JP6655292B2 - 原子炉格納構造 - Google Patents

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Description

本開示は、原子炉格納構造に関する。
加圧水型原子炉(PWR)では、一次冷却材(軽水)が沸騰しないように加圧され、この一次冷却材が原子炉の核分裂反応によって生じた熱エネルギーで加熱される。そして、高温高圧となった一次冷却材は蒸気発生器に送られ、二次冷却材(軽水)を沸騰させ、高温高圧となった蒸気がタービンを回して発電機に発電させている。
加圧水型原子炉では、一次冷却材の喪失事故時に、原子炉が加熱状態になるのを防止するために、保安構造が設けられている。保安構造は、再循環プール室、及び、再循環ポンプ設備を備えている。再循環プール室は、原子炉が格納される原子炉格納室の下階に設けられ、原子炉格納室の床面に設けられた開口部を介して原子炉格納室に連通するとともに、床面にサンプが設けられ、非常用冷却液が貯留されている。再循環ポンプ設備は、サンプから非常用冷却液を吸い上げて該非常用冷却液を吐出するように構成されている。これにより、原子炉格納室から開口部を通り再循環プール室に流入した非常用冷却液は循環(再利用)される。
ところで、上述した保安構造では、一次冷却材の喪失事故発生時における高圧の一次冷却材の噴射により、断熱材片や金属片のデブリが生じて再循環プール室に流入するために、サンプを覆うようにサンプスクリーン体を設けて、デブリが再循環ポンプ設備に混入しないようにしている。
しかしながら、サンプスクリーン体に多量のデブリが付着すると、再循環ポンプ設備の負荷が増大したり、循環効率が低下したりするために、このようなデブリ付着を避けることが望ましい。
たとえば、特許文献1には、デブリ捕捉部として、サンプスクリーン体を囲むように再循環プール室の底部に設けられた捕捉堀、再循環プール室の底部から上方に延出する上方延出堰、再循環プール室の天井部から下方かつ非常用冷却液の液面下まで延出する下方延出堰、及び、上方延出堰と下方延出堰とがそれぞれの先端が間隙を介して対向するように設けられた堰ユニットが提案されている。
特開2010−271149号公報
しかしながら、特許文献1で提案された捕捉堀、上方延出堰、下方延出堰、堰ユニットなどのデブリ捕捉部は、いずれも大規模なものである。このような大規模なデブリ捕捉部を再循環プール室に設置すると、再循環プール室を点検する点検保安員の歩行を困難なものとし、再循環プール室の効率的な点検を阻害するとの問題がある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、小規模且つ簡易な構造からなるデブリトラップ(デブリ捕捉部)を備える原子炉格納構造を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る原子炉格納構造は、
原子炉が格納される原子炉格納室、及び
前記原子炉格納室の下階に設けられる再循環プール室であって、前記原子炉格納室の床面に形成される開口部を介して前記原子炉格納室と連通するとともに、前記再循環プール室の床面にサンプが設けられる再循環プール室、を備える原子炉格納容器と、
前記サンプから冷却液を吸い込んで前記原子炉格納室の上部から吐出する再循環ポンプ設備と、
前記サンプの周りを囲むように設けられる台座上に設置され、前記サンプに流入する前記冷却液に含まれるデブリを分離するためのサンプスクリーン体と、
を備える原子炉格納構造であって、
前記再循環プール室には、前記再循環プール室の床面から突出する凸部であって、前記台座よりも高く、且つ、前記サンプスクリーン体の高さ方向の中心よりも低い凸部からなる第1デブリトラップが設けられている。
上記(1)の構成によれば、第1デブリトラップは、再循環プール室の床面から突出する凸部であって、台座よりも高く、且つ、サンプスクリーン体の高さ方向の中心よりも低い凸部からなる。このような凸部を再循環プール室の床面に形成することで、再循環プール室の床面を転がり、又は、再循環プール室の床面近くを流れる断熱材片や金属片等のデブリを凸部によって捕捉することができ、デブリのサンプスクリーン体への付着を抑制することができる。しかも、凸部の高さがサンプスクリーン体の高さ方向の中心よりも低い小規模なものであるため、再循環プール室を点検する点検保安員の歩行を容易なものとし、再循環プール室の効率的な点検が可能になる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記凸部は、前記再循環プール室の床面から延在する第1面と、前記再循環プール室の床面から延在する、前記第1面よりも傾斜が緩やかな第2面とを有し、前記第2面が前記サンプスクリーン体に向けて配置される。
