JP2010271148A - 原子炉格納構造 - Google Patents

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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

【課題】デブリ濾過体にデブリが付着することを抑止すると共に、開口部を簡素な構成とする。
【解決手段】原子炉が格納された室内下部において下階に連通する複数の開口部を有する原子炉格納室と前記下階に設けられ、非常用冷却液が貯留されたサンププールと前記サンププールの下部に設けられたサンプとを備える原子炉格納容器と、前記サンプに設けられたデブリ濾過体と、前記サンプから前記非常用冷却液を吸い込んで前記原子炉格納室の上部から吐出するポンプ体とを備え、原子炉格納室の上部から吐出された前記非常用冷却液が、前記原子炉格納室の開口部から前記サンププールに再流入するようにされ、前記非常用冷却液が循環するように構成された原子炉格納構造であって、複数の開口部11b,11cのうち、吸込部13に最も近い開口部11bに、該開口部11bからサンププール12に再流入する非常用冷却液Wの流量を制限する堰30を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、加圧水型原子炉に用いて好適な原子炉格納構造に関するものである。
周知のように、加圧水型原子炉においては、一次冷却材(軽水)が沸騰しないように加圧されており、この一次冷却材を原子炉の核分裂反応によって生じた熱エネルギーで加熱し、高温となった一次冷却材を蒸気発生器に送って二次冷却材(軽水)を沸騰させ、高温・高圧の蒸気によりタービン発電機を回して発電している。
このような加圧水型原子炉においては、一次冷却材の喪失事故発生時に、原子炉が過熱状態になるのを防止するため、次のような保安構造が採用されている。すなわち、この保安構造は、原子炉が格納された室内下部において下階に連通する開口部を有する原子炉格納室と前記下階に設けられ、非常用冷却液が貯留されたサンププールとサンププールの下部に設けられたサンプとを備える原子炉格納容器と、サンプから非常用冷却液を吸い込んで原子炉格納室の上部から吐出するポンプ体とを備えたものであって、原子炉格納室の上部から吐出された非常用冷却液が、原子炉格納室の開口部からサンププールに再流入するようにされ、非常用冷却液が循環するように構成されている。
ところで、上記の保安構造においては、一次冷却材の喪失事故発生時に、高圧の一次冷却材の噴出により、断熱材片や金属片のデブリが生じてサンププールに流入するために、サンプにサンプスクリーン等のデブリ濾過体を設けて、デブリが再循環ポンプに混入しないようにしている。しかしながら、デブリ濾過体に多量のデブリが付着すると、再循環ポンプの負荷が増大したり、循環効率が低下したりするために、このようなデブリ付着を避けることが望ましい。
例えば、下記特許文献1に開示される原子炉格納構造は、原子炉格納室の床部の開口に、非常用冷却水の一時貯留槽として機能する第二サンプを設けると共に、この第二サンプからサンププールへの水流出部に第二スクリーンを設けている。すなわち、デブリを第二スクリーンで補足して、サンププールに流出しないようにすることで、サンプのスクリーンにデブリが付着することを抑止している。
特開平7−260977号公報
しかしながら、上記のような加圧水型原子炉においては、開口の全てに第二サンプを設けることができないという問題があった。すなわち、例えば、サンププールと原子炉格納室との間に設けられた昇降階段の開口部には、構造上、上記のような第二サンプを設けることができない。また、このような開口部を閉塞可能に構成することも考えられるが、保守性の低下を招くと共に、非常用冷却材の循環効率の低下を招くという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、デブリ濾過体にデブリが付着することを抑止すると共に、開口部が簡素な構成となる原子炉格納構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る原子炉格納構造は、原子炉が格納された室内下部において下階に連通する複数の開口部を有する原子炉格納室と前記下階に設けられ、非常用冷却液が貯留されたサンププールと前記サンププールの下部に設けられたサンプとを備える原子炉格納容器と、前記サンプに設けられたデブリ濾過体と、前記サンプから前記非常用冷却液を吸い込んで前記原子炉格納室の上部から吐出するポンプ体とを備え、前記原子炉格納室の上部から吐出された前記非常用冷却液が、前記原子炉格納室の開口部から前記サンププールに再流入するようにされ、前記非常用冷却液が循環するように構成された原子炉格納構造であって、前記複数の開口部のうち、前記吸込部に最も近い開口部に、該開口部から前記サンププールに再流入する前記非常用冷却液の流量を制限する堰を備えることを特徴とする。
