JP2005323676A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Takehiro Nakanishi
健浩 中西
聡司 ▲広▼瀬
Soji Hirose
Akihiro Hosokawa
明宏 細川
Harumi Takeuchi
晴美 竹内
Kenji Yoshida
賢司 吉田
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Abstract

【課題】 外槽開口を開閉するための内蓋を閉じる際にパッキンの反発力を受けるために力を要し使用者に大きな負担となる。
【解決手段】 使用者が内蓋100を倒して押さえると、係止カム120の挟み片120aが外槽11側に設けられた内蓋引き込み機構130の係止片134を咬持しスイッチ135がオンする。このとき見かけ上は内蓋100は閉じているが、パッキン140は強く押されていないので水封性は低い。使用者がスタートキーを押して運転が開始されると、トルクモータが作動しワイヤ24を牽引して可動係合体133を回動させる。すると、係止片134、係止カム120を介して内蓋100は閉鎖方向に引き込まれ、周縁下垂端100aがパッキン140を押し込んで高い水封性が達成される。
【選択図】 図9

Description

本発明はドラム式洗濯機に関し、更に詳しくは、その内部にドラムを回転自在に備える外槽に形成された洗濯物投入用の外槽開口を開閉するための内蓋を有するドラム式洗濯機に関する。
従来の一般的なドラム式洗濯機は、外箱の前面に横開き式のドアを備え、そのドアを開くと外槽内に設置されたドラムの内部が覗くように構成されていた。これに対し、近年、洗濯物投入開口を外箱の上面に設け、その開口を開閉するために上蓋を備えたドラム式洗濯機が開発・商品化されている(例えば特許文献1など参照)。こうした蓋構造を持つドラム式洗濯機は、外箱前面にドアを設けた従来のドラム式洗濯機と区別するために、例えばトップオープン方式のドラム式洗濯機と呼ばれている。
こうした構造のドラム式洗濯機では、上記特許文献1に記載のように、外箱に設けられた上蓋のほかに、水を貯留するための外槽に設けられた外槽開口を開閉する内蓋と、該外槽内に回転自在に配設されたドラムの周面に設けられたドラム蓋を開閉するドラム蓋と、を備える。したがって、ドラム内に洗濯物を出し入れする際には、上蓋、内蓋、ドラム蓋の3つをいずれも開く必要がある。
こうした構造のドラム式洗濯機では、洗い運転やすすぎ運転時には外槽内に所定量の水が貯留され、ドラムの回転に伴って外槽の内面上部にも水が掛かる。また脱水運転時には、高速回転するドラムの内部に収容された洗濯物から吐き出された水が勢いよく外槽内面に噴き掛かる。そのため、内蓋の閉鎖時には内蓋と外槽開口縁部との間から水が漏れ出さないように厳重に水封を行う必要がある。そこで、上記従来のドラム式洗濯機では、外槽開口縁部にパッキン等のシール部材を周設し、内蓋をこのシール部材に強く押し付けた状態を保持することにより高い水封性を達成している。
しかしながら、上記のような構造のため、使用者が内蓋を閉じる際には内蓋はシール部材からの弾性反発力を受け、この反発力に抗し得る力で以て内蓋を押し付けるようにしながら内蓋がロックされるまで閉める必要がある。そのため、高齢者や女性などの比較的非力な使用者にとっては、内蓋の閉鎖操作が使用上の大きな負担の一つになっている。こうした負担を軽減するために内蓋の押し付け力を弱めると、外槽開口縁部付近での水封が不十分となり、洗濯運転時にその隙間から水漏れや泡漏れが発生する恐れがある。
特開2003−230795号公報
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、外槽開口縁部と内蓋との密着部での高い水封性を確保しつつ、内蓋の閉鎖操作時の労力を軽減することができるドラム式洗濯機を提供することにある。
上記課題を解決するために成された本発明は、外箱内に配設した外槽の内部に、周面が略円筒形状のドラムを水平軸又は傾斜軸を中心に回転自在に配設したドラム式洗濯機であって、
外箱の上面に形成された洗濯物投入口を開閉する上蓋と、該洗濯物投入口の下方の前記外槽の周面に形成された外槽開口を開閉するための内蓋と、前記ドラムの周面に形成されたドラム開口を開閉するためのドラム蓋とを具備し、前記上蓋、内蓋及びドラム蓋をともに開放した状態でドラム内に洗濯物を出し入れするドラム式洗濯機において、
前記内蓋の閉鎖時に該内蓋と前記外槽開口との隙間を水封するべく内蓋と外槽との少なくともいずれか一方に設けられたシール部材と、
駆動力を発生する駆動源と、
使用者の手動操作によって前記内蓋が前記外槽開口を覆うように被せられた位置から、前記駆動源の駆動力を利用して前記シール部材による水封性が強まる方向である所定位置まで該内蓋を移動させる内蓋閉鎖手段と、
を備えることを特徴としている。
本発明に係るドラム式洗濯機において、シール部材とは典型的には弾性体などから成るパッキンである。内蓋が全開した状態から閉鎖する際に使用者は、外槽開口を覆うような位置まで内蓋を手動で閉める。内蓋がこの位置にあるときにシール部材による水封は殆ど又は全く機能していないため、この位置まで内蓋を閉める操作においてはシール部材による反発力を全く又は殆ど受けることがない。そのため、大きな操作力は必要なく、使用者が非力な者であっても特に大きな負担を感じることなく操作を行うことができる。内蓋閉鎖手段は、上記のような使用者の操作が為された後の適宜の時点で、駆動源の駆動力を利用してシール部材による水封性が強まる方向である所定位置まで内蓋を移動させる。すなわち、内蓋閉鎖手段が動作する前には見かけ上、内蓋が閉まっていたとしても水封は十分には機能していないが、内蓋閉鎖手段によって内蓋は外槽に強く押し付けられ、その両者の間に位置するシール部材は例えば適宜に押し潰され、高い水封性を発揮するようになる。
