JP6658779B2 - 熱交換装置 - Google Patents
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Description
熱交換器と、前記熱交換器を支持する支持板とを有する熱交換器モジュールを複数備え、
複数の前記熱交換器モジュールが上下方向に積み重ねて配置され、
前記各熱交換器モジュールにおいて、前記支持板は、前記熱交換器の下側に配置される第1の支持板と、前記熱交換器の上側に配置される第2の支持板とからなり、
前記第1の支持板には、当該熱交換器で発生したドレン水を下方に排出する第1の排水孔が形成され、
前記第2の支持板には、前記第1の排水孔に対応する位置に、第2の排水孔が形成されている。
この構成によれば、第1の排水孔から排出されたドレン水は、第1の支持板と第2の支持板との間に入り込むことなく第2の排水孔を通過して下方に排出されるようになる。
このような構成によって、第2の排水孔の範囲内において可及的に第1の排水孔を大きく形成し、排水性能を高めることができる。なお、同一種類の形状とは、第1の排水孔と第2の排水孔とが、共に円形同士、長円形同士、楕円形同士、長方形同士、正方形同士などの場合がある。
このような構成によって、第1の排水孔から排出されたドレン水が第1の支持板と第2の支持板との間に入り込むことをより抑制することができる。
このような構成によって、第1の排水孔の加工に伴って突条部を形成することができる。
このような構成によって、熱交換器モジュールの強度を高めることができ、熱交換器モジュールを移動させる際の自重等による変形を抑制することができる。
(空気調和装置の全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る熱交換装置を備えた空気調和装置の概略的な構成図である。
本実施形態に係る空気調和装置10は、エアハンドリングユニットと称されるものであり、ビル、ショッピングセンター、劇場など比較的大型の設備に設置され、温度や湿度等が調整された空気を室内に供給する。空気調和装置10は、ケーシング11と、フィルタ装置12と、熱交換装置13と、加湿装置14と、送風装置15と、制御装置16とを備えている。
熱交換装置13は、フィルタ装置12によって浄化された空気を通過させ、冷媒と熱交換することによって空気の温度を調整する。熱交換装置13には冷媒配管17が接続され、この冷媒配管17によって室外に設置された熱源設備18から冷媒が供給される。冷媒配管17には、膨張弁等の膨張機構19が設けられている。なお、本実施形態の空気調和装置10は、直膨式のエアハンドリングユニットとされ、冷媒としてR410A、R32等が用いられる、ただし、冷媒として冷水や温水等が用いられてもよい。熱交換装置13の下方にはドレンパン22が配置され、熱交換装置13で発生したドレン水はドレンパン22で集められ、外部に排出される。
図2は、熱交換装置13の斜視図である。
本実施形態の熱交換装置13は、複数の熱交換器モジュール30を備えている。複数の熱交換器モジュール30は、上下方向に積み重ねられている。本実施形態では、同一構造の複数の熱交換器モジュール30を上下方向に積み重ねることによって所望の大きさの熱交換装置13が構成されている。そのため、空気調和装置10を設置する設備毎に熱交換装置13を設計・製造しなくても、当該設備に応じた大きさの熱交換装置13を複数の熱交換器モジュール30を積み重ねることによって構成することができ、空気調和装置10の製造コストの低減を図ることができる。
熱交換器モジュール30は、熱交換器31と、管板38と、支持板41,42とを有している。熱交換器31は、上下方向及び左右方向(幅方向)の寸法よりも前後方向の厚さが小さい略直方体形状に形成されている。この熱交換器31に対して厚さ方向に空気が流れ、この空気と熱交換器31を流れる冷媒との間で熱交換が行われる。本明細書においては、熱交換器31の厚さ方向(前後方向)、すなわち空気の流れる方向を、空気流方向ともいう。また、この空気流方向に直交する水平な方向(左右方向)を幅方向ともいう。
複数のフィン32は、側面視で長方形状に形成され、幅方向に所定の間隔をあけて互いに平行に並べて配置されている。
下側の支持板(以下、「第1の支持板」ともいう)41は、板本体部41aと、補強片41bとを有している。板本体部41aは、平面視で長方形状に形成されている。板本体部41aは、略水平に配置され、熱交換器31の下側に配置されている。板本体部41aは、熱交換器31よりも幅方向及び前後方向の寸法が大きく形成されている。板本体部41aの前後方向の寸法は、管板38の前後方向の寸法と略同一とされている。
第1の支持板41に形成された第1の排水孔51と、第2の支持板42に形成された第2の排水孔52とは、互いに対応する位置に形成されている。具体的には、複数の第1の排水孔51の間隔Pと、複数の第2の排水孔52の間隔Pとは同一である。また、第1の支持板41の前後方向の端縁から第1の排水孔51の中心位置までの距離L1と、第2の支持板42の前後方向の端縁から第2の排水孔52の中心位置までの距離L1とは同一である。さらに、第1の支持板41の幅方向端部から最も近い第1の排水孔51の中心までの距離L2と、第2の支持板42の幅方向端部から最も近い第2の排水孔52の中心までの距離L2とは同一である。
第1の排水孔51は、第2の排水孔52よりも面積が小さいため、第2の排水孔52の範囲内に配置される。そのため、第1の排水孔51から下方に排出されたドレン水は、第1の支持板41と第2の支持板42との間に入り込むことなく、第2の支持板42を通過して下方に排出される。
