JP6656699B1 - 車両洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動する車両に対し、前方又は後方に配置された噴射部から車両の前面又は背面に向けて流体を噴射することで車両を洗浄する場合であっても、洗浄効果を確保しやすい。【解決手段】前方に向かって走行する車両の後輪R1及びR2に向けて斜め後方に洗浄液を噴射するノズル対11〜13が設けられている。ノズル対11〜13のそれぞれに含まれるノズルからの洗浄液の噴射領域J1〜J6は互いに重なっている。これにより、ノズルから噴射された洗浄液が衝突し、衝突した洗浄液が飛翔する新たな噴射領域Ja〜Jcが形成される。かかる噴射領域Ja〜Jcを後輪R1及びR2の隙間Δに通過させる。【選択図】図3

Description

本発明は、車両洗浄装置に関する。
車両を洗浄する装置において、装置に対して移動する車両に向けて洗浄液等の流体を噴射するものがある。その一例として、特許文献1の装置では、車輪の側面及び周面の両方に向けてノズル(噴射部)から洗浄液が噴射される。
特許第6303058号
本発明者らは、移動する車両に対し、前方又は後方に配置された噴射部から車両の前面又は背面に向けて流体を噴射させると、洗浄効果が十分に確保できない場合があることに気づいた。
本発明の目的は、移動する車両に対し、前方又は後方に配置された噴射部から車両の前面又は背面に向けて流体を噴射することで車両を洗浄する場合であっても、洗浄効果を確保しやすい車両洗浄装置を提供することにある。
本発明の第1の観点に係る車両洗浄装置は、移動する車両の車輪に向けて流体を噴射する一対の噴射部からなり、車両左右方向に関する互いの間を前記車輪が通過するように配置された噴射部対と、時間に対する前記車両の位置を取得する位置取得手段と、前記位置取得手段が取得した前記車両の位置に基づいて前記噴射部対からの流体噴射を制御する噴射制御手段とを備えており、3つ以上の前記噴射部対が、前記車両の移動方向に関して互いに離隔するように設けられており、前記3つ以上の噴射部対のそれぞれが、前記車両より前方又は後方から前記移動方向に対して傾斜した方向に向けて前記一対の噴射部から噴射させた流体を互いに衝突させると共に、衝突した流体によって形成される流体の噴射領域である衝突流体噴射領域を形成可能であり、前記噴射制御手段が、前記衝突流体噴射領域が前記車両の移動に伴って順に形成され、形成された前記衝突流体噴射領域を前記車輪が順に通過し、且つ、前記3つ以上の噴射部対が形成した前記衝突流体噴射領域において前記衝突した流体が前記車輪の周面に当たってその全周を洗浄するように前記流体噴射を制御する。
本発明者らは、車両の洗浄効果が十分に確保できないのは以下の理由によることを見出した。本発明に係る噴射部は、移動する車両に対して流体を噴射させるため、車両の移動を妨げない位置に設ける必要がある。よって、車両が通過する空間を避けつつ噴射部を配置しなければならない。例えば、車両の走行経路の側方や車輪体の通る位置を避けた地面上に噴射部を配置する必要がある。かかる位置にある噴射部から車両の前面又は背面に向けて流体を噴射させると、車両の移動方向に対して斜め方向に向けて流体を噴射させることになる。流体の噴射方向が車両の移動方向に対して大きく傾斜する場合、噴射方向が車両の移動方向に対して比較的真っ直ぐである場合と比べ、流体を車両の一か所に集中して当てにくくなる。よって、例えば、ダブルタイヤの隙間等、流体を一か所に集中して当てなければ洗浄しにくい箇所に対して、洗浄効果が十分に確保できない場合がある。
そこで、本発明においては、上記の通り、複数の噴射部から噴射させた流体を互いに衝突させると共に、衝突した流体によって形成される流体の噴射領域を車両の前面又は背面に通過させることとした。これによると、後述の試験例に示す通り、流体同士の衝突により形成される衝突流体噴射領域においては流体を車両の一か所に集中させやすい。したがって、例えば、ダブルタイヤの隙間等、流体を一か所に集中して当てなければ洗浄しにくい箇所に対しても洗浄効果を確保しやすい。また、第1の観点によると、車輪の通過を妨げないように噴射部対を配置できる。一方で、移動方向とは傾斜した方向に向けて噴射部対から流体を噴射することになる。これに対し、噴射部対によって形成される衝突流体噴射領域を車両に通過させるので、流体の噴射による洗浄効果を確保しやすい。また、車両の移動方向に沿って複数の衝突噴射領域を形成できる。よって、車両の広い範囲に対して流体を噴射することができる。
なお、本発明において、「移動する車両」とは、車両洗浄装置に対して相対的に移動する車両に対応する。つまり、位置が固定された車両洗浄装置に対して車両が移動する場合、位置が固定された車両に対して車両洗浄装置が移動する場合、並びに、車両及び車両洗浄装置の両方が互いに対して移動する場合のいずれも本発明に含まれる。また、本発明における「車両に通過させる」とは、車両が衝突流体噴射領域に対して相対的に移動することで衝突流体噴射領域を通過することを意味する。つまり、位置が固定された衝突流体噴射領域に対して車両が移動する場合、位置が固定された車両に対して衝突流体噴射領域が移動する場合、並びに、車両及び衝突流体噴射領域の両方が互いに対して移動する場合のいずれも本発明に含まれる。また、「車両の移動方向に対して傾斜した方向」とは、移動方向を前後方向としたときにおける斜め前方や斜め後方をいう。
また、本発明の第2の観点に係る車両洗浄装置は、移動する車両に向けて流体を噴射する複数の噴射部を備えており、前記車両より前方又は後方から前記車両の移動方向に対して傾斜した方向に向けて前記複数の噴射部から噴射させた流体を互いに衝突させると共に、衝突した流体によって形成される流体の噴射領域である衝突流体噴射領域において前記衝突した流体が前記車両に設けられたダブルタイヤのタイヤ同士の隙間の内面に当たってこれを洗浄するように前記複数の噴射部から流体を噴射させる。第2の観点によると、流体を一か所に集中して当てなければ洗浄しにくいダブルタイヤの隙間に対しても洗浄効果を確保できる。
また、本発明においては、前記位置取得手段が、前記流体の噴射領域に向かって移動中である前記車両をその側方から連続的に撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって取得された前記車両の撮像に画像処理を施すことにより、前記車両の撮像中における車輪体の像を検出する車輪体検出手段とを有しており、ある長さの時間の経過に応じた前記車輪体の像における位置の変化に基づいて前記車両の位置を取得することが好ましい。これによると、画像処理に基づいて車両の位置を検出可能である。
