JP6648158B2 - 蚊取り線香 - Google Patents

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    • C11B9/00Essential oils; Perfumes

Description

本開示は、蚊取り線香に関する。
蚊取り線香は、燻煙時に独特の刺激臭を伴う。独特の刺激臭は、木粉など支燃剤の燃焼によって発生する焦げ臭などに起因する。このような刺激臭は、一般に香料を用いることによって改善しようと試みられている。香料としては、例えば、比較的高い沸点を有する加熱拡散香料(特許文献1)、白檀や伽羅などが使用されている。しかし、従来の方法では、刺激臭の改善が不十分であり、刺激臭が抑制され、心地よい香りを有する蚊取り線香が望まれている。
特開2014−148503号公報
本開示の課題は、燻煙時に発生する刺激臭が抑制され、心地よい香りを有する蚊取り線香を提供することである。
本開示の蚊取り線香は、蚊取り線香基材、殺虫成分および香料成分を含有し、香料成分が、酢酸エステル、酪酸エステルおよびヘキセノールを含む。さらに、本開示に係る蚊取り線香の刺激臭抑制方法は、酢酸エステル、酪酸エステルおよびヘキセノールを、蚊取り線香の香料成分として用いる。
本開示によれば、燻煙時に発生する刺激臭が抑制され、心地よい香りを有する蚊取り線香が提供される。
実施例および比較例で行った焦げ臭(刺激臭)の評価結果を示すグラフである。 実施例および比較例で行った香質の評価結果を示すグラフである。 実施例および比較例で行った香り強度の評価結果を示すグラフである。
本開示の蚊取り線香は、蚊取り線香基材、殺虫成分および特定の香料成分を含有する。特定の香料成分には、酢酸エステル、酪酸エステルおよびヘキセノールが含まれる。特定の香料成分がこれらの化合物を含むため、本開示の蚊取り線香は、燻煙時に発生する刺激臭が抑制され、心地よい香りを生じる。
酢酸エステルは、一般式CH3COORで示される化合物である。特定の香料成分として使用される酢酸エステルとしては、例えば、一般式中のRが1〜7個の炭素原子を有するアルキル基、2〜7個の炭素原子を有するアルケニル基、2〜7個の炭素原子を有するアルキニル基、3〜10個の炭素原子を有するシクロアルキル基、シクロアルケニル基およびシクロアルキニル基、6〜10個の炭素原子を有するアリール基などの化合物が挙げられる。なお、これらの基は、例えば水酸基、メトキシ基、エトキシ基などの置換基を有していてもよい。
具体的には、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸ヘキシル、酢酸ヘキセニル、酢酸ヘプチル、酢酸ビニル、酢酸アリル、酢酸3−ブテン−2−イル、酢酸1−ペンテン−3−イル、酢酸シクロヘキシル、酢酸フェニル、これらの構造異性体などが挙げられる。酢酸エステルの中でも、好ましくは70〜200℃の沸点を有する酢酸エステルであり、より好ましくは、酢酸エチル(沸点77℃)、酢酸ブチル(沸点126℃)、酢酸イソアミル(沸点142℃)、酢酸ヘキシル(沸点168〜170℃)、酢酸cis−3−ヘキセニル(沸点169℃)などが挙げられる。70〜200℃の沸点を有する酢酸エステルを用いることによって、燻煙時に発生する刺激臭がより抑制される。酢酸エステルは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。さらに酢酸エステルは、好ましくは5〜40質量%、より好ましくは6〜32質量%の割合で含まれる。
