JP6658427B2 - 静電容量式タッチスイッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機のコントローラ等に搭載される静電容量式タッチスイッチ装置に関するものである。
特許文献1には、静電容量式のタッチスイッチ装置が開示されている。このタッチスイッチ装置は、操作者がタッチ操作することにより静電容量が変化するタッチ検出電極(タッチ電極)と、タッチ検出電極に交流電圧を印加してタッチ操作に基づく静電容量の変化を検出する検出部とを備える。タッチ検出電極は、回路基板に銅箔で円形にパターン形成されている。検出部は、静電容量の変化を検出することによりタッチ操作の有無を検出する。
特開2012−79661号公報
従来技術では、タッチ電極は、円形や正方形等の上下左右がほぼ対称な形状のものが使用されている。図15は、従来技術における正方形のタッチ電極601のタッチ電極に触れていた指が離れていく時の感度変化を例示する図である。本明細書において、「感度」とは、操作者の指の動作に対するタッチ電極のレスポンスの強さを意味している。「タッチ電極のレスポンスの強さ」とは、タッチ電極の静電容量を示す信号の電圧値を意味する。OFF閾値は、タッチ電極にタッチ操作が行われていないと判定される上限値である。図15に示すように、操作者の指がタッチ電極601の中央をタッチした後にタッチ電極601から離れていく際、タッチ電極601の感度が急激に降下し、指とタッチ電極の距離D1以降には、タッチ電極601にタッチ操作が行われていないと判定される。
一方、図16は、長方形のタッチ電極602の感度変化を例示する図である。操作者の指がタッチ電極602から離れていく際、タッチ電極602の感度は、図15に比べて緩やかに降下する。このため、指とタッチ電極の距離D1(図15)よりも大きい距離D2直前まで、タッチ電極602にタッチ操作が行われていると判定されてしまう。従って、タッチ電極が長方形の場合、操作者は指がタッチ電極から離れていく際に、反応が鈍いという不快感を覚えてしまう。すなわち、操作者の指がタッチ電極から離れてから一定の間はタッチ状態と検出されてしまうので、操作者自身が持つ動作イメージ(タッチ停止)と、実際にタッチ電極が実施している動作(タッチ継続)、との違いが認識できるレベルに到達してしまう。長方形のタッチ電極の他、長手方向に延びた他の形状のタッチ電極においても、この現象が見られている。
しかしながら、実際にタッチ電極を製品化する際、例えば空気調和機のコントローラの形に合わせるために、長手方向に延びた形状のタッチ電極が望ましい場合がある。そこで、正方形や円形でなく、長手方向に延びた形状を有するタッチ電極を用いる静電容量式タッチスイッチ装置において、タッチ状態から非タッチ状態に移行する際の反応(レスポンス)を早める技術が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、静電容量式タッチスイッチ装置が提供される。この静電容量式タッチスイッチ装置は、長手方向と前記長手方向に垂直な短手方向とを有する平面形状のタッチ電極と、タッチ操作に応じた前記タッチ電極の静電容量の変化に基づいてタッチ操作の有無を判定するタッチ検出回路と、を備える。前記タッチ電極は、前記長手方向に沿った少なくとも1つの位置に設けられて前記長手方向よりも前記短手方向に近い方向に延びるスリット部を有し、前記スリット部によって部分的に分離されているとともに互いに接続されている複数の小タッチ領域に分割されている。前記静電容量式タッチスイッチ装置は、更に、前記スリット部の中に配置され、前記タッチ電極と絶縁されているガード電極を有する。
この形態の静電容量式タッチスイッチ装置によれば、タッチ電極がスリット部とガード電極によって正方形に近い形状の複数の小タッチ領域に分割されているので、タッチ操作において、タッチ状態から非タッチ状態に移行する際のタッチ電極の反応を早めることができる。また、配線接続に関しても、例えば複数の正方形のタッチ電極を設けるとともにそれらを配線で改めて接続する場合に比べて、この形態の静電容量式タッチスイッチ装置によれば、各正方形に近い小タッチ領域が互いに接続されているので、配線を簡略化でき、設計の負荷を軽減できる。