また、本発明においては、ある位置における前記車両の移動を検出する動態検出手段をさらに備えており、前記動態検出手段が前記車両の移動を検出してから所定の時間を経過しても前記位置取得手段が前記車両の位置を検出できない場合には、前記噴射制御手段が、前記車両の位置に基づく前記流体噴射の制御を実行せず、タイマーに基づき一定の長さを有する期間に前記噴射部から流体を噴射させる制御を実行することが好ましい。これによると、画像処理に基づく車輪体の検出が失敗した場合にはタイマーに基づく流体の噴射が実行される。このため、車輪体の検出が失敗しても車両の洗浄が確保される。
また、本発明においては、前記動態検出手段が、互いに異なる時間に撮像された2つの前記車両の撮像の差分に基づいて、ある位置を前記車両が通過したことを検出することが好ましい。これによると、撮像手段による撮像を車輪体の検出のみならず、動態検出にも利用できる。
また、本発明においては、前記噴射部を第1の噴射部としたとき、前記車両に向けて流体を噴射する、前記第1の噴射部とは異なる第2の噴射部が設けられており、前記位置取得手段による前記車両の位置の検出の成否に関わらず、タイマーによる時間計測に基づく一定期間に前記第2の噴射部から流体を噴射させることが好ましい。これによると、第2の噴射部から噴射される流体により、車輪体の検出の成否に関わらず車両の洗浄を実行できる。
本発明の一実施形態に係る車両洗浄装置の概略構成を示す機能ブロック図及び洗浄対象である車両の平面図である。 図1の車両洗浄装置に設けられたカメラによって取得される車輪体の像を含む撮像画像の一例である。 図3(a)は、図1の車両洗浄装置に設けられたノズル対から車両の車輪体に向けて洗浄液が噴射される状況を平面視によって示す概念図である。図3(b)は、図3(a)と同様の状況を側面視によって示す概念図である。 図3に示すノズル対による噴射動作の態様を示す表である。 図1の車両洗浄装置が実行する洗浄方法の一連の流れを示すフロー図である。 図3のノズル対の1つから噴射される流体の噴射状況を確認するために使用した試験装置の構成と当該試験装置を使用した試験の状況とを示す写真である。 図6の試験装置の構成を示す概念図及び噴射水量のピーク位置を示すグラフである。 図6のノズル対に含まれる各ノズルから単独で水を噴射させた場合に試験装置によって測定された噴射水量の合計の分布を示すグラフである。 図6のノズル対に含まれる2つのノズルの両方から噴射水が互いに衝突するように水を噴射させた場合に試験装置によって測定された噴射水量の分布を示すグラフである。 図6の2つのノズルを平面視で90°回転させた上で2つのノズルの両方から噴射水が互いに衝突するように水を噴射させた場合に試験装置によって測定された噴射水量の分布を示すグラフである。
本発明の一実施形態に係る車両洗浄装置1について図1〜図10を参照しつつ説明する。車両洗浄装置1は、図1に示す車両Vのようなダンプトラック等の大型自動車や中型自動車の車輪体を洗浄する装置である。本明細書において車輪体とは、ホイール及びタイヤを有する前輪又は後輪の構成全体を示す。以下、前後左右上下の各方向は、特に断りがない限り、車両Vにおける移動方向を基準とする。車両Vは、一例として、左右一対の前輪F及び後輪R1〜R4を備えている。前輪Fは、片側に1個のタイヤを有するいわゆるシングルタイヤの車輪体である。後輪R1及びR2は、車両左右方向に並んだ2個のタイヤを片側に有するダブルタイヤの車輪体である。ダブルタイヤは、2個のタイヤ同士の間に隙間が形成される。また、車両Vには、後輪R1及びR2のすぐ後方にダブルタイヤの後輪R3及びR4も設けられている。
車両洗浄装置1は、カメラ2(本発明における撮像手段)、洗浄液噴射器10(本発明における流体噴射手段)及び制御部30(本発明における位置取得手段及び噴射制御手段)を備えている。車両Vは、洗浄液噴射器10に向かって所定の直線経路に沿って等速で走行する。カメラ2は、車両Vの走行経路に対して洗浄液噴射器10より後方の所定の位置に固定され、撮像範囲2aの被写体を定期的に(例えば、1秒当たり複数回)撮像する。撮像範囲2aは、車両Vがその範囲を通過する際に、カメラ2によって車両Vの左側面が撮像されるように設定されている。また、撮像範囲2aは、前輪F並びに後輪R1及びR3がカメラ2による撮像内に収まるように調整されている。これにより、カメラ2によって連続的に取得される車両Vの撮像画像のいずれかには、例えば、図2の実線に示すように前輪Fの像が写り込むことになる。カメラ2の位置及び撮影方向は、図2のように前輪FのホイールWの輪郭が真円の像として撮像画像に写り込むように調整されている。また、図2の実線に示す撮像とは少し後のタイミングで撮像された撮像画像は、実線の位置から少し左方にずれた二点鎖線に示す位置に、ホイールWの輪郭を含む前輪Fの像が含まれることになる。カメラ2が取得した撮像画像は順次、制御部30に送信される。
洗浄液噴射器10は、図1に示すように、車両Vの車輪体を洗浄する車輪洗浄ユニット15R及び15L並びに車両Vの底面を洗浄する底面洗浄ユニット16を有している。車輪洗浄ユニット15R及び15L並びに底面洗浄ユニット16は、いずれも、車両Vに対して洗浄液を噴射するノズルを有している。車両洗浄装置1は、車輪洗浄ユニット15R及び15L並びに底面洗浄ユニット16に洗浄液を送出するポンプ、ノズルへの洗浄液の供給経路にノズルごとに設けられた電磁弁等を備えている。ポンプ及び電磁弁の動作は制御部30によって制御され、これによって各ノズルにおける洗浄液の噴射開始及び停止が切り替えられる。底面洗浄ユニット16は左右方向に関して洗浄液噴射器10の中央の地面近くに配置されている。底面洗浄ユニット16には、斜め上方に向けて洗浄液を噴射するようにノズル(本発明における第2噴射部)が設けられている。これにより、車両Vが底面洗浄ユニット16を通過する際に、ノズルから車両Vの底面に向けて洗浄液が噴射される。なお、底面洗浄ユニット16の1つのノズルから噴射される洗浄液の単位時間当たりの噴射量が、車輪洗浄ユニット15R及び15Lの1つのノズルから噴射される洗浄液の単位時間当たりの噴射量と異なっていてもよい。例えば、前者の噴射量が後者の噴射量より小さくてもよい。
