JP6660828B2 - 衣類処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、衣類の洗濯および/または乾燥を行う衣類処理装置に係る。
ドラム式洗濯乾燥機は、水平、あるいは略水平に傾斜して配置された水槽内にドラムを回転自在に配置して、回転軸のまわりにドラムを回転駆動して衣類を洗濯、すすぎ、脱水、乾燥まで行うものである。ドラム式洗濯機は衣類の洗濯、すすぎ、脱水までを行う。
回転式のドラムの前面側には開閉式の蓋体をもうけ、洗濯前、ないし洗濯、ないし乾燥までが完了したのち衣類を出し入れする際にはこの蓋体を開いて衣類を出し入れする。そのために洗濯または乾燥などの運転中に蓋体をロックする蓋ロック手段と、その蓋ロック手段を開放して蓋を開放するために蓋開放操作レバーなどを備えた蓋開放手段が設けられている。
特許文献1に記載された衣類処理装置(ドラム式洗濯機)は、「筐体の正面側に形成され、衣類を収容する収容槽に対して衣類を出し入れするための開口部を開閉自在に覆う扉体と、前記扉体をロックするドアスイッチ装置とを備え、前記扉体が有するラッチに形成された爪部が前記ドアスイッチ装置に形成された係止部に係止されるように構成され、前記爪部が前記係止部に係止される摺接部は、前記爪部が前記係止部に係止された状態のまま前記扉体を開成させようとしたときに最初に前記係止部に働く外力の方向と鈍角をなすとともに、前記鈍角が異なる連続した面で構成される(請求項1)」よう構成されている。
特許文献1においては、収容槽の扉体の閉成時に、収容槽の内側から所定以下の力で扉体を開けることができる衣類処理装置(要約の課題)が開示されている。
特開2014−018450号公報
特許文献1に開示された構成では、収容槽の内側から力を加えると、ラッチは係止部から反力を受けて回転し、収容槽の扉体を開くことができる。しかし、ラッチの爪部が異なる鈍角の組み合わせなので、ロック中にも収容槽の内側からの力によってラッチを開く方向の力が生じるために、確実なロックには限界がある。
本発明では、衣類処理装置が運転中の洗濯工程や脱水工程中には蓋体が開くことのないよう閉止位置で確実に蓋体を閉止できるとともに、洗濯乾燥機が運転を完了してドアスイッチ装置(係止フック制御手段)が扉体のロックを解除した後は、収容槽の内側から所定以下の力で蓋体を開閉することができる、信頼性の高い衣類処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の衣類処理装置は、類を収容する槽と、前記槽を支持する筐体と、閉止位置から全開位置までの所定の角度を開閉自在に軸支され、衣類を出し入れする投入口を開閉する、前記筐体に設けられた蓋体と、前記蓋体を閉止位置でロックする蓋体係止手段と、を備え、前記蓋体係止手段は、前記蓋体に揺動自在に軸支された第一の係止フックと、前記蓋体に揺動自在に軸支された第二の係止フックと、前記第一の係止フックと前記蓋体の閉止位置で係合する第一のフック受け手段と、前記第二の係止フックと前記蓋体の閉止位置で係合する第二のフック受け手段と、前記第二の係止フックを揺動して第二のフック受け手段と係合ないし解除する、係止フック制御手段と、を備え、前記蓋体は、前記第一の係止フックと、前記第二の係止フックと、前記第一の係止フックを揺動する操作ハンドルと、を備え、前記蓋体を閉じた状態で前記蓋体に開き方向の力を加えた際に、前記第一の係止フックが前記第一のフック受け手段から解除される力は、前記第二の係止フックが前記第二のフック受け手段から解除される力より小、であり、前記操作ハンドルの操作によって、前記第一の係止フックを揺動して第一のフック受け手段との係合を解除することができることを特徴とする。
本発明によれば、衣類処理装置が運転中の洗濯工程や脱水工程中には蓋体が開くことのないよう閉止位置で確実に蓋体を閉止できるとともに、洗濯機が運転を完了してドアスイッチ装置が扉体のロックを解除した後は、収容槽の内側から所定以下の力で蓋体を開閉することができる、信頼性の高い衣類処理装置を提供できる、という効果がある。
本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の斜視図であり、蓋体を閉じた状態を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機のA−A断面図を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の斜視図であり、蓋体を開いた状態を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の部分斜視図であり、蓋体の回転支点の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の蓋体係止手段の構成を示し、(a)は図4および図8におけるD−D断面図で鈍角フック、(b)はE−E断面図で鋭角フックを示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の蓋体係止手段の構成を示す、図1のB−B断面図である。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の蓋体係止手段の構成を示す、図1のB−B断面図であり、操作ハンドルを操作した状態を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の蓋体係止手段の構成を示し、図4におけるK部の拡大部分斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の蓋体係止手段の構成を示し、図4におけるK部の拡大部分斜視図であり、操作ハンドルを操作した状態を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の蓋体係止手段の構成を示し、図1のE−E断面図であって、蓋体を閉じた「閉止状態」を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の蓋体係止手段の構成を示し、図1のE−E断面図であって、操作ハンドルを操作した「ハンドル操作状態」を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の蓋体係止手段の構成を示し、図1のE−E断面図であって、蓋体を開いた「開放状態」を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の係止フック制御手段の構成を示す正面図である。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の係止フック制御手段の構成を示す分解斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の係止フック制御手段の構成を示す分解斜視図であり、スライダにより鋭角フックを駆動する構成を示す。(a)は鋭角フックが解除された状態であり、(b)は鋭角フックが係止された状態を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の係止フック制御手段の構成を示し、図16(a)は図13のG−G断面図、図16(b)はH−H断面図である。