JP6660523B2 - レンジフード - Google Patents

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本発明は、レンジフードに関するものである。
従来、洗浄機能付レンジフードは、ファンを洗浄するための貯水部を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、そのレンジフードについて図7を参照しながら説明する。
図に示すように、厨房器具101の上方に、吸込口102と排出口103とを有するフード104と、フード104の排出口103付近に電動機105に結合した複数のブレード106を有した遠心ファン107とをフード104の内部に備えている。
そして、遠心ファン107の内部は、油を付着させる油捕集部108を設けている。
そして、洗浄水を供給する貯水部109は、排気箱板110の下部に設けている。
また、洗浄後の排水を保管する吐水保管部111は、吐水孔112を設けたケーシング113の下方に設けている。
特開2013−148269号公報
このような従来のレンジフードにおいては、貯水部109および吐水保管部111は、上方に設けているフード104を構成している吸込箱板114の操作部(図示せず)に対向する奥側に、蓋(図示しない)を開けてから引っ掛けて設置している。また、貯水部109のフード104の内部の設置する場所が高い位置にあるので、貯水部109の設置および取り外しを容易にすることが望まれている、という課題を有していた。
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、貯水部である給水トレイおよび吐水保管部である排水トレイを、フード内への設置および取り外しが容易にすることができるレンジフードを提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本手段は、吸込口と排出口とを有するフードと、前記フード内に、電動機に結合した複数のブレードを有した遠心ファンと、排水口を有した前記遠心ファンを囲むケーシングと、給水トレイと排水トレイとを前記フードの操作部の対向する奥側の下部に設けたレンジフードにおいて、前記給水トレイと排水トレイとを乗せるトレイボックスと、前記トレイボックスに設けた係合部と、前記フードの内部に前記係合部を誘導する2個の円筒状の回転体である誘導部と、前記誘導部を固定する回転体固定部と、を設け、前記係合部は、長孔とし、前記長孔は、直線部に内側に向かってフランジを設け、前記回転体固定部は、誘導部保持部材を介して前記フードに取り付けられ、前記誘導部は、前記2個の円筒状の回転体を、前記回転体固定部の長孔方向に、前記回転体固定部の上端側と下端側とに離して固定し、前記長孔に挿入されたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、吸込口と排出口とを有するフードと、前記フード内に、電動機に結合した複数のブレードを有した遠心ファンと、排水口を有した前記遠心ファンを囲むケーシングと、給水トレイと排水トレイとを前記フードの操作部の対向する奥側の下部に設けたレンジフードにおいて、前記給水トレイと排水トレイとを乗せるトレイボックスと、前記トレイボックスに設けた係合部と、前記フードの内部に前記係合部を誘導する2個の円筒状の回転体である誘導部と、前記誘導部を固定する回転体固定部と、を設け、前記係合部は、長孔とし、前記長孔は、直線部に内側に向かってフランジを設け、前記回転体固定部は、誘導部保持部材を介して前記フードに取り付けられ、前記誘導部は、前記2個の円筒状の回転体を、前記回転体固定部の長孔方向に、前記回転体固定部の上端側と下端側とに離して固定し、前記長孔に挿入された、という構成にしたことにより、前記トレイボックスの係合部を誘導部に係合させ、トレイボックスを上下に移動させることとなるので、貯水部である給水トレイおよび吐水保管部である排水トレイを、フード内への設置および取り外しが容易にできる、という効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1のレンジフードを設置した状態示す斜視図 同レンジフードの係合部を介して誘導部に結合させたトレイボックスの一部を示す斜視図 同レンジフードの係合部を介して誘導部に結合させた状態の一部を示す斜視図 同レンジフードのトレイボックスを示す詳細拡大図 本発明の実施の形態2のレンジフード設置した状態示す斜視図 同レンジフードの係合部を介して誘導部に結合させたトレイボックスの一部を示す斜視図 従来のレンジフードを示す側面構成図
