JP6655577B2 - 伝送線路及びその製造方法 - Google Patents

伝送線路及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6655577B2
JP6655577B2 JP2017073446A JP2017073446A JP6655577B2 JP 6655577 B2 JP6655577 B2 JP 6655577B2 JP 2017073446 A JP2017073446 A JP 2017073446A JP 2017073446 A JP2017073446 A JP 2017073446A JP 6655577 B2 JP6655577 B2 JP 6655577B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
conductor patterns
transmission line
insulating layer
ground pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017073446A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018182356A (ja
Inventor
瑞木 白井
瑞木 白井
宏樹 近藤
宏樹 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2017073446A priority Critical patent/JP6655577B2/ja
Priority to US15/942,787 priority patent/US20180287238A1/en
Priority to DE102018204974.2A priority patent/DE102018204974B4/de
Publication of JP2018182356A publication Critical patent/JP2018182356A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6655577B2 publication Critical patent/JP6655577B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P3/00Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
    • H01P3/02Waveguides; Transmission lines of the waveguide type with two longitudinal conductors
    • H01P3/08Microstrips; Strip lines
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P11/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing waveguides or resonators, lines, or other devices of the waveguide type
    • H01P11/001Manufacturing waveguides or transmission lines of the waveguide type
    • H01P11/003Manufacturing lines with conductors on a substrate, e.g. strip lines, slot lines
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P3/00Waveguides; Transmission lines of the waveguide type
    • H01P3/02Waveguides; Transmission lines of the waveguide type with two longitudinal conductors
    • H01P3/026Coplanar striplines [CPS]
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
    • H05K1/0216Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0011Working of insulating substrates or insulating layers
    • H05K3/0014Shaping of the substrate, e.g. by moulding
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/09Shape and layout
    • H05K2201/09009Substrate related
    • H05K2201/09036Recesses or grooves in insulating substrate
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K2201/00Indexing scheme relating to printed circuits covered by H05K1/00
