JP2002076644A - 多層プリント配線板 - Google Patents

多層プリント配線板

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JP2002076644A
JP2002076644A JP2000256637A JP2000256637A JP2002076644A JP 2002076644 A JP2002076644 A JP 2002076644A JP 2000256637 A JP2000256637 A JP 2000256637A JP 2000256637 A JP2000256637 A JP 2000256637A JP 2002076644 A JP2002076644 A JP 2002076644A
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dielectric
thickness
line pattern
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signal line
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JP2000256637A
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Kaoru Mukai
薫 向井
Shuji Maeda
修二 前田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘電体の厚みのばらつきを小さく抑える必要
が無くて製造しやすい多層プリント配線板を提供する。 【解決手段】 信号線パターンの上下に位置する誘電体
の厚みが非対称であるストリップ構造の多層プリント配
線板に関する。上側の誘電体2の厚みと下側の誘電体3
の厚みの比率を2.4:1以下に形成する。誘電体2、
3の厚みが所定値から多少外れてばらつきが生じていて
も、このばらつきによるZoの変化率を小さくすること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータ、携帯電話、ゲーム機器などの電子機器に用いら
れる多層プリント配線板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パソコン、携帯電話、ゲーム機器などの
電子機器の動作の高速化が進むにつれて、電子機器に使
用されるプリント配線板にも高速化対応の必要性が増加
している。具体的な高速化対応のひとつがプリント配線
板の信号線パターン(信号伝送経路)の特性インピーダ
ンス(以後、Zoと記することがある)を電子部品の入
出力インピーダンスに整合(インピーダンスマッチン
グ)させることでノイズの低減を図ることがある。一般
的にZoは、プリント配線板の断面構造とその構成要素
である誘電体の厚み、誘電体の比誘電率、信号線パター
ンの幅などに依存し、さらにストリップ構造の場合は誘
電体の厚みをHとするとZoはlogeHに比例し、マ
イクロストリップ構造の場合はZoは誘電体の厚みHに
比例する。このことはマイクロストリップ構造のほうが
ストリップ構造よりも誘電体の厚みに対するZoの変化
率が大きいことを示している。
【0003】従来、図1のようなストリップ構造の多層
のプリント配線板では、誘電体の総厚みHtはプリント
配線板の板厚設計値からある値に決定されるが、信号線
パターンの上下に位置する誘電体の厚みHu、Hdにつ
いては、インピーダンスマッチングに関する特別な考慮
無しに決定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、信号線パタ
ーンの上下に位置する誘電体の厚みHu、Hdの比率が
大きくなると、ストリップ構造よりマイクロストリップ
構造に似た特性が強くなって誘電体の厚みHu、Hdに
対するZoの変化率が大きくなり、従って、インピーダ
ンスマッチングした多層プリント配線板を製造しようと
すると、誘電体(特に、小さい方の厚みの誘電体)の厚
みのばらつきを小さく抑える必要があって、製造しにく
いという問題があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、誘電体の厚みのばらつきを小さく抑える必要が無