(2)上記形態の静電容量式タッチスイッチ装置において、前記ガード電極は、接地電極、又は、前記タッチ電極が設けられた基板に形成されたグラウンドパターンに接続されていてもよい。この形態の静電容量式タッチスイッチ装置によれば、タッチ電極がスリット部とガード電極によって複数の小タッチ領域同士を電気的により確実に分離できるので、タッチ操作において、タッチ状態から非タッチ状態に移行する際のタッチ電極の反応を早めることができる。
(3)上記形態の静電容量式タッチスイッチ装置において、前記タッチ電極の前記複数の小タッチ領域は、個々の小タッチ領域において、前記小タッチ領域の外接矩形の前記長手方向に沿った長さと前記短手方向に沿った幅の比の値が0.7以上1.3以下であるものとしてもよい。この形態の静電容量式タッチスイッチ装置によれば、小タッチ領域がより正方形に近い形状であるので、タッチ操作において、タッチ状態から非タッチ状態に移行する際のタッチ電極の反応を早めることができる。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、静電容量式タッチスイッチ装置の製造方法、静電容量式タッチ電極、静電容量式タッチ電極の製造方法等の形態で実現することができる。
本発明の第1実施形態における静電容量式タッチスイッチ装置のシステム構成を示す説明図。 タッチパネルの平面図。 タッチパネルの断面図。 比較例におけるタッチパネルの平面図。 タッチ操作を行う際のタッチ電極の静電容量の時間変化を例示する図。 タッチ操作を行う際のタッチ電極の感度変化を例示する図。 タッチ電極のスリット部を拡大した図。 幅の異なるスリット部を備えるタッチ電極の静電容量の時間変化を例示する図。 他の実施形態におけるタッチパネルの平面図。 他の実施形態におけるタッチパネルの平面図。 他の実施形態におけるタッチパネルの平面図。 他の実施形態におけるタッチパネルの平面図。 他の実施形態におけるタッチパネルの平面図。 他の実施形態におけるタッチパネルの平面図。 従来のタッチ電極の感度変化を例示する図。 従来の他のタッチ電極の感度変化を例示する図。
・第1実施形態:
図1は、本発明の第1実施形態における静電容量式タッチスイッチ装置900のシステム構成を示す説明図である。静電容量式タッチスイッチ装置900は、例えば空気調和機のコントローラに使用される。静電容量式タッチスイッチ装置900は、一対のタッチ電極110,120を含むタッチパネル100と、一対のタッチ検出回路210,220と、抵抗R1,R2,R3,R4と、マイクロコンピュータ(以降、「マイコン」と略称する)300とを備える。タッチ電極110はタッチ検出回路210と接続され、タッチ電極120はタッチ検出回路220と接続されている。タッチ検出回路210には、基準電圧Vrefを抵抗R1,R2で分圧した電圧Vin1が入力され、タッチ検出回路220には、基準電圧Vrefを抵抗R3,R4で分圧した電圧Vin2が入力される。これらの電圧Vin1,Vin2は、タッチ検出回路210,220の閾値(後述)を調整するための電圧である。マイコン300は、中央処理装置と、主記憶装置とを備える。
操作者(人)がタッチパネル100にタッチ操作を行うと、タッチ電極110,120に静電容量の変化が発生する。タッチ検出回路210,220は、タッチ電極110,120に発生した静電容量の変化に応じて、タッチの有無を示す出力信号Sout1,Sout2をそれぞれ生成して、マイコン300に出力する。マイコン300は、入力される信号Sout1,Sout2に基づいて、操作者によるタッチ電極110,120へのタッチ操作の有無を判定する。
図2は、タッチパネル100の平面図である。図2において、X方向とY方向は互いに垂直である。タッチパネル100は、タッチ電極110,120が設けられた基板160と、ディスプレイ170とを備える。ディスプレイ170は、液晶ディスプレイ等の視覚表示装置であり、空気調和機の設定温度を表示する。タッチ電極110,120の上には、設定温度の上昇と下降いずれであるかを示す調温マーク141,142が描かれている。温度調節の際、操作者は、調温マーク141,142の領域を含むタッチ電極110,120の全域のうちのいずれかの位置をタッチすることによって、設定温度を変更可能である。