    • H05K2201/09Shape and layout
    • H05K2201/09209Shape and layout details of conductors
    • H05K2201/0929Conductive planes
    • H05K2201/093Layout of power planes, ground planes or power supply conductors, e.g. having special clearance holes therein

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
  • Waveguides (AREA)

Description

本発明は、伝送線路及びその製造方法に関する。
従来、導体パターンを絶縁層にて取り囲んで形成した伝送線路が提案されている。このような伝送線路では、導体パターンが並列に複数設けられることがあり、例えば複数の導体パターンが信号線として用いられる場合には信号線間のクロストークが問題となる。このような問題に対して、導体パターン間となる位置に、パターン長手方向に延びる空孔を形成したものや、導体パターンを上下方向にオフセットさせたものが提案されている(特許文献1参照)。また、クロストークを低減させるためには導体パターン間の距離を大きくすることも有効である。
特開2016−92561号公報
ここで、本件発明者らは、特許文献1に記載の伝送線路のように導体パターン間に空孔を設けるだけでは、クロストークを低減できないことを見出した。そこで、クロストークを低減させるために、特許文献1に記載の伝送線路のように導体パターンを上下方向にオフセットさせた場合には、構造の複雑化を招いてしまう。また、導体パターン間の距離を大きくする場合に、充分に大きな距離を空ける必要があることから、伝送線路が大型化してしまう。さらに、特許文献1に記載の伝送線路の製造法においては構造の複雑化の関係上、製造工程の煩雑化を招いてしまう。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、クロストークの低減にあたり構造の複雑化及び大型化を抑えることが可能な伝送線路、及び、製造工程の煩雑化を抑えることが可能な前記伝送線路の製造方法を提供することにある。
本発明に係る伝送線路は、平面状に並列配置された信号の伝送路となる複数の導体パターンと、前記複数の導体パターンを略平面状に取り囲む絶縁層と、前記絶縁層の一面側に形成された第1グランドパターンと、前記絶縁層の他面側に形成された第2グランドパターンとを備えた伝送線路であって、前記絶縁層は、平面視して前記複数の導体パターンの間となる箇所のそれぞれに、前記絶縁層を分断することがなく、前記複数の導体パターンの長手方向に連続して形成された溝を前記一面側に有し、前記第1グランドパターンは、前記溝の内外に亘って連続して形成され、前記溝は、断面視してV字形状に形成されていることを特徴とする。
この伝送線路によれば、絶縁層は、複数の導体パターンの間となる箇所のそれぞれに溝を有し、第1グランドパターンは、溝の内外に亘って連続して形成されているため、グランドパターンが複数の導体パターンの間それぞれに入り込むように位置することとなり、これがシールド箔として機能してクロストークが低減される。このため、導体パターン間の距離を充分に確保する必要がなく大型化を抑えることができる。また、導体パターンを平面状に並列配置することから、導体パターンをオフセットして形成する必要もない。このため、構造の複雑化を抑えることとなる。従って、クロストークの低減にあたり構造の複雑化及び大型化を抑えることが可能な伝送線路を提供することができる。また、溝は絶縁層を分断することがないため、伝送線路がグランドパターンのみによって幅方向に接続されるわけではなく、強度面で有利とすることができる。さらに、溝は断面視してV字形状に形成されているため、クロストークの低減効果を安定させることができる。
また、本発明に係る伝送線路において、前記溝は、前記複数の導体パターンの配置深さ以上の深さで形成されていることが好ましい。
この伝送線路によれば、溝は複数の導体パターンの配置深さ以上の深さで形成されているため、複数の導体パターンの間にグランドパターンが入り込むこととなり、シールド箔としての効果を一層高めることとなる。従って、より一層クロストークを低減することができる。
本発明に係る伝送線路の製造方法は、信号の伝送路となる平面状に並列配置された複数の導体パターンに絶縁性樹脂を押出成形して、前記複数の導体パターンを略平面状に取り囲む絶縁層を形成する第1工程と、前記第1工程において形成された前記絶縁層の一面側に第1グランドパターンを形成すると共に、前記絶縁層の他面側に第2グランドパターンを形成する第2工程と、を備え、前記第1工程では、平面視して前記複数の導体パターンの間となる箇所のそれぞれに、前記絶縁層が分断されることなく、前記複数の導体パターンの長手方向に連続する溝を形成するための凸部を有した金型によって前記絶縁性樹脂が押出成形され、前記第2工程では、前記溝の内外に亘って前記第1グランドパターンが連続して形成されることを特徴とする。
