JP2014235927A - 静電タッチスイッチ装置用電極及び静電タッチスイッチ装置 - Google Patents

静電タッチスイッチ装置用電極及び静電タッチスイッチ装置 Download PDF

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知康 鈴木
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Abstract

【課題】配線が配置された配線領域になされた意図せぬ操作を検出する誤検出を抑制すると共に、複数の電極に跨がるような操作の検出を可能とする静電タッチスイッチ装置用電極及び静電タッチスイッチ装置を提供する。【解決手段】静電タッチスイッチ装置用電極1は、基体10に設けられ、接近した指3を検出する複数の電極(第1の電極11〜第9の電極19)と、基体10に設けられ、複数の電極に電気的に接続された複数の配線(第1の配線110〜第9の配線190)と、複数の配線と絶縁されると共に複数の配線に沿って設けられ、複数の配線が設けられた配線領域101に接近した指3を検出する少なくとも1つの配線領域用電極と、を備えて概略構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、静電タッチスイッチ装置用電極及び静電タッチスイッチ装置に関する。
従来の技術として、基板の表面に配置され、被検物の接近を検出する複数の検出部と、基板の表面に配置され、一端が複数の検出部のそれぞれに接続され、他端が信号処理回路に接続された複数の配線ラインと、を有し、配線ラインの近傍には、基板の予め定められた領域において、他の検出部の配線ラインが予め定められた間隔で配置されているタッチセンサが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このタッチセンサは、被検物が配線ラインに接近すると、近傍の他の配線ラインにも接近することとなり、複数の検出部で被検物の接近を検出する。従って、信号処理回路は、複数の検出部で被検物の接近が検出された際には、被検物が検出部に接近したのではなく、配線ラインに接近したと判定すると共に、なされた操作が正しい操作ではないと判定することが可能となり、誤操作を防止することができる。
特開2012−243513号公報
しかし、従来のタッチセンサは、配線ラインになされた操作を正しい操作ではないと判定することはできるが、複数の検出部に対する操作を禁止したり、接近した被検物を複数の検出部で検出しないように検出部同士を離して配置したりしなければならない問題がある。
従って、本発明の目的は、配線が配置された配線領域になされた意図せぬ操作を検出する誤検出を抑制すると共に、複数の電極に跨がるような操作の検出を可能とする静電タッチスイッチ装置用電極及び静電タッチスイッチ装置を提供することにある。
本発明の一態様は、基体に設けられ、接近した検出対象物を検出する複数の電極と、基体に設けられ、複数の電極に電気的に接続された複数の配線と、複数の配線と絶縁されると共に複数の配線に沿って設けられ、複数の配線が設けられた配線領域に接近した検出対象物を検出する少なくとも1つの配線領域用電極と、を備えた静電タッチスイッチ装置用電極を提供する。
本発明によれば、配線が配置された配線領域になされた意図せぬ操作を検出する誤検出を抑制すると共に、複数の電極に跨がるような操作の検出を可能とすることができる。
図1(a)は、実施の形態に係る静電タッチスイッチ装置用電極の概略図であり、(b)は、図1(a)のI(b)-I(b)線で切断した断面を矢印方向から見た断面図である。 図2(a)は、実施の形態に係る静電タッチスイッチ装置用電極が用いられた静電タッチスイッチ装置の概略図であり、(b)は、電極の配置の概略図であり、(c)は、静電タッチスイッチ装置のブロック図である。 図3は、実施の形態に係る静電タッチスイッチ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
(実施の形態の要約)
実施の形態に係る静電タッチスイッチ装置用電極は、基体に設けられ、接近した検出対象物を検出する複数の電極と、基体に設けられ、複数の電極に電気的に接続された複数の配線と、複数の配線と絶縁されると共に複数の配線に沿って設けられ、複数の配線が設けられた配線領域に接近した検出対象物を検出する少なくとも1つの配線領域用電極と、を備えて概略構成されている。
この静電タッチスイッチ装置用電極は、配線が配置された配線領域になされた意図せぬ操作を検出する誤検出を抑制すると共に、複数の電極に跨がるような操作の検出を可能とすることができる。
具体的には、静電タッチスイッチ装置用電極は、複数の配線が配置された配線領域に、少なくとも1つの配線領域用電極を配置することで、配線領域になされた意図せぬ操作を、配線領域用電極によって検出することができる。従って静電タッチスイッチ装置用電極は、後段の処理において、配線領域になされた操作と、電極になされた操作と、を容易に区別させることができ、誤検出を抑制させることができる。
