JP2010128854A - タッチパッド装置 - Google Patents

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Akihiro Takahashi
章洋 高橋
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Abstract

【課題】フィルム基板に負荷されるストレスを小さくするタッチパッド装置を提供する。
【解決手段】上側にタッチ面(32)を有するカバー部材(30)と、その上面がカバー部材で覆われるプリント基板(80)と、タッチ面に対峙する検出電極(44)が設置された検出部(42)、検出部の一端から延設され検出電極とプリント基板とを電気的に接続する配線部(52)、検出部の下側に配設されプリント基板と電気的に接続されるグランド電極(60)が設置されたシールド部(58)を含み、カバー部材の内側に配置されるフィルム基板(40)と、フィルム基板とプリント基板との間に配置されるホルダ(70)とを具備したタッチパッド装置(24)であって、フィルム基板は、シールド部と配線部とを橋絡、もしくは、シールド部と検出部とを橋絡し、ホルダとプリント基板との間の空間にて湾曲した状態で配置される接続部(62,64)を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、誘電体の触れた位置を検出できるタッチパッド装置に関する。
この種のタッチパッド装置は、樹脂製のフィルム基板をタッチ面の下側に備えている。このフィルム基板は検出電極やグランド電極を有し、各電極はプリント基板に電気的に接続されている。
そして、誘電体(例えば指)がタッチ面に触れると、検出電極は所定の出力を検出できる。これにより、プリント基板の制御部はその触れた位置を特定し、この得られた情報を用いて所定の処理を実施する(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−18138号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、フィルム基板に負荷されるストレスが大きくなるとの問題がある。
すなわち、このフィルム基板は、検出電極を有した略四角形状の第1基板と、グランド電極を有した略四角形状の第2基板とを備え、これら第1,2基板は狭窄した接続部を折り曲げて重ねられている。
より詳しくは、シート材から切り出された第1基板、接続部、および第2基板は連なっており、第2基板を第1基板に向けて約180°移動させるために、接続部を中心にして折り曲げると、この接続部の曲率半径が小さくなるのである。このように、上記従来の技術では、大きなストレスが接続部に生ずる点については格別な配慮がなされていない。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、フィルム基板に負荷されるストレスを小さくするタッチパッド装置を提供することである。
上記目的を達成するための第1の発明は、上側にタッチ面を有するカバー部材と、検出電極が設置された検出部、検出部の一端から延設され配線が設置された配線部、グランド電極が設置され検出部の下側に配設されるシールド部とからなり、検出部およびシールド部がカバー部材の下側に配置されるフィルム基板と、フィルム基板のシールド部の下側に配置されるホルダと、配線部を介して検出電極およびグランド電極と電気的に接続されホルダの下側に空間を設けて配置されるプリント基板とを備えたタッチパッド装置である。
そして、フィルム基板は、シールド部と検出部もしくはシールド部と配線部を橋絡しホルダとプリント基板との間の空間で湾曲可能な長さに形成された接続部を有し、接続部がホルダとプリント基板の間の空間に湾曲した状態で配置される。
第1の発明によれば、タッチパッド装置は、誘電体がタッチ面に触れた位置を検出できる。
具体的には、フィルム基板がタッチ面を有したカバー部材の下側に配置されており、このフィルム基板は、検出部、配線部、シールド部、そして、接続部からなる。
この検出部はタッチ面に対峙する検出電極を有し、配線部は、検出部の一端からホルダを跨いで下方に向けて延び、プリント基板に電気的に接続する。また、シールド部は、検出部の下側、換言すればホルダの上側に配設されており、グランド電極を有している。このグランド電極はプリント基板に電気的に接続する。
