JP6663165B2 - 電圧及び電流供給回路 - Google Patents

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Description

本発明は、大まかに言えば、ソース・メジャー・ユニット(SMU)の電圧及び電流を供給する回路に関し、特に、SMU中の電力供給回路にアクティブ・シャント回路の機能を組み入れることに関する。
典型的なアクティブ・シャント回路は、通常、利得及びキャパシタンスを使って、実際の抵抗値を利得によって小さくしたバーチャル・インピーダンスを生成する。図1は、従来のアクティブ・シャント回路100の例の回路ブロック図である。この例において、アクティブ・シャント回路100は、利得G(s)と容量Cを使って、実際の抵抗Rを利得(α)で小さくしたバーチャル・インピーダンスZIN(=R/α)を生成している(特許文献1参照)。具体的には、演算増幅器102の両入力端子がネガティブ・フィードバックによりバーチャル・ショートしているため、反転入力端子の電圧は、非反転入力端子と同じ信号グラウンドとなるので、電流I AB は図1の式(1)で表せる。このとき、演算増幅器102の反転入力端子の入力インピーダンスが極めて高いことから、電流I AB の全てが抵抗器R に流れると考えて良いので、演算増幅器102の出力端子の電圧は、図1の式(2)に示すように−V /αとなる。演算増幅器(利得段増幅器)114は、ネガティブ・フィードバックによって、その両入力端子がバーチャル・ショートしており、よって、演算増幅器114の反転入力端子の電圧も−V /αとなるので、端子116aの電圧も−V /αとなる。即ち、演算増幅器102の出力端子は、直接的には接続されていないものの、電気的には、端子116aに結合されている。結果として、演算増幅器102は、電流検出抵抗器(シャント抵抗器又は単にシャントとも呼ばれる)R の第2端子104bの電圧V を受けて1/α倍(抵抗器R 及びR の比で定まる利得)に反転増幅し、電流検出抵抗器R の第1端子104aの電圧をアクティブに制御する。容量C は、後述のように高周波特性を改善するものなので、簡単のために、電圧V に関連する電流検出抵抗器R の両端間電圧によって電流検出抵抗器R に流れる電流I を式(3)で表し、電流I が端子116aに流れると考えると、入力インピーダンスZ in は、−V /αの絶対値を電流I で割り算することで、図1の式(4)で表せる。ただし、αは、1よりも充分に大きいとする(例えば、後述のα=100)。式(4)が示すように、実際の抵抗値R を利得(α)で小さくしたバーチャル・インピーダンスZ IN を実現することは、別の見方によれば、電圧V と電流検出抵抗器R によって規定されて端子116aに流れ込む電流I (式(4)の分母)に比較して、端子116aに現れる電圧(式(4)の分子)を電圧V のα分の1に制御することと考えることもできる。
図2は、従来の一例である2レンジ自動レンジ変更型ソース・メジャー・ユニット(SMU)の電力供給回路200を示した回路ブロック図である。SMUには、被試験デバイス(DUT)に印加する電圧を所望値に制御(regulate:調整)して、そのときにDUTを流れる電流を測定する電圧供給モードと、DUTに供給する電流を所望値に制御して、そのときにDUTに生じる電圧を測定する電流供給モードとがある。このとき、SMUの電力供給回路200は、第1接続端子216a及び第2接続端子216b間に接続されたDUTに、所望の電圧を供給するか、又は、所望の電流を供給するために使用される。電力供給回路200には、電圧供給モード用DACであるV−DACと、電流供給モード用DACであるI−DACと、被試験デバイス(DUT)に電気的に結合された第1増幅器206とがある。これらDAC(デジタル・アナログ・コンバータ)は、出力電圧を表すデジタル・データを受けて、それぞれの対応するモード時に、必要とされるアナログ電圧を出力する。SMUは、後述のように、更に、電流供給モード時にDUTに生じた電圧を検出するアナログ・デジタル・コンバータ(ADC)と、電圧供給モード時にDUTに流れた電流を電流検出抵抗器(シャント抵抗器)で変換して得られる電流検出用電圧を検出するADCとを有しており、これらによってDUTに生じた電圧又は流れた電流を測定するが、本願では、SMU中の電力供給回路に焦点を当てていることから、本願の図2〜5では、SMUが有しているADCを図示していないことに留意されたい。SMUの電力供給回路200は、CPUなどから構成される制御回路(図示せず)によって、動作が制御される。
