JP6652804B2 - 電動モータの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動モータの制御装置に関し、特に、車両の駆動力源として用いられる電動モータの制御装置に関する。
近年、エンジンと電動モータとを併用することで車両の燃料消費率(燃費)を効果的に向上させることができるハイブリッド自動車(HEV)が広く実用化されている。また、電動モータのみを動力源とし、排気ガスを排出しない電気自動車(EV)も実用化されている。
ところで、このようなハイブリッド車両の制御装置として、特許文献1には、発電機MG1のロック機構の誤係合故障(フェイル)が発生した場合に、電動発電機MG2によるEV走行(退避走行)を行うとともに、その際(退避走行時)に、電動発電機MG2の出力を制限するハイブリッド車両の駆動制御装置が開示されている。
より具体的には、特許文献1に記載のハイブリッド車両の駆動制御装置では、発電機MG1のロック機構の誤係合故障(フェイル)が発生した場合において、走行速度Vaが安定燃焼最小速度Vsよりも小さく(すなわち、エンジンの安定した燃焼ができないため、電動発電機MG2によるEV走行が行われ、蓄電池の電力消費の程度が高まる状況であり)、かつ、要求される駆動トルクが駆動トルク制限領域に含まれるときに、駆動トルクの制限を実施する。
そのため、このハイブリッド車両の駆動制御装置によれば、走行速度Vaが安定燃焼最小速度Vsよりも小さく、かつ、要求される駆動トルクが駆動トルク制限領域に含まれる場合に、要求された駆動トルクを出力駆動トルクTa2に制限したEV走行(退避走行)を行うことにより、電力消費を抑制することができ、退避走行が可能な距離を延長することができる。
特開2010−247797号公報
上述したように、特許文献1に記載のハイブリッド車両の駆動制御装置によれば、発電機MG1のロック機構の誤係合故障が発生した場合において、低車速時に、電動発電機MG2のモータ出力を制限することにより、退避走行可能距離を延長することができる。
ところで、退避走行可能距離を延長する観点からは、低車速時に限らずモータ出力(バッテリ出力)を制限することが好ましい。しかしながら、例えば、高速走行中などにモータ出力(バッテリ出力)を制限すると、車両が減速してしまい、走行状況によっては危険な場面が生じ得ることも考えられる。しかしながら、上述したハイブリッド車両の駆動制御装置では、このような状況は考慮されていなかった。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、電動モータを含む複数の駆動力源を有する車両における電動モータの制御装置であって、異常時に、より安全に退避走行を行うことができ、かつ、退避走行可能距離を延長することが可能な電動モータの制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電動モータの制御装置は、電動モータを含む複数の駆動力源を有する車両における電動モータの制御装置であって、上記電動モータと異なる駆動力源及び/又は該駆動力源の駆動系の異常を検知する異常検知手段と、異常検知手段により異常が検知された場合に、上記電動モータによる退避走行を行うように電動モータの駆動を制御する制御手段と、制御手段により退避走行が行われる際に、電動モータに電力を供給するバッテリの出力上限値を設定する設定手段とを備え、設定手段が、異常が検知された場合に、車両の要求駆動力が所定値以上の場合には、該要求駆動力に基づいて、バッテリの出力上限値を設定し、要求駆動力が所定値未満の場合には、異常が検知されていない場合よりもバッテリの出力上限値を下げ、制御手段が、設定手段により設定されたバッテリの出力上限値に基づいて、電動モータの駆動を制御することを特徴とする。
本発明に係る電動モータの制御装置によれば、異常(フェイル)が検知された場合に、車両の要求駆動力が所定値以上の場合には、該要求駆動力に基づいて、バッテリの出力上限値が設定され、要求駆動力が所定値未満の場合には、異常が検知されていない場合よりもバッテリの出力上限値が下げられる。そのため、車両の要求駆動力が所定値以上のとき(例えば、高速走行時や登坂時など)には、異常検知時にモータ出力が大きく低下することなく、車両の減速が防止され、安全に退避走行を行うことができる。一方、要求駆動力が所定値未満のとき(例えば、低速走行時など)にはバッテリの出力上限値が正常時よりも低く設定されるため、退避走行可能距離を延長することができる。その結果、異常時に、安全に退避走行を行うことができ、かつ、退避走行可能距離を延長することが可能となる。なお、「電動モータを含む複数の駆動力源」には、駆動力源としての複数の電動モータを含むものとする。