また静電タッチスイッチ装置用電極は、配線に接近した検出対象物の検出と、電極に接近した検出対象物の検出と、を区別するために、同一周期における複数の電極に対する操作を禁止すると共に、電極を離して配置するような構成が必要ないので、電極に跨がる操作を検出することができる。なお、当該周期とは、全ての電極から順番に、操作を検出したか否かの情報を含む電極情報を読み出すのに要する期間を示している。以下で説明する読出周期は、全ての電極から後述する電極情報、及び全ての配線領域用電極から後述する配線領域情報、を読み出すのに要する期間を示すものとする。
[実施の形態]
(静電タッチスイッチ装置用電極1の構成)
図1(a)は、実施の形態に係る静電タッチスイッチ装置用電極の概略図であり、(b)は、図1(a)のI(b)-I(b)線で切断した断面を矢印方向から見た断面図である。なお、実施の形態に係る各図において、図形間の比率は、実際の比率とは異なる場合がある。
図1(a)に示す静電タッチスイッチ装置用電極1は、後述する静電容量式の静電タッチスイッチ装置の電極として用いられるものである。静電容量式の静電タッチスイッチ装置とは、検出対象物と電極との間に生じる静電容量の変化を監視することにより、電極に対する検出対象物の接近を検出するセンサ装置である。
また本実施の形態では、この静電タッチスイッチ装置は、一例として、車両に搭載される後述する空調装置の設定温度の調整、及び温度調整された空気の風量の調整等を指示するために用いられるものとする。なお本実施の形態では、図1(b)に示すように、検出対象物は指3であるものとするが、これに限定されず、導電性を有するペン等であっても良い。
また、以下において、タッチ操作とは、電極上方の後述する操作面に接触する操作であり、なぞり操作とは、操作面をなぞるような操作であるものとする。
静電タッチスイッチ装置用電極1は、図1(a)及び(b)に示すように、基体10に設けられ、接近した指を検出する複数の電極(第1の電極11〜第9の電極19)と、基体10に設けられ、複数の電極に電気的に接続された複数の配線(第1の配線110〜第9の配線190)と、複数の配線と絶縁されると共に複数の配線に沿って設けられ、複数の配線が設けられた配線領域101に接近した指を検出する少なくとも1つの配線領域用電極と、を備えて概略構成されている。
また静電タッチスイッチ装置用電極1は、配線領域用電極が第1の電極11〜第9の電極19、及び第1の配線110〜第9の配線190と同じ層に配置されている。言い換えるなら、静電タッチスイッチ装置用電極1は、図1(b)に示すように、第1の電極11〜第9の電極19、第1の配線110〜第9の配線190、及び第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25が形成された電極層200を、基体10上に備えている。また静電タッチスイッチ装置用電極1は、この電極層200上に加飾層202を備えている。
ここで本実施の形態では、静電タッチスイッチ装置用電極1は、配線領域用電極として、第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25を備えているが、これに限定されず、用途に応じて任意の数の配線領域用電極が設けられても良い。また同様に、電極及び配線の数は、上記に限定されず、用途に応じて任意である。
基体10は、一例として、ポリイミド等のフィルム状の樹脂を用いて形成されたフレキシブル基板である。基体10の厚みは、一例として、100μmである。
第1の電極11〜第9の電極19は、図1(a)に示すように、基体10上に、等間隔で一列に並べられており、それぞれが矩形状を有している。第1の電極11は、例えば、指との間に形成される静電容量の情報を含む第1の電極情報を出力するように概略構成されている。同様に、第2の電極12〜第9の電極19は、例えば、第2の電極情報〜第9の電極情報を出力するように概略構成されている。
この第1の電極11〜第9の電極19は、例えば、静電タッチスイッチ装置用電極1に必要な分解能に応じて幅やピッチ等が設定される。静電タッチスイッチ装置用電極1は、本実施の形態に係る静電タッチスイッチ装置用電極1の分解能よりも高い分解能が必要であれば、例えば、電極の幅を小さくしてより多くの電極が配置される。
第1の電極11には、第1の配線110が電気的に接続されている。第2の電極12には、第2の配線120が電気的に接続されている。第3の電極13には、第3の配線130が電気的に接続されている。第4の電極14には、第4の配線140が電気的に接続されている。第5の電極15には、第5の配線150が電気的に接続されている。第6の電極16には、第6の配線160が電気的に接続されている。第7の電極17には、第7の配線170が電気的に接続されている。第8の電極18には、第8の配線180が電気的に接続されている。第9の電極19には、第9の配線190が電気的に接続されている。なお、配線は、1つの電極に複数設けられても良い。
この第1の配線110〜第9の配線190は、一例として、図1(a)の紙面の右側に配置されているが、これに限定されず、用途に応じて変更される。例えば、第1の配線110〜第9の配線190は、電極を挟むように左右に配置されても良い。なお、配線が左右に配置された場合は、配線領域用電極もまた、左右に配置される。
