JP6664688B2 - 垂直共振器型発光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、垂直共振器型面発光レーザ(VCSEL:vertical cavity surface emitting laser)などの垂直共振器型発光素子に関する。
垂直共振器型面発光レーザ(以下、単に面発光レーザと称する)は、基板面に対して垂直に光を共振させ、当該基板面に垂直な方向に光を出射させる構造を有する半導体レーザである。例えば、特許文献1には、共振器と、多層膜反射鏡と、当該共振器及び多層膜反射鏡に電流注入を行うためのn側電極及びp側電極と、を有する発光素子が開示されている。また、非特許文献1には、AlInN/GaNからなる分布ブラッグ反射器を用いた窒化物系半導体レーザが開示されている。
国際公開第2014/167965号
Applied Physics Letters, vol. 101, p. 151113 (2012)
例えば、面発光レーザなどの垂直共振器型発光素子は、発光層を挟んで互いに対向する反射鏡を有し、この互いに対向する反射鏡によって共振器が構成されている。面発光レーザにおいては、反射鏡は、例えば、屈折率が異なる2つの薄膜を交互に複数回積層することで形成することができる。
面発光レーザの発振閾値(動作電圧)を下げるためには、反射鏡での光の反射率が高いこと、及び反射鏡での光の吸収率が低いことが好ましい。また、発振閾値を下げるためには、レーザ素子に印加された電流が損失なく発光層に注入されることが好ましい。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、高反射率な反射鏡を有し、高効率での電流注入が可能な垂直共振器型発光素子を提供することを目的としている。
本発明による垂直共振器型発光素子は、複数の半導体層からなる第1の多層膜と、第1の多層膜上に形成され、第1の導電型を示す不純物が第1の多層膜よりも多くドープされた複数の半導体層からなる第2の多層膜と、を含む第1の反射鏡と、第2の多層膜上に形成され、第1の導電型を有する第1の半導体層と、第1の半導体層上に形成された活性層と、活性層上に形成され、第1の導電型とは反対の第2の導電型を有する第2の半導体層と、第2の半導体層上において第1の反射鏡に対向して配置された第2の反射鏡と、第2の多層膜又は第1の半導体層に接触された電極と、を有することを有することを特徴としている。
(a)は、実施例1に係る半導体レーザの断面図であり、(b)は、実施例1の半導体レーザの上面図である。 実施例1の変形例に係る半導体レーザの断面図である。 (a)は、実施例2に係る半導体レーザの断面図であり、(b)は、実施例2の半導体レーザの模式的な上面図である。 実施例2の変形例に係る半導体レーザの断面図である。 実施例3に係る半導体レーザの断面図である。
以下、本発明の実施例について詳細に説明する。なお、以下の実施例においては、面発光レーザ(半導体レーザ)について説明する。しかし、本発明は、面発光レーザのみならず、垂直共振器型発光素子に適用することができる。
図1(a)は、実施例1に係る半導体レーザ10の断面図である。本実施例においては、半導体レーザ10は、垂直共振器型面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)である。半導体レーザ10は、活性層14Bを含む半導体構造層14を介して互いに対向して配置された第1及び第2の反射鏡13及び15を有する。
本実施例においては、半導体レーザ10は、基板11上に第1の反射鏡13、半導体構造層14及び第2の反射鏡15が積層された構造を有している。具体的には、基板11上にバッファ層12が形成され、バッファ層12上に第1の反射鏡13が形成されている。また、第1の反射鏡13上には半導体構造層14が、半導体構造層14上には第2の反射鏡15が形成されている。本実施例においては、基板11はGaN基板である。また、バッファ層12はGaNの組成を有する。
図1(a)に示すように、半導体構造層14は、n型半導体層(第1の導電型を有する第1の半導体層)14Aと、活性層14Bと、p型半導体層(第1の導電型とは反対の第2の導電型を有する第2の半導体層)14Cとが積層された構造を有する。本実施例においては、n型半導体層14Aは、第1の反射鏡13上に形成されている。また、p型半導体層14C上には第2の反射鏡15が形成されている。
