JP5076185B2 - スライドシャワーフック - Google Patents

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Description

この発明は、スライドバーに沿ってスライド移動可能に組み付けられてシャワーヘッドを掛止状態に脱着可能に保持するスライドシャワーフックに関し、特にスライド移動時のガイド作用をなす摺動ガイドを備えたものに関する。
従来、フック部においてシャワーヘッドを掛止状態に脱着可能に保持し、また嵌合部においてスライドバーにスライド移動可能に組み付けられるスライドシャワーフックが浴室のシャワー装置等に広く用いられている。
例えば下記特許文献1,特許文献2,特許文献3にこの種のスライドシャワーフックが開示されている。
ところでこのスライドシャワーフックにおいては、スライドバーの側に突出してスライドバーの外面に接触し、スライド移動する際のガイド作用をなす摺動ガイドを嵌合部の嵌合孔の内面に設けておくことが望ましい。
このようにすれば、摺動ガイドによるスライドバーの外面への部分的な接触により、スライドシャワーフックを抵抗を少なく円滑にスライド移動させることが可能である。
この摺動ガイドは、嵌合孔の内面に周方向に沿って複数個所に部分的に設けておくのが好適である。
ところがこのようにして摺動ガイドを周方向に沿って複数個所に部分的に設けた場合、以下のような不具合の生じることが判明した。
通常このような摺動ガイドを設けるに当っては、スライド移動の際のガイド作用を安定して良好に行わせるべく、かかる摺動ガイドを、スライドバーの使用者に対して正面となる前面の幅方向の中央部分に配置するが、この場合摺動ガイドによるガイド作用によって、スライドバーの外観が損なわれてしまう問題を生じることが判明した。
特にスライドバーが断面4角形状をなし、使用者の正面に位置する前面が平坦面である場合、スライドシャワーフックをスライド移動させたときの摺動ガイドの摺動痕がスライドバーの前面の幅方向の中央部分に生じてしまい、そしてその摺動痕が外観上目立ち易いものとなって、スライドバーの美観を損ねてしまう。
また前面の摺動痕ほどではないにしても、平坦な側面においてもその幅方向の中央部に上記のような摺動痕が生じると、そのことによってもスライドバーの美観が損なわれてしまう。
特にスライドバーが金属製で、その外面が金属光沢を有する場合、摺動痕の発生した部分と他の部分とで光の反射が大きく異なってしまい、摺動痕がより目立ち易いものとなってしまう。
断面4角形状をなすスライドバーに対して、突出形状の上記の摺動ガイドを、その前面及び側面のそれぞれの面の幅方向の中央部分に設けた場合、以上の他に次のような不具合も生じることが判明した。
断面形状が4角形状を成すスライドバーの場合、製造上の誤差やばらつき等によって、その断面形状が厳密な4角形状とならず、同一のスライドバーであっても、ある部分では前面,側面等の各面が太鼓状に膨出した形状即ち凸面形状となったり、或いは逆に鼓状に凹曲した形状即ち凹曲面形状となったりする。
更に製品ごとにスライドバーの形状が上記のような太鼓形状に膨出した形状となったり、或いは鼓状に凹曲した形状となったりする。
特にスライドバーを金属製の押出成形品にて構成した場合、そうした傾向が顕著である。
而してスライドバーの各面が外側に膨出して凸曲面となった場合、その凸曲面の外側への突出量は、各面の幅方向の中央部で最も大となることから、そのような中央部分に摺動ガイドが配置してあると、摺動ガイドが対応する各面に対して必要以上に強く当った状態となって、摺動ガイドとスライドバーの外面との摩擦力が大となり、シャワーフックをスライドバーに沿ってスライド移動させる際の操作抵抗が大となり、操作が重くなってしまう。
また一方スライドバーの各面が内側に鼓状に凹陥して各面が凹曲面となった場合、その内側への凹曲の程度もまた各面の幅方向の中央部分で最も大きくなり、従ってスライドバーにおける前面の幅方向中央部分、側面の幅方向の中央部分に上記の突出形状の摺動ガイドを配置しておいた場合、摺動ガイドがスライドバーの前面,側面に対して適正に接触しなかったり、或いは場合によって接触しなくなってしまい、スライドシャワーフックのスライド移動に際して、摺動ガイドによるガイド作用が良好に行われなくなってしまう。