静電タッチスイッチ装置用電極1は、図1(a)に示すように、主に第1の電極11〜第9の電極19が配置された領域である電極領域100と、主に第1の配線110〜第9の配線190が集められた領域である配線領域101と、に領域を分けることができる。操作は、この電極領域100に基づいた、加飾層202の操作面203に行われる。また配線領域101の加飾層202の面は、図1(a)に示すように、非操作面204であり、この非操作面204になされた操作は、無効とされる。
この配線領域101には、第1の配線110〜第9の配線190の他に、第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25が配置されている。この第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25の幅W2は、例えば、第1の配線110〜第9の配線190の幅W1と同じであるが、これに限定されず任意である。なお、配線の幅W1、及び配線領域用電極の幅W2は、一例として、0.2mmである。
配線領域用電極は、配線に挟まれた領域や配線の近傍等に配置されている。具体的には、第1の配線領域用電極21は、図1(a)に示すように、第1の配線110と第2の配線120とに挟まれる位置に配置されている。第2の配線領域用電極22は、第3の配線130と第4の配線140とに挟まれる位置に配置されている。第3の配線領域用電極23は、第5の配線150と第6の配線160とに挟まれる位置に配置されている。第4の配線領域用電極24は、第7の配線170と第8の配線180とに挟まれる位置に配置されている。
この第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25は、それぞれの配線領域用電極が電気的に接続されている。第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25は、指3との間に形成される静電容量を含む配線領域情報を出力するように概略構成されている。第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25は、電気的に接続されて出力が1つなので、少なくとも1つの配線領域用電極が指3を検出すると、配線領域情報が出力される。
なお、第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25は、基体10上で、それぞれが電気的に接続するような構成であっても良いし、基体10に設けられたコネクタにおいて、それぞれが電気的に接続するような構成であっても良い。前者の場合、第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25は、電極層200とは異なる層に形成される。また、第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25は、それぞれが配線領域情報を出力する構成であっても良い。
ここで、配線と配線領域用電極とのピッチは、例えば、図1(a)に示すように、P1である。また配線と配線とのピッチは、例えば、図1(a)に示すように、P2である。このピッチP1及びピッチP2は、異なる値であっても良いが、本実施の形態では、同じであるものとする。このピッチP1及びピッチP2は、一例として、0.5mmである。
配線と配線とに挟まれていない第5の配線領域用電極25は、図1(a)に示すように、第9の配線190からピッチP1の位置に配置されている。
配線領域用電極間の距離d1は、例えば、図1(a)に示す検出領域30に基づいて定められている。この検出領域30は、検出対象物により異なるが、本実施の形態では指を対象としているので、指に基づいて定められている。本実施の形態では、検出領域30を定める基準となる指を指3として記載するものとする。
図1(b)に示すように、操作面203に検出領域30を定める際に基準とした指3が接触すると、検出感度により違いがあるものの、接触した面積よりも大きい領域に含まれる電極が、指3を検出する可能性がある。検出領域30は、この検出する可能性がある領域として定められている。なお、本実施の形態では、検出領域30は、直径がrの円形状としているが、これに限定されず、楕円形状等の任意の形状で良い。なお、本実施の形態における検出領域30は、例えば、図1(b)に示すように、操作面203に対する指3の接触面積と同等か、それより直径が数mm大きい領域としている。
例えば、指3が第2の電極12の中央近傍の操作面203に触れた場合、図1(a)に示すように、検出領域30が第1の電極11及び第3の電極13を含む領域を有しているので、第1の電極11及び第3の電極13においても指3が検出される。
一方、操作者が、配線領域101に指3を接近させた場合、この接近を検出するために配線領域用電極が設けられているので、配線領域101において、少なくとも1つの配線領域用電極によって指3を検出できるように、配線領域用電極が配置されることが好ましい。従って、指3を検出するための配線領域用電極間の距離d1は、検出領域30の直径r以下であることが好ましい。