第1の反射鏡13は、不純物がドープされていない複数の半導体層からなるノンドープ多層膜(第1の多層膜)13Aと、n型不純物がドープされた複数の半導体層からなるドープ多層膜(第2の多層膜)13Bとからなる。ノンドープ多層膜13Aはバッファ層12上に形成され、ドープ多層膜13Bはノンドープ多層膜13A上に形成されている。また、ドープ多層膜13B上にはn型半導体層14Aが形成されている。
本実施例においては、第1の反射鏡13及び半導体構造層14は、AlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成を有する。例えば、ノンドープ多層膜13Aは、AlInNの組成を有する低屈折率層(第1のノンドープ半導体層)L1及びGaNの組成を有する高屈折率層(第2のドープ半導体層)H1が交互に複数回積層された構造を有する。また、ドープ多層膜13Bは、n型不純物(例えばSiなど)を含んだAlInNの組成を有する低屈折率層(第1のドープ半導体層)L2及びGaNの組成を有する高屈折率層(第2のドープ半導体層)H2が交互に複数回積層された構造を有する。
また、本実施例においては、n型半導体層14Aは、AlzGa1-zN(0≦z≦1)の組成を有した層より構成され、n型不純物としてSiを含む。活性層14Bは、InGaNの組成を有する井戸層(図示せず)及びGaNの組成を有する障壁層(図示せず)が交互に積層された量子井戸構造を有する。また、p型半導体層14Cは、AlzGa1-zN(0≦z≦1)の組成を有した層より構成され、p型不純物としてMgを含む。本実施例においては、バッファ層12、第1の反射鏡13及び半導体構造層14は、基板11を成長用基板とし、有機金属気相成長法(MOCVD法:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)を用いて形成した。
半導体レーザ10は、n型半導体層14Aに接続されたn電極(第1の電極)16と、p型半導体層14Cに接続されたp電極(第2の電極)17とを有する。n電極16は、n型半導体層14Aに接触されている。また、p電極17は、p型半導体層14C上に形成されている。本実施例においては、半導体構造層14を部分的に除去し、露出したn型半導体層14Aの上面上にTi層、Al層、Ti層及びAu層を積層することによって、n電極16を形成した。また、本実施例においては、半導体構造層14の側面及び上面を覆い、半導体構造層14(p型半導体層14C)の一部を露出させる開口部を有する絶縁膜18を形成し、当該開口部内及び絶縁膜18上にITO膜を形成することで、p電極17を形成した。p電極17は、例えばITOやIZOなど、活性層14Bからの放出光に対して透光性を有する材料からなる。
第2の反射鏡15は、p電極17上に形成されている。第2の反射鏡15は、p型半導体層14C上において第1の反射鏡13に対向して配置されている。本実施例においては、第2の反射鏡15は、SiO2からなる低屈折率層(第1の誘電体層)L3及びZrO2からなる高屈折率層(第2の誘電体層)H3が交互に複数回積層された構造を有している。すなわち、本実施例においては、第1の反射鏡13は半導体材料からなる分布ブラッグ反射器(DBR:Distributed Bragg Reflector)であり、第2の反射鏡15は誘電体材料からなる分布ブラッグ反射器である。
また、本実施例においては、p電極17上にパッド電極19が形成されている。図1(a)に示すように、パッド電極19は、p電極17の上面の一部が露出するまで第2の反射鏡15を部分的に除去し、露出したp電極17の上面上にTi層及びAu層を積層することで形成した。
図1(b)は、半導体レーザ10の模式的な上面図である。なお、図1(a)は、図1(b)のV−V線に沿った断面図である。図1(b)に示すように、本実施例においては、半導体レーザ10は、基板11に垂直な方向から見たときに矩形の形状を有している。また、第2の反射鏡15は基板11の中央部分に形成されている。また、パッド電極19は第2の反射鏡15を取り囲むように環状に形成されている。また、n電極16は、絶縁膜18を介してパッド電極19の外側に形成されている。