上記(2)の構成によれば、原子炉格納室の床面に形成される開口部を通り、再循環プール室に流入する冷却液に含まれるデブリのうち、再循環プール室の床面を転がり、又は、再循環プール室の床面近くを流れるデブリが相対的に急傾斜を有する第1面に捕捉される。これにより、凸部は、再循環プール室の床面を転がり、又は、再循環プール室の床面近くを流れるデブリを効率的に捕捉することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、
前記第1デブリトラップは、平面視において前記サンプスクリーン体を囲むように延在する。
上記(3)の構成によれば、原子炉格納室の床面に形成される開口部を通り、再循環プール室に流入する冷却液に含まれるデブリのうち、再循環プール室の床面を転がり、又は、床面近くを流れるデブリがどのような方向からサンプスクリーン体に向かったとしても第1デブリトラップに捕捉される。これにより、第1デブリトラップは、再循環プール室の床面を転がり、又は、床面近くを流れるデブリは、サンプスクリーン体に到達する前に捕捉される。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、
前記第1デブリトラップは、平面視において前記再循環プール室の内壁面から延在する。
上記(4)の構成によれば、原子炉格納室の床面に形成される開口部を通り、再循環プールに流入する冷却液に含まれるデブリのうち、再循環プール室の内壁面に沿って、再循環プール室の床面を転がり、又は、床面近くを流れるデブリが第1デブリトラップに捕捉される。これにより、第1デブリトラップは、再循環プール室の内壁面に沿って、再循環プール室の床面を転がり、又は、床面近くを流れるデブリは、サンプスクリーン体に到達する前に捕捉される。
(5)幾つかの幾つかの実施形態では、上記(1)から(4)のいずれか一つの構成において、
前記第1デブリトラップは、前記凸部が複数列設けられる。
上記(5)の構成によれば、冷却液の流れ方向上流側の凸部を乗り越えたデブリを下流側の凸部で捕捉することができるので、サンプスクリーン体に流れ込む冷却液に含まれるデブリをより減少させることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)から(5)のいずれか一つの構成において、
前記再循環プール室には、前記冷却液に含まれるデブリを捕捉するためのデブリ捕捉部が設けられた浮体と、前記浮体と前記再循環プール室の床面とを繋ぐ係留索と、を含む第2デブリトラップが設けられている。
上記(6)の構成によれば、小規模且つ簡易な構造からなるデブリトラップで冷却液の液面、又は、液面近くを流れる断熱材等に用いられた繊維状のデブリを捕捉することができる。また、再循環プール室から冷却液を抜けば、第2デブリトラップが再循環プール室の床面に横たわるので、再循環プール室を点検する点検保安員の歩行が可能となり、再循環プール室の効率的な点検が可能になる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)の構成において、
前記デブリ捕捉部は、前記浮体の高さ方向に沿って設けられ、前記浮体が前記冷却液の液面に浮かんだ状態において、前記デブリ捕捉部が前記液面を横切るように構成される。
上記(7)の構成によれば、原子炉格納室の床面に形成される開口部を通り、再循環プール室に流入する冷却液に含まれるデブリのうち、冷却液の液面、又は、液面近くを流れるデブリがデブリ捕捉部に捕捉される。これにより、デブリ捕捉部は、再循環プール室に流入する冷却液の液面、又は、液面近くを流れるデブリを効率的に捕捉することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)から(7)のいずれか一つの構成において、
前記原子炉格納室には、前記開口部の周りを囲むように設けられる堰部と、前記堰部を貫通する水抜き孔と、からなる第3デブリトラップが設けられている。
上記(8)の構成によれば、小規模且つ簡易な構造からなるデブリトラップで原子炉格納室の床面を流れる冷却液に含まれるデブリのうち、堰部よりも低いところを流れる騨悦材片や金属片等のデブリが堰部に捕捉される。一方、デブリが捕捉された冷却液は水抜き孔を通り、開口部から再循環プール室に流入する。これにより、原子炉格納室の床面を流れる冷却液の水位上昇を抑制することができ、開口部から再循環プール室に流入するデブリの量を少なくすることができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)の構成において、
前記水抜き孔は、前記原子炉格納室の床面側に設けられる小径孔と、前記小径孔よりも上方に設けられる大径孔と、を有する。
