JP6663133B2 - 車体下部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、サスペンションを構成するラテラルロッド及びラテラルロッドリンフォースメントを備えている車体下部構造に関する。
車両室の床面を構成するフロアパネルの車両下方には、車輪軸を支持しているサスペンションの一部を構成する複数の部材が配置されている。例えば、3リンク式サスペンションの一部を構成するラテラルロッドは、車幅方向に延びており、例えば後輪軸を支持している。ラテラルロッドの一方端は、一方のサイドメンバに取り付けられているラテラルロッドブレースの車両下部に接合され、他方端は、ラテラルロッドブレースとは反対側の車体に接続されている。
当該サスペンションについて、例えば、特許文献1に開示されているように、車幅方向の剛性を高めるためのラテラルロッドリンフォースメントを備えている構造が知られている。ラテラルロッドリンフォースメントの一方端は、ラテラルロッドブレースの車両下部に接合され、他方端は、一対のサイドメンバを連結しているクロスメンバに接合されている。
特開平10−287277号公報
ラテラルロッドに作用する荷重、例えば振動による荷重は、ラテラルロッドリンフォースメントで受けている。ところが、上記のように、ラテラルロッドリンフォースメントの一端が、クロスメンバの剛性低い中央部付近に接合されている場合、クロスメンバは、ラテラルロッドに入力された荷重を、集中荷重で受けることとなり、上下方向に変形しやすくなる。
また、ラテラルロッドリンフォースメントがクロスメンバに接続される角度が大きい場合、すなわち、ラテラルロッドリンフォースメントがクロスメンバに接合される部分が、ラテラルロッドブレースに近い場合には、遠い場合に比べてクロスメンバが受ける荷重の上下方向成分は大きくなる。そのため、クロスメンバの変形量が増えることになる。このような場合には、クロスメンバの剛性を向上させる必要がある。また、車体フレームのねじり変形時に、ラテラルロッドリンフォースメントの前側とクロスメンバの距離と、後側とクロスメンバとの距離が変わるため、フレームねじり剛性に影響している。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、サスペンションを構成する部品の取付部の剛性を向上させるとともに、車体のねじり剛性を向上させ、振動特性を向上させることのできる車体下部構造を提供することである。
上記目的を達成するため本発明に係る車体下部構造は、車両幅方向両側部に一対となるように車両前後方向に延在しているサイドメンバと、一対の前記サイドメンバを連結し、車幅方向に延在しているクロスメンバと、車輪軸を支持するためのサスペンションの一部を構成し、車幅方向に延在しているラテラルロッドと、一方の前記サイドメンバに接合され、車両下方に延びているラテラルロッドブレースと、を備え、前記ラテラルロッドブレースの車両下部に、前記ラテラルロッドの一方の車幅方向端部が接合されている車体下部構造において、前記クロスメンバの車両下方には、車幅方向に延在しているラテラルロッドリンフォースメントが配置され、前記クロスメンバには、前記ラテラルロッドリンフォースメントの車幅方向の中間部が当接している当接部が設けられ、前記ラテラルロッドリンフォースメントの一方の車幅方向端部は、前記ラテラルロッドブレースの車両下部に接合され、前記ラテラルロッドリンフォースメントの他方の車幅方向端部は、対応する側の前記サイドメンバに接合され、前記クロスメンバには、前記サスペンションの一部を構成するショックアブソーバが取り付けられている取付部が、前記クロスメンバの車幅方向中心部を挟んで車幅方向の両側に配置され、前記クロスメンバの前記当接部は、車幅方向に延び、前記当接部で前記クロスメンバと前記ラテラルロッドリンフォースメントが接合されており、前記ラテラルロッドブレースから離れている方の前記取付部は、車幅方向において前記当接部の範囲内に設けられている。
また、本発明に係る車体下部構造の一態様では、前記当接部の一方の車幅方向端部は、前記車幅方向中心部と、前記ラテラルロッドブレースから遠い方の前記取付部との間に配置され、前記当接部の他方の車幅方向端部は、前記ラテラルロッドから遠い方の前記サイドメンバに配置されている。
また、本発明に係る車体下部構造の一態様では、前記ラテラルロッドリンフォースメントは、車幅方向中央が車幅方向両端よりも車両上方に配置されている凸形状であり、前記凸形状の車両上部が、前記クロスメンバの前記当接部に位置している。
また、本発明に係る車体下部構造の一態様では、前記ラテラルロッドリンフォースメント、前記クロスメンバ及び前記ラテラルロッドブレースによって囲われることにより、車両前後方向に開口する開口部が形成され、前記ラテラルロッドリンフォースメントと前記クロスメンバを連結しているパネルが、前記開口部に配置されている。