次に、再度図1(a)を参照し、半導体レーザ10の発光動作について説明する。まず、半導体レーザ10においては、互いに対向する第1及び第2の反射鏡13及び15が共振器を構成する。半導体構造層14(活性層14B)から放出された光は、第1及び第2の反射鏡13及び15間において反射を繰り返し、共振状態に至る(レーザ発振を行う)。また、共振光は、その一部が第2の反射鏡15を透過し、外部に取出される。このようにして、半導体レーザ10は、基板11に垂直な方向に光を出射する。
ここで、第1の反射鏡13について説明する。本実施例においては、第1の反射鏡13は、不純物を含まない半導体からなるノンドープ多層膜13Aと、不純物を含んだ半導体からなるドープ多層膜13Bとからなる。すなわち、第1の反射鏡13は、導電性を有しない部分(ノンドープ多層膜13A)と導電性を有する部分(ドープ多層膜13B)とを有する。従って、本実施例においては、第1の反射鏡13は、その全体が反射鏡として機能する。一方、第1の反射鏡13のうち、ドープ多層膜13Bが半導体構造層14への電流注入領域として機能する。
第1の反射鏡13がノンドープ多層膜13A及びドープ多層膜13Bを有することで、第1の反射膜13における光の反射率の向上を図りつつ、半導体構造層14への効率的な電流注入を行うことが可能となる。まず、不純物をドープした半導体層においては、不純物をドープしていない半導体層に比べて光の吸収による損失が大きい。一方、高い反射率を得るためには、一定の層数の半導体層を形成する必要がある。これに対し、本実施例においては、半導体層への不純物ドープによって半導体層を反射鏡の一部とすることでの光吸収損失を抑えつつ、高い反射率の反射鏡を形成することが可能となる。
また、光共振器用の半導体多層膜が導電性を有しない場合、例えばn型半導体層14Aの層厚が小さいことによってシリーズ抵抗が大きくなり、駆動電圧が高くなる。また、光共振器内の光は半導体多層膜反射器(第1の反射鏡13)内にも進入するため、半導体多層膜へのドーピングにより、自由電子の光吸収による光損失が生ずる。本実施例においては、ドープ多層膜13Bを有することで、n型半導体層14Aのみならずドープ多層膜13Bも電流経路として機能する。従って、駆動電圧の増加が抑制される。また、第1の反射鏡13のうちのドープ多層膜13Bに限定してドーピングすることで、すなわち、ノンドープ多層膜13Aを有することで、自由電子の吸収による光損失が抑制される。従って、短い共振器長の面発光レーザを得ることができる。
なお、ドープ多層膜13Bにおいては、低屈折率層L2は、Alを含む窒化物系半導体からなり、活性層14B側の高屈折率層H2との界面付近において高い不純物濃度を有すること、当該高い不純物濃度の領域では高屈折率層H2よりも高い不純物濃度を有することが好ましい。すなわち、低屈折率層L2は、低ドープ層(図示せず)と、低ドープ層よりも活性層14B側でかつ高屈折率層H2との界面に形成され、低ドープ層及び高屈折率層H2よりも高い不純物濃度を有する高ドープ層(図示せず)とを有する。
例えば、本実施例においては、低屈折率層L2(AlInN層)は、45nmの層厚を有し、7×1018cm-3の濃度でn型不純物であるSiがドーピングされているが、高屈折率層H2との界面付近の10nmの部分においては5×1019cm-3の濃度でn型不純物であるSiがドープされている。一方、高屈折率層H2(GaN層)は、40nmの層厚を有し、その全体が7×1018cm-3の一定濃度でn型不純物であるSiがドープされている。
なお、ドープ多層膜13Bにおいては、高屈折率層H2及び低屈折率層L2を異なる不純物濃度で形成することで、一定の光吸収損失の抑制及び低抵抗化を図ることができる。すなわち、ドープ多層膜13Bは、高屈折率層H2と、高屈折率層H2よりも小さい屈折率を有し、高屈折率層H2とは異なる不純物濃度を有する低屈折率層L2が交互に積層された構造を有することが好ましい。例えば、高屈折率層H2及び低屈折率層L2は互いに異なる組成を有する。従って、高屈折率層H2及び低屈折率層L2の組成に応じ、異なる濃度で不純物をドープすることで、光吸収損失の抑制及び低抵抗化を図ることができる。また、上記したように、低屈折率層L2は、低ドープ層及び高ドープ層を有すること、例えば低屈折率層L2の上部10nmを高ドープ層、その他を低ドープ層とすることで、光吸収損失はさらに抑制される。
