JP6661866B2 - フィルタ係数算出装置を備えた信号発生装置及び信号発生方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有限インパルス応答(FIR)フィルタのフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出装置及びそれを備えた信号発生装置並びにフィルタ係数算出方法及び信号発生方法に関する。
FIR(Finite Impulse Response)フィルタは、デジタル通信や音声処理、画像処理等の様々な分野の回路に使用されている。例えば、デジタル通信の分野においては、入力したデジタル信号に付加するエンファシス機能の設定値を最適化するエンファシス最適化装置が知られている(特許文献1参照)。なお、エンファシス機能とは、高速データ通信において、伝送路や回路等の周波数特性により波形が劣化することがあるため、波形の劣化分をキャンセルするために波形を補正することをいう。
特許文献1に記載のものは、伝送路の振幅特性の逆特性を算出する逆特性算出手段と、伝送路の振幅特性の逆特性を逆フーリエ変換して最適なインパルス応答を求める逆フーリエ変換手段と、インパルス応答からエンファシス機能に必要なタップ数分を切り出すインパルス応答切出手段と、切り出したインパルス応答をエンファシス機能の値に変換して最適設定値を算出する最適設定値算出手段と、を備える。
この構成により、特許文献1に記載のものは、面倒な作業を伴わずにエンファシス機能の最適設定値を得ることができる。
特開2013−201661号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものでは、FIRフィルタのタップ数が2程度で、伝送速度が25ギガビット/秒程度であれば好適に対応できたが、近年の高機能化の要求には対応が困難であり、その改善が望まれていた。
具体的には、特許文献1に記載のものでは、例えば、タップ数が10のFIRフィルタで伝送速度が30ギガビット/秒といった超高速デジタル信号を処理する場合では、フィルタ係数を算出するのに煩雑な処理が必要となり、フィルタ係数を実用的な時間内に算出することは困難であった。
また、特許文献1に記載のような、FIRフィルタによって入力信号に所定の処理を行う機能は種々あり、従来は機能ごとに装置が独立したものとなっていたので、1つのFIRフィルタで複数の機能を切り替えて実現したいという要望もあった。
本発明は、前述のような事情に鑑みてなされたもので、タップ数が比較的多いFIRフィルタのフィルタ係数を高速に算出するとともに複数の機能を実現することができるフィルタ係数算出装置及びそれを備えた信号発生装置並びにフィルタ係数算出方法及び信号発生方法を提供することを目的とする。
本発明に係るフィルタ係数算出装置は、有限インパルス応答フィルタ(12)のフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出装置(30)であって、前記有限インパルス応答フィルタに実行させる複数の機能を有する機能手段(40)と、前記複数の機能から1つ又は複数の機能を選択する選択手段(51)と、前記選択手段によって選択された前記1つ又は前記複数の機能における前記フィルタ係数を算出するフィルタ係数算出手段(52)と、を備え、前記機能手段は、前記各機能における前記有限インパルス応答フィルタの伝達関数を算出する伝達関数算出手段(41a、42a、43a)を備え、前記フィルタ係数算出手段は、前記選択手段によって選択された前記1つの機能における前記伝達関数を又は前記複数の機能における前記伝達関数同士の積を逆フーリエ変換することによって前記有限インパルス応答フィルタのインパルス応答を求め、該インパルス応答を前記フィルタ係数として算出するものである構成を有している。
この構成により、本発明に係るフィルタ係数算出装置は、選択手段によって選択された1つの機能における伝達関数を、又は、選択手段によって選択された複数の機能における伝達関数同士の積を逆フーリエ変換することによって有限インパルス応答フィルタのインパルス応答を求め、該インパルス応答をフィルタ係数として算出することができる。
すなわち、本発明に係るフィルタ係数算出装置は、フィルタ係数を算出するのに煩雑な処理を必要とせず、また、1つのFIRフィルタで複数の機能を実現することができる。
したがって、本発明に係るフィルタ係数算出装置は、タップ数が比較的多いFIRフィルタのフィルタ係数を高速に算出するとともに複数の機能を実現することができる。