この構成によれば、複数の開口部のうち、吸込部に最も近い開口部に、該開口部からサンププールに再流入する非常用冷却液の流量を制限する堰を備えるので、他の開口部からサンププールに流入する非常用冷却液の流量が増加する。そして、他の開口部は、堰が設けられた開口部よりも吸込部から離間しているので、流入したデブリが吸込部に向かう途中で沈降し易く、デブリ濾過体に到達し難い。すなわち、デブリがデブリ濾過体に到達し易い開口部の流量を制限すると共に、デブリがデブリ濾過体に到達し難い開口部の流量を増加させるので、サンププールに流入するデブリのうち、デブリ濾過体に到達するデブリを少なくすることができる。
また、吸込部に最も近い開口部においては、堰がデブリを捕捉するので、該開口部からデブリが流入し難くなり、デブリ濾過体に到達し難くなる。
従って、デブリ濾過体に到達するデブリを抑制して、デブリ濾過体にデブリが付着することを抑止することができる。
また、開口部にサンプ構造を設けたり、封止機構を設けたりするよりも、簡素な構成とすることができる。
よって、デブリ濾過体にデブリが付着することを抑止すると共に、開口部を簡素な構成とすることができる。
また、前記複数の開口部のうち、二以上の開口部に前記堰を備えることを特徴とする。
この構成によれば、複数の開口部のうち、二以上の開口部に堰を備えるので、吸込部の位置関係を考慮して、開口部の流量を調整することが可能となる。換言すれば、サンププールへの非常用冷却材の流入量分布を調整することが可能となる。
また、各堰において、デブリを捕捉するので、サンププールに流入するデブリを低減させることができる。
また、任意の二つの開口部のうち、前記吸込部に近い一方の開口部の堰が、前記吸込部から離れた他方の開口部の堰よりも高くされていることを特徴とする。
この構成によれば、サンププールへの非常用冷却材の流入量分布を微調整することが可能となる。
また、前記堰は、上端から下端に向かうに従って漸次厚くなっていることを特徴とする。
また、前記堰は、前記原子炉格納容器と一体に構成されていることを特徴とする。
これら構成によれば、堰の強度を大きくすることができる。これにより、大型のデブリが衝突した場合や非常用冷却液から大きな流体力が作用した場合であっても、堰に破損が生じることを抑制し、デブリ濾過体にデブリが付着することを継続して抑止することができる。
本発明に係る原子炉格納構造によれば、デブリ濾過体にデブリが付着することを抑止すると共に、開口部を簡素な構成とすることができる。
本発明の第一実施形態に係る原子炉格納構造1の概略構成図である。 本発明の第一実施形態に係る原子炉格納構造1の要部断面図であって、図1におけるI−I線断面図である。 本発明の第一実施形態に係る原子炉格納構造1の要部断面図であって、図1におけるII−II線断面図である。 本発明の第一実施形態に係る原子炉格納構造1の要部拡大断面図である。 本発明の第一実施形態に係る原子炉格納構造1の第一の作用説明図である。 本発明の第一実施形態に係る原子炉格納構造1の第二の作用説明図である。 本発明の第一実施形態に係る原子炉格納構造1の変形例を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る原子炉格納構造2の要部拡大断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係る原子炉格納構造1の概略構成図であり、図2は、図1におけるI−I線断面図であり、図3は、II−II線断面図である。
図1に示すように、原子炉格納構造1は、原子炉5を格納する原子炉格納容器10と、再循環ポンプ(ポンプ体)20とを備えている。
原子炉格納容器10は、原子炉5を格納する原子炉格納室11と、非常用冷却水(非常用冷却液)Wが貯留されたサンププール12とを備えている。
原子炉格納室11は、原子炉5と共に、不図示の蒸気発生器や加圧器等を格納している。この原子炉格納室11の床部11aには、図1及び図2に示すように、下階へと連通する矩形状の開口部11b,11cが設けられている。
なお、開口部11bには、堰30が設けられているが、これについては後述する。