特に、本発明に係る電動モータの制御装置では、設定手段が、異常が検知された場合に、車両の速度が所定速度以上のときには、当該速度を維持するようにバッテリの出力上限値を設定し、車両の速度が所定速度未満のときには、異常が検知されていない場合よりもバッテリの出力上限値を下げることが好ましい。
この場合、異常が検知されたときに、車両の速度が所定速度以上のときには、速度を維持するようにバッテリの出力上限値が設定され、車両の速度が所定速度未満のときには、正常時よりもバッテリの出力上限値が下げられる。そのため、車両の速度が所定速度以上とき(高速走行時)には、車両の減速が防止され、安全に退避走行を行うことができる。一方、車両の速度が所定速度未満のとき(低速走行時)には、バッテリの出力上限値が下げられるため、退避走行可能距離を延長することが可能となる。
また、本発明に係る電動モータの制御装置では、設定手段が、速度を維持するように、バッテリの出力上限値を設定した後に、車両の速度が所定速度未満に低下した場合には、異常が検知されていない場合よりもバッテリの出力上限値を下げることが好ましい。
この場合、一旦、速度を維持するようにバッテリの出力上限値が設定され、その後、車両の速度が所定速度未満に低下したときには、バッテリの出力上限値が下げられる。そのため、安全に退避した後に、その後の退避走行可能距離を延長することが可能となる。
さらに、本発明に係る電動モータの制御装置では、設定手段が、異常が検知されていない場合よりもバッテリの出力上限値を下げた場合には、その後、車両の速度が所定速度以上になったとしても、バッテリの出力上限値を下げたまま維持することが好ましい。
この場合、一旦、バッテリの出力上限値が正常時よりも下げられた場合には、その後、車両の速度が所定速度以上になったとしても、バッテリの出力上限値が下げられたまま維持される(増大されない)。そのため、異常時に、車両の移動(退避走行)を可能としつつ、高速走行を禁止することにより、異常が発生していることを運転者に認識させ、例えば、修理センタ(サービスセンタ)まで移動させることができる。
本発明に係る電動モータの制御装置では、設定手段が、バッテリの充電率の低下に応じて、バッテリの出力上限値を設定することが好ましい。
この場合、バッテリの充電率(SOC)の低下に応じて、バッテリの出力上限値が設定される。そのため、安全に退避走行を行うことができ、かつ、より効果的に退避走行可能距離を延長することが可能となる。
本発明によれば、電動モータを含む複数の駆動力源を有する車両における電動モータの制御装置において、異常時に、より安全に退避走行を行うことができ、かつ、退避走行可能距離を延長することが可能となる。
実施形態に係る電動モータの制御装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る電動モータの制御装置による異常時(退避走行時)のバッテリ出力制限処理の処理手順を示すフローチャートである。 低速走行時において、異常が検知されたときの車速、走行モード、バッテリ出力制限値の変化の一例を示すタイミングチャートである。 高速走行時において、異常が検知されたときの車速、走行モード、バッテリ出力制限値の変化の一例を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
まず、図1を用いて、実施形態に係る電動モータの制御装置1の構成について説明する。図1は、電動モータの制御装置1の構成を示すブロック図である。なお、ここでは、電動モータの制御装置1を、シリーズ・パラレル・ハイブリッド車(HEV)に適用した場合を例にして説明する。
エンジン10は、どのような形式のものでもよいが、例えば、高膨張比サイクルによって圧縮比を高めることにより、熱効率の向上を図ったエンジンなどが好適に用いられる。エンジン10は、エンジン・コントロールユニット(以下「ECU」という)80によって制御される。
ECU80には、クランクシャフトの回転位置(エンジン回転数)を検出するクランク角センサ81等の各種センサが接続されている。
ECU80は、取得したこれらの各種情報、及び後述するハイブリッド車・コントロールユニット(以下「HEV−ECU」という)50からの制御情報に基づいて、燃料噴射量や点火時期、並びに電子制御式スロットルバルブ等の各種デバイスを制御することによりエンジン10を制御する。また、ECU80は、CAN(Controller Area Network)100を介して、エンジン回転数などの各種情報をHEV−ECU50に送信する。
エンジン10のクランクシャフトには動力分割機構13が接続されている。動力分割機構13には、減速機等から構成されるドライブトレーン14、及び、主として発電機(ジェネレータ)として動作する第1電動モータ(モータジェネレータ)11が接続されている。動力分割機構13は、例えば、リングギヤ、ピニオンギヤ、サンギヤ、及びプラネタリキャリアから構成される遊星歯車機構を有しており、エンジン10から発生した駆動力を、ドライブトレーン14と第1電動モータ11とに分割して伝達する。