尚、上記のような本発明の解決課題については本出願人の知る限り従来提案されておらず、新規な課題である。
実公昭37−10742号公報 実開平2−116557号公報 実開平4−126965号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、摺動ガイドによる摺動痕によってスライドバーの美観が損なわれる問題を解決し得るスライドシャワーフックを提供することを目的としてなされたものである。
また本発明の他の目的は、スライドバーの断面形状のばらつきにも拘らず、摺動ガイドによって安定してガイド案内を行わせることのできるスライドシャワーフックを提供することを目的とする。
而して請求項1のものは、 断面4角形状を成すスライドバーに対して、対応する4角形状の嵌合孔においてスライド移動可能に嵌合する嵌合部、及びシャワーヘッドを脱着可能に掛止させて保持するフック部を備えたスライドシャワーフックにおいて、前記嵌合孔の内面に、前記スライドバーの側に突出して該スライドバーの外面に接触し、前記スライド移動の際のガイド作用をなす摺動ガイドを設けるとともに、該摺動ガイドのうち、少なくとも使用者に対して正面に位置する前記スライドバーの前面に接触する摺動ガイドについては、該前面の幅方向の両コーナー部に配置し、前記使用者に対して裏面に位置する前記スライドバーの後面に面する摺動ガイドについては、該後面の幅方向の両コーナー部から前記スライドバーの前記前面の側の摺動ガイドよりも中央寄りに配置してあることを特徴とする。

請求項2のものは、請求項1において、前記スライドバーの側面に接触する摺動ガイドについても、該側面の幅方向の両コーナー部に配置してあることを特徴とする。
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記スライドバーが金属材の押出成形品にて構成してあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、スライドシャワーフックにおける嵌合孔の内面に、スライドバーの側に突出してスライドバーの外面に接触し、スライド移動の際のガイド作用をなす摺動ガイドを設けるとともに、その摺動ガイドのうち、少なくとも使用者に対して正面に位置するスライドバーの前面に接触する摺動ガイドについては、これを前面の幅方向の両コーナー部に配置したものである。
ここで前面の幅方向のコーナー部とは、スライドバーの前面の幅方向寸法をWとして、幅方向端からW/15以内、好ましくはW/20以内の位置を言う。
但しスライドバーの断面の角部が丸みを帯びた円弧形状となしてある場合、その円弧形状以外の部分に対して接触できるように摺動ガイドの配置位置を定めておく。
この発明では、スライドバーの前面に接触する摺動ガイドについては、前面の幅方向中央部分には配置せずに、幅方向の両コーナー部にだけ配置しておく。
本発明では、スライドバーの前面に接触し、ガイド案内する摺動ガイドが前面の幅方向の中央部分に位置しておらず、幅方向の両コーナー部にのみ配置してあるため、外観上最も目立ち易い前面の中央部分に摺動ガイドによる摺動痕が発生せず、前面の中央部分の摺動痕によってスライドバーの美観が損なわれる問題を解決することができる。
尚、幅方向の両コーナー部にある摺動ガイドによってスライドバーの前面に摺動痕が生じたとしても、その摺動痕は幅方向の端位置であって目立ち難いため、そのような摺動痕によってスライドバーの美観が特に損なわれるといったことはない。
特にスライドバーの前面の幅方向の両角部が小さな曲率半径で僅かに湾曲した円弧形状をなしている場合、摺動痕がその円弧形状に同化してより目立ち難く、摺動痕による美観の低下を特に生じない。
またスライドバーの製造時の誤差ないしばらつきによって、スライドバーの前面が外側に膨出して凸曲面となったり、或いは内側に凹陥して凹曲面となったりしても、幅方向の両コーナー部の形状、寸法は前面の中央部分に比べて安定しており、従ってそのようなコーナー部に摺動ガイドを設けておくことで、摺動ガイドと前面の当りが強くなり過ぎてスライドシャワーフックをスライド移動させる際の操作が重くなったり、或いは逆に摺動ガイドと前面との接触が十分に行われずにガイド作用が良好に行われなくなる問題を解決し得、前面の幅方向の両コーナー部で摺動ガイドによるガイド作用を安定して良好且つ円滑に行わせることが可能となる。