くて製造しやすい多層プリント配線板を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
多層プリント配線板は、信号線パターンの上下に位置す
る誘電体の厚みが非対称であるストリップ構造の多層プ
リント配線板において、上側の誘電体2の厚みと下側の
誘電体3の厚みの比率を2.4:1以下に形成して成る
ことを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の請求項2に係る多層プリン
ト配線板は、請求項1の構成に加えて、信号線パターン
1と同層で信号線パターン1の両側にグランド線パター
ン4、5を設けて成ることを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の請求項3に係る多層プリン
ト配線板は、請求項1又は2の構成に加えて、厚みの小
さい方の誘電体2(又は誘電体3)の比誘電率を厚みの
大きい方の誘電体3(又は誘電体2)の比誘電率よりも
小さくして成ることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0010】図1に示す多層プリント配線板は、導体の
信号線パターン1の上側に層状の誘電体2を介して導体
のグランド層10を平行に配置すると共に上記の信号線
パターン1の下側に層状の誘電体3を介して導体のグラ
ンド層11を平行に配置するようにしたストリップ構造
(ストリップライン)に形成されている。信号線パター
ン1及びグランド層10、11の導体としては銅などの
従来からプリント配線板の製造に用いられている任意の
ものを使用することができる。また、誘電体2、3は従
来からプリント配線板の製造に用いられている任意のも
のを使用することができ、例えば、エポキシ樹脂などの
樹脂を含む樹脂材料の硬化物で形成することができる。
さらに、グランド層10、11はベタ面に形成されてい
る。
【0011】上記の多層プリント配線板において、誘電
体2の厚みHuと誘電体3の厚みHdは異ならせて形成
されており、誘電体2の厚みHuと誘電体3の厚みHd
は信号線パターン1を挟んで非対称に形成されている。
さらに、誘電体2の厚みHuと誘電体3の厚みHdとの
比率は2.4:1以下に形成されている。誘電体2の厚
みHuと誘電体3の厚みHdはどちらが大きくてもよ
く、厚い方の誘電体3(又は誘電体2)の厚みが薄い方
の誘電体2(又は誘電体3)の厚みの2.4倍以下であ
ればよい。尚、本発明において、誘電体2の厚みHuと
誘電体3の厚みHdは同一ではないので、Hu:Hd=
1:1は含まない。誘電体2の厚みHuと誘電体3の厚
みHdを異ならせた多層プリント配線板は、誘電体2の
厚みHuと誘電体3の厚みHdを同一にした多層プリン
ト配線板と比較し、誘電体2の厚みHuと誘電体3の厚
みHdとの比率を自在に調整できることで、Zoを所定
値に容易に整合させることができる長所をもつものであ
る。
【0012】ストリップ構造における信号線パターン1
のZoは、内層の信号線パターン1から外層のグランド
層10、11への垂直方向の電界強度に依存する(影響
を受ける)が、本発明では上記のように誘電体2の厚み
Huと誘電体3の厚みHdとの比率を2.4:1以下に
制限して形成することによって、誘電体2、3の厚みの
変化に対する上記の電界強度の変化を小さく抑えること
ができる。すなわち、本発明の多層プリント配線板で
は、誘電体2の厚みHuと誘電体3の厚みHdとの比率
を2.4:1以下に形成するので、誘電体2、3の厚み
の変化が上記の電界強度に与える影響を小さく抑えるこ
とができ、よって、誘電体2、3の厚みの変化がZoに
与える影響も小さく抑えることができるものである。従
って、誘電体2、3の厚みが部分的に所定値から多少外
れてばらつきが生じていても、このばらつきによるZo
の変化率を小さくすることができるものであり、これに
より、本発明の多層プリント配線板は誘電体2、3の厚
みのばらつきを小さく抑える必要が無くなって製造しや
すくなるものである。
【0013】図2に他の実施の形態を示す。この多層プ
リント配線板は上記実施の形態において、信号線パター
ン1と同層で信号線パターン1の左右両側にグランド線
パターン4、5を設け、信号線パターン1を挟むように
二本のグランド線パターン4、5を配置して形成される