本発明の一態様として、前記内蓋閉鎖手段は、
使用者により内蓋が前記シール部材による水封が十分には機能しない第1所定位置まで閉鎖されたことを検知する第1位置検知手段と、
前記内蓋に対し前記駆動力を該内蓋が閉鎖する方向に作用させる駆動力伝達手段と、
前記第1位置検知手段により前記内蓋が第1所定位置まで閉鎖されたことを検知したときに、該内蓋を前記シール部材による水封が十分に機能し得る位置まで前記駆動力伝達手段を介して引き込むように前記駆動源を作動させる制御手段と、
を含む構成とすることができる。
この構成では、第1位置検知手段は内蓋が第1所定位置まで閉じられたことを検知すると検知信号を出力し、制御手段はこの検知信号を受けて駆動源を作動させる。すると駆動源が発生する駆動力は駆動力伝達手段を介して内蓋に作用し、シール部材の反発力に抗して内蓋を第1所定位置からさらに閉鎖方向へと引き込む。その結果、シール部材は押し潰されて高い水封性が達成できる。
なお、第1位置検知手段は例えばマイクロスイッチのように機械的に内蓋等から力を受けて電気的にオンする(又はオフする)ものとすることができるが、それ以外でも、例えば光センサや磁気スイッチなどのように非接触で内蓋が所定位置に達成したことを検知可能な手段を用いてもよい。
また、駆動源としては例えばトルクモータを用いるとよい。トルクモータは低速で高いトルクを発生することができるため、上記のような内蓋の引き込み動作のように、比較的的短い距離の間で進退動作するための駆動力を与えるのに好適である。また、トルクモータの動作音はソレノイド等に比較して小さいので、内蓋の完全閉鎖及びその解除動作の際に発生する騒音を抑制することができる。
またこの場合、駆動力伝達手段は、ワイヤと、前記トルクモータの回転動力をワイヤの牽引・弛緩動作に変換する変換機構を含む構成とすることができる。この構成によれば、駆動源を内蓋の近くに配置する必要がなく、例えば外槽の下方など外箱内のスペースの関係で適宜の位置に駆動源を配置することができる。
ただし、トルクモータの回転に基づく往復運動のストロークと内蓋の引き込み(移動)のストロークとが同一でない場合、トルクモータに異常な負荷が掛かったり、逆に内蓋の引き込みが十分に行えなくなるおそれがある。そこで、上記変換機構は、トルクモータの回転に基づく往復運動によりワイヤを牽引・弛緩する部位に介挿された弾性部材を含む構成とするとよい。弾性部材は例えばコイルばねを用いればよく、このコイルばねの収縮によってワイヤの両端に掛かる負荷を適宜に調節することができる。それによって、例えば内蓋が閉鎖方向に移動し得なくなった状態でさらにトルクモータがワイヤを牽引しようとすることによってトルクモータに異常な負荷が掛かって破損に至ることや、逆にトルクモータが最大限にワイヤを牽引したにも拘わらず内蓋の引き込み量が不足して水封性が上がらないといった不具合を回避することができる。
また本発明に係るドラム式洗濯機では、内蓋が前記シール部材による水封が十分に機能し得る第2所定位置まで閉鎖されたことを検知する第2位置検知手段をさらに備える構成とすることができる。
この構成では、トルクモータなどの駆動源を作動させたときに、シール部材による十分な水封性が確保できる位置(上記第2所定位置)まで内蓋が確実に到達したか否かを第2位置検知手段の検知信号に基づいて確認することができる。したがって、例えば駆動源を作動させたにも拘わらず内蓋の閉鎖が不十分である場合に、内蓋の閉鎖動作を再試行したり、さらに何回かその再試行を行っても内蓋の閉鎖の不十分さが解消できない場合に異常状態であると判断したりすることができる。それによって、内蓋の水封が不十分な状態で運転を開始してしまうことを防止することができる。
また、第2位置検知手段の検知結果を利用して、前記駆動源を制御するようにしてもよい。すなわち、第2位置検知手段により内蓋が第2所定位置まで閉鎖されたことが検知されたとき、或いはその時点から適宜の時間だけ経過したときに、駆動源の動作を停止して内蓋の閉鎖位置を固定するようにしてもよい。この構成によれば、シール部材により十分な水封性が得られる状態まで内蓋が閉鎖した状態で例えばトルクモータ等への通電が遮断されるので、必要以上に無理に内蓋が外槽に押し付けられる状況を避けることができる。
また、駆動源の駆動力によって内蓋を引き込む際に、直接的に内蓋に駆動力を作用させることは可能ではあるものの、構成が複雑になったり見栄えに問題が生じたりする。そこで、本発明に係るドラム式洗濯機において、前記駆動力伝達手段は、外槽側にあって、前記内蓋が第1所定位置まで閉鎖されたときに内蓋側の被係合部と係合する係合部を有するとともに、該係合状態を維持したまま前記駆動力によって移動可能である可動係合体を含む構成とすることができる。
具体的な一態様として、前記可動係合体は軸を中心に回動自在であって、前記駆動力伝達手段に含まれるワイヤの一端が固着され、該ワイヤの牽引によって該可動係合体は前記係合状態を維持したまま回動する構成とするとよい。