タッチ電極110,120は、銅箔やカーボン、導電ゴム等の導体によって形成されており、長手方向と短手方向とを有する平面台形の形状を有する。本明細書では、「長手方向」は、X方向と平行な方向であり、「短手方向」は、長手方向と垂直な方向(Y方向と平行な方向)である。以降は、「X方向」を「長手方向X」と呼び、「Y方向」を「短手方向Y」と呼ぶときもある。なお、一対のタッチ電極110,120は、タッチパネル100のX方向に沿った中心軸を対称軸として上下対称であり、同一の構造を有する。
タッチ電極110には、長手方向Xに沿った2つの位置に、短手方向Yに沿って延びるスリット部111,112が設けられている。スリット部111,112は、タッチ電極110を3つの小タッチ領域S1,S2,S3に分割している。小タッチ領域S1,S2は、スリット部111によって部分的に分離されているとともに互いに接続されており、小タッチ領域S2,S3は、スリット部112によって部分的に分離されているとともに互いに接続されている。なお、各小タッチ領域S1,S2,S3の境界は、スリット部111,112をそのまま延長して小タッチ領域S1,S2,S3同士を完全に分離した状態を想定して定めることができる。従って、例えば、2つの小タッチ領域S1,S2の間には、どちらの小タッチ領域S1,S2にも属さずスリット部111と同じ幅を有する接続領域CAが存在する。
タッチ電極110の小タッチ領域S1は、外接矩形の長手方向Xに沿った長さLと短手方向Yに沿った幅Wの比L/Wの値が約1の台形形状を有する。小タッチ領域S2は略正方形であり、その外接矩形の長手方向Xに沿った長さLが小タッチ領域S1の外接矩形の長さLと同一の大きさであり、短手方向Yに沿った幅Wが小タッチ領域S1の外接矩形の幅Wと同一幅である。小タッチ領域S3は、小タッチ領域S1と同一形状である。このように、各小タッチ領域S1,S2,S3それぞれの外接矩形の長手方向Xに沿った長さLと短手方向Yに沿った幅Wの比L/Wの値が約1である。なお、各小タッチ領域S1,S2,S3の寸法を規定する外接矩形は、それぞれの外接矩形の四辺が各小タッチ領域S1,S2,S3それぞれに接し、タッチ電極110の長手方向Xに平行な辺と、短手方向Yに平行な辺とを有する最小の矩形として定義する。
各スリット部111,112それぞれの中には、ガード電極131,132がそれぞれ配置されている。ガード電極131,132は、タッチ電極110とは絶縁されている。なお、各スリット部111,112は、タッチ電極110の短手方向Yに沿って測ったスリット部111,112のサイズが、タッチ電極110の短手方向Yの幅Wの80%以上100%未満に設定されていることが好ましい。換言すれば、タッチ電極110の短手方向Yに沿って測った接続領域CAのサイズが、タッチ電極110の短手方向Yの幅Wの20%未満に設定されていることが好ましい。ガード電極131,132も同様である。こうすれば、複数の小タッチ領域S1,S2,S3を確実に電気的に分離できる。
図3は、図2におけるタッチパネル100のIII−III断面の説明図である。図3では、タッチパネル100の部品を収容するパネルケース190が描かれている。パネルケース190の上部には、ガラス180が配置されている。ガラス180とタッチ電極110との間には、エアギャップAGが存在している。基板160のタッチ電極110側とは反対側の面には、グラウンドパターン150と配線接続パターン153が設けられている。各ガード電極131,132はそれぞれ、基板160に設けられたスルーホール144,146を通じてグラウンドパターン150に接続されている。グラウンドパターン150は、より大きな金属製部材に接続されることによって実質的に接地されていることが好ましいが、実質的に接地されていなくてもよい。なお、ガード電極131,132は、グラウンドパターン150に接続される代わりに、接地電極(図示せず)に接続されてもよい。また、タッチ電極110は、基板160に設けられたスルーホール143を通じて配線接続パターン153に接続され、配線接続パターン153を経由してタッチ検出回路210(図1)に接続されている。
図4は、比較例におけるタッチパネル500の平面図である。図2に示す本発明の第1実施形態との違いは、タッチ電極510,520はスリット部を有しておらず、ガード電極が配置されていない点であり、他の構成は第1実施形態と同様である。