図7(a)に示すように、第2の支持板42における補強片42bは、熱交換器31のフィン32と間隔L3をあけて配置されている。また、図7(b)に示すように、第1の支持板41における補強片41bは、熱交換器31のフィン32と間隔L3をあけて配置されている。
以上に説明した熱交換装置13は、冷媒が流れる伝熱管33を有する熱交換器31と、熱交換器31を支持する第1の支持板41とを備え、熱交換器31が、その上端と下端との間を流れる空気と伝熱管33を流れる冷媒との間で熱交換を行うものであり、第1の支持板41が、熱交換器31の下側に配置され、熱交換器31における空気流方向の両端縁に、上下方向に関して熱交換器31側(すなわち、上方)へ屈曲する補強片41bを備えている。このような構成により、第1の支持板41によって熱交換器31を下側から支持することで、熱交換装置13の強度を向上させることができる。特に、第1の支持板41は、空気流方向の両端縁に補強片41bを備えているので、上下方向の曲げに対して強い構造となる。そのため、熱交換装置13の幅方向両端部を吊り上げて移動させるとき等に、幅方向中央部の自重による撓みを第1の支持板41によって抑制することができる。また、補強片41bが上方へ屈曲しているので、第1の支持板41によって熱交換装置13の上下方向の高さが増大するのを抑制することができる。
図8は、第2の実施形態に係る熱交換装置の斜視図である。
第2の実施形態における熱交換装置13は、第1の支持板41及び第2の支持板42における補強片41b、42bの形状が第1の実施形態とは異なっている。
具体的に、補強片41b、42bは、幅方向の外端部に管板38に連結される連結部41b1,42b1を備え、幅方向両側の連結部41b1,42b1の間に、当該連結部41b1,42b1よりも高さの低い低壁部41b2,42b2を備えている。この低壁部41b2,42b2は、熱交換器31の幅に渡る範囲で形成されている。
補強片41b,42bの低壁部41b2,42b2は、最も板本体部41a,42aに近い(最も低い)伝熱管33の直管部33aの一部に重複する高さを有し、当該直管部33aの他の一部は、低壁部41b2,42b2よりも上方又は下方に突出している。そのため、補強片41bが、熱交換器31に対する空気の流れの妨げになることが抑制される。また、連結部41b1は、低壁部41b2よりも高く形成されているが、熱交換器31よりも幅方向外側に配置されているため、空気の流れに悪影響を与えることは無く、管板38との連結のために好適に用いることができる。
図10は、第3の実施形態に係る熱交換装置の斜視図である。
第3の実施形態における熱交換装置13は、第1の支持板41及び第2の支持板42の形状が第1の実施形態とは異なっている。
具体的に、第1の支持板41の幅方向両端縁には、上下方向に関して熱交換器31側、すなわち上方へ屈曲する補強片41cが形成されている。また、第2の支持板42の幅方向両端縁には、上下方向に関して熱交換器31側、すなわち下方へ屈曲する補強片42cが形成されている。
図11は、第4の実施形態における、上下に重なる支持板の一部の変形例を示す断面図である。
図11に示すように、第1の支持板41に形成された第1の排水孔51の周縁には、下方に突出する突条部51aが形成されている。この突条部51aは、第2の支持板42に形成された第2の排水孔52内に入り込んでいる。そのため、第1の排水孔51から排出される水は、第1の支持板41と第2の支持板42との隙間により入り込み難くなり、より確実に第2の排水孔52を通過して下方に排出されるようになっている。
本開示の熱交換装置は、いわゆるエアハンドリングユニットに限らず、あらゆる空気調和装置に適用することができる。
30 :熱交換器モジュール
31 :熱交換器
41 :第1の支持板
41b :補強片
42 :第2の支持板
42b :補強片
51 :第1の排水孔
51a :突条部
52 :第2の排水孔
Claims (6)
- 熱交換器(31)と、前記熱交換器(31)を支持する支持板(41,42)とを有する熱交換器モジュール(30)を複数備え、
複数の前記熱交換器モジュール(30)が上下方向に積み重ねて配置され、
前記各熱交換器モジュール(30)において、前記支持板(41,42)は、前記熱交換器(31)の下側に配置される第1の支持板(41)と、前記熱交換器(31)の上側に配置される第2の支持板(42)とからなり、
前記第1の支持板(41)には、当該熱交換器(31)で発生したドレン水を下方に排出する第1の排水孔(51)が形成され、
前記第2の支持板(42)には、前記第1の排水孔(51)に対応する位置に、第2の排水孔(52)が形成されている、熱交換装置。 - 前記第2の排水孔(52)の面積が、前記第1の排水孔(51)の面積よりも大きく、上下に重ね合わされる上段側の前記熱交換器モジュール(30)の前記第1の支持板(41)と下段側の前記熱交換器モジュール(30)の前記第2の支持板(42)とにおいて、前記第1の排水孔(51)が前記第2の排水孔(52)の範囲内に配置される、請求項1に記載の熱交換装置。
- 前記第1の排水孔(51)と前記第2の排水孔(52)とが同一種類の形状である、請求項1又は2に記載の熱交換装置。
- 前記第1の排水孔(51)の周縁に下方に突出する突条部(51a)が形成される、請求項2又は3に記載の熱交換装置。
- 前記突条部(51a)が、前記第1の排水孔(51)の加工時に形成されるバリである、請求項4に記載の熱交換装置。
- 前記熱交換器(31)に対する空気の流れ方向における前記支持板(41,42)の両端縁に、上下方向に関して熱交換器(31)側へ屈曲する補強片(41b,42b)が設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱交換装置。
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