JP6654450B2 - ウレタン樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明においてウレタン樹脂組成物は、活性水素成分(A)と有機イソシアネート成分(B)とを反応させてなるウレタン樹脂と無機微粒子(C)とを含有する。無機微粒子(C)を含有しない場合、線膨張係数が増加して、ウレタン樹脂組成物の成形物の寸法安定性が悪化する。
これらのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレングリコール及びビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいものはビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、及びこれと炭素数2〜12のアルキレングリコールとの併用である。
これらのうち好ましいものは、炭素数4〜20のアルケニレンジカルボン酸及び炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸である。
・脂肪族ポリアミン類(C2〜C18):
〔1〕脂肪族ポリアミン{C2〜C6アルキレンジアミン(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、及びヘキサメチレンジアミンなど)、ポリアルキレン(C2〜C6)ポリアミン〔ジエチレントリアミンなど〕}
〔2〕これらのアルキル(C1〜C4)又はヒドロキシアルキル(C2〜C4)置換体〔ジアルキル(C1〜C3)アミノプロピルアミンなど〕
〔3〕脂環又は複素環含有脂肪族ポリアミン〔3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンなど〕
〔4〕芳香環含有脂肪族アミン類(C8〜C15)(キシリレンジアミン、テトラクロル−p−キシリレンジアミンなど)、
・脂環式ポリアミン(C4〜C15):1,3−ジアミノシクロヘキサン、イソホロンジアミン、メンセンジアミン、4,4´−メチレンジシクロヘキサンジアミン(水添メチレンジアニリン)など、
・芳香族ポリアミン類(C6〜C20):
〔1〕非置換芳香族ポリアミン〔1,2−、1,3−及び1,4−フェニレンジアミンなど;核置換アルキル基〔メチル、エチル、n−及びi−プロピル、ブチルなどのC1〜C4アルキル基)を有する芳香族ポリアミン、たとえば2,4−及び2,6−トリレンジアミンなど〕、及びこれらの異性体の種々の割合の混合物
〔2〕核置換電子吸引基(Cl、Br、I、Fなどのハロゲン;メトキシ、エトキシなどのアルコキシ基;ニトロ基など)を有する芳香族ポリアミン〔メチレンビス−o−クロロアニリンなど〕
〔3〕2級アミノ基を有する芳香族ポリアミン〔上記(4)〜(6)の芳香族ポリアミンの−NH2の一部又は全部が−NH−R´(R´はメチル、エチルなどの低級アルキル基で置換したもの〕〔4,4´−ジ(メチルアミノ)ジフェニルメタン、1−メチル−2−メチルアミノ−4−アミノベンゼンなど〕、
・複素環式ポリアミン(C4〜C15):ピペラジン、N−アミノエチルピペラジン、1,4−ジアミノエチルピペラジン、1,4ビス(2−アミノ−2−メチルプロピル)ピペラジンなど、
・ポリアミドポリアミン:ジカルボン酸(ダイマー酸など)と過剰の(酸1モル当り2モル以上の)ポリアミン類(上記アルキレンジアミン,ポリアルキレンポリアミンなど)との縮合により得られる低分子量ポリアミドポリアミンなど、
・ポリエーテルポリアミン:ポリエーテルポリオール(ポリアルキレングリコールなど)のシアノエチル化物の水素化物など。
(A)の重量平均分子量(Mw)はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)にて測定する。