酪酸エステルは、一般式C37COORで示される化合物である。特定の香料成分として使用される酪酸エステルとしては、例えば、一般式中のRが1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、2〜6個の炭素原子を有するアルケニル基、2〜6個の炭素原子を有するアルキニル基、3〜10個の炭素原子を有するシクロアルキル基、シクロアルケニル基およびシクロアルキニル基、6〜10個の炭素原子を有するアリール基などの化合物が挙げられる。なお、これらの基は、例えば水酸基、メトキシ基、エトキシ基などの置換基を有していてもよい。
具体的には、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸プロピル、酪酸ブチル、酪酸アミル、酪酸ヘキシル、酪酸ヘキセニル、酪酸2−プロピン−1−イル、酪酸シクロヘキシル、これらの構造異性体などが挙げられる。酪酸エステルの中でも、好ましくは70〜200℃の沸点を有する酪酸エステルであり、より好ましくは、酪酸エチル(沸点119〜122℃)、酪酸ブチル(沸点165℃)、酪酸プロピル(沸点142〜143℃)などが挙げられる。70〜200℃の沸点を有する酪酸エステルを用いることによって、燻煙時に発生する刺激臭がより抑制される。酪酸エステルは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。さらに酪酸エステルは、好ましくは1〜10質量%、より好ましくは4〜5質量%の割合で含まれる。
ヘキセノールは、一般式C611OHで示される化合物であり、C=C結合の位置によって、複数の構造異性体が存在する。ヘキセノールの中でも、好ましくは70〜200℃の沸点を有するtrans−3−ヘキセノール、cis−3−ヘキセノール(沸点156℃)、trans−2−ヘキセノール(沸点156〜158℃)などが挙げられる。所望の香質に応じて、ヘキセノールは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。さらにヘキセノールは、好ましくは1〜30質量%、より好ましくは1〜14質量%の割合で含まれる。
特定の香料成分中に、酢酸エステル、酪酸エステルおよびヘキセノールは、合計で好ましくは10〜50質量%、より好ましくは15〜45質量%の割合で含まれる。酢酸エステル、酪酸エステルおよびヘキセノールが合計でこのような割合で含まれる場合には、刺激臭を抑制する効果がより向上し、心地よい香りをより効果的に発生させることができる。さらに、特定の香料成分には他の成分が含まれていてもよい。このような成分としては、例えば、アセト酢酸エチル、プロピオン酸エチル、カプロン酸エチル、プロピオン酸アミル、trans−2−ヘキセナール、リナロール、アンブロキサン、バニリン、ガラクソリド、ムスクケトンなどが挙げられる。これらの成分を必要に応じて配合することによって、フルーツの香りや花の香りなど所望の香質が得られる。
本開示の蚊取り線香に含まれる蚊取り線香基材は特に限定されず、通常の蚊取り線香に含まれる基材が挙げられる。蚊取り線香基材には、例えば支燃剤や結合剤などが含まれる。支燃剤としては、植物由来の粉末が挙げられ、例えば、ビャクシン粉末、ビャクダン粉末、クスノキ粉末、モミノキ粉末、スギ粉末、ツガ粉末、マツ粉末、ヤナギ粉末、ハリギリ粉末、ホオノキ粉末、シナノキ粉末、トウヒ粉末、イエローポプラ粉末、カツラ粉末、アカシア粉末、ヤマナラシ粉末、オオバボダイジュ粉末、オオバヤナギ粉末、サワグルミ粉末、ネズコ粉末、キリ粉末、シオジ粉末、バルサ粉末、ラワン粉末、シラカバ粉末、柑橘類木粉末などの木粉;キク科植物粉末、アカネ科植物粉末、スイカズラ科植物粉末、センダン科植物粉末、ジンチョウゲ科植物粉末、シソ科植物粉末、フトモモ科植物粉末、セリ科植物粉末、イネ科植物粉末、クワ科植物粉末、モクセイ科植物粉末、除虫菊抽出粉末(カス粉)、ココナッツ粉などの植物乾燥粉末などが挙げられる。支燃剤は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
