JP2013219160A - 複合型リアクトル - Google Patents

複合型リアクトル Download PDF

Info

Publication number
JP2013219160A
JP2013219160A JP2012088048A JP2012088048A JP2013219160A JP 2013219160 A JP2013219160 A JP 2013219160A JP 2012088048 A JP2012088048 A JP 2012088048A JP 2012088048 A JP2012088048 A JP 2012088048A JP 2013219160 A JP2013219160 A JP 2013219160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reactor
coil
core
magnetic core
composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012088048A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Naito
豊 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Green Devices Co Ltd
Original Assignee
Alps Green Devices Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Green Devices Co Ltd filed Critical Alps Green Devices Co Ltd
Priority to JP2012088048A priority Critical patent/JP2013219160A/ja
Publication of JP2013219160A publication Critical patent/JP2013219160A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】 2つのリアクトルを一体化して小型化でき、鉄損を減少させ直流重畳特性を改善できる複合型リアクトルを提供する。
【解決手段】 磁性コア11に第1のコイル13が保持された有心コイルで第1のリアクトルが構成され、磁性コア11の外部に配置されて専用の磁性コアを有しない空心コイルで第2のリアクトルが構成されている。第1のコイル13と第2のコイル14は、巻き中心線が直交する向きに配置されており、しかも第2のリアクトルが空心コイルであるため、2つのコイルに電流が与えられたときに、2つのリアクトルの磁束の変化が干渉しにくく、その結果、鉄損を低減でき、直流重畳特性を向上させることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、2つのリアクトルが組み合わされて構成されたものであり、小型で且つインダクタンス変動と鉄損とを抑制することができる複合型リアクトルに関する。
電源装置の昇圧コンバータなどとして使用される複合型リアクトルは、2つのリアクトルが複合されて構成されている。
特許文献1と特許文献2に記載された複合型リアクトルは、2つのリアクトルが、共に磁性コアとコイルからなる有心コイルで構成されている。
特許文献1に記載された複合型リアクトルは、1つの磁性コアを構成する2つの鉄心のそれぞれにコイルが巻かれて2つのリアクトルが構成されている。特許文献2に記載された複合型リアクトルは、2つのリアクトルが、それぞれ磁性コアとこれに収納されたコイルとで構成されており、2つのリアクトルが非磁性材料であるアルミニウムで形成されたケースに収納されている。
特開平11−204355号公報 特開2010−45109号公報
特許文献1には、磁性コアを構成する鉄心部の突合せ部にギャップスペーサが設けられてコアギャップが形成され、このコアギャップを設けることにより、それぞれのコアとその巻き中心に配置された鉄心とで、2つのリアクトルが機能すると記載されている。
しかし、2つのリアクトルは共通の磁性コアに巻かれたコイルで構成されているため、それぞれのコイルに流れる電流によって磁性コアに発生する磁束が互いに干渉し、インダクタンスが変動しやすくなっている。また、磁性コアを構成する鉄心部に形成されたコアギャップから外部に漏洩する磁束によっても鉄損が増加しやすい。
特許文献2に記載された複合型リアクトルは、それぞれのリアクトルが互いに独立した磁性コアとコイルとで構成されており、それぞれのリアクトルが、ケース内において壁で仕切られた空間のそれぞれに収納されている。そのため、ケースが大型になる。また、前記壁を薄くすると、一方のリアクトルの磁性コアから漏洩する磁界と他方のリアクトルの磁性コアに流れる磁束との干渉により、特許文献1と同様にインダクタンスが変動しやすくなり、鉄損も増加しやすい。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、小型に構成でき、且つ鉄損を少なくでき、インダクタンスの変動を少なくできる構造の複合型リアクトルを提供することを目的としている。