本発明に係る信号発生装置は、上記のフィルタ係数算出装置を有し、被試験装置を試験する信号を発生する信号発生装置(10)であって、前記信号を発生する信号発生手段(11)と、前記フィルタ係数算出装置によって算出された前記フィルタ係数が設定され、前記信号発生手段から前記信号を入力し、該信号に所定の処理を行って前記被試験装置に出力する有限インパルス応答フィルタ(12)と、を備えた構成を有している。
この構成により、本発明に係る信号発生装置は、フィルタ係数算出装置を有するので、タップ数が比較的多いFIRフィルタのフィルタ係数を高速に算出するとともに複数の機能を実現することができる。
本発明に係る信号発生装置は、前記機能手段は、前記信号発生手段が発生した前記信号にエンファシス機能を付加するエンファシス機能部(41)と、前記被試験装置に出力される信号に該信号が通過するチャネルを模擬する機能を付加するチャネルエミュレータ機能部(42)と、前記被試験装置に出力される信号に符号間干渉の影響を与える機能を付加する符号間干渉機能部(43)と、のうちの少なくとも1つを含む構成を有している。
この構成により、本発明に係る信号発生装置は、1つのFIRフィルタで、エンファシス機能、チャネルエミュレータ機能及び符号間干渉機能のうちの少なくとも1つを実現することができる。
本発明に係る信号発生装置は、前記チャネルエミュレータ機能部は、前記被試験装置の散乱パラメータに基づいて前記チャネルを模擬する機能を付加するものである構成を有している。
この構成により、本発明に係る信号発生装置は、被試験装置の散乱パラメータに基づいてチャネルを模擬する機能を付加することができる。
本発明に係る信号発生装置は、前記複数の機能から前記1つ又は前記複数の機能をユーザに選択させる選択操作を検出する操作部を有する表示装置(20)をさらに備え、前記操作部は、前記ユーザの前記選択操作によって選択された前記1つ又は前記複数の機能を示す信号を前記選択手段に出力するものである構成を有している。
この構成により、本発明に係る信号発生装置は、複数の機能から1つ又は複数の機能をユーザに選択させる選択操作を検出する操作部を有する表示装置を備えるので、当該信号発生装置が複数の機能を有することや、任意の機能を合成することができることをユーザに直感的に把握させることができる。
本発明に係る信号発生装置は、前記表示装置は、前記ユーザの前記選択操作によって選択された前記1つ又は前記複数の機能の設定状態を表示する表示部(22)を備えた構成を有している。
この構成により、本発明に係る信号発生装置は、1つ又は複数の機能の設定状態をユーザに直感的に把握させることができる。
本発明に係るフィルタ係数算出方法は、有限インパルス応答フィルタ(12)に実行させる複数の機能を有し、前記有限インパルス応答フィルタのフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出装置(30)を用いたフィルタ係数算出方法であって、前記複数の機能から1つ又は複数の機能を選択する選択ステップ(S13)と、前記選択ステップにおいて選択された前記1つ又は前記複数の機能における前記有限インパルス応答フィルタの伝達関数を算出する伝達関数算出ステップ(S14)と、前記選択ステップにおいて選択された前記1つ又は前記複数の機能における前記フィルタ係数を算出するフィルタ係数算出ステップ(S15)と、を含み、前記フィルタ係数算出ステップは、前記選択ステップにおいて選択された前記1つの機能における前記伝達関数を又は前記複数の機能における前記伝達関数同士の積を逆フーリエ変換することによって前記有限インパルス応答フィルタのインパルス応答を求め、該インパルス応答を前記フィルタ係数として算出する構成を有している。
この構成により、本発明に係るフィルタ係数算出方法は、選択ステップにおいて選択された1つの機能における伝達関数を、又は、選択ステップにおいて選択された複数の機能における伝達関数同士の積を逆フーリエ変換することによって有限インパルス応答フィルタのインパルス応答を求め、該インパルス応答をフィルタ係数として算出することができる。
すなわち、本発明に係るフィルタ係数算出方法は、フィルタ係数を算出するのに煩雑な処理を必要とせず、また、1つのFIRフィルタで複数の機能を実現することができる。
したがって、本発明に係るフィルタ係数算出方法は、タップ数が比較的多いFIRフィルタのフィルタ係数を高速に算出するとともに複数の機能を実現することができる。
本発明に係る信号発生方法は、上記のフィルタ係数算出方法を含み、被試験装置(1)を試験する信号を発生する信号発生方法であって、前記信号を発生する信号発生ステップ(S11)と、前記フィルタ係数算出方法によって算出された前記フィルタ係数を有限インパルス応答フィルタに設定するフィルタ係数設定ステップ(S16)と、前記信号発生ステップにおいて発生された前記信号を入力した前記有限インパルス応答フィルタが該信号に所定の処理を行って前記被試験装置に出力する信号出力ステップ(S17)と、を含む構成を有している。