結合剤としては、例えば、ジョス粉(タブ粉)、シャム粉、トビ粉、澱粉、トランガム、アラビアガム、グァーガム、ガンビル抽出粉末、カゼインなどの天然高分子;ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、加工澱粉(例えば、カルボキシメチル澱粉、ジアルデヒド澱粉およびカチオン澱粉)などの合成高分子などが挙げられる。結合剤は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
蚊取り線香基材には、必要に応じて増量剤、燃焼調節剤、共力剤などが含まれていてもよい。なお、増量剤には燃焼調節剤として作用するものも存在する。増量剤または燃焼調節剤としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、パーライト、ケイソウ土などが挙げられる。共力剤としては、例えば、ピペロニルブトキサイド、N−プロピルイゾーム、サイネピリン222(商品名)、サイネピリン500(商品名)、リーセン384(商品名)、オクタクロロジプロピルエーテル、チオシアノ酢酸イソボルニル、シネトリンなどが挙げられる。
本開示の蚊取り線香に含まれる殺虫成分は特に限定されず、通常の蚊取り線香に含まれる殺虫成分が挙げられ、ピレスロイド系化合物、精油類(例えば、ゼラニウム油、ユーカリ油、シトロネラ油、蚊連草油など)などが挙げられる。必要に応じて、ディートなどの忌避成分をもちいてもよく、乳剤、油剤、マイクロカプセル化製剤、サイクロデキストリン包接化製剤などの剤形で用いてもよい。
ピレスロイド系化合物としては、例えば、除虫菊、除虫菊から単離される天然ピレトリン、ピレトリン、アレスリン、プラレトリン、メトフルトリン、トランスフルトリン、レスメトリン、フラメトリン、エムペントリン、テラレスリン、フタルスリン、これらの化合物の異性体、誘導体、類縁体などが挙げられる。殺虫成分は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本開示の蚊取り線香は、上述の蚊取り線香基材、殺虫成分および特定の香料成分を練合、成形して得られる。まず、蚊取り線香基材、殺虫成分および特定の香料成分を混合して混合物を得る。これらの原料の混合割合は特に限定されない。好ましくは、蚊取り線香中に、蚊取り線香基材が92〜99質量%、殺虫成分が0.005〜3質量%、特定の香料成分が0.05〜5質量%の割合で含まれるように混合される。さらに、デヒドロ酢酸ナトリウムなどの防腐剤、染料や顔料などの色素を任意で添加してもよい。
得られた混合物に水(お湯)を加えて十分に練合し、所望の形状に成形する。形状としては、例えば、円形渦巻状、多角形渦巻状、棒状、円筒形状、管状、平板状、塊状などが挙げられる。成形には、押出成形機などを用いてもよい。成形後、水分を除去するため十分に乾燥して、本開示の蚊取り線香が得られる。
本開示の蚊取り線香は、蚊取り線香の使用時間を調整するために、連結部を備えていてもよい。さらに、着火しやすくするために、着火部に燃焼助剤(例えば、パラフィンワックス、硝酸エステル、硝酸塩、過塩素酸塩など)を塗布したり、燃焼性を高めるために流動パラフィンなどを練り込んだりしてもよい。
このようにして得られた本開示の蚊取り線香は、屋内および屋外のいずれでも使用することができ、蚊取り線香の形状にもよるが、渦巻状の場合1〜14時間程度、コーンなどの小塊状の場合1〜60分程度燻煙される。本開示の蚊取り線香は、燻煙中、焦げ臭などの刺激臭が抑制されており、心地よい香りを有している。
本開示の蚊取り線香は、蚊、ブユなどの刺咬性害虫に適用されるだけでなく、殺虫成分の種類や使用量に応じて、ゴキブリ、ハエ、ノミ、シミ、ダニ、ナンキンムシなどの各種害虫にも適用可能である。
以下、実施例および比較例を挙げて本開示の蚊取り線香および刺激臭抑制方法を具体的に説明するが、本開示の蚊取り線香および刺激臭抑制方法はこれらの実施例に限定されるものではない。
