JP6648741B2 - 鋼塊転回装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼塊材を転回する鋼塊転回装置に関する。
インゴットと呼ばれる鋼塊材を圧延してスラブと呼ばれる鋼片材を製造する場合に、鋼塊材を90度ずつ転回しながら水平圧延機のみによって鋼塊材の幅及び厚みを調整する圧延設備が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載された先行技術では、鋼塊材の下側面の隅部に爪部材を係合させ、爪部材を上昇させて鋼塊材を引き上げながら鋼塊材の爪部材とは反対側を受け部材で受けることにより、鋼塊材を90度転回させる。
そして、鋼塊材の下側隅部を爪部材で上方に引き上げる場合に、昇降装置が設けられている。この昇降装置は、爪部材を支持する回転自在に配置された回動アームと、電動モータで回転駆動される回転装置と、回動アーム及び回転装置を連結する連結アームとで構成されている。
また、重量が30tonを超えるような大断面の鋼塊材では、鋼塊材を転回する際に、搬送装置への衝撃が大きく、設備破損に繋がることからこの衝撃を抑制するために、転回時の鋼塊材を受ける傾斜装置を設けるようにしている。
特開2015−160232号公報
ところで、上記特許文献1に記載された先行技術では、転回時の鋼塊材を受ける傾斜装置を設けることにより、転回時に生じる衝撃を緩和することができるが、鋼塊材の重量が昇降装置の引き上げ能力を超える大断面鋼塊材については転回できないという課題がある。このような大断面鋼塊材を転回させるには、大断面鋼塊材に応じた引き上げ能力を有する昇降装置を新設する必要があり、大規模な設備投資となるため費用が高額となることに加えて、導入までの期間も長くなってしまう。
そこで、本発明は、上記先行技術の課題に着目してなされたものであり、低費用且つ短期間で鋼塊材引き上げ能力を向上させることが可能な鋼塊転回装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る鋼塊転回装置は、断面方形の鋼塊材を搬送装置上で転回する鋼塊転回装置であって、搬送装置に搭載された鋼塊材の下側面に係合する複数の爪部材と、この爪部材を鋼塊材の下側隅部に係合させた状態で上昇させる昇降装置と、爪部材と鋼塊材を挟んで対向し、鋼塊材を受け止める受け部材とを備えている。昇降装置は、搬送装置の搬送方向に延長して回動可能に支持された駆動軸と、この駆動軸に固定された爪部材の上端を回動可能に支持する複数の回動アームと、駆動軸を回動させる推力を発生する主回動機構と、鋼塊材が前記主回動機構の推力を超える重量である場合に前記主回動機構による前記駆動軸の回動を補助する直動アクチュエータとを備えている。
本発明の一態様によれば、主回動機構で大断面鋼塊材の転回のための推力が不足する場合に、直動アクチュエータによって不足する推力分を補助することにより、低費用且つ短期間で高重量の大断面鋼塊材の転回を容易に行うことが可能な鋼塊転回装置を提供できる。
本発明を適用し得る圧延設備の概略構成を示す斜視図である。 本発明に係る鋼塊転回装置の一実施形態を示す平面図である。 図2の拡大右側面図である。 図2のIII−III線上の断面図である。 鋼塊材の転回動作を説明する説明図である。 本発明に係る鋼塊転回装置の変形例を示す図3と同様の拡大右側面図である。
以下、本発明に係る鋼塊転回装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであり、構成を下記のものに特定するものでない。すなわち、本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
先ず、本発明を適用し得る圧延設備について図1を伴って説明する。
圧延設備の中央部には水平圧延機1が配置されている。この水平圧延機1は、圧延ロール2の軸が水平方向に配置されたものであり、鋼材を往復させて所謂リバース圧延が可能なものである。
水平圧延機1の入側及び出側には、鋼材を搭載して搬送するための搬送装置3が配置されている。この搬送装置3は、一般的な搬送ロール4に鋼材を搭載し、各搬送ロール4を回転させることで鋼材を搬送するものである。本実施形態では、これらの搬送装置3の搬送ロール4上にインゴットと呼ばれる鋼塊材Sを搭載し、鋼塊材Sを水平圧延機1に往復搬送して圧延を行う。なお、本実施形態で圧延する鋼塊材Sは、一般の鋼塊材と同じく、直方体又は立方体形状である。