本発明の請求項1記載のレンジフードは、吸込口と排出口とを有するフードと、前記フード内に、電動機に結合した複数のブレードを有した遠心ファンと、排水口を有した前記遠心ファンを囲むケーシングと、給水トレイと排水トレイとを前記フードの操作部の対向する奥側の下部に設けたレンジフードにおいて、前記給水トレイと排水トレイとを乗せるトレイボックスと、前記トレイボックスに設けた係合部を設け、前記フードの内部には前記係合部を誘導する誘導部を設け、前記トレイボックスは前記係合部を介して前記誘導部に結合させた、という構成を有する。これにより、トレイボックスの係合部を誘導部に係合させ、トレイボックスを上下に移動させることとなるので、貯水部である給水トレイおよび吐水保管部である排水トレイを、フード内への設置および取り外しが容易にできる、という効果を奏する。
また、前記係合部を長孔とし、前記誘導部を回転体とした、という構成にしてもよい。これにより、係合部である長孔に、誘導部である回転体を転がり接触により係合させ、トレイボックスを上下に移動させることとなるので、トレイボックスを少ない力でスムーズに上下に移動させることができる、という効果を奏する。
また、前記係合部をレールとし、前記誘導部をガイドとした、という構成にしてもよい。これにより、係合部と結合部を部品の安いレールとガイドのみの部品点数で構成することとなるので、安価に貯水部である給水トレイおよび吐水保管部である排水トレイを、フード内への設置および取り外しが容易にできる、という効果を奏する。
また、前記給水トレイの前後に、後ろより前を低くした柵を前記給水トレイボックスに設けた、という構成にしてもよい。これにより、給水トレイおよび排水トレイを低くした柵の前の上方から後ろの柵に当てて乗せることとなるので、トレイボックスに乗せる給水トレイおよび排水トレイの作業性および位置決めと安定性を向上させることができる、という効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1〜4に示すように、例えばガスコンロである厨房器具1の上方に、整流板2の周囲の吸込口3と排出口4とを有するフード5を、例えば吊り金具6を介して壁7にねじ(図示せず)にて取り付けている。
そして、フード5の排出口4の付近に、例えば風量制御しやすい直流式の電動機8にシャフト9を介して結合した、複数のブレード10を有した遠心ファン11を設けている。
そして、例えば、絞り加工で形成した円形状の排水口12を有した遠心ファン11を囲むようにケーシング13をフード5内に設ける。
そして、蓋付き箱である給水トレイ14と排水トレイ15は、フード5の前方側の風量切換等を指示する操作部16の対向する奥側、すなわち、壁7側の下部すなわち厨房器具1側に設けたものである。
そして、フード5には、給水トレイ14と排水トレイ15とを乗せる例えばお盆のようなトレイボックス17を設ける。
そして、トレイボックス17の例えば長手方向の両端のそれぞれおよび両端の間に係合部18を設ける。また、フード5の内部には、係合部18を誘導する誘導部19を設けている誘導部保持部材33を取り付け、そして、トレイボックス17は係合部18を介して誘導部19に結合させる。
これにより、トレイボックス17の係合部18を誘導部19に係合させて、トレイボックス17を上下方向に移動させることで、給水トレイ14および排水トレイ15のフード5の内部への設置および取り外しを容易にすることができる。
また、係合部18を長孔20とし、そして、長孔20の直線部21には内側に向かってフランジ22を設ける。そして、誘導部19はトイレットペーパーの芯のような回転体23の2個を長孔20方向に回転体固定部36内に最大限離して例えばねじで固定し、回転体固定部36は、ねじで誘導部保持部材33に固定するという形の構成とする。
これにより、係合部18である長孔20に誘導部19である回転体23を、僅かな隙間を介して挿入させ上下に移動させる。
よって、回転体23が長孔20に接触した場合でも、転がり接触により係合部18と誘導部19を係合させ、すなわち、係合部18である長孔20が、誘導部19である回転体23に接触させて、長孔20が進む方向に回転するように回転体23が回転するので、トレイボックス17の係合部18が誘導部19内で傾かずに、少ない力でスムーズに上下方向に移動させることができる。
