JP6647901B2 - 静電入力装置、静電入力装置用プログラム - Google Patents
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この構成によれば、上記第2の条件をさらに満たす場合に、前記検出面に近接する物体が掌であると判定することで、より高精度な判定を行うことができる。
動かして入力操作をすることが通常である。つまり、一旦載置した掌は、通常移動させずに入力操作を行うことが多いが、掌の接触量が不十分、またはセンサ端で指を検出する電極数が不安定な場合、同掌を指と誤検出する事象が生じやすい。上記の構成では、検出面に近接する物体が掌であると判定した場合、次回からの判定において所定の幅を変更し、例えば低くすることで、掌であると判定されやすくする。このため、掌による誤操作を効果的に防止できるとともに、指先による正規の操作を円滑に行なうことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る静電入力装置2をノートPC1に搭載した図である。図2は、実施形態に係る静電入力装置2のシステム構成図である。図3は、静電入力装置2に指や掌が接触又は近接した状態を示す図である。図4及び図5は、本発明の実施形態に係る静電入力装置の動作を説明するフローチャートである。
以下、図1〜図3を参照して、実施形態に係る静電入力装置2の構成について説明する。
なお本実施例のX電極5およびY電極6は、静電容量値に変換される電圧を出力する検出手段であるが、これに限らず、例えば指の圧力等の他の変量を検出し出力する方式であってもよい。
具体的には、判定部86は、変量検出部81で検出される変量に基づいて、検出面3に接触等する物体が指先であるか掌であるかを判定する。例えば、EP判定を行う場合、判定部86は、検出面3の周端部3A〜3Dにおいて検出面3の端部に沿って並列する電極のうち、静電容量に対応した変量が閾値を越える電極が互いに隣り合って存在する長さが所定の幅(閾値)を超える場合、検出面3に接触等する物体が掌であると判定する。
さらに、判定部86は、位置算出部84で算出した位置情報に基づき最初のタッチ位置から接触領域が移動したか否かを判定し、所定量以上の移動を検出した場合、検出面3に接触する物体が掌でないと判定する。なお、判定部86の詳細動作ついては、図4及び図5を参照して後述する。
さらに、判定部86が、面積算出部85で算出された面積及び指認識部83で認識した接触領域の長さの両方に基づいて検出面3に接触等する物体が掌であるかを判定するように構成してもよい。
このため、本実施形態では、検出面3の周端部3A〜3Dにおいて検出面3の端部に沿って並列する電極のうち、静電容量に対応した変量が閾値を越える電極が互いに隣り合って存在する長さが所定の幅を超え、かつ前記静電容量に対応した変量が閾値を越える電極の存在する領域の面積又は長さが所定の面積又は長さに対応する条件を超える検出面3に近接する物体は掌であると判定している。
また、面積算出部805は、指認識部83で認識した接触領域毎の面積を算出する(S103)。なお、位置算出と面積算出は、どちらを先に行っても良い。
判定部86は、検出面3に指によるタッチ操作が行われたかを判定する(S104)。指によるタッチ操作が行われていない場合(S104のNo)、制御部87は、AP判定及びEP判定のフラグをOffにする(S105)。
次に、制御部87は、前回(前のサイクルで)タッチ操作が行われていた場合、指のリリースデータ(指が検出面3から離れた旨のデータ)を通知する(S106)。
なお、1stタッチであるかの判定は、今回のタッチ位置から所定距離内に前回タッチ座標がない場合に1stタッチであると判定する。
なお、このとき所定量C1の値をX方向とY方向で変えても良い。また領域をセンサ上下左右端にて記載しているが、センサ端領域をさらに分解して定義し、個別に所定量Cを定義しても良い。
次に、制御部87は、タッチ位置の座標データを、判定部876の判定結果(指であるか掌であるか)とともに次の処理工程、例えばPC(不図示)へと通知する(S119)。なお、掌判定である場合、PC側ドライバの処理工程において、入力を一定時間(例えば、0.5sec)無効とする処理等を行うようにしてもよい。
また、所定量以上動いていない場合(S112のNo)、S109の動作へと移行する。即ち、1stタッチから所定距離以上動いていない操作指についてのみEP判定を行う。
ここで、ボタンスイッチとは静電入力装置2に付随して使用されるボタンスイッチであり、静電入力装置2に隣接して配置されるか、あるいは静電入力装置2の下部に配設されて使用者が指で検出面3を押し下げることにより操作されるボタンスイッチある。ボタンスイッチ操作の出力は、制御手段8でも取得できるように構成される。