そして、接続部は、シールド部と配線部とを橋絡、もしくは、シールド部と検出部とを橋絡する一方、ホルダとプリント基板との間の空間で湾曲可能な長さに形成され、当該空間にて湾曲状態で配置されている。
これにより、接続部の曲率半径を大きくすることができるので、フィルム基板を折り曲げていた従来に比して、このフィルム基板に負荷されるストレスを軽減できる。この結果、タッチパッド装置の信頼性向上に寄与する。
第2の発明は、第1の発明の構成において、接続部およびシールド部は、配線部の延設位置を避けた位置であって検出部に対する配線部の延設方向と同じ方向に延設されたことを特徴とする。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、配線部は、検出部の一端から延設され、検出電極とプリント基板とを電気的に接続しているが、シールド部は配線部の延設方向に形成されており、このシールド部と配線部もしくは検出部とを橋絡する接続部もまた、配線部の延設方向に形成されている。よって、接続部やシールド部が配線部の延設方向とは異なる方向、例えば、検出部の他端に形成された場合に比して、効率的な材料取りでフィルム基板を形成できる。
第3の発明は、第1や第2の発明の構成において、ホルダは、その下面から下方に突設されプリント基板の上面に当接する規制部を備え、接続部は、ホルダの下面とプリント基板の上面との間の規制部によって形成された空間にて湾曲した状態で配置されたことを特徴とする。
第3の発明によれば、第1や第2の発明の作用に加えてさらに、規制部がホルダの下面とプリント基板の上面との間の空間を形成しており、接続部は、ホルダとプリント基板との間で潰されることなく、湾曲した状態で確実に配置される。
本発明によれば、接続部の曲率半径が大きくされており、フィルム基板に負荷されるストレスを軽減可能なタッチパッド装置を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
図1には車両1の車室が示されており、シート4、具体的には運転席および助手席が車幅方向に沿って並設されている。インストルメントパネル2はシート4から見て各座席の前方に配置され、フロントガラス6は同じくシート4から見てパネル2の前方に設けられており、各座席からは車両1の進行方向を見渡すことができる。
この運転席において、計器類8はパネル2の正面に配置され、車両1の速度、走行距離やシフト位置等を表示することができる。ハンドル10は、パネル2の下方からシート4に向けて延びた軸12の先端に回転可能に取り付けられている。また、シフトレバー14は、この軸12の周壁から助手席に向けて延びており、上下方向に移動可能である。
エアーコンディショニング装置の吹き出し口16は、運転席から助手席に亘ってパネル2の正面に配置され、この装置の起動に伴い、空気を車室内に向けて送出する。
モニター18は、運転席と助手席との間であって当該パネル2の正面に設置されている。このモニター18は、ナビゲーション装置の起動に伴い、地図や操作メニュー等を表示することができる。
センターコンソール20は、モニター18の下方からシート4に向けて突出しており、オーディオ装置のスロット22は、このモニター18の近傍に配置され、CDやMD等を挿入できる。
ここで、本実施例では、タッチパッドユニット(タッチパッド装置)24がコンソール20のうち、スロット22よりもシート4側の適宜位置に設けられている。
当該ユニット24は、そのタッチ面32の周辺を残してコンソール20に埋設され、誘電体(例えば指)によるタッチ面32の触れた位置を検出することができる。そして、この検出によって得られた情報を用いれば、例えば上述したエアーコンディショニング装置、ナビゲーション装置やオーディオ装置等の車載機器の操作が可能になる。
より詳しくは、本実施例のタッチパッドユニット24は、図2に示されるように、樹脂製のカバー部材30を備えている。このカバー部材30は、下方に向けて開口した枡形状をなし、計4つの側面34,36が略四角形のタッチ面32の周縁から下方に向けてそれぞれ延び、開口端38を形成する。
このカバー部材30の内側には、フィルム基板40、ホルダ70、および、プリント基板80が配設されている。
このフィルム基板40は絶縁性を有した樹脂製の1枚のシートから切り出され、当該基板40の両端を重ねた状態でタッチ面32の下側に配置されている。
また、このフィルム基板40は、図3に示す表面に配線パターンを備える一方、図4に示す裏面にも別の配線パターンを備えており、静電容量の変化を利用してタッチ面32に触れた位置を検出する。