配線領域用電極が、この距離d1で配置されることにより、指3が意図せず、配線領域101において、検出されるほど接近した場合、少なくとも1つの配線領域用電極が指3を検出することとなり、第1の配線110〜第9の配線190のいずれかの配線も指3を検出するものの、配線領域101になされた意図しない操作として判定が容易となる。
第1の電極11〜第9の電極19、第1の配線110〜第9の配線190、及び第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25は、一例として、導電性を有する金属を含有したポリアセチレン及びポリチオフェン等の導電性高分子を用いて形成されている。この導電性を有する金属は、一例として、銀である。この第1の電極11〜第9の電極19、第1の配線110〜第9の配線190、及び第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25の厚みは、一例として、5μmである。
加飾層202は、一例として、印刷により意匠が形成された印刷シートである加飾フィルムを、金型にインサートして樹脂を射出することで印刷シートと樹脂とを一体とするシートインサート成形により形成される。この加飾層202の厚みは、一例として、200μmである。
(配線領域用電極の配置について)
第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25は、例えば、配線領域101の非操作面204に指3が接触した場合の検出領域30に基づいて配置される。つまり、第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25は、例えば、配線領域101の非操作面204にタッチ操作がなされた際、第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25の少なくともいずれかの配線領域用電極が、このタッチ操作を検出するように配置される。
この検出領域30は、一例として、図1(a)に示すように、その直径rが、並べられた3つの電極の幅よりも小さいので、指3が最大で3つの電極により検出される。例えば、操作者が第2の電極12に対してタッチ操作を行った場合、第2の電極12に隣接する第1の電極11及び第3の電極13によっても検出される。
ここで、例えば、配線領域用電極が配線領域101に設けられていない場合、配線領域101に誤って指3が接近すると、複数の配線により指3が検出され、電極領域100の操作面203になされた操作との区別が困難となって誤検出がなされる可能性がある。
しかし、この静電タッチスイッチ装置用電極1は、図1(a)に示すように、指3の検出領域30に基づいて第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25が配置されている。よって第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25は、指3の移動に伴って検出領域30が移動しても、第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25のいずれかの配線領域用電極が指3を検出するように構成されている。
従って、静電タッチスイッチ装置用電極1は、第1の配線110〜第9の配線190に沿うように第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25を配置することで、誤って配線領域101に指3が接近したとしても、配線領域101に属する第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25の少なくとも1つの配線領域用電極が指3を検出することとなり、後段の処理において、意図した操作ではないと容易に判定させることが可能となる。
続いて、以下では、静電タッチスイッチ装置用電極1を用いた静電タッチスイッチ装置4について説明する。
(静電タッチスイッチ装置4の構成)
図2(a)は、実施の形態に係る静電タッチスイッチ装置用電極が用いられた静電タッチスイッチ装置の概略図であり、(b)は、電極の配置の概略図であり、(c)は、静電タッチスイッチ装置のブロック図である。
静電タッチスイッチ装置4は、一例として、図2(a)に示すように、車両に搭載された空調装置5の設定温度の調整、及び温度調整された空気の風量の調整等を指示することができるように構成されている。
静電タッチスイッチ装置4は、一例として、操作者が、図2(b)の紙面上側、つまり第1の電極11〜第3の電極13に対してタッチ操作を行った場合、設定対象の値を上昇させるタッチスイッチとして機能させるように概略構成されている。また静電タッチスイッチ装置4は、一例として、操作者が、図2(b)の紙面下側、つまり第7の電極17〜第9の電極19に対してタッチ操作を行った場合、設定対象の値を下降させるタッチスイッチとして機能させるように概略構成されている。なお、静電タッチスイッチ装置4は、一例として、操作者が、図2(b)の紙面の上から下に向かって操作面203をなぞる、なぞり操作を行うと、なぞった距離に応じて設定対象の値を予め定められた量、下降させ、下から上に向かってなぞり操作を行うと、なぞった距離に応じて設定対象の値を予め定められた量、上昇させるように概略構成されている。