(GPC測定条件)
装置(一例) :東ソー(株)製 HLC−8120
カラム(一例):TSK GEL GMH6 2本 〔東ソー(株)製〕
測定温度 :40℃
試料溶液 :0.25重量%のTHF溶液
溶液注入量 :100μL
検出装置 :屈折率検出器
基準物質 :東ソー製 標準ポリスチレン(TSKstandard POLY STYRENE)12点(分子量 500、1050、2800、9100、18100、37900、96400、190000、355000、1090000、2890000)
上記PIの変性体、例えばカルボジイミド、ウレタン、ウレア、イソシアヌレート、ウレトイミン、アロファネート、ビウレット、オキサゾリドン及び/又はウレトジオン基を有する変性体)、例えばMDI、TDI、HDI、IPDI等のウレタン変性物(ポリオールと過剰のPIとを反応させて得られるNCO末端ウレタンプレポリマー)、ビウレット変性物、イソシアヌレート変性物、トリヒドロカルビルホスフェート変性物、及びこれらの混合物。ウレタン変性に用いるポリオールには、前記の多価アルコール、PTポリオール及び/又はPSポリオールが含まれる。好ましいのは、500以下特に30〜200のOH当量を有するポリオール、例えばグリコール(EG、PG、DEG、DPG等)、トリオール(TMP、GR等)、4官能以上の高官能ポリオール(PE、SO等)及びこれらのAO(EO及び/又はPO)(1〜40モル)付加物、特にグリコール及びトリオールである。ウレタン変性におけるPIとポリオールとの当量比(NCO/OH比)は、通常1.1/1〜10/1であり、好ましくは1.4/1〜4/1であり、特に1.4/1〜2/1である。上記変性PIの遊離イソシアネート基含量は好ましくは8〜33%であり、更に好ましくは10〜30%であり、特に好ましくは12〜29%である。
また(A)と(B)の反応方法としては、ワンショット法であっても、予め(A)の一部と(B)を反応させてNCO末端プレポリマーを形成させた後、残りの(A)と反応させるか、あるいは予め(A)と、(B)の一部を反応させてOH末端プレポリマーを形成させた後、残りの(B)と反応させるプレポリマー法であってもよい。
無機微粒子(C)が、塩基性層状化合物である場合、層間化合物としては、四級アミン塩、三級アミン塩、二級アミン塩、一級アミン塩、アルキル酸塩等が挙げられる。これらのうち、無機微粒子(C)の分散性の観点から、好ましくは四級アミン塩、アルキル酸塩である。
厚みの測定方法として、透過型電子顕微鏡測定(TEMと略記)により、粒子100個の平均の厚みを測定して算出する。例えば、TEMの画像を解析することで求めることができ、測定装置としてはTEM[型番「H−7100」、(株)日立製作所製]と画像解析式粒度分布測定ソフトウェア[商品名「Mac−View」、(株)マウンテック製]等が挙げられる。
アスペクト比の測定方法として、TEMにより、粒子100個の最短径と最長径の比の測定等が挙げられる。測定方法としては、前記粒子の厚み測定と同様である。
連続相(F)は、連続相に可溶なものであれば、溶媒等を含んでいても良い。
溶媒としては、メチルエチルケトン、酢酸エチル及びアセトン等が挙げられる。
連続相(F)としては、前記連続相(F)と同様のものが挙げられる。
本発明のウレタン樹脂組成物の製造方法は、活性水素成分(A)と、無機微粒子(C)を含んでなる混合物(X1)又は有機イソシアネート成分(B)と、無機微粒子(C)を含んでなる混合物(X2)を液体状態、亜臨界状態若しくは超臨界状態である二酸化炭素と混合する工程を含んでいれば特に制限はない。液体状態、亜臨界状態若しくは超臨界状態である二酸化炭素と、混合物(X1)又は混合物(X2)と混合する工程を行い、次いで混合物(X1)又は混合物(X2)を含む、分散体から二酸化炭素を気体にして除去する工程を行う製造方法が好ましい。