一方、ドライブトレーン14には、主として駆動力源として動作する第2電動モータ(モータジェネレータ)12(特許請求の範囲に記載の電動モータに相当)も接続されている。このように構成されているため、この車両では、エンジン10と第2電動モータ12の2つの動力で車輪(車両)を駆動することができる。また、走行条件に応じて、第2電動モータ12のみによる走行(EV走行)と、エンジン10及び第2電動モータ12による走行とを切替えることができる。さらに、第2電動モータ12で走行しながら、発電することもできる。
第1電動モータ11は、例えば、三相交流タイプの交流同期モータであり、上述したように、主に発電機として動作する。第2電動モータ12は、例えば、三相交流タイプの交流同期モータであり、上述したように、主に駆動力源として動作する。第1電動モータ11及び第2電動モータ12では、ロータに永久磁石を用い、ステータにコイルを用いた。また、第1電動モータ11及び第2電動モータ12は、例えば、オイルによって冷却される油冷式の電動モータである。なお、第1電動モータ11及び第2電動モータ12では、ロータにコイルを用い、ステータに永久磁石を用いてもよい。また、第1電動モータ11及び第2電動モータ12として、交流同期モータに代えて、例えば、交流誘導モータや直流モータ等を用いてもよい。
第1電動モータ11のステータ(コイル11a)には、第1電動モータ11のステータ(コイル11a)の温度を検出する第1温度センサ21が取り付けられている。同様に、第2電動モータ12のステータ(コイル12a)には、第2電動モータ12のステータ(コイル12a)の温度を検出する第2温度センサ22が取り付けられている。第1温度センサ21及び第2温度センサ22としては、例えば、温度によって抵抗値が変化するサーミスタが好適に用いられる。第1温度センサ21及び第2温度センサ22は、HEV−ECU50に接続されており、温度に応じた電気信号(電圧値)がHEV−ECU50で読み込まれる。
車両の駆動力源であるエンジン10及び第2電動モータ12、並びに第1電動モータ11は、HEV−ECU50によって総合的に制御される。
HEV−ECU50は、演算を行うマイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果などの各種データを記憶するRAM、その記憶内容が保持されるバックアップRAM、及び入出力I/F等を有して構成されている。
HEV−ECU50には、例えば、アクセルペダルの踏み込み量すなわちアクセルペダルの開度を検出するアクセルペダルセンサ58、及び車両の速度を検出する車速センサ59(特許請求の範囲に記載の車速検出手段に相当)などを含む各種センサが接続されている。また、HEV−ECU50は、CAN100を介して、エンジン10を制御するECU80やビークルダイナミック・コントロールユニット(以下「VDCU」という)等と相互に通信可能に接続されている。HEV−ECU50は、CAN100を介して、ECU80やVDCUから、例えば、エンジン回転数等の各種情報を受信する
HEV−ECU50は、取得したこれらの各種情報に基づいて、エンジン10、第2電動モータ12、及び第1電動モータ11の駆動を総合的に制御する。HEV−ECU50は、例えば、アクセルペダル開度(車両(運転者)の要求駆動力)、車両の運転状態、高電圧バッテリ(以下、単に「バッテリ」という)70の充電状態(SOC)などに基づいて、エンジン10の要求出力、及び第2電動モータ12、第1電動モータ11のトルク指令値を求めて出力する。ECU80は、上記要求出力に基づいて、例えば、電子制御式スロットルバルブの開度を調節する。また、後述するパワーコントロールユニット(以下「PCU」という)60は、上記トルク指令値に基づいて、インバータ61を介して、第2電動モータ12、第1電動モータ11を駆動する。
特に、HEV−ECU50は、異常(フェイル)検知時に、より安全に退避走行(EV走行)を行うことができ、かつ、退避走行可能距離を延ばすようにバッテリ70の出力上限値(第2電動モータ12のトルク指令値)を制限する機能を有している。そのため、HEV−ECU50は、異常検知部51、出力上限設定部52、及びモータ制御部53を機能的に有している。HEV−ECU50では、ROMに記憶されているプログラムがマイクロプロセッサによって実行されることにより、異常検知部51、出力上限設定部52、及びモータ制御部53の各機能が実現される。