この構成により、本発明に係る信号発生方法は、フィルタ係数算出方法を含むので、タップ数が比較的多いFIRフィルタのフィルタ係数を高速に算出するとともに複数の機能を実現することができる。
本発明は、タップ数が比較的多いFIRフィルタのフィルタ係数を高速に算出するとともに複数の機能を実現することができるという効果を有するフィルタ係数算出装置及びそれを備えた信号発生装置並びにフィルタ係数算出方法及び信号発生方法を提供することができるものである。
本発明の一実施形態におけるFIRフィルタの構成図である。 本発明の一実施形態における機能説明図である。 本発明の一実施形態における信号発生装置のブロック構成図である。 本発明の一実施形態におけるエンファシス機能画面の説明図である。 本発明の一実施形態におけるチャネルエミュレータ機能画面の説明図である。 本発明の一実施形態におけるISI機能画面の説明図である。 本発明の一実施形態における信号発生装置のフローチャートである。
[本実施形態の概要]
まず、本実施形態における信号発生装置の概要について、図1及び図2を用いて説明する。
本実施形態における信号発生装置は、3つの機能を実行可能なFIRフィルタを備え、被試験装置(DUT)に試験信号を出力する装置である。
図1に示すように、本実施形態における信号発生装置が備えるFIRフィルタ12は、遅延器12a、乗算器12b、加算器12cを備えている。図中、hはフィルタ係数、Nはタップ数を表す。
図1において、入力信号をx(n)、出力信号をy(n)、FIRフィルタ12のインパルス応答をφとするとインパルス応答φは[数1]で表され、出力信号y(n)は[数2]で表される。なお、nは時刻、ωは周波数、記号*は畳み込み積分を表す。
Figure 0006661866
Figure 0006661866
本実施形態における信号発生装置は、次に示す3つの機能を10タップのFIRフィルタ12で実現するものとする。
(1)エンファシス機能
(2)チャネルエミュレータ機能
(3)ISI(符号間干渉)機能
エンファシス機能は、背景技術で説明したように、波形の劣化分をキャンセルするために波形を補正する機能である。チャネルエミュレータ機能は、DUTに出力される信号に該信号が通過するチャネルを模擬する機能を付加する機能である。ISI(Inter Symbol Interference)機能は、DUTに出力される信号に符号間干渉の影響を与える機能を付加する機能である。
本実施形態における信号発生装置は、図2に示すように、3つの機能を直列に並べ、これら3つの機能から1つ又は複数の機能を選択することができるようになっている。例えば、信号発生装置は、エンファシス機能をオンにして選択状態とし、チャネルエミュレータ機能及びISI機能をオフにして未選択状態とする。また、例えば、信号発生装置は、エンファシス機能及びISI機能をオンにして選択状態とし両者の機能を合成するとともに、チャネルエミュレータ機能をオフにして未選択状態とする。また、例えば、信号発生装置は、3つの機能をオンにして選択状態とし全部の機能を合成することもできる。
(従来の手法)
ここで、前述の3つの機能をFIRフィルタ12で実現する場合において、従来の手法について説明する。
(1)エンファシス機能
エンファシス機能におけるフィルタ係数をhEk、入力信号をx(n)、出力信号をy(n)、インパルス応答をφとすると、インパルス応答φは[数3]で表され、出力信号y(n)は[数4]で表される。
Figure 0006661866
Figure 0006661866
(2)チャネルエミュレータ機能
チャネルエミュレータ機能におけるフィルタ係数をhVk、入力信号をx(n)、出力信号をy(n)、インパルス応答をφとすると、インパルス応答φは[数5]で表され、出力信号y(n)は[数6]で表される。
Figure 0006661866
Figure 0006661866
(n)=y(n)であるので、[数6]は[数7]で表される。
Figure 0006661866
(3)ISI機能
ISI機能におけるフィルタ係数をhIk、入力信号をx(n)、出力信号をy(n)、インパルス応答をφとすると、インパルス応答φは[数8]で表され、出力信号y(n)は[数9]で表される。
Figure 0006661866
Figure 0006661866
(n)=y(n)であるので、[数9]は[数10]で表される。