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の係止フック制御手段の構成を示し、図17(a)は蓋体を閉じて鈍角フックが係止した状態、図17(b)は蓋体を開いた状態、図17(c)は蓋体を閉じて係止フック制御手段を作用して、鋭角フックを係止した状態を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の係止フック制御手段の構成を示し、蓋体を閉じて鈍角フックが係止した「閉止状態」を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の係止フック制御手段の構成を示し、鋭角フックが作用したロック状態までの動作途中である「ロック動作」を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の係止フック制御手段の構成を示し、鋭角フックが作用して蓋体をロックした「ロック状態」を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の係止フック制御手段の構成を示し、鋭角フックをロックした状態から解除しつつある「ロック解除動作」を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の係止フック制御手段の構成を示し、ロック状態から強制的に解除する「強制解除動作」の途中状態を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の係止フック制御手段の構成を示し、ロック状態から強制的に解除した「強制解除動作」状態を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の係止フック制御手段の構成を示し、蓋体を開いたままの場合の動作を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の係止フック制御手段の構成を示し、鈍角フックが破損した場合の動作を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の係止フック制御手段の構成を示し、鋭角フックが破損した場合の動作を示す。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の制御回路の構造を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態に係る洗濯乾燥機の動作を示す流れ図である。
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
図1から図4は、本発明の第一実施形態に係るもので、図1、図3、図4は洗濯乾燥機の斜視図、図2は図1におけるA−A断面図を示し、説明のために水受け槽である円筒状の水槽3と回転ドラム11の一部を仮想的に破断して図示している。
また、以下の説明において、上下左右前後の方向は図1中に示す上下左右前後の方向を基準とする。
図1は蓋体7を閉じた状態であり、図3と図4は蓋体7を開いて投入口8から衣類6を出し入れする際の状態である。本実施形態において蓋体7は正面からみて円形である。
<本体側概略構成>
ベース1には、ばねと減衰とを備えた支持手段2を介して水槽3が弾性支持されている。ベース1の上部には鋼板と樹脂成形品で組合わされて構成された外枠4(筐体)が載せられて洗濯乾燥機本体5となしている。外枠4の正面には衣類6を出し入れするドアである蓋体7と前面カバー9及び背面には背面カバー10が設けられている。
<水槽>
水槽3の内部には衣類6を入れて洗濯、脱水を行なう円筒状の回転する回転ドラム11が設けられ、回転ドラム11の前端側には内部に同心に設けた複数の層に流体を閉じ込めた流体バランサ12が設けられて、回転ドラム11と一体に回転することで衣類6のアンバランスによる回転ドラム11の振動を低減する構成である。回転ドラム11は、側壁に遠心脱水用の多数の小孔(図示せず)を有し、ドラムモータ13によって回転する。
<排水弁>
水槽3の底面には排水弁14を介して排水管15が接続されており、水槽3内の洗濯水を排水できる。水槽3には乾燥風路16が接続されており、水槽3内の湿り空気を排出して、図示しない例えばヒータ96や送風手段97を備えた乾燥手段によって乾燥させる。
<給水電磁弁>
洗濯乾燥機本体5の背面近傍の上面には、給水栓17が設けられており、水道管を接続して洗濯乾燥機本体5に対して給水を行う。
洗剤投入口19に投入された粉末洗剤、柔軟剤、ないし液体洗剤を水槽3内に供給する際には、給水電磁弁18を開くことで、給水栓17から、給水電磁弁18と洗剤投入口19とを接続した給水管20を経由して、水道水を給水して洗剤を溶かし、水槽3と接続された洗剤供給管21を経由して水槽3の内部に供給される。
<操作パネル>
外枠4の上面の前面側の一部は例えば電源のオンオフや洗濯、乾燥などの運転コースを選択するスイッチや表示類が設けられた操作パネル22であり、他の一部は開閉可能に設けられた洗剤投入口19である。
その構成は従来からある洗濯機ないし洗濯乾燥機と同様なので、詳細な説明は省略する。
<蓋ヒンジ>
蓋体7は蓋周囲分割面23の一部を分割して設けられた所謂ヒンジである蓋支点手段24のまわりに回転自在に軸支されており、例えば90°程度開放できる構成である。
蓋支点手段24は洗濯乾燥機本体5に設けられたヒンジブラケット25の円筒状をなしたヒンジピン26と、蓋体7に設けたピン受け穴27と嵌合するよう組み付けることで、蓋体3は回転自在に軸支される。
<蓋体構成>
蓋体7の蓋支点手段24の対面側には、蓋体係止手段28が設けられており、蓋体7を閉じ位置でロックおよびロック解除する、蓋体7に隣接して配置された2つの係止フック29a、29bと、さらに、係止フック29aのロックを外すよう作用する操作ハンドル30が設けられている。蓋体7の裏面側は、蓋体7を閉じた際に、投入口8の内周に沿って設けられたゴム製のシールパッキンであるベローズ31と全周にわたって接触して水封しつつ閉止する、内側に凸したドアガラス32が設けられている。さらに蓋周囲分割面23の一部であって操作ハンドル30の近傍は操作凹部33として手指を挿入しやすく、操作ハンドル30が操作しやすい構成としており、その詳細については後述する。
図4は、蓋体7を外枠4から取り外して示した分解斜視図である。図4(A)は蓋体3、図4(B)は洗濯乾燥機本体5の投入口8近傍のみを示す部分斜視図である。
蓋体7は前面を構成する円形のドアカバー36と、外周を前記ドアカバー36と略同一径とし蓋体7の背面をなすリング状の第一のフタフレーム35と、第一のフタフレーム35の内周部から背面に向けて突出したドアガラス32と、蓋体7の開き動作の際に操作する操作ハンドル30と、蓋体7を閉止した際にはロックされ、操作ハンドル30の操作と連動してロック解除される係止フック29a、29bを備えた蓋体係止手段28を設けた。また、洗濯工程や脱水工程などの運転中に係止フック29a、29bが開かないようロックするロック機能を少なくとも備えた係止フック制御手段38をさらに備えている。
<ベローズ>
水槽3のドアガラス32と近接した側には柔軟なゴムなどで作られたリング状のベローズ31が設けられ、ベローズ31の内周はドアガラス32と接するよう構成することで水封を保って密閉する。
<フック受け手段>
洗濯乾燥機本体5または係止フック制御手段38には、前記係止フック29a、29bとそれぞれ噛み合って蓋体7をロックするフック受け手段37a、37bが設けられて蓋体係止手段28をなし、蓋体7をロックすることによってドアガラス32とベローズ31とを確実に密着させて水漏れの発生を防止するとともに、洗濯工程、あるいは乾燥工程中で回転ドラム11が回転中に蓋体7が開かないように確実に保持している。
<2つの係止フック>