異常検知部51は、エンジン10及び/又はエンジン10の駆動力を駆動輪に伝達する駆動系(すなわち、第2電動モータ12と異なる駆動力源(エンジン10)及び/又は該駆動力源(エンジン10)の駆動系)の異常(フェイル)を検知する。すなわち、異常検知部51は、特許請求の範囲に記載の異常検知手段として機能する。なお、異常検知部51による異常検知結果は、出力上限設定部52に出力される。
出力上限設定部52は、退避走行が行われる際(すなわち、異常検知部51によりエンジン10及び/又はエンジン10の駆動系の異常(フェイル)が検知され、エンジン10による駆動ができない場合)に、第2電動モータ12に電力を供給するバッテリ70の出力上限値(制限値)を設定する。すなわち、出力上限設定部52は、特許請求の範囲に記載の設定手段として機能する。
その際に、出力上限設定部52は、車両の要求駆動力が所定値以上の場合(例えば、高速走行時、登坂時、加速時など)には、該要求駆動力に基づいて、バッテリ70の出力上限値を設定する。すなわち、車両が減速すると危険な状況が生じ得る場合には、車両が減速しないように、バッテリ70の出力上限値が設定される。
よって、例えば、第2電動モータ12のみで走行しているとき(EV走行しているとき)に異常が検知された場合には、バッテリ70の出力上限値は維持される。また、エンジン10及び第2電動モータ12で走行しており、異常が検知されてエンジン10の駆動が停止されるような場合には、エンジン10の出力分も第2電動モータ12が担えるようにバッテリ70の上限値が設定される。ただし、その際に、エンジン10の出力を第2電動モータ12で補いきれない場合には、最大出力値が上限値として設定される。
一方、出力上限設定部52は、要求駆動力が所定値未満のときには、異常が検知されていない場合(すなわち正常時)よりもバッテリ70の出力上限値を下げる。
例えば、出力上限設定部52は、異常が検知された場合に、車両の速度が所定速度(例えば、80km/h)以上のときには、当該速度を維持するように、バッテリ70(第2電動モータ12)の出力上限値を設定する。一方、車両の速度が所定速度未満のときには、異常が検知されていない場合(正常時)よりもバッテリ70(第2電動モータ12)の出力上限値を下げる。
また、出力上限設定部52は、退避走行時に、一旦、速度を維持するようにバッテリ70の出力上限値を設定した後に、車両の速度が上記所定速度未満に低下した場合(又は要求駆動力が所定値未満に低下した場合)には、異常が検知されていない場合(正常時)よりもバッテリ70の出力上限値を下げる。
さらに、出力上限設定部52は、退避走行時に、異常が検知されていない場合(正常時)よりもバッテリ70の出力上限値を下げた場合には、その後、退避走行中に、車両の速度が所定速度以上になったとしても(又は要求駆動力が所定値以上になったとしても)、バッテリ70の出力上限値を下げたまま維持する(増大させない)。
なお、出力上限設定部52は、バッテリ70の充電率(SOC)の低下に応じて、バッテリ70(第2電動モータ12)の出力上限値を設定することが好ましい。より詳細には、例えば、バッテリ70の充電率(SOC)が所定値以下になった場合には、充電率(SOC)の低下に応じて、バッテリ70の出力上限値が低下するように、該出力上限値を設定することが好ましい。なお、出力上限設定部52により設定されたバッテリ70(第2電動モータ12)の出力上限値は、モータ制御部53に出力される。
モータ制御部53は、異常検知部51によりエンジン10及び/又はエンジン10の駆動系の異常(フェイル)が検知された場合に、第2電動モータ12による退避走行(EV走行)を行うように第2電動モータ12の駆動(トルク指令値)を制御する。
その際に、モータ制御部53は、出力上限設定部52により設定されたバッテリ70の出力上限値(制限値)に基づいて、第2電動モータ12の駆動(トルク指令値)を制限する。すなわち、モータ制御部53は、特許請求の範囲に記載の制御手段として機能する。なお、モータ制御部53は、CAN100を介して、第2電動モータ12のトルク指令値をPCU60に送信する。
PCU60は、バッテリ70の直流電力を三相交流の電力に変換して第2電動モータ12、第1電動モータ11に供給するインバータ61を有している。PCU60は、上述したように、HEV−ECU50から受信した(モータ制御部53において設定された)トルク指令値に基づいて、インバータ61を介して、第2電動モータ12、第1電動モータ11を駆動する。なお、インバータ61は、第1電動モータ11、第2電動モータ12で発電した交流電圧を直流電圧に変換してバッテリ70を充電する。また、PCU60は、補機類や各ECUの電源として使用するために、バッテリ70の直流高電圧を例えば12Vまで降圧するDC−DCコンバータ62を有している。