バッチ式混合方式に用いる装置の出口には、ウレタン樹脂組成物の取り出し用のノズルを備えているのが好ましい。
ラインブレンド方法に用いる装置の出口には、耐圧容器と同様の、ウレタン樹脂組成物の取り出し用のノズルを備えているのが好ましい。
なかでも、ウレタン樹脂組成物中の無機微粒子を高アスペクト比及び微細化する観点から、同時に排出することが好ましい。排出の速度は、単位時間内における圧力変化量が小さくなるように排出することが更に好ましい。
図1は、ラインブレンドによる混合方法で本発明の親水性樹脂粒子の製造方法を実施する場合の装置のフローチャートである。
液体状態、亜臨界状態若しくは超臨界状態である二酸化炭素と混合物(X)との混合方法としては、まず、二酸化炭素の充填されたボンベB1から二酸化炭素をポンプP2を通じてラインブレンドを行う装置内(スタティックミキサーM1)に導入し、二酸化炭素が液状状態、亜臨界状態又は超臨界状態となるように圧力及び温度を調整し、次いで混合物(X)の入った溶解槽T1から溶液ポンプP1を通じて装置内の二酸化炭素窒素に導入することで分散工程を行う。
ラインブレンドを行う温度は、前記の耐圧容器を用いて混合する場合と同様である。また、装置内の滞留時間は、混合が充分行われるのであれば特に限定されないが、0.1〜1800秒が好ましい。
ポリオール(A−1):グリセリンのPO付加物、OH当量133.3のポリエーテルポリオール[商品名「サンニックスGP400」、三洋化成工業(株)製、Mw:440]
ポリオール(A−2):グリセリンのPO付加物、OH当量240の[商品名「サンニックスGP700」、三洋化成工業(株)製、Mw:800]
ポリオール(A−3):グリセリンのPO付加物、OH当量112のポリエーテルポリオール[商品名「サンニックスGP1500」、三洋化成工業(株)製、Mw:1800]
ポリオール(A−4):グリセリンのPO付加物、OH当量55のポリエーテルポリオール[商品名「サンニックスGP4000」、三洋化成工業(株)製、Mw:4600]
ポリオール(A−5):グリセリンのPO付加物、OH当量670のポリエーテルポリオール[商品名「サンニックスGP250」、三洋化成工業(株)製、Mw:280]
ポリイソシアネート(B−1):ポリフェニレンポリイソシアネート[商品名「MDI−100Be」、日本ポリウレタン工業(株)製]
無機微粒子(C−1):モンモリロナイト四級アミン塩[商品名[クニフィル−HY]、クニミネ工業(株)製]pH9〜10
無機微粒子(C−2):タルク[商品名「ソープストーンC」、日本ミストロン(株)製]pH8〜10(10重量%水分散液)
無機微粒子(C−3):ハイドロタルサイト[商品名DHT−4A、協和化学工業株式会社製]pH8〜10
有機酸ビスマス塩(D−1):ビスマストリス(2−エチルヘキサノエート)[商品名「ネオスタンU−600」、日東化成(株)製]
硬化遅延剤(E−1):ドデシルベンゼンスルホン酸のジラウリルメチルアンモニウム塩[商品名「ケミスタット3112C−6」、三洋化成工業(株)製]
撹拌棒、取り出し用ノズル及び温度計を備えた反応用耐圧容器に、ポリオール(A−1)100重量部、粒径10μmの無機微粒子(C−1)の凝集積層物57.5重量部、メチルエチルケトン200重量部を、反応用耐圧容器の容積の80%まで仕込み、密閉して内部の空気を二酸化炭素で置換後、二酸化炭素を供給して15MPa、70℃で1時間撹拌し有機物を浸透させた後、反応用耐圧容器内の圧力を維持しつつ、取り出し用ノズルより二酸化炭素を含む内容物を取出し、有機ビスマス塩(D−1)0.02重量部を混合し、溶剤を留去することにより混合物(X−1)を作製した。