(調製例1〜3:香料成分の調製)
表1に示す成分を表1に示す割合で混合して、香料成分を得た。なお、表1に記載の「その他の成分」については、各調製例で得られる香料成分の香りに応じて、適宜添加される成分である。調製例1では、ブドウの香りを有する香料成分が得られるように、その他の成分を添加した。調製例2では、桃の香りを有する香料成分が得られるように、その他の成分を添加した。調製例3では、パイナップルの香りを有する香料成分が得られるように、その他の成分を添加した。
Figure 0006648158
(実施例1〜3:蚊取り線香(棒状)の調製)
まず、下記に示す原料を下記に示す割合で混合して、蚊取り線香基材(混合粉)を得た。
<原料>
木粉 :49質量%
ココナッツ粉 :21質量%
ジョス粉(タブ粉) :15質量%
α−スターチ :10質量%
炭酸カルシウム : 5質量%
得られた混合粉、各調製例で得られた香料成分、および表2に記載の成分を、表2に記載の割合で混合し、30gの混合物を得た。得られた混合物に65℃±5℃程度のお湯を30mL加えて十分に練合した。練合後、押出成形機を用いて棒状に成形した。成形後、乾燥機に入れて65℃で10時間乾燥させ、蚊取り線香を得た。
Figure 0006648158
(参考例1および比較例1〜4)
下記の市販されている香りつきの蚊取り線香を準備した。
参考例1:アース渦巻香、バラの香り(アース製薬(株)製)
比較例1:金鳥の渦巻、ローズの香り(大日本除虫菊(株)製)
比較例2:虫よけアロマ線香、ローズ(フマキラー(株)製)
比較例3:虫よけアロマ線香、ラベンダー(フマキラー(株)製)
比較例4:虫よけアロマ線香、カモミール(フマキラー(株)製)
まず、参考例1の「アース渦巻香、バラの香り」を、試験室内(6畳、高さ2.5m)のほぼ中央部の床面に置いた。試験室内は無換気状態である。次いで、蚊取り線香に点火して燻煙を開始した。燻煙開始後10分〜30分の間に、20名のパネラーに順次試験室内に入ってもらい、焦げ臭、香質および香り強度を確かめてもらった。この参考例1の焦げ臭、香質および香り強度を標準(3点)として、下記のように評価基準を規定した。
<焦げ臭>
5点:焦げ臭を感じなかった場合。
4点:若干焦げ臭を感じるものの、気にならなかった場合。
3点:参考例1の蚊取り線香と同等の場合。
2点:強く焦げ臭を感じた場合。
1点:非常に焦げ臭く、不快であった場合。
<香質>
5点:香料成分の心地よい香りを感じた場合。
4点:若干焦げ臭も感じるが、香料成分の香りを優先的に感じた場合。
3点:参考例1の蚊取り線香と同等の場合。
2点:香料成分よりも焦げ臭を優先的に感じた場合。
1点:焦げ臭と香料成分の香りとが相俟って、不快臭を感じた場合。
<香り強度>
5点:香料成分の香りを非常に強く感じた場合。
4点:香料成分の香りを強く感じた場合。
3点:参考例1の蚊取り線香と同等の場合。
2点:香料成分の香りを微かに感じた場合。
1点:香料成分の香りを感じなかった場合。
実施例1〜3で得られた蚊取り線香および比較例1〜4の蚊取り線香をそれぞれ用いた以外は、参考例1と同様の手順で20名のパネラーに、焦げ臭、香質および香り強度を確かめてもらい、上記の基準で評価してもらった。20名のパネラーの平均点を図1〜3に示す。
図1〜3に示すように、実施例1〜3で得られた蚊取り線香は、比較例1〜4の市販品と比べて、焦げ臭が少なく、良好な香質を有しており、香りも強いことがわかる。
(実施例4:蚊取り線香(渦巻状)の調製)
まず、下記に示す原料を下記に示す割合で混合して、蚊取り線香基材(混合粉)を得た。なお、実施例1〜3で用いた支燃剤および結合剤とは異なる支燃剤および結合剤を用いた。
<原料>
木粉 :45質量%
ココナッツ粉 :25質量%
ジョス粉(タブ粉) :14質量%
α−スターチ :11質量%