搬送装置3の上方における鋼塊材Sの搬送方向と直交方向両側には、板状のサイドガイド5、6が搬送方向に沿って鉛直に立設されている。このうち、図の左側のサイドガイド5は、搬送ロール4毎に分割され、分割されたサイドガイド5の間に予め設定された隙間が形成され、その夫々の隙間に爪部材7が配置されている。
一方、図の右側のサイドガイド6は、搬送ロール4の数本分、搬送方向に沿って連続し、且つ図に二点鎖線で示すように、上部が鋼塊材Sから離間するように傾斜し、その傾斜状態で受け部材を構成する。
そして、爪部材7及び受け部材を含んで鋼塊転回装置10が構成されている。この鋼塊転回装置10は、図2〜図4に示すように、爪部材7と、この爪部材7を上昇させる昇降装置11と、受け部材となるサイドガイド6(図1参照)とを備えている。
爪部材7は、図5を用いて後述するように、搬送装置3の搬送ロール4上に搭載されている鋼塊材Sの下側面における図5中の図示左側の下側隅部に下方及び側方から係合するものである。爪部材7は、上下方向に長手な基部7aと、基部7aの下端部に形成された爪部7bを備えて構成される。このうち、爪部7bは、爪部材7が下降端部にあるときに当該爪部7bの上面が搬送ロール4の上端面より下方に位置するように配置されている。また、基部7aは、サイドガイド5の鋼材側面と同等か、又はそれよりも少しだけ引っ込んだ位置に配置され、その上端部が後述する回動アーム22の一方の端部に接続されている。
また、サイドガイドを兼任する受け部材6は、爪部材7に係合されて転回される鋼塊材Sを受けるものである。
昇降装置11は、図3に示すように、搬送装置3に対して進退移動可能な架台20上に配置されている。この昇降装置11は、駆動軸21と、この駆動軸21に取り付けられた回動アーム22と、駆動軸21を回動させる主回動機構23と、この主回動機構23の推力を補助する直動アクチュエータとしての油圧シリンダ24A、24Bとで構成されている。
駆動軸21は、サイドガイド5の外側に搬送装置3の搬送方向に延長し、架台20に設けられた軸受25によって回動可能に支持されている。
回動アーム22は、駆動軸21に爪部材7の配置位置に対応して6本軸方向に間隔を空けて取り付けられている。これら回動アーム22の先端には、図3に示すように、爪部材7の上端が回動可能に支持されている。
主回動機構23は、図4に示すように、駆動軸21の下側に配置された電動モータ26と、この電動モータ26の出力軸26aにカップリング27を介して連結されたウォーム減速機28と、中央側の2本の回動アーム22に一体に形成された揺動アーム29A、29Bと、これら揺動アーム29A、29Bとウォーム減速機28の出力側との間を連結する連結アームとしてのコンロッド30A、30Bとを備えている。
ウォーム減速機28は、電動モータ26の出力軸26aにカップリング27を介して連結されたウォーム28aと、このウォーム28aに噛合するウォームホイール28bと、このウォームホイール28bの回転軸28cの両端にそれぞれ一端が固定され、回転軸28cの回転に伴って回動する出力アーム28d、28eとを備えている。両出力アーム28d、28eの他端に形成された突起28fにコンロッド30A、30Bが回転可能に連結されており、すなわち、コンロッド30A、30Bは、両出力アーム28d、28eの他端(回転軸28cに固定されていない側)に回動可能に連結されている。
揺動アーム29A、29Bは、図4に示すように、回動アーム22に対して直角に延長するように一体に形成され、回動アーム22と揺動アーム29A又は29BとでL字状アームが構成されている。このL字状アームの回動アーム22と揺動アーム29A、29Bとの接続部が駆動軸21に固定されている。
したがって、主回動機構23では、電動モータ26を駆動して、出力軸26aを図4に示す矢印Aの方向に回転させることにより、ウォーム減速機28の出力アーム28d、28eが図4の矢印Bで示すように反時計方向に回転する。この出力アーム28d、28eが反時計方向に1回転する間にコンロッド30A、30B及び揺動アーム29A、29Bを介して駆動軸21が反時計方向及び時計方向に回動されて回動アーム22が図3に示す実線図示の停止位置と一点鎖線図示の回動終了位置との間を往復回動する。したがって、爪部材7が下降位置から上昇位置に達した後下降位置に戻る。
この主回動機構23では、例えば30数tonの鋼塊材Sを爪部材7で引き上げて転回するために必要な推力を発生するように電動モータ26の出力トルク及びウォーム減速機28の減速比が設定されている。