図1に示すラインブレンド方法を用いる実験装置[ラインブレンド装置(M1):スタティックミキサー(ノリタケカンパニーリミテド製;内径0.5m、エレメント数27)、長さ2m]において、まず溶解槽(T1)に、ポリオール(A−1)100重量部、粒径10μmの無機微粒子(C−1)の凝集積層物57.5重量部、メチルエチルケトン200重量部を仕込み、撹拌して混合物を作成した。次いで、二酸化炭素ボンベ(B1)から二酸化炭素ポンプ(P2)を用いて液体状態の二酸化炭素を1L/hの流量で120℃に温調したスタティックミキサーへ導入し、バルブ(V1)を調整してスタティックミキサー内の圧力15MPaとすることで超臨界状態の二酸化炭素を作製した。流量、温度及び圧力を維持して二酸化炭素の導入を連続して行いながら、溶解槽(T1)から溶液ポンプ(P1)を用いて混合物を1L/hの流量でスタティックミキサーへ導入し、温度と圧力を維持しながら、M1でラインブレンドした。ラインブレンド後の液はスタティックミキサー出口のノズルから0.1MPaに調整した耐圧受け槽(T2)内に開放し、二酸化炭素を気化させて除去し、有機ビスマス塩(D−1)0.02重量部を混合した後、溶剤を留去することにより、混合物(X−2)を作製した。
図1に示すラインブレンド方法を用いる実験装置[ラインブレンド装置(M1):スタティックミキサー(ノリタケカンパニーリミテド製;内径0.5m、エレメント数27)、長さ2m]において、まず溶解槽(T1)に、ポリオール(A−1)100重量部、粒径10μmの無機微粒子(C−2)の凝集積層物57.5重量部、メチルエチルケトン200重量部を仕込み、撹拌して混合物を作成した。次いで、二酸化炭素ボンベ(B1)から二酸化炭素ポンプ(P2)を用いて液体状態の二酸化炭素を1L/hの流量で120℃に温調したスタティックミキサーへ導入し、バルブ(V1)を調整してスタティックミキサー内の圧力15MPaとすることで超臨界状態の二酸化炭素を作製した。流量、温度及び圧力を維持して二酸化炭素の導入を連続して行いながら、溶解槽(T1)から溶液ポンプ(P1)を用いて混合物を1L/hの流量でスタティックミキサーへ導入し、温度と圧力を維持しながら、M1でラインブレンドした。ラインブレンド後の液はスタティックミキサー出口のノズルから0.1MPaに調整した耐圧受け槽(T2)内に開放し、二酸化炭素を気化させて除去し、有機ビスマス塩(D−1)0.02重量部を混合した後、溶剤を留去することにより、混合物(X−3)を作製した。
図1に示すラインブレンド方法を用いる実験装置[ラインブレンド装置(M1):スタティックミキサー(ノリタケカンパニーリミテド製;内径0.5m、エレメント数27)、長さ2m]において、まず溶解槽(T1)に、ポリイソシアネート(B−1)172.7重量部、粒径10μmの無機微粒子(C−1)の凝集積層物57.5重量部、メチルエチルケトン200重量部を仕込み、撹拌して混合物を作製した。次いで、二酸化炭素ボンベ(B1)から二酸化炭素ポンプ(P2)を用いて液体状態の二酸化炭素を1L/hの流量で120℃に温調したスタティックミキサーへ導入し、バルブ(V1)を調整してスタティックミキサー内の圧力15MPaとすることで超臨界状態の二酸化炭素を作成した。流量、温度及び圧力を維持して二酸化炭素の導入を連続して行いながら、溶解槽(T1)から溶液ポンプ(P1)を用いて混合物を1L/hの流量でスタティックミキサーへ導入し、温度と圧力を維持しながら、M1でラインブレンドした。ラインブレンド後の液はスタティックミキサー出口のノズルから0.1MPaに調整した耐圧受け槽(T2)内に開放し、二酸化炭素を気化させて除去し、有機ビスマス塩(D−1)0.02重量部を混合した後、溶剤を留去することにより、混合物(X−4)を作製した。