なお、高屈折率層H2及び低屈折率層L2が異なる不純物濃度を有する場合について説明したが、高屈折率層H2及び低屈折率層L2の不純物濃度の関係はこれに限定されない。ドープ多層膜13Bは、不純物を含んで導電性を有する半導体層から構成されていればよい。
なお、本実施例においては、第2の反射鏡15は、誘電体多層膜によって構成されている。本実施例においては、第2の反射鏡15は、半導体レーザ15における光の出射部として機能する。従って、第2の反射鏡15は、第1の反射鏡13よりも小さな反射率で形成されている。第2の反射鏡15を誘電体多層膜で形成することで、製造時間の短縮を図ることができる。
[変形例]
図2は、実施例1の変形例に係る半導体レーザ10Aの断面図である。半導体レーザ10Aは、n電極16の構成を除いては、半導体レーザ10と同様の構成を有する。本変形例においては、n電極16は、ドープ多層膜(第2の多層膜)13B上に形成されている。すなわち、n電極16は、第2の多層膜13Bに接触されている。
実施例1では、n電極16がn型半導体層14Aに接触されている場合について説明したが、n電極16は、n型半導体層14Aに接触される場合に限定されない。本変形例においては、n電極16はドープ多層膜13Bに接触されている。n電極16を直接ドープ多層膜13Bに接触させることで、n電極16からn型半導体層14Aを介さずにドープ多層膜13Bに流れる電流経路を形成することができる。このようにn電極16を構成することによっても、第1の反射鏡13における反射率の向上及び低抵抗化を図ることができる。また、n電極16は、図2に示すように、ドープ多層膜13BのうちのAlが少ない層又は高屈折率層H2の表面に接するように形成されていることが好ましい。
本実施例及びその変形例においては、第1の反射鏡13が、不純物がドープされていないノンドープ多層膜13Aと、不純物がドープされたドープ多層膜13Bとからなる。また、ドープ多層膜13B上にはn型半導体層14A、活性層14B及びp型半導体層14Cが形成され、n型半導体層14A又はドープ多層膜13Bにはn電極16が接触されている。従って、第1の反射鏡13における反射率の向上及び低抵抗化を図ることができる。従って、高反射率かつ低抵抗な反射鏡を有し、低閾値電圧での動作が可能な半導体レーザを提供することができる。
なお、本実施例においては、第1の反射鏡13がノンドープ多層膜13A及びドープ多層膜13Bからなる場合について説明したが、第1の反射鏡13の構成はこれに限定されない。例えば、第1の反射鏡13をノンドープ多層膜13A及びドープ多層膜13Bを明確に区別して形成する場合に限定されない。例えば、n電極16に近い層(上層側)のドープ量が多く、n電極16から離れた層のドープ量が少なくなるように第1の反射鏡13が形成されていてもよい。すなわち、例えばn電極16に近づくに従って徐々にドープ量が変化するように第1の反射鏡13が構成されていてもよい。また、第1の反射鏡13は不純物を含まない多層膜を有する必要はない。
換言すれば、第1の反射鏡13は、複数の半導体層H1及びL1からなる第1の多層膜13Aと、第1の多層膜13A上に形成され、第1の導電型(本実施例においてはn型)を示す不純物が第1の多層膜13Aよりも多くドープされた複数の半導体層H2及びL2からなる第2の多層膜13Bと、を含んでいればよい。これによって、ドープ量の多い層による低抵抗化への寄与、及びドープ量の少ない層による光損失の低減という効果を得ることができる。
図3(a)は、実施例2に係る半導体レーザ20の断面図である。半導体レーザ20は、第1の反射鏡23及びn電極26の構成を除いては、半導体レーザ10Aと同様の構成を有する。本実施例においては、n電極26は、ドープ多層膜23Bの側面に接触されている。
半導体レーザ20は、凸部23BPを有するドープ多層膜23Bを有する第1の反射鏡23と、凸部23BPの側面23BSを覆うように形成されたn電極26とを有する。ドープ多層膜23Bは、n型半導体層14Aに接する上面23BUと、半導体構造層14に垂直な方向から見たときに半導体構造層14を取り囲むように形成された側面23BSとを有する凸部23BPを有する。本実施例においては、n型半導体層14Aは、凸部23BPの上面23BU上に形成されている。凸部23BPは、例えば、半導体構造層14となる半導体膜を形成した後、当該半導体膜を部分的に除去してドープ多層膜23Bを露出させ、露出したドープ多層膜23Bを部分的に除去することで形成することができる。