この伝送線路の製造方法によれば、溝を形成するための凸部を有した金型によって絶縁性樹脂が押出成形されて、長手方向に連続する溝を有した絶縁層を形成するため、溝を有しない絶縁層と同様の工程で、溝を有する絶縁層を形成することが可能となり、製造工程の煩雑化を軽減することとなる。従って、クロストークの低減にあたり構造の複雑化及び大型化を抑えることが可能な伝送線路の製造方法において、製造工程の煩雑化を抑えた製造方法を提供することができる。
本発明によれば、クロストークの低減にあたり製造工程の煩雑化及び大型化を抑えることが可能な伝送線路及びその製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る伝送線路を示す斜視図である。 図1に示した伝送線路の断面図である。 図1及び図2に示した伝送線路の第1の製造方法を示す断面図である。 図1及び図2に示した伝送線路の第2の製造方法を示す断面図である。 比較例に係る伝送線路の特性を示すグラフであり、(a)はインピーダンス特性を示し、(b)はクロストーク低減特性を示している。 本実施形態に係る伝送線路の特性を示すグラフであり、(a)はインピーダンス特性を示し、(b)はクロストーク低減特性を示している。 第2実施形態に係る伝送線路を示す断面図である。 第1実施形態に係る伝送線路において溝の幅を変化させたときの特性を示すグラフであり、(a)はインピーダンス特性を示し、(b)はクロストーク低減特性を示している。 第2実施形態に係る伝送線路において溝の幅を変化させたときの特性を示すグラフであり、(a)はインピーダンス特性を示し、(b)はクロストーク低減特性を示している。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾が生じない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用されていることはいうまでもない。
図1は、本発明の実施形態に係る伝送線路を示す斜視図であり、図2は、図1に示した伝送線路の断面図である。図1及び図2に示すように、伝送線路1は、平面状に並列配置された信号の伝送路となる複数(例えば3つ)の導体パターン11〜13と、複数の導体パターン11〜13を取り囲んで略平面状をなす絶縁層20と、絶縁層20の一面側に形成された第1グランドパターン31と、絶縁層20の他面側に形成された第2グランドパターン32とを備えたものである。
本実施形態において第1〜第3導体パターン11〜13は、高周波信号伝送用の平面回路であって、例えば銅材によって構成されている。絶縁層20は例えば絶縁性樹脂によって構成された誘電体である。また、グランドパターン31,32は、第1〜第3導体パターン11〜13と同様に例えば銅材によって構成されている。なお、グランドパターン31,32はアース接続される。
ここで、第1〜第3導体パターン11〜13は、平面状に並列配置されることから、高さ方向にオフセットされることなく、同一高さに設けられる。さらに、絶縁層20は、断面視して凹形状となる溝Gを一面側に有している。溝Gは、伝送線路1を平面視して(一面側から見て)複数の導体パターン11〜13の間となる箇所それぞれに形成されており、導体パターン11〜13の長手方向に沿って連続したものとなっている。
また、溝Gは、断面視して絶縁層20を分断することなく形成されている。このため、絶縁層20は、溝Gの下部(他面側)に接続部21を有している。すなわち、絶縁層20は、溝Gが形成されているものの接続部21を介して幅方向に接続された構造となっている。
ここで、溝Gの深さは、特に問われるものではないが、複数の導体パターン11〜13の配置深さ以上(すなわち複数の導体パターン11〜13の配置深さと同程度又はそれを超える深さ)で形成されることが好ましい。具体的に説明すると、本実施形態において各導体パターン11〜13は、絶縁層20の厚みの中間となる位置に配置されている。溝Gは一面側から形成されて、その底面が上記の中間となる位置と同程度又はこれを超えて他面側まで達していることが好ましい。
さらに、第1グランドパターン31は、溝Gの凹凸に追従するように、溝Gの内外に亘って連続して形成されている。このため、第1グランドパターン31は、複数の導体パターン11〜13の間に入り込むこととなる。
このような伝送線路1は、以下のような製造方法によって製造される。以下に伝送線路1の製造方法を説明する。
図3は、図1及び図2に示した伝送線路1の第1の製造方法を示す断面図である。第1の製造方法は、各種材料等を積層する方法である。まず、図3に示すように、第2グランドパターン32となる金属箔上に、第1絶縁フィルム20a(例えば液晶ポリマーのシート)を載置する。次いで、第1絶縁フィルム20a上に3つの第2絶縁フィルム20bを、間隔を設けて積層する。なお、ここで設けた間隔が溝Gの幅(図2に示す符号w2)に相当する。
次に、3つの第2絶縁フィルム20b上に、3つ導体パターン11〜13を載置する。このとき、溝Gとなる箇所との幅w1を考慮して3つの導体パターン11〜13上に積層する。その後、3つの第3絶縁フィルム20cを3つの導体パターン11〜13上に積層する。次に、第1〜第3絶縁フィルム20a〜20cによって形成された絶縁層20の一面側に例えば無電解メッキなどにより第1グランドパターン31を形成する。これにより、溝Gの内外に亘って第1グランドパターン31が形成される。
なお、上記第1の製造方法において、溝Gの深さを導体パターン11〜13の配置深さと同程度とする場合には、3つの第2絶縁フィルム20bを積層する構成が省略されることとなる。