製造例1の無機微粒子(C−1)の凝集積層物57.5重量部を16.1重量部に変更する以外は、製造例1と同様にして混合物(X−5)を作製した。
製造例1の無機微粒子(C−1)の凝集積層物57.5重量部を103.5重量部に変更する以外は、製造例1と同様にして混合物(X−6)を作製した。
製造例1の無機微粒子(C−1)を(C−3)に変更する以外は、製造例1と同様にして混合物(X−7)を作製した。
製造例1のポリオール(A−1)を(A−2)に変更する以外は、製造例1と同様にして混合物(X−8)を作製した。
製造例1のポリオール(A−1)を(A−3)に変更する以外は、製造例1と同様にして混合物(X−9)を作製した。
撹拌棒を備えた容器に、ポリオール(A−1)100重量部、粒径10μmの無機微粒子(C−1)の凝集積層物を6.9重量部、有機ビスマス塩(D−1)0.02重量部を混合することにより混合物(X’−1)を作製した。
比較製造例1の無機微粒子(C−1)の凝集積層物6.9重量部を340重量部に変更する以外は、比較製造例1と同様にして混合物(X’−2)を作製した。
比較製造例1のポリオール(A−1)を(A’−1)、無機微粒子(C−1)の凝集積層物6.9を36.08重量部に変更する以外は、比較製造例1と同様にして混合物(X’−3)を作製した。
比較製造例1のポリオール(A−1)を(A’−2)、無機微粒子(C−1)の凝集積層物6.9を203.9重量部に変更する以外は、比較製造例1と同様にして混合物(X’−4)を作製した。
製造例1〜3、5〜9及び比較製造例1〜4で作製した混合物(X−1)〜(X−3)、(X−5)〜(X−9)及び(X’−1)〜(X’−4)をそれぞれ全量と表2記載のそれぞれのポリイソシアネート(B−1)の各重量部とを含む2液混合物をメカニカルフロス発泡工程にて当該成型品の密度が0.90g/cm3になるように窒素と共に連続的に混合し、混合物を吐出した。
有機イソシアネート成分(B)と各混合物(X−1)〜(X−3)、(X−5)〜(X−9)(X’−1)〜(X’−4)との送液比[NCO/OH当量比]は、1.7/1.0〜1.0/1.0とし、送液速度は15kg/分で行った。
ミキサー部で混合された液は連続的に吐出口から供給されるため、予め吐出口に、金属製の金型を取り付け、供給されてきた混合液を受け。受けた混合液は、硬化炉にて、110℃にて10時間硬化させることによりウレタン樹脂組成物からなる成型品(Y−1)〜(Y−3)、(Y−5)〜(Y−9)及び(Y’−1)〜(Y’−4)を作製した。評価結果を表2に示す。
製造例4で作成した表1に記載の混合物(X−4)に対して、メカニカルフロス発泡工程及びウレタン樹脂組成物からなる成型品(Y−4)の製造は以下の方法で行った。
調製した上記混合物(X−4)と活性水素成分(A)としてのポリオール(A−1)とを、メカニカルフロス発泡工程にて当該成型品の密度が0.90g/cm3になるように窒素と共に連続的に混合し、混合物を吐出した。窒素を除く、混合物の組成は表2の通りである。
混合物成分(X)と活性水素成分(A)との送液比[NCO/OH当量比]は、1.7/1.0〜1.0/1.0とし、送液速度は15kg/分で行った。
ミキサー部で混合された液は連続的に吐出口から供給されるため、予め吐出口に、金属製の金型を取り付け、供給されてきた混合液を受け。受けた混合液は、硬化炉にて、110℃にて10時間硬化させることにより成型品(Y−4)を作製した。評価結果を表2に示す。
ウレタン樹脂組成物中に含まれる無機微粒子(C)をTEM[型番「H−7100」、(株)日立製作所製]と画像解析式粒度分布測定ソフトウェア[商品名「Mac−View」、(株)マウンテック製]によって測定し、粒子100個について最短径の平均値を出し、厚みとした。