ボタンスイッチは、例えば静電入力装置でPC画面上のポインタを所定の位置まで移動させ、その位置でボタンスイッチを押し下げることにより操作決定やメニューを表示させる等のように、静電入力装置と連動しながら使用される。このようなボタンスイッチ操作が行われた場合、指で検出面3を押し下げるために、通常の指での入力操作に比べ、接触面積が大きくなったりする場合がある。このような時に掌と誤判別されることを防ぐために、上記の様な構成にしても良い。
なお、本発明は上述した実施形態には限定されない。すなわち、当業者は、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し、様々な変更、コンビネーション、サブコンビネーション、並びに代替を行ってもよい。
2…静電入力装置(タッチパッド)
3…検出面
3A〜3D…周端部
4…基板
5…X電極
6…Y電極
7…配線
8…制御手段
81…変量検出部
82…二値化部
83…指認識部
84…位置算出部
85…面積算出部
86…判定部
87…制御部
101…静電入力装置用プログラム
Claims (10)
- 複数の電極を有し、検出面に物体が近接した際に前記複数の電極と前記物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置であって、
前記静電容量に対応した変量を検出する変量検出部と、
前記変量検出部で検出される変量に基づいて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する判定部とを有し、
前記判定部は、
前記検出面の周端部において前記検出面の端部に沿って並列する電極のうち、前記静電容量に対応した変量が閾値を越える電極が互いに隣り合って存在する長さが所定の幅を超えるという第1の条件と、
前記検出面の全面において、前記静電容量に対応した変量が閾値を越える電極の存在する領域の面積又は長さが所定の面積又は長さに対応する条件を超えるという第2の条件と
を用いて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する
静電入力装置。 - 複数の電極を有し、検出面に物体が近接した際に前記複数の電極と前記物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置であって、
前記静電容量に対応した変量を検出する変量検出部と、
前記変量検出部で検出される変量に基づいて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する判定部とを有し、
前記判定部は、
前記検出面の周端部において前記検出面の端部に沿って並列する電極のうち、前記静電容量に対応した変量が閾値を越える電極が互いに隣り合って存在する長さが所定の幅を超えるという第1の条件と、
前記検出面の全面において、前記静電容量に対応した変量が閾値を越える電極の存在する領域の面積又は長さが所定の面積又は長さに対応する条件を超えるという第2の条件と
の何れか一方の条件、または双方の条件が満される場合に、前記検出面に近接する物体が掌であると判定する
静電入力装置。 - 複数の電極を有し、検出面に物体が近接した際に前記複数の電極と前記物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置であって、
前記静電容量に対応した変量を検出する変量検出部と、
前記変量検出部で検出される変量に基づいて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する判定部とを有し、
前記判定部は、
前記検出面の周端部において前記検出面の端部に沿って並列する電極のうち、前記静電容量に対応した変量が閾値を越える電極が互いに隣り合って存在する長さが所定の幅を超えるという第1の条件と、
前記検出面の全面において、前記静電容量に対応した変量が閾値を越える電極の存在する領域の面積又は長さが所定の面積又は長さに対応する条件を超えるという第2の条件と
の何れか一方の条件、または双方の条件が満される場合に、前記検出面に近接する物体が掌であると判定し、
前記検出面に近接する物体が掌であると判定した場合、次回からの判定において前記第2の条件を変更する
静電入力装置。 - 複数の電極を有し、検出面に物体が近接した際に前記複数の電極と前記物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置であって、
前記静電容量に対応した変量を検出する変量検出部と、
前記変量検出部で検出される変量に基づいて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する判定部とを有し、
前記判定部は、
前記検出面の周端部において前記検出面の端部に沿って並列する電極のうち、前記静電容量に対応した変量が閾値を越える電極が互いに隣り合って存在する長さが所定の幅を超えるという第1の条件と、
前記検出面の全面において、前記静電容量に対応した変量が閾値を越える電極の存在する領域の面積又は長さが所定の面積又は長さに対応する条件を超えるという第2の条件と