この構成では、内蓋側の被係合部と可動係合体の係合部とが係合した状態で可動係合体を駆動力によって回動させることで、係合部及び被係合部を介して内蓋を閉鎖方向に引き込むことができる。したがって、比較的簡単な構成で以て駆動力に対応した内蓋の引き込み動作を達成することができる。また、使用者は内蓋の被係合部が可動係合体の係合部に係合するまで内蓋を手動で閉めればよいため、手動で閉める際の閉鎖位置がわかり易く、従来と同様の操作感を保ちつつ操作力のみを軽減することが可能である。
また、こうした構成では、前記第1位置検知手段は前記内蓋側の被係合部が前記可動係合体の係合部に係合したことを検知するものであり、前記第2位置検知手段は該可動係合体が規定の位置まで移動したことを検知するものである構成とすることができる。
例えば第1位置検知手段は内蓋側の被係合部により押圧されてオン(又はオフ)するマイクロスイッチ、第2位置検知手段は可動係合体により押圧されてオン(又はオフ)するマイクロスイッチとすればよい。これによれば、位置検知手段が簡単な構成でありながら、確実に第1及び第2所定位置を検知することができるので、駆動源の駆動力による内蓋の開閉操作を確実に行うことができる。
本発明に係るドラム式洗濯機によれば、使用者が或る程度まで内蓋を閉めさえすれば、それ以降の、シール部材の反発力によって大きな操作力を必要とする閉鎖操作は駆動源による駆動力によって達成されるので、使用者の負担を大幅に軽減することができる。したがって、高齢者や女性などの比較的非力な使用者でも無理なく使用することができる。また、シール部材によって内蓋と外槽開口縁部との間の隙間が十分に水封されるので、洗濯運転時にその隙間からの水漏れや泡漏れを確実に防止することができ、洗濯機の設置床面を濡らしてしまうことがない。
以下、本発明の一実施例であるドラム式洗濯機について、図面を参照して説明する。
図1は本実施例のドラム式洗濯機の外観正面図、図2は本実施例のドラム式洗濯機の外観右側面図、図3は本実施例のドラム式洗濯機の上部の外観斜視図である。
このドラム式洗濯機において、外箱1は上面から前面に掛けて前下がり湾曲形状に形成されており、この部分に大きな洗濯物投入口2が形成されている。この洗濯物投入口2を開閉するための上蓋3は短冊状のスラットが複数連結された構成を有しており、前後方向にスライド移動自在であって、上蓋3が閉鎖した状態で右側方に設けられた蓋開ボタン9を使用者が押すと、上蓋3は図2中の矢印で示すように後方に自動的にスライドして洗濯物投入口2が開放する。開放した状態の上蓋3を閉める際には、使用者は上蓋3の上面手前側に設けられた把手4に指を掛けて手前に引く。上蓋3が洗濯物投入口2を完全に閉鎖する位置まで達すると、図示しないラッチ機構により上蓋3はラッチされて閉鎖状態を保つ。
上蓋3の右側には、前後方向に延伸して複数の操作キーや表示器が設けられた操作パネル5が配置されている。なお、比較的使用頻度の低い操作キーの一部は後方側に起立自在の蓋体で覆われている。また、上蓋3を挟んで操作パネル5と反対側の左方後方には、横開き式の蓋体で覆われた洗剤容器6が設けられている。さらに、洗剤容器6の後方に外部の給水栓等にホースを介して接続される水道水給水口7が設けられ、操作パネル5の後方には別のホースを介して風呂の浴槽内等に接続される風呂水給水口8が設けられている。
次に、図4及び図5に基づき、本実施例のドラム式洗濯機の内部構成について概略的に説明する。図4は本ドラム式洗濯機内部の要部の右側面断面図、図5は同じく要部の正面断面図である。図4、図5では外箱1の記載は省略している。
台座部10の上には、周面が略円筒形状で両端面がほぼ閉塞された外槽11が、外箱1の左右側面にそれぞれ端面が対向する状態で、左右両側上方から吊下げ支持する二本のばね12と、前後方向に外槽11の下部を支え受ける二本のダンパ13とにより適度に揺動自在に保持されている。外槽11の内部には、多数の通水穴が穿孔された略円筒形状の周面の両端面がほぼ閉塞されているドラム14が、左右方向に延伸する水平軸線Cを中心に回転自在に設けられている。ドラム14の左端面中央に固着された主軸15は、外槽11の左端面に固定されている第1軸受ケース17に保持された軸受18により支承される。他方、ドラム14の右端面中央に固着された補助軸16は、外槽11の右端面に固定されている第2軸受ケース19に保持された軸受20により支承される。この主軸15及び補助軸16により水平軸線Cが形成される。
外槽11の左端面から左方へと突出した主軸15の先端には、アウタロータ型の直流モータであるドラムモータ21のロータ21bが固定され、一方、モータ台を兼ねる第1軸受ケース17にはドラムモータ21のステータ21aが固定される。図示しない制御回路からステータ21aに駆動電流が供給されるとそれに応じてロータ21bが回転し、主軸15を介してロータ21bと同一の回転速度でドラム14が回転駆動される。
外槽11の周面の上部から斜め前方にかけて、外箱1の洗濯物投入口2と一致する位置に外槽開口11aが形成され、外槽開口11aを開閉するために内蓋100が設けられている。ドラム14の周面にもドラム開口14aが形成され、このドラム開口14aを開閉するために前後に観音開き構造を有する二枚の蓋体から成るドラム蓋200が設けられている。ドラム14は回転可能であるため、ドラム開口14aと外槽開口11aとが径方向に一致した位置でドラム14が停止状態を保持するように、ステータ21aの下方にはドラムロック機構22が設けられている。このドラムロック機構22から突出する係合凸部とロータ21bに形成されている係合凹部とが噛み合い、ドラム14の停止位置が決まる。
なお、本実施例のドラム式洗濯機は乾燥機能を有しているが、ここでは乾燥のための構成については記載を省略している。