具体的には、本実施例のフィルム基板40は検出部42を有している。
この検出部42は略四角形状をなし、まず図3に示されるように、複数本のX方向駆動電極46および複数本の検出電極44を有しており、この検出電極44を有した表面がタッチ面32の裏面に対峙している。これら電極44,46は例えば銀ペーストを用いてスクリーン印刷される。
X方向駆動電極46は、図3に示すX軸方向に沿って一定の間隔で形成され、Y軸方向に向けて直線状に延びている。
このX方向駆動電極46のうち、同図で見て下側に位置する端部分は、検出部42の一端、つまり、同図で見て右端に向けてそれぞれ引き出されて帯状の配線部52の表側配線54に達する。この配線部52は、基板40の両端を重ねた際に、ホルダ70を跨いでプリント基板80に接続可能な長さを有している。これにより、X方向駆動電極46は配線部52を介してプリント基板80にそれぞれ電気的に接続される。
一方、検出電極44は、隣り合うX方向駆動電極46,46の間に配置され、X方向駆動電極46と同様にY軸方向に向けて直線状に延びており、これら電極44,46は互いに平行である。
この検出電極44のうち、同図で見て上側に位置する端部分は、1本にまとめられた後、上記検出部42の一端に向けて引き出されて表側配線54に達し、プリント基板80に電気的に接続される。
次に、この検出部42は、図4に示される如く、複数本のY方向駆動電極48および1本のグランド電極50を有している。これら電極48,50も例えば銀ペーストを用いてスクリーン印刷される。
このY方向駆動電極48は、図3に示すY軸方向に沿って一定の間隔で形成され、X軸方向に向けて直線状に延びている。
つまり、表面のX方向駆動電極46と裏面のY方向駆動電極48とは、シートを挟んで互いに直交した状態で対峙し、検出電極44とY方向駆動電極48ともまた、シートを挟んで互いに直交した状態で対峙している。
Y方向駆動電極48のうち、この図4で見て右側に位置する端部分は、そのまま上記検出部42の一端に向けてそれぞれ引き出されて裏側配線56に達し、プリント基板80にそれぞれ電気的に接続される。
また、グランド電極50は検出部42の周縁に沿って形成されており、上記検出部42の一端から引き出されて裏側配線56に達し、プリント基板80やシールド部58に電気的に接続される。
このシールド部58は、検出部42の面積よりも小さな略四角形状をなし、表面および裏面ともに銀等からなるグランド電極60を有している。
本実施例のシールド部58は、図3,4に示される如く、配線部52と同様に上述した検出部42の一端側に延設されているが、プリント基板80に電気的に接続される配線部52の右端部分よりもさらに右側に配置されており、この配線部52を外側、換言すれば、同図で見て上側および下側から包むようにして配線部52に連なっている。
具体的には、同図で見て配線部52の右端部分に対峙したシールド部58の左端のうち、この配線部52の右端部分を避けた2箇所には、帯状の湾曲反転部(接続部)62が上記検出部42の一端に向けてそれぞれ延びている。
この湾曲反転部62は、フィルム基板40の両端を重ねた際に、折れ曲がって形成される曲率半径に比して非常に大きな曲率半径を形成できる長さを有している。なお、この湾曲反転部62はグランド電極60と同電位であり、その点を明確にするために、同図では斜線で示されている。
一方、本実施例の湾曲反転部62は、同じく帯状の乗り上げ橋絡部(接続部)64に連なる。この乗り上げ橋絡部64は湾曲反転部62の延設方向に対して略直交する方向に延び、配線部52に連結している。この乗り上げ橋絡部64もまたグランド電極60と同電位である。
そして、上述の裏側配線56に達したグランド電極50は、乗り上げ橋絡部64および湾曲反転部62を経由してシールド部58に電気的に接続されている。
このように、本実施例のフィルム基板40は、湾曲反転部62および乗り上げ橋絡部64がシールド部58と配線部52とを橋絡しており、図4に示された裏面の検出部42と裏面のシールド部58とで図2のクッション部材66を挟み、これら裏面同士を重ねた状態でホルダ70の上側に配置される。これにより、湾曲反転部62および乗り上げ橋絡部64は、ホルダ70を跨いでプリント基板80の上側に配置され、配線部52は、ホルダ70を跨いでプリント基板80の下側に配置される。
再び図2に戻り、このホルダ70は樹脂で形成され、フィルム基板40、詳しくは、その表面のシールド部58に接触する略四角形の上面72を有する。一方、この上面72の反対側にはプリント基板80に対峙する略四角形の下面74を有し、この下面74の四隅には規制部76が下方に向けてそれぞれ突設され、その先端部分はプリント基板80に当接している。