本発明においては、スライドバーの側面に接触する摺動ガイドについても、その配置位置を側面の幅方向の両コーナー部となしておくことができる(請求項2)。
ここで幅方向のコーナー部とは、側面の幅寸法をWとして幅方向端からW/5以内、好ましくはW/9以内の位置を意味する。
尚、この場合においてもスライドバーの断面の角部が丸みを帯びた円弧形状となしてある場合、その円弧形状以外の部分に対して接触できるように、側面の摺動ガイドの配置位置を定めておく。
このようにすれば、スライドバーの側面においても、摺動ガイドによる摺動痕によってスライドバーの美観が損なわれる問題を解決し得、また側面においても摺動ガイドによるガイド案内を安定して良好に行わせることができる。
前述したように上記の摺動ガイドによる摺動痕による美観の悪化の問題、及びスライドバーの断面形状のばらつきによるガイド作用の不安定化の問題は、スライドバーが金属材の押出成形品にて構成してある場合に特に顕著に生じる問題であり、従って本発明はスライドバーが金属材の押出成形品にて構成してある場合に適用して特に効果の大なるものである(請求項3)。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は上下方向に長く延びるスライドバーで、その上端部と下端部とが、背面に配置された上下の一対の取付部材12,13にて壁等に取り付けられるようになっている。
この実施形態において、スライドバー10は横断面形状が左右に長い、即ち左右に幅広の断面4角形状をなしており、4つの面即ち図1中使用者に対して正面となる前面10Aと、反対側の後面10C、更に一対の側面10Bのそれぞれが平坦面をなしている。
そして上下一対の取付部材12,13は、スライドバー10に対する正面視において、かかるスライドバー10の裏側に完全に隠れる状態で設けられている。
この実施形態において、スライドバー10は金属製で、押出成形品にて構成してある。
また前面10A,一対の側面10B,後面10Cのそれぞれの面は、金属光沢を有する平滑な面をなしている。
18はスライドシャワーフックで、基端部(図中左端部)に嵌合部20を備えている。
嵌合部20は、スライドバー10の断面形状に対応した4角形状の嵌合孔22を備えており、その嵌合孔22においてスライドバー10に上下にスライド移動可能に嵌合されている。
スライドシャワーフック18は、スライドバー10の前面10Aから図中右方、即ち前面10Aと直交する方向に前方に突出した形態をなしており、その先端部(図中右端部)にフック部24を備えており、そのフック部24の掛止孔26にシャワーヘッドが脱着可能に掛止されるようになっている。
尚、スライドシャワーフック18は基端部から先端部に向って斜め上向きに僅かに傾斜した形状をなしている。
スライドシャワーフック18の内部には、スライドシャワーフック18をスライドバー10に対し、上方向及び下方向の両方向に固定しロックするロック機構と、ロック解除機構とが設けられており、そして図2に示しているように、スライドシャワーフック18の下面には、ロック解除操作を行うための押ボタン式のロック解除操作部14が、下向きに突出する状態で設けられている。
この実施形態では、後に明らかにされるようにこのロック解除操作部14を上向きに押し上げることによって、ロック機構によるロックが解除される。
図3〜図5に、スライドシャワーフック18内部の構造が具体的に示してある。
図3において、28はスライドシャワーフック18の樹脂製の本体部で、30は本体部28を後述のロック機構,ロック解除機構等とともに覆う樹脂製のカバーである。
この実施形態では、スライドシャワーフック18をスライドバー10に対し、上方向と下方向との両方向に固定しロックするロック機構として、ワンウェイクラッチ式の下方向ロック機構32と、ワンウェイクラッチ式の上方向ロック機構34との一対のロック機構を備えている。
下方向ロック機構32は、平面形状がコ字形状をなす噛込部材36を有している。