上記(9)の構成によれば、原子炉格納室の床面を流れる冷却液の水位が低い場合には、冷却液が小径孔を抜け、原子炉格納室の床面を流れる冷却液の水位が高くなると、冷却液が小径孔と大径孔とを抜ける。これにより、原子炉格納室の床面を流れる冷却液の水位上昇を抑制することができ、開口部から再循環プール室に流入するデブリの量を少なくすることができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(8)又は(9)の構成において、
前記堰部の周りに上下方向に連通する多数の孔が設けられた多孔板が配置される。
上記(10)の構成によれば、冷却液の液面が上昇しても、堰部で捕捉されている大きなデブリを捕捉したままの状態にすることができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(10)の構成において、
前記原子炉格納室には、前記多孔板の下方域において床を貫通する縦水抜き孔からなる第4デブリトラップが設けられている。
上記(11)の構成によれば、原子炉格納室の床面を流れる冷却液が縦水抜き孔を通って再循環プール室に流入する。これにより、原子炉格納室の床面を流れる冷却液の水位上昇を抑制することができ、開口部から再循環プール室に流入するデブリの量を少なくすることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、デブリのサンプスクリーン体への付着を抑制することができる原子炉格納構造が提供される。
本発明の一実施形態に係る原子炉格納構造の構成を概略的に示す縦断面図である。 一実施形態に係る第1デブリトラップの構成を概略的に示す平面図である。 図2に示した第1デブリトラップのIII−III線断面図である。 一実施形態に係る第1デブリトラップの構成を概略的に示す平面図である。 図4に示した第1デブリトラップのV−V線断面図である。 一実施形態に係る第1デブリトラップの構成を概略的に示す平面図である。 一実施形態に係る第2デブリトラップを概略的に示す平面図である。 図7に示した第2デブリトラップの正面図である。 図8に示した第2デブリトラップの側面図である。 一実施形態に係る第3デブリトラップを概略的に示す断面図である。 一実施形態に係る第3デブリトラップを概略的に示す断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る原子炉格納構造1の構成を概略的に示す縦断面図である。図2は、一実施形態に係る第1デブリトラップ8の構成を概略的に示す平面図であり、図3は、図2に示した第1デブリトラップ8のIII−III線断面図である。図4は、一実施形態に係る第1デブリトラップ8の構成を概略的に示す平面図であり、図5は、図4に示した第1デブリトラップ8のV−V線断面図である。図6は、一実施形態に係る第1デブリトラップ8の構成を概略的に示す平面図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る原子炉格納構造1は、原子炉格納容器2と、再循環ポンプ設備3と、サンプスクリーン体4と、を備えている。
原子炉格納容器2は、原子炉51が格納される原子炉格納室5、及び原子炉格納室5の下階に設けられる再循環プール室6、を備えている。
図示した実施形態では、原子炉格納容器2は、頂部がドーム状に形成された円筒状の容器であって、原子炉51のほかに加圧器52及び蒸気発生器53が格納されている。そして、一次冷却材(軽水)は加圧器52で加圧され、この一次冷却材が原子炉51の核分裂反応によって生じた熱エネルギーで加熱される。そして、高温高圧となった一次冷却材は蒸気発生器53に送られ、二次冷却材(軽水)を沸騰させる。
また、図示した実施形態では、原子炉格納容器2の外部に、タービン54、発電機55、及び復水器56を備えている。そして、タービン54には、蒸気発生器53で沸騰した二次冷却材(蒸気)が送られる。これにより、タービン54が回転し、発電機55を回して発電する。そして、タービン54を回転させた蒸気は、復水器56で復水され、二次冷却材となって蒸気発生器53に送られる。これにより、二次冷却材(軽水)は、蒸気発生器53、タービン54、及び復水器56を循環する。
再循環プール室6は、原子炉格納室5の床面5Aに形成される開口部7を介して原子炉格納室5と連通するとともに、床面6A(再循環プール室6の床面6A)にサンプ61が設けられ、冷却液が貯留される。
図示した実施形態では、再循環プール室6の床面6A、原子炉格納室5の床面5Aに形成される開口部7から離れた位置にサンプ61が設けられている。これにより、原子炉格納室5から開口部7を通り再循環プール室6に流入する冷却液(原子炉格納室5の上部から吐出され、原子炉格納室5に格納された機器の冷却に用いられた冷却液)は、再循環プール室6を横断してサンプ61に流入する。