n電極26は、ドープ多層膜23Bにおける凸部23BPの側面23BS上に形成されている。本実施例においては、n電極26は、凸部23BPの側面23BSの全体を覆うように形成されている。また、n電極26は、図3(a)に示すように、凸部23BPの上面23BUの外周部上に形成されている。また、n電極26は、凸部23BPの外側のドープ多層膜23Bの表面(例えば平坦面)上に形成されている。
本実施例においては、ドープ多層膜23Bが、活性層14Bを取り囲むように設けられた側面23BSを有する凸部23BPを有する。また、n電極26は、凸部23BPの側面23BS上に形成されている。すなわち、n電極26は、ドープ多層膜23B(高屈折率層H2及び低屈折率層L2)の側面に接するように形成されている。
n電極26をドープ多層膜23Bの側面上に形成することで、ドープ多層膜23B内における低抵抗化を図ることができる。より具体的には、ドープ多層膜23Bにおいては、各層間、すなわち高屈折率層H2及び低屈折率層L2間の方向よりも、各層内の方向の方に電流が流れやすい。従って、ドープ多層膜23Bの側面部分にn電極26とのコンタクト部分を設けることで、ドープ多層膜23B内における低抵抗化を図ることができる。
また、本実施例においては、n電極26は、凸部23BPの上面23BU上及び凸部23BPの外側のドープ多層膜23Bの表面上に形成されている。従って、n電極26とドープ多層膜23Bとのコンタクト領域が増大する。従って、ドープ多層膜23B及びn電極26間の接触抵抗が低減され、閾値電圧が低減される。
図3(b)は、半導体レーザ20の模式的な上面図である。図3(b)は、半導体レーザ20の上面視におけるドープ多層膜23B及び半導体構造層14の構造を模式的に示す図であり、一部の構成要素を省略している。なお、図3(a)は、図3(b)のW−W線に沿った断面図である。図3(a)及び図3(b)に示すように、本実施例においては、半導体構造層14(活性層14B)及び凸部23BPは、円錐台形状を有する。また、凸部23BPは、半導体構造層14と同軸の関係にある。また、凸部23BPの直径は、半導体構造層14の直径よりも大きい。すなわち、凸部23BPは、半導体構造層14と同軸であり、半導体構造層14よりも大きな直径を有する円錐台形状を有する。
本実施例においては、上面視において半導体構造層14が円形状を有し、ドープ多層膜23Bの凸部23BPが円形状を有する。また、凸部23BPは半導体構造層14と同軸である。従って、凸部23BPの側面23BS上に形成されたn電極26によって、半導体構造層14(活性層14B)の面内に均一な量の電流が注入される。従って、ドープ多層膜23Bでの光の吸収損失を抑制しつつ低抵抗化を図り、かつ発振特性に優れた半導体レーザ20を得ることができる。
なお、本実施例においては、半導体構造層14及び凸部23BPが円錐台形状を有する場合について説明したが、半導体構造層14及び凸部23BPの形状はこれに限定されない。例えば、活性層14Bの層内で均一な電流注入を行うことを考慮すると、活性層14B及び凸部23BPは、円柱形状又は円錐台形状を有することが好ましい。また、n電極26は、凸部23BPの側面23BSの全体を覆うように形成されていることが好ましい。しかし、活性層14B、凸部23BP及びn電極26の構成は一例に過ぎない。また、半導体構造層14及び凸部23BPは、例えば、角柱形状又は角錐台形状を有していても良い。
なお、本実施例においても、ノンドープ多層膜13A及びドープ多層膜23Bから第1の反射鏡23を構成する場合に限定されない。例えば、n電極26に近い層(上層側)のドープ量が多く、n電極26から離れた層(下層側)のドープ量が少なくなるように反射鏡が構成されていればよい。また、凸部23BPの外周におけるドープ多層膜23Bの表面(平坦部)においては、Alが少ない層又は高屈折率層H2の表面がn電極26に接していることが好ましい。
[変形例]