噛込部材36は、互いに対向する両端部が結合ピン39にて結合され、その結合ピン39が本体部28の溝41内に部分的に嵌り込むことによって、噛込部材36が本体部28と一体に上下に移動するようになっている。
この噛込部材36の図中左側の内面は、図3の部分拡大図に明らかに示しているように、下方に進むにつれてスライドバー10の外面(後面10C)から離れる向きに傾斜する形状の噛込面40とされている。
42は被噛込部材としてのローラで、この下方向ロック機構32では、噛込部材36が本体部28と一体に下向きに移動しようとしたときに、図5に模式的に示しているように噛込部材36が噛込面40でローラ42をスライドバー10の外面(後面10C)とともに噛み込み、以て本体部28即ちスライドシャワーフック18を下方向に固定しロックする。
44はローラ42を保持する保持部材であって、図3及び図4中上下方向に移動可能に設けられている。
この保持部材44は、図3,図4にも示しているように上向きに突出した突出部46を有している。
この突出部46には保持孔48が備えられていて、その保持孔48に、上記のローラ42が保持部材44とともに上下に一体移動する状態に保持されている。
この下方向ロック機構32における保持部材44は、図3及び図4に示しているようにコイルスプリング(付勢手段)56にて上向きに付勢されており、従って通常時の状態(ロック状態)では、ローラ42は上側の噛込位置にあって、噛込部材36とスライドバー10とで下方向に噛み込まれた状態にある。
スライドシャワーフック18は、噛込部材36がローラ42をスライドバー10とともに下方向に噛み込んだ状態にあることによって、下方向への移動が阻止される。
このローラ42は、保持部材44が図中下方向に移動せしめられると、これとともに上側の噛込位置から図5の模式図の(B)に示す下側の退避位置へと移動せしめられ、ここにおいて下方向ロック機構32はロック解除状態となって、スライドシャワーフック18は、スライドバー10に沿って下方への自由な移動が可能となる。
上記上方向ロック機構34は、下方向ロック機構32と同様に、コ字形状をなす噛込部材58,被噛込部材としてのローラ60、及びローラ60を保持する上下方向に移動可能な保持部材62とを有している。
上方向ロック機構34において、ローラ60は下方向ロック機構32のローラ42と基本的に同一形状をなしており、また噛込部材58,保持部材62は、下方向ロック機構32における噛込部材36,保持部材44と上下方向に対称形状をなしている。
詳しくは、上方向ロック機構34におけるコ字形状の噛込部材58は、結合ピン39において本体部28の溝41に嵌め込まれていて、本体部28即ちスライドシャワーフック18と一体に上下移動するようになしてあり、また図中左側に、下方向ロック機構32における噛込部材36の噛込面40と逆方向に且つ同じ角度で傾斜する形状の噛込面65を備えており、ローラ60を図中上方向にスライドバー10とともに噛み込むようになっている。
また保持部材62は、下向きに突出する突出部66を有していて、その突出部66の保持孔68において、ローラ60を一体移動する状態に保持している。
また上方向ロック機構34における保持部材62は、下方向ロック機構32と共通のコイルスプリング56にて下向きに付勢されている。
ここで保持部材44と62とには、図4に示すように挿入孔90が設けられていて、その挿入孔90に、コイルスプリング56の上端部と下端部とがそれぞれ挿入されている。
従ってこの上方向ロック機構34においては、通常時(ロック作用時)には、ローラ60が下側の噛込位置にあって、噛込部材58はスライドバー10とともにローラ60を上向きに噛み込んだ状態にあり、そしてこの噛込部材58によるローラ60の上方向の噛込みによって、スライドシャワーフック18がスライドバー10に対し上方向に固定状態にロックされる。
図3において、70は下方向ロック機構32及び上方向ロック機構34によるロックを解除するロック解除機構で、72はその主要素をなす解除部材である。
解除部材72は、図4にも示しているように、一対のアーム74と、それらを連結する連結部75とを有する、平面形状が全体としてコ字形状をなす部材であって、各アーム74の図中左端部がY字状に二股に分岐しており、それら分岐部が、それぞれ解除作用部76とされている。