再循環ポンプ設備3は、サンプ61から冷却液を吸い込んで原子炉格納室5の上部から冷却液を吐出するものである。これにより、再循環プール室6に貯留された冷却液は、サンプ61、再循環ポンプ設備3を通り、原子炉格納室5の上部から吐出される。そして、原子炉格納室5の上部から吐出された冷却液は、原子炉格納室5の床面5A、原子炉格納室5の床面5Aに形成される開口部7を通り、再循環プール室6に流入する。これにより、再循環プール室6に貯留された冷却液は、サンプ61、原子炉格納室5の上部、原子炉格納室5の床面5A、及び原子炉格納室5の床面5Aに形成された開口部7を通り、再循環プール室6に循環する。
図示した実施形態において、再循環ポンプ設備3は、サンプ61から原子炉格納室5の天井部に配設された配管31、配管31の途中に設けられた循環ポンプ32、及び原子炉格納室5の天井部に設けられたシャワーノズル33を備えている。これにより、再循環プール室6に貯留された冷却液は、循環ポンプ32によりサンプ61から汲み上げられ、配管31を通り、シャワーノズル33から吐出される。そして、シャワーノズル33から吐出された冷却液は、原子炉格納室5の床面5A、原子炉格納室5の床面5Aに形成される開口部7を通り、再循環プール室6に流入する。これにより、再循環プール室6に貯留された冷却液は、サンプ61、配管31、シャワーノズル33、原子炉格納室5の床面5A、及び原子炉格納室5の床面5Aを通り、再循環プール室6に循環する。
サンプスクリーン体4は、サンプ61に流入する冷却液に含まれるデブリを分離するためのものであり、サンプ61の周りを囲むように設けられる台座41上に設置される。
図示した実施形態において、サンプスクリーン体4は、複数のサンプスクリーン42から構成される。複数のサンプスクリーン42は、それぞれ、平面視正方形の箱状に形成され、その側面(4面)とその上面とから冷却液が流入可能である。これにより、冷却液の水位が低い場合には、サンプスクリーン42の側面から冷却液が流入する。そして、冷却液の水位がサンプスクリーン42の高さを超えた場合ではサンプスクリーン42の上面からも冷却液が流入する。
また、本発明の一実施形態に係る原子炉格納構造1は、再循環プール室6に第1デブリトラップ8が設けられている。図2から図6に示すように、第1デブリトラップ8は、再循環プール室6の床面6Aから突出する凸部81である。図3及び図5に示すように、凸部81の高さ(H)は、台座41の高さ(H1)よりも高く、且つ、サンプスクリーン体4の高さ方向の中心の高さ(H2)よりも低い。
このような凸部81を再循環プール室6の床面6Aに形成することで、再循環プール室6の床面6Aを転がり、又は、再循環プール室6の床面6A近くを流れる断熱材片や金属片等のデブリを凸部81によって捕捉することができ、デブリのサンプスクリーン体4への付着を抑制することができる。しかも、凸部81の高さがサンプスクリーン体4の高さ方向の中心の高さ(H2)よりも低い小規模なものであるため、再循環プール室6を点検する点検保安員の歩行を容易なものとし、再循環プール室6の効率的な点検が可能になる。
図3に示すように、幾つかの実施形態では、上述した凸部81は、再循環プール室6の床面6Aから延在する第1面81aと、再循環プール室6の床面6Aから延在する第2面81bとを有している。第2面81bは、第1面81aよりも傾斜が緩やかで、第2面81bがサンプスクリーン体4に向けて配置される。
この構成によれば、原子炉格納室5の床面5Aに形成される開口部7を通り、再循環プール室6に流入する冷却液に含まれるデブリのうち、再循環プール室6の床面6Aを転がり、又は、再循環プール室6の床面6A近くを流れるデブリが相対的に急傾斜を有する第1面81aに捕捉される。これにより、凸部81は、再循環プール室6の床面6Aを転がり、又は、再循環プール室6の床面6A近くを流れるデブリを効率的に捕捉することができる。
図3に図示した実施形態において、第1デブリトラップ8を構成する凸部81は、第1面81aと第1面81aよりも傾斜が緩やかな第2面81bとを有するものであればよい。例えば、図示するように、断面三角形の凸部81であってもよいし、図示しないが断面台形の凸部であってもよい。また、図示するように、第1面81aを再循環プール室6の床面6Aに対して直角に構成してもよい。
図2に示すように、幾つかの実施形態では、第1デブリトラップ8は、平面視においてサンプスクリーン体4を囲むように延在する。
この構成によれば、原子炉格納室5の床面5Aに形成される開口部7を通り、再循環プール室6に流入する冷却液に含まれるデブリのうち、再循環プール室6の床面6Aを転がり、又は、床面6A近くを流れるデブリが第1デブリトラップ8に捕捉される。これにより、第1デブリトラップ8は、再循環プール室6の床面6Aを転がり、又は、床面6A近くを流れるデブリがどのような方向からサンプスクリーン体4に向かったとしても、サンプスクリーン体4に到達する前に捕捉される。