Figure 0006661866
以上説明した3つの機能を10タップのFIRフィルタ12で合成しようとすると、30タップのFIRフィルタが必要となるが、[発明が解決しようとする課題]欄で述べたように、フィルタ係数を算出するのに煩雑な処理が必要となり、フィルタ係数を実用的な時間内に算出することは困難であって非現実的である。
(本実施形態の手法)
デジタル信号処理の分野において、伝達関数(インパルス応答の周波数特性)の積が畳み込み積分と等価であることが知られている。本発明の発明者は、この点に着眼し課題を解決した。以下、具体的に説明する。
図2において、エンファシス機能における伝達関数をΦ(ω)、チャネルエミュレータ機能における伝達関数をΦ(ω)、ISI機能における伝達関数をΦ(ω)とすると、出力信号をy(n)は[数11]で表される。
Figure 0006661866
[数11]をフーリエ変換すると[数12]が得られる。
Figure 0006661866
ここで、
Figure 0006661866
とおく。
前述のように、伝達関数(インパルス応答の周波数特性)の積が畳み込み積分と等価であるので、[数13]を逆フーリエ変換すればインパルス応答φ(n)を求めることができる。すなわち、本実施形態における信号発生装置は、畳み込み積分の煩雑な計算を行うことなく、伝達関数同士の積による単純な計算によりインパルス応答φ(n)を求めることができるので、タップ数が比較的多いFIRフィルタ12のフィルタ係数を高速に算出するとともに複数の機能を実現することができる。
なお、[数13]において、3つのうち選択しない機能がある場合には、その伝達関数を1とおく。例えば、エンファシス機能を選択しない場合には、その伝達関数Φ(ω)=1とおく。
また、FIRフィルタ12の周波数特性(伝達関数)は、[数14]に基づいて以下のように求めることができる。なお、Tはデータ数、mは0から(T−1)までの数字範囲を表している。
Figure 0006661866
エンファシス機能における伝達関数をΦ(ω)は、[数3]の右辺に[数14]を代入することにより求まる。また、チャネルエミュレータ機能における伝達関数をΦ(ω)は、[数5]の右辺に[数14]を代入することにより求まる。また、ISI機能における伝達関数をΦ(ω)は、[数8]の右辺に[数14]を代入することにより求まる。
[構成の説明]
次に、本発明に係る信号発生装置10の一実施形態における構成について説明する。
図3に示すように、本実施形態における信号発生装置10は、信号発生部11、FIRフィルタ12、表示装置20、フィルタ係数算出装置30を備えている。この信号発生装置10は、CPU、ROM、RAM、各種インタフェースが接続される入出力回路等を備えたマイクロコンピュータを含む。信号発生装置10は、ROMに予め格納された制御プログラムを実行させることにより、マイクロコンピュータを信号発生装置10の各機能部40として機能させるようになっている。
信号発生装置10には被試験装置としてのDUT1が接続され、DUT1には誤り検出器2が接続されている。信号発生装置10は、試験信号として、例えば伝送速度が30ギガビット/秒といった超高速デジタル信号をDUT1に出力し、誤り検出器2は、信号発生装置10からの試験信号に基づいてDUT1のエラーレートを検出するようになっている。
信号発生部11は、表示装置20の操作部21(後述)からの制御信号に基づいて、通信規格に準拠したパルスパターンや、任意のパルスパターンのデジタル信号を発生し、FIRフィルタ12に出力するようになっている。この信号発生部11は、信号発生手段の一例である。
FIRフィルタ12は、図1に示したように、遅延器12a、乗算器12b、加算器12cを備え、タップ数が10で構成されている。FIRフィルタ12の乗算器12bには、フィルタ係数算出装置30によって算出されたフィルタ係数が設定され、FIRフィルタ12は、入力したデジタル信号に所定の処理を行ってDUT1に出力するようになっている。なお、本実施形態ではFIRフィルタ12のタップ数を10とするが、本発明はこれに限定されない。
フィルタ係数算出装置30は、機能部40、フィルタ係数合成部50を備えている。機能部40は、エンファシス機能部41、チャネルエミュレータ機能部42、ISI機能部43を備えている。この機能部40には、ユーザによって選択された機能を示す信号や、各機能を実行させるための各種パラメータが操作部21から入力されるようになっている。なお、本実施形態では、1つのFIRフィルタ12によって3つの機能を実現する例を挙げるが、本発明は3つの機能の実現に限定されない。また、機能部40は、機能手段の一例である。