図4は、図1及び図2に示した伝送線路1の第2の製造方法を示す断面図である。第2の製造方法は、絶縁性樹脂を押出成形する方法である。まず、図4に示すような金型100を利用して、信号の伝送路となる平面状に並列配置された3つの導体パターン11〜13に絶縁性樹脂200を押出成形する。これにより、複数の導体パターン11〜13を略平面状に取り囲む絶縁層20を形成する(第1工程)。
次いで、無電解メッキ等により、第1工程において形成された絶縁層20の一面側に第1グランドパターン31を形成すると共に、絶縁層20の他面側に第2グランドパターン32を形成する(第2工程)。
ここで、第1工程において用いられる金型100は、平面視して3つの導体パターン11〜13の間となる箇所のそれぞれに、絶縁層20が分断されることなく3つの導体パターン11〜13の長手方向に連続する溝Gを形成するための凸部CPを有したものとなっている。このため、第1工程での押出成形によって、3つの導体パターン11〜13の間となる箇所のそれぞれに溝Gが形成される。
また、第2工程では、無電解メッキ等により、溝Gの内外に亘って第1グランドパターン31が連続して形成されることとなる。
次に、本実施形態に係る伝送線路1のインピーダンス特性及びクロストーク低減特性について説明するが、これに先立って、溝G内に第1グランドパターン31を有しない伝送線路(比較例に係る伝送線路)のインピーダンス特性及びクロストーク低減特性について説明する。
まず、比較例に係る伝送線路は、溝が無い場合(すなわち、絶縁層の一面側が面一の場合)と、絶縁層20の中間深さに位置する導体パターン11〜13と溝Gの深さが同程度である場合(図2に示すx=0の場合)と、溝Gの深さが上記同程度である場合よりも更に0.7mm深くなった場合(図2に示すx=0.7の場合)との3パターンを採用した。そして、この3パターンについて特定の測定を行った。
また、比較例に係る伝送線路は、絶縁層20の厚み(溝Gが形成される場合には溝G以外の箇所の厚み)を1.46mmとし、導体パターン11〜13の厚みを0.03mmとし幅を1.15mmとした。また、溝Gを形成する場合には、その幅w2を2mmとし、導体パターン11〜13から溝Gまでの距離w1を0.5mmとした。
図5は、比較例に係る伝送線路の特性を示すグラフであり、(a)はインピーダンス特性を示し、(b)はクロストーク低減特性を示している。なお、図5に示すグラフにおいて、破線は溝Gが無い場合の特性を示し、実線は溝Gの深さがx=0である場合の特性を示し、太線は溝Gの深さがx=0.7mmである場合の特性を示している。
図5(a)に示すように、溝Gが無い場合(破線参照)と溝Gの深さがx=0である場合(実線参照)とでは、インピーダンスが同程度となった。しかし、溝Gの深さがx=0.7mmである場合には、インピーダンスの上昇を招くこととなった(太線参照)。
また、図5(b)に示すように、クロストークの低減特性は、溝Gが無い場合が最も良好であり(破線参照)、溝Gがある場合にはクロストークの低減特性は低下する傾向にあった(実線及び太線参照)。
以上、図5(a)及び図5(b)からすると、溝G内に第1グランドパターン31を形成しない場合、すなわち単なる空孔だけを設けた場合には、クロストークの面で不利であり、更に溝Gが深くなるとインピーダンスについて不利であることがわかった。このように、絶縁層20の一面側に第1グランドパターン31を形成しない場合には、むしろ溝Gが存在しない方が良いということがわかった。
図6は、本実施形態に係る伝送線路1の特性を示すグラフであり、(a)はインピーダンス特性を示し、(b)はクロストーク低減特性を示している。なお、図6に示すグラフにおいて、破線は比較例に係る溝Gが無い場合の特性を示し、実線及び太線は本実施形態に係る伝送線路1の特性を示すものとする。実線は溝Gの深さがx=0である場合の特性を示し、太線は溝Gの深さがx=0.7mmである場合の特性を示している。また、本実施形態に係る伝送線路1の他の寸法については、比較例と同じとしている。
図6(a)に示すように、溝Gが無い場合(破線参照)と溝Gの深さがx=0である場合(実線参照)とでは、インピーダンスが同程度となった。しかし、溝Gの深さがx=0.7mmである場合には、インピーダンスが低くなることがわかった(太線参照)。
さらに、図6(b)に示すように、溝Gが無い場合よりも溝Gがある場合の方がクロストークの低減効果が高く(実線及び太線参照)、溝Gが深い方がクロストークの低減効果が高いことがわかった(太線参照)。一方で、溝Gの深さがx=0である場合、クロストークの低減効果を安定させることができることもわかった(実線参照)。
以上、図6(a)及び図6(b)からすると、導体パターン11〜13間に溝を形成し、溝G内に第1グランドパターン31を形成した場合には、クロストークについて一定の低減効果があることがわかった。
このようにして、本実施形態に係る伝送線路1によれば、絶縁層20は、複数の導体パターン11〜13の間となる箇所のそれぞれに溝Gを有し、第1グランドパターン31は、溝Gの内外に亘って連続して形成されているため、グランドパターン31が複数の導体パターン11〜13の間それぞれに入り込むように位置することとなり、これがシールド箔として機能してクロストークが低減される。このため、導体パターン11〜13間の距離を充分に確保する必要がなく大型化を抑えることができる。また、導体パターン11〜13を平面状に並列配置することから、導体パターン11〜13をオフセットして形成する必要もない。このため、構造の複雑化を抑えることとなる。従って、クロストークの低減にあたり構造の複雑化及び大型化を抑えることが可能な伝送線路1を提供することができる。