ウレタン樹脂組成物中に含まれる無機微粒子(C)をTEMによって測定し、以下の計算式で各粒子のアスペクト比を求め、粒子100個の平均値を出した。
アスペクト比=無機微粒子(C)の最大径/最短径
混合液が吐出口から供給されてから、その混合液の上部をガラス棒などで軽く突き、混合液がガラス棒に付着しなくなった時間を硬化時間とした。硬化時間が長いほど良好である。
成型品の体積及び質量を計測し、密度を計算した。
直方体形状の成型品を100×100×50mmに切断し、タイプDデュロメータを用いてJIS K6253に準じてショアD硬さを測定した。
直方体形状の成型品の片端部と中央部から、それぞれタテ×ヨコ×厚さ=10×4×4mmで切り出した試験片を各3ずつ、25℃、55%RHで12時間状態調節した後、線膨張係数測定機[型名「TMA/SS6100」、SII(株)製]を用いて、JIS K7197に準じて測定した。25〜80℃における寸法変化を測定し、そのうち30〜60℃における1℃あたりの平均寸法変化率を算出した。この測定を3個の各試験片について、端部3個中央部3個について行い、平均値を求めこれを成形品の線膨張係数とした。
作製した成型品を127×12.7×12.7mmに切断して試験片とし、JIS K6911に準じて測定した。
測定は荷重たわみ温度試験機[型番S3−FH](株)東洋精機製作所製を使用した。
作製した成型品を80×10×4mmに切断して試験片とし、JIS K6911に準じて測定した。
測定は精密万能試験機オートグラフ[型番AG500N/1kN/2kNXplus、(株)島津製作所製]を使用した。
作製した成型品を63×12.7×12.7mmに切断して試験片とし、JIS K6911に準じて測定した。
測定はIZOD衝撃試験機[型番No.158、(株)安田精機製作所製]を使用した。
T2:耐圧受け槽
B1:二酸化炭素ボンベ
P1:溶液ポンプ
P2:二酸化炭素ポンプ
M1:スタティックミキサー(反応用耐圧容器)
V1:バルブ
Claims (4)
- 活性水素成分(A)と有機イソシアネート成分(B)とを反応させてなるウレタン樹脂 と無機微粒子(C)とを含有するウレタン樹脂組成物の製造方法であって、活性水素成分 (A)及び無機微粒子(C)を含んでなる混合物(X1)からなる分散相と、液体状態、 亜臨界状態若しくは超臨界状態である二酸化炭素を含む連続相(F)とを混合する工程を行い、次いで混合物(X1)を含む分散体から二酸化炭素を気体にして除去した後、有機イソシアネート成分(B)を混合する工程を含むウレタン樹脂組成物の製造方法。
- 活性水素成分(A)と有機イソシアネート成分(B)とを反応させてなるウレタン樹脂 と無機微粒子(C)とを含有するウレタン樹脂組成物の製造方法であって、有機イソシア ネート成分(B)及び無機微粒子(C)を含んでなる混合物(X2)からなる分散相と、 液体状態、亜臨界状態若しくは超臨界状態である二酸化炭素を含む連続相(F)とを混合 する工程を行い、次いで混合物(X2)含む分散体から二酸化炭素を気体にして除去した後、活性水素成分(A)を混合する工程を含むウレタン樹脂組成物の製造方法。
- 50℃、15MPa下における活性水素成分(A)に対する連続相(F)の溶解度が、 (A)の重量に基づいて1〜400重量%である請求項1に記載のウレタン樹脂組成物の 製造方法。
- 50℃、15MPa下における有機イソシアネート成分(B)に対する連続相(F)の 溶解度が、(B)の重量に基づいて1〜400重量%である請求項2に記載のウレタン樹 脂組成物の製造方法。
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