本発明は、第1のリアクトルと、前記第1のリアクトルを支持する磁性コアと、前記第1のリアクトルよりもインダクタンスが低い第2のリアクトルとが組み合わされた複合型リアクトルにおいて、
前記磁性コアは、中心軸と、前記中心軸の両側で前記中心軸と平行に配置された一対の側柱と、一対の前記側柱と前記中心軸のそれぞれの端部どうしを連結する一対の連結部とを有し、前記中心軸とそれぞれの前記側柱との間にコイル封入空間が形成され、
前記第1のリアクトルは、前記中心軸を中心として巻かれて前記コイル封入空間に配置された有心コイルで構成されており、
前記第2のリアクトルは、その巻き中心線が前記有心コイルの巻き中心線と直交する空心コイルで構成されて、前記側柱の外面にギャップを介して配置されていることを特徴とするものである。
本発明の複合型リアクトルは、第1のリアクトルを構成する有心コイルと、第2のリアクトルを構成する空心コイルの巻き中心線が直交しているため、それぞれのコイルで誘導される磁束どうしが互いに干渉しにくい。また、第2のリアクトルを構成するコイルは、専用の鉄心や磁性コアを有しない空心コイルであるため、コア間のギャップからの漏洩磁束がリアクトルどうしで干渉するなどの従来の課題を解決することができる。
本発明は、前記第1のリアクトルが昇圧用として機能し、前記第2のリアクトルが共振用として機能して、共振型コンバータとして使用される。
また、前記磁性コアは、例えば磁性粉末をバインダで結着する圧粉コアで形成される。
本発明の複合型リアクトルは、第1のリアクトルと第2のリアクトルを構成するそれぞれのコイルで誘導される磁束どうしが互いに干渉しにくい。また、コア間のギャップからの漏洩磁束がリアクトルどうしで干渉するなどの従来の課題を解決することができる。そのため、鉄損が小さく、直流重畳特性が良好な複合型リアクトルを構成することができる。
本発明の実施の形態の複合型リアクトルの外観を示す斜視図、 複合型リアクトルの主要部である複合体を筐体から外した状態で示す側面図、 複合型リアクトルの主要部である複合体を筐体から外した状態で示す左端面図、 複合型リアクトルの回路図、 実施の形態の複合型リアクトルを使用した電源回路の一例を示す回路図、 図5に示す電源回路において複合型リアクトルに流れる電流波形図、 (A)は前記実施の形態の複合型リアクトルの構造を示す斜視図、(B)は縦断面図、 (A)は第1の比較例の複合型リアクトルの構造を示す斜視図、(B)は縦断面図、 (A)は第2の比較例の複合型リアクトルの構造を示す斜視図、(B)は縦断面図、 前記実施の形態の特性を示す線図であり、(A)は第1のリアクトルのインダクタンスの変化を示し、(B)は第2のリアクトルのインダクタンスの変化を示す、 第1の比較例の特性を示す線図であり、(A)は第1のリアクトルのインダクタンスの変化を示し、(B)は第2のリアクトルのインダクタンスの変化を示す、 第2の比較例の特性を示す線図であり、(A)は第1のリアクトルのインダクタンスの変化を示し、(B)は第2のリアクトルのインダクタンスの変化を示す。
図1に示す複合型リアクトル1は、電源装置において電圧を昇圧する共振型コンバータなどとして使用される。
複合型リアクトル1は筐体2を有している。筐体2は合成樹脂材料やアルミニウムなどの非磁性材料で形成されている。筐体2の収納領域3は立方体形状の空間であり、収納領域3の内部に仕切り壁は設けられていない。
収納領域3に、複合体10が収納されている。図1では、収納領域3の上方が開放されているが、実際は収納領域3の上部は非磁性材料で形成された蓋体で塞がれている。
図2と図3ならびに図7に示すように、複合体10は磁性コア11を有している。磁性コア11は、中心軸11aと、中心軸11aの両側に位置して中心軸11aと平行に配置された側柱11bならびに側柱11cを有している。中心軸11aと側柱11b,11cの下端どうしは下部連結部11dで連結されており、中心軸11aと側柱11b,11cの上端どうしは上部連結部11eで連結されている。
中心軸11aと左側の側柱11bとの間に、コイル封入空間12aが形成され、中心軸11aと右側の側柱11cとの間に、コイル封入空間12bが形成されている。
磁性コア11は磁性粉とバインダとで形成されたいわゆる圧粉コアである。例えば、中心軸11aと側柱11b,11cと下部連結部11dとが一体に形成され、第1のリアクトルを構成する第1のコイル13がコイル封入空間12a,12bに装着された後に、上部連結部11eが連結される。
磁性コア11を構成する圧粉コアは、Fe基金属ガラス合金(Fe基非晶質合金)の粉末が結着材(バインダ)により固化成形されたものである。
Fe基金属ガラス合金(Fe基非晶質合金)は、例えば、組成式が、Fe100-a-b-c-x-y-z-tNiaSnbCrcxyzSitで示され、0at%≦a≦10at%、0at%≦b≦3at%、0at%≦c≦6at%、6.8at%≦x≦10.8at%、2.2at%≦y≦9.8at%、0at%≦z≦4.2at%、0at%≦t≦3.9at%である。