車輪洗浄ユニット15Rは洗浄液噴射器10の右側に配置され、車両Vの右側の車輪体を洗浄する。車輪洗浄ユニット15Lは洗浄液噴射器10の左側に配置され、車両Vの左側の車輪体を洗浄する。車輪洗浄ユニット15R及び15Lのそれぞれには、洗浄液を車輪体に向けて噴射するノズル対11〜13(本発明における噴射部対)が設けられている。ノズル対11〜13は、図3(a)及び図3(b)に示すように、車両前後方向に沿って等間隔に配列されている。車両前後方向に関するノズル対11〜13同士の間隔は、後述の実施例に示すように、車両Vの走行に応じて順番にこれらのノズル対から車両Vの前面へと洗浄液を噴射することにより、車輪体のタイヤの周面(接地面又はトレッド面)の全体が洗浄されるように調整されている。
ノズル対11は、左右方向に離隔した一対のノズル11a及び11b(本発明における噴射部及び第1噴射部)からなる。ノズル11a及び11bは、互いの間を前輪F及び後輪R1〜R4が通過するように配置されている。これにより、これらのノズルが車輪体の通過を妨げないように設置されている。なお、図3(a)及び図3(b)には、ノズル11a及び11bの間を後輪R1及びR2が通過する状況が図示されている。ノズル11a及び11bは、左右方向に関してノズル11a及び11bの中間を通る前後方向に沿った鉛直面に関し、噴射方向が互いに対称(以下、左右対称という。)となるように配置されている。本実施形態においては、ノズル11a及び11bから互いに等しい単位時間当たりの噴射量で洗浄液が噴射される。
ノズル11a及び11bのそれぞれからは、洗浄液がほぼ円錐状の範囲に噴射される。ノズル11aからの洗浄液の噴射領域J1は、車両Vより前方且つ車輪体の右方から、斜め左後方の車輪体へと、やや上向きに洗浄液が吹き掛けられるように設定されている。ノズル11bからの洗浄液の噴射領域J2は、車両Vより前方且つ車輪体の左方から、斜め右後方の車輪体へと、やや上向きに洗浄液が吹き掛けられるように設定されている。上記の通り、ノズル11aとノズル11bとは噴射方向が互いに左右対称になるように配置されている。このため、噴射領域J1と噴射領域J2も互いに左右対称である。
また、噴射領域J1及びJ2は、図3(a)に示すように、互いに空間的に重複するように設定されている。噴射領域J1及びJ2が重複した範囲においては、ノズル11aから噴射された洗浄液とノズル11bから噴射された洗浄液とが衝突する。そして、衝突した洗浄液が飛翔する新たな噴射領域(本発明における衝突流体噴射領域)Jaが形成される。噴射領域Jaは、後述の試験例に示す領域α及びβを合わせた領域に対応する。噴射領域Jaにおける洗浄液の噴射態様は、ノズル11aとノズル11bとの間に単独のノズルを配置し、その単独のノズルから後方(図3(a)のX1方向)に向けて洗浄液を噴射させたような態様となる。
ノズル対12は、左右方向に離隔した一対のノズル12a及び12b(本発明における噴射部及び第1噴射部)からなる。ノズル12a及び12bは、左右方向に関してノズル11a及び11bと同じ位置に配置されている。これにより、ノズル11a及び11bと同様、ノズル12a及び12bが車輪体の通過を妨げないように設置されている。ノズル12a及び12bのそれぞれからは、洗浄液がほぼ円錐状の範囲に噴射される。ノズル12aからの洗浄液の噴射領域J3及びノズル12bからの洗浄液の噴射領域J4は、噴射領域J1及びJ2と同様に形成されるように設定されている。したがって、ノズル12a及び12bから噴射された洗浄液が互いに衝突し、衝突した洗浄液によって、噴射方向が図3(b)のX2方向となる新たな噴射領域Jbが形成される。噴射領域Jbは、後述の試験例に示す領域α及びβを合わせた領域である。噴射領域Jbにおける洗浄液の噴射態様は、噴射領域Jaと同様に、ノズル12aとノズル12bとの間に単独のノズルを配置し、その単独のノズルからX2方向に向けて洗浄液を噴射させたような態様となる。
ノズル対13は、左右方向に離隔した一対のノズル13a及び13b(本発明における噴射部及び第1噴射部)からなる。ノズル13a及び13bは、左右方向に関してノズル11a及び11bと同じ位置に配置されている。これにより、ノズル11a及び11bと同様、ノズル13a及び13bが車輪体の通過を妨げないように設置されている。ノズル13a及び13bのそれぞれからは、洗浄液がほぼ円錐状の範囲に噴射される。ノズル13aからの洗浄液の噴射領域J5及びノズル13bからの洗浄液の噴射領域J6は、噴射領域J1及びJ2と同様に形成されるように設定されている。したがって、ノズル13a及び13bから噴射された洗浄液が互いに衝突し、衝突した洗浄液によって、噴射方向が図3(b)のX3方向となる新たな噴射領域Jcが形成される。噴射領域Jcは、後述の試験例に示す領域α及びβを合わせた領域に対応する。噴射領域Jcにおける洗浄液の噴射態様は、噴射領域Jaと同様に、ノズル13aとノズル13bとの間に単独のノズルを配置し、その単独のノズルからX3方向に向けて洗浄液を噴射させたような態様となる。
図3(a)に示すように、ノズル対11、12及び13から噴射される洗浄液の衝突によって形成された噴射領域Ja〜Jcを、後輪R1及びR2からなるダブルタイヤの隙間Δが後方に向かって順に通過する。
制御部30は、カメラ2からの撮像画像に対する画像処理等の各種の演算処理を実行するコンピュータと、コンピュータによる演算処理の結果に基づいて洗浄液噴射器10に制御指令を送信するプログラマブルロジックコントローラ(PLC)とを備えている。コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read−Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリ装置、並びに、入出力インタフェース等の各種インタフェース、制御タイミングの基準となるタイマー等からなるハードウェアと、メモリ装置に記録されたプログラムデータ等からなるソフトウェアとを備えている。コンピュータにおいてハードウェアがソフトウェアに従って演算処理、入出力処理等の各種の情報処理を実行する。コンピュータによる演算処理結果はPLCに出力される。PLCは、コンピュータによる演算処理結果に従って洗浄液噴射器10に制御指令を送信する。このように、ソフトウェアに従ったコンピュータの機能及びPLCの機能の協働により、制御部30における後述の各種の機能が実現される。