エンファシス機能部41は、第1の伝達関数算出部41aを備えている。第1の伝達関数算出部41aは、エンファシス機能における伝達関数Φ(ω)を[数3]及び[数14]に基づいて算出するようになっている。なお、第1の伝達関数算出部41aは、伝達関数算出手段の一例である。
チャネルエミュレータ機能部42は、第2の伝達関数算出部42a、Sパラメータ(Scattering parameter)記憶部42bを備えている。
第2の伝達関数算出部42aは、チャネルエミュレータ機能における伝達関数Φ(ω)を[数5]及び[数14]に基づいて算出するようになっている。ここで、第2の伝達関数算出部42aは、Sパラメータ記憶部42bに記憶されたDUT1のSパラメータをタップ数が10のFIRフィルタ12に変換して伝達関数Φ(ω)を算出する。なお、第2の伝達関数算出部42aは、伝達関数算出手段の一例である。
Sパラメータ記憶部42bは、例えば、ネットワークアナライザを用いて予め取得されたDUT1のSパラメータを記憶している。
ISI機能部43は、第3の伝達関数算出部43aを備えている。第3の伝達関数算出部43aは、ISI機能における伝達関数Φ(ω)を[数8]及び[数14]に基づいて算出するようになっている。なお、第3の伝達関数算出部43aは、伝達関数算出手段の一例である。
フィルタ係数合成部50は、機能選択部51、フィルタ係数算出部52を備えている。
機能選択部51は、操作部21からの機能選択信号(後述)に基づいて、3つの機能から1つ以上の機能を選択して伝達関数を入力するため、エンファシス機能部41、チャネルエミュレータ機能部42、ISI機能部43のうちの少なくとも1つを選択するようになっている。この機能選択部51は、選択手段の一例である。
フィルタ係数算出部52は、[数13]に基づき、機能選択部51によって入力された1つの機能における伝達関数を、又は、複数の機能における伝達関数同士の積を逆フーリエ変換することによって有限インパルス応答フィルタのインパルス応答を求め、該インパルス応答をフィルタ係数として算出するようになっている。例えば、操作部21によって複数の機能が選択された場合には、フィルタ係数算出部52は、それらの機能を合成したフィルタ係数を算出するようになっている。また、フィルタ係数算出部52は、算出したフィルタ係数をFIRフィルタ12に設定するようになっている。なお、フィルタ係数算出部52は、フィルタ係数算出手段の一例である。
表示装置20は、例えばタッチパネルを備え、ユーザのタッチ操作に応じて操作信号を出力する操作部21と、この操作部21に重ねて配置され、液晶ディスプレイを備えた表示部22と、を有している。
操作部21は、ユーザによって操作され、機能部40の各機能を実行させるための各種パラメータを入力するようになっている。また、操作部21は、3つの機能から1つ又は複数の機能をユーザに選択させる選択操作を検出し、機能選択信号を出力するようになっている。さらに、操作部21は、信号発生部11が発生する信号を信号発生部11に指示するようになっている。
表示部22は、表示制御回路を備え、所定の画像を表示するようになっている。また、表示部22は、操作部21からの機能選択信号に基づいて、操作部21によって選択された1つ又は複数の機能の設定状態を表示可能になっている。さらに、表示部22は、操作部21からの制御信号に基づいて、FIRフィルタ12の出力信号をモニタできる構成になっている。
表示部22の機能の一例について、図4〜図6を用いて説明する。図4〜図6は、それぞれ、エンファシス機能、チャネルエミュレータ機能、ISI機能が選択された場合の表示部22の表示画面を示している。
図4は、エンファシス機能画面60の一例を示している。エンファシス機能画面60には、各機能の構成及び選択状態を模式的に示した機能表示領域61と、エンファシス機能の設定状態を示した設定状態表示領域62と、が設けられている。
信号発生装置10は、エンファシス機能画面60に機能表示領域61を設けたことによって、信号発生装置10に搭載された機能としてエンファシス機能、チャネルエミュレータ機能及びISI機能の3つがあり、選択ボタン61a〜61cをタッチすることによって任意の機能を合成することができることをユーザに直感的に把握させることができる。図4に示した例では、ユーザによって選択ボタン61aがオンにされ、エンファシス機能が選択されている。