また、溝は複数の導体パターンの配置深さ以上の深さで形成されているため、複数の導体パターンの間にグランドパターンが入り込むこととなり、シールド箔としての効果を一層高めることとなる。従って、より一層クロストークを低減することができる。
また、本実施形態に係る伝送線路1の製造方法(第2の製造方法)によれば、溝Gを形成するための凸部を有した金型によって絶縁性樹脂が押出成形されて、長手方向に連続する溝Gを有した絶縁層20を形成するため、溝Gを有しない絶縁層と同様の工程で、溝Gを有する絶縁層20を形成することが可能となり、製造工程の煩雑化を軽減することとなる。従って、クロストークの低減にあたり構造の複雑化及び大型化を抑えることが可能な伝送線路1の製造方法において、製造工程の煩雑化を抑えた製造方法を提供することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態に係る伝送線路は第1実施形態のものと同様であるが、一部構成が異なっている。以下、第1実施形態との相違点のみを説明する。
図7は、第2実施形態に係る伝送線路2を示す断面図である。図7に示すように、第1実施形態に係る伝送線路1は溝Gが断面視して凹形状となっていたが、第2実施形態に係る伝送線路2は溝Gが断面視してV形状となっている。
次に、第2実施形態に係る伝送線路2と、第1実施形態に係る伝送線路1との特性を比較して説明する。なお、以下では溝Gが無い場合、溝Gの幅w2,w3(符号w3は図7参照)が小さい場合、及び溝Gの幅w2,w3が大きい場合との3つの例を挙げて説明する。
図8は、第1実施形態に係る伝送線路1において溝Gの幅w2を変化させたときの特性を示すグラフであり、(a)はインピーダンス特性を示し、(b)はクロストーク低減特性を示している。なお、図8において破線は比較例に係る溝Gが無い場合の特性を示し、実線は溝Gの幅w2が0.1mmである場合の特性を示し、太線は溝Gの幅w2が2.8mmである場合の特性を示している。なお、溝Gの深さは1.25mm(接続部21の厚さが0.21mm)であり、他の寸法については、上記した比較例と同じとしている。
図8(a)に示すように、溝Gが無い場合(破線参照)と溝Gの幅w2が0.1mmである場合(実線参照)とでは、インピーダンスが同程度となった。しかし、溝Gの幅w2が2.8mmである場合には、インピーダンスが低くなることがわかった(太線参照)。すなわち、溝Gの幅が大きくなるとインピーダンスの低下効果が高まることがわかった。
さらに、図8(b)に示すように、溝Gが無い場合よりも溝Gがある場合の方がクロストークの低減効果が高いことがわかった(実線及び太線参照)。しかし、溝Gの幅w2の大きさによって、クロストークの低減効果には差異が見られなかった(実線及び太線参照)。特に、溝Gの幅w2が2.8mmである場合には、クロストークの低減効果が安定しない結果となった(太線参照)。
以上、図8(a)及び図8(b)からすると、溝Gの幅w2が大きい方が、インピーダンスが低くなることがわかった。しかし、溝Gの幅w2が大きいとクロストークの低減効果が安定しなくなった。
図9は、第2実施形態に係る伝送線路2において溝Gの幅w3を変化させたときの特性を示すグラフであり、(a)はインピーダンス特性を示し、(b)はクロストーク低減特性を示している。なお、図9において破線は比較例に係る溝Gが無い場合の特性を示し、実線は溝Gの幅w3(図7に示すように最大となる幅)が0.16mmである場合の特性を示し、太線は溝Gの幅w3が1.75mmである場合の特性を示している。なお、溝Gの深さは1.235mm(接続部21の厚さが0.225mm)であり、また、他の寸法については、比較例と同じとしている。
図9(a)に示すように、溝Gが無い場合(破線参照)、溝Gの幅w3が0.16mmである場合(実線参照)、及び、溝Gの幅w3が1.75mmである場合(太線参照)とでは、インピーダンスが同程度となった。
図9(b)に示すように、クロストークの低減効果については、溝Gが無い場合(破線参照)、溝Gの幅w3が0.16mmである場合(実線参照)、及び、溝Gの幅w3が1.75mmである場合(太線参照)の順に高まっていくことがわかった。特に、溝Gの幅w3が大きくなり1.75mmとなった場合であっても、クロストークの低減効果が安定することがわかった(太線参照)。
以上、図9(a)及び図9(b)からすると、インピーダンスは溝Gの有無や溝Gの幅w3に左右されないことがわかった。さらに、溝GがV字形状であると、溝Gの幅w3が大きくなるほど、クロストークの低減効果が高まり、しかも、溝Gの幅w3が大きかったとしても、クロストークの低減効果が安定することがわかった。
このようにして、第2実施形態に係る伝送線路2によれば、第1実施形態と同様に、クロストークの低減にあたり構造の複雑化及び大型化を抑えることが可能な伝送線路2を提供することができる。また、溝Gは複数の導体パターン11〜13の配置深さ以上の深さで形成されているため、複数の導体パターン11〜13の間にグランドパターン31が入り込むこととなり、シールド箔としての効果を一層高めることとなる。従って、より一層クロストークを低減することができる。
また、第2実施形態に係る伝送線路2の製造方法(第2の製造方法)によれば、第1実施形態と同様に、製造工程の煩雑化を抑えた製造方法を提供することができる。