の何れか一方の条件、または双方の条件が満される場合に、前記検出面に近接する物体が掌であると判定し、
前記検出面に近接する物体が掌であると判定した場合、次回からの判定において前記所定の面積を変更する
静電入力装置。 - 複数の電極を有し、検出面に物体が近接した際に前記複数の電極と前記物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置であって、
前記静電容量に対応した変量を検出する変量検出部と、
前記変量検出部で検出される変量に基づいて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する判定部とを有し、
前記判定部は、
前記検出面の周端部において前記検出面の端部に沿って並列する電極のうち、前記静電容量に対応した変量が閾値を越える電極が互いに隣り合って存在する長さが所定の幅を超えるという第1の条件満たした場合に、前記検出面に近接する物体が掌であると判定し、
前記検出面に近接する物体が掌であると判定した場合、次回からの判定において前記所定の幅を変更する
静電入力装置。 - 複数の電極を有し、検出面に物体が近接した際に前記複数の電極と前記物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置であって、
前記静電容量に対応した変量を検出する変量検出部と、
前記変量検出部で検出される変量に基づいて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する判定部とを有し、
前記判定部は、
前記検出面の周端部において前記検出面の端部に沿って並列する電極のうち、前記静電容量に対応した変量が閾値を越える電極が互いに隣り合って存在する長さが所定の幅を超えるという第1の条件満たした場合に、前記検出面に近接する物体が掌であると判定し、
前記検出面に近接する物体が所定量以上移動した場合、指先であると判定する
静電入力装置。 - 前記判定部で前記検出面に近接する物体が掌であると判定された場合に、掌であると判定された物体の前記検出面への入力操作を無効とする制御部を有する請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の静電入力装置。
- 前記判定部は、
前記静電容量に対応した変量が閾値を越える電極が互いに隣り合って存在する領域が、角部を挟んで隣り合って存在する場合、前記角部を挟んで隣り合って存在する領域の静電容量に対応した変量の合計値を算出して、前記検出面に近接する物体が掌であると判定する請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の静電入力装置。 - 複数の電極を有し、検出面に物体が近接した際に前記複数の電極と前記物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置が実行する静電入力装置用プログラムであって、
前記静電容量に対応した変量を検出する工程と、
検出される変量に基づいて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する工程とをコンピュータに実行させ、
前記判定する工程では、
前記検出面の周端部において前記検出面の端部に沿って並列する電極のうち、前記静電容量に対応した変量が閾値を越える電極が互いに隣り合って存在する長さが所定の幅を超えるという第1の条件と、
前記検出面の全面において、前記静電容量に対応した変量が閾値を越える電極の存在する領域の面積又は長さが所定の面積又は長さに対応する条件を超えるという第2の条件と
を用いて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する
静電入力装置用プログラム。 - 複数の電極を有し、検出面に物体が近接した際に前記複数の電極と前記物体との間に生じる静電容量に応じて入力操作を受付ける静電入力装置が実行する静電入力装置用プログラムであって、
前記静電容量に対応した変量を検出する工程と、
検出される変量に基づいて、前記検出面に近接する物体が指先であるか掌であるかを判定する工程とをコンピュータに実行させ、
前記判定する工程では、
前記検出面の周端部において前記検出面の端部に沿って並列する電極のうち、前記静電容量に対応した変量が閾値を越える電極が互いに隣り合って存在する長さが所定の幅を超えるという第1の条件と、
前記検出面の全面において、前記静電容量に対応した変量が閾値を越える電極の存在する領域の面積又は長さが所定の面積又は長さに対応する条件を超えるという第2の条件と
の何れか一方の条件、または双方の条件が満される場合に、前記検出面に近接する物体が掌であると判定する
静電入力装置用プログラム。
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