先に説明したように、蓋体7には先端を鉤ツメ形状とした2つの係止フック29a、29bと操作ハンドル30が設けられている。第一の係止フック29a(以下、鈍角フックと称することがある)はフック部の角度が90゜より大きな鈍角をなしており、第二の係止フック29b(以下、鋭角フックと称することがある)はフック部の角度が90゜より小なる鋭角をなしており、鈍角フック29aと鋭角フック29bとは隣接して配置されている。
<鈍角フック>
鈍角フック29aの構成の一例を図5(a)により説明すると、第二の支軸41のまわりに揺動自在に支持された鈍角フック29a先端のフック部が第一のフック受け手段37aと係合する部分(係止面と称することがある)と、第二の支軸41とを結んだ第一のフック角度α1が直角よりも大なる鈍角となっており、一例として第一のフック角度α1=105゜程度である。
<鋭角フック>
鋭角フック29bの構成の一例を図5(b)により説明すると、第二の支軸41のまわりに揺動自在に支持された鋭角フック29b先端のフック部が第二のフック受け手段37bと係合する部分(係止面と称することがある)と、第二の支軸41とを結んだ第一のフック角度α2が直角よりも小なる鋭角となっており、一例として第二のフック角度α2=88゜程度である。
<フック角度の大小2種>
すなわち、2つの係止フック29a、29bを設け、第一の係止フック(鈍角フック)29aのフック角度α1は第二の係止フック(鋭角フック)29bのフック角度α2より大であり、さらに鈍角フック29aのフック部の第一のフック角度は直角より大なる鈍角であり、鋭角フック29bのフック部の第二のフック角度は直角より小なる鋭角としている。
<係止フック状態の定義>
本実施形態における係止フック29a、29bの状態ないし動作を、下記のように表記するものとする。
1.開放状態:蓋体7が開いており、鈍角フック29aはネジリばね42aの力によって閉じ位置にあり、鋭角フック29bは、復帰ばね42bの力によって開き位置にある状態。
2.閉止状態:蓋体7は閉じられ、鈍角フック29aが閉位置でフック受け手段37aと係合して蓋体7を閉止し、鋭角フック29bは開位置でフック受け手段37bから離反した状態。
3.ハンドル操作状態:操作ハンドル30を操作して鈍角フック29aを閉位置から開位置に移動し、蓋体7が開放可能な状態。
4.ロック動作:係止フック制御手段38を動作して、鋭角フック29bを開位置から閉位置に移動してフック受け手段37bに係合する動作。
5.ロック状態:鈍角フック29aがフック受け手段37aと係合し、鋭角フック29bがフック受け手段37bと係合して蓋体7を閉止している状態。
6.ロック解除動作:係止フック制御手段38を動作して、鋭角フック29bをフック受け手段37bから離反する動作。
7.強制解除動作:ロック状態から、強制解除ひも48を引くことで閉止状態に移行する動作。
<操作ハンドル>
次に、蓋体7の開き動作の際に操作する操作ハンドル30と、操作ハンドル30の操作と連動して「開放動作」を行う係止フック29a、29bの構成について、図1から図12を用いて説明する。
<操作ハンドル凹部形状>
図1および図3、図4において、蓋周囲分割面23の操作ハンドル30と隣接した部分は奥側に向けて凹んだ操作凹部33となっており、その操作凹部33は投入口8の近傍まで延伸されている。
図6と図7により操作ハンドル30と操作凹部33の構成の詳細について説明する。図6と図7とは、図1におけるB−B断面図であり、蓋体7を閉じた際の操作ハンドル30部分の断面構成を図示している。
図6は操作ハンドル30を操作して蓋体7を開放しようとして、操作ハンドル30の奥面側すなわち図示下方にまで操作凹部33に手指を挿入した状態を示す。
<フタ操作ハンドル>
次に、図7に示すように操作ハンドル30を前方に引くことにより、操作ハンドル30は前方に移動して、操作ハンドル30と連動して後述するように鈍角フック29aは閉位置から開位置に移動してフック受け手段37aから離反して「閉止状態」から「ハンドル操作状態」となり、蓋体7を開放できる状態となる。
次に、図8から図12を用いて、図6と図7で説明した操作ハンドル30の動作と連動した係止フック29a、29bの構成と動作について説明する。図8と図9は蓋体7の構成の一部を示す部分斜視図で図4(A)におけるK部の拡大図であって、第一のフタフレーム35を取り外した状態で操作ハンドル30と係止フック29a、29bの構成の詳細を示す。
図10から図12は図8ないし図9のE−E方向の断面図であり、図1のE−E断面と同一箇所の断面図を示す。
操作ハンドル30は図4(A)にも示すように、概ね蓋体7の外周と同心のリング形状の一部分をなし、蓋体7の裏面側および円筒形状の側面の外側に沿って設けられ、第一の支軸39によって揺動自在に軸支されている。
その半径方向の断面形状は図6ないし図7に示される。係止フック29a、29bは蓋支点手段24に対して蓋体7の対面側にあり、蓋支点手段24の回動軸であるヒンジピン26ないしピン受け穴27で構成される回転軸に直交した蓋体7の最大直径部を含んだ面内に設けられる。
操作ハンドル30の一端は鈍角フック29aに向けて近接するよう延伸されて係止フック操作部40をなす。
鈍角フック29aは第一のフタフレーム35に対して鈍角フック29aが閉位置にある「閉止状態」から、操作ハンドル30を操作した際の「ハンドル操作状態」における開位置との間で、第二の支軸41のまわりに揺動自在に軸支されている。第二の支軸41にはネジリバネ42aが同軸に設けられており、鈍角フック29aと係止フック制御手段38に設けられたフック受け手段37aとを噛み合わせて蓋体7を閉止位置でロックする方向に付勢している。係止フック操作部40が鈍角フック29aの一部を延伸した受け部43に作用することで、「閉止状態」から操作ハンドル30を操作すると、鈍角フック29aが開いた「ハンドル操作状態」とすることができる。
<鋭角フック>
次に、鋭角フック29bの構成について図8から図11を用いて説明する。鋭角フック29bは鈍角フック29aに隣接して、鈍角フック29aに対して操作ハンドル30とは反対側に設けられ、第二の支軸41のまわりに回動可能に軸支されている。第二の支軸41にはネジリバネ42bが同軸に設けられており、鋭角フック29bを開く方向、すなわち係止フック制御手段38に設けられたフック受け手段37bから離反する方向に付勢している。
図8と図10は図5(a)と同様に鈍角フック29aは閉止位置にあってフック受け手段37aと係合して蓋体7が閉止した「閉止状態」を示す。このとき鋭角フック29bは開位置にある。
<フタ開・解除動作>
衣類6の出し入れの際に蓋体7を「閉止状態」から開く際には、図6から図7に示すように操作ハンドル30を操作する。
図9と図11は図7と同様に操作ハンドル30が操作されて、操作ハンドル30の一端に設けられた係止フック操作部40が作用した状態を示している。
図9、図11に示すように係止フック操作部40は鈍角フック29aの一端である受け部43を後方に押して鈍角フック29aを矢印方向、すなわち開く方向に回動して、「ハンドル操作状態」とする。さらに操作ハンドル30部を手前側に引けば、鈍角フック29aとフック受け手段37aとの係合は解除されたままなので、図12に示すように蓋体7を手前に開くことができる。
<フタ閉じ状態>
蓋体7を閉じた際には、鈍角フック29aはネジリばね42aによる閉じ方向の力によって、閉位置でフック受け手段37aと噛合って蓋体7を閉止した「閉止状態」となる。このとき鋭角フック29bは復帰ばね42bの力によって開き位置にあり、フック受け手段37bには作用しない。
<鈍角ロックによる内側からの開き力>
「閉止状態」において、蓋体7を内側から開く力について説明する。「閉止状態」においては図5(a)に示すように、鈍角フック29aがフック受け手段37aに係止された状態である。この状態で蓋体7の内側から開く力が加わると、第二の支軸41から前方に向けて矢印の向きに力が加わる。鈍角フック29aのフック受け手段37aとの係止面から、第二の支軸41とを結んだフック部の角度α2は例えば105゜程度の鈍角だから、前方への力が加わると鈍角フック29aを開く方向の回転力を生じる構成である。
