JP2013200178A - サンプスクリーン及びサンプスクリーンの施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ろ過を行うスクリーン本体17と、スクリーン本体17を支持するベースプレート16と、ピット7周囲を囲むようにして配され、ベースプレート16下面に接する隙間閉塞板14と、隙間閉塞板14と基礎コンクリート8との間に充填された充填材13と、基礎コンクリート8上でベースプレート16を支持する支持部とを備えるサンプスクリーンを提供する。
【選択図】図2
Description
基礎構造は、床部のアンカーボルト等を介して上方の延出する基礎ボルトと、アンカーボルト等を覆うようにサンプピットの周囲に形成された基礎グラウトから構成されている。また、ストレーナモジュールを構成する中空板形状の複数のディスクには、複数のろ過穴が形成されている。ろ過穴、デブリの大きさを考慮して例えば1.7mm以下に規定されている。
すなわち、本発明に係るサンプスクリーンは、原子炉格納容器の基礎コンクリート上に設置され、原子炉格納容器内に流出した一次冷却材を、基礎コンクリートに形成されたピット内にろ過して排水するサンプスクリーンであって、ろ過を行うスクリーン本体と、スクリーン本体を支持するベースプレートと、ピット周囲を囲むようにして配され、ベースプレート下面に接する隙間閉塞板と、前記隙間閉塞板と前記基礎コンクリートとの間に充填された充填材と、前記基礎コンクリート上で前記ベースプレートを支持する支持部とを備える、ことを特徴とする。
図1に示すように、原子炉格納構造1は、原子炉2を格納する原子炉格納容器3と、ポンプ体4とを備えている。原子炉格納容器3は、原子炉2を格納する原子炉格納室5を備え、原子炉格納室5は、原子炉2と共に、不図示の蒸気発生器や加圧器等を格納している。サンプピット7は、原子炉格納室5の床部8に形成されている。サンプピット7は、床部8の基面8aよりも鉛直方向下側に窪んで形成されており、このサンプピット7の開口部をサンプスクリーン(デブリ濾過体)9が覆っている。サンプスクリーン9の詳細は後述する。ポンプ体4は、サンプピット7に接続された吸込側配管10と接続されると共に、原子炉格納室5の上部に配設され、スプレイノズル11を有する吐出側配管12と接続されている、若しくは、原子炉2と不図示の蒸気発生器及び一次冷却材ポンプとを接続している配管へ接続されている。ポンプ体4の水源として、不図示の燃料取替用水タンクまたは燃料取替用水ピットを有する。
そして、原子炉2の冷却を行った一次冷却材及び原子炉格納容器3内部の圧力抑制を行った一次冷却材が床部8に落下して、サンプピット7によって集水されて再循環するように構成されている。
金属製平板14は、例えば10mmの厚さの帯状の板部材であり、帯状の板部材がサンプピットの外周を一周するような形状を有している。具体的には、金属製平板14は、ベースプレート16の外縁に沿うような外周縁14bと、サンプピット7の外形に沿うような内周縁14cを有している。
金属製平板14には、基礎ボルト15が貫通する取付孔14aが形成されている。また、金属製平板14は、製造性向上のため複数の部位に分割されている。部位同士の接続部40においては、接続される金属製平板14の夫々の端部から下方に接続片41が延出している。金属製平板14同士は、接続片41に形成された取付孔(図示せず)を用いてボルト42とナット43により接続される。
ベースプレート16は、金属製平板14に対して面接触するように取り付けられている。ベースプレート16には複数の基礎ボルト15に対応した複数の取付孔16aが形成されており、2つのナット21によって基礎構造19に取り付けられている。また、取付孔16aの形成箇所には、大型の座金16bが設置されている。また、ベースプレート16には、後述するコアチューブ24が開口するコアチューブ用開口22が複数形成されている(図4参照)。
アンカーボルト26は、1つの基礎ボルト15に対して基本的に4つ設けられており、床部8に打ち込まれることによって固定されている。
基礎プレート27は、アンカーボルト26を貫通させるための取付孔27aが形成された基本的に矩形の板状部材であり、複数のナット29により床部8の上方に固定されている。
基礎ボルト15は、ねじ頭のない所謂スタッドボルトであり、下端が支持ナット28に螺合することで床部8の上方に延出する。
基礎グラウト13は、金属製平板14の下面と床部8の上面とを埋めるように形成されている。
まず、床部8の表面を削って平面を出した後、床部8に複数のアンカーボルト26を固定する。各々のアンカーボルト26は、床部8の鉄筋を避けて打ち込まれる。次に、複数のナット29を用いて、アンカーボルト26に基礎プレート27を取り付け、高さ調整した後、固定する。
次に、基礎ボルト15の基端部に支持ナット28を螺合させた状態で、支持ナット28を基礎プレート27の上面に載置する。
この際、金属製平板14の取付孔14aが正確にベースプレート16の取付孔16aに対応して形成されているため、支持ナット28及び基礎ボルト15の水平方向の位置が正確に定められる。次いで、支持ナット28を基礎プレート27に溶接することによって、支持ナット28の位置を固定する。
最後に、基礎グラウト13が形成される範囲に型枠を設置し、グラウトを型枠に流し込むことによって、基礎グラウト13を形成する。
Claims (3)
- 原子炉格納容器の基礎コンクリート上に設置され、原子炉格納容器内に流出した一次冷却材を、基礎コンクリートに形成されたピット内にろ過して排水するサンプスクリーンであって、
ろ過を行うスクリーン本体と、
スクリーン本体を支持するベースプレートと、
ピット周囲を囲むようにして配され、ベースプレート下面に接する隙間閉塞板と、
前記隙間閉塞板と前記基礎コンクリートとの間に充填された充填材と、
前記基礎コンクリート上で前記ベースプレートを支持する支持部とを備える、ことを特徴とするサンプスクリーン。 - 前記支持部は上方に延出する基礎ボルトを備え、
前記隙間閉塞板及び前記ベースプレートには、前記基礎ボルトが貫通する取付孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のサンプスクリーン。 - 原子炉格納容器の基礎コンクリート上に設置され、原子炉格納容器内に流出した一次冷却材を、基礎コンクリートに形成されたピット内にろ過して排水するサンプスクリーンの施工方法であって、
原子炉格納容器の基礎コンクリート上の前記ピットの周囲に複数のアンカーボルトを設置する工程と、
前記複数のアンカーボルトにそれぞれ前記基礎コンクリートと平行に基礎プレートを固定する工程と、
基礎ボルトと支持ナットを螺合させた状態で、該支持ナットを前記基礎プレートの上面に載置する工程と、
前記複数の基礎プレート上に、前記ピットの周囲を囲むようにして配されると共に複数の取付孔が形成された隙間閉塞板を、各々の前記取付孔が前記基礎ボルトに挿入されるように載置する工程と、
前記支持ナットを前記各々の基礎プレートに接合する工程と、
前記各々の基礎ボルトに螺合されたナットを用いて、前記隙間閉塞板を水平な所望の高さに調整する工程と、
前記隙間閉塞板と前記基礎コンクリートとの間に充填材を充填する工程と、
前記隙間閉塞板の上面に、ろ過を行うスクリーン本体を支持するベースプレートを固定する工程と、
を含んで構成されることを特徴とするサンプスクリーンの施工方法。
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