静電タッチスイッチ装置4は、図2(a)の紙面において、空調装置5の表示部50の右側に配置されている。従って静電タッチスイッチ装置4は、例えば、図2(a)の配線領域101に操作者の指3が接近した場合、配線領域用電極でこの指3が検出されると、その読出周期における検出を無効とするように構成されている。なお、この読出周期は、一例として、50μsである。
空調装置5の表示部50は、例えば、図2(a)に示すように、設定温度表示領域51と、風量表示領域52と、吹出口表示領域53と、を表示するように構成されている。
設定温度表示領域51は、例えば、空調装置5の現在の設定温度が表示される領域である。風量表示領域52は、例えば、空調装置5の現在の風量が表示される領域である。吹出口表示領域53は、例えば、車両のいずれの吹出口から温度調整された空気が吹出しているのかが表示される領域である。
また静電タッチスイッチ装置4は、図2(c)に示すように、第1の配線110〜第9の配線190、及び第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25と電気的に接続され、第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25の少なくとも1つの配線領域用電極が指3を検出した場合、指3の検出を無効と判定する判定部45を備えている。
この判定部45は、第1の電極11〜第9の電極19から取得した第1の電極情報〜第9の電極情報と比較される第1のしきい値451と、第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25から取得した配線領域情報と比較される第2のしきい値452と、を備えている。
具体的には、判定部45は、第1の電極11〜第9の電極19から取得する第1の電極情報〜第9の電極情報と第1のしきい値451とを比較し、第1のしきい値451より大きい静電容量を出力する電極に操作がなされたと判定するように構成されている。
また判定部45は、第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25から取得した配線領域情報と第2のしきい値452とを比較し、第2のしきい値452よりも配線領域情報に含まれる静電容量が大きい場合、指3の検出を無効とするように構成されている。
判定部45は、第1の配線110〜第9の配線190を介して第1の電極11〜第9の電極19と電気的に接続されると共に、第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25とも電気的に接続されている。また判定部45は、配線領域用電極との接続と、第1の電極11〜第9の電極19のそれぞれとの接続と、を読出周期に応じて順に切り替え、配線領域情報、及び第1の電極情報〜第9の電極情報を読み出すように構成されている。
判定部45は、第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25が指3を検出せず、さらに、第1の電極11〜第9の電極19のうち、少なくとも1つの電極が指3を検出した場合、この指3が検出された座標を算出し、この座標の情報を含む操作情報を出力するように概略構成されている。この座標は、例えば、第1の電極11〜第9の電極19に基づいて定められた一次元の座標である。
この第2のしきい値452は、一例として、第1のしきい値451の半分の値を有している。これは、操作面203に接触した指3に基づく検出領域30に含まれる電極の面積よりも、非操作面204に接触した指3の検出領域30に含まれる配線領域用電極の面積の方が小さいからである。
第1の電極11〜第9の電極19は、図2(b)の紙面において、上から下に順番に並べられている。本実施の形態では、検出領域30の直径rは、一例として、20mmであるとしている。これは、一例として、日本人の平均的な指よりもやや太い設定となっている。電極の幅W3、電極間の距離d2、及び電極間のピッチP3は、この検出領域30に基づいて設定される。一例として、電極の幅W3は5.5mm、電極間の距離d2は2mm、及び電極間のピッチP3は7.5mmと設定される。従って、3つの電極間の幅は、20.5mmとなり、検出領域30の直径rよりも大きく設定されている。
以下では、実施の形態に係る静電タッチスイッチ装置4の動作について、図3のフローチャートに従って説明する。
(動作)
まず、静電タッチスイッチ装置4の判定部45は、第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25から配線領域情報を取得する(S1)。
判定部45は、取得した配線領域情報と第2のしきい値452とを比較して操作が検出されたか否かを判定する。ステップ2において、判定部45は、配線領域情報に含まれる静電容量が第2のしきい値452よりも大きい場合、つまり操作を検出したと判定すると(S2:Yes)、意図せぬ操作が検出されたとして、この読出周期における、第1の電極11〜第9の電極19からの第1の電極情報〜第9の電極情報の読み出しを停止し(S3)、この読出周期における操作の検出を無効とする。判定部45は、この読出周期における動作を終了し、次の読出周期の配線領域情報の読み出しを開始する。