このプリント基板80は、規制部76に当接する上面82と、コネクタ88を有した下面84とを備えており(図5)、このコネクタ88の近傍には、配線部52を受容可能な凹部86が上面82と下面84とを打ち抜いて形成されている。
具体的には、図2や図5に示されるように、検出部42から延びた配線部52は、ホルダ70の側面を跨ぎ、凹部86を経由してコネクタ88に連結している。なお、この図5では、構造の理解を助けるために、タッチ面32からホルダ70までの空間を特に大きく強調して示している。
ここで、乗り上げ橋絡部64は、配線部52から離間する方向に延びているので、凹部86の近傍から上面82にそれぞれ乗り上がり、規制部76によって形成されたホルダ70の下面74と上面82との間の空間に配置される。
そして、湾曲反転部62は、その位置でプリント基板80の中央部分に向けて一旦延びるものの、非常に大きな曲率半径で湾曲した後に反転し、下面74と上面82との間の空間から出てシールド部58にそれぞれ達することになる。
一方、プリント基板80の下面84には、電源部、増幅部、A/D変換部、や制御部(いずれも図示しない)が搭載されており、X方向駆動電極46およびY方向駆動電極48はコネクタ88を介して電源部に接続されている。これに対し、検出電極44はコネクタ88を介して増幅部に接続され、さらに、A/D変換部や制御部に接続されている。
この電源部がX方向駆動電極46やY方向駆動電極48に電力を供給すると、所定電位の電界が生じ、その状態で例えば指がタッチ面32に触れると、X方向駆動電極46と検出電極44との間の静電容量や、Y方向駆動電極48と検出電極44との間の静電容量が変化するので、X座標データやY座標データを得ることができる。
より詳しくは、選択された所定のX方向駆動電極46に電力を供給すると、当該駆動電極46と検出電極44との間に静電容量が形成される。その状態において、指が当該駆動電極46に接近した場合には、この指と当該駆動電極46との間や、この指と検出電極44との間にも静電容量が形成されるため、当該駆動電極46と検出電極44との間の静電容量が変化する。
続いて、この検出電極44の電位の変化分は、増幅部で増幅され、A/D変換部でデジタル信号に変換された後、制御部に入力される。この制御部は、この検出電極44で得られた情報、および選択したX方向駆動電極46の情報に基づいてX座標データを得る。
また、X方向駆動電極46やY方向駆動電極48は、電力が例えば交互に供給されており、Y方向駆動電極48への電力の供給は、X方向駆動電極46への電力の供給停止後に行われる。
そして、選択された所定のY方向駆動電極48に電力を供給した状態において、指が当該駆動電極48に接近した場合には、当該駆動電極48と検出電極44との間の静電容量が変化する。この検出電極44の電位の変化分もまた制御部に入力され、この検出電極44で得られた情報、および選択したY方向駆動電極48の情報に基づいてY座標データを得ることができる。
これにより、この制御部は指の触れた位置を特定し、上述したエアーコンディショニング装置、ナビゲーション装置やオーディオ装置等に向けて操作信号を出力する。
ところで、上述のシールド部58は、配線部52に連なることなく、検出部42に直接に連結しても良い。
詳しくは、表面を示す図6のフィルム基板40Aもまた、上記第1実施例と同様に、配線部52やシールド部58が検出部42の一端側に延設されているが、このシールド部58は、配線部52の外側にて、検出部42に連なっている。
より具体的には、シールド部58の左端の2箇所には、帯状の湾曲反転部62が上記検出部42の一端に向けてそれぞれ延び、検出部42とシールド部58とを重ねた際に、大きな曲率半径を形成できる長さを有している。
また、当該実施例の湾曲反転部62は橋絡部64としても機能しており、この基板40Aの裏側配線56に達するグランド電極50は、検出部42の一端に連なった湾曲反転部62を経由してシールド部58に電気的に接続される。
このように、このフィルム基板40Aを有したタッチパッドユニット24Aでは、図7に示される如く、検出部42から延びた配線部52は、凹部86を経由してコネクタ88に連結する。
湾曲反転部62は、凹部86の両端で上面82にそれぞれ乗り上がり、ホルダ70の下面74と上面82との間の空間に配置される。そして、この湾曲反転部62は、折れ曲がって形成される曲率半径に比して大きな曲率半径で湾曲した後に反転し、下面74と上面82との間の空間から出てシールド部58にそれぞれ達している。