図2に図示する形態において、第1デブリトラップ8は、再循環プール室6の内壁面とともにサンプスクリーン体4を囲むように延在するが、これに限られるものではなく、単独でサンプスクリーン体4を囲むように延在してもよい。また、図2に図示する形態において、第1デブリトラップ8は、平面視矩形状に延在するが、これに限られるものではなく、平面視円形状、または平面視楕円形状に延在してもよい。
図3に示すように、幾つかの実施形態では、第1デブリトラップ8は、平面視において再循環プール室6の内壁面6Bから延在する。
この構成によれば、原子炉格納室5の床面5Aに形成される開口部7を通り、再循環プール室6に流入する冷却液に含まれるデブリのうち、再循環プール室6の内壁面に沿って再循環プール室6の床面6Aを転がり、又は、床面6A近くを流れるデブリが第1デブリトラップ8に捕捉される。これにより、第1デブリトラップ8は、再循環プール室6の内壁面6Bに沿って、再循環プール室6の床面6Aを転がり、又は、床面6A近くを流れるデブリは、サンプスクリーン体4に到達する前に捕捉される。
図3に図示する実施形態において、第1デブリトラップ8は、再循環プール室6の内壁面6Bに接する基端P1から内壁面6Bに対して直角方向に延びる境界線L1を引いた場合に、サンプスクリーン体4が設置されるスクリーン体設置領域Aの反対側となる非設置領域Bに延在するように構成される。
このようにすれば、第1デブリトラップが再循環プール室6の内壁面6Bに沿って流れる冷却液に逆らう方向に延在することになり、再循環プール室6の内壁面6Bに沿って流れる冷却液に含まれるデブリが効率的に捕捉される。
なお、図3に図示する実施形態では、再循環プール室6の内壁面6Bは円周状に形成されている。この場合における内壁面6Bに対して直角方向とは、基端P1における接線L2に対して直角となる方向である。
図2から図5に示すように、幾つかの幾つかの実施形態では、第1デブリトラップ8は、凸部81が複数列設けられる。
この構成によれば、冷却液の流れ方向上流側の凸部81を乗り越えたデブリを下流側の凸部81で捕捉することができるので、サンプスクリーン体4に流れ込む冷却液に含まれるデブリをより減少させることができる。
図2から図5に図示する実施形態において、第1デブリトラップ8は、凸部81が3列設けられているが、列数はこれに限られるものではなく、任意の列数とすることができる。また、図3及び図5に図示する実施形態において、第1デブリトラップ8は、同じ高さの凸部81で構成するものとしたが、凸部81の高さHは、台座41の高さH1よりも高く、サンプスクリーン体4の高さ方向において中心の高さH2よりも低いものであれば、同じ高さにする必要はない。例えば、サンプスクリーン体4に近づくにつれて高くし、デブリを確実に捕捉するようにしてもよいし、サンプスクリーン体4に近づくにつれて低くして冷却水がサンプスクリーン体4に流入しやすくしてもよい。
図6に図示する実施形態では、第1デブリトラップ8は、平面視において、再循環プール室6の内壁面とともにサンプスクリーン体4を囲むように延在するとともに、再循環プール室6の内壁面6Bから延在する。
この構成によれば、第1デブリトラップ8は、再循環プール室6の内壁面6Bに沿って再循環プール室6の床面6Aを転がり、又は、床面6A近くを流れるデブリは、サンプスクリーン体4に到達する前に捕捉され、さらに、これで捕捉されない場合でも、再循環プール室6の床面6Aを転がり、床面6A近くを流れるデブリは、サンプスクリーン体4の直前で捕捉される。すなわち、第1デブリトラップ8が、平面視において、再循環プール室6の内壁面とともにサンプスクリーン体4を囲むように延在するとともに、再循環プール室6の内壁面6Bから延在することにより、相乗的に効果を発揮することができる。
図7は、一実施形態に係る第2デブリトラップ9を概略的に示す平面図である。図8は、図7に示した第2デブリトラップの正面図であり、図9は、図8に示した第2デブリトラップの側面図である。
図7に示すように、幾つかの実施形態では、再循環プール室6には、第2デブリトラップ9が設けられている。図8及び図9に示すように、第2デブリトラップ9は、冷却液に含まれるデブリを捕捉するためのデブリ捕捉部91が設けられた浮体92と、浮体92と再循環プール室6の床面6Aとを繋ぐ係留索93と、を含んでいる。
この構成によれば、小規模且つ簡易な構造からなるデブリトラップで冷却液の液面、又は、液面近くを流れる断熱材等に用いられた繊維状のデブリを捕捉することができる。また、再循環プール室6から冷却液を抜けば、第2デブリトラップ9が再循環プール室6の床面6Aに横たわるので、再循環プール室6を点検する点検保安員の歩行が可能となり、再循環プール室6の効率的な点検が可能になる。
図8及び図9に示すように、幾つかの実施形態では、デブリ捕捉部91は、浮体92の高さ方向に沿って設けられ、浮体92が液面に浮かんだ状態において、冷却液の液面を横切るように構成される。