図12は、本実施例のドラム式洗濯機の要部の電気系構成図である。本発明における制御手段として機能する制御部30はCPUやROM等を含むマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROMに格納されている制御プログラムに基づいて、洗い、すすぎ、脱水及び乾燥の各行程の運転動作を行うための各種の制御を実行する。制御部30には、操作パネル5に設けられたスタートキー5b等を含む操作部5aからキー入力信号が与えられるとともに、外槽11内に貯留された水の水位を検知する水位センサ33等から検知信号が入力される。また内蓋100の閉鎖時の位置を検知するための後述する第1及び第2位置検知スイッチ135、136からもそれぞれ検知信号が入力される。また、制御部30には負荷駆動部31が接続されており、この負荷駆動部31を介して上述のドラムモータ21のほか、給水バルブ34、排水バルブ35や、後述する内蓋引き込み用トルクモータ23aの動作をそれぞれ独立に制御する。また、制御部30は操作に対応した或いは運転状況を示す表示制御信号を表示部5cに送る。
上述したようにこのドラム式洗濯機では、外箱1に取り付けられたスライド式の上蓋3の他に、内蓋100とドラム蓋200とが存在し、使用者はこれら3種の蓋をいずれも開放した状態でドラム14内に洗濯物を出し入れする。本実施例のドラム式洗濯機は、特に内蓋100の開閉構造とその開閉動作に特徴を有している。
次に、この内蓋100及びドラム蓋200の構造と開閉時の動作について、図6〜図11により詳述する。図6は内蓋100及びドラム蓋200周辺の要部の右側面断面図、図7、図8は内蓋100の開閉動作を示す要部の縦断面図、図9は内蓋引き込み機構の内部動作を示す要部の縦断面図、図10は本実施例のドラム式洗濯機におけるトルクモータユニットの概略構成図、図11は本実施例のドラム式洗濯機における内蓋閉鎖制御動作のフローチャートである。
まず、図6〜図9を参照して内蓋100及びドラム蓋200の構成を説明する。なお、以下の説明における軸周りの回動動作の方向は図6〜図9に示す面内を基準とする。
図6に示すように、ドラム蓋200は、左右方向に略水平に延伸する前方軸201を中心に回動自在である前方蓋体202と、同じく左右方向に略水平に延伸する後方軸203を中心に回動自在である後方蓋体204との二枚から成る。ドラム蓋200閉鎖時には後方蓋体204の前縁端は前方蓋体202の後縁端の上に重なり、開放時には両蓋体202、204は前後方向に観音開き状態となる(図4参照)。
前方蓋体202は前方軸201に巻回された図示しない捻りコイルばねにより、後方蓋体204も同様に後方軸203に巻回された図示しない捻りコイルばねにより、いずれも開放方向に付勢されている。前方蓋体202は後縁端に上に向いた係合ツメ205を有し、その前方には後述のノックピン113が当接する受け板206が設けられている。この受け板206を上から押圧すると、前方蓋体202は前方軸201を中心にドラム14内側へと沈み込むように回動し、その押圧が解除されると沈み込みから復帰する。後方蓋体204はその前縁端に上記係合ツメ205が係合する係合孔207を有し、上面には保護カバー208が固定されている。係合ツメ205が係合孔207に嵌合することにより前方蓋体202と後方蓋体204とはドラム開口14aを閉塞した状態となる。この状態から受け板206が上から押されると前方蓋体202が沈んで係合ツメ205は係合孔207から外れ、捻りコイルばねの付勢力により両蓋体202、204はそれぞれ開放する。
前方蓋体202と後方蓋体204とは、それぞれ図示しない蝶番アームを介して湾曲形状のリンク212で連結されている。このリンク212の機能は、両蓋体202、204が開いた状態から閉じる際に前方蓋体202が後方蓋体204よりも必ず先行して閉じるように、両蓋体202、204の動作を規制しつつ連動させることである。これにより、ドラム蓋200の閉鎖時には後方蓋体204の前縁部が前方蓋体202の後縁部の上に乗った状態で重なり、両蓋体202、204の係合動作が確実に行われる。
内蓋100は左右方向に略水平に延伸する内蓋軸101を中心にして後方側に回転自在であり、内蓋軸101に巻回された図示しない捻りコイルばねによって開放方向に付勢されている。内蓋100は中空状であり、その内部には、内蓋100を閉鎖状態に保つための内蓋ロック機構と、使用者による手動操作に応じて内蓋ロック機構によるロック及び上記ドラム蓋ロック機構によるロックを解除する、ロック解除機構とを備える。内蓋ロック機構の主たる構成要素は、内蓋100の前面から前方に突出した係止カム120、該係止カム120の回動を規制するクラッチカム114、外槽11側に固定された係止片134等である。またロック解除機構の主たる構成要素は、ガイド112、ノックピン113、クラッチレバー117等である。
一方、図9に示すように、外槽開口11aの周縁部には枠状の外槽カバー11bが取り付けられ、該外槽カバー11bには内蓋100との間の間隙を水封するために弾性体から成るパッキン140が本発明におけるシール部材として装着されている。
内蓋100の構成について詳しく述べると、内蓋100の上面には、操作レバー110が、レバー軸111を中心にして回動可能で、且つ図示しない捻りコイルばねにより時計回り方向に付勢された状態で設けられている。使用者がこの操作レバー110を前方側に引き起こそうと力を加えると、捻りコイルばねの付勢力に抗して操作レバー110は起立するが、使用者が手を離すとその捻りコイルばねの付勢力によって操作レバー110は速やかに元の位置、つまり図6に示す状態に復帰する。