炭酸カルシウム : 5質量%
得られた混合粉、調製例3で得られた香料成分、および表3に記載の成分を、表3に記載の割合で混合し、30gの混合物を得た。得られた混合物に65℃±5℃程度のお湯を30mL加えて十分に練合した。練合後、押出成形機を用いて円形渦巻状に成形した。成形後、乾燥機に入れて65℃で10時間乾燥させ、蚊取り線香を得た。
(実施例5:蚊取り線香(コーン状(小塊状))の調製)
まず、下記に示す原料を下記に示す割合で混合して、蚊取り線香基材(混合粉)を得た。なお、実施例1〜3および実施例4で用いた支燃剤および結合剤とは異なる支燃剤および結合剤を用いた。
<原料>
木粉 :50質量%
ジョス粉(タブ粉) :20質量%
炭酸カルシウム :30質量%
得られた混合粉、調製例3で得られた香料成分、および表3に記載の成分を、表3に記載の割合で混合し、30gの混合物を得た。得られた混合物に65℃±5℃程度のお湯を30mL加えて十分に練合した。練合後、コーン状(小塊状)に成形した。成形後、乾燥機に入れて65℃で10時間乾燥させ、蚊取り線香を得た。
Figure 0006648158
実施例4および5で得られた蚊取り線香についても、参考例1と同様の手順で20名のパネラーに、焦げ臭、香質および香り強度を確かめてもらい、上記の基準で評価してもらった。20名のパネラーの平均点は、いずれも実施例1〜3と同様に3.0点を超え、市販品と比べて、焦げ臭が少なく、良好な香質を有しており、香りも強いことがわかった。

Claims (5)

  1. 蚊取り線香基材、殺虫成分および香料成分を含有し、
    香料成分が、酢酸エステル、酪酸エステルおよびヘキセノールを含み、
    前記酢酸エステルが、一般式CH 3 COOR 1 で示される化合物であり、式中R 1 は1〜7個の炭素原子を有するアルキル基および2〜7個の炭素原子を有するアルケニル基を示し、
    前記酪酸エステルが、一般式C 3 7 COOR 2 で示される化合物であり、式中R 2 は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を示し、
    前記香料成分中に、前記酢酸エステルが5〜40質量%、前記酪酸エステルが1〜10質量%、および前記ヘキセノールが1〜30質量%の割合で含まれ、
    前記香料成分が0.05〜5質量%の割合で含まれていることを特徴とする蚊取り線香。
  2. 前記香料成分中に、前記酢酸エステル、前記酪酸エステルおよび前記ヘキセノールが合計で10〜50質量%の割合で含まれる請求項1に記載の蚊取り線香。
  3. 前記酢酸エステルが、70〜200℃の沸点を有するエステルである請求項1または2に記載の蚊取り線香。
  4. 前記酪酸エステルが、70〜200℃の沸点を有するエステルである請求項1〜のいずれかに記載の蚊取り線香。
  5. 酢酸エステル、酪酸エステルおよびヘキセノールを、蚊取り線香の香料成分として用い
    前記酢酸エステルが、一般式CH 3 COOR 1 で示される化合物であり、式中R 1 は1〜7個の炭素原子を有するアルキル基および2〜7個の炭素原子を有するアルケニル基を示し、
    前記酪酸エステルが、一般式C 3 7 COOR 2 で示される化合物であり、式中R 2 は1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を示し、
    前記香料成分中に、前記酢酸エステルが5〜40質量%、前記酪酸エステルが1〜10質量%、および前記ヘキセノールが1〜30質量%の割合で含まれ、
    前記蚊取り線香中に、前記香料成分が0.05〜5質量%の割合となるように含まれていることを特徴とする蚊取り線香燻煙時の刺激臭抑制方法。
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