図4は、実施例2の変形例に係る半導体レーザ20Aの断面図である。半導体レーザ20Aは、第1の反射鏡23A(ドープ多層膜23B1)及びn電極26Aの構成を除いては半導体レーザ20と同様の構成を有する。
実施例2では、ドープ多層膜23Bが凸部23BPを有し、n電極26が凸部23BPの側面23BS上に形成される場合について説明したが、ドープ多層膜23B及びn電極26の構成はこれに限定されない。本変形例では、n電極26Aは、ドープ多層膜23B1の側面上に形成されている。本変形例は、ドープ多層膜23B1が実施例2における凸部23BPのみからなる場合に相当するともいえる。このようにn電極26Aを形成しても、n電極26Aがドープ多層膜23B1の側面に接触される。従って、ドープ多層膜23B1での光の吸収を抑制しつつ、低抵抗化を図ることが可能となる。
図5は、実施例3に係る半導体レーザ30の断面図である。半導体レーザ30は、第2の反射鏡33、半導体構造層34、n電極36及びこれに付随する絶縁膜38の構成を除いては、半導体レーザ10A又は20と同様の構成を有している。本実施例においては、n電極36は、n型半導体層34Aの側面及びドープ多層膜33Bの側面に接触されている。
ドープ多層膜33Bは、実施例2における凸部23BPと同様の凸部33BPを有する。凸部BPは、実施例2における側面23BSと同様の側面33BSを有する。半導体構造層34は、絶縁膜38から露出した側面34ASを有するn型半導体層34を有する。ドープ多層膜33及び半導体構造層34は、半導体構造層34となる半導体膜を形成した後、n型半導体層34の一部が残るようにpn分離を行い、残存したn型半導体層34の外側においてドープ多層膜33Bを部分的に除去することで形成することができる。
本実施例においては、ドープ多層膜33Bにおける凸部33BPの側面33BS及びn型半導体層34の側面34AS上にn電極36が形成されている。本実施例においては、n電極36は、p型半導体層14C及び活性層14Bを除去して残存したn型半導体層34Aの表面の一部に形成されている。また、n電極36は、凸部33BPの外側のドープ多層膜33Bの表面(例えば平坦面)上に形成されている。
本実施例においては、n電極36がドープ多層膜33Bのみならずn型半導体層34Aに接触されている。従って、活性層14B及びn電極36間における低抵抗化を図ることができる。従って、反射鏡33での光の反射率の向上及び高効率での電流注入を図ることができる。
なお、本実施例においては、ドープ多層膜33Bが凸部33BPを有する場合について説明したが、ドープ多層膜33Bは凸部33BPを有する場合に限定されない。n電極36がドープ多層膜33Bの側面及びn型半導体層34Aの側面に接触されていればよい。
なお、本実施例においても、ノンドープ多層膜13A及びドープ多層膜33Bから第1の反射鏡33を構成する場合に限定されない。例えば、n電極36に近い層(上層側)のドープ量が多く、n電極36から離れた層(下層側)のドープ量が少なくなるように反射鏡が構成されていればよい。また、凸部33BPの外周におけるドープ多層膜33Bの表面(平坦部)においてにおいては、Alが少ない層又は高屈折率層H2の表面がn電極36に接していることが好ましい。
上記においては、第1の反射鏡13、23及び33が半導体多層膜からなり、第2の反射鏡15が誘電体多層膜からなる場合について説明したが、反射鏡の構成についてはこれに限定されない。第1及び第2の反射鏡のいずれかが半導体多層膜から構成され、そのいずれかがノンドープ多層膜及びドープ多層膜から構成されるか、又は電極に近い側にドープ量の多い層を含む多層膜から構成されていればよい。例えば第2の反射鏡が半導体多層膜からなる場合、ドープ多層膜(又はドープされている層)はp型不純物を有していればよい。
10、10A、20、20A、30 半導体レーザ(垂直共振器型発光素子)
13、23、33 第1の反射鏡
13A 第1の多層膜(ノンドープ多層膜)
13B、23B、23B1、33B 第2の多層膜(ドープ多層膜)
14A、34A 第1の半導体層(n型半導体層)
14B 活性層
14C 第2の半導体層(p型半導体層)
15 第2の反射鏡

Claims (11)

  1. 複数の半導体層からなる第1の多層膜と、前記第1の多層膜上に形成され、第1の導電型を示す不純物が前記第1の多層膜よりも多くドープされた複数の半導体層からなる第2の多層膜と、を含む第1の反射鏡と、