油圧シリンダ24A及び24Bは、筒状チューブとしてのシリンダチューブ24a内に直動軸としてのピストンロッド24bが伸縮可能に配置された複動形シリンダの構成を有している。シリンダチューブ24aの軸方向中央位置よりヘッド側位置が架台20に固定されたクレビス31に回動可能に支持されている。これら油圧シリンダ24A及び24Bは、キャップ側に油圧を供給することにより、ピストンロッド24bが伸長し、ヘッド側に油圧を供給することにより、ピストンロッド24bが収縮する。
ピストンロッド24bの先端には、連繋アーム32が取り付けられている。この連繋アーム32には、図3に示すように、先端側に軸方向に延長する長孔32aが形成され、この長孔32aに駆動軸21の両端側の回動アーム22に一体に形成された補助揺動アーム33A、33Bの先端に形成された係合突起33aが係合されている。
ここで、油圧シリンダ24A及び24Bが停止位置すなわちピストンロッド24bが収縮した位置にある状態で、且つ爪部材7が下降位置にある状態で、補助揺動アーム33A、33Bの係合突起33aが長孔32aの油圧シリンダ24A及び24B側に係合している。
したがって、この停止位置にある状態で、ピストンロッド24bを伸長させることにより、補助揺動アーム33A、33B及び駆動軸21を図3で見て反時計方向に回動させる押し推力を発生することができる。また、油圧シリンダ24A及び24Bが停止位置にある状態で、主回動機構23によって駆動軸21を反時計方向に回動させたときには、補助揺動アーム33A、33Bの反時計方向の回動に伴って係合突起33aが長孔32aの油圧シリンダ24A及び24Bとは反対側に移動し、駆動軸21の反時計方向の回動に対して負荷となることはない。
ここで、油圧シリンダ24A、24Bの押し推力は、双方合計で例えば爪部材7で例えば15tonを超える鋼塊材Sを引き上げ可能な推力に設定されている。
次に、上記実施形態の動作について図5を伴って説明する。
図5は、断面が長方形の鋼塊材Sが断面の長辺、つまり厚さ方向の端面を上下面にして搬送装置3の搬送ロール4上に搭載されている状態から、断面の短辺、つまり幅方向の端面を上下面にするように転回される様子を示している。なお、図では、搬送ロール4の上端面のみを搬送装置3と見なして表示している。
このような場合には、図5(a)に示すように鋼塊材Sの右側に接触しているサイドガイド6を図5(b)に示すように図の右方、即ち鋼塊材Sから遠ざかる方向に移動し、爪部材7が鋼塊材Sの下側面の左端隅部に係合している状態で爪部材7を上昇する。これに伴って鋼塊材Sの下側面の左端隅部が上昇し、鋼塊材Sは下側面の右端隅部を中心として回転する。この間に、右側のサイドガイド6の上端部を時計回り方向に回転させて傾斜させる。なお、爪部材7を上昇させるときには、鋼塊材Sとの係合が外れてしまわないように、爪部材7を鋼塊材S側に移動させ続ける。
右側のサイドガイド6が予め設定された角度、例えば水平面から60°の角度まで傾斜したら、図5(c)に示すように、サイドガイド6を鋼塊材Sに接近させて鋼塊材Sの斜め右下側面の下方に移動する。その状態で、爪部材7によって鋼塊材Sの斜め左下側面の左端隅部を更に上昇し、鋼塊材Sの重心が回転中心である斜め左下側面の右端隅部よりも右方に移動すると、鋼塊材Sが自重で回転して転回しようとする。
このとき、図5(d)に示すように、右側のサイドガイド6が受け部材となって鋼塊材Sを受け止める。転回しようとする鋼塊材Sを右側のサイドガイド6が受け部材となって受け止めたら、図5(e)に示すように図示右側のサイドガイド6を鋼塊材Sから遠ざかるように右方に移動すると、鋼塊材Sの斜め右下側面の右端隅部が傾斜しているサイドガイド6の受け面を滑って次第に搬送ロール4の上端面に接近する。
そして、図5(f)に示すように鋼塊材Sが転回した状態で搬送装置3の搬送ロール4の上面に搭載されたら右側のサイドガイド6を鉛直状態に戻して鋼塊材S側、つまり左方に移動させると共に、爪部材7と共に図示しない左側のサイドガイド5も鋼塊材S側、つまり右方に移動させる。
このとき、主回動機構23で発生する推力で爪部材7を上昇させることができる鋼塊材Sであるときには、前後の油圧シリンダ24A及び24Bに油圧は供給されず、ピストンロッド24bは図3で実線図示のように収縮位置となる停止位置を保持する。
そして、主回動機構23によって揺動アーム29A、29Bを介して駆動軸21が図3において反時計方向に回動される。これによって、回動アーム22が反時計方向に回動し爪部材7を上方に引き上げ、鋼塊材Sを転回させる。
この回動アーム22の反時計方向の回動によって補助揺動アーム33A、33Bも反時計方向に回動するが、係合突起33aが油圧シリンダ24A、24Bのピストンロッド24bに連結された連携アーム32の長孔32aに係合しているので、係合突起33aは、長孔32a内を右方に油圧シリンダ24A、24Bとは反対方向に移動する。