図1に示すように、サンププール12は、非常用冷却水Wが貯留されたものである。このサンププール12は、原子炉格納容器10の下階に設けられており、具体的には、原子炉格納容器10の地階に設けられている。
このサンププール12には、図1及び図3に示すように、底部12aにおいて、この底部12aよりも一段低く再循環サンプ(吸込部)13が設けられており、この再循環サンプ13の開口部をサンプスクリーン(デブリ濾過体)14が覆っている。
サンプスクリーン14は、一面が開放された箱状に形成されており、開放された一面側を再循環サンプ13の開口部に重ねるようにして設置されている。また、サンプスクリーン14の全面積を破損物捕捉のために有効に活用するように、図1に示すように、サンプスクリーン14の全体が水没するようになっている。
なお、このような構成のサンプスクリーン14に代えて、貫通孔を有するプレート部材を多段に積み重ねて構成してもよい。
再循環ポンプ20は、図1に示すように、再循環サンプ13に開口した吸込側配管20aと接続されると共に、原子炉格納室11の上部11fに配設され、スプレイノズル20cを有する吐出側配管20bと接続されている。
このような構成により、原子炉格納構造1は、原子炉5の配管部分5aに破断が起きるような一次冷却材の喪失事故が生じると、再循環ポンプ20を作動させてサンププール12の非常用冷却水Wを、再循環サンプ13から吸い込むと共に、原子炉格納室11の上部11fに設けられたスプレイノズル20cから吐出させて、原子炉5に供給するようになっている。
そして、原子炉5の冷却を行った非常用冷却水Wが床部11aに落下して、開口部11b,11cからサンププール12に再流入するようになっており、サンププール12の非常用冷却水Wが再循環するように構成されている。
図4は、原子炉格納構造1の要部拡大断面図である。
このような原子炉格納構造1は、図4に示すように、床部11aから上方に突出して、サンププール12に再流入する非常用冷却水Wの流量を制限する堰30を備えている。
堰30は、開口部11b,11cのうち、循環サンプ13に近い開口部11bの縁部に設けられている。なお、循環サンプ13から離間する開口部11cには、堰30に相当するものは設けられていない。
この堰30は、図2に示すように、開口部11bの縁部に沿って矩形状に形成されて、開口部11bを囲繞している。この堰30の縦断面形状は、図4に示すように、矩形となっており、上端30aから下端30bまで略同一の厚さを有している。
次に、上記の構成からなる原子炉格納構造1の動作について、図を用いて説明する。
一次冷却材の喪失事故が起きると、高圧の一次冷却材の噴出によって、断熱材片や金属片等からなるデブリDが原子炉格納室11に飛散する(図1参照)。
これと同時に、再循環ポンプ20が作動して、再循環デプリ13の非常用冷却水Wを吸い込む。そして、この非常用冷却水Wを原子炉格納室11の上部11fに設けられたスプレイノズル20cから原子炉5に供給する。原子炉5に供給された非常用冷却水Wは、原子炉5を冷却した後に床部12aに落下する。
床部12aに落下した非常用冷却水Wは、図5に示すように、開口部11cからサンププール12に再流入する(矢印A)。この際、床部12aに飛散したデブリDは、非常用冷却水Wによって流され、非常用冷却水Wと共にサンププール12に流入する。
一方、開口部11bにおいては、堰30が非常用冷却水Wを堰き止めて、開口部11bからサンププール12に再流入することを阻害する。
サンププール12に再流入した非常用冷却水Wは、再循環サンプ13に向けて流れていく。
一方、サンププール12に流入したデブリDは、図6に示すように、着水の衝撃により、サンププール12内で舞い上がるようにして流れた後に、再循環サンプ13までの流れの過程において沈降し、床部12aに堆積する。すなわち、サンププール12における流路下流に進むに従って、デブリDが漸次床部12aに堆積し、スクリーン14に到達するデブリDが僅かな量となる。
ところで、床部12aに落下する非常用冷却水Wの量に対して、開口部11aの流量が下回ると、床部12a上に非常用冷却水Wが貯留され、次第にその水位が上昇していく。この床部12a上における非常用冷却水Wの水位が、堰30よりも高くなると、図6に示すように、堰30を非常用冷却水Wが超流し、開口部11bを介してサンププール12に再流入する(矢印B)。
この際においても、堰30は、堰30の高さより下方に位置するデブリD(図6)を堰き止め続けるため、開口部11bからデブリDが流入するのを抑制し、デブリDがスクリーン14に付着することを抑止する。