操作レバー110の前方には、ガイド112により外槽11の内側に向けて進出・後退自在に支持されたノックピン113が設けられている。操作レバー110の端部はノックピン113の上端に連結されており、操作レバー110が図6に示す通常位置にあるときにはノックピン113は最も上昇した位置に在り、内蓋100内に隠れている。操作レバー110が使用者により図8に示すように前方に引き起こされると、操作レバー110の回動に伴ってノックピン113は押し下げられ、ノックピン113の下端が内蓋100から飛び出して外槽11の内側、つまりドラム14の方向へ進出する。ドラム14がドラムロック位置にあるとき、ノックピン113が最も進出すると、ドラム蓋200の前方蓋体202の受け板206に当接し、これを押し下げる。この押圧により前述したようにドラム蓋200の係合ツメ205と係合孔207との嵌合を解除させ、ドラム蓋200のロックを解除することができる。
ガイド112の前方には、クラッチカム114がクラッチ取付板115に形成されたクラッチ軸116を中心にして回動自在に設けられ、クラッチカム114はクラッチ軸116に巻回された図示しない捻りコイルばねにより時計回り方向に付勢されている。更に、クラッチカム114はクラッチレバー117を介して操作レバー110と連結されており、上記のように操作レバー110が手前に引き起こされるとクラッチレバー117は後方に牽引され、これによって捻りコイルばねの付勢力に抗してクラッチカム114は反時計回り方向に回動する。
クラッチカム114の更に前方には、係止カム120がクラッチ取付板115に形成されたカム軸121を中心に回動自在で、且つ図示しない捻りコイルばねにより反時計回り方向に付勢されて設けられている。係止カム120は、内蓋100の前面から前方に突出して上下二枚の挟み片120aと、クラッチカム114の前下端部に嵌合する段差部120bとを有する。一方、内蓋100の前縁部に対面する外槽11の開口縁部には内蓋引き込み機構130が設けられている。
内蓋引き込み機構130は、外槽11に対して固定されたケース131と、ケース131内に収容され、略水平の回転軸132を中心に回転自在であって挟み片120aが咬持し得る係止片134を有する可動係合体133と、係止片134を咬持した挟み片120aにより押圧される第1位置検知スイッチ(第1位置検知手段)135と、所定の回動位置に達した可動係合体133により押圧される第2位置検知スイッチ(第2位置検知手段)136と、を含む。可動係合体133にはワイヤ24の一端が接続され、このワイヤ24の他端は図4、図5に示すように外槽11の下部右方に取り付けられたトルクモータユニット23に接続されている。
このトルクモータユニット23の構成を図10により説明すると、トルクモータユニット23は、ケース231に保持された、本発明における駆動源であるトルクモータ23aと、そのトルクモータ23aの回転動力をワイヤ24の牽引・弛緩動作に変換する本発明における変換機構と、を含む。変換機構は、トルクモータ23aの回転軸232に固定された円板状のカム233と、カム233の回転に伴って回転軸232の周り(図10中の軌道Pに沿って)を回転する偏心軸234と、偏心軸234に回動自在に一端が固定された筒状の作動体236と、作動体236の内部に固定されたストッパ237と、作動体236の内部を摺動可能であってワイヤ24の端部を保持するワッシャ238と、ストッパ237とワッシャ238との間に設けられた、本発明における弾性部材であるコイルばね239と、作動体236の動きを規制するとともにワイヤ24を案内するガイド235と、から成る。
トルクモータ23aが作動して偏心軸234が軌道Pに沿って回転すると、作動体236はガイド235に横方向の動きを規制されつつワイヤ24の延伸方向に往復運動する。したがって、トルクモータ23aが同一方向に1/2回転する毎に、ワイヤ24を最大限牽引する位置(以下、最大牽引位置という)と最大限弛緩する位置(以下、最大弛緩位置という)とに達する。図10はトルクモータ23aが最大弛緩位置にあるときの状態である。
一方、図9において、可動係合体133は図示しない捻りコイルばねによって反時計回り方向に付勢されており、ワイヤ24が弛緩した状態では可動係合体133は図9(a)に示すように、その上面がケース131に当接した位置で停止している。このとき係止片134はケース131からほぼ水平に延出している。トルクモータ23aが作動してワイヤ24を牽引すると、可動係合体133は回転軸132を中心に時計回り方向に回転し、図9(b)、(c)に示すように係止片134は前下がり状態となる。トルクモータユニット23側のコイルばね239の強さは上記可動係合体133を付勢している捻りコイルばねよりも強いため、可動係合体133が回動し得る範囲ではコイルばね239はほぼ最大限伸長した状態でワイヤ24を牽引している。そして、可動係合体133が引かれて最大限回動すると、ワイヤ24及びワッシャ238を介してコイルばね239は大きな力を受け収縮する。それによって、トルクモータ23aが未だ最大牽引位置に到達しておらず、さらに最大牽引位置まで回転しても、コイルばね239の収縮によってワイヤ24から受ける反発力を吸収でき、トルクモータ23aが破損することを防止できる。
続いて、本実施例のドラム式洗濯機における内蓋100及びドラム蓋200を開閉する際の動作、つまり使用者の行う操作及びその操作に対応した機械的及び電気的な動作について説明する。