次に、図2〜図4を併せて参照しつつ、電動モータの制御装置1の動作について説明する。ここで、図2は、電動モータの制御装置1による異常時(退避走行時)のバッテリ出力制限処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理は、主としてHEV−ECU50において、所定のタイミングで繰り返して実行される。
図3は、低速走行時において、異常が検知されたときの車速、走行モード、バッテリ出力制限値の変化の一例を示すタイミングチャートである。また、図4は、高速走行時において、異常が検知されたときの車速、走行モード、バッテリ出力制限値の変化の一例を示すタイミングチャートである。なお、図3,4の横軸は時刻であり、縦軸は、上段から順に、異常(フェイル)の有無、車速(km/h)、走行モード、バッテリ出力上限値及び実バッテリ出力(kW)である。
まず、ステップS100では、アクセル開度(要求駆動力)などが読み込まれる。次に、ステップS102では、エンジン10及び/又はエンジン10の駆動力を伝達する駆動系の異常(フェイル)が検知されたか否かについての判断が行われる。ここで、異常が検知されていない場合には、ステップS104において、バッテリ70の出力上限値が正常時よりも下げられていることを示すフラグ(以下「出力制限フラグ」という)がクリアされた後、本処理から一旦抜け、通常制御が実行される。一方、異常が検知されたとき(図3の時刻t31、図4の時刻t41参照)には、ステップS106に処理が移行する。
異常が検知された場合、ステップS106では、第2電動モータ12による退避走行(EV走行)が行われる(図3の時刻t31以降、図4の時刻t41以降参照)
続いて、ステップS108では、上記出力制限フラグがセットされているか否かについての判断が行われる。ここで、出力制限フラグがセットされている場合には、ステップS114に処理が移行する。一方、出力制限フラグがセットされていないときには、ステップS110に処理が移行する。
ステップS110では、車両の要求駆動力が所定値以上であるか否かについての判断が行われる。ここで、要求駆動力が所定値以上の場合には、ステップS112に処理が移行する。一方、要求駆動力が所定値未満のときには、ステップS114に処理が移行する。なお、本ステップS110では、例えば、車両の速度(車速)が、所定速度(例えば80km/h)以上であるか否かについての判断を行い、車速が所定速度以上の場合(図4の時刻t41参照)には、ステップS112に処理を移行し、車速が所定速度未満のとき(図3の時刻t31参照)には、ステップS114に処理を移行するようにしてもよい。
ステップS112では、要求駆動力に応じて(すなわち、車速を維持するように)、バッテリ70の出力上限値が設定される(図4の時刻t41〜t42参照)。その後、ステップS118に処理が移行する。
一方、ステップS114では、バッテリ70の出力上限値として、異常が検知されていない場合(正常時)よりも低い値が設定される(図3の時刻t31以降、及び図4の時刻t42以降参照)。なお、その際に、バッテリ70の充電率(SOC)が所定値以下である場合には、充電率(SOC)の低下に応じて、バッテリ70の出力上限値が低下するように、該出力上限値が設定される(図3の時刻t32以降の一点鎖線参照)。そして、ステップS116において出力制限フラグがセットされた後、ステップS118に処理が移行する。
ステップS118では、上述したステップS112又はステップS114において設定されたバッテリ70の出力上限値(制限値)に応じて、第2電動モータ12のトルク指令値が制限され、該トルク指令値に応じて、第2電動モータ12が駆動される。その後、本処理から一旦抜ける。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によれば、異常(フェイル)が検知された場合に、車両の要求駆動力が所定値以上の場合には、該要求駆動力に基づいて、バッテリ70の出力上限値が設定される。一方、要求駆動力が所定値未満の場合には、異常が検知されていない場合よりもバッテリ70の出力上限値が下げられる。そのため、車両の要求駆動力が所定値以上のとき(例えば、高速走行時や登坂時など)には、異常検知時に第2電動モータ12の出力が大きく低下することなく、急な減速が防止され、安全に退避走行を行うことができる。一方、要求駆動力が所定値未満のとき(例えば、低速走行時など)にはバッテリ70の出力上限値が正常時よりも低く設定されるため、退避走行可能距離を延ばすことができる。その結果、異常(フェイル)検知時に、安全に退避走行を行うことができ、かつ、退避走行可能距離を延ばすことが可能となる。