すなわち所定以上の力が前方に向けて加わって、鈍角フック29aを開く方向の力がネジリばね42aによる閉じ方向の力より大となると、鈍角フック29aは回転してフック受け手段37aとの係止が外れて蓋体7が開放される。
鈍角フック29aのフック部の角度α1を大きくすれば鈍角フック29aは外れやすくなるので、より小さな力でも内側から開くことができる。すなわち角度α1を適宜選択することによって蓋体7を内側から開く力を適宜設定できる。この力は、例えば70N以下に設定することができる。
<鋭角フックによるロック状態>
次に、「ロック状態」について説明すると、図5(b)に示すように鋭角フック29bが閉位置となってフック受け手段37bと係合された状態である。
鋭角フック29bのフック受け手段37bとの係止面から、第二の支軸41とを結んだフック部の角度α1は例えば88゜程度の鋭角としている。したがって、蓋体7の内側から開く力が前方へ加わっても、鋭角フック29bはフック受け手段37bに対して、さらに閉じる方向の力が生じるので、外れることなく確実に蓋体7を閉じた「ロック状態」を維持する。すなわち、洗濯工程ないし乾燥工程で運転中であって、衣類6や高圧の温風によって蓋体7が受ける内側から開く力に対しても、確実に蓋体7を閉じた状態を維持して水漏れや温風のもれを防止し、さらに蓋体7が運転中に不意に開くことを防止できる構成である。
この内側から開く力は、例えば300N以上に設定することができる。
<2つのフックによる閉じ力の大小>
すなわち、本実施形態においては、2つの係止フック29a、29bを設け、蓋体7を閉じて鈍角フック29aが作用した状態で、鈍角フック29aが解除されるまでの蓋体7を内側から押す力よりも、蓋体7を閉じて鋭角フック29bが作用した状態で、鋭角フック29bが解除されるまでの蓋体7を内側から押す力の方が大、となるようにしている。
<係止フック制御手段>
次に、蓋体7を閉止した「閉止状態」から「ロック状態」に移行する「ロック動作」、および「ロック状態」から「閉止状態」に移行する「ロック解除動作」を行う係止フック制御手段38の構成の一例について、図13から図21を用いて説明する。なお、図16と図17を除いては、内部構成を判り易くするため上ケース44を省略して下ケース45のみを図示している。
図13は係止フック制御手段38の構成を示す正面図であって前方から見た概略図、図14は分解斜視図である。図15は鋭角フックスライダ46に駆動力を伝達するクランク溝部分の構成を示す分解斜視図、図16(a)は図13のG−G断面図および図16(b)はH−H断面図である。図17は鈍角フック29aおよび鋭角フック29bの開閉動作を説明する断面図である。
<スライダ全体構成>
図13から図17において、鈍角フックスライダ47と、鈍角フックスライダ47の下側に設けられた鋭角フックスライダ46と、鈍角フックスライダ47と鋭角フックスライダ46との間に設けられたセッペンレバー49とは、下ケース45に沿って左右方向に移動自在に支持されている。
<鈍角フックスライダ>
鈍角フックスライダ47の左端側は鈍角フック29aの先端近傍のフック部の外形に沿った第一の凹部50となっており、蓋体7が閉じられた際には鈍角フック29aの先端近傍は下ケース45に沿って鈍角フックスライダ47を介して左右方向に移動するよう構成されている。鈍角フックスライダ47が左方に移動すれば、図17(a)に示すように鈍角フック29aは第一のフック受け手段37aに係止される。
すなわち、蓋体7を閉じた際には、鈍角フック29aはネジリばね42aによる閉じ方向の力によって、閉位置でフック受け手段37aと噛合って蓋体7を閉止した「閉止状態」となる。ここで、第一の付勢部材52による開き方向への付勢力は、ネジリばね42aによる鈍角フック29aの閉じ方向の力より小、となるようにしている。
図17(b)に示すように、操作ハンドル30を操作して「ハンドル操作状態」を経て「開放状態」とすれば、フック受け手段37a、37bから鈍角フック29aの係止が外れて、第一の付勢部材52による付勢力によって鈍角フックスライダ47が右方に移動する構成である。
鈍角フックスライダ47の右端側は、詳細は後述するが、「ロック状態」において鈍角フックスライダ47の右方への移動を阻害する閂と当接する、閂受け突起53となっている。閂受け突起53の左面はばね座54であり、圧縮ばねである第一の付勢部材52の一端が当接されている。第一の付勢部材52の他端は下ケース45に設けられた第一のばね受け部55に当接されており、鈍角フックスライダ47は第一の付勢部材52の圧縮力によって常時右方、すなわち鈍角フック29aを開く方向に付勢されている。
<鋭角フックスライダ>
下ケース45に沿って鈍角フックスライダ47の下方に設けられた鋭角フックスライダ46の左端側は、鋭角フック29bの先端近傍のフック部の外形に沿った第二の凹部51となっている。鋭角フック29bの先端近傍は、鋭角フックスライダ46を介して左右方向に移動するよう構成されており、鋭角フックスライダ46が左方に移動すれば、図17(c)に示すように鋭角フック29bは第二のフック受け手段37bに係止される。図17(a)ないし図17(b)に示すように鋭角フックスライダ46が右方に移動すれば、第二のフック受け手段37bから鋭角フック29bの係止が外れる構成である。
鋭角フックスライダ46の右端側には、2ヶ所の屈曲部を備えて下端よりも上端をe2だけ右方に位置をずらして上下方向に配置された略クランク(桝形)形状をなす、前後方向に鋭角フックスライダ46を貫通したクランク溝56が設けられている。
<セッペンレバー>
セッペンレバー49の左端側は、鋭角フック29bの先端近傍のフック部の外形に沿った第三の凹部57となっており、鋭角フック29bの先端フック部を介して左右方向に移動する構成である。セッペンレバー49の左端と右端との間には、凹部であるセッペン溝部58が設けられている。セッペンレバー49の機能については後述する。
<スライダ>
スライダ59はガイドレール60に沿って、略上下方向に摺動自在に支持されている。図14から図16に示すように、スライダ59は前後方向に円筒状のカムピン61が延伸されており、カムピン61の前端と後端とは、それぞれ上ケース44と下ケース45に設けられたケースクランク溝62と摺動可能に嵌合している。
ケースクランク溝62は、クランク溝56とは左右に略対称な形状をなしており、2ヶ所の屈曲部を備えて下端よりも上端をe1だけ左方に位置をずらした略クランク(桝形)形状をなす。さらに、スライダ59の後側に設けられたカムピン61は鋭角フックスライダ46に設けられたクランク溝56を貫通した構成である。
<クランク溝を介したスライダ動作>
スライダ59と鋭角フックスライダ46の動作について、図15を用いて詳細に説明する。図15(a)はスライダ59が最も下方に移動した状態、図15(b)はスライダ59が最も上方に移動した状態を図示しており、揺動板64を省略して図示している。
図15(a)において、カムピン61は下ケース45に設けられたケースクランク溝62ないし、上ケース44に設けられたケースクランク溝62の下端に位置するので、カムピン61は下ケース45ないし上ケース44に対して最も右方に移動した位置となる。鋭角フックスライダ46は、カムピン61からさらに右方にe2移動した位置となる。
図15(b)において、カムピン61は下ケース45に設けられたケースクランク溝62ないし、上ケース44に設けられたケースクランク溝62の上端に位置するので、カムピン61は下ケース45ないし上ケース44に対して最も左方に移動した位置となる。鋭角フックスライダ46は、カムピン61からさらに左方にe2移動した位置となる。