いま、図6に示すように、内蓋100及びドラム蓋200はいずれも閉鎖状態でロックされているものとする。このとき、係止カム120の挟み片120aは外槽11側の係止片134を咬持し、段差部120bがクラッチカム114の前下端部に嵌合することで係止カム120の回動は阻止されている。また、クラッチレバー117はクラッチカム114に力を与えない状態となっている。すなわち、内蓋100は閉鎖状態でロックされており、大きな振動などの外力が加わった場合でも内蓋100が自然に開くことはない。
図8に示すように、内蓋100を開放するべく使用者が操作レバー110を手前に引き起こすと、操作レバー110はレバー軸111を中心に反時計回り方向に回動し、その回動に伴いノックピン113が下降する。上述のようにノックピン113の進出位置にはちょうどドラム蓋200の前方蓋体202の受け板206が存在しているため、ノックピン113が大きく進出するとその下端部によって受け板206が下に押圧され、ドラム蓋200の前方蓋体202は前方軸201を中心にして沈み込むように回動する。すると、上述の如く係合ツメ205が係合孔207から外れるから、後方蓋体204は捻りコイルばねの付勢力によって開放方向に回動する。更にこれに追随して、前方蓋体202も開放方向に開こうとする。この動作がドラム蓋200のロック解除動作である。
一方、操作レバー110の引き起こしに伴いクラッチレバー117が後方に引かれ、これによってクラッチカム114はクラッチ軸116を中心に反時計回り方向に回動する。すると、クラッチカム114の前下端部は係止カム120の段差部120bから外れ、係止カム120は回動可能な状態となって捻りコイルばねの付勢力により反時計回り方向に回動しようとする。この回動力によって係止カム120の上側の挟み片120aは係止片134を押し下げるから、係止カム120が回動するに従い上記咬持が外れるとともに内蓋100の前縁が少し持ち上がる。この動作が内蓋100のロック解除動作である。
使用者が上記のように操作レバー110を引き起こす過程で上述したようにドラム蓋200のロックが解除され、その解除の後すぐに後方蓋体204と前方蓋体202とが持ち上がる。通常、その時点で内蓋100は未だ開いていないので、両蓋体202、204は内蓋100の下面に当接する。したがって、使用者が操作レバー110を引き起こして内蓋100及びドラム蓋200のロックを解除してから、内蓋100を引き上げて後方側へと開くと、これに追随して後方蓋体204は内蓋100の下面に張り付いた状態でほぼ一体に後方側へ回動し、前方蓋体202は前方側へと回動する。このようにして、内蓋100の開放操作によってドラム蓋200も観音開き状態となる。
上蓋3、内蓋100及びドラム蓋200を開放させた状態で、使用者はドラム14内に洗濯物を出し入れする。例えば洗濯を行おうとする際には、使用者はドラム14内に洗濯物を投入し、その後に、上記のように開放状態にある内蓋100及びドラム蓋200を閉鎖する。そのときには、使用者はまずドラム蓋200の後方蓋体204を手前側に回動させて閉じる操作を行う。リンク212の作用により、後方蓋体204に先行して前方蓋体202は回動してドラム開口14aを閉鎖する位置に達し、その後に後方蓋体204が重なる。そして、使用者が保護カバー208の上を少し押圧すると、係合ツメ205が係合孔207に嵌合し、ドラム蓋200はロックされた状態となる。
こうしてドラム蓋200を先に閉じた後、使用者は内蓋100を手前側に倒す(ステップS1)。このときには内蓋100の内部は図7に示す状態になっているが、係止カム120の上側の挟み片120aが係止片134に当接し使用者が内蓋100を軽く押さえ付けると、その力によって捻りコイルばねの付勢力に抗して係止カム120が時計回り方向に回動し、クラッチカム114の前下端部が係止カム120の段差部120bに嵌合して係止カム120は固定される。このときの内蓋引き込み機構130の内部は図9(a)に示すようになる。
図9(a)に示すように外槽カバー11bに取り付けられたパッキン140の内側には内方に舌状に延出する延出片142がほぼ全周に亘って形成されているが、内蓋100の周縁下垂端100aはこの延出片142に軽く接触する程度であり、パッキン140による水封は達成されていない。すなわち、上述のように使用者が内蓋100を閉める操作を行った時点では内蓋100は見かけ上閉鎖しているが、内蓋100が外槽開口11aを密閉している状態ではない。このときには、係止片134を咬持した下側の挟み片120aの先端が第1位置検知スイッチ135を押し込むため、スイッチ135がオンする。制御部30は第1位置検知スイッチ135のオンを検知することにより(ステップS2でYes)、内蓋100が所定位置(第1所定位置)まで閉鎖されたことを認識する。使用者にとってはここまでの操作が内蓋100の閉鎖操作であり、上述したように内蓋100の周縁下垂端100aはパッキン140を押し込むまでは至っていないので、操作にはあまり力を要しない。
この状態で、制御部30は次に操作部5aのスタートキー5bがオンされたか否かを繰り返し判定し(ステップS3)、スタートキー5bがオンされるまではその状態を維持する。したがって、使用者が内蓋100を閉じ、さらに上蓋3を閉じても、運転を開始する前の段階では内蓋100は上記のように密閉状態ではなく、使用者が上蓋3を開けて操作レバー110を引けば、すぐに内蓋100の閉鎖ロックが外れて内蓋100とドラム蓋200とは開放する。
