに係合し、回動支点部31cを支点としてばね受け部材31を回動させると共に、コイルばね34が座屈変形してブレーキ片33aがシャワーバー2から離れてロック状態が解除される。したがって、ロックを確実にするためにコイルばね34の付勢力を大きくしても、ロックを解除する時にはコイルばね34を座屈変形させればよいので、コイルばね34の付勢力より弱い力によって容易に操作できる。
また、ブレーキ片33aのシャワーバー側への付勢力と、シャワーヘッド係止部材42のシャワーヘッドを保持する付勢力とを1つのコイルばね34にて兼用することができるので、構成部材の削減が図れる。
なお、上記実施形態では、カバー体20に後方ブレーキ片25を設ける場合について説明したが、この発明に係るシャワーフックは、後方ブレーキ片25を設けない構造にも適用でき、上述したように構成部材の削減が図れると共に、シャワーフックの高さ調整を容易に行うことができる。
1 シャワーフック
2 シャワーバー
10 シャワーフック本体
11 シャワーヘッドホルダ
17b 案内溝
17c 係止凹部
20 カバー体
21 後方半円筒部
22 腕部
24 係止爪部
25 後方ブレーキ片
26 背当て部材
26d 離反用係止爪
30 ロック機構
31 ばね受け部材
31a 垂直片
31b 水平片
31c 回動支点部
32 挿通孔
33a ブレーキ片
33b ばね受け係止突起
34 コイルばね(ばね部材)
35 操作ボタン
35b 操作脚部
40 シャワーヘッド保持部
41 挿通孔
42 シャワーヘッド係止部材
48 前方ばね受け部材
49 前方ばね受け係合突起

Claims (6)

  1. 浴室等の壁面に設けられるシャワーバーに沿って高さ調整可能に設けられるシャワーフックであって、
    前方端にシャワーヘッドホルダが設けられ、後方端に上記シャワーバーの外周面を抱持する取付部が設けられるシャワーフック本体と、
    上記シャワーフック本体内に設けられ、上記シャワーフック本体を上記シャワーバーの任意の位置でロックするロック機構と、を具備し、
    上記ロック機構は、
    上記シャワーバーに対して接離方向に回動可能であって、上記シャワーバーに対向する垂直片を具備するばね受け部材と、
    上記ばね受け部材の上記垂直片に設けられ、上記シャワーバーに接離移動可能なブレーキ片を有するスライド部材と、
    上記スライド部材と上記シャワーフック本体の前方側との間に介設されて上記ブレーキ片を上記シャワーバーに押圧するばね部材と、
    上記シャワーフック本体の外面に出没可能に設けられると共に、シャワーフック本体内への押し込みによって上記ばね受け部材の回動によって上記ばね部材を座屈変形させて上記ブレーキ片の押圧を解除する操作ボタンと、を具備する、
    ことを特徴とするシャワーフック。
  2. 浴室等の壁面に設けられるシャワーバーに沿って高さ調整可能に設けられるシャワーフックであって、
    前方端にシャワーヘッドホルダが設けられ、後方端に上記シャワーバーの外周面を抱持する取付部が設けられるシャワーフック本体と、
    上記シャワーフック本体と共働して上記シャワーバーの外周面を抱持するカバー体と、
    上記シャワーフック本体内に設けられ、上記シャワーフック本体を上記シャワーバーの任意の位置でロックするロック機構と、を具備し、
    上記ロック機構は、上記シャワーバーの外周に当接可能なブレーキ片と、該ブレーキ片を上記シャワーバーに押圧するばね部材と、上記ブレーキ片の押圧を解除する操作ボタンと、を具備し、
    上記カバー体は、上記シャワーバーの外周面を抱持する後方半円筒部と、該後方半円筒部の開口側前方端に延在して上記シャワーヘッド本体とシャワーヘッドホルダを覆うと共に、上記シャワーフック本体に係脱可能な一対の腕部を具備し、上記後方半円筒部内面に、上記シャワーバーの外周面に当接可能な後方ブレーキ片と背当て部材が設けられ、上記後方ブレーキ片は平面視円弧状の弾性部材にて形成され、シャワーフック静止状態では上記シャワーバーに当接し、上記背当て部材は上記後方ブレーキ片の円弧の仮想曲線よりも内側に突出し、かつ、上記ブレーキ片の押圧により外側に弾性変形可能に形成され、上記操作ボタンの押し込みにより上記ブレーキ片が前方に移動した状態で上記後方ブレーキ片が上記シャワーバーから離れるように形成してなる、
    ことを特徴とするシャワーフック。
  3. 請求項2に記載のシャワーフックにおいて、
    上記ロック機構は、
    上記シャワーバーに対して接離方向に回動可能であって、上記シャワーバーに対向する垂直片を具備するばね受け部材と、
    上記ばね受け部材の上記垂直片に設けられ、上記シャワーバーに接離移動可能な上記ブレーキ片を有するスライド部材と、
    上記スライド部材と上記シャワーフック本体の前方側との間に介設されて上記ブレーキ片を上記シャワーバーに押圧する上記ばね部材と、
    上記シャワーフック本体の外面に出没可能に設けられると共に、シャワーフック本体内への押し込みによって上記ばね受け部材の回動によって上記ばね部材を座屈変形させて上記ブレーキ片の押圧を解除する上記操作ボタンと、を具備する、
    ことを特徴とするシャワーフック。
  4. 請求項1又はに記載のシャワーフックにおいて、
    上記シャワーヘッドホルダは、前方端が開口する上方に向かって拡開テーパ状のシャワーヘッド保持部と、該シャワーヘッド保持部の後方端に設けられた挿通孔を介してシャワーヘッド保持部内に突出するシャワーヘッド係止部材とを具備し、上記シャワーヘッド係止部材と上記スライド部材との間に上記ばね部材を介設してなる、ことを特徴とするシャワーフック。
  5. 請求項1又は3に記載のシャワーフックにおいて、
    上記ばね受け部材は、上記垂直片と、該垂直片の下端に延在する水平片との交差部の下部に回動支点部が設けられ、上記ロック機構は、上記シャワーフック本体の上部に設けられた開口を介して出没可能な操作ボタンの下部に、上記ばね受け部材に係合可能な操作脚部が設けられ、上記操作ボタンを押し込むことで、上記操作脚部が上記ばね受け部材に当接し、上記回動支点部を支点として上記ばね受け部材を回動させると共に、上記ばね部材を座屈変形させて上記ブレーキ片の押圧を解除するように形成してなる、ことを特徴とするシャワーフック。
  6. 請求項2に記載のシャワーフックにおいて、
    上記カバー体の腕部の内面に係止爪部が設けられ、上記取付部の外側面に上記係止爪部を案内する案内溝と、上記係止爪部が係脱可能な係止凹部が設けられている、ことを特徴とするシャワーフック。
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