<鋭角フックスライダ動作量>
すなわち、スライダ59がガイドレール60に沿って上下方向に移動すると、カムピン61はケースクランク溝62に沿って左右にe1移動し、さらに鋭角フックスライダ46はカムピン61に対して左右にe2移動するので、鋭角フックスライダ46は下ケース45ないし上ケース44に対して(e1+e2)移動する構成である。この(e1+e2)が鋭角フックスライダ46の動作量となる。
<接点カム部>
スライダ59の一部は左方に延伸した接点カム部63となっており、動作状態を検出する電極に作用する構成であるが、その詳細は後述する。
<揺動板>
スライダ59の前面と上ケース44との間には揺動板64が設けられる。揺動板64に設けられたカムピン穴65はカムピン61を貫通して回転自在に軸支されており、スライダ59の前面に設けられた突起である揺動ストッパ66は、揺動板64に設けられた揺動ストッパ溝67に隙間をもって挿入されており、スライダ59に対して揺動板64が所定の角度の範囲内のみ揺動可能となるよう角度を制限するストッパとしている。
揺動板64には、揺動板64の下端辺に沿って下辺68が延伸し、さらに下辺68の右端から屈曲部95を経て略カムピン穴65に近接する方向に屈曲して延伸した、略L字形の溝であるL字溝69が設けられている。
L字溝69の屈曲部近傍の揺動板64外周には、概ねカムピン穴65から離反する方向に凸したひも突起70が設けられ、ひも突起70には強制解除ひも48の一端が結び付けられている。強制解除ひも48は、突起であるひもガイド71を介して係止フック制御手段38の外部に下方に向けて延伸され、洗濯機乾燥機本体5の下端からさらに下方に引っ張ることができる構成である。
揺動板64の上端は右側に延伸されてばね座72となっており、圧縮ばねである第二の付勢部材73の一端を介して上方に付勢される。第二の付勢部材73の他端は下ケース45に設けられた第二のばね受け部74に付勢される。
<制御電極>
揺動板64ないしスライダ59よりも左方には、スライダ59に近接した側から順に電極板(A)75、電極板(B)76、電極板(C)77、が設けられており、電極板同士の短絡と絶縁によるON、OFFを検出することで、係止フック制御手段38の制御信号を送出する。
電極板(A)75の上端近傍には左方に向けて凸した電極(A)78を設け、電極(A)78より下方には、スライダ59に近接する方向に凸した電極突起84を設け、電極突起84はスライダ59が上端近傍の所定の範囲において接点カム部63に当接する構成である。
電極板(B)76は上端近傍で二股に分岐しており、スライダ59に近接した右側板には、電極(A)78に対抗した位置に電極(B)79を設けており、電極突起84が接点カム部63によって左方に押されると電極板(A)75が左方に撓み、電極(A)78と電極(B)79とが接して電極板(A)75と電極板(B)76とが短絡する構成である。
スライダ59から遠い左側板は右側板よりも上方に長い形状であり、電極(C)80を設けている。
電極板(C)77は、電極(C)80と対抗した位置に電極(D)81を設けている。
電極板(B)76の左側板の上端である電極先端部82はセッペンレバー49に設けられたセッペン溝部58に隙間をもって嵌合している。セッペンレバー49には、電極板(B)76の左側板のバネ性によって電極先端部82を介して右方への付勢力が加わっている。鋭角フック29bが開位置にあってセッペンレバー49が右方に移動した際には、電極(C)80と電極(D)81とは離反しており、鋭角フック29bが閉じ位置にあってセッペンレバー49が左方に移動した際には、電極先端部82は左方に撓んで電極(C)80と電極(D)81とが接して電極板(B)76と電極板(C)77とが短絡する構成である。
<駆動手段>
駆動手段83は、駆動源であるモータ85の出力軸であるモータ軸86にはピニオンギヤ87が設けられ、モータ85の出力トルクを外部に伝達する。ピニオンギヤ87より歯数の多い第一のギヤ88はピニオンギヤ87と噛合ってアイドラ軸89のまわりに減速しつつ回転し、第一のギヤ88よりも歯数の少ない第二のギヤ90は第一のギヤ88と一体として回転する。第二のギヤ90より歯数の多い第三のギヤ91は第二のギヤ90と噛合って駆動軸92のまわりに減速しつつ回転し、駆動軸92から距離rだけ偏心して設けられた駆動ピン93を駆動軸92のまわりに回転する。本実施形態では駆動ピン93は、図示時計回りに回転する。駆動ピン93は揺動板64に設けられたL字溝69の下辺68と嵌合しつつ回転するので、モータ85を回転駆動すると駆動ピン93が減速しつつ回転し、L字溝69を介して揺動板64とスライダ59を距離2rだけ上下方向に移動し、カムピン61をケースクランク溝62に沿って移動させる。カムピン61のケースクランク溝62に沿った動作はクランク溝56を介して鋭角フックスライダ46の左右方向の動きに変換され、鋭角フック29bの開閉動作を行う構成である。
<鋭角フックスライダまとめ>
すなわちモータ85によって駆動される駆動ピン93の動作によって、略上下方向に移動するスライダ59と揺動板64、ケースクランク溝62、クランク溝56、を介して鋭角フックスライダ46を左右方向に移動して鋭角フック29bの開閉動作を行う構成である。
<鈍角フックスライダまとめ>
一方、鈍角フックスライダ47はモータ85や駆動ピン93を介して動作する構成ではなく、蓋体7を開いた際には第一の付勢部材52によって右方向に移動し、蓋体7を閉じた際には鈍角フックスライダ47の第一の凹部50に鈍角フック29aの先端近傍のフック部が挿入され、鈍角フック29aを介してネジリばね42a閉じ方向の力によって左方向に移動して鈍角フック29aの閉じ動作を行い、操作ハンドル30の開動作によって鈍角フック29aの開き動作を行う構成である。
本実施形態においては、操作ハンドル30の操作で開閉可能な第一の係止フック(鈍角フック)29aと、係止フック制御手段38に設けられたモータ85を含む駆動手段によって開閉可能な第二の係止フック(鋭角フック)29bと、を備えている。
次に、図15によりケースクランク溝62と鋭角フックスライダ46に設けられたクランク溝56の好適な形状について説明する。
先に説明したように、スライダ59を上下方向に距離2rだけ動作させ、その動作を鋭角フックスライダ46の左右方向の動作に方向転換して、鋭角フックスライダ46を距離(e1+e2)移動する構成である。ケースクランク溝62の屈曲部の角度をφ1、クランク溝56の屈曲部の角度をφ2とする。
ここで、例えばケースクランク溝62のe1=0として上下方向の直線溝とし、クランク溝56のみで方向転換しようとすれば、クランク溝56の屈曲部の角度φ2’を、およそφ2’=(φ1+φ2)程度に大きくしなければ鋭角フックスライダ46の移動量が不足する。すると、カムピン61とクランク溝56との間の接触角度がφ2’と大きくなるので摩擦負荷が増加し、鋭角フックスライダ46を移動するための負荷が増加したり、あるいは摩擦負荷が勝って動作できない恐れがある。
したがって、ケースクランク溝62の屈曲部の角度φ1と、クランク溝56の屈曲部の角度φ2とを概ね等しくし、e1とe2とを概ね等しくすることで、カムピン61との接触角度φ1ないしφ2の増加を防止して摩擦負荷の増加を防止できるので、ロック動作やロック解除動作が安定であり、信頼性の高い洗濯乾燥機を提供できる。
<係止フック制御手段動作>