電力供給回路200には、第1スイッチSの現在の位置に応じてV−DAC又はバッファ210のどちらかと、DUTとの間に電気的に結合される第2増幅器208もある。第1及び第2利得段増幅器212及び214は、第2スイッチSの現在の位置に応じてI−DAC又はバッファ210のどちらかと、DUTとの間に電気的に結合される。第1抵抗器Rは、DUTとバッファ210とに電気的に結合される。第2抵抗器Rは、第1抵抗器Rと第2利得段増幅器214との間に電気的に結合される。
この例では、電力供給回路200は、図2に示すように、2つのスイッチS及びSが下側の位置にあるときに、所望の電圧(例えば、ユーザが指定した電圧)をDUTに供給する(電圧供給モード)。電力供給回路200には、DUTと電流検出抵抗器(シャント抵抗器)との間の相互作用を用いた制御ループがあり、これは、次の式によって定めることができる。
Figure 0006663165
ここで、Rは、どのレンジがアクティブであるかに応じて、第1抵抗器Rだけ(R=R)か、又は第1抵抗器R及び第2抵抗器R(R=R+R=kR)である。SMUは、R=Rの(第1レンジ)場合には、VI0の電圧をアナログ・デジタル・コンバータ(ADC、図示せず)によって検出し、第1抵抗器Rの既知の抵抗値を用いて、DUTに流れる電流値を算出する。一方、R=R+Rの(第2レンジ)場合には、VI1の電圧をADC(図示せず)によって検出することによって、DUTに流れる電流値を算出する。このように、電圧供給モード時におけるV I0 及びV I1 は、電流検出用電圧と考えることができる。なお、電圧供給モード時には、I−DACが、スイッチSを介してVI0又はVI1の電圧を制限するよう制御し、これによって、DUTに制限値以上の電流が流れないよう制限しても良い。
一方、電流供給モード時には、I−DACが、アクティブにするレンジに応じて、スイッチSを介してVI0又はVI1の電圧を制御し、これによって、抵抗値が既知の第1抵抗器R(R=R)又は第1抵抗器R及び第2抵抗器R(R=R+R=kR)に印加される電圧をそれぞれ制御することで、DUTに供給する電流を制御する。そして、DUTと結合されるSMUの電力供給回路の第1及び第2接続端子216a及び216b間に生じる電圧を第1増幅器206の出力電圧Vとして得て、SMUは、この電圧VをADC(図示せず)を用いて検出することで、DUTで生じる電圧を得る。このように、電流供給モード時におけるV I0 及びV I1 は、電流制御用電圧と考えることができる。なお、電流供給モード時では、上述の如く、抵抗Rは、DUTを流れる電流値の検出のためではなく、DUTに供給する電流を規定するために用いていることに注意されたい。
図3は、従来の第2例である2レンジ自動レンジ変更型ソース・メジャー・ユニット(SMU)の電力供給回路300を示した回路ブロック図である。この例では、電力供給回路300は、単一の制御ループとスイッチSとを使って、V−DAC(つまり、図示のようなスイッチSが下側位置の場合)と、I−DAC(つまり、スイッチSが上側位置の場合)との間を切り換える。
この第2例では、抵抗器R及びRが並列に配置される。この点で、抵抗器R及びRが直列である第1例の電力供給回路200と対照的である。この例では、電力供給回路300は、図3に示すように、スイッチSが下側の位置にあるときに、所望の電圧(例えば、ユーザが指定した電圧)をDUTに供給する(電圧供給モード)。複数のスイッチSWの切り換えによって、電流検出抵抗器Rとして抵抗器R及びRの一方だけを用いるか、又は、両方を用いるかが切り換えられ、これによって、DUTに供給する電流のレンジが切り換えられる。SMUは、Vの電圧をADC(図示せず)によって検出し、電流検出抵抗器Rの既知の抵抗値を用いて、DUTに流れる電流値を算出する。
電流供給モード時においてDUTに電流を供給する際は、スイッチSWの切り換えによって、抵抗器R及びRの一方だけを用いるか、又は、両方を用いるかが切り換えられ、これによって、DUTに供給する電流のレンジが切り換えられる。図2の場合と同様に、DUTと結合されるSMUの端子216a及び216b間の電圧を第1増幅器206の出力電圧Vとして得て、SMUは、この電圧VをADC(図示せず)を用いて検出することで、DUTで生じる電圧を得る。