ここで、ステップ2において、判定部45は、取得した配線領域情報が第2のしきい値452以下である場合(S2:No)、第1の電極11〜第9の電極19の順に、第1の電極情報〜第9の電極情報を取得し(S4)、第1の電極情報〜第9の電極情報と第1のしきい値451と比較する。
判定部45は、第1の電極情報〜第9の電極情報の少なくとも1つが第1のしきい値451よりも大きい場合、電極が操作を検出したと判定する(S5:Yes)。判定部45は、操作が検出された電極に基づいて操作情報を生成し、電気的に接続された電子機器に出力する(S6)。判定部45は、この読出周期における動作を終了し、次の読出周期の配線領域情報の読み出しを開始する。
なお、判定部45は、配線領域情報の読み出しから始めたが、これに限定されず、第1の電極情報〜第9の電極情報から読み出しを開始しても良い。
(実施の形態の効果)
本実施の形態に係る静電タッチスイッチ装置用電極1は、第1の配線110〜第9の配線190が配置された配線領域101になされた意図せぬ操作を検出する誤検出を抑制すると共に、複数の電極に跨がるような操作の検出を可能とすることができる。
具体的には、静電タッチスイッチ装置用電極1は、配線領域101に、第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25を配置することで、配線領域101になされた意図せぬ操作を、第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25の少なくとも1つによって検出することができる。従って静電タッチスイッチ装置用電極1は、後段の処理において、配線領域101になされた操作と、電極領域100になされた操作と、を容易に区別させることができ、誤検出を抑制させることができる。
また静電タッチスイッチ装置用電極1は、配線領域101に接近した検出対象物の検出と、電極領域100に接近した検出対象物の検出と、を区別するために、同一周期における複数の電極に対する操作を禁止すると共に、電極を離して配置するような構成が必要ないので、同一の読出周期内で行われた複数の電極に跨がる操作を検出することができる。
静電タッチスイッチ装置用電極1は、検出領域30に複数の電極が含まれないように電極間の距離を大きくするものと比べて、電極を小さくしたり、電極間を短くしたりすることが可能となり、小型化することが容易である。
静電タッチスイッチ装置用電極1を用いた静電タッチスイッチ装置4は、配線領域101に配置された第1の配線領域用電極21〜第5の配線領域用電極25が検出対象物を検出したか否かによって、後段の処理としての判定部45が、誤検出を判定するので、処理が簡単であり、高度な処理を必要とする場合と比べて、コストを低減することができる。
静電タッチスイッチ装置4は、静電タッチスイッチ装置用電極1を備えているので、小型化が容易である。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更等を行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…静電タッチスイッチ装置用電極
3…指
4…静電タッチスイッチ装置
5…空調装置
10…基体
11〜19…第1の電極〜第9の電極
21〜25…第1の配線領域用電極〜第5の配線領域用電極
30…検出領域
45…判定部
50…表示部
51…設定温度表示領域
52…風量表示領域
53…吹出口表示領域
100…電極領域
101…配線領域
110〜190…第1の配線〜第9の配線
200…電極層
202…加飾層
203…操作面
204…非操作面
451…第1のしきい値
452…第2のしきい値

Claims (5)

  1. 基体に設けられ、接近した検出対象物を検出する複数の電極と、
    前記基体に設けられ、前記複数の電極に電気的に接続された複数の配線と、
    前記複数の配線と絶縁されると共に前記複数の配線に沿って設けられ、前記複数の配線が設けられた配線領域に接近した検出対象物を検出する少なくとも1つの配線領域用電極と、
    を備えた静電タッチスイッチ装置用電極。
  2. 前記配線領域用電極は、前記基体に複数設けられ、それぞれの前記配線領域用電極が電気的に接続されている、
    請求項1に記載の静電タッチスイッチ装置用電極。
  3. 前記配線領域用電極は、前記複数の電極及び前記複数の配線と同じ層に配置される、
    請求項1又は2に記載の静電タッチスイッチ装置用電極。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の静電タッチスイッチ装置用電極を備えた静電タッチスイッチ装置。
  5. 前記複数の配線、及び前記配線領域用電極と電気的に接続され、前記配線領域用電極が検出対象物を検出した場合、前記検出対象物の検出を無効と判定する判定部を備えた請求項4に記載の静電タッチスイッチ装置。
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