制御部30は、車両Vによる撮像範囲2aでの移動(動態)を検出する動態検出処理と、車輪体の位置等を検出するための車輪体検出処理とを実行する。動態検出処理及び車輪体検出処理は、いずれも、カメラ2による撮像画像に対する画像処理に基づく。動態検出処理のための画像処理においては、撮像タイミングが異なる2つの画像の差分及びその差分結果の二値化の各処理がこの順序で実行される。差分は、2つの画像における同じ画素位置の画素値の一方から他方を減算することによって実行される。二値化は、減算によって得られた値と所定の閾値を比較し、閾値以上である場合には1を、閾値未満である場合には0をその画素位置の値として取得することによって実行される。そして、制御部30は、二値化された画像に基づいて動態を検出する。例えば、二値化された画像における画素値の合計が所定の閾値以上となった場合に、動態が検出された(つまり、車両Vが撮像範囲2aにおいて移動した)と判定する。一方、制御部30は、二値化された画像における画素値の合計が所定の閾値未満であった場合に、車両Vが撮像範囲2aにいないと判定する。
車輪体検出処理のための画像処理においては、被写体のエッジ抽出、1回目の形状特徴量分析、セグメント化、結合、2回目の形状特徴量分析及び円近似の各処理がこの順序で実行される。1回目の形状特徴量分析では、抽出されたエッジから真円度が高いものが抽出される。セグメント化では、抽出された真円度が高いエッジが、円弧部分とそれ以外の部分とに分割される。結合では、分割されたエッジのうち、同じ円に属すると推定されるもの同士が結合される。2回目の形状特徴量分析では、結合されたエッジから真円度が高く且つ長いものが抽出される。円近似では、抽出された真円度が高く且つ長いエッジに相当する近似円が推定される。例えば、抽出されたエッジ上の各点との距離の合計が最小となるような近似円が導出される。このように、車輪体検出処理においては、カメラ2の撮像画像に画像処理が施されることによって、例えば、車輪体の像としてホイールの輪郭が検出される。そして、取得された近似円について、画像上の中心座標及び径が導出される。画像処理におけるいずれかのステップにおいて処理が成功しなかった場合には、車輪体検出の結果は"失敗"となる。例えば、円弧の抽出が失敗した場合には、車輪体検出の結果は"失敗"となる。
図2は、車輪体検出が成功した場合の撮像画像の一例である。車輪体検出が成功すると、撮像画像中の座標を基準とした車輪体の位置が検出される。制御部30は、撮像画像中の座標を基準とした車輪体の位置及びホイールの径に基づいて実際の車輪体の位置及びホイールの径を導出する。上記の通り、車両Vは所定の直線経路に沿って走行する。また、カメラ2は車両Vの走行経路に対して所定の位置に固定されている。したがって、撮像画像中の車両Vの各部の位置や大きさは実際の位置や大きさと厳密に対応する。この対応に基づき、撮像画像中の座標を基準とした車輪体の位置及びホイールの径から、実際の車輪体の位置及びホイールの径が算出される。
制御部30は、互いに異なる撮像タイミングに関して導出された車輪体の位置に基づき、車両Vの速度を導出する。例えば、図2に示すように、時刻t1において撮像画像IM中の実線の位置にある車輪体の像が検出された後に、時刻t2において撮像画像IM中の二点鎖線の位置にある車輪体の像が検出されたとする。この場合、時刻t1及びt2の車輪体の位置から、実線の位置と二点鎖線の位置との距離Lが導出される。そして、車両Vの速度v0が以下の数式に基づいて導出される:v0=L/(t2−t1)。このように導出された速度v0が、車両Vの運転手に対し、電光掲示板やディスプレイ等の出力手段によって出力されてもよい。
制御部30は、車輪体及び底面の洗浄処理を実行する。このうち、車輪体の洗浄処理においては、制御部30は、車輪体の検出が所定期間内に成功したか否かに応じ、通常の洗浄処理とタイマーによる洗浄処理との2種類の洗浄処理を選択的に実行する。所定期間とは、動態検出処理によって車両Vの移動が検出されてから所定の時間が経過するまでの期間である。一方、制御部30は、動態検出処理によって車両Vの移動が検出されると、車輪体の検出の成否に関わらず、底面の洗浄処理を実行する。
車輪体の洗浄処理について図3及び図4を参照しつつ説明する。図3(a)及び図3(b)に示すタイヤの位置P1は、タイヤの前面がノズル対11による洗浄液の噴射領域J1及びJ2に達した位置に対応する。位置P2は、タイヤがタイヤの直径だけ位置P1から前進した位置であって、タイヤの前面がノズル対12による洗浄液の噴射領域J3及びJ4に達した位置に対応する。位置P3は、タイヤがタイヤの直径だけ位置P2から前進した位置であって、タイヤの前面がノズル対13による洗浄液の噴射領域J5及びJ6に達した位置に対応する。位置P4は、タイヤがタイヤの直径だけ位置P3から前進した位置である。タイヤが位置P1から位置P2に移動する際、タイヤの周方向に関して約三分の一に対応する角度だけタイヤが回転する。タイヤが位置P2から位置P3に移動する際、タイヤの周方向に関して次の約三分の一に対応する角度だけタイヤがさらに回転する。さらに、位置P3から位置P4まで移動する際、タイヤの周方向に関して残りの約三分の一に対応する角度だけタイヤがさらに回転する。
制御部30は、車輪体の検出が所定期間内に成功した場合に通常の洗浄処理を実行する。通常の洗浄処理において、制御部30は、上記のように導出した車輪体の位置及び車両Vの速度v0に基づき、図4に示す噴射動作を行うようにノズル対11〜13への洗浄液の供給を制御する。図4において「噴射」は、ノズル対に洗浄液が供給されることによりノズル対から洗浄液が噴射した状態を示す。「停止」は、ノズル対への洗浄液の供給が停止されることによりノズル対から洗浄液が噴射していない状態を示す。制御部30は、時刻t1又はt2における車輪体の位置と速度v0に基づき、車輪体が位置P1、P2、P3及びP4のそれぞれに到達する時刻をあらかじめ算出する。そして、車輪体が位置P1に到達した時刻において、制御部30は、ノズル対11を停止状態から噴射状態に切り替える。次に、車輪体が位置P2に到達した時刻において、制御部30は、ノズル対12を停止状態から噴射状態に切り替えると共に、ノズル対11を噴射状態から停止状態に切り替える。次に、車輪体が位置P3に到達した時刻において、制御部30は、ノズル対13を停止状態から噴射状態に切り替えると共に、ノズル対12を噴射状態から停止状態に切り替える。次に、車輪体が位置P4に到達した時刻において、制御部30は、ノズル対13を噴射状態から停止状態に切り替える。これにより、後述の実施例に示す通り、タイヤの周面の全域が洗浄される。かかる処理が、前輪F及び後輪R1〜R4のそれぞれについて実行される。