図18から図21は係止フック制御手段38の動作を説明するための正面図であり、図18は蓋体を閉じて鈍角フックのみが係止した「閉止状態」、図19は鋭角フック29bを開位置から閉位置まで移動することで「閉止状態」から「ロック状態」への動作途中状態である「ロック動作」、図20は鋭角フック29bが作用して蓋体7をロックした「ロック状態」、図21は鋭角フック29bをロックした「ロック状態」から解除しつつある「ロック解除動作」、を示す。
<閉止状態>図18
図18の「閉止状態」において、駆動ピン93は図示下端にあり、揺動板64に設けられたL字溝69の下辺68に当接し、揺動板64とスライダ59とは最も下方に位置している。カムピン61はケースクランク溝62およびクランク溝56の最下方に位置し、鋭角フックスライダ46は最も右側に移動した位置にあり、鋭角フック29bは右方に移動して開位置にある。
「閉止状態」においては、操作ハンドル30を操作すれば鈍角フック29aを開き、蓋体7を開いて衣類6を投入したり、衣類6を取り出すことができる。
先に説明したように、この状態では蓋体7を所定以上の力で内側から押せば、鈍角ロック29aが外れて蓋体7を開くことができる。
<ロック動作途中> 図19
図19は、「閉止状態」からモータ85を駆動した「ロック動作」中を示し、駆動ピン93が下端から時計方向に90゜回転した状態を示す。駆動ピン93はL字溝69の下辺68に沿って左方に移動し、かつ揺動板64は駆動ピン93によって上方に移動し、カムピン61はケースクランク溝62に沿って上方かつ左方に移動し、鋭角フックスライダ46を左方に移動して鋭角フック29bを閉じ方向に移動する。鋭角フックスライダ46が左方に移動することによって、鋭角フック29bを介してセッペンレバー49は左方に移動し、セッペン溝部58を介して電極先端部82を左方に移動するので、電極(C)80は電極(D)81に近接する。
<ロック状態> 図20
図20は「ロック状態」を示し、駆動ピン93が下端から時計方向に180゜回転して上端にある状態を示す。揺動板64はL字溝69の下辺68に沿って移動した駆動ピン93によって上端まで移動し、さらに圧縮ばねである第二の付勢部材73によって上方に付勢されている。スライダ59も駆動ピン93によって上端まで移動し、スライダ59の一部に設けられた閂部94が鈍角フックスライダ47の閂受け突起53に近接ないし当接して、鈍角フックスライダ47の右方への移動を阻害して、鈍角フックスライダ47に閂を掛けることによって鈍角フック29aが開かないよう保持する。
カムピン61はケースクランク溝62に沿って左方一杯まで移動し、鋭角フックスライダ46を左方一杯まで移動して鋭角フック29bを閉じ位置まで移動する。鋭角フック29bを介してセッペンレバー49も左方一杯まで移動し、電極先端部82を左方に移動して電極(C)80と電極(D)81とは導通し、電極板(B)76と電極板(C)77とは短絡する。また、スライダ59の接点カム部63が電極突起84と当接して電極(A)78を左方に移動して電極(B)79と当接して電極(A)78と電極(B)79とは導通し、電極板(A)75と電極板(B)76とは短絡する。
「ロック状態」においては、鈍角フック29aがフック受け手段37aに係合した状態で閂を掛けて保持するとともに、鋭角フック29bがフック受け手段37bと係合して蓋体7を閉止しており、蓋体7は内側からは開かない状態なので、洗濯工程や乾燥工程で衣類6や温風から蓋体7が受ける内圧で蓋体7が開いたり、水漏れが生じることがない。
<アンロック動作途中> 図21
図21は「ロック状態」から「閉止状態」に移行する「ロック解除動作」を示し、駆動ピン93が下端から時計方向に270゜回転して右端にある状態を示す。揺動板64は駆動ピン93によって下降し、カムピン61はケースクランク溝62に沿って右方に移動し、鋭角フックスライダ46を右方に移動して鋭角フック29bを開き方向に移動する。鋭角フックスライダ46が右方に移動することによって、鋭角フック29bを介してセッペンレバー49は電極先端部82からの右向きの反力によって右方に移動する。また、スライダ59が下降して接点カム部63が電極突起84から離反して電極(A)78は右方に移動する。さらに駆動ピン93が時計方向に回転すると、図18に示した「閉止状態」に戻り、電極(A)78と電極(B)79とは離反して、電極板(A)75と電極板(B)76とは絶縁する。また、電極(C)80と電極(D)81とは離反して、電極板(B)76と電極板(C)77とは絶縁する。
本実施形態における係止フック制御手段38は、「閉止状態」から「ロック動作」を経て「ロック状態」となり、洗濯ないし乾燥工程を行う。洗濯ないし乾燥工程の終了後、「ロック状態」から「ロック解除動作」を経て「閉止状態」に復帰する一連の動作を行うことができる。
<鈍角フックのみの構成>
なお「ロック状態」において、仮に鋭角フック29bが無くて、鈍角フック29aのみ閂の掛けられたロック状態で保持する構成の場合でも、鋭角フックスライダ46は右方に移動しないよう閂を掛けているので、蓋体7の内側から開き力を掛けても容易に開くことはない。しかし、フック先端は鈍角なので、蓋体7の内側から開く力によって鈍角フック29aを開く方向の力が生じる。したがって、ロック状態を保持できる限界の力を超えた場合には、鈍角フック29aや鈍角フックスライダ47、あるいはケース44、45などの樹脂構成部品が変形して鈍角フック29aの係止が緩んだり、あるいはフック受け手段37a、37bから外れることがある。
すなわち、洗濯乾燥機の大容量化に伴い回転ドラム11を大型化することで、より多量の衣類6を洗濯可能とすれば、例えば毛布や布団を洗濯する場合には、洗濯工程や乾燥工程において従前以上に強力な開き力が蓋体7に内側から加わることがある。また、衣類6の取り出し易さを向上するために蓋体7をより大型化した場合にも、その面積の拡大に応じて従前以上に強力な開き力が蓋体7に内側から加わるので、鈍角フック29aのみの構成ではロック状態を維持することには限界がある。
あるいは、洗濯時に従前以上の洗濯水を供給して、所謂高水位洗浄や、ためすすぎなど、水位が蓋体7とベローズ31との境界よりも上になるような洗濯ないしすすぎ工程を行う場合には、より強固な水封が必要となるので、鈍角フック29aのみの構成ではロック状態を維持して、水漏れを防止することには限界がある。
あるいはまた、送風手段として高圧のファンを用いて、高速高圧の温風によって乾燥時間を短縮したり、あるいは乾燥仕上りを向上する場合においても、蓋体7とベローズ31との間の緩みを防止して気密を向上するには限界がある。
本実施形態においては、「ロック状態」で鋭角フック29bをフック受け手段37bに係止する構成なので、蓋体7に内側から開き力が加わっても鋭角フック29bを開く方向の力を生じないので、蓋体7のロックが確実であり、信頼性の高い洗濯乾燥機を提供できる。
<2つのフック>
「閉止状態」では図5(a)に示す鈍角フック29aのみが係止した状態なので、内側から蓋体7を押して第二の支軸41が前方に押された際に、フック受け手段37aから鈍角フック29aは開き方向のモーメントを生じるために、所定の力で鈍角フック29aは図示反時計方向に回転してフック受け手段37aから外れ、蓋体7は開く。
ここで鈍角フック29aのフック部角度の鈍角α1が小さくて直角に近いほど、蓋体7を開くために要する力は大となり、鈍角α1が大きいほど開き方向のモーメントが大となるので蓋体7を開くために要する所定の力は小となり、蓋体7は容易に開くようになる。内側から蓋体7を所定の力で押せば開くように、鈍角α1を適度に選択できる。
「ロック状態」では、鈍角フック29aに加えて図5(b)に示す鋭角フック29bが係止した状態である。フック部角度が鋭角α2なので、第二の支軸41が前方に押された場合でも、鋭角フック29bには開き方向のモーメントを生じないために、洗濯工程や乾燥工程で、衣類6や温風から蓋体7が受ける内圧によって蓋体7が運転中に開いたり、ベローズ31とドアガラス32による水密が減少して水漏れが生じることもなく、信頼性の高いドラム式洗濯乾燥機を提供できる。