また、給水トレイ14の前後に、後の壁7側より前方の操作部16側を低くした板状の柵34をトレイボックス17の周りに設ける。
なお、「前後」方向とは、「前」が操作部16側方向で、「後」は壁7側方向である。
これにより、給水トレイ14および排水トレイ15を、低い柵34の前の上方から後ろの柵34に当てながら降ろして乗せることとなるので、トレイボックス17に乗せる給水トレイ14および排水トレイ15の作業性およびトレイボックス17内への位置決めと安定性を向上させることができる。
(実施の形態2)
この実施の形態2での実施の形態1との違いは、係合部と誘導部との係合の仕方である。
図5、6に示すように、実施の形態1の係合部18を、この実施の形態2では係合部24であるレール25とし、実施の形態1の誘導部19を、この実施の形態2での誘導部26であるガイド27とする。
レール25は、1枚の長方形の板金28の上方を真上35から見てコの字状になるように両側方を折り曲げ、下方を前記折り曲げ方向と同じ方向に折り曲げる固定フランジ29で構成する。そして、固定フランジ29は、トレイボックス30にねじや溶接等で接合する。
ガイド27は、1枚の長方形の板金31の上方を真上35から見てコの字状になるようにまずは両側方を折り曲げる。そして、垂直である90°に外方向へ折り曲げる締結フランジ32で構成する。そして、締結フランジ32は誘導部保持部材33にねじや溶接等で接合する。
これにより、実施の形態1の回転体23に相当する誘導部26は、折り曲げただけの板金に相当し、長孔20に相当する係合部24は、長孔20である“孔”を形成する加工費が不要である。
これにより、係合部24と誘導部26を、部品のレール25とガイド27のみの部品点数で構成することとなるので、安価に給水トレイ14および排水トレイ15をフード5内への設置および取り外しが容易にできる。
なお、実施の形態1の「柵34」は、この実施の形態2に同様に構成しても、その作用効果に差異はない。
本発明にかかるレンジフードは、給水トレイおよび排水トレイのフード内への設置および取り外しを容易にすることができることを可能とするものであるので、ウォールキャビネットユニットの引き出し等にも有用である。
1 厨房器具
2 整流板
3 吸込口
4 排出口
5 フード
6 吊り金具
7 壁
8 電動機
9 シャフト
10 ブレード
11 遠心ファン
12 排水口
13 ケーシング
14 給水トレイ
15 排水トレイ
16 操作部
17 トレイボックス
18 係合部
19 誘導部
20 長孔
21 直線部
22 フランジ
23 回転体
24 係合部
25 レール
26 誘導部
27 ガイド
28 長方形の板金
29 固定フランジ
30 トレイボックス
31 長方形の板金
32 締結フランジ
33 誘導部保持部材
34 柵
35 真上
36 回転体固定部

Claims (2)

  1. 吸込口と排出口とを有するフードと、
    前記フード内に、電動機に結合した複数のブレードを有した遠心ファンと、
    排水口を有した前記遠心ファンを囲むケーシングと、
    給水トレイと排水トレイとを前記フードの操作部の対向する奥側の下部に設けたレンジフードにおいて、
    前記給水トレイと排水トレイとを乗せるトレイボックスと、
    前記トレイボックスに設けた係合部と、
    前記フードの内部に前記係合部を誘導する2個の円筒状の回転体である誘導部と、
    前記誘導部を固定する回転体固定部と、を設け、
    前記係合部は、
    長孔とし、
    前記長孔は、
    直線部に内側に向かってフランジを設け、
    前記回転体固定部は、
    誘導部保持部材を介して前記フードに取り付けられ、
    前記誘導部は、
    前記2個の円筒状の回転体を、前記回転体固定部の長孔方向に、前記回転体固定部の上端側と下端側とに離して固定し、前記長孔に挿入されたことを特徴とするレンジフード。
  2. 前記トレイボックスに、後ろより前を低くした柵を設けたことを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
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