本発明によれば、サスペンションの揺動によりラテラルロッドに作用する振動荷重を、ラテラルロッドブレースと、反対側のサイドメンバとに分散させることで、ラテラルロッドブレースの変形を抑制することができる。それにより、サスペンションの効果の低下を抑制でき、車体フレームのねじれ剛性を向上させることが可能とり、振動抑制効果も向上する。
また、本発明の一態様によれば、クロスメンバと、ラテラルロッドリンフォースメントの当接領域を車幅方向に延在させることで、応力集中を抑制することが可能である。さらに、ラテラルロッドリンフォースメントが、クロスメンバの補強部材としても機能するため、クロスメンバの変形を抑制することができ、車体下部構造の剛性を向上させることが可能となる。また、クロスメンバ等に追加補強をすることなく剛性を向上させることが可能となるため、剛性向上のための過度の重量増加を抑制することが可能となる。
また、本発明の一態様によれば、ラテラルロッドリンフォースメントを、車両上方に凸のアーチ状に形成することで、ラテラルロッドリンフォースメントのたわみを抑制することが可能となり、一対のサイドメンバ間のねじり剛性が向上する。その結果、車体の振動特性が向上する。
また、本発明の一態様によれば、開口部に配置されたパネルによって、ラテラルロッドリンフォースメントの変形を抑えることができフレームのねじり剛性が向上する。
本発明に係る車体下部構造の実施形態を示す斜視図で、クロスメンバ及びラテラルロッドリンフォースメント等を車両上方から見た斜視図である。 図1のラテラルロッドリンフォースメントを車両後方から見たときの背面図である。 図1の下面図である。 図2のA−A矢視の概略断面図で、クロスメンバとラテラルロッドリンフォースメントの当接の状態を示している。 図1の変形例を示す背面図である。 図5のB−B矢視の概略断面図で、開口部をパネルで塞いでいる状態を示している。
以下、本発明に係る車体下部構造の実施形態について、図面(図1〜図6)を参照して説明する。本実施形態の車体下部構造は、後輪軸51を支持するための3リンク式サスペンションを構成する部材を備えている。以下、車体下部構造を構成する部材について説明する。
本実施形態の車体下部構造は、一対のサイドメンバ10a、10bと、これらを連結するクロスメンバ20を備えている。サイドメンバ10a、10bは、車幅方向両側部に一対となるように配置され、それぞれのサイドメンバ10a、10bは、車両前後方向に延びている。クロスメンバ20は、一対のサイドメンバ10a、10bを連結し、車幅方向に延在している。サイドメンバ10a、10bやクロスメンバ20は、車体フレームを構成し、金属材料により形成されている剛性の高い部材である。
また、当該車体下部構造は、サスペンションを構成する部材として、ラテラルロッド30と、ラテラルロッドブレース31と、ラテラルロッドリンフォースメント35を備えている。さらに、当該車体下部構造は、後輪軸51に接続されているトレーリングアーム52や、スプリング17及びショックアブソーバ19を有している。
図1に示すように、後輪軸51は、車幅方向に延びており、両端には車輪(図示せず)が取り付けられている。また、後輪軸51の車幅方向中央には、アクスルハウジング51aが設けられている。トレーリングアーム52は、後輪軸51の車幅方向両端部のそれぞれに配置され、各トレーリングアーム52は、後輪軸51の車幅方向端部から車両前方に向かってサイドメンバ10a、10bまで延びている。トレーリングアーム52の車両前部は、サイドメンバ10a、10bの車両下部に接合されているアーム連結用ブラケット12に回転可能に連結されている。
図1及び図2に示すように、スプリング17は、各トレーリングアーム52のそれぞれの車両後部に設けられたスプリング台座52aの上に、車両上下方向に伸縮可能に取り付けられている。各スプリング17は、車両上下方向に延びており、スプリング17の車両上部は、バンプストッパ15を介在して、サイドメンバ10a、10bの車両下部に設けられたスプリング取付部11に取り付けられている。バンプストッパ15についての詳細な説明は省略するが、バンプストッパ15は、車輪が大きく跳ね上がったときに、スプリング17が圧縮して、スプリング17で接続している部材同士が衝突してしまうことを防ぐための部材である。ショックアブソーバ19については後で説明する。
続いて、ラテラルロッド30、ラテラルロッドブレース31、及びラテラルロッドリンフォースメント35について説明する。
ラテラルロッドブレース31は、金属材料により形成された剛性の高い部材で、一方のサイドメンバ10aの車両下部に接合され、車両下方に延びている。この例では、図2の右側のサイドメンバ10aの車両下部に溶接等により接合されている。また、ラテラルロッドブレース31は、クロスメンバ20と、図2の右側のサイドメンバ10aとの接合部の車両下部に、接合されている。