このように、デブリDの殆どがサンプスクリーン14に到達せず、デブリDがサンプスクリーン14に殆ど付着することがないため、再循環ポンプ20に負荷が生じたり、循環効率が低下したりすることなく、非常用冷却水Wが良好に循環して、原子炉5の保安が良好に継続されることとなる。
以上説明したように、原子炉格納構造1によれば、二つの開口部11b,11cのうち、再循環サンプ13に最も近い開口部11bに、サンププール12に再流入する非常用冷却水Wの流量を制限する堰30を備えるので、他の開口部11cからサンププール12に流入する非常用冷却水Wの流量が増加する。
一般に、他の開口部11cは、堰30が設けられた開口部11bよりも再循環サンプ13から離間しているので、この他の開口部11cから流入したデブリDは、再循環サンプ13に向かう途中で沈降し易く、スクリーン14に到達し難い。反対に、再循環サンプ13に近い開口部11bからデブリDが流入すると、沈降して床部12aに堆積する前に、スクリーン14に到達してしまうことが多く、デブリDがスクリーン14に付着し易い。
しかしながら、デブリDがスクリーン14に到達し易い開口部11bの流量を制限すると共に、デブリDがスクリーン14に到達し難い開口部11cの流量を増加させるので、サンププール12に流入するデブリDのうち、スクリーン14に到達するデブリDを少なくすることができる。
また、再循環サンプ13に最も近い開口部11bにおいては、堰30がデブリDを捕捉するので、開口部11bからデブリDが流入し難くなり、スクリーン14に到達し難くなる。
従って、スクリーン14に到達するデブリDを低減させて、スクリーン14にデブリDが付着することを抑止することができる。
また、開口部11b,11cにサンプ構造を設けたり、封止機構を設けたりすることなく、簡素な構成とすることができる。
よって、スクリーン14にデブリDが付着することを抑止すると共に、開口部11b,11cを簡素な構成とすることができる。
図7は、上述した堰30の変形例である堰31の拡大断面図である。
図7に示すように、堰31は、上端31aから下端31bに向かうに従って漸次厚くなっている点が、上述した堰30と相違する。
この堰31によれば、上端31aから下端31bに向かうに従って漸次厚くなっているので、床部11aに沿った水平方向の荷重に対して発生する応力が小さくなる。これにより、大型のデブリDが衝突した場合や非常用冷却液Wから大きな流体力が作用した場合であっても、堰31に破損が生じることを抑制し、サンプスクリーン14にデブリDが付着することを継続して抑止することができる。
(第二実施形態)
図8は、本発明の第二実施形態に係る原子炉格納構造2の要部拡大断面図である。なお、図8において、図1〜図7と同様の構成要素については、同一の符号を付し、説明を省略する。
原子炉格納構造2は、開口部11bに堰30を備えるほか、開口部11cに堰32を備えている。
堰32は、堰30と同様に、開口部11cの縁部に沿って矩形状に形成されて、開口部11cを囲繞している。この堰32の縦断面形状は、図4に示すように、矩形となっており、上端32aから下端32bまで略同一の厚さを有している。
このような堰32は、堰30の下端30bから上端30aまでの高さと比べて、下端32bから上端32aまでの高さが小さくされている。より具体的には、堰30,32は、非常用冷却水Wの循環が定常状態となった場合において、床部11a上における非常用冷却水Wの水面から堰30,32の上端30a,32aまでの距離h1,h2が所定のものとなるように設定されている。
次に、上記の構成からなる原子炉格納構造2の動作について、図を用いて説明する。
非常用冷却水Wの循環が定常状態となると、床部11a上において非常用冷却水Wが略一定の水位となって貯留される。この状態において、非常用冷却水Wは、堰30,31を越流して、サンププール12へと再流入する。
この際、堰30,32は、堰30,32の高さより下方に位置するデブリD(図6)をそれぞれ堰き止め続けるため、開口部11b,11cからデブリDが流入するのを抑制し、デブリDがスクリーン14に付着することを抑止する。
また、堰32は、堰30よりも高さが小さくされているために、開口部11cの流量が開口部11bよりも多くなる。より具体的には、開口部11b,11cの流量は、それぞれ距離h1,h2の1.5乗に比例することとなり、その差分だけ開口部11cの流量が開口部11bよりも多くなる。