さらに、第2実施形態によれば、溝Gは断面視してV字形状となるように形成されているため、クロストークの低減効果を安定させることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、可能な範囲で適宜他の公知や周知の技術を組み合わせてもよい。
例えば、上記実施形態においては3つの導体パターン11〜13を例示したが、特にこれに限らず、導体パターンは2つ又は4つ以上であってもよい。さらには、上記実施形態において複数の導体パターン11〜13は、略同じ幅、且つ、略同じ厚みとなっているが、これに限らず、幅又は厚みの少なくとも一方が異なっていてもよい。
さらに、上記実施形態では、各溝Gの幅w2,w3や深さが同じである場合を例に説明したが、これに限らず、一部の溝Gについて幅w2,w3や深さが異なっていてもよい。
1,2 :伝送線路
11〜13 :導体パターン
20 :絶縁層
20a〜20c:絶縁フィルム
21 :接続部
31 :第1グランドパターン
32 :第2グランドパターン
G :溝

Claims (3)

  1. 平面状に並列配置された信号の伝送路となる複数の導体パターンと、前記複数の導体パターンを略平面状に取り囲む絶縁層と、前記絶縁層の一面側に形成された第1グランドパターンと、前記絶縁層の他面側に形成された第2グランドパターンとを備えた伝送線路であって、
    前記絶縁層は、平面視して前記複数の導体パターンの間となる箇所のそれぞれに、前記絶縁層を分断することがなく、前記複数の導体パターンの長手方向に連続して形成された溝を前記一面側に有し、
    前記第1グランドパターンは、前記溝の内外に亘って連続して形成され、
    前記溝は、断面視してV字形状に形成されている
    ことを特徴とする伝送線路。
  2. 前記溝は、前記複数の導体パターンの配置深さ以上の深さで形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の伝送線路。
  3. 信号の伝送路となる平面状に並列配置された複数の導体パターンに絶縁性樹脂を押出成形して、前記複数の導体パターンを略平面状に取り囲む絶縁層を形成する第1工程と、
    前記第1工程において形成された前記絶縁層の一面側に第1グランドパターンを形成すると共に、前記絶縁層の他面側に第2グランドパターンを形成する第2工程と、を備え、
    前記第1工程では、平面視して前記複数の導体パターンの間となる箇所のそれぞれに、前記絶縁層が分断されることなく、前記複数の導体パターンの長手方向に連続する溝を形成するための凸部を有した金型によって前記絶縁性樹脂が押出成形され、
    前記第2工程では、前記溝の内外に亘って前記第1グランドパターンが連続して形成される
    ことを特徴とする伝送線路の製造方法。
JP2017073446A 2017-04-03 2017-04-03 伝送線路及びその製造方法 Active JP6655577B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017073446A JP6655577B2 (ja) 2017-04-03 2017-04-03 伝送線路及びその製造方法
US15/942,787 US20180287238A1 (en) 2017-04-03 2018-04-02 Transmission Line and Manufacturing Method Thereof
DE102018204974.2A DE102018204974B4 (de) 2017-04-03 2018-04-03 Übertragungsleitung und Verfahren zur Herstellung derselben

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017073446A JP6655577B2 (ja) 2017-04-03 2017-04-03 伝送線路及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018182356A JP2018182356A (ja) 2018-11-15
JP6655577B2 true JP6655577B2 (ja) 2020-02-26

Family

ID=63525597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017073446A Active JP6655577B2 (ja) 2017-04-03 2017-04-03 伝送線路及びその製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20180287238A1 (ja)
JP (1) JP6655577B2 (ja)
DE (1) DE102018204974B4 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200025914A (ko) * 2018-08-31 2020-03-10 주식회사 센서뷰 전기방사에 의해 형성된 나노구조 물질을 이용한 전송선로 제조방법
CN114365585A (zh) * 2019-09-13 2022-04-15 株式会社Zefa 电路成型部件以及电子设备
CN112072248A (zh) * 2020-08-25 2020-12-11 中电科仪器仪表有限公司 一种波导端口密封装置