ものである。その他の構成は上記図1に示す実施の形態
と同様に形成されている。信号線パターン1とグランド
線パターン4、5の間隔は誘電体2、3の厚みよりも小
さくするのが好ましく、これにより、信号線パターン1
と外層のグランド層10、11の間隔よりも信号線パタ
ーン1とグランド線パターン4、5の間隔を小さくする
ことができて上記実施の形態よりもグランド電位を信号
線パターン1の近傍に設けることができる。
【0014】そして、信号線パターン1と同層で信号線
パターン1の左右両側の近傍にグランド線パターン4、
5を設けることによって、内層の信号線パターン1から
外層のグランド層10、11へ垂直方向に生じる電界の
一部をグランド線パターン4、5により水平方向に変え
ることができ、誘電体2、3の厚みの変化に対する上記
の電界強度の変化率をさらに小さく抑えることができ
る。よって、誘電体2、3の厚みの変化が上記の電界強
度に与える影響をより小さく抑えることができて誘電体
2、3の厚みの変化がZoに与える影響をより小さく抑
えることができるものであり、従って、誘電体2、3の
厚みが部分的に所定値から多少外れてばらつきが生じて
いても、このばらつきによるZoの変化率を小さくする
ことができるものであり、これにより、この実施の形態
の多層プリント配線板はさらに誘電体2、3の厚みのば
らつきを小さく抑える必要が無くなって製造しやすくな
るものである。
【0015】上記図1、2に示す実施の形態において、
誘電体2の比誘電率と誘電体3の比誘電率とが異なる場
合は、厚みの小さい方の誘電体2(又は誘電体3)の比
誘電率を厚みの大きい方の誘電体3(又は誘電体2)の
比誘電率よりも小さくする。
【0016】一般的にZoは誘電体2、3の比誘電率の
平方根に逆比例するが、厚みの小さい方の誘電体2(又
は誘電体3)の比誘電率を厚みの大きい方の誘電体3
(又は誘電体2)の比誘電率よりも小さくすることで、
誘電体2(又は誘電体3)の厚みと誘電体3(又は誘電
体2)の厚みとの比率が大きくなっても、厚みの小さい
方の誘電体2(又は誘電体3)の比誘電率を厚みの大き
い方の誘電体3(又は誘電体2)の比誘電率よりも大き
くした場合と比較して、絶えずZoが大きくなる。よっ
て、誘電体2、3の厚みの変化がZoに与える影響を小
さく抑えることができるものである。
【0017】尚、本発明の多層プリント配線板は従来か
ら行われている任意の方法で製造することができ、例え
ば、ビルドアップ法やサブトラクティブ法やアディティ
ブ法を用いることができる。
【0018】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。
【0019】(実施例1−)図3に示す3層のストリ
ップ構造をもつ多層プリント配線板を形成した。誘電体
2、3は比誘電率4.5のFR−4グレードの基材で形
成した。両方の外層には銅ベタパターンで形成されるグ
ランド層10、11を、内層には銅製の信号線パターン
1(導体幅W:0.20mm)をそれぞれ配置し、且つ
上側のグランド層10と信号線パターン1の層間におけ
る上側の誘電体2の厚みHuを0.60mmにし、下側
のグランド層11と信号線パターン1の層間における下
側の誘電体3の厚みHdを0.40mmとし、誘電体2
の厚みHuと誘電体3の厚みHdの比率を1.5:1と
した。
【0020】(実施例1−)上側のグランド層10と
信号線パターン1の層間における上側の誘電体2の厚み
Huを0.7mmにし、下側のグランド層11と信号線
パターン1の層間における下側の誘電体3の厚みHdを
0.30mmとし、誘電体2の厚みHuと誘電体3の厚
みHdの比率を2.4:1とした以外は実施例1−と
同様の多層プリント配線板を形成した。
【0021】(比較例1−)上側のグランド層10と
信号線パターン1の層間における上側の誘電体2の厚み
Huを0.80mmにし、下側のグランド層11と信号
線パターン1の層間における下側の誘電体3の厚みHd
を0.20mmとし、誘電体2の厚みHuと誘電体3の
厚みHdの比率を4:1とした以外は実施例1−と同
様の多層プリント配線板を形成した。
【0022】(比較例1−)上側のグランド層10と
信号線パターン1の層間における上側の誘電体2の厚み
Huを0.90mmにし、下側のグランド層11と信号
線パターン1の層間における下側の誘電体3の厚みHd