また、ラテラルロッドブレース31の車両下部には、ラテラルロッド30が連結されるロッド連結部31aが設けられている。ロッド連結部31aの車両上方には、ラテラルロッドリンフォースメント35が接合されるリンフォース接合部31bが設けられている。リンフォース接合部31bは、ロッド連結部31aに近接している。すなわち、リンフォース接合部31bは、ラテラルロッドブレース31の車両上端よりも、ロッド連結部31aの近くに配置されている。
ラテラルロッド30は、図2に示すように、車幅方向に延びている長尺の円筒状であり、図2における右側の車幅方向端部は、ラテラルロッドブレース31のロッド連結部31aにボルト等により連結されている。図2における左側の車幅方向端部は、トレーリングアーム52の車両後部のロッド連結用ブラケット53に連結されている。この例のロッド連結用ブラケット53は、図1に示すように、スプリング台座52aよりも車両後方に配置されている。また、ラテラルロッド30は、図1及び図3に示すように、クロスメンバ20の車両下方に配置されており、車両上下方向視で、クロスメンバ20とラテラルロッド30は重なっている。
図1〜図3に示すように、ラテラルロッドリンフォースメント35は、クロスメンバ20の車両下方に配置されている。この例では、図3に示すように、ラテラルロッドリンフォースメント35は、クロスメンバ20に対して、車両上下方向視で、重なっている状態である。
図4に示すように、ラテラルロッドリンフォースメント35は、車両前部及び後部にそれぞれ前側縦壁部35b及び後側縦壁部35cが設けられ、車両上部は、車幅方向視で車両下方に凹む凹形状35dとなっている。ラテラルロッドリンフォースメント35の車両上部における車幅方向断面は、車両前側では、前側縦壁部35bの車両上部がやや車両後方に湾曲し、さらに車両後方で凹形状35dに繋がっている。また、車両後側では、後側縦壁部35cの車両上部が、車両前方に延びて凹形状35dに繋がっている。凹形状35dの内側は、後述するクロスメンバ20の当接部21に当接している。
クロスメンバ20の車両下部には、ラテラルロッドリンフォースメント35における車幅方向の中間部から図2における左側の車幅方向端部までの車幅方向領域が当接している当接部21が設けられている。当該当接部21で、クロスメンバ20とラテラルロッドリンフォースメント35は溶接等により接合されている。当接部21での接合については、後で説明する。
また、ラテラルロッドリンフォースメント35の図2における右側の車幅方向端部は、ラテラルロッドブレース31の車両下部のリンフォース接合部31bに溶接等により接合されている。また、ラテラルロッドリンフォースメント35の図2における左側の車幅方向端部は、対応する左側のサイドメンバ10bに接合されている。
この例のラテラルロッドリンフォースメント35は、ラテラルロッドブレース31の車両下部から、クロスメンバ20の当接部21に向かって、車両上方に斜めに延び、さらに、図2における左側のサイドメンバ10bまで延びている。この例では、車幅方向内側(図2における左側)に向かうにしがたい車両上方に傾斜している。また、縦壁部35b、35cは、互いに平行な状態を保ちながら、上記のように車幅方向に延びている。
上記のようにラテラルロッドリンフォースメント35の車幅方向端部を、ラテラルロッドブレース31及びサイドメンバ10bに接合させることにより、サスペンションの揺動によりラテラルロッド30に作用する振動荷重を、ラテラルロッドブレース31と、ラテラルロッドブレース31とは反対側のサイドメンバ10bとに分散させることができる。これにより、ラテラルロッドブレース31の変形を抑制することが可能となる。さらに、サスペンションの機能低下を抑制でき、車体フレームのねじれ剛性を向上させることが可能とり、車体の振動抑制効果も向上する。
続いて、ショックアブソーバ19が取り付けられている状態について説明する。この例では、2つのショックアブソーバ19を有している。2つのショックアブソーバ19は、互いに車幅方向間隔を空けて配置されている。クロスメンバ20の車両上部には、各ショックアブソーバ19を取り付けるためのショックアブソーバ取付部22a、22bが設けられている。各ショックアブソーバ取付部22a、22bは、クロスメンバ20の車両上部に、互いに車幅方向間隔を空けて配置されている。
各ショックアブソーバ取付部22a、22bは、クロスメンバ20の車両上部から車両上方に延び、さらに、車両前方に張り出している。この張り出している部分に、ショックアブソーバ19の車両上部が取り付けられている。ショックアブソーバ19の車両下部は、後輪軸51の車両後方で、トレーリングアーム52の車両後部に接続されている。