これら解除作用部76の図中左側の内側の面は、上記保持部材44,62に向って互いに開く方向に傾斜する傾斜形状のカム面78とされている。
尚この解除部材72には、図4に示しているように一対のアーム74のそれぞれの内面に沿って、図中左右方向に延びる突条104が設けられており、これら突条104が、図7に示しているように本体部28に設けられた支持溝106に摺動可能に嵌り込むことによって、かかる解除部材72が本体部28により図3中左右方向に移動可能に保持されている。
この解除部材72は、図4に示しているように、解除部材72の連結部75と本体部28との間に介挿されたコイルスプリング108にて図中右方向に、即ち後退方向に常時付勢されている。
一対の保持部材44,62には、解除部材72の解除作用部76にて上下方向に挟まれる、即ち解除作用を受ける被作用部80,82が、図4中左右に突出する形状で設けられており、そしてそれら被作用部80,82のそれぞれに、解除作用部76のカム面78に対応した傾斜形状の(ここでは同じ角度の傾斜形状の)カム面84が形成されている。
この解除部材72の連結部75には、図4に示しているように左右方向の中央部に、図中右方に突出する側面形状が三角形状の突出部86が設けられている。この突出部86の下側の面は、傾斜形状のカム面88とされている。
上記押ボタン式のロック解除操作部14は、カバー30の開口92に、その下部がカバー30から下向きに突出する状態で上下に移動可能に嵌め込まれている。
このロック解除操作部14には、解除部材72におけるカム面88に対応した角度で傾斜するカム面102が設けられている。
本実施形態のスライドシャワーフック18は次のように作用する。
図3は、上ロック機構32及び下ロック機構34が、何れもロック作用状態にあって、スライドシャワーフック18は、スライドバー10に対し上方向及び下方向の両方向に固定され、ロックされた状態にある。
このとき、下方向ロック機構32のローラ42,上方向ロック機構34のローラ60が、それぞれ噛込部材36,58によってスライドバー10とともに下方向,上方向に噛み込まれた状態にあり、また保持部材44,62は、それぞれコイルスプリング56の付勢力によって上昇位置,下降位置にあり、更に解除部材72は、コイルスプリング108の付勢力によって図3中右方向に後退した状態にある。
この状態で、押ボタン式のロック解除操作部14を図中上向きに押し上げると、ロック解除操作部14のカム面102と、解除部材72のカム面88との作用によって、解除部材72が図中左方向に強制的に前進移動させられる。
すると解除部材72の各アーム74の、それぞれの先端部に設けられた一対ずつの解除作用部76が、下方向ロック機構32の保持部材44,上方向ロック機構34の保持部材62の各被作用部80,82を挟み込み、且つカム面78,84の作用で、これら被作用部80,82を介して保持部材44を下向きに、また保持部材62を上向きに強制移動させる。
このとき下方向ロック機構32のローラ42が、図5(A)に示す上側の噛込位置から、図5(B)に示す下側の非噛込位置である退避位置へと移動する。
同様に上方向ロック機構34におけるローラ60も、下側の噛込位置から上側の非噛込位置である退避位置へと移動する。
ここにおいて下方向ロック機構32による下方向のロック,上方向ロック機構34による上方向のロックがそれぞれ解除された状態となり、従ってこの状態でスライドシャワーフック18は、スライドバー10に沿って上方向及び下方向の何れにも移動可能となる。
そしてスライドシャワーフック18を所望の位置に持ち来たしたところで、ロック解除操作部14に対する上向きの操作力を除くと、解除部材72が図3の前進位置、即ちロック解除位置から、図中右方向に後退移動させられるとともに、ロック解除操作部14が下方向に突き出される。
ここにおいて下方向ロック機構32,上方向ロック機構34の何れもが再びロック作用状態となり、スライドシャワーフック18がスライドバー10に対し所望の位置に固定状態となる。
図6及び図7に、スライドシャワーフック18における上記の嵌合部20の構造が具体的に示してある。