CN115119383A (zh) * 2021-03-23 2022-09-27 鹏鼎控股(深圳)股份有限公司 传输线及其制造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DD155025A1 (de) * 1980-10-22 1982-05-05 Canzler Fritz Eberhard Geschirmtes flachbandkabel
JPH0828139B2 (ja) 1988-09-20 1996-03-21 株式会社フジクラ テープ電線の製造方法
JPH05190609A (ja) * 1992-01-14 1993-07-30 Hitachi Cable Ltd Tab用テープキャリア
JP3241139B2 (ja) * 1993-02-04 2001-12-25 三菱電機株式会社 フィルムキャリア信号伝送線路
JPH07142668A (ja) * 1993-11-12 1995-06-02 Shinko Electric Ind Co Ltd リードフレームとその製造方法及び半導体装置
US20050156693A1 (en) 2004-01-20 2005-07-21 Dove Lewis R. Quasi-coax transmission lines
JP2016092561A (ja) 2014-11-01 2016-05-23 株式会社村田製作所 伝送線路およびフラットケーブル
JP2016100495A (ja) * 2014-11-25 2016-05-30 株式会社村田製作所 伝送線路ケーブル、電子機器、および伝送線路ケーブルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20180287238A1 (en) 2018-10-04
DE102018204974B4 (de) 2022-01-27
JP2018182356A (ja) 2018-11-15
DE102018204974A1 (de) 2018-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6655577B2 (ja) 伝送線路及びその製造方法
US8294529B2 (en) Printed circuit board comprised of an insulating layer having buried microstrip lines and conductors with widths that narrow into the insulation layer
US6600395B1 (en) Embedded shielded stripline (ESS) structure using air channels within the ESS structure
US10062942B2 (en) High-frequency transmission line
US8898891B2 (en) Method for fabricating a printed circuit board having differential trace profile
US10050326B2 (en) Transmission line
US20150229016A1 (en) Multi-layer transmission lines
JP2004320109A (ja) 高周波伝送線路及び高周波基板
US8987608B2 (en) Circuit structure and manufacturing method thereof
US20150296609A1 (en) Multi-circuit-layer circuit board
US10490873B2 (en) Transmission line including first and second signal conductor patterns separated by a third non-signal conductor pattern with specified dimensional relationships there between
JP5519328B2 (ja) 高周波用伝送線路基板
JP5194722B2 (ja) 配線基板及び半導体装置
JP3829787B2 (ja) 導波管・マイクロストリップ線路変換器
JPWO2022114092A5 (ja)
JP2008227052A (ja) フレキシブルプリント配線板
JP2002076644A (ja) 多層プリント配線板
KR102070676B1 (ko) 케이블용 노이즈 커플링 저감이 가능한 인쇄회로기판 및 이를 갖는 케이블 조립체
JP2023033008A (ja) 電気的接続構造、並びに絶縁電線及びプリント配線板の接続体
JP2006332978A (ja) 分布定数回路
JP2023033009A (ja) 電気的接続構造、並びに絶縁電線及びプリント配線板の接続体
JP2017103714A (ja) 多層配線基板
JP2009110900A (ja) 導体線の設計方法及び導体線の生産方法、並びに導体線、
JP2011114263A (ja) 配線基板
JP2008084906A (ja) 配線回路基板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6655577

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250