ここで、クロスメンバ20に設けられている図2における左側のショックアブソーバ取付部22bと、当接部21との関係について説明する。クロスメンバ20に設けられている当接部21は、図2及び図4に示すように、車幅方向に延びている。すなわち、クロスメンバ20の円筒面に当接している凹形状35dの内側の部分は、車幅方向に延びている。
当接部21の図2における右側の車幅方向端部21aは、クロスメンバ20の車幅方向中心(図2における破線C)と、図2における左側に配置されているショックアブソーバ取付部22bとの間に配置されている。当接部21の図2における左側の車幅方向端部21bは、対応する左側のサイドメンバ10bまで延びている。すなわち、ラテラルロッドリンフォースメント35は、ラテラルロッドブレース31の車両下部から図2の左斜め上方に延びてクロスメンバ20に当接した位置(図2の右側の車幅方向端部21a)よりも、図2における左側の車幅方向領域は、車幅方向全域で、クロスメンバ20に当接している。車幅方向に延びている当接部21において、クロスメンバ20とラテラルロッドリンフォースメント35は溶接等により接合されている。
図2に示すように、クロスメンバ20における各ショックアブソーバ取付部22a、22bよりも車幅方向外側は、車両下方に湾曲し、各サイドメンバ10a、10bのそれぞれに接合されている。すなわち、クロスメンバ20は、車両前後方向視で、車両上方に凸形状となっている。当接部21は、車幅方向外側の湾曲形状に沿って形成されており、ラテラルロッドリンフォースメント35の車両上部も、この湾曲形状に倣って湾曲している。すなわち、ラテラルロッドリンフォースメント35の車両上部における車両前後方向視の輪郭形状は、クロスメンバ20の車両下部の輪郭形状に対応するように形成されている。
このように当接部21を車幅方向に延在させ、当接部21でクロスメンバ20とラテラルロッドリンフォースメント35を接合することにより、クロスメンバ20に作用する応力集中を抑制することが可能になる。すなわち、ラテラルロッド30からの入力を、分散荷重として受けることができる。さらに、ラテラルロッドリンフォースメント35の縦壁部35b、35cが、クロスメンバ20に溶接等により接合されているため、ラテラルロッドリンフォースメント35が、クロスメンバ20の補強部材としても機能している。これより、クロスメンバ20の変形を抑制することができ、車体下部構造の剛性を向上させることが可能となる。
その結果、クロスメンバ20等に追加補強をすることなく剛性を向上させることが可能となり、剛性向上のための過度の重量増加を抑制することが可能となる。また、ショックアブソーバ取付部22bの車両下方に当接部21が配置されているので、ショックアブソーバ19で受けている力の一部も、当接部21から他の部材へ分散させることもできる。
ここで、ラテラルロッドリンフォースメント35の形状について説明する。ラテラルロッドリンフォースメント35の車幅方向中央は、車幅方向両端部よりも車両上方に配置されている凸形状である。この例では、クロスメンバ20の車幅方向端部の湾曲形状に対応するように、ラテラルロッドリンフォースメント35の車両上部を形成しているため、ラテラルロッドリンフォース35の車幅方向中央が、車幅方向両端部よりも車両上方にある。また、ラテラルロッドリンフォースメント35の車両下部における車両前後方向視の輪郭形状は、当接部21に対応している車幅方向位置を頂上部35aとする、車両上方に凸の曲線のアーチ状である。車両下部の輪郭形状における頂上部35aは、図2における左側のショックアブソーバ取付部22bの右側部付近に対応する位置に配置されている。この例では、ラテラルロッドリンフォースメント35は、車幅方向中心Cに対して、図2におけるやや左側に頂上部35aを有しているアーチ状であり、頂上部35aは、当接部21に対応するように配置されている。
ラテラルロッドリンフォースメント35を上記のようにアーチ状に形成することで、ラテラルロッドリンフォースメント35のたわみの抑制効果が高まり、一対のサイドメンバ10a、10bの間のねじり剛性が向上する。その結果、車体の振動特性が向上する。また、アーチ状にすることで、ラテラルロッドリンフォースメント35の車両下方に他の部材を配置するスペースも確保できる。
上記のような車体下部構造では、図1及び図2に示すように、ラテラルロッドリンフォースメント35、クロスメンバ20及びラテラルロッドブレース31によって囲われることにより、車両前後方向に開口する略三角形状の開口部41が形成されている。上記の構造に対して、図5及び図6に示すように、ラテラルロッドリンフォースメント35及びクロスメンバ20に溶接等により接合されているパネル42によって、開口部41が塞がれるように構成してもよい。