特開2014−87065号公報 米国特許第5,039,934号明細書 米国特許第5,144,154号明細書
ケースレーによるSMUに関するウェブサイト、[オンライン]、[2015年1月16日検索]、インターネット<http://www.keithley.jp/products/dcac/currentvoltage>
DUTのインピーダンス(ZDUT)がアクティブなレンジの電流検出抵抗Rよりも小さい状況においては、数式1に示すβが1よりも大幅に小さく、制御ループが望ましくないほどに遅くなる。逆に言えば、電流検出抵抗Rを小さくできれば、βが1に近づくので、電圧供給モード時には、安定性状態へ戻るのが速くなり、帯域幅の向上なども見込まれる。しかし、その一方で、抵抗Rが小さいと、電流供給モード時には、供給できる電流値が限られるなど、性能が低下してしまう。
本発明の実施形態は、大まかに言えば、ソース・メジャー・ユニット(SMU)の電力供給回路に関し、特に、アクティブ・シャント回路技術の機能をSMU中の電力供給回路に適切に組み入れて、電圧供給モード時には電流検出抵抗器(シャント抵抗器)を見かけ上小さくし、βを1に近づけることで、上述した課題を解決しようとするものである。ある実施形態では、アクティブ・シャントSMU回路は、SMU中の電力供給回路の電流測定サブ回路に組み込まれたアクティブ・シャント回路を有するSMU又は電源を含む。このアクティブ・シャント回路は、SMU中の電力供給回路が電圧を供給している間(電圧供給モード時)はアクティブとなる一方で、電流を供給している間(電流供給モード時)又は電流リミット時は非アクティブとなる。
本発明をいくつかの観点から見ると、本発明の概念1は、被試験デバイス(DUT)に電圧及び電流を供給する回路であって、
上記DUTと電気的に結合される接続端子と、
上記接続端子と電気的に結合される電力供給回路とを具え、
上記電力供給回路は、上記接続端子に印加する電圧を制御することで上記接続端子を通して供給される電流が変化する電圧制御機能と、上記接続端子を通して供給する上記電流を制御することで上記接続端子に印加される電圧が変化する電流制御機能とを有し、
上記電力供給回路は、上記接続端子と直列で、上記接続端子を通して供給される電流を測定するための、少なくとも1つの検出抵抗器を有し、
上記電力供給回路が上記接続端子に印加する上記電圧を制御する場合には、制御フィードバック利得を少なくとも1つの上記検出抵抗器に適用して、上記電圧制御機能における見かけ上の抵抗(apparent resistance)を小さくすることを特徴としている。
本発明の概念2は、上記概念1の回路であって、上記電力供給回路が上記接続端子を通して供給する上記電流を制御する場合には、上記制御フィードバック利得を少なくとも1つの上記検出抵抗器に適用しないことを特徴としている。
本発明の概念3は、上記概念2の回路であって、上記少なくとも1つの検出抵抗器が、上記接続端子に電気的に結合された第1端子を有する第1抵抗器Rを含むことを特徴としている。
本発明の概念4は、上記概念3の回路であって、上記電力供給回路には、上記第1抵抗器Rと電気的に並列に結合される第1コンデンサCがあることを特徴としている。
本発明の概念5は、上記概念4の回路であって、上記電力供給回路が、
上記接続端子と電気的に結合される第1増幅器と、
上記接続端子と第1スイッチとの間に電気的に結合される第2増幅器と、
上記接続端子と第2スイッチとの間に電気的に結合される第1利得段増幅器と、
上記第2スイッチと上記第1利得段増幅器との間に電気的に結合される第2利得段増幅器と、
上記第2利得段増幅器と上記第1抵抗器Rとの間に電気的に結合される第2抵抗器Rと、
上記第2抵抗器Rと電気的に並列に結合される第2コンデンサCとを有している。
本発明の概念6は、上記概念5の回路であって、上記第1及び第2利得段増幅器のフィードバック・ループとして加えられた2つの抵抗器R及びRを更に具えることを特徴としている。
本発明の概念7は、上記概念5の回路であって、上記第2抵抗器の抵抗値Rが、R=(k−1)Rに従って定義されることを特徴としている。
本発明の概念8は、上記概念5の回路であって、上記第2コンデンサの容量Cが、C=C/(k−1)に従って定義されることを特徴としている。
本発明の概念9は、上記概念5の回路であって、上記第1スイッチが、上記接続端子と電気的に結合されるバッファをトグルするよう構成されることを特徴としている。
本発明の概念10は、上記概念9の回路であって、上記第1及び第2スイッチの両方が同時に上記バッファに電気的に結合されることがないことを特徴としている。