一方、制御部30は、車輪体の検出が所定期間内に成功しなかった場合にタイマーによる洗浄処理を実行する。タイマーによる洗浄処理においては、制御部30は、タイマーを用いることにより、所定の洗浄期間に亘って連続してノズル対11〜13から洗浄液が噴射されるようにノズル対11〜13への洗浄液の供給を制御する。洗浄期間は、動態検出処理によって車両Vの移動が検出された時刻と、あらかじめ設定された車両Vの想定速度とに基づき、車両Vがノズル対11〜13による洗浄液の噴射領域Ja〜Jcを通過すると想定される期間を含むように設定される。例えば、制御部30は、車両Vの前輪Fが図3の位置P1に到達する想定時刻より数秒前の時刻を洗浄期間の開始時刻として設定すると共に、車両Vの後輪R3及びR4が図3の位置P4を通過する想定時刻より数秒後の時刻を洗浄期間の終了時刻に設定する。そして、制御部30は、動態検出処理によって車両Vの移動が検出された時刻とタイマーが示す経過時間とに基づいてノズル対11〜13への洗浄液の供給を制御する。この制御によって、洗浄期間の開始時刻においてノズル対11〜13の全てからの洗浄液の噴射が開始されると共に、洗浄期間の終了時刻においてノズル対11〜13の全てからの洗浄液の噴射が終了する。このように、車輪体の検出が所定期間内に成功しなかった場合、つまり、車輪体の検出が最終的に失敗した場合においても、タイマーによる洗浄処理が実行されるので、車輪体の洗浄が適切に確保される。
以下、車両洗浄装置1による車両Vの洗浄方法について図5に基づいて説明する。この洗浄方法では、図1に示すように、所定の直線経路に沿って車両Vを洗浄液噴射器10に向かって走行させることから開始すると共に、図5のステップが順に実行される。まず、カメラ2による撮像範囲2aの撮像を開始する(S1)。カメラ2による撮像範囲2aの撮像結果は連続的に制御部30に送信されてくる。次に、制御部30が、カメラ2から送信された撮像画像に基づいて動態検出処理を実行する(ステップS2)。制御部30は、動態検出処理において動態(撮像範囲2aにおける車両Vの移動)が検出されるまでステップS2を繰り返し実行する(ステップS2、No→ステップS2)。動態検出処理において動態が検出されると(ステップS2、Yes)、制御部30は、カメラ2から送信された撮像画像に基づいて車輪体検出処理を実行する(ステップS3)と共に、底面洗浄に関する一連のステップ(ステップS11〜S14)を実行する。ステップS11〜S14については後述する。
ステップS3の車輪体検出処理後、制御部30は、ステップS3の車輪体検出処理において車輪体の検出が成功したか否かを判定する(ステップS4)。車輪体の検出が成功したと判定すると(ステップS4、Yes)、制御部30は通常の洗浄処理を実行する(ステップS5)。通常の洗浄処理では、上記の通り、車輪体検出処理によって導出された車輪体の位置及び車両Vの速度v0に基づき、ノズル対11〜13が図4に示す噴射動作を実行する。そして、ステップS2からのステップが再度実行される。車輪体の検出が成功しなかったと判定すると(ステップS4、No)、制御部30は、タイマーによる時間計測に基づいて、ステップS2における動態の検出後、所定の時間が経過したか否かを判定する(ステップS6)。所定の時間が経過していないと判定すると(ステップS6、No)、制御部30はステップS3の車輪体検出処理を再度実行する。所定の時間が経過したと判定すると(ステップS6、Yes)、制御部30はタイマーによる洗浄処理を実行する(ステップS7)。タイマーによる洗浄処理では、上記の通り、タイマーによる時間計測に基づいて、所定の洗浄期間に亘って連続してノズル対11〜13から洗浄液が噴射されるようにノズル対11〜13への洗浄液の供給を制御する。そして、ステップS2からのステップが繰り返される。
ステップS11〜S14の処理は以下の通りである。制御部30は、底面洗浄を開始するように洗浄液噴射器10を制御する(ステップS11)。次に、制御部30は、タイマーによる時間計測に基づいて、最新の動態検出から所定の時間が経過するまで待機する(ステップS12、No→ステップS12)。所定の時間が経過したと判定すると(ステップS12、Yes)、制御部30は、カメラ2から送信された撮像画像に基づいて動態検出処理を実行する(ステップS13)。動態検出処理において動態(撮像範囲2aにおける車両Vの移動)が検出された場合(ステップS13、Yes)、制御部30は、ステップS12を再度実行する。これは、ステップS12において所定の時間が経過したと判定されても未だ車両Vが撮像範囲2aにおいて移動中である場合には、車両Vの底面において未洗浄の領域が残っているからである。動態検出処理において動態が検出されなかった場合(ステップS13、No)、制御部30は、底面洗浄を終了するように洗浄液噴射器10を制御する(ステップS14)。ステップS12〜S14の処理により、ステップS3における車輪体検出処理の成否に関わらず、車両Vの長さに応じた期間、底面洗浄が継続される。そして、ステップS2からのステップが繰り返される。
(本実施形態における効果)
以上説明した本実施形態によると、以下の通り、ダブルタイヤの隙間Δを洗浄する場合にも、洗浄効果を確保しやすい。
移動する車両Vに対して洗浄液を噴射させるため、洗浄液を噴射するノズルは車両Vの移動を妨げない位置に設ける必要がある。例えば、本実施形態において、ノズル対11〜13は車輪体を挟むように設けられている。かかる位置にあるノズルから車両Vの前面又は背面に向けて洗浄液を噴射させると、車両Vの移動方向に対して斜め方向に向けて洗浄液を噴射させることになる。洗浄液の噴射方向が車両Vの移動方向に対して大きく傾斜する場合、噴射方向が車両Vの移動方向に対して比較的真っ直ぐである場合と比べ、洗浄液を車両Vの一か所に集中して当てにくくなる。よって、ダブルタイヤの隙間Δ等、洗浄液を一か所に集中して当てなければ洗浄しにくい箇所に対して、洗浄効果が十分に確保できない場合がある。