また、設定状態表示領域62には、エンファシス機能のうちプリエンファシス又はデエンファシスのいずれか一方の形式を設定する形式設定部62a、信号の振幅を設定する振幅設定部62bが設けられている。さらに、設定状態表示領域62には、出力モニタ領域62cが設けられている。この出力モニタ領域62cにおいて、va〜vjの電圧設定部62dによって10タップによるエンファシス機能が設定可能になっており、電圧設定部62dにより設定した波形がモニタ可能となっている。なお、図4に示した選択ボタン61a〜61c、形式設定部62a、振幅設定部62b、電圧設定部62d等は、操作部21の一例である。
図5は、チャネルエミュレータ機能画面70の一例を示している。チャネルエミュレータ機能画面70には、図4と同様に、各機能の構成及び選択状態を模式的に示した機能表示領域61と、チャネルエミュレータ機能の設定状態を示した設定状態表示領域71と、が設けられている。図5に示した例では、機能表示領域61において、ユーザによって選択ボタン61bがオンにされ、チャネルエミュレータ機能が選択されている。
設定状態表示領域71には、チャネルエミュレータ機能を実現するため、予め取得された記憶されたDUT1のSパラメータのファイルを開くファイルオープンボタン71aが設けられている。また、設定状態表示領域71には、ビットレートを設定するビットレート設定部71bと、周波数とパワーとの関係を示すグラフを表示するグラフ表示領域71cが設けられている。なお、図5に示したファイルオープンボタン71a、ビットレート設定部71b等は、操作部21の一例である。
図6は、ISI機能画面80の一例を示している。ISI機能画面80には、図4と同様に、各機能の構成及び選択状態を模式的に示した機能表示領域61と、ISI機能の設定状態を示した設定状態表示領域81と、が設けられている。図6に示した例では、機能表示領域61において、ユーザによって選択ボタン61cがオンにされ、ISI機能が選択されている。
設定状態表示領域81には、適用する試験規格を設定する試験規格設定部81a、ナイキスト周波数を設定するナイキスト周波数設定部81b、挿入損失を設定する挿入損失設定部81c、振幅を設定する振幅設定部81d等や、周波数と挿入損失との関係を示すグラフを表示するグラフ表示領域81e等が設けられている。なお、図6に示した試験規格設定部81a、ナイキスト周波数設定部81b、挿入損失設定部81c、振幅設定部81d等は、操作部21の一例である。
[動作の説明]
次に、本実施形態における信号発生装置10の動作について図7を用いて説明する。図7は、本実施形態におけるフィルタ係数算出方法及び信号発生方法を説明するためのフローチャートである。
信号発生部11は、表示装置20の操作部21からの制御信号に基づいて、所定の信号を発生し(ステップS11)、FIRフィルタ12に出力する。
操作部21は、ユーザの操作により選択された1つ又は複数の機能を示す機能選択信号を機能部40及びフィルタ係数合成部50の機能選択部51に出力する(ステップS12)。
機能選択部51は、操作部21からの機能選択信号に基づいて、3つの機能から1つ又は複数の機能を選択する選択する(ステップS13)。
機能部40は、ステップS13において選択された1つ又は複数の機能におけるFIRフィルタ12の伝達関数を算出する(ステップS14)。具体的には、例えば、ステップS13においてエンファシス機能及びISI機能が選択された場合には、エンファシス機能部41は伝達関数Φ(ω)を[数3]及び[数14]に基づいて算出し、ISI機能部43は伝達関数Φ(ω)を[数8]及び[数14]に基づいて算出する。
フィルタ係数算出部52は、ステップS13において選択された1つ又は複数の機能におけるフィルタ係数を算出する(ステップS15)。具体的には、フィルタ係数算出部52は、ステップS13において選択された1つの機能における伝達関数を、又は、複数の機能における伝達関数同士の積を逆フーリエ変換することによってFIRフィルタ12のインパルス応答を求め、該インパルス応答をフィルタ係数として算出する。
例えば、ステップS13においてエンファシス機能及びISI機能が選択された場合には、フィルタ係数算出部52は、選択されなかったチャネルエミュレータ機能における伝達関数Φ(ω)=1として、Φ(ω)とΦ(ω)との積を逆フーリエ変換することによってFIRフィルタ12のインパルス応答を求め、該インパルス応答をフィルタ係数として算出する。
フィルタ係数算出部52は、算出したフィルタ係数をFIRフィルタ12に設定する(ステップS16)。
FIRフィルタ12は、ステップS11において発生された信号を入力し、該信号に所定の処理(選択された機能を付加する処理)を行ってDUT1に出力する(ステップS17)。