使用者は内蓋100を閉じた後に上蓋3も閉じ、操作部5aで所望の運転コースの選択を行ってからスタートキー5bを押す。スタートキー5bが押されると、制御部30は所定の運転シーケンスに従って運転動作を開始するわけであるが、その一環として、負荷駆動部31を介してトルクモータ23aを作動させる(ステップS4)。トルクモータ23aが作動するとトルクモータユニット23はワイヤ24を牽引し始め、図9(b)に示すように、可動係合体133は時計回り方向に回動する。このとき、係止カム120の回動は阻止されているため係止カム120の挟み片120aは係止片134を咬持した状態を維持し、可動係合体133が回動するに伴って係止片134、係止カム120を介して内蓋100は下方に引かれる。これによって、内蓋100の周縁下垂端100aはパッキン140の延出片142を下方に屈曲させ、さらにその下方の肉厚部141に接触する。
そして、さらにトルクモータ23aが回転してワイヤ24が牽引されると、図9(c)に示すように内蓋100の周縁下垂端100aはパッキン140の肉厚部141を押し下げて凹ませ、両者の密着性はきわめて高くなる。可動係合体133が所定位置まで回動すると、可動係合体133はケース131内に設けられた第2位置検知スイッチ136を押してスイッチ136はオンする。制御部30は、この第2位置検知スイッチ136がオンしたことを検知して内蓋100が十分に閉鎖したことを認識する。さらに、制御部30はトルクモータ23aが最大牽引位置に到達したときにオンするスイッチがオンしたか否かを繰り返し判定し(ステップS5)、オンが検知されたときにトルクモータ23aを停止させる(ステップS6)。トルクモータ23aの最大牽引位置と最大弛緩位置との間の直線的な移動ストロークと可動係合体133の回動ストロークとは異なるため、トルクモータ23aが最大牽引位置に達する前に内蓋100は完全に閉鎖されて第2位置検知スイッチ136はオンする。その場合でも、上述したようにトルクモータユニット23側に設けられたコイルばね239の収縮によって、作動体236がワイヤ24から受ける力は吸収されるため、トルクモータ23aは問題なく最大牽引位置まで到達し得る。
そして、トルクモータ23aが最大牽引位置近傍で停止したときに、内蓋100は過不足ない力で外槽11に押し付けられ、その周縁下垂端100aがパッキン140の肉厚部141にくい込んで十分な水封性が確保された状態を保つ。したがって、運転開始によって外槽11内に供給された水がこの部分に勢い良く掛かっても、水漏れが起きることがない。
なお、特に問題がなければトルクモータ23aが最大牽引位置に達するまでに第2位置検知スイッチ136がオンする筈であるから、トルクモータ23aが最大牽引位置に達するまでに第2位置検知スイッチ136がオンしなかった場合には、内蓋100と外槽11との間に異物が挟まれている等の不具合が考えられる。そこで、トルクモータ23aが最大牽引位置に達するまでに第2位置検知スイッチ136がオンしなかった場合には、最大牽引位置でトルクモータ23aを停止せずに引き続きモータ23aを作動させ、ワイヤ24を一旦弛緩させた後に再びワイヤ24を牽引して第2位置検知スイッチ136がオンするか否かをチェックする。そして、こうした繰り返しを所定回数行っても第2位置検知スイッチ136がオンしない場合には何らかの異常があると判断して、使用者への異常報知を実行する。
このように、本実施例のドラム式洗濯機では、使用者による内蓋100の閉鎖操作とトルクモータ23aによる電気的駆動力との両方を用いて内蓋100を緊密に、つまり高い水封性を以て閉鎖することができる。
運転が終了したときには、制御部30は再びトルクモータ23aを作動させる。すると、トルクモータ23aは最大牽引位置から最大弛緩位置へと回転するから、それによってワイヤ24は弛緩され、可動係合体133は先と反対に反時計回り方向に回動する。そして、トルクモータ23aが最大弛緩位置に到達すると想定される時間だけ通電を行った後にトルクモータ23aへの通電を停止する。それによって、使用者が操作レバー110を手前に引き起こすことで内蓋100が容易に開放する状態に戻すことができる。
なお、上記実施例は本発明の一例であって、本発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行えることは明らかである。
例えば、上記実施例では、内蓋100閉鎖時のトルクモータ23aの動作の停止は最大牽引位置に到達したことを検知するスイッチのオン動作に基づいて行うようにしていたが、第2位置検知スイッチ136のオン動作に基づいて行うようにしてもよい。また、上記実施例では、外槽11側に設けた可動係合体133を回動させることで間接的に内蓋100を引き込むようにしていたが、トルクモータ23a等の駆動源による駆動力を直接的に内蓋100に作用させて内蓋100を引き込むようにしてもよい。
また、上記実施例では、運転開始時にスタートキー5bの操作に対応して内蓋100を引き込むようにしていたが、運転途中の一時停止中には運転再開のためのキー操作が行われたことに対応して内蓋100を引き込むようにすればよい。また、こうしたキー操作に依らず、使用者による内蓋100の閉鎖操作を検知した後に(例えば上記第1位置検知スイッチ135のオンが検知された後に)自動的に内蓋100の引き込み動作を行ってもよい。
さらにまた、上記実施例はドラムが略水平な軸を中心に回転自在に設けられたドラム式洗濯機に本発明を適用したものであるが、ドラムが傾斜軸を中心に回転するドラム式洗濯機に本発明を適用可能であることも当然である。