このとき、係合突起33aは駆動軸21の中心を中心とする円弧軌跡を描いて移動するが、油圧シリンダ24A、24Bのシリンダチューブ24aがクレビス31によって回動可能に支持されているので、係合突起33aの円滑な移動が許容される。このため、油圧シリンダ24A、24Bが主回動機構23による爪部材7の上昇に負荷となることがない。
一方、鋼塊材Sが主回動機構23の推力で引き上げることができる重量(例えば30数ton)を超える例えば42tonの大断面鋼塊材である場合には、主回動機構23の推力だけでは爪部材7を引き上げることができない。このため、主回動機構23の電動モータ26を回転駆動すると同時に油圧シリンダ24A、24Bのキャップ側に高圧油圧を供給する。このため、ピストンロッド24bが伸長し、連携アーム32を図3で見て右側に移動させる。
このとき、連携アーム32の長孔32aの油圧シリンダ24A、24B側端部に補助揺動アーム33A、33Bの係合突起33aが係合しているので、連携アーム32の右側の移動に伴って補助揺動アーム33A、33Bが図3で見て反時計方向に移動される。したがって、油圧シリンダ24A、24Bの推力が補助揺動アーム33A、33Bを介して駆動軸21に伝達され、主回動機構23の推力に加えられる。
このため、爪部材7で42tonの大断面鋼塊材Sを上方に引き上げることが可能となる。より大きな推力を必要とする場合には、主回動機構23の両側の回動アーム22にも補助揺動アーム33A,33Bを形成し、これらに油圧シリンダ24A、24Bを連結すればよい。
このように、上記実施形態によれば、主回動機構23の推力に油圧シリンダ24A、24Bの推力を加えることができるので、主回動機構23単独では転回できない大重量の大断面鋼塊材を転回させることができる。
しかも、油圧シリンダ24A、24Bの動作を停止している状態で、これら油圧シリンダ24A、24Bが主回動機構23の負荷となることがなく、主回動機構23の動作に支障を与えることがない。
さらに、油圧シリンダ24A,24Bを補助揺動アーム33A、33Bを介して駆動軸21に連結するだけでよいとともに、高圧油圧源は離れた位置に設置することができ、電動モータやウォーム減速機のように占有面積が大きくなることがなく、容易に設置することができる。したがって、増設工事を短期間で行うことができるとともに、増設費用を軽減することができる。
しかも、上記実施形態のように、補助揺動アーム33A、33Bを回動アーム22と一体に形成することにより、既存の回動アーム22に補助揺動アーム33A、33Bを溶接するか、回動アーム22と補助揺動アーム33A、33Bとを鍛造や鋳造によって一体に成形したものを既存の回動アーム22と交換するだけで済む。
したがって、駆動軸21に新たな揺動軸を連結する必要がなく、より増設工事を容易に行うことができる。また、主回動機構23に付加する推力は個々の油圧シリンダの推力を上げるから油圧シリンダの設置台数を変更することにより、容易に調整することができる。
さらに、油圧シリンダ24A、24Bの押し推力を補助推力として使用するので、キャップ側の油圧室の容積がヘッド側の容積に比較してピストンロッド分大きくなるので、引き推力に比較して大きな推力を発生することができる。
ちなみに、主回動機構を推力の大きな製品に交換することも考えられるが、この場合には電動モータやウォーム減速機が大型化することから既存の主回動機構との交換に制約が生じるとともに、既存の主回動機構を廃棄して新たな主回動機構を購入することになるので、爪部材7を引き上げる推力を上げるための改造設備費が高くなってしまう。
また、主回動機構23と並列に電動モータとウォーム減速機で構成される副回動機構を配置することも考えられる。しかしながら、ウォーム減速機は減速比が大きくなるとウォームホイール側からウォームを回転させることができなくなり、ウォームホイール側からウォームを回転できるとしても負荷が大きくなる。このため、主回動機構のみを回転させる場合に、副回動機構の負荷分が増加することになり、爪部材7を引き上げる推力が減少してしまう。したがって、主回動機構と副回動機構とを常時同期させて作動させる必要があり、電力消費量が増加し、稼働経費が嵩むという問題が生じる。
本実施形態では、油圧シリンダで推力を発生させることにより、上記問題を解消することができる。
なお、上記実施形態では、直動アクチュエータとして油圧シリンダ24A、24Bを適用した場合について説明したが、水圧や空気圧を使用する流体圧シリンダや、電動シリンダなどの他の直動アクチュエータを適用することもできる。