図5は、操作者が図2に示すタッチパネル100と、図4に示すタッチパネル500に対し、タッチ操作を行う際のタッチ電極110,510の静電容量の時間変化を例示する図である。グラフG1は、タッチ電極110の静電容量の時間変化を示すグラフであり、グラフGcは、比較例のタッチ電極510の静電容量の時間変化を示すグラフである。ON閾値とOFF閾値は、タッチパネルにタッチ操作が行われているか否かを判定する指標である。タッチ電極の静電容量がON閾値以を上回れば、タッチ操作が行われていると判定される。タッチ状態となった後にタッチ電極の静電容量がOFF閾値を下回れば、タッチ操作が行われていないと判定される。
時刻T0〜T1の間、操作者は指をタッチパネル100,500に接近し、時刻T1に指がタッチパネル100,500の表面と接触する。この過程では、タッチ電極110,510の静電容量が増加し、ON閾値を上回ると、タッチ操作が行われていると判定される。なお、発明者の実験によれば、タッチ電極の形状の違いは、非タッチ状態からタッチ状態に移行するときの静電容量の変化には大きな影響を与えない。従って、図5においても、時刻T0〜T1の間のグラフG1,Gcの差はほとんどない。時刻T1〜T2の間、操作者の指がタッチパネル100,500の表面と接触したまま滞留し、タッチ電極110,510に静電容量の変化が生じない。
時刻T2以降、操作者は指をタッチパネル100,500から離し、タッチ電極110,510の静電容量が減少する。この過程では、タッチ電極110の静電容量は時刻T2〜T3の間に急激に減少し、時刻T3にOFF閾値を下回る。一方、比較例のタッチ電極510の静電容量は時刻T2〜T4の間に徐々に減少し、時刻T4にOFF閾値を下回る。従って、操作者の指がタッチパネル100を離れてから時刻T3までの間に、タッチ操作が行われていると判定されるのに対し、操作者の指が比較例のタッチパネル500を離れてから時刻T4までの間に、タッチ操作が行われていると判定される。このため、本発明の第1実施形態のタッチパネル100と比べて、比較例のタッチパネル500へのタッチ操作では、操作者は時刻T3〜T4の間に反応が鈍いという不快感を覚える。
図6は、図5と同様なタッチ操作において、タッチ電極の感度変化を例示する図である。グラフF1は、タッチ電極110(図2)の感度と、指とタッチ電極110の距離との関係を示すグラフであり、グラフFcは、比較例のタッチ電極510(図4)の感度と、指とタッチ電極510の距離との関係を示すグラフである。OFF閾値は、図5のOFF閾値と対応し、タッチ操作が行われていないと判定される上限値である。
グラフF1が示すように、操作者の指がタッチパネル100(図2)をタッチして離れていく際、タッチ電極110の感度が急激に降下し、指とタッチ電極110の距離D3以降には、タッチ操作が行われていないと判定される。一方、グラフFcに示すように、操作者の指が比較例のタッチパネル500(図4)から離れていく際、タッチ電極510の感度が徐々に降下し、指とタッチ電極510の距離D4以降には、タッチ操作が行われていないと判定される。本発明の第1実施形態のタッチパネル100と比べて、比較例のタッチパネル500へのタッチ操作では、操作者の指がタッチパネル500から距離D3よりも大きい距離D4を離れるまで、タッチ操作が行われていると判定されるので、操作者は反応が鈍いという不快感を覚える。なお、グラフF1は、図15に示す正方形のタッチ電極601に対してタッチ操作を行う際のタッチ電極601の感度変化を示すグラフとほぼ同様であり、グラフFcは、図16に示す長方形のタッチ電極602に対してタッチ操作を行う際のタッチ電極602の感度変化を示すグラフとほぼ同様である。
図6から分かるように、図2に示す長方形に近いタッチ電極110は、スリット部111,112とガード電極131,132によって正方形に近い小タッチ領域S1,S2,S3に分割されているので、タッチ操作において操作者に反応が鈍いという不快感を覚えさせることを抑制できる。また、各小タッチ領域S1,S2,S3はそれぞれの外接矩形の長手方向Xに沿った長さLと短手方向Yに沿った幅Wの比L/Wの値が約1であり、より正方形に近い形状であるので、操作者に反応が鈍いという不快感を覚えさせることを更に抑制できる。なお、この効果はタッチ電極120においても同様である。また、各小タッチ領域S1,S2,S3の寸法の比L/Wの値は、0.7以上1.3以下の範囲に設定することが好ましい。こうすれば、各小タッチ領域S1,S2,S3がより正方形に近い形状であるので、タッチ操作において、タッチ状態から非タッチ状態に移行する際のタッチ電極110の反応を早めることができる。