そこで、本実施形態においては、上記の通り、ノズル対11〜13のそれぞれから噴射させた洗浄液を互いに衝突させると共に、衝突した洗浄液によって形成される噴射領域Ja〜Jcを車輪体に通過させることとした。これによると、後述の試験例に示す通り、洗浄液同士の衝突により形成される噴射領域Ja〜Jcにおいては洗浄液を車両Vの一か所に集中させやすい。したがって、例えば、ダブルタイヤの隙間Δ等、洗浄液を一か所に集中して当てなければ洗浄しにくい箇所に対しても洗浄効果を確保しやすい。
また、本実施形態においては、ノズル対11〜13によって、車両Vの走行方向に沿って形成された噴射領域Ja〜Jcを車輪体が順に通過していく。これにより、噴射領域Ja〜Jcのそれぞれにおいて車輪体の周面の互いに異なる範囲が洗浄される。このため、全体として周面の広い範囲が洗浄される。例えば、後述の実施例によると、ノズル対11〜13のそれぞれによって車輪体の周面における約三分の一ずつの範囲が洗浄され、全体として周面の全域が洗浄される。
[試験例]
以下、上述の実施形態に関する一試験例について説明する。本試験例においては図6及び図7に示す試験装置を使用した。試験装置は箱型の概略形状を有している。試験装置内の底部には集水部が設けられている。集水部は、図6及び図7における左右方向に関して、スリットによって57個の区画に仕切られている。1区画について、左右方向の幅は35mm、奥行方向の長さは110mm、深さは150mmである。試験装置内の天井部には、ノズル対として2つのノズル(いけうち NJJP3006 充円錐、狭噴角形30°)を設置した。ノズルは、集水部の上端を基準として噴射口が400mm、500mm、650mm及び800mmの高さとなるように位置を変更しつつ設置した。2つのノズルは噴射口が左右方向に240mm離隔するように設置した。ノズルの噴射方向は斜め下方とし、2つのノズルから同時に水が噴射された場合にそれらが互いに衝突する方向とした。具体的には、2つのノズルの噴射方向は、鉛直面に沿った方向とすると共に、鉛直方向との間の角度が45°となるようにした。以下、水平方向に関して2つのノズルの中心を通り鉛直方向に沿った軸を中心軸C(図7参照)とする。ノズルの設置位置の調整にはレーザー水準器を使用した。2つのノズルにはピストン型ポンプ(丸山製作所 MS251 35kg/cm2、19〜30L/min)を接続した。ピストン型ポンプによる吐出圧力を目標値(1.5MPa)とするために、ピストン型ポンプとノズルを結ぶ配管に圧力センサーを取り付け、圧力表示器(共和電業 STRAIN AMPLIFIER DPM−712B)を用いて圧力を確認しつつ、ピストン型ポンプの減圧弁を調整した。ノズルから噴射された水は、下方の集水部の各区画に収容される。一定時間に亘って各区画に収容された水の量を計ることにより、左右方向に関する噴射水量の分布を測定した。
まず、2つのノズルのうち、一方のノズルは噴射口にホースを接続して噴射水を回収することで、他方のノズルのみから水を噴射させた。これによって、各ノズルから単独で水を噴射させた場合の噴射水量の分布を測定した。図8は、その結果を示している。図8において、横軸は図7の中心軸Cから各区画までの距離を、縦軸は各区画に関する噴射水量を示している。折れ線の違いは、上記の通りノズルの位置を変更したことによる噴射口の高さの違いを示している。1つの折れ線は、2つのノズルによる測定結果を単純に合計した結果を示している。以下、これらの折れ線が示す噴射水量を合計水量という。各折れ線には2つのピークが表れている。図7の折れ線グラフg1及びg4は、ノズルを各位置に配置した場合における合計水量のピークが表れた区画を黒い点で表すと共に、これらの点を折れ線で結んだものである。例えば、折れ線グラフg1及びg4の下から2個目の点は、どちらも、ノズルの噴射口の高さが650mmの場合に合計水量のピークが表れた区画を示している。
次に、噴射水が互いに衝突するように2つのノズルの両方から水を噴射させつつ噴射水量の分布を測定した。図6及び図9はその結果を示している。図6の写真には、2つのノズルからの水が衝突することによって形成される噴射領域の状態が写されている。この噴射領域は、図6に示す通り、領域α及び領域βからなる。領域αは、2つのノズルのそれぞれにおける噴射領域が交差する領域であり、水の衝突が生じると共に、衝突した水が飛翔する領域である。領域βは、領域αからの水が集水部に向かってさらに飛翔する領域である。本発明における衝突流体噴射領域は、領域α及び領域βを合わせた領域γに対応する。図9において、横軸は図7の中心軸Cから各区画までの距離を、縦軸は各区画に関する噴射水量を示している。折れ線の違いは、上記の通りノズルの位置を変更したことによる噴射口の高さの違いを示している。1つの折れ線は、2つのノズルからの噴射水が互いに衝突しつつ集水部に回収された測定結果を示している。以下、これらの折れ線が示す噴射水量を複合水量という。各折れ線には2つのピークが表れている。図7の折れ線グラフg2及びg3は、ノズルを各位置に配置した場合における複合水量のピークが表れた区画を白い点で表すと共に、これらの点を折れ線で結んだものである。例えば、折れ線グラフg2及びg3の下から3個目の点は、どちらも、ノズルの噴射口の高さが500mmの場合に複合水量のピークが表れた区画を示している。
さらに、図7の中心軸Cを中心に平面視で2つのノズルを90°回転させた上で、噴射水が互いに衝突するように2つのノズルの両方から水を噴射させつつ噴射水量の分布を測定した。ノズルの噴射口の高さは650mmとした。図10はその結果を示している。図10の横軸は図7の中心軸Cから各区画までの距離を、縦軸は各区画に関する噴射水量を示している。
図7〜図9のグラフから分かることは以下の通りである。図8の各グラフは中心軸C付近において合計水量がほぼゼロであること、つまり、噴射水が到達していないことを示している。また、図7によると、合計水量のピークは噴射口が高くなるほど外側に大きくずれている。これは、ノズルの噴射方向が鉛直方向に対して傾斜していることによる。これに対し、図9のいずれのグラフも、中心軸C付近において複合水量が確保されていること、つまり、噴射水が到達していることを示している。また、図7によると、複合水量のピークは噴射口の高さに関わらず合計水量のピークより中心側に位置しており、噴射口が高くなっても合計水量のピークほど外側にずれていない。これらのことから、2つのノズルから噴射させた水の衝突によって形成される噴射領域は、各ノズルから単独で噴射させた水の噴射領域と比べ、中心軸C側に噴射水が集中していることが分かった。