以上のように、本実施形態におけるフィルタ係数算出装置30は、機能選択部51によって選択された1つの機能における伝達関数を、又は、機能選択部51によって選択された複数の機能における伝達関数同士の積を逆フーリエ変換することによってFIRフィルタ12のインパルス応答を求め、該インパルス応答をフィルタ係数として算出することができる。
すなわち、本実施形態におけるフィルタ係数算出装置30は、フィルタ係数を算出するのに煩雑な処理を必要とせず、また、1つのFIRフィルタ12で複数の機能を実現することができる。
したがって、本実施形態におけるフィルタ係数算出装置30は、タップ数が比較的多いFIRフィルタ12のフィルタ係数を高速に算出するとともに複数の機能を実現することができる。
また、本実施形態における信号発生装置10は、フィルタ係数算出装置30を有するので、タップ数が比較的多いFIRフィルタ12のフィルタ係数を高速に算出するとともに複数の機能を実現することができる。
以上のように、本発明に係るフィルタ係数算出装置及びそれを備えた信号発生装置並びにフィルタ係数算出方法及び信号発生方法は、タップ数が比較的多いFIRフィルタのフィルタ係数を高速に算出するとともに複数の機能を実現することができるという効果を有し、有限インパルス応答フィルタのフィルタ係数を算出するフィルタ係数算出装置及びそれを備えた信号発生装置並びにフィルタ係数算出方法及び信号発生方法として有用である。
1 DUT(被試験装置)
2 誤り検出器
10 信号発生装置
11 信号発生部(信号発生手段)
12 FIRフィルタ(有限インパルス応答フィルタ)
20 表示装置
21 操作部
22 表示部
30 フィルタ係数算出装置
40 機能部(機能手段)
41 エンファシス機能部
41a 第1の伝達関数算出部(伝達関数算出手段)
42 チャネルエミュレータ機能部
42a 第2の伝達関数算出部(伝達関数算出手段)
42b Sパラメータ記憶部
43 ISI機能部(符号間干渉機能部)
43a 第3の伝達関数算出部(伝達関数算出手段)
50 フィルタ係数合成部
51 機能選択部(選択手段)
52 フィルタ係数算出部(フィルタ係数算出手段)
60 エンファシス機能選択画面
70 チャネルエミュレータ機能選択画面
80 ISI機能選択画面

Claims (2)

  1. 被試験装置を試験する試験信号を発生する信号発生装置(10)であって、
    号を発生する信号発生手段(11)と、
    フィルタ係数が設定され、前記信号発生手段から前記信号を入力し、該信号に所定の処理を行って前記被試験装置に出力する有限インパルス応答フィルタ(12)と、
    前記有限インパルス応答フィルタの前記フィルタ係数を算出するフィルタ係数算出装置(30)と、を備え、
    前記被試験装置を試験する前記試験信号は、前記有限インパルス応答フィルタから前記被試験装置に出力される信号であり、
    前記フィルタ係数算出装置は、
    前記有限インパルス応答フィルタに実行させる複数の機能を有する機能手段(40)と、
    前記複数の機能から1つ又は複数の機能を選択する選択手段(51)と、
    前記選択手段によって選択された前記1つ又は前記複数の機能における前記フィルタ係数を算出するフィルタ係数算出手段(52)と、を備え、
    前記機能手段は、前記各機能における前記有限インパルス応答フィルタの伝達関数を算出する伝達関数算出手段(41a、42a、43a)を備え、
    前記フィルタ係数算出手段は、前記選択手段によって選択された前記1つの機能における前記伝達関数を又は前記複数の機能における前記伝達関数同士の積を逆フーリエ変換することによって前記有限インパルス応答フィルタのインパルス応答を求め、該インパルス応答を前記フィルタ係数として算出するものであり、
    前記機能手段は、前記信号発生手段が発生した前記信号へのエンファシス機能を付加するエンファシス機能部(41)と、前記被試験装置に出力される前記試験信号に該試験信号が通過するチャネルを模擬する機能を付加するチャネルエミュレータ機能部(42)と、前記被試験装置に出力される前記試験信号に符号間干渉の影響を与える機能を付加する符号間干渉機能部(43)と、のうちの少なくとも1つを含み、
    前記チャネルエミュレータ機能部は、前記被試験装置の散乱パラメータに基づいて前記チャネルを模擬する機能を付加するものであり、
    前記複数の機能から前記1つ又は前記複数の機能をユーザに選択させる選択操作を検出する操作部を有する表示装置(20)をさらに備え、
    前記操作部は、前記ユーザの前記選択操作によって選択された前記1つ又は前記複数の機能を示す信号を前記選択手段に出力するものであり、
    前記表示装置は、前記ユーザの前記選択操作によって選択された前記1つ又は前記複数の機能の設定状態を表示する表示部(22)を備え、