図に示しているように嵌合部20は、それぞれがスライドバー10の断面形状に対応した4角形状をなす上リング状部110と、下リング状部112とを有している。
またスライドバー10の前面10Aに対応した嵌合面20A,側面10Bに対応した嵌合面20B,後面10Cに対応した嵌合面20Cをそれぞれ有している。
ここで嵌合面20Aは、嵌合孔22の上端から下端に到るまで全幅に亘って壁114にて閉鎖されている。
一方嵌合面20Cについては、上リング状部110と下リング状部112との間の部分が、全幅に亘って全体的に開放形状とされている。
また嵌合面20Bについては、嵌合面20C側の一部が上リング状部110と下リング状部112との間の部分で開放形状とされ、他の大部分については嵌合孔22の上端から下端にかけて壁116にて閉鎖されている。
而して嵌合面20Aには、スライドバー10の前面10Aの幅方向の両コーナー部に対応する位置(ここでは前面10Aの幅方向端から前面10Aの幅方向寸法をWとしてW/15以内、好ましくはW/20以内の位置)に、スライドバー10側に突出する形状で一対の摺動ガイド118が設けられている。
ここで摺動ガイド118は嵌合部20に、即ち樹脂製の本体部28に一体に形成されている。
ここで摺動ガイド118は、嵌合孔22の上端から下端に到るまで全高に亘って連続して縦向きに設けられている。
一方、一対の嵌合面20Bにおいても、スライドバー10の側面10Bの幅方向の両コーナー部に対応する位置(ここでは側面10Bの幅方向端から側面の幅寸法をWとしてW/5以内、好ましくはW/9以内の位置)に、スライドバー10の側に向って突出した摺動ガイド120,122が嵌合部20に一体に形成されている。
ここで摺動ガイド122は、上リング状部110と下リング状部112とに形成され、また摺動ガイド120は、上リング状部110と下リング状部112とを上下に繋ぐ壁116に、図中上下に分断状態で縦向きに且つ複数個所に形成されている。
他方嵌合面20Cにおいては、上リング状部110と下リング状部112とのそれぞれに、同じくスライドバー10側に突出する形状で摺動ガイド124,126が設けられている。
これら摺動ガイド124,126もまた嵌合部20に一体に形成されている。
ここで摺動ガイド124は、スライドバー10の後面10Cの両端から中央寄りに一定距離離れた位置(ここでは後面10Cの幅方向端からW/5の位置に形成され、また摺動ガイド126は、これら摺動ガイド124よりも更に中央側に一定距離離れた位置(後面10Cの幅方向端からW/5の位置)にそれぞれ形成されている。
また摺動ガイド124,126は図6中上下方向に一定間隔ごとに形成されている。
この実施形態において、各摺動ガイド118,120,122,124,126は何れも同じ突出高さでそれぞれ形成されている。
尚スライドバー10は、図6に示しているように断面の角部のそれぞれが小さな曲率半径で僅かに湾曲した円弧形状をなしている。そして上記の摺動ガイド118,120,122は、それぞれその円弧形状の終端から外れた位置でスライドバー10の前面10A,側面10Bの各平坦面に接触可能な位置にそれぞれの位置が定めてある。
尚、スライドバー10の後面10Cに対応した嵌合面20Cの各摺動ガイド124,126については、何れもスライドバー10における後面10Cの幅方向両端よりも中央部よりの位置に設けてあり、何れもスライドバー10の後面10Cの平坦面に対して接触する位置に設けてある。
本実施形態では、スライドシャワーフック16をスライドバー10に沿って上下にスライド移動させる際、嵌合孔22の内面、詳しくは嵌合面20A,20B,20Cに設けられた突出形状の摺動ガイド118,120,122,124,126によって良好にガイドされ、そのガイド作用によりスライドシャワーフック16を円滑に少ない抵抗でスライドバー10に沿って上下にスライド移動させることができる。
詳しくは本実施形態では、スライドバー10の前面10Aに接触し、ガイド作用する摺動ガイド118が、前面10Aの幅方向の中央部分に位置しておらず、幅方向の両コーナー部にのみ配置してあるため、外観上最も目立ち易い前面10Aの中央部分に摺動ガイド118による摺動痕が発生せず、前面10Aの中央部分の摺動痕によってスライドバー10の美観が損なわれる問題を解決することができる。