さらに、図10のグラフは、図9のグラフと比べると、水量分布の広がりの幅が小さいことを示している。これは、2つのノズルが並んだ方向に関する水量分布と比べ、2つのノズルが並んだ方向と直交する水平方向に関しては噴射領域の幅が小さいことに対応する。このことから、2つのノズルから噴射させた水の衝突によって形成される噴射領域は、平面視において楕円状を呈していると考えられる。以上より、2つのノズルから噴射された水が衝突することで形成される水の噴射領域は、あたかも、2つのノズルの中間点に配置された1つノズルから2つのノズル分の水を噴射させたような態様を取ることが分かった。
なお、ピストン型ポンプによる吐出圧力を1.0MPaに変更したり、2つのノズルの噴射方向を鉛直方向との間の角度が45°となるように変更したりしても、以上と同様の現象が発生した。つまり、2つのノズルから噴射された水が衝突することで形成される水の噴射領域が、2つのノズルの中間点に配置された1つノズルから2つのノズル分の水を噴射させたような態様を取った。
[実施例]
以下、上述の実施形態に関する一実施例について説明する。本実施例においては、ノズル対11〜13によるダブルタイヤの洗浄が実用的に可能であるか否かを確認する試験を行った。ノズル対11〜13には、有効角度が30°であり有効距離が150cmであるノズル(スプレーイングシステムスジャパン B3/8GG−SS3014 狭角フルコーンノズル30°)を用いた。ここでいうノズルの有効角度及び有効距離とは、タイヤの周面に付着した土砂を有効に除去できる噴射領域の角度及び噴射口からの距離である。このノズルを用いて、ノズルの噴射口同士の距離が左右方向に関して143cm、前後方向に関して105cmとなるように、図3(a)及び図3(b)に示す配置関係でノズル対11〜13を設置した。各ノズルは、地上5cmの位置に、噴射方向の仰角が13°となるように配置した。噴射領域J1〜J6は、いずれも、図3(a)に示す平面視において噴射方向と前後方向との間の角度が30°となり、図3(b)に示す側面視において噴射方向と水平面との間の角度が30°となるように設定した。なお、大型車両のタイヤの直径は約1mであることから、図3(a)及び図3(b)に示す位置P1〜P4同士の距離も約1mである。そして、ノズル対11〜13から水を噴射させつつ、各ノズル対の左右方向に関する中心位置をダブルタイヤの隙間Δが通過するように、大型車両である車両Vを走行させた。
以上により、ノズル対11〜13が形成する噴射領域Ja〜Jcのそれぞれをダブルタイヤが通過する際、ダブルタイヤの隙間Δの内面が有効に洗浄された。噴射領域Ja〜Jcのそれぞれは、上記試験例と同様、2つのノズルから同時に噴射させた水が衝突することによって形成される。そして、隙間Δは、上記試験例における2つのノズルの中心軸Cに沿って噴射領域Ja〜Jcを通過することになる。このとき、隙間Δは、噴射領域Ja〜Jcのそれぞれにおける領域α及びβの両方を通過する。噴射領域Ja〜Jcにおいては、上記試験例に示されるように、1つのノズルから単独で水を噴射させる場合と比べ、中心軸C付近に噴射水量が集中する。よって、隙間Δの内面が有効に洗浄されたものと考えられる。なお、領域α及びβのうち、左右方向に関して比較的幅の狭い範囲を流体が密に飛翔する領域αを隙間Δに通過させることが洗浄効果の確保の点で好ましい。領域αをより狭い幅にするためには、ノズルからの噴射方向と移動方向との間の角度を可能な限り小さくすることが好ましい。
また、車輪体が位置P1から位置P4まで移動することにより、以下の通り、ノズル対11〜13から噴射される洗浄液がタイヤの周面の全域を網羅するようにタイヤの周面を洗浄できた。位置P1におけるタイヤの周面には、ノズル対11から噴射される洗浄液がほぼ真っ直ぐに当たった。なお、「ほぼ真っ直ぐに」とは、タイヤの周面における洗浄液が当たる位置の法線とノズルの噴射口から当該位置までを結ぶ直線との間の角度が概ね45°以下となることに対応する。そして、タイヤは、その周面における約三分の一に対応する長さの部分が、ノズル対11からほぼ真っ直ぐに洗浄液の噴射を受けつつ、位置P1から位置P2に回転しながら移動した。一方、タイヤが位置P2よりさらに前進すると、図3(a)に示すように、タイヤの前端がノズル対11による噴射領域J1又はJ2から離脱し始める。しかしながら、位置P2から先は、タイヤの前端がノズル対12による噴射領域J3又はJ4に差し掛かることになる。したがって、タイヤは、その周面における次の約三分の一に対応する長さの部分が、ノズル対12からほぼ真っ直ぐに洗浄液の噴射を受けつつ、位置P2から位置P3に回転しながら移動した。同様に、タイヤが位置P3よりさらに前進すると、図3(a)に示すように、タイヤの前端がノズル対12による噴射領域J1又はJ2から離脱し始める。しかしながら、位置P3から先は、タイヤの前端がノズル対13による噴射領域J5又はJ6に差し掛かることになる。したがって、タイヤは、その周面における残り約三分の一に対応する長さの部分が、ノズル対13からほぼ真っ直ぐに洗浄液の噴射を受けつつ、位置P3から位置P4に回転しながら移動した。
<変形例等>
以上は、本発明の好適な実施形態についての説明であるが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、課題を解決するための手段に記載された範囲の限りにおいて様々な変更が可能なものである。
上述の実施形態においては、図3(a)に示すように、ノズル対11〜13のそれぞれに含まれる2つのノズルの噴射方向が左右対称であり、単位時間当たりの噴射量も互いに等しい。これにより、例えば、ノズル対11の2つのノズルからの洗浄液が衝突して形成された噴射領域Jaは、ノズル11aとノズル11bとの間に単独のノズルを配置し、その単独のノズルから後方(X1方向)に向けて洗浄液を噴射させたような態様となる。これに対し、2つのノズルにおける噴射方向や噴射量を変更することにより、後方に向けて単独のノズルから洗浄液を噴射させたような態様の噴射領域を形成してもよい。例えば、噴射量は変更しないで噴射方向が左右対称とならないように2つのノズルを配置してもよい。また、噴射方向は左右対称のまま、2つのノズルの噴射量を互いに異ならせてもよい。さらに、噴射方向及び噴射量の両方を互いに異ならせてもよい。