を0.10mmとし、誘電体2の厚みHuと誘電体3の
厚みHdの比率を9:1とした以外は実施例1−と同
様の多層プリント配線板を形成した。この多層プリント
配線板を図6に示す。
【0023】(実施例2−)図4に示す4層のストリ
ップ構造をもつ多層プリント配線板を形成した。誘電体
2、3は比誘電率4.5のFR−4グレードの基材で形
成した。両方の外層には銅ベタパターンで形成されるグ
ランド層10、11を、内層には銅製の信号線パターン
1(導体幅W:0.20mm)をそれぞれ配置し、且つ
上側のグランド層10と信号線パターン1の層間におけ
る上側の誘電体2の厚みHuを0.20mmにし、下側
のグランド層11と信号線パターン1の層間における下
側の誘電体3の厚みHdを0.30mmとし、誘電体2
の厚みHuと誘電体3の厚みHdの比率を1:1.5と
した。さらに、下側のグランド層11の下面に絶縁層1
5を形成すると共に絶縁層15の下面に上記と同様の2
本の信号線パターン16を形成した。
【0024】(実施例2−)上側のグランド層10と
信号線パターン1の層間における上側の誘電体2の厚み
Huを0.15mmにし、下側のグランド層11と信号
線パターン1の層間における下側の誘電体3の厚みHd
を0.35mmとし、誘電体2の厚みHuと誘電体3の
厚みHdの比率を1:2.4とした以外は実施例2−
と同様の多層プリント配線板を形成した。
【0025】(比較例2)上側のグランド層10と信号
線パターン1の層間における上側の誘電体2の厚みHu
を0.10mmにし、下側のグランド層11と信号線パ
ターン1の層間における下側の誘電体3の厚みHdを
0.40mmとし、誘電体2の厚みHuと誘電体3の厚
みHdの比率を1:4とした以外は実施例2−と同様
の多層プリント配線板を形成した。
【0026】(実施例3−)図2に示す3層のストリ
ップ構造をもつ多層プリント配線板を形成した。誘電体
2、3は比誘電率4.5のFR−4グレードの基材で形
成した。両方の外層には銅ベタパターンで形成されるグ
ランド層10、11を、内層には銅製の信号線パターン
1(導体幅W:0.20mm)とこれを挟む2本のグラ
ンド線パターン4、5(導体幅W:0.30mm)とを
それぞれ配置し、且つ上側のグランド層10と信号線パ
ターン1の層間における上側の誘電体2の厚みHuを
0.60mmにし、下側のグランド層11と信号線パタ
ーン1の層間における下側の誘電体3の厚みHdを0.
40mmとし、誘電体2の厚みHuと誘電体3の厚みH
dの比率を1.5:1とした。
【0027】(実施例3−)上側のグランド層10と
信号線パターン1の層間における上側の誘電体2の厚み
Huを0.7mmにし、下側のグランド層11と信号線
パターン1の層間における下側の誘電体3の厚みHdを
0.30mmとし、誘電体2の厚みHuと誘電体3の厚
みHdの比率を2.4:1とした以外は実施例3−と
同様の多層プリント配線板を形成した。
【0028】(比較例3−)上側のグランド層10と
信号線パターン1の層間における上側の誘電体2の厚み
Huを0.80mmにし、下側のグランド層11と信号
線パターン1の層間における下側の誘電体3の厚みHd
を0.20mmとし、誘電体2の厚みHuと誘電体3の
厚みHdの比率を4:1とした以外は実施例3−と同
様の多層プリント配線板を形成した。
【0029】(比較例3−)上側のグランド層10と
信号線パターン1の層間における上側の誘電体2の厚み
Huを0.90mmにし、下側のグランド層11と信号
線パターン1の層間における下側の誘電体3の厚みHd
を0.10mmとし、誘電体2の厚みHuと誘電体3の
厚みHdの比率を9:1とした以外は実施例3−と同
様の多層プリント配線板を形成した。
【0030】(実施例4−)図2に示す3層のストリ
ップ構造をもつ多層プリント配線板を形成した。誘電体
2、3は比誘電率4.5のFR−4グレードの基材で形
成した。両方の外層には銅ベタパターンで形成されるグ
ランド層10、11を、内層には銅製の信号線パターン
1(導体幅W:0.20mm)とこれを挟む2本のグラ
ンド線パターン4、5(導体幅W:0.30mm)とを
それぞれ配置し、且つ上側のグランド層10と信号線パ
ターン1の層間における上側の誘電体2の厚みHuを
0.20mmにし、下側のグランド層11と信号線パタ
ーン1の層間における下側の誘電体3の厚みHdを0.