上記Fe基金属ガラス合金は、主成分としてのFeと、Ni、Sn、Cr、P、C、B、Si(ただし、Ni、Sn、Cr、B、Siの添加は任意)とを添加してなる軟磁性合金である。
Fe基金属ガラス合金は、優れた軟磁気特性を備え、Fe基金属ガラス合金を使用することで、高いインダクタンスとともに優れた直流重畳特性を有するコイル封入圧粉コアにできる。
上記Fe基金属ガラス合金は、アトマイズ法により粉末状形成される。バインダは、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、PVA(ポリビニルアルコール)、アクリル樹脂などである。
磁性コア11に第1のコイル13が保持されている。第1のコイル13は、表面が絶縁層で被覆された銅帯線または銅線が巻かれて構成されており、その巻き中心穴が磁性コア11の中心軸11aに挿通され、コイル本体部が、コイル封入空間12a,12bの内部に設置されている。第1のコイル13は、巻き中心穴に中心軸11aが挿通された有心コイルであり、第1のコイル13と中心軸11aとで形成された有心コイルで第1のリアクトルL1が構成されている。
磁性コア11の左側の側柱11bの外側に第2のコイル14が配置されている。第2のコイル14は、第1のコイル13と同様に、表面が絶縁層に被覆された銅帯線または銅線が巻かれて構成されている。第2のコイル14の巻き中心線の向きは、第1のコイル13の巻き中心線の向きと直交している。なお、ここでの直交とは、第1のコイル13の巻き中心線と第2のコイル14の巻き中心線とが1点で直角に交わっていることのみを意味するのではなく、互いに交わることなく直角に交差している状態も含まれる。
第2のコイル14は、巻き中心部に磁性コアが挿入されておらず、また周囲が専用の磁性コアで囲まれたものではない空心コイルである。この空心コイルで第2のリアクトルL2が構成されている。図2と図7(B)に示すように、第2のコイル14と、第1のリアクトルを構成する磁性コア11の左側の側柱11bの外面との間にギャップδが形成されている。このギャップは空間ギャップであってもよいし、第2のコイル14を側柱11bの外面に固定する接着剤層や、あるいはプラスチックなどの非磁性材料で形成された支持具であってもよい。
図1に示すように、第1のコイル13を構成する銅帯線の一端13aは、図4に示す回路図での端子16となり、第1のコイル13を構成する銅帯線の他端13bと、第2のコイル14を構成する銅帯線の一端14aとが接合されて端子17となり、第2のコイル14を構成する銅帯線の他端14bが端子18となっている。
磁性コア11と第1のコイル13および第2のコイル14が複合された複合体10は小型であり、この複合体10が、筐体2の仕切り壁の無い収納空間3に収納されることにより、複合型リアクトル1を小型に構成することができる。
図5に示す電源回路20は、前記複合型リアクトル1を含んでいる。電源回路20では、有心コイルである第1のコイル13を有する第1のリアクトルL1が昇圧用として機能し、空心コイルである第2のコイル14を有する第2のリアクトルL2が共振用として機能する。
図5に示す電源回路20では、直流電源21からの電圧が、複合型リアクトル1の端子18に印加されている。複合型リアクトル1の端子16は第1のスイッチ素子22を介して接地電位に接続可能であり、第1のスイッチ素子22にはダイオード23が並列に接続されている。ダイオード23はカソード側が端子16に接続されている。第2のスイッチ素子24と端子16との間にダイオード25が、第2のスイッチ素子24と端子17との間にダイオード26が設けられている。
第1のスイッチ素子22がONになると端子16が接地される。第2のスイッチ素子24がONになると、ダイオード25のカソード側がダイオード26のアノード側に接続され、ダイオード26のカソード側が端子17に接続される。ダイオード25は充放電用のコンデンサ27を介して接地されている。
端子16には出力ダイオード28のアノード側が接続されており、出力ダイオード28のカソード側が平滑コンデンサ29を介して接地されている。平滑コンデンサ29で平滑された昇圧された電圧Eが負荷31に与えられる。
第1のスイッチ素子22と第2のスイッチ素子24は、トランジスタで構成されており、タイミング制御部32から第1のスイッチ素子22と第2のスイッチ素子24に個別にタイミング信号が与えられて、第1のスイッチ素子22と第2のスイッチ素子24が所定の周期で開閉動作を繰り返す。
図5に示す電源回路では、第1のスイッチ素子22が一定周期でON−OFFを繰り返し、これと位相をずらして第2のスイッチ素子24がON−OFFを繰り返す。このとき、コンデンサ27の充放電と平滑コンデンサ29の整流機能により、負荷31に対して昇圧されたDC電圧が印加される。