図7は、タッチ電極110のスリット部111を拡大した図である。スリット部111は、X方向に沿った幅Rを有する。ガード電極131は、X方向に沿った幅Mを有する。また、図7には省略したが、タッチ電極110のスリット部112(図2)も同様にX方向に沿った幅Rを有し、ガード電極132(図2)も同様にX方向に沿った幅Mを有する。
図8は、ガード電極131,132の幅M(図7)を一定値(1mm)にし、タッチ電極110のスリット部111,112の幅R(図7)を1.5mm〜7.5mmの範囲で変更した場合に、タッチパネル100(図2)へタッチ操作を行う際のタッチ電極110の静電容量の時間変化を例示する図である。グラフGcは、図5に示す比較例のグラフGcと同一であり、スリット部が設けられていないタッチ電極510(図4)の静電容量の時間変化を示している。グラフG1は、図5に示す第1実施形態のグラフG1と同一であり、幅Rが2.5mmのスリット部111,112が設けられたタッチ電極110の静電容量の時間変化を示している。グラフG2〜G4は、スリット部111,112の幅Rが異なる実験例である。グラフGc,G1〜G4は、操作者の指がタッチパネル100(500)に接近すると上昇し、タッチパネル100(500)に停滞すると水平移動し、タッチパネル100(500)から離れると下降する。
タッチ電極110のスリット部111,112の幅Rが2.5mm(グラフG1)の場合は、幅Rが他の値の場合と比べて、指が離れていく際のタッチ電極110の静電容量の減少がより急激なので、操作者は反応が鈍いという不快感を覚えにくい。また、スリット部111,112の幅Rが2.5mm(グラフG1)の場合は、幅Rが5.0mm(グラフG3),7.5mm(グラフG4)の場合と比べて、非タッチ時とタッチ時のタッチ電極110の静電容量の変化量がより多いので、図5に示すON閾値とOFF閾値の範囲を広く設定できる。従って、タッチ電極110のスリット部111,112の幅Rを2.0mm以上3.0mm以下に設定することが好ましい。
なお、ガード電極131,132がグラウンドパターン150または接地電極に接続されていれば、タッチ時にタッチ電極110に発生する電気的変化によって各小タッチ領域S1,S2,S3が互いに影響を及ぼすことが緩和される。このため、各小タッチ領域S1,S2,S3を電気的に確実に分離できるので、スリット部111,112の幅Rを小さく形成することができ、各小タッチ領域S1,S2,S3の面積を増大できる。この結果、操作者の指がタッチ電極110に接触した際のタッチ電極の反応を早めることができる。
以上説明したように、第1実施形態では、長手方向Xと短手方向Yを有するタッチ電極110がスリット部111,112とガード電極131,132によって小タッチ領域S1,S2,S3に分割されているので、タッチ操作において、タッチ状態から非タッチ状態に移行する際のタッチ電極110の反応を早めることができる。また、配線接続に関しても、例えば複数の正方形のタッチ電極を設けるとともにそれらを配線で改めて接続する場合に比べて、タッチ電極110の各正方形に近い小タッチ領域S1,S2,S3が互いに接続されているので、配線を簡略化でき、設計の負荷を軽減できる。
・他の実施形態:
図9〜図14は、他の実施形態におけるタッチパネル100の平面図であり、図2に対応した図である。図2に示す第1実施形態との違いは、タッチ電極110,120の形状であり、他の構成は第1実施形態と同様である。
図9の例では、タッチ電極110,120は両側の小タッチ領域S1,S3が1/4円の形状となっている。図10の例では、タッチ電極110,120は両側の小タッチ領域S1,S3が中央の小タッチ領域S2と同様な略正方形の形状となっている。図11の例では、タッチ電極110,120は小タッチ領域S1,S2,S3が略円形の形状となっている。図12の例では、タッチ電極110,120は両側の小タッチ領域S1,S3が略半円形の形状となっている。また、スリット部111,112は、タッチ電極110の対向する辺に達しておらず、両端が閉じた開口である。なお、図12の場合は、上下の2つの接続領域CAのタッチ電極110の短手方向Yに沿って測った合計のサイズが、タッチ電極110の短手方向Yの幅Wの20%未満に設定されていることが好ましい。