    前記第2の多層膜上に形成され、前記第1の導電型を有する第1の半導体層と、
    前記第1の半導体層上に形成された活性層と、
    前記活性層上に形成され、前記第1の導電型とは反対の第2の導電型を有する第2の半導体層と、
    前記第2の半導体層上において前記第1の反射鏡に対向して配置された第2の反射鏡と
    記第2の多層膜に接触して、前記第1の半導体層から離隔して設けられた電極と、を有することを特徴とする垂直共振器型発光素子。
  2. 前記電極は、前記第2の多層膜の側面に接触されていることを特徴とする請求項1に記載の垂直共振器型発光素子。
  3. 前記第2の多層膜は、前記第1の半導体層に接する上面と、前記第1の半導体層、前記活性層及び前記第2の半導体層からなる半導体構造層の積層境界面に垂直な方向から見たときに前記上面の外縁が前記半導体構造層を取り囲むように形成された凸部を有し、
    前記電極は、前記凸部の側面上に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の垂直共振器型発光素子。
  4. 前記半導体構造層は円柱形状又は円錐台形状を有し、
    前記凸部は、前記半導体構造層と同軸円柱形状又は円錐台形状を有し、
    前記電極は、前記凸部の前記側面全体を覆うように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の垂直共振器型発光素子。
  5. 前記電極は、前記凸部の外側の前記第2の多層膜の表面上に形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の垂直共振器型発光素子。
  6. 複数の半導体層からなる第1の多層膜と、前記第1の多層膜上に形成され、第1の導電型を示す不純物が前記第1の多層膜よりも多くドープされた複数の半導体層からなる第2の多層膜と、を含む第1の反射鏡と、
    前記第2の多層膜上に形成され、前記第1の導電型を有する第1の半導体層、前記第1の半導体層上に形成された活性層、及び前記活性層上に形成され、前記第1の導電型とは反対の第2の導電型を有する第2の半導体層からなる半導体構造層と、
    前記第2の半導体層上において前記第1の反射鏡に対向して配置された第2の反射鏡と、を有する垂直共振器型発光素子であって、
    前記半導体構造層は円柱形状又は円錐台形状を有し、
    前記第2の多層膜の少なくとも一部は上面が前記第1の半導体層に接する円柱形状又は円錐台形状であり、前記上面の外縁が、前記半導体構造層の積層境界面に垂直な方向から見たときに前記半導体構造層を取り囲んでおり、
    前記垂直共振器型発光素子は、前記第2の多層膜の前記円柱形状又は円錐台形状の側面形成された電極をさらに有することを特徴とする垂直共振器型発光素子。
  7. 前記第2の多層膜は、上面が前記第1の半導体層に接する円柱形状又は円錐台形状の凸部を有し、
    前記電極は、前記凸部の外側の前記第2の多層膜の表面上に形成されていることを特徴とする請求項に記載の垂直共振器型発光素子。
  8. 前記第2の多層膜は、高屈折率層と、前記高屈折率層よりも小さな屈折率を有し、前記高屈折率層とは異なる不純物濃度を有する低屈折率層とが交互に積層された構造を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の垂直共振器型発光素子。
  9. 前記低屈折率層は、低ドープ層と、前記低ドープ層よりも前記活性層側でかつ前記高屈折率層との界面に形成され、前記低ドープ層及び前記高屈折率層よりも高い不純物濃度を有する高ドープ層とを有することを特徴とする請求項に記載の垂直共振器型発光素子。
  10. 前記第2の反射鏡は誘電体多層膜からなることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1つに記載の垂直共振器型発光素子。
  11. 前記第1の多層膜はノンドープ多層膜であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1つに記載の垂直共振器型発光素子。
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