図6は、電源回路20が動作しているときに複合型リアクトル1に流れる電流を示している。図6は、第1のスイッチ素子22と第2のスイッチ素子24を25kHzの周波数で開閉させたときの電流を示している。
図10では、(A)に第1のリアクトルL1に流れる電流値の変化が、(B)に第2のリアクトルL2に流れる電流値の変化が示されている。(A)(B)の線図は、横軸が時間で縦軸が電流値である。(A)(B)では、時間に対する電流値の変化からインダクタンスが求められて線図中にその数値が記載されている。図10(A)(B)に示すように、実施の形態の複合型リアクトル1では、第1のコイル13を有する第1のリアクトルL1と第2のコイル14を有する第2のリアクトルL2のそれぞれにおいて、電流値が上昇しているときと下降しているときでのインダクタンスの変化がほとんど発生していないことがわかる。
図7(B)の模式図に示すように、第1のリアクトルL1では、第1のコイル13が、磁性コア11の内部に収納されており、第1のコイル13に通電されると、磁性コア11の内部で磁束が変化する。一方、第2のリアクトルL2を構成する第2のコイル14は空心コイルであり、専用の磁性コアを有していない。そのため、第1のコイル13に通電されたときの磁性コア11の内部の磁束変化と、第2のコイル14に通電されたときの空間での磁束変化とが干渉しにくい。
また、第1のコイル13の巻き中心線の向きと第2のコイル14の巻き中心線の向きとが直交した向きとなっている。第1のコイル13では、その巻き中心線に沿って第1のコイル13の外方に向かう磁束が集中するが、第2のコイル14は、発生する磁束の向きが前記の集中している部分を回避するようにその設置位置と巻き中心方向が設定されていることになる。これにより、第1のコイル13に起因する磁束と第2のコイル14に起因する磁束とが干渉しにくい。すなわち鉄損が少なく直流重畳特性が良好となっている。
その結果、図10(A)(B)に示すように、インダクタンスが安定している。なお、図10は、直流電源21における入力電圧が120V、負荷31に対して出力された電圧が270Vで電流が30Aであった。また、複合リアクトル1の鉄損が4.2Wであった。
図8に第1の比較例が示され、図9に第2の比較例が示されている。
図8(A)(B)に示す第1の比較例の複合型リアクトル101では、図7(A)に示す実施の形態と同じ構造の磁性コア11が使用されており、この磁性コア11に第1のコイル13が保持されて、第1のリアクトルL1が構成されている。
第2のリアクトルL2を構成する第2のコイル14は専用の磁性コアを有しない空心コイルである。この空心コイルは、磁性コア11の上部連結部11eの上方にギャップを介して配置されている。
図8(B)に示すように、第1の比較例の複合型リアクトル101は、第2のコイル14が空心コイルであるため、磁性コア間の磁束どうしの干渉が発生しにくいが、一方において、第2のコイル14の巻き中心線が、第1のコイル13の巻き中心の向きと平行または同一線上となっている。この場合、第1のコイル13の巻き中心方向の外方に出て集中する磁束によって、第2のコイル14が影響を受けやすくなる。そのため、第1のコイル13に通電されて磁性コア11の内部に発生した磁束の変化と、第2のコイル14に通電されて発生した磁束の向きとが干渉しやすくなり、実施の形態の複合型リアクトル1に比べて鉄損が比較的大きくなり、直流重畳特性が悪化する。
図11(A)は、第1の比較例の複合型リアクトル101が図5に示す電源回路に使用されて駆動されたときに、第1のリアクトルL1に流れる電流の変化を示し、図11(B)はこのときの第2のリアクトルL2に流れる電流の変化を示している。第1の比較例では、鉄損と直流重畳特性によって、図11(A)(B)に示すように、第1のリアクトルL1のインダクタンスと第2のリアクトルL2のインダクタンスに時間的な変動が発生している。このときの直流電源21の入力電圧と負荷31に対する出力電圧及び出力電流は、実施の形態と同じ値である。第1の比較例における複合型リアクトル101の鉄損を測定した値は4.9Wとなり、実施の形態の複合型リアクトル1に比較して大きくなった。
図9(A)(B)に示す第2の比較例の複合型リアクトル201では、第1のリアクトルL1が、実施の形態ならびに第1比較例と同様に、磁性コア11と第1のコイル13とで構成されている。
第2の比較例では、第2のリアクトルL2が、第2のコイル14とこれを収納する第2の磁性コア41とで構成されている。磁性コア11の上部連結部11eの上に非磁性ギャップ層42を介して、第2の磁性コア41が接合されている。
図12(A)は、第2の比較例の複合型リアクトル201が、図5に示す電源回路に使用されたときに、第1のリアクトルL1に流れる電流の変化を示し、図12(B)は、このときに第2のリアクトルL2に流れる電流の変化を示している。
図9(B)に示すように、第2の比較例では、第2のコイル14の巻き中心線が第1のコイル13の巻き中心線とが平行または同一線上に位置するために、第1のコイル13に通電されたときの磁束と第2のコイルに通電されたときの磁束が干渉しやすい。さらに、第2のリアクトルL2が第2の磁性コア41を有しているため、第2の磁性コア41の内部で変化する磁束が、非磁性ギャップ層42との境界で外部に漏れやすく、磁性コア11の内部で変化する磁束も、非磁性ギャップ層42との境界で外部に漏れやすい。