なお、2つのノズルからの洗浄液が衝突して形成された噴射領域が、後方に近い別の方向に向けて単独のノズルから洗浄液を噴射させたような態様であってもよい。例えば、2つのノズルの噴射方向と前後方向との間の角度がθ1及びθ2(いずれも鋭角)であった場合、上記別の方向と前後方向との間の角度がθ1及びθ2のいずれよりも小さい角度であればよい。この場合、2つのノズルのいずれか一方から単独で洗浄液を噴射させる場合よりも前後方向に近い角度で洗浄液が車両Vに当たることになる。このため、2つのノズルのいずれか一方から単独で洗浄液を噴射させる場合と比べ、洗浄液を車両Vの一か所に集中させやすい。
また、上述の実施形態においては、車両Vより前方のノズル対11〜13から車輪体の周面に向けて、つまり、車両Vの前面に向けて洗浄液を噴射させる。しかし、車両Vより後方のノズル対から車両Vの背面に向けて洗浄液を噴射させてもよい。例えば、上述の実施形態において、車両Vが逆方向に走行すると仮定する。この場合、図3(a)において、後輪R1及びR2が位置P4→位置P3→位置P2→位置P1と移動することになる。そこで、かかる車両Vに対し、図3(a)に示すノズル対11〜13の配置のまま、ノズル対13→ノズル対12→ノズル対11の順序でノズルから車輪体の周面(車両Vの背面)に対して洗浄液を噴射させてもよい。この場合の噴射制御の具体例は以下の通りである。まず、車輪体が噴射領域J5及びJ6の位置に差し掛かった際にノズル対13からの洗浄液の噴射を開始する。車輪体が噴射領域J3及びJ4の位置に差し掛かった際にノズル対12からの洗浄液の噴射を開始すると共に、ノズル対13からの洗浄液の噴射を停止する。車輪体が噴射領域J1及びJ2の位置に差し掛かった際にノズル対11からの洗浄液の噴射を開始すると共に、ノズル対12からの洗浄液の噴射を停止する。車輪体が噴射領域J1及びJ2の位置を通過した際にノズル対11からの洗浄液の噴射を停止する。これにより、上述の実施形態と同様、車輪体の周面全域に洗浄液が噴射されることになる。
また、上述の実施形態においては、タイマーによる時間計測に基づいて底面洗浄を実行している。底面洗浄の代わりに、又はこれと併せて、タイマーによる時間計測に基づいて車両Vの全体の洗浄を実行してもよい。
また、上述の実施形態においては、ノズル対11〜13からなる3つのノズル対を用い、各ノズル対により車輪体の周面の三分の一ずつ洗浄することにより、車輪体の周面の全域を洗浄している。しかし、上述の実施形態は、1つのノズル対で車輪体の周面の全域を洗浄するように構成されていてもよいし、4つ以上のノズル対で車輪体の周面の全域を洗浄するように構成されていてもよい。
F 前輪
J1〜J6、Ja〜Jc 噴射領域
R1〜R4 後輪
V 車両
1 車両洗浄装置
2 カメラ
10 洗浄液噴射器
11a、11b、12a、12b、13a、13b ノズル
15L、15R 車輪洗浄ユニット
16 底面洗浄ユニット
30 制御部

Claims (6)

  1. 移動する車両の車輪に向けて流体を噴射する一対の噴射部からなり、車両左右方向に関する互いの間を前記車輪が通過するように配置された噴射部対と、
    時間に対する前記車両の位置を取得する位置取得手段と、
    前記位置取得手段が取得した前記車両の位置に基づいて前記噴射部対からの流体噴射を制御する噴射制御手段とを備えており、
    3つ以上の前記噴射部対が、前記車両の移動方向に関して互いに離隔するように設けられており、
    前記3つ以上の噴射部対のそれぞれが、前記車両より前方又は後方から前記移動方向に対して傾斜した方向に向けて前記一対の噴射部から噴射させた流体を互いに衝突させると共に、衝突した流体によって形成される流体の噴射領域である衝突流体噴射領域を形成可能であり、
    前記噴射制御手段が、
    前記衝突流体噴射領域が前記車両の移動に伴って順に形成され、形成された前記衝突流体噴射領域を前記車輪が順に通過し、且つ、前記3つ以上の噴射部対が形成した前記衝突流体噴射領域において前記衝突した流体が前記車輪の周面に当たってその全周を洗浄するように前記流体噴射を制御することを特徴とする車両洗浄装置。
  2. 移動する車両に向けて流体を噴射する複数の噴射部を備えており、
    前記車両より前方又は後方から前記車両の移動方向に対して傾斜した方向に向けて前記複数の噴射部から噴射させた流体を互いに衝突させると共に、衝突した流体によって形成される流体の噴射領域である衝突流体噴射領域において前記衝突した流体が前記車両に設けられたダブルタイヤのタイヤ同士の隙間の内面に当たってこれを洗浄するように前記複数の噴射部から流体を噴射させることを特徴とする車両洗浄装置。
  3. 前記位置取得手段が、
    前記流体の噴射領域に向かって移動中である前記車両をその側方から連続的に撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって取得された前記車両の撮像に画像処理を施すことにより、前記車両の撮像中における車輪体の像を検出する車輪体検出手段とを有しており、
    ある長さの時間の経過に応じた前記車輪体の像における位置の変化に基づいて前記車両の位置を取得することを特徴とする請求項に記載の車両洗浄装置。
  4. ある位置における前記車両の移動を検出する動態検出手段をさらに備えており、
    前記動態検出手段が前記車両の移動を検出してから所定の時間を経過しても前記位置取得手段が前記車両の位置を検出できない場合には、前記噴射制御手段が、前記車両の位置に基づく前記流体噴射の制御を実行せず、タイマーに基づき一定の長さを有する期間に前記噴射部から流体を噴射させる制御を実行することを特徴とする請求項に記載の車両洗浄装置。
  5. 前記動態検出手段が、互いに異なる時間に撮像された2つの前記車両の撮像の差分に基づいて、ある位置を前記車両が通過したことを検出することを特徴とする請求項に記載の車両洗浄装置。
  6. 前記噴射部を第1の噴射部としたとき、前記車両に向けて流体を噴射する、前記第1の噴射部とは異なる第2の噴射部が設けられており、
    前記位置取得手段による前記車両の位置の検出の成否に関わらず、タイマーによる時間計測に基づく一定期間に前記第2の噴射部から流体を噴射させることを特徴とする請求項4又は5に記載の車両洗浄装置。
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