特に、本実施形態によれば、異常が検知されたときに、車両の速度が所定速度以上のときには、速度を維持するようにバッテリ70の出力上限値(制限値)が設定され、車両の速度が所定速度未満のときには、正常時よりもバッテリ70の出力上限値が下げられる。そのため、車両の速度が所定速度以上とき(高速走行時)には、急な減速が防止され、安全に退避走行を行うことができる。一方、車両の速度が所定速度未満のとき(低速走行時)には、バッテリ70の出力上限値が下げられるため、退避走行可能距離を延ばすことが可能となる。
また、本実施形態によれば、退避走行時に、一旦、速度を維持するようにバッテリ70の出力上限値(制限値)が設定され、その後、車両の速度が所定速度未満に低下したときには、バッテリ70の出力上限値が下げられる。そのため、安全に退避した後に、その後の退避走行可能距離を延長することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、退避走行時に、一旦、バッテリ70の出力上限値が下げられた場合には、その後、車両の速度が所定速度以上になったとしても、バッテリ70の出力上限値が下げられたまま維持される(増大されない)。そのため、異常(フェイル)時に、車両の移動(退避走行)を可能としつつ、高速走行を禁止することにより、異常(フェイル)が発生していることを運転者に認識させ、例えば、修理センタ(サービスセンタ)まで移動させることができる。
本実施形態によれば、バッテリ70の充電率(SOC)の低下に応じて、バッテリ70の出力上限値が設定される。そのため、安全に退避走行を行うことができ、かつ、より効果的に退避走行可能距離を延ばすことが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明に係る電動モータの制御装置1を、シリーズ・パラレル・ハイブリッド車(HEV)に適用した場合を例にして説明したが、異なる形式のハイブリッド車(例えば、パラレル・ハイブリッド車など)にも適用することができる。また、複数の電動モータ(複数の駆動力源)を有する電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)などにも適用することができる。
また、上記実施形態では、2つの電動モータ(第1電動モータ11及び第2電動モータ12)を有していたが、電動モータの数は2つには限られず、3つ以上であってもよい。
1 電動モータの制御装置
10 エンジン
11 第1電動モータ
12 第2電動モータ
13 駆動力分割機構
50 HEV−ECU
51 異常検知部
52 出力上限設定部
53 モータ制御部
58 アクセルペダルセンサ
59 車速センサ
60 PCU
70 バッテリ
80 ECU
81 クランク角センサ
100 CAN

Claims (4)

  1. 電動モータを含む複数の駆動力源を有する車両における前記電動モータの制御装置であって、
    前記電動モータと異なる駆動力源及び/又は該駆動力源の駆動系の異常を検知する異常検知手段と、
    前記異常検知手段により異常が検知された場合に、前記電動モータによる退避走行を行うように前記電動モータの駆動を制御する制御手段と、
    記電動モータに電力を供給するバッテリの出力上限値を設定する設定手段と、を備え、
    前記設定手段は、
    前記異常が検知され、前記退避走行が行われる際に、前記車両の速度が所定速度未満の場合には、前記異常が検知されていない場合よりも前記バッテリの出力上限値を下げ、
    前記異常が検知され、前記退避走行が行われる際に、前記車両の速度が前記所定速度以上の場合には、前記車両の速度が前記所定速度未満の場合と同じく前記バッテリの出力上限値を下げると前記車両の速度を維持できない場合に、前記車両の速度を維持するために必要な前記電動モータの出力に応じて、前記バッテリの出力上限値を設定し、
    前記制御手段は、前記設定手段により設定されたバッテリの出力上限値に基づいて、前記電動モータの駆動を制御することを特徴とする電動モータの制御装置。
  2. 前記設定手段は、前記速度を維持するように、前記バッテリの出力上限値を設定した後に、車両の速度が前記所定速度未満に低下した場合には、異常が検知されていない場合よりも前記バッテリの出力上限値を下げることを特徴とする請求項1に記載の電動モータの制御装置。
  3. 前記設定手段は、異常が検知されていない場合よりも前記バッテリの出力上限値を下げた場合には、その後、退避走行中に、車両の速度が前記所定速度以上になったとしても、前記バッテリの出力上限値を下げたまま維持することを特徴とする請求項2に記載の電動モータの制御装置。
  4. 前記設定手段は、前記バッテリの充電率の低下に応じて、前記バッテリの出力上限値を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動モータの制御装置。
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