<強制解除動作>
次に、図22、図23を用いて、蓋体7をロックした「ロック状態」から強制的に蓋体7を開放可能とする、「強制解除動作」について説明する。
例えば洗濯工程や乾燥工程の途中に停電で洗濯乾燥機が停止した場合には、係止フック制御手段38は「ロック状態」のままとなって衣類6を取り出すことができない。
図22は「ロック状態」で強制解除ひも48を下方に引いた状態を示している。強制解除ひも48はひもガイド71を経由して揺動板64のひも突起70に締結されているので、強制解除ひも48を下方に引くと揺動板64は図示時計回りに回動し、駆動ピン93がL字溝69の下辺68に沿って屈曲部95まで移動する。
図23は、強制解除ひも48をさらに下方に引いた状態を示している。揺動板64は強制解除ひも48に引かれて下降し、駆動ピン93がL字溝69の上端近傍まで移動する。カムピン61も下降して、鋭角フックスライダ46は右方に移動して鋭角フック29bを開位置に移動し、結果として鈍角フック29aのみが閉じた状態となる。
鋭角フック29bが開位置で、鈍角フック29aが閉じ位置なので、図18に示す「閉止状態」と同じ状態となって、この状態で操作ハンドル30を操作すれば鈍角フック29aを閉位置から開位置に移動して、蓋体7が開放可能となる。
すなわち、「ロック状態」のまま洗濯乾燥機が停止した場合には、強制解除ひも48を下方に引いて、その状態のまま操作ハンドル30を操作することで、蓋体7を開放して衣類6を取り出すことができる。
<アラーム>
次に、係止フック制御手段38が異常を検出してアラームを送出する場合について、図24、図25、図26を用いて説明する。
図24は蓋体7を開いたまま洗濯乾燥機を運転しようとした場合、図25は鈍角フック29aが破損した場合、図26は鋭角フック29bが破損した場合を示す。
図24において、蓋体7は開いた状態なので鋭角フック29bは鋭角フックスライダ46内に入っておらず、また鈍角フック29aは鈍角フックスライダ47内に入っていない状態である。したがって、鈍角フックスライダ47は第一の付勢部材52の反力によって図示右方に最も寄った位置にある。
この蓋体7が開いた状態で、ユーザが洗濯工程ないし乾燥工程の開始スイッチを押した場合には、「ロック状態」に移行するようモータ85が回転して駆動ピン93が時計まわりに回動して揺動板64とスライダ59とを上方に移動させる。すると、スライダ59の上端が鈍角フックスライダ47の右端に設けられた閂受け突起53の下面に当接して、揺動板64とスライダ59のさらに上方への移動を阻害する。すると、スライダ59に設けられた接点カム部63が電極突起84に当接せず、電極(A)78と電極(B)79とは接しないので、電極板(A)75と電極板(B)76とは離反したままでOFF状態を保つ。図20に示すように「ロック状態」では電極板(A)75と電極板(B)76とは短絡するのであるが、蓋体7が開いた状態では所定時間が経過しても短絡せずにOFF状態のままであることから、正常な「ロック動作」が行われなかったと判断してアラームとする。
したがって、蓋体7が開いた状態でユーザが洗濯工程ないし乾燥工程の開始スイッチを押してもアラームとなるので、蓋体7を開いたまま洗濯工程や乾燥工程を運転することはなく、動作が確実で信頼性の高い洗濯機を提供できる。
図25において、鈍角フック29aのフック部が折損した場合の動作を示す。鈍角フック29aは閉じ位置にあるものの、破線で示す先端フック部が折損しているため、鈍角フックスライダ47は図18に示した「閉止状態」のように左方に移動せず、鈍角フックスライダ47は第一の付勢部材52の反力によって右方に寄った位置にある。
したがって、図24にて説明したと同様に、スライダ59は閂受け突起53の下面に当接して上端まで移動せず、電極板(A)75と電極板(B)76とは離反したままで所定時間が経過しても短絡せずにOFF状態を保つので、正常な「ロック動作」が行われなかったと判断してアラームとする。
したがって、鈍角フック29aのフック部が折損した状態でユーザが洗濯工程ないし乾燥工程の開始スイッチを押してもアラームとなるので、鈍角フック29aのフック部が折損した状態で洗濯工程や乾燥工程を運転することはなく、動作が確実で信頼性の高い洗濯機を提供できる。
図26において、鋭角フック29bのフック部が折損した状態で、図20と同様に「ロック状態」に移行するようモータ85が回転して、駆動ピン93が時計まわりに回動して鋭角フックスライダ46が図20に示した「ロック状態」と同様に左方に移動した状態である。
鋭角フック29bは閉じ位置にあるものの、破線で示す先端フック部が折損しているため、鋭角フック29bを介して動作するセッペンレバー49は左方に移動しないので、セッペン溝部58を介して移動する電極先端部82は左方に移動せず、電極(C)80と電極(D)81とは離反したままで短絡せずにOFF状態を保つので、正常な「ロック動作」が行われなかったと判断してアラームとする。
したがって、鋭角フック29bのフック部が折損した状態でユーザが洗濯工程ないし乾燥工程の開始スイッチを押してもアラームとなるので、鋭角フック29bのフック部が折損した状態で洗濯工程や乾燥工程を運転することはなく、動作が確実で信頼性の高い洗濯機を提供できる。
<制御ブロック図>
図27は、洗濯機の制御装置138のブロック図である。150はマイクロコンピュータで、図示しない各スイッチに接続される操作ボタン入力回路151や水位センサ134、と接続され、使用者のボタン操作や洗濯工程での各種情報信号を受ける。マイクロコンピュータ150からの出力は、駆動回路154に接続され、給水電磁弁18、排水弁14、モータ13、ヒータ96、送風手段97、係止フック制御手段38などに接続され、これらの開閉や回転、通電を制御する。また、使用者に洗濯機の動作状態を知らせるための例えば7セグメント発光ダイオードのような表示器114や発光ダイオード156、ブザー157に接続される。
前記マイクロコンピュータ150は、電源スイッチ139が押されて電源が投入されると起動し、図28に示すような洗濯の基本的な制御処理プログラムを実行する。
<制御処理プログラム>
ステップS101
洗濯乾燥機の状態確認及び初期設定を行う。
ステップS102
操作パネル22の表示器114を点灯し、図示しないスタートスイッチからの指示入力を監視して処理を分岐する。
ステップS103
電極板(A)75と電極板(B)76とが所定時間内に短絡したか否かにより処理を分岐する。
ステップS104
電極板(B)76と電極板(C)77とが所定時間内に短絡したか否かにより処理を分岐する。
ステップS105
電極板(A)75と電極板(B)76と電極板(C)77とが所定時間内に短絡しなければ、アラームとして処理を中止する。
ステップS106
回転ドラム11を回転させ、その際にモータ13を駆動するに要する電流値からモータ13に生じる回転駆動トルクを測定して回転ドラム11に投入された布量を判定する。
ステップS107
給水電磁弁18を開いて給水を行い、洗剤投入口19に供給された洗剤を溶かして、洗剤供給管21を経由して水槽3の内部に供給する。
ステップS108
洗濯工程を実行し、終了後に排水弁14を開いて洗濯水を排水した後、回転ドラム11を高速で回転して遠心脱水を行う。
ステップS109
給水電磁弁18を開いて給水を行い、すすぎ水を水槽3の内部に供給する。
ステップS110
すすぎ工程を実行し、終了後に排水弁14を開いてすすぎ水を排水した後、回転ドラム11を高速で回転して遠心脱水を行う。
ステップS111