図13の例では、タッチ電極110(120)は1つのスリット部111によって2つの小タッチ領域S1,S2に分割され、小タッチ領域S1,S2は略1/4円の形状となっている。また、各小タッチ領域S1,S2の外接矩形の長手方向Xに沿った長さLeと短手方向Yに沿った幅Weの比Le/Weの値は約1.3である。図14の例では、タッチ電極110(120)はスリット部111,112が長手方向Xと角度θ(45°<θ<90°)を形成している。図14のスリット部111,112も、タッチ電極110の長手方向Xよりも短手方向Yに近い方向に延びているという点で、図2,9〜13のスリット部111,112と共通している。この説明から分かるように、「スリット部111,112がタッチ電極110の長手方向Xよりも短手方向Yに近い方向に延びる」とは、スリット部111,112と長手方向Xとをなす角度θが45°<θ≦90°を満足することを意味する。また、図14において、各小タッチ領域S1,S2,S3の外接矩形の長手方向Xに沿った長さLfと短手方向Yに沿った幅Wの比Lf/Wの値は約1.3である。なお、図14に示すスリット部111,112の場合にも、タッチ電極110の短手方向Yに沿って測ったスリット部111,112のサイズが、タッチ電極110の短手方向Yの幅Wの80%以上100%未満に設定されていることが好ましい。
なお、図9〜図14の例においても、各小タッチ領域S1,S2,S3の寸法を規定する外接矩形は、それぞれの外接矩形の四辺が各小タッチ領域S1,S2,S3それぞれに接し、タッチ電極110の長手方向Xに平行な辺と、短手方向Yに平行な辺とを有する最小の矩形として定義する。
これらの各実施形態においても、タッチ電極110がスリット部111,112とガード電極131,132によって小タッチ領域S1,S2,S3に分割されているので、タッチ操作において、タッチ状態から非タッチ状態に移行する際のタッチ電極110の反応を早めることができる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
100…タッチパネル
110,120…タッチ電極
111,112…スリット部
131,132…ガード電極
141,142…調温マーク
143,144,146…スルーホール
150…グラウンドパターン
153…配線接続パターン
160…基板
170…ディスプレイ
180…ガラス
190…パネルケース
210,220…タッチ検出回路
300…マイコン
500…タッチパネル
510,520…タッチ電極
601…タッチ電極
602…タッチ電極
900…静電容量式タッチスイッチ装置

Claims (3)

  1. 静電容量式タッチスイッチ装置であって、
    長手方向と前記長手方向に垂直な短手方向とを有する平面形状のタッチ電極と、
    タッチ操作に応じた前記タッチ電極の静電容量の変化に基づいてタッチ操作の有無を判定するタッチ検出回路と、
    を備え、
    前記タッチ電極は、前記長手方向に沿った少なくとも1つの位置に設けられて前記長手方向よりも前記短手方向に近い方向に延びるスリット部を有し、前記スリット部によって部分的に分離されているとともに互いに接続されている複数の小タッチ領域に分割されており、
    前記静電容量式タッチスイッチ装置は、更に、
    前記スリット部の中に配置され、前記タッチ電極と絶縁されているガード電極を有する、
    静電容量式タッチスイッチ装置。
  2. 請求項1に記載の静電容量式タッチスイッチ装置において、
    前記ガード電極は、接地電極、又は、前記タッチ電極が設けられた基板に形成されたグラウンドパターンに接続されている、
    静電容量式タッチスイッチ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の静電容量式タッチスイッチ装置において、
    前記タッチ電極の前記複数の小タッチ領域は、個々の小タッチ領域において、前記小タッチ領域の外接矩形の前記長手方向に沿った長さと前記短手方向に沿った幅の比の値が0.7以上1.3以下である、
    静電容量式タッチスイッチ装置。
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