すなわち、デブリDがスクリーン14に到達し易い開口部11bの流量が少なくなるため、開口部11bを介してサンププール12に流入するデブリDが少なくなる。
一方、デブリDがスクリーン14に到達し難い開口部11cの流量が増えるため、開口部11cを介してサンププール12に流入するデブリDが多くなる。開口部11cを介して流入したデブリDは、再循環サンプ13に向かう途中で沈降する。
このように、デブリDの殆どがサンプスクリーン14に到達せず、デブリDがサンプスクリーン14に殆ど付着することがないため、再循環ポンプ20に付加が生じたり、循環効率が低下したりすることなく、非常用冷却水Wが良好に循環して、原子炉5の保安が良好に継続されることとなる。
以上説明したように、原子炉格納構造2によれば、二つの開口部11b,11cのうち、再循環サンプ13に近い一方の開口部11bの堰30が、再循環サンプ13から離れた他方の開口部11cの堰32よりも高くされているので、上述した効果と同様の効果得ることができる。
また、堰30,32の高さが異なるので、開口部11b,11の流量が調整され、サンププール12への非常用冷却水Wの流入量分布を調整することが可能となる。
なお、本実施の形態では、二つの開口部11b,11cを有する原子炉格納室11の場合について説明したが、三つ以上設ける構成としてもよい。この際、堰を設けない開口部があってもよいが、任意の二つの開口部のうち、再循環サンプ13に近い一方の開口部の堰が、再循環サンプ13から離れた他方の開口部の堰よりも高くすれば、スクリーン14へデブリDが到達することを抑止することができる。
なお、上述した実施の形態において示した動作手順、あるいは各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、堰30が開口部11bを囲繞するようにしたが、他の構造体、例えば、壁部近傍に開口部が形成されている場合には、壁部と共に囲繞するように構成してもよい。すなわち、必ずしも堰30のみで開口部を囲繞する必要はない。
また、上述した実施の形態では、L/Dの比率を1.2としたが、1.0〜1.5の範囲に設定してもよい。
また、上述した実施の形態では、邪魔板を湾曲形状、又は、屈曲形状に構成した場合について説明したが、真直形状に構成してもよい。この場合においても、開口部11bから再循環サンプ13までの到達距離を大きくすることができるため、多くのデブリを沈降させることができ、サンプスクリーン14にデブリが付着することを抑止することができる。
1…原子炉格納構造
5…原子炉
10…原子炉格納容器
11…原子炉格納室
11a…床部
11b〜11d…開口部
11f…上部
12…サンププール
13…再循環サンプ(吸込部)
14…サンプスクリーン(デブリ濾過体)
20…再循環ポンプ(ポンプ体)
W…非常用冷却水(非常用冷却液)

Claims (5)

  1. 原子炉が格納された室内下部において下階に連通する複数の開口部を有する原子炉格納室と前記下階に設けられ、非常用冷却液が貯留されたサンププールと前記サンププールの下部に設けられたサンプとを備える原子炉格納容器と、
    前記サンプに設けられたデブリ濾過体と、
    前記サンプから前記非常用冷却液を吸い込んで前記原子炉格納室の上部から吐出するポンプ体とを備え、
    前記原子炉格納室の上部から吐出された前記非常用冷却液が、前記原子炉格納室の開口部から前記サンププールに再流入するようにされ、前記非常用冷却液が循環するように構成された原子炉格納構造であって、
    前記複数の開口部のうち、前記吸込部に最も近い開口部に、該開口部から前記サンププールに再流入する前記非常用冷却液の流量を制限する堰を備えることを特徴とする原子炉格納構造。
  2. 前記複数の開口部のうち、二以上の開口部に前記堰を備えることを特徴とする請求項1に記載の原子炉格納構造。
  3. 任意の二つの開口部のうち、前記吸込部に近い一方の開口部の堰が、前記吸込部から離れた他方の開口部の堰よりも高くされていることを特徴とする請求項2に記載の原子炉格納構造。
  4. 前記堰は、上端から下端に向かうに従って漸次厚くなっていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の原子炉格納構造。
  5. 前記堰は、前記原子炉格納容器と一体に構成されていることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載の原子炉格納構造。
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