尚、幅方向の両コーナー部にある摺動ガイド118によってスライドバー10の前面10Aに摺動痕が生じたとしても、その摺動痕は幅方向の端位置であって目立ち難いため、そのような摺動痕によってスライドバー10の美観が特に損なわれるといったことはない。
特にこの実施形態ではスライドバー10の前面10Aの幅方向の両角部が小さな曲率半径で僅かに湾曲した円弧形状をなしているため、摺動痕がその円弧形状に同化してより目立ち難く、摺動痕による美観の低下を特に生じない。
またスライドバー10の製造時の誤差ないしばらつきによって、図8(A)に示しているようにスライドバー10の前面10Aが外側に膨出して凸曲面となったり、或いは(B)に示しているように内側に凹陥して凹曲面となったりしても、幅方向の両コーナー部の形状、寸法は前面10Aの中央部分に比べて安定しており、従ってそのようなコーナー部に摺動ガイド118を設けておくことで、摺動ガイド118と前面10Aの当りが強くなり過ぎてスライドシャワーフック18をスライド移動させる際の操作が重くなったり、或いは逆に摺動ガイド118と前面10Aとの接触が十分に行われずに、ガイド作用が良好に行われなくなる問題を解決し得、前面10Aの幅方向の両コーナー部で摺動ガイド118によるガイド作用を安定して良好且つ円滑に行わせることが可能となる。
本実施形態においては、スライドバー10の側面10Bに接触する摺動ガイド120,122についても、その配置位置を側面10Bの幅方向の両コーナー部となしてあり、そのためスライドバー10の側面10Bにおいても、摺動ガイド120,122による摺動痕によってスライドバー10の美観が損なわれる問題を解決し得、また側面10Bにおいても摺動ガイド120,122によるガイド案内を安定して良好に行わせることができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態のスライドシャワーフックをスライドバーと共に外観状態で示す斜視図である。 図1のスライドシャワーフックを別の方向から示した要部斜視図である。 同実施形態のスライドシャワーフックの内部構造を組付状態で示す側面断面図である。 同実施形態のスライドシャワーフックのロック機構及びロック解除機構を各部品に分解して示した斜視図である。 同実施形態のロック機構の原理を説明する図である。 同実施形態のスライドシャワーフックにおける嵌合部の断面図である。 図7の嵌合部の斜視図である。 同実施形態の摺動ガイドの作用説明図である。
符号の説明
10 スライドバー
10A 前面
10B 側面
18 スライドシャワーフック
20 嵌合部
22 嵌合孔
24 フック部
118,120,122,124,126 摺動ガイド

Claims (3)

  1. 断面4角形状を成すスライドバーに対して、対応する4角形状の嵌合孔においてスライド移動可能に嵌合する嵌合部、及びシャワーヘッドを脱着可能に掛止させて保持するフック部を備えたスライドシャワーフックにおいて
    前記嵌合孔の内面に、前記スライドバーの側に突出して該スライドバーの外面に接触し、前記スライド移動の際のガイド作用をなす摺動ガイドを設けるとともに
    該摺動ガイドのうち、少なくとも使用者に対して正面に位置する前記スライドバーの前面に接触する摺動ガイドについては、該前面の幅方向の両コーナー部に配置し
    前記使用者に対して裏面に位置する前記スライドバーの後面に面する摺動ガイドについては、該後面の幅方向の両コーナー部から前記スライドバーの前記前面の側の摺動ガイドよりも中央寄りに配置してあることを特徴とするスライドシャワーフック。
  2. 請求項1において、前記スライドバーの側面に接触する摺動ガイドについても、該側面の幅方向の両コーナー部に配置してあることを特徴とするスライドシャワーフック。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記スライドバーが金属材の押出成形品にて構成してあることを特徴とするスライドシャワーフック。
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