この構成によれば、原子炉格納室5の床面5Aに形成される開口部7を通り、再循環プール室6に流入する冷却液に含まれるデブリのうち、冷却液の液面、又は、液面近くを流れるデブリがデブリ捕捉部91に捕捉される。これにより、デブリ捕捉部91は、再循環プール室6に流入する冷却液の液面、又は、液面近くを流れるデブリを効率的に捕捉することができる。
図7に図示する実施形態では、第2デブリトラップ9は、再循環プール室6の内壁面6Bとともにサンプスクリーン体4を囲むように配置される。このようにすれば、原子炉格納室5の床面5Aに形成される開口部7を通り、再循環プール室6に流入する冷却液に含まれるデブリのうち、冷却液の液面、又は、液面近くを流れるデブリが効率的に捕捉される。これにより、サンプスクリーン体4に到達するデブリを減少させることができる。
図8及び図9に図示する実施形態では、第2デブリトラップ9は、さらに、浮体92の浮力を調整する錘94を備えている。このようにすれば、浮体92の浮力を調整することができ、浮体92の高さ方向に沿って設けられるデブリ捕捉部91の中央部が冷却液の液面を横切るように調整することができる。
図8及び図9に図示する実施形態では、デブリ捕捉部91は、複数の針を浮体92の高さ方向に配設したもので構成されるが、浮体92の高さ方向に配設され、液面又は液面近くを流れるデブリを捕捉するものであれば、これに限られるものではない。すなわち、冷却液に含まれるデブリを捕捉する一方、デブリが捕捉された冷却液を通過させるものであれば、櫛状の部材、網、多孔板、面ファスナーの如きものでもよい。
図10及び図11は、一実施形態に係る第3デブリトラップ10を概略的に示す断面図である。
図10及び図11に示すように、幾つかの実施形態では、原子炉格納室5には、第3デブリトラップ10が設けられている。第3デブリトラップ10は、開口部7の周りを囲むように設けられる堰部11と、堰部11を貫通する水抜き孔12,13と、から構成される。
図示した実施形態において、水抜き孔12,13は、水平方向に堰部11を貫通している。尚、水抜き孔12,13は、堰部11を貫通するものであれば、水平方向に貫通するものでなくてもよく、例えば、堰部11を開口部7に向けて斜め下方に貫通するものであってもよい。
この構成によれば、小規模且つ簡易な構造からなるデブリトラップで原子炉格納室5の床面5Aを流れる冷却液に含まれるデブリのうち、堰部11よりも低いところを流れる断熱材片や金属片等のデブリが堰部11に捕捉される。一方、デブリが捕捉された冷却液は水抜き孔12,13を通り、開口部7から再循環プール室6に流入する。これにより、原子炉格納室5の床面5Aを流れる冷却液の水位上昇を抑制することができ、開口部7から再循環プール室6に流入するデブリの量を少なくすることができる。
図10及び図11に示すように、幾つかの実施形態では、水抜き孔12,13は、原子炉格納室5の床面5A側に設けられる小径孔12と、小径孔12よりも上方に設けられる大径孔13と、を有する。
この構成によれば、原子炉格納室5の床面5Aを流れる冷却液の水位が低い場合には、冷却液が小径孔12を抜け、原子炉格納室5の床面5Aを流れる冷却液の水位が高くなると、冷却液が小径孔12と大径孔13とを抜ける。これにより、原子炉格納室5の床面5Aを流れる冷却液の水位上昇を抑制することができ、開口部7から再循環プール室6に流入するデブリの量を少なくすることができる。
図10及び図11に示すように、幾つかの実施形態では、堰部11の周りに上下方向に連通する多数の孔が設けられた多孔板14が配置される。
多孔板14は、堰部11に対して庇状に張り出して設けられ、原子炉格納室5の床面5Aとの間に十分な空間が形成される。
この構成によれば、冷却液の液面が上昇しても、堰部11で捕捉されている大きなデブリを捕捉したままの状態にすることができる。
図12に示すように、幾つかの実施形態では、原子炉格納室5には、多孔板14の下方域において床を貫通する縦水抜き孔15からなる第4デブリトラップ16が設けられている。
この構成によれば、原子炉格納室5の床面5Aを流れる冷却液が縦水抜き孔15を通って再循環プール室6に流入する。これにより、原子炉格納室5の床面5Aを流れる冷却液の水位上昇を抑制することができ、開口部7から再循環プール室6に流入するデブリの量を少なくすることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、本発明の少なくとも一つの実施形態に係る原子炉格納構造を、
原子炉が格納される原子炉格納室、及び
前記原子炉格納室の下階に設けられる再循環プール室であって、前記原子炉格納室の床面に形成される開口部を介して前記原子炉格納室と連通するとともに、前記再循環プール室の床面にサンプが設けられる再循環プール室、を備える原子炉格納容器と、