また、補助揺動アーム33A、33Bは回動アーム22に一体に形成する場合に代えて、回動アーム22とは異なる位置で駆動軸21に取り付けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、油圧シリンダ24A、24Bのピストンロッド24bに連結した連携アーム32に長孔32aを形成し、補助揺動アーム33A、33Bに長孔32aに係合する係合突起33aを形成する場合について説明した。本発明は上記構成に限定されるものではない。すなわち、図6に示すように、補助揺動アーム33A、33Bにその回動中心を中心とする円弧状の長孔41を形成し、連繋アーム32に長孔41に係合する係合突起42を形成するようにしてもよい。この場合には、油圧シリンダ24A、24Bの停止状態すなわちピストンロッド24bの収縮状態で係合突起42が長孔41の反時計方向側端部に係合するようにすればよい。
また、上記実施形態では、油圧シリンダ24A、24Bの押し推力で補助揺動アーム33A、33Bを回動させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、補助揺動アーム33A、33Bを駆動軸21の中心を挟んで反対側に形成し、これら補助揺動アーム33A、33Bに直動アクチュエータを連結することにより、直動アクチュエータの駆動軸の収縮時における引き推力で揺動アームを回動させるようにしてもよい。
1…水平圧延機、2…圧延ロール、3…搬送装置、5…サイドガイド、6…サイドガイド(受け部材)、7…爪部材、10…鋼塊転回装置、11…昇降装置、21…駆動軸、22…回動アーム、23…主回動機構、24A、24B…油圧シリンダ、26…電動モータ、28…ウォーム減速機、29A、29B…揺動アーム、32…連繋アーム、32a…長孔、33A、33B…補助揺動アーム、33a…係合突起、41…長孔、42…係合突起

Claims (7)

  1. 断面方形の鋼塊材を搬送装置上で転回する鋼塊転回装置であって、
    前記搬送装置に搭載された前記鋼塊材の下側面に係合する複数の爪部材と、
    前記爪部材を鋼塊材の下側隅部に係合させた状態で上昇させる昇降装置と、
    前記爪部材と前記鋼塊材を挟んで対向し、当該鋼塊材を受け止める受け部材とを備え、
    前記昇降装置は、前記搬送装置の搬送方向に延長して回動可能に支持された駆動軸と、該駆動軸に固定された前記爪部材の上端を回動可能に支持する複数の回動アームと、前記駆動軸を回動させる推力を発生させるに主回動機構と、前記鋼塊材が前記主回動機構の推力を超える重量である場合に前記主回動機構による前記駆動軸の回動を補助する直動アクチュエータとを備えていることを特徴とする鋼塊転回装置。
  2. 前記主回動機構は、電動モータと、該電動モータの回転軸に連結された減速機と、前記駆動軸に固定された前記回動アームと異なる角度で延長する揺動アームと、一端が前記減速機の出力側に固定された出力アームと、一端が前記出力アームの他端に回動可能に連結され、他端が前記揺動アームの先端に連結されたコンロッドとを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鋼塊転回装置。
  3. 前記直動アクチュエータは、筒状チューブに伸縮可能に配置された直動軸を有し、前記筒状チューブが固定部に回動可能に支持され、前記直動軸の先端に前記駆動軸に固定された補助揺動アームに連繋する連繋アームが取り付けられている請求項1又は2に記載の鋼塊転回装置。
  4. 前記補助揺動アームは前記回動アームと一体に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の鋼塊転回装置。
  5. 前記連繋アーム及び前記補助揺動アームには、前記直動軸が停止位置にある状態で、前記駆動軸の前記爪部材を上昇させる回転方向の回動を許容する係合部が形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の鋼塊転回装置。
  6. 前記係合部は、前記連繋アーム及び前記補助揺動アームの一方に形成された長孔と、他方に形成された長孔に係合する突起とで構成されていることを特徴とする請求項5に記載の鋼塊転回装置。
  7. 前記直動アクチュエータは、流体圧シリンダ及び電動シリンダの何れかで構成されている請求項1から6の何れか一項に記載の鋼塊転回装置。
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