よって、磁性コア11の内部で変化する磁束と、第2の磁性コア41の内部で変化する磁束とが第1の比較例と同様、干渉しやすく、その結果、図12(A)(B)に示すように、第1のリアクトルL1と第2のリアクトルL2のそれぞれのインダクタンスが、時間の経過において変動しやすくなっている。第2の比較例における複合型リアクトル201の鉄損を測定した値は4.1Wであり、実施の形態の複合型リアクトル1に比較して小さくなった。しかし、上記のように第1のリアクトルL1と第2のリアクトルL2のインダクタンスが変動することになり、直流重畳特性が劣化し、さらに、第2のリアクトルL2とコンデンサ27で構成される共振回路の共振周波数が変動するために、ゼロボルトスイッチングとならずスイッチング損失が増大し、電源効率が低下する。なお、直流電源21の入力電圧と負荷31に対する出力電圧及び出力電流は、実施の形態と同じ値である。
1 複合型リアクトル
2 筐体
3 収納領域
11 磁性コア
11a 中心軸
11b,11c 側柱
11d 下部連結部
11e 上部連結部
12a,12b コイル封入空間
13 第1のコイル
14 第2のコイル
16,17,18 端子
20 電源回路
22 第1のスイッチ素子
24 第2のスイッチ素子
29 平滑コンデンサ
31 負荷
L1 第1のリアクトル
L2 第2のリアクトル

Claims (3)

  1. 第1のリアクトルと、前記第1のリアクトルを支持する磁性コアと、前記第1のリアクトルよりもインダクタンスが低い第2のリアクトルとが組み合わされた複合型リアクトルにおいて、
    前記磁性コアは、中心軸と、前記中心軸の両側で前記中心軸と平行に配置された一対の側柱と、一対の前記側柱と前記中心軸のそれぞれの端部どうしを連結する一対の連結部とを有し、前記中心軸とそれぞれの前記側柱との間にコイル封入空間が形成され、
    前記第1のリアクトルは、前記中心軸を中心として巻かれて前記コイル封入空間に配置された有心コイルで構成されており、
    前記第2のリアクトルは、その巻き中心線が前記有心コイルの巻き中心線と直交する空心コイルで構成されて、前記側柱の外面にギャップを介して配置されていることを特徴とする複合型リアクトル。
  2. 前記第1のリアクトルが昇圧用として機能し、前記第2のリアクトルが共振用として機能して、共振型コンバータとして使用される請求項1記載の複合型リアクトル。
  3. 前記磁性コアが、磁性粉末をバインダで結着する圧粉コアである請求項1または2記載の複合型リアクトル。
JP2012088048A 2012-04-09 2012-04-09 複合型リアクトル Pending JP2013219160A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012088048A JP2013219160A (ja) 2012-04-09 2012-04-09 複合型リアクトル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012088048A JP2013219160A (ja) 2012-04-09 2012-04-09 複合型リアクトル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013219160A true JP2013219160A (ja) 2013-10-24

Family

ID=49590947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012088048A Pending JP2013219160A (ja) 2012-04-09 2012-04-09 複合型リアクトル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013219160A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015139224A (ja) * 2014-01-24 2015-07-30 ケースレー・インスツルメンツ・インコーポレイテッドKeithley Instruments,Inc. 電圧電流供給回路
JP2016219591A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 アルプス・グリーンデバイス株式会社 リアクトル装置および電気・電子機器

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010118484A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Nec Tokin Corp インダクタンス素子およびインダクタンス素子の製造方法