前記サンプから冷却液を吸い込んで前記原子炉格納室の上部から吐出する再循環ポンプ設備と、
を備える原子炉格納構造であって、
前記再循環プール室には、前記冷却液に含まれるデブリを捕捉するためのデブリ捕捉部が設けられた浮体と、前記浮体と前記再循環プール室の床面とを繋ぐ係留索と、を含む第2デブリトラップが設けられている
ように構成してもよい。
この構成によれば、小規模且つ簡易な構造からなるデブリトラップで冷却液の液面、又は、液面近くを流れるデブリを捕捉することができる。また、再循環プール室から冷却液を抜けば、第2デブリトラップが再循環プール室の床面に横たわるので、再循環プール室を点検する点検保安員の歩行が可能となり、再循環プール室の効率的な点検が可能になる。
また、幾つかの実施形態では、上記の構成において、
前記デブリ捕捉部は、前記浮体の高さ方向に沿って設けられ、前記浮体が前記冷却液の液面に浮かんだ状態において、前記デブリ捕捉部が前記液面を横切るように構成される。
この構成によれば、原子炉格納室の床面に形成される開口部を通り、再循環プール室に流入する冷却液に含まれるデブリのうち、冷却液の液面、又は、液面近くを流れるデブリがデブリ捕捉部に捕捉される。これにより、デブリ捕捉部は、再循環プール室に流入する冷却液の液面、又は、液面近くを流れるデブリを効率的に捕捉することができる。
また、例えば、本発明の少なくとも一つの実施形態に係る原子炉格納構造を、
原子炉が格納される原子炉格納室、及び
前記原子炉格納室の下階に設けられる再循環プール室であって、前記原子炉格納室の床面に形成される開口部を介して前記原子炉格納室と連通するとともに、前記再循環プール室の床面にサンプが設けられる再循環プール室、を備える原子炉格納容器と、
前記サンプから冷却液を吸い込んで前記原子炉格納室の上部から吐出する再循環ポンプ設備と、
を備える原子炉格納構造であって、
前記原子炉格納室には、前記開口部の周りを囲むように設けられる堰部と、前記堰部を貫通する水抜き孔と、からなる第3デブリトラップが設けられている
ように構成してもよい。
この構成によれば、小規模且つ簡易な構造からなるデブリトラップで原子炉格納室の床面を流れる冷却液に含まれるデブリのうち、堰部よりも低いところを流れるデブリが堰部に捕捉される。一方、デブリが捕捉された冷却液は水抜き孔を通り、開口部から再循環プール室に流入する。これにより、原子炉格納室の床面を流れる冷却液の水位上昇を抑制することができ、開口部から再循環プール室に流入するデブリの量を少なくすることができる。
また、幾つかの実施形態では、上記の構成において、
前記水抜き孔は、前記原子炉格納室の床面側に設けられる小径孔と、前記小径孔よりも上方に設けられる大径孔と、を有する。
この構成によれば、原子炉格納室の床面を流れる冷却液の水位が低い場合には、冷却液が小径孔を抜け、原子炉格納室の床面を流れる冷却液の水位が高くなると、冷却液が小径孔と大径孔とを抜ける。これにより、原子炉格納室の床面を流れる冷却液の水位上昇を抑制することができ、開口部から再循環プール室に流入するデブリの量を少なくすることができる。
また、幾つかの実施形態では、上記の構成において、
前記堰部の周りに上下方向に連通する多数の孔が設けられた多孔板が配置される。
この構成によれば、冷却液の液面が上昇しても、堰部で捕捉されている大きなデブリを捕捉したままの状態にすることができる。
また、幾つかの実施形態では、上記の構成において、
前記原子炉格納室には、前記多孔板の下方域において床を貫通する縦水抜き孔からなる第4デブリトラップが設けられている。
この構成によれば、原子炉格納室の床面を流れる冷却液が縦水抜き孔を通って再循環プール室に流入する。これにより、原子炉格納室の床面を流れる冷却液の水位上昇を抑制することができ、開口部から再循環プール室に流入するデブリの量を少なくすることができる。
1 原子炉格納構造
2 原子炉格納容器
3 再循環ポンプ設備
31 配管
32 循環ポンプ
33 シャワーノズル
4 サンプスクリーン体
41 台座
42 サンプスクリーン
5 原子炉格納室
5A 床面
51 原子炉
52 加圧器
53 蒸気発生器
54 タービン
55 発電機
56 復水器
6 再循環プール室
6A 床面
6B 内壁面
61 サンプ
7 開口部
8 第1デブリトラップ
81 凸部
81a 第1面
81b 第2面
9 第2デブリトラップ
91 デブリ捕捉部
92 浮体
93 係留索
94 錘
10 第3デブリトラップ
11 堰部
12 小径孔(水抜き孔)
13 大径孔(水抜き孔)
14 多孔板
15 縦水抜き孔
16 第4デブリトラップ
P1 基端
L 境界線
A スクリーン体設置領域
B 非設置領域

Claims (10)

  1. 原子炉が格納される原子炉格納室、及び