給水電磁弁18を開いて給水を行い、洗剤投入口19に供給された柔軟剤を溶かして、洗剤供給管21を経由して水槽3の内部に供給する。
ステップS112
最終すすぎ工程を実行し、終了後に排水弁14を開いてすすぎ水を排水する。
ステップS113
回転ドラム11を高速で回転して最終脱水を行う。
ステップS114
ヒータ96や送風手段97を備えた乾燥手段を駆動して、乾燥工程を行う。
ステップS115
一連の洗濯乾燥工程を終了する。
<効果>
<鈍角フックと鋭角フック>
本発明によれば、鋭角フック29bと鈍角フック29aとを備え、電源が投入されていない場合、あるいは電源が投入されていても洗濯あるいは乾燥運転のスタートスイッチが押下されていない場合には、鈍角フック29aのみが作用し、回転ドラム11の内側から容易に開くことができるよう構成した。
一方スタートスイッチが押下されて洗濯機が運転中の洗濯工程や脱水工程中には、鋭角フック29bが作用して蓋体7が開くことのないよう閉止位置で確実に蓋体7を閉止できるとともに、洗濯工程ないし乾燥工程の終了後には鋭角フック29bを解除して鈍角フック29aのみが作用して、回転ドラム11の内側から容易に開くことができるよう構成した。
したがって、電源が投入されていない場合や洗濯あるいは乾燥運転のスタートスイッチが押下されていない場合には、蓋体7は回転ドラム11の内側からであっても容易に開放することができ、使いやすく信頼性の高いドラム式洗濯乾燥機を提供できる。さらに、子供等が誤使用してドラム内に入った状態で閉じ込められる危険性が低減できる、という効果がある。
<強制解除ひも>
本発明によればさらに、鋭角フック29bが作用した状態での停電などで、蓋体が開かないロック状態のまま停止した場合でも、強制解除ひも48を引くことで鋭角フック29bを解除して、操作ハンドル30の操作で蓋体7を開くことが可能なので、衣類6が取り出せなくなることがなく、使いやすく信頼性の高いドラム式洗濯乾燥機を提供できる、という効果がある。
<アラーム>
本発明によればさらに、蓋体7が開いたままスタートスイッチが押された場合はアラームとし、またさらに鈍角フック29aないし鋭角フック29bが折損した場合もアラームとして洗濯工程や乾燥工程を運転しないよう構成されているので、安全であり、使いやすく信頼性の高いドラム式洗濯乾燥機を提供できる、という効果がある。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また本実施形態においては蓋体7は洗濯乾燥機本体5の左側に開放する構成であるとしたが、右側に開放する左右対称の構成であってもよい。
また本実施形態においては乾燥工程も行う洗濯乾燥機であるとしたが、洗濯乾燥機に限定されるものではなく、洗濯工程とすすぎ工程と脱水工程のみを行う洗濯機であってもよい。
また、上記ではドラム型を用いて説明したが、タテ型などにも適用できる。
1 ベース
2 支持手段
3 水槽
4 外枠
5 洗濯乾燥機本体
6 衣類
7 蓋体
8 投入口
9 前面カバー
10 背面カバー
11 回転ドラム
12 流体バランサ
13 ドラムモータ
14 排水弁
15 排水管
16 乾燥風路
17 給水栓
18 給水電磁弁
19 洗剤投入口
20 給水管
21 洗剤供給管
22 操作パネル
23 蓋周囲分割面
24 蓋支点手段
25 ヒンジブラケット
26 ヒンジピン
27 ピン受け穴
28 蓋体係止手段
29a 第一の係止フック(鈍角フック)
29b 第二の係止フック(鋭角フック)
30 操作ハンドル
31 ベローズ
32 ドアガラス
33 操作凹部
35 第一のフタフレーム
36 ドアカバー
37a 第一のフック受け手段
37b 第二のフック受け手段
38 係止フック制御手段
39 第一の支軸
40 係止フック操作部
41 第二の支軸
42a ネジリバネ
42b 復帰ばね
43 受け部
44 上ケース
45 下ケース
46 鋭角フックスライダ
47 鈍角フックスライダ
48 強制解除ひも
49 セッペンレバー
50 第一の凹部
51 第二の凹部
52 第一の付勢部材
53 閂受け突起
54 ばね座
55 第一のばね受け部
56 クランク溝
57 第三の凹部
58 セッペン溝部
59 スライダ
60 ガイドレール
61 カムピン
62 ケースクランク溝
63 接点カム部
64 揺動板
65 カムピン穴
66 揺動ストッパ
67 揺動ストッパ溝
68 下辺
69 L字溝
70 ひも突起
71 ひもガイド
72 ばね座
73 第二の付勢部材
74 第二のばね受け部
75 電極板A
76 電極板B
77 電極板C
78 電極A
79 電極B
80 電極C
81 電極D
82 電極先端部
83 駆動手段
84 電極突起
85 モータ
86 モータ軸
87 ピニオンギヤ
88 第一のギヤ
89 アイドラ軸
90 第二のギヤ
91 第三のギヤ
92 駆動軸
93 駆動ピン
94 閂部
95 屈曲部
96 ヒータ
97 送風手段
114 表示器
134 水位センサ
138 制御装置
139 電源スイッチ
150 マイクロコンピュータ
151 操作ボタン入力回路
156 発光ダイオード
157 ブザー

Claims (4)

  1. 衣類の洗濯および/または乾燥を行う衣類処理装置であって、
    衣類を収容する槽と、
    前記槽を支持する筐体と、
    閉止位置から全開位置までの所定の角度を開閉自在に軸支され、衣類を出し入れする投入口を開閉する、前記筐体に設けられた蓋体と、
    前記蓋体を閉止位置でロックする蓋体係止手段と、を備え、
    前記蓋体係止手段は、
    前記蓋体に揺動自在に軸支された第一の係止フックと、
    前記蓋体に揺動自在に軸支された第二の係止フックと、
    前記第一の係止フックと前記蓋体の閉止位置で係合する第一のフック受け手段と、
    前記第二の係止フックと前記蓋体の閉止位置で係合する第二のフック受け手段と、
    前記第二の係止フックを揺動して第二のフック受け手段と係合ないし解除する、係止フック制御手段と、を備え、
    前記蓋体は、前記第一の係止フックと、前記第二の係止フックと、前記第一の係止フックを揺動する操作ハンドルと、を備え、
    前記蓋体を閉じた状態で前記蓋体に開き方向の力を加えた際に、前記第一の係止フックが前記第一のフック受け手段から解除される力は、前記第二の係止フックが前記第二のフック受け手段から解除される力より小、であり、
    前記操作ハンドルの操作によって、前記第一の係止フックを揺動して第一のフック受け手段との係合を解除することができることを特徴とする衣類処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記第一の係止フックが前記第一のフック受け手段と係合する面から、前記第一のフック受け手段の支軸とを結んだ第一のフック角度は、
    前記第二の係止フックが前記第二のフック受け手段と係合する面から、前記第二のフック受け手段の支軸とを結んだ第二のフック角度より大、であることを特徴とする衣類処理装置。
  3. 請求項2において、
    前記第一のフック角度は直角より大なる鈍角であり、
    前記第二のフック角度は直角より小なる鋭角であることを特徴とする衣類処理装置。
  4. 請求項1乃至請求項において、
    前記第一の係止フックの揺動軸と、前記第二の係止フックの揺動軸とは同軸であり、かつ前記第一の係止フックと前記第二の係止フックとは互いに隣接して配置され、
    さらに、前記第一の係止フックは前記第二の係止フックよりも前記操作ハンドルに近接して配置されていることを特徴とする衣類処理装置。
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