一方、上記シールド部58は、上述した検出部42の他端側に延設されていても良い。
具体的には、表面を示す図8のフィルム基板40Bもまた、上記第2実施例と同様に、シールド部58は検出部42に直接に連なっているが、このシールド部58は、配線部52の延設位置とは反対側に配置されており、同図で見てシールド部58の右端には、1本の帯状の湾曲反転部62が検出部42の左端に向けて延びている。
この湾曲反転部62もまた、検出部42とシールド部58とを重ねた際に、大きな曲率半径を形成できる長さを有し、さらに、橋絡部64としても機能しており、基板40Bの裏側配線56に達するグランド電極50は、この表面と同様に、湾曲反転部62を経由してシールド部58に電気的に接続される。
このフィルム基板40Bを有したタッチパッドユニット24Bでは、図9に示されるように、検出部42から延びた配線部52は、凹部86を経由してコネクタ88に連結する。
これに対し、湾曲反転部62は、配線部52とは反対側にてホルダ70の側面を跨いで上面82に乗り上がり、ホルダ70の下面74と上面82との間の空間に配置される。そして、この湾曲反転部62は、折れ曲がって形成される曲率半径に比して大きな曲率半径で湾曲した後に反転し、下面74と上面82との間の空間から出てシールド部58に達している。
以上のように、本実施例によれば、タッチパッドユニット24(24A,24B)は、静電容量の変化を利用してタッチ面32に触れた位置を検出できる。
詳しくは、フィルム基板40(40A,40B)がタッチ面32を有したカバー部材30の内側に配置されており、このフィルム基板40(40A,40B)は、検出部42、配線部52、シールド部58、そして、湾曲反転部62を少なくとも有している。
この検出部42はタッチ面32に対峙する表面の検出電極44やX方向駆動電極46、裏面のY方向駆動電極48を有し、配線部52は、検出部42の一端からホルダ70を跨いで下方に向けて延び、プリント基板80のコネクタ88に電気的に接続する。また、シールド部58は、クッション部材66を挟んで検出部42の下側、換言すれば、ホルダ70の上側に配設されており、グランド電極60を有している。このグランド電極60はコネクタ88や、検出部42のグランド電極50に電気的に接続する。
そして、第1実施例のフィルム基板40で云えば、湾曲反転部62や乗り上げ橋絡部64を有し、この橋絡部64がシールド部58と配線部52とを橋絡し、湾曲反転部62がホルダ70とプリント基板80との間の空間で湾曲可能な長さに形成され、当該空間にて湾曲状態で配置されている。
また、第2,3実施例のフィルム基板40A(40B)で云えば、橋絡部64の機能も備えた湾曲反転部62が、シールド部58と検出部42とを橋絡し、ホルダ70とプリント基板80との間の空間で湾曲可能な長さに形成され、当該空間にて湾曲状態で配置されている。
これにより、湾曲反転部62の曲率半径を大きくすることができるので、フィルム基板を折り曲げていた従来に比して、このフィルム基板40(40A,40B)に負荷されるストレスを軽減できる。この結果、フィルム基板40(40A,40B)の損傷が減り、タッチパッドユニット24(24A,24B)の信頼性向上に寄与する。
また、規制部76がホルダ70の下面74とプリント基板80の上面82との間の空間を形成しており、湾曲反転部62は、ホルダ70とプリント基板80との間で潰されることなく、大きく湾曲した状態で確実に配置される。
さらに、第1,2実施例のフィルム基板40(40A)で云えば、配線部52は、検出部42の一端から延設され、検出電極44とコネクタ88とを電気的に接続しているが、シールド部58は配線部52の延設方向に形成されており、このシールド部58と配線部52とを橋絡する湾曲反転部62や橋絡部64(もしくはシールド部58と検出部42とを橋絡する湾曲反転部62)もまた、配線部52の延設方向に形成されている。
よって、湾曲反転部62やシールド部58が配線部52の延設方向とは異なる方向、例えば、第3実施例の如く、検出部42の他端に形成された場合に比して、効率的な材料取りでフィルム基板を形成でき、シート材の無駄な使用を防止できる。
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。例えば上記実施例の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