30mmとし、誘電体2の厚みHuと誘電体3の厚みH
dの比率を1:1.5とした。
【0031】(実施例4−)上側のグランド層10と
信号線パターン1の層間における上側の誘電体2の厚み
Huを0.15mmにし、下側のグランド層11と信号
線パターン1の層間における下側の誘電体3の厚みHd
を0.35mmとし、誘電体2の厚みHuと誘電体3の
厚みHdの比率を1:2.4とした以外は実施例4−
と同様の多層プリント配線板を形成した。
【0032】(比較例4)上側のグランド層10と信号
線パターン1の層間における上側の誘電体2の厚みHu
を0.10mmにし、下側のグランド層11と信号線パ
ターン1の層間における下側の誘電体3の厚みHdを
0.40mmとし、誘電体2の厚みHuと誘電体3の厚
みHdの比率を1:4とした以外は実施例4−と同様
の多層プリント配線板を形成した。
【0033】(実施例5−)厚みが薄い方(小さい
方)の誘電体3の比誘電率を3.5とした以外は実施例
1−と同様の多層プリント配線板を形成した。この多
層プリント配線板を図5に示す。
【0034】(実施例5−)厚みが薄い方の誘電体3
の比誘電率を3.5とした以外は実施例1−と同様の
多層プリント配線板を形成した。
【0035】(比較例5−)厚みが薄い方の誘電体3
の比誘電率を3.5とした以外は比較例1−と同様の
多層プリント配線板を形成した。
【0036】(比較例5−)厚みが薄い方の誘電体3
の比誘電率を3.5とした以外は比較例1−と同様の
多層プリント配線板を形成した。
【0037】(実施例6−)厚みが厚い方の誘電体2
の比誘電率を3.5とした以外は実施例1−と同様の
多層プリント配線板を形成した。
【0038】(実施例6−)厚みが厚い方の誘電体2
の比誘電率を3.5とした以外は実施例1−と同様の
多層プリント配線板を形成した。
【0039】(比較例6−)厚みが厚い方の誘電体2
の比誘電率を3.5とした以外は比較例1−と同様の
多層プリント配線板を形成した。
【0040】(比較例6−)厚みが厚い方の誘電体2
の比誘電率を3.5とした以外は比較例1−と同様の
多層プリント配線板を形成した。
【0041】そして、上記の実施例及び比較例につい
て、Zoを測定した。測定は一般的なTDR機能付きの
デジタルオシロスコープを用いて行った。結果を図7、
図8、図9に示す。
【0042】図7、図8に示すように、上側の誘電体2
の厚みと下側の誘電体3の厚みとの比率が大きくなるに
従って、Zoの変化率が大きくなることが判る。そし
て、誘電体2(又は誘電体3)の厚みが±0.05mm
ばらついた場合のZoの変化率を示す図9から明らかな
ように、上側の誘電体2の厚みと下側の誘電体3の厚み
との比率が4:1及び9:1になると、Zoのばらつき
が10%を超えることが判る。例えば、実施例1−で
はZoが68.8Ωで、薄い方の誘電体3の厚みが±
0.05mmの範囲ではZoが±2.2%の範囲でばら
つくことになるが、比較例1−ではZoが54.0Ω
で、薄い方の誘電体3の厚みが±0.05mmの範囲で
はZoが±10.7%の範囲でばらつくことになる。こ
のことは、一般的なZoのばらつきの規格値(許容値)
が±10%であることを考慮すると、比較例1−にお
ける厚い方(上側)の誘電体2の厚みと薄い方(下側)
の誘電体3の厚みとの比率(4:1)未満であることが
必要であり、さらに誘電体2、3の厚み以外のZoのば
らつきの要因を考慮すると、Zoのばらつきが6%台に
なるように、厚い方(上側)の誘電体2の厚みと薄い方
(下側)の誘電体3の厚みとの比率が2.4:1(実施
例1−)未満であることが好ましい。
【0043】また、図7において、実施例1−と実施
例3−あるいは実施例1−と実施例3−あるいは
実施例2−と実施例4−あるいは実施例2−と実
施例4−を対比すると判るように、信号線パターン1
と同層で信号線パターン1の左右両側にグランド線パタ
ーン4、5を設けた実施例3−及び実施例4−
の方が実施例1−及び実施例2−よりもZoの
変化率が減少する。
【0044】さらに、図8において、実施例5−と実
施例6−あるいは実施例5−と実施例6−あるい
は比較例5−と比較例6−あるいは比較例5−と
比較例6−を対比すると判るように、厚みの小さい方