本発明の概念11は、上記概念9の回路であって、上記第2スイッチが、上記接続端子と電気的に結合されるバッファをトグルするよう構成されることを特徴としている。
図1は、従来のアクティブ・シャント回路の例の回路ブロック図である。 図2は、従来の2レンジ自動レンジ変更型ソース・メジャー・ユニット(SMU)の電力供給回路の第1例を示した回路ブロック図である。 図3は、従来の2レンジ自動レンジ変更型ソース・メジャー・ユニット(SMU)の電力供給回路の第2例を示した回路ブロック図である。 図4は、電流測定サブ回路に組み込まれたアクティブ・シャント回路を有する本発明の実施形態による2レンジ自動レンジ変更型ソース・メジャー・ユニット(SMU)の電力供給回路の第1例を示した回路ブロック図である。 図5は、電流測定サブ回路に組み込まれたアクティブ・シャント回路を有する本発明の実施形態による2レンジ自動レンジ変更型ソース・メジャー・ユニット(SMU)の電力供給回路の第2例を示した回路ブロック図である。 図6は、図4の回路において、電流供給モードの場合を示す例の回路ブロック図である。 図7は、図5の回路において、電流供給モードの場合を示す例の回路ブロック図である。
本発明の実施形態は、大まかに言えば、ソース・メジャー・ユニット(SMU)の電力供給回路に関する。ある実施形態では、アクティブ・シャントSMU回路として、SMU中の電力供給回路の電流測定サブ回路に組み込まれたアクティブ・シャント回路を有するSMU又は電源が含まれる。このアクティブ・シャント回路は、SMU中の電力供給回路が電圧を供給している間(電圧供給モード時)はアクティブとなる一方で、電流を供給している間(電流供給モード時)又は電流リミット時は非アクティブとなる。
アクティブ・シャント回路は、比較的新しい技術であり、SMUの電力供給回路の電流供給性能を向上させるのに利用できる。しかし、アクティブ・シャント回路は、SMUの電力供給回路が電圧供給モードから電流供給モードに切り換えるときに、電力供給回路の性能を低下させることがあるので、実施形態では、電力供給回路が電流供給モード時に、アクティブ・シャント回路を非アクティブにする機能を設けても良い。こうした実施形態でも電力供給回路が電圧供給モードの間は、電力供給回路の性能向上の効果が得られ、その一方で、この処理をしなければ電力供給回路の電流供給モード中に起こるであろう性能低下は起きない。
本発明では、アクティブ・シャント回路をSMUの電力供給回路に組み入れて、電圧供給モード時には電流検出抵抗器(シャント抵抗器)を見かけ上小さくし、βを1に近づけることで、電力供給回路は、電圧供給モード時には、より早く安定状態になることができる。また、この組み入れによって、より大きな容量性負荷に電圧を供給しても、安定状態を維持可能になる。
図4は、本発明による実施形態の第1例である2レンジ自動レンジ変更型ソース・メジャー・ユニット(SMU)の電力供給回路400を示した回路ブロック図であり、電力供給回路400は、電力供給回路400の電流測定サブ回路に組み込まれたアクティブ・シャント回路を有する。この例では、SMU回路400は、図2に示した電力供給回路200とほぼ同じであるので、図2で用いた参照番号を図4でも同様に利用する。しかし、図2に示した電力供給回路200と違って、2つの抵抗器R及びRと2つのコンデンサC及びCとを用いると共に、差動増幅器206の基準電位を信号Sからグラウンドへと変更することによって、アクティブ・シャント回路が図4の電力供給回路400に組み込まれている。具体的には、第1利得段増幅器212には、反転バッファ218があるために、ネガティブ・フィードバックがかかり、よって、その両入力端子は、バーチャル・ショートし、信号グランドに制御される。第2利得段増幅器214にもネガティブ・フィードバックがあるので、その両入力端子がバーチャル・ショートし、結果として、信号グランドとなるので、演算増幅器202の出力端子も信号グランドに制御される。また、演算増幅器202の反転入力端子も、バーチャル・ショートによって信号グラウンドに制御される。このため、演算増幅器202のフィードバック・ループには電流が流れないように制御されることになる。よって、演算増幅器202の反転入力端子には、電圧V I0 、V I1 及びV HI を夫々受けた抵抗器R 、R 及びR から夫々生じる電流I 、I 及びI が流れ込むが、これらの関係は、I +I =−I となる。この式を抵抗と電圧で表すと、V I0 /R +V I1 /R =−V HI /R に変形できる。これをV HI について解くと、V HI =−(1/α){V I0 +(k−1)V I1 /k}=−(1/α){V I0 +V I1 −V I1 /k}となる。ここで、kが充分に大きいとすれば、図4に示すV HI =−(1/α)(V I0 +V I1 )が得られる。よって、図1の場合と同様に、見かけ上、入力インピーダンスをα分の1に制御できることになる。