また、上記実施例のフィルム基板40(40A,40B)では、表側配線54や裏側配線56がそれぞれ設けられているが、湾曲反転部62がホルダ70とプリント基板80との間でふんわりと曲げられる限り、スルーホールを配線部52に穿設することにより、基板40(40A,40B)の表面あるいは裏面のいずれかに配線を集めても良い。
さらに、この基板40(40A,40B)では、検出部42と配線部52との境界部分が約90°折り曲げられている(図5,7,9)。しかしながら、必ずしもこの形態に限定されるものではなく、この検出部42自体、例えば図3で云えば、検出部42の右端よりもやや左側に入った位置や、検出部42の左端よりもやや右側に入った位置で約90°折り曲げられていても良い。
さらにまた、検出部42やシールド部58のうち、各電極44,46,48,50を避けた位置に照光用の孔を穿設し、ホルダ70やクッション部材66の対応位置にも孔を設けるとともに、プリント基板80の上面82の対応位置にLEDを設置しておき、これらを透明あるいは半透明のタッチ面32を有したカバー部材30で覆えば、このタッチ面32を内側からLEDで照らすことができる。この場合には、タッチパッドユニット24(24A,24B)の設置箇所が暗闇の状態であっても容易に識別可能になる。
また、上記実施例では、エアーコンディショニング装置などの操作に具現化した例を示しているが、本発明のタッチパッド装置は、必ずしも車載機器に限定されるものではなく、パーソナルコンピュータ、自動販売機、現金自動預払機(ATM)、携帯用機器、テレビジョン受像機を遠隔操作可能なリモートコントローラ等に搭載されていても良く、この場合にも上記と同様に、フィルム基板に負荷されるストレスを小さくするとの効果を奏する。
第1実施例のタッチパッドユニットを車室に備えた図である。 図1のタッチパッドユニットの分解斜視図である。 図2のフィルム基板の展開図(表面)である。 図2のフィルム基板の展開図(裏面)である。 図2のV−V線から見た図1のタッチパッドユニットの断面図である。 第2実施例のフィルム基板の展開図(表面)である。 図6のフィルム基板を有したタッチパッドユニットの断面図である。 第3実施例のフィルム基板の展開図(表面)である。 図8のフィルム基板を有したタッチパッドユニットの断面図である。
符号の説明
24,24A,24B タッチパッドユニット(タッチパッド装置)
30 カバー部材
32 タッチ面
40,40A,40B フィルム基板
42 検出部
44 検出電極
52 配線部
58 シールド部
60 グランド電極
62 湾曲反転部(接続部)
64 乗り上げ橋絡部(接続部)
70 ホルダ
74 下面
76 規制部
80 プリント基板
82 上面

Claims (3)

  1. 上側にタッチ面を有するカバー部材と、
    検出電極が設置された検出部、前記検出部の一端から延設され配線が設置された配線部、グランド電極が設置され前記検出部の下側に配設されるシールド部とからなり、前記検出部および前記シールド部が前記カバー部材の下側に配置されるフィルム基板と、
    前記フィルム基板の前記シールド部の下側に配置されるホルダと、
    前記配線部を介して前記検出電極および前記グランド電極と電気的に接続され前記ホルダの下側に空間を設けて配置されるプリント基板とを備えたタッチパッド装置であって、
    前記フィルム基板は、前記シールド部と前記検出部もしくは前記シールド部と前記配線部を橋絡し前記ホルダと前記プリント基板との間の空間で湾曲可能な長さに形成された接続部を有し、前記接続部が前記ホルダと前記プリント基板の間の前記空間に湾曲した状態で配置されたことを特徴とするタッチパッド装置。
  2. 請求項1に記載のタッチパッド装置であって、
    前記接続部および前記シールド部は、前記配線部の延設位置を避けた位置であって前記検出部に対する前記配線部の延設方向と同じ方向に延設されたことを特徴とするタッチパッド装置。
  3. 請求項1又は2に記載のタッチパッド装置であって、
    前記ホルダは、その下面から下方に突設され前記プリント基板の上面に当接する規制部を備え、
    前記接続部は、前記ホルダの下面と前記プリント基板の上面との間の前記規制部によって形成された空間にて湾曲した状態で配置されたことを特徴とするタッチパッド装置。
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