WO2011016275A1 (ja) * 2009-08-07 2011-02-10 アルプス・グリーンデバイス株式会社 Fe基非晶質合金、及び前記Fe基非晶質合金を用いた圧粉コア、ならびにコイル封入圧粉コア
JP2011258737A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Alps Green Devices Co Ltd コイル封入圧粉コア及び前記コイル封入圧粉コアを有するデバイス、ならびに、前記コイル封入圧粉コアの製造方法、及び、前記デバイスの製造方法
JP2013182947A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Tamura Seisakusho Co Ltd リアクトルユニット

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010118484A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Nec Tokin Corp インダクタンス素子およびインダクタンス素子の製造方法
WO2011016275A1 (ja) * 2009-08-07 2011-02-10 アルプス・グリーンデバイス株式会社 Fe基非晶質合金、及び前記Fe基非晶質合金を用いた圧粉コア、ならびにコイル封入圧粉コア
JP2011258737A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Alps Green Devices Co Ltd コイル封入圧粉コア及び前記コイル封入圧粉コアを有するデバイス、ならびに、前記コイル封入圧粉コアの製造方法、及び、前記デバイスの製造方法
JP2013182947A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Tamura Seisakusho Co Ltd リアクトルユニット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015139224A (ja) * 2014-01-24 2015-07-30 ケースレー・インスツルメンツ・インコーポレイテッドKeithley Instruments,Inc. 電圧電流供給回路
JP2016219591A (ja) * 2015-05-20 2016-12-22 アルプス・グリーンデバイス株式会社 リアクトル装置および電気・電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5081063B2 (ja) 複合型変圧器、および電力変換回路
JP4878562B2 (ja) 複合型トランスおよびそれを用いた昇降圧回路
JP7126210B2 (ja) リアクトル、電源回路
WO2013031711A1 (ja) リアクトルおよび電気機器
CN110832607B (zh) 存储器扼流圈
JP2011234549A (ja) 電力変換装置
JP2016063050A (ja) 磁気結合リアクトル及び電力変換装置
TWI611438B (zh) 複合平滑電感器及平滑化電路
JP2010016234A (ja) インターリーブ制御力率改善回路用チョークコイル
JP2014123639A (ja) インターリーブ用pfcチョークコイル
JP2016058495A (ja) コモンモードチョークコイル、コモンモードフィルタ、および電力変換装置
JP5288325B2 (ja) リアクトル集合体、及びコンバータ
JP2013219160A (ja) 複合型リアクトル
JP2019079944A (ja) コイル部品、回路基板、及び電源装置
JP6674726B2 (ja) リアクトル及び直流電圧変換装置
US20160240307A1 (en) Coil component, high current indcutor, high current reactor inlcuding the same
JP5140065B2 (ja) リアクトル
KR101201291B1 (ko) 정전차폐, 서지 및 노이즈 방지를 위한 역방향 2중 권선 결합 변압기
JP5189637B2 (ja) コイル部品及びそれを用いた電源回路
JP2016207810A (ja) トランス
JP2004288882A (ja) ノイズフィルタ
JP6380743B2 (ja) コイル部品
JP2007165623A (ja) チョークコイル
JP6205302B2 (ja) ノイズ低減用巻線素子およびインバータ装置
JP2013182947A (ja) リアクトルユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151203

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160628