抵抗器R及びRは、第1及び第2利得段増幅器212及び214(G及びG)へのフィードバック・ループ上にそれぞれ加えられ、それらの利得をαに限定する。どちらのフィードバック・ループ使用されるかは、選択されたアクティブなレンジによる。コンデンサC及びCは、第1及び第2抵抗器R及びRに跨がって加えられ、これらを組み合わせたインピーダンスは、利得αがロール・オフする周波数と同じ周波数でロール・オフするように選択される。
図2に示すSMUの電力供給回路200中の被試験デバイス(DUT)と電流検出抵抗器Rとの間の相互作用は、次の式で定められる。
Figure 0006663165
アクティブ・シャントをRに組み入れると、次のようになる。
Figure 0006663165
ここで、αは、アクティブ・シャントを組み入れることによって得られる利得である。
α=100の場合の例を考える。この例では、数2の場合と比較し、DUTのインピーダンス(ZDUT)が少なくとも100倍小さくならなければ、βが1よりも大幅に小さくなることがない。即ち、βが1に近い値になるケースが、それだけ多くなるということである。
図4に示す例では、SMUの電力供給回路400は、図4において、スイッチS及びSの両方が上の位置になった場合に、使用するレンジに応じて抵抗器R又はR+Rのどちらかに既知の電圧を印加することによって、電流を供給する(電流供給モード)図6は、図4の回路において、スイッチS 及びS の両方が上の位置になった場合を示す。このレンジの切り換えは、Sのレンジ切り換えスイッチによって行われる。追加の抵抗器(R及びR)は、これら抵抗器に印加される電圧を制御するのに利用され、利得を制限するように機能する。結果として、利得αがこれら抵抗値の比率で定まるために、印加される電圧は、I−DACの電圧の正確な逆電圧ではなくなるが、所望電流を生成するようにI−DACの電圧を予め正しく調整できるので、印加電圧を正確なものにできる。図6が示すように、電流供給モードでは、電圧供給モードと異なり、演算増幅器202が第2スイッチS を介して第1接続端子216aと電気的に結合しておらず、よって、第1接続端子216aから、演算増幅器202、第2利得段増幅器214、第1利得段増幅器212、第2抵抗器R 及び第1抵抗器R を通る制御ループも構成されることがない。従って、演算増幅器202と、その関連する抵抗器R 、R 及びR を用いた第1接続端子216aの電圧制御も行われないことになる(アクティブ・シャント回路の機能が非アクティブになる)
当業者であれば、同じフィードバック構造を1レンジSMU回路又はマルチ・レンジSMUの電力供給回路にも利用できることが容易に理解できるであろう。
図5は、本発明による実施形態の第2例である2レンジ自動レンジ変更型ソース・メジャー・ユニット(SMU)の電力供給回路500を示した回路ブロック図であり、電力供給回路500は、SMUの電力供給回路500の電流測定サブ回路に組み込まれたアクティブ・シャント回路を有する。この例では、電力供給回路500は、図3に示したSMUの電力供給回路300とほとんど同じであるが、2つの抵抗器R及びR、2つのコンデンサC及びC、制限利得段及び第2スイッチSによるアクティブ・シャント回路を加えた点が異なる。図5は、第1及び第2スイッチS 及びS が下側にある場合を示しているので、図4と同様に、電圧供給モードの場合を示している。電圧供給モードの場合、図1と同様に、演算増幅器102は、抵抗器R を介して電流検出用電圧V を受け、その出力端子には、−V /αが現れる。利得段増幅器514には、ネガティブ・フィードバックがかかっているので、その両入力端子はバーチャル・ショートしており、結果として、演算増幅器102の出力端子と第1接続端子216aが電気的に結合される。このため、第1接続端子216aの電圧V HI は、−V /αに制御される。これにより、図1の場合と同様に、見かけ上、入力インピーダンスをα分の1に制御できる。第2スイッチSは、電力供給回路500が電流供給モード時に、アクティブ・シャント回路を効果的に外す(非アクティブにする)ために利用できる。図7は、図5の回路において、第1及び第2スイッチS 及びS が上側に位置した場合、即ち、電流供給モードの場合を示す。図6と同様に、演算増幅器202が第2スイッチS を介して第1接続端子216aと電気的に結合しておらず、よって、演算増幅器202による第1接続端子216aの電圧制御も行われないことになる(即ち、アクティブ・シャント回路が非アクティブになる)。