    前記表示部は、前記操作部からの制御信号に基づいて、前記有限インパルス応答フィルタから出力された前記試験信号をモニタするよう構成され、
    前記操作部は、前記表示部に操作可能に表示されるとともに前記試験信号の波形を設定する電圧設定部(62d)を有し、
    前記表示部は、前記エンファシス機能が選択されている場合に前記電圧設定部により設定された前記試験信号の波形を前記電圧設定部とともに表示する出力モニタ領域(62c)、前記試験信号が通過するチャネルを模擬する機能が選択されている場合に前記試験信号の周波数とパワーとの関係を示すグラフを表示するグラフ表示領域(71c)、及び前記符号間干渉の影響を与える機能が選択されている場合に前記試験信号の周波数と挿入損失との関係を示すグラフを表示するグラフ表示領域(81e)の少なくとも1つを前記設定状態とともに表示することを特徴とする信号発生装置。
  2. 被試験装置(1)を試験する試験信号を発生する信号発生方法であって、
    号を発生する信号発生ステップ(S11)と、
    フィルタ係数を有限インパルス応答フィルタに設定するフィルタ係数設定ステップ(S16)と、
    前記信号発生ステップにおいて発生された前記信号を入力した前記有限インパルス応答フィルタが該信号に所定の処理を行って前記被試験装置に出力する信号出力ステップ(S17)と、
    前記有限インパルス応答フィルタの前記フィルタ係数を算出するフィルタ係数算出ステップ(S15)と、を含み、
    前記被試験装置を試験する前記試験信号は、前記有限インパルス応答フィルタから出力された信号であり、
    前記フィルタ係数算出ステップは、
    有限インパルス応答フィルタ(12)に実行させる複数の機能から1つ又は複数の機能を選択手段により選択する選択ステップ(S13)と、
    前記選択ステップにおいて選択された前記1つ又は前記複数の機能における前記有限インパルス応答フィルタの伝達関数を算出する伝達関数算出ステップ(S14)と、
    前記選択ステップにおいて選択された前記1つ又は前記複数の機能における前記フィルタ係数を算出するフィルタ係数算出ステップ(S15)と、を含み、
    前記フィルタ係数算出ステップは、前記選択ステップにおいて選択された前記1つの機能における前記伝達関数を又は前記複数の機能における前記伝達関数同士の積を逆フーリエ変換することによって前記有限インパルス応答フィルタのインパルス応答を求め、該インパルス応答を前記フィルタ係数として算出し、
    前記選択ステップは、前記信号発生ステップにて発生した前記信号へのエンファシス機能を付加するエンファシス機能と、前記被試験装置に出力される前記試験信号に該試験信号が通過するチャネルを模擬する機能を付加するチャネルエミュレータ機能と、前記被試験装置に出力される前記試験信号に符号間干渉の影響を与える機能を付加する符号間干渉機能と、のうちの少なくとも1つを選択し、
    前記チャネルエミュレータ機能は、前記被試験装置の散乱パラメータに基づいて前記チャネルを模擬する機能を付加するものであり、
    前記複数の機能から前記1つ又は前記複数の機能をユーザに選択させる選択操作を、表示装置が備える操作部が検出する操作ステップをさらに含み、前記操作ステップは、前記ユーザの前記選択操作によって選択された前記1つ又は前記複数の機能を示す信号を前記選択手段に出力するものであり(S12)、
    前記表示装置の表示部(22)が、前記ユーザの前記選択操作によって選択された前記1つ又は前記複数の機能の設定状態を表示する表示ステップと、
    前記表示部が、前記操作部からの制御信号に基づいて、前記有限インパルス応答フィルタから出力された前記試験信号をモニタするモニタステップと、
    前記表示部に操作可能に表示される前記操作部の電圧設定部(62d)が、前記試験信号の波形を設定する電圧設定ステップと、
    前記表示部が、前記エンファシス機能が選択されている場合に前記電圧設定部により設定された前記試験信号の波形を前記電圧設定部とともに表示する出力モニタ領域(62c)、前記チャネルエミュレータ機能が選択されている場合に前記試験信号の周波数とパワーとの関係を示すグラフを表示するグラフ表示領域(71c)、及び前記符号間干渉機能が選択されている場合に前記試験信号の周波数と挿入損失との関係を示すグラフを表示するグラフ表示領域(81e)の少なくとも1つを前記設定状態とともに表示するステップと、
    をさらに含むことを特徴とする信号発生方法。
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