本発明の一実施例によるドラム式洗濯機の外観正面図。 本実施例のドラム式洗濯機の外観右側面図。 本実施例のドラム式洗濯機の上部の外観斜視図。 本実施例のドラム式洗濯機内部の要部の右側面断面図。 本実施例のドラム式洗濯機内部の要部の正面断面図。 本実施例のドラム式洗濯機における内蓋及びドラム蓋周辺の要部の右側面断面図。 本実施例のドラム式洗濯機における内蓋の開閉動作を示す要部の縦断面図。 本実施例のドラム式洗濯機における内蓋の開閉動作を示す要部の縦断面図。 本実施例のドラム式洗濯機における内蓋引き込み機構の内部動作を示す要部の縦断面図。 本実施例のドラム式洗濯機におけるトルクモータユニットの概略構成図。 本実施例のドラム式洗濯機において制御部で実行される内蓋閉鎖制御動作のフローチャート。 本実施例のドラム式洗濯機の要部の電気系構成図。
符号の説明
1…外箱
2…洗濯物投入口
3…上蓋
4…把手
5…操作パネル
5a…操作部
5b…スタートキー
11…外槽
11a…外槽開口
14…ドラム
14a…ドラム開口
15…主軸
16…補助軸
23…トルクモータユニット
231…ケース
232…回転軸
233…カム
234…偏心軸
235…ガイド
236…作動体
237…ストッパ
238…ワッシャ
239…コイルばね
23a…トルクモータ
24…ワイヤ
30…制御部
31…負荷駆動部
100…内蓋
100a…周縁下垂端
101…内蓋軸
110…操作レバー
111…レバー軸
112…ガイド
113…ノックピン
114…クラッチカム
115…クラッチ取付板
116…クラッチ軸
117…クラッチレバー
120…係止カム
120a…挟み片
120b…段差部
121…カム軸
130…内蓋引き込み機構
131…ケース
132…回転軸
133…可動係合体
134…係止片
200…ドラム蓋
202…前方蓋体
204…後方蓋体
205…係合ツメ
207…係合孔

Claims (9)

  1. 外箱内に配設した外槽の内部に、周面が略円筒形状のドラムを水平軸又は傾斜軸を中心に回転自在に配設したドラム式洗濯機であって、
    外箱の上面に形成された洗濯物投入口を開閉する上蓋と、該洗濯物投入口の下方の前記外槽の周面に形成された外槽開口を開閉するための内蓋と、前記ドラムの周面に形成されたドラム開口を開閉するためのドラム蓋とを具備し、前記上蓋、内蓋及びドラム蓋をともに開放した状態でドラム内に洗濯物を出し入れするドラム式洗濯機において、
    前記内蓋の閉鎖時に該内蓋と前記外槽開口との隙間を水封するべく内蓋と外槽との少なくともいずれか一方に設けられたシール部材と、
    駆動力を発生する駆動源と、
    使用者の手動操作によって前記内蓋が前記外槽開口を覆うように被せられた位置から、前記駆動源の駆動力を利用して前記シール部材による水封性が強まる方向である所定位置まで該内蓋を移動させる内蓋閉鎖手段と、
    を備えることを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 前記内蓋閉鎖手段は、
    使用者により内蓋が前記シール部材による水封が十分には機能しない第1所定位置まで閉鎖されたことを検知する第1位置検知手段と、
    前記内蓋に対し前記駆動力を該内蓋が閉鎖する方向に作用させる駆動力伝達手段と、
    前記第1位置検知手段により前記内蓋が第1所定位置まで閉鎖されたことを検知したときに、該内蓋を前記シール部材による水封が十分に機能し得る位置まで前記駆動力伝達手段を介して引き込むように前記駆動源を作動させる制御手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯機。
  3. 前記駆動源としてトルクモータを用いることを特徴とする請求項2に記載のドラム式洗濯機。
  4. 前記駆動力伝達手段は、ワイヤと、前記トルクモータの回転動力をワイヤの牽引・弛緩動作に変換する変換機構とを含むことを特徴とする請求項3に記載のドラム式洗濯機。
  5. 前記変換機構は、前記トルクモータの回転に基づく往復運動により前記ワイヤを牽引・弛緩する部位に介挿された弾性部材を含むことを特徴とする請求項4に記載のドラム式洗濯機。
  6. 前記内蓋が前記シール部材による水封が十分に機能し得る第2所定位置まで閉鎖されたことを検知する第2位置検知手段をさらに備えることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のドラム式洗濯機。
  7. 前記駆動力伝達手段は、外槽側にあって、前記内蓋が第1所定位置まで閉鎖されたときに内蓋側の被係合部と係合する係合部を有するとともに、該係合状態を維持したまま前記駆動力によって移動可能である可動係合体を含むことを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載のドラム式洗濯機。
  8. 前記可動係合体は軸を中心に回動自在であって、前記駆動力伝達手段に含まれるワイヤの一端が固着され、該ワイヤの牽引によって該可動係合体は前記係合状態を維持したまま回動することを特徴とする請求項7に記載のドラム式洗濯機。
  9. 前記第1位置検知手段は前記内蓋側の被係合部が前記可動係合体の係合部に係合したことを検知するものであり、前記第2位置検知手段は該可動係合体が規定の位置まで移動したことを検知するものであることを特徴とする請求項7に記載のドラム式洗濯機。
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