図示した実施形態を参照しながら本発明の原理を説明してきたが、こうした原理から離れることなく、図示した実施形態の構成や詳細を変更したり、望ましい形態に組み合わせても良いことが理解できよう。先の説明では、特定の実施形態に絞って説明しているが、別の構成も考えられる。特に、「本発明の実施形態によると」といった表現を本願では用いているが、こうした言い回しは、大まかに言って実施形態として可能であること述べているに過ぎず、特定の実施形態の構成に限定することを意味するものではない。本願で用いているように、こうした用語は、別の実施形態に組み合わせ可能な同じ又は異なる実施形態を言及していると考えても良い。
従って、本願で説明した実施形態は、幅広く種々に組み合わせ可能であるとの観点から、詳細な説明や図面等は、単に説明の都合によるものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものと考えるべきではない。
102 演算増幅器
200 SMUの電力供給回路
202 演算増幅器
206 第1増幅器
208 第2増幅器
210 バッファ
212 第1利得段増幅器
214 第2利得段増幅器
216 第1接続端子
216 第2接続端子
218 反転バッファ
300 SMUの電力供給回路
400 SMUの電力供給回路
500 SMUの電力供給回路
514 利得段増幅器
第1コンデンサ
第2コンデンサ
DUT 被試験デバイス
第1スイッチ
第2スイッチ
第3スイッチ
SW スイッチ
第1電流検出(シャント)抵抗器
第2電流検出(シャント)抵抗器

Claims (2)

  1. 被試験デバイス(DUT)に電圧及び電流を供給する回路であって、
    上記DUTと電気的に結合される第1及び第2接続端子と、
    上記第1及び第2接続端子と電気的に結合される電力供給回路とを具え、
    上記電力供給回路は、上記第1及び第2接続端子に印加する電圧を制御することで上記第1及び第2接続端子を通して上記DUTに供給される電流が変化する電圧供給モードと、上記第1及び第2接続端子を通して上記DUTに供給する上記電流を制御することで上記第1及び第2接続端子生じる電圧が変化する電流供給モードとを有し、
    上記電力供給回路は、
    上記第1接続端子に電気的に結合された第1端子を有する、少なくとも1つの検出抵抗器と、
    上記検出抵抗器と電気的に並列に結合されるコンデンサと、
    上記第1及び第2接続端子間の電圧を出力する第1増幅器と、
    上記第2接続端子と第1スイッチとの間に電気的に結合される第2増幅器と、
    上記検出抵抗器の第2端子と第2スイッチとの間に電気的に結合される利得段増幅器と、
    上記電圧供給モード時に上記第1スイッチ、上記第1増幅器及び上記第2増幅器を用いて上記第1及び第2接続端子間に所望の電圧を供給する第1電圧源と、
    上記電流供給モード時に上記第2スイッチ及び上記利得段増幅器を介して上記検出抵抗器の上記第2端子に所望の電圧を供給する第2電圧源と、
    上記電圧供給モード時に上記第2スイッチを介して上記検出抵抗器の上記第1端子と電気的に結合され、上記検出抵抗器の上記第2端子の電流検出用電圧を受けて、上記検出抵抗器の上記第1端子の電圧の絶対値を上記電流検出用電圧を小さくした値に制御する第3増幅器と
    を有し、上記第1及び第2スイッチによって上記電圧供給モード及び上記電流供給モードの切り替えが制御される電圧及び電流供給回路。
  2. 上記第3増幅器は、上記電流供給モード時に、上記検出抵抗器の上記第1端子に上記第2スイッチを介しては電気的に結合されず、上記検出抵抗器の上記第1端子の電圧の絶対値を上記電流検出用電圧を小さくした値に制御しないことを特徴とする請求項1記載の電圧及び電流供給回路。
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