    前記原子炉格納室の下階に設けられる再循環プール室であって、前記原子炉格納室の床面に形成される開口部を介して前記原子炉格納室と連通するとともに、前記再循環プール室の床面にサンプが設けられる再循環プール室、を備える原子炉格納容器と、
    前記サンプから冷却液を吸い込んで前記原子炉格納室の上部から吐出する再循環ポンプ設備と、
    前記サンプの周りを囲むように設けられる台座上に設置され、前記サンプに流入する前記冷却液に含まれるデブリを分離するためのサンプスクリーン体と、
    を備える原子炉格納構造であって、
    前記再循環プール室には、前記再循環プール室の床面から突出する凸部であって、前記台座よりも高く、且つ、前記サンプスクリーン体の高さ方向の中心よりも低い凸部からなる第1デブリトラップが設けられており、
    前記凸部は、前記再循環プール室の床面から延在する第1面と、前記再循環プール室の床面から延在する、前記第1面よりも傾斜が緩やかな第2面とを有する断面三角形の中実構造に形成され、前記第2面が前記サンプスクリーン体に向けて配置され、前記第1面の前方にデブリを補足するように構成されていることを特徴とする、原子炉格納構造。
  2. 前記第1デブリトラップは、平面視において前記サンプスクリーン体を囲むように延在することを特徴とする請求項1に記載の原子炉格納構造。
  3. 前記第1デブリトラップは、平面視において前記再循環プール室の内壁面から延在することを特徴とする請求項1に記載の原子炉格納構造。
  4. 前記第1デブリトラップは、前記凸部が複数列設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の原子炉格納構造。
  5. 原子炉が格納される原子炉格納室、及び
    前記原子炉格納室の下階に設けられる再循環プール室であって、前記原子炉格納室の床面に形成される開口部を介して前記原子炉格納室と連通するとともに、前記再循環プール室の床面にサンプが設けられる再循環プール室、を備える原子炉格納容器と、
    前記サンプから冷却液を吸い込んで前記原子炉格納室の上部から吐出する再循環ポンプ設備と、
    前記サンプの周りを囲むように設けられる台座上に設置され、前記サンプに流入する前記冷却液に含まれるデブリを分離するためのサンプスクリーン体と、
    を備える原子炉格納構造であって、
    前記再循環プール室には、前記再循環プール室の床面から突出する凸部であって、前記台座よりも高く、且つ、前記サンプスクリーン体の高さ方向の中心よりも低い凸部からなる第1デブリトラップが設けられているとともに、
    前記再循環プール室には、前記冷却液に含まれるデブリを捕捉するためのデブリ捕捉部が設けられた浮体と、前記浮体と前記再循環プール室の床面とを繋ぐ係留索と、を含む第2デブリトラップが設けられていることを特徴とする、原子炉格納構造。
  6. 前記デブリ捕捉部は、前記浮体の高さ方向に沿って設けられ、前記浮体が前記冷却液の液面に浮かんだ状態において、前記デブリ捕捉部が前記液面を横切るように構成されることを特徴とする請求項5に記載の原子炉格納構造。
  7. 原子炉が格納される原子炉格納室、及び
    前記原子炉格納室の下階に設けられる再循環プール室であって、前記原子炉格納室の床面に形成される開口部を介して前記原子炉格納室と連通するとともに、前記再循環プール室の床面にサンプが設けられる再循環プール室、を備える原子炉格納容器と、
    前記サンプから冷却液を吸い込んで前記原子炉格納室の上部から吐出する再循環ポンプ設備と、
    前記サンプの周りを囲むように設けられる台座上に設置され、前記サンプに流入する前記冷却液に含まれるデブリを分離するためのサンプスクリーン体と、
    を備える原子炉格納構造であって、
    前記再循環プール室には、前記再循環プール室の床面から突出する凸部であって、前記台座よりも高く、且つ、前記サンプスクリーン体の高さ方向の中心よりも低い凸部からなる第1デブリトラップが設けられているとともに、
    前記原子炉格納室には、前記開口部の周りを囲むように設けられる堰部と、前記堰部を貫通する水抜き孔と、からなる第3デブリトラップが設けられていることを特徴とする、原子炉格納構造。
  8. 前記水抜き孔は、前記原子炉格納室の床面側に設けられる小径孔と、前記小径孔よりも上方に設けられる大径孔と、を有することを特徴とする請求項7に記載の原子炉格納構造。
  9. 前記堰部の周りに上下方向に連通する多数の孔が設けられた多孔板が配置されることを特徴とする請求項7又は8に記載の原子炉格納構造。
  10. 前記原子炉格納室には、前記多孔板の下方域において床を貫通する縦水抜き孔からなる第4デブリトラップが設けられていることを特徴とする請求項9に記載の原子炉格納構造。
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