この例では、開口部41を、車両前側から塞ぐと共に車両後側からも塞いでいる。車両前側及び車両後側のパネル42は、ほぼ同形状である。パネル42の車両上端は、クロスメンバ20の車幅方向端部の湾曲している形状に対応するように、角が切り欠かれている。開口部41を塞いでいるパネル42によって、ラテラルロッドリンフォースメント35の変形を抑えることができフレームのねじり剛性を向上させることが可能である。また、開口部41の車両前後にパネル42を配置することで、開口部41付近の車両前後の相対変位を少なくすることもできる。
本実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、本実施形態では、クロスメンバ20の当接部21は、車幅方向に延び、図2における左側の車幅方向端部21bは、サイドメンバ10まで延びているが、これに限らない。例えば、当接部21を湾曲している部分までとしてもよい。また、上記のパネル42は、開口部41のほぼ全域を塞いでいるがこれに限らない。クロスメンバ20とラテラルロッドリンフォースメント35を連結するパネル42を、開口部42の車両上下を架け渡すように配置してもよい。また、開口部41の車両前後のうち、どちらか一方を塞いでもよい。
10a サイドメンバ
10b サイドメンバ
11 スプリング取付部
12 アーム連結用ブラケット
15 バンプストッパ
17 スプリング
19 ショックアブソーバ
20 クロスメンバ
21 当接部
21a 右側の車幅方向端部
21b 左側の車幅方向端部
22a ショックアブソーバ取付部
22b ショックアブソーバ取付部
30 ラテラルロッド
31 ラテラルロッドブレース
31a ロッド連結部
31b リンフォース接合部
35 ラテラルロッドリンフォースメント
35a 頂上部
35b 前側縦壁部
35c 後側縦壁部
35d 凹形状
41 開口部
42 パネル
51 後輪軸
51a アクスルハウジング
52 トレーリングアーム
52a スプリング台座
53 ロッド連結用ブラケット

Claims (4)

  1. 車両幅方向両側部に一対となるように車両前後方向に延在しているサイドメンバと、一対の前記サイドメンバを連結し、車幅方向に延在しているクロスメンバと、車輪軸を支持するためのサスペンションの一部を構成し、車幅方向に延在しているラテラルロッドと、一方の前記サイドメンバに接合され、車両下方に延びているラテラルロッドブレースと、を備え、
    前記ラテラルロッドブレースの車両下部に、前記ラテラルロッドの一方の車幅方向端部が接合されている車体下部構造において、
    前記クロスメンバの車両下方には、車幅方向に延在しているラテラルロッドリンフォースメントが配置され、
    前記クロスメンバには、前記ラテラルロッドリンフォースメントの車幅方向の中間部が当接している当接部が設けられ、
    前記ラテラルロッドリンフォースメントの一方の車幅方向端部は、前記ラテラルロッドブレースの車両下部に接合され、
    前記ラテラルロッドリンフォースメントの他方の車幅方向端部は、対応する側の前記サイドメンバに接合され
    前記クロスメンバには、前記サスペンションの一部を構成するショックアブソーバが取り付けられている取付部が、前記クロスメンバの車幅方向中心部を挟んで車幅方向の両側に配置され、
    前記クロスメンバの前記当接部は、車幅方向に延び、前記当接部で前記クロスメンバと前記ラテラルロッドリンフォースメントが接合されており、
    前記ラテラルロッドブレースから離れている方の前記取付部は、車幅方向において前記当接部の範囲内に設けられていることを特徴とする車体下部構造。
  2. 記当接部の一方の車幅方向端部は、前記車幅方向中心部と、前記ラテラルロッドブレースから遠い方の前記取付部との間に配置され、
    前記当接部の他方の車幅方向端部は、前記ラテラルロッドから遠い方の前記サイドメンバに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車体下部構造。
  3. 前記ラテラルロッドリンフォースメントは、車幅方向中央が車幅方向両端よりも車両上方に配置されている凸形状であり、
    前記凸形状の車両上部が、前記クロスメンバの前記当接部に位置していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車体下部構造。
  4. 前記ラテラルロッドリンフォースメント、前記クロスメンバ及び前記ラテラルロッドブレースによって囲われることにより、車両前後方向に開口する開口部が形成され、
    前記ラテラルロッドリンフォースメントと前記クロスメンバを連結しているパネルが、前記開口部に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の車体下部構造。
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