の誘電体の比誘電率を厚みの大きい方の誘電体の比誘電
率よりも小さくした実施例5−や比較例5−の
方が、厚みの小さい方の誘電体の比誘電率を厚みの大き
い方の誘電体の比誘電率よりも大きくした実施例6−
や比較例6−よりもZoの変化率が減少すること
が判る。
【0045】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1の発明
は、信号線パターンの上下に位置する誘電体の厚みが非
対称であるストリップ構造の多層プリント配線板におい
て、上側の誘電体の厚みと下側の誘電体の厚みの比率を
2.4:1以下に形成するので、誘電体の厚みが所定値
から多少外れてばらつきが生じていても、このばらつき
によるZoの変化率を小さくすることができるものであ
り、これにより、誘電体の厚みのばらつきを小さく抑え
る必要が無くなって製造しやすくなるものである。
【0046】また本発明の請求項2の発明は、信号線パ
ターンと同層で信号線パターンの両側にグランド線パタ
ーンを設けるので、グランド線パターンによって誘電体
の厚みがZoに与える影響をより小さく抑えることがで
き、このばらつきによるZoの変化率をより小さくする
ことができるものであり、これにより、さらに誘電体の
厚みのばらつきを小さく抑える必要が無くなってより製
造しやすくなるものである。
【0047】また本発明の請求項3の発明は、信号線パ
ターンの上下に位置する誘電体の比誘電率が異なる場合
は、厚みの小さい方の誘電体の比誘電率を厚みの大きい
方の誘電体の比誘電率よりも小さくするので、誘電体の
厚みがZoに与える影響を小さく抑えることができ、こ
のばらつきによるZoの変化率を小さくすることができ
るものであり、これにより、誘電体の厚みのばらつきを
小さく抑える必要が無くなって製造しやすくなるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す断面図であ
る。
【図2】同上の他の実施の形態の一例を示す断面図であ
る。
【図3】同上の他の実施の形態の一例を示す断面図であ
る。
【図4】同上の他の実施の形態の一例を示す断面図であ
る。
【図5】同上の他の実施の形態の一例を示す断面図であ
る。
【図6】同上の比較例を示す断面図である。
【図7】同上の実施例1−、実施例2−、実施
例3−、実施例4−、比較例1−、比較例
2、比較例3−、比較例4において、誘電体の厚み
の比率と特性インピーダンスZoの関係を示すグラフで
ある。
【図8】同上の実施例5−、実施例6−、比較
例5−、比較例6−において、誘電体の厚みの
比率と特性インピーダンスZoの関係を示すグラフであ
る。
【図9】同上の実施例1−、実施例2−、比較
例1−、比較例2において、誘電体の厚みの比率あ
るいは薄い方の誘電体の厚みと特性インピーダンスZo
のばらつきとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 信号線パターン 2 誘電体 3 誘電体 4 グランド線パターン 5 グランド線パターン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号線パターンの上下に位置する誘電体
    の厚みが非対称であるストリップ構造の多層プリント配
    線板において、上側の誘電体の厚みと下側の誘電体の厚
    みの比率を2.4:1以下に形成して成ることを特徴と
    する多層プリント配線板。
  2. 【請求項2】 信号線パターンと同層で信号線パターン
    の両側にグランド線パターンを設けて成ることを特徴と
    する請求項1に記載の多層プリント配線板。
  3. 【請求項3】 厚みの小さい方の誘電体の比誘電率を厚
    みの大きい方の誘電体の比誘電率よりも小さくして成る
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の多層プリント
    配線板。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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