JP2000219603A - 線 香 - Google Patents

線 香

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JP2000219603A
JP2000219603A JP11022454A JP2245499A JP2000219603A JP 2000219603 A JP2000219603 A JP 2000219603A JP 11022454 A JP11022454 A JP 11022454A JP 2245499 A JP2245499 A JP 2245499A JP 2000219603 A JP2000219603 A JP 2000219603A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の除虫菊などの支燃剤に代わって供給安定
性が良好である原料が使用され、燃焼時に刺激臭が少な
く、しかも安定した燃焼性を有する線香を提供するこ
と。 【解決手段】籐粉末を含有することを特徴とする線香。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線香に関する。さ
らに詳しくは、仏壇用線香、蚊、ハエなどの殺虫線香な
どとして好適に使用しうる線香に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蚊、ハエなどの殺虫線香や仏壇用
線香などの線香類は、除虫菊抽出粕粉末、木粉末、茶な
どの茎葉粉末の支燃剤、タブ粉、コーンスターチなどの
結合剤、デヒドロ酢酸などの防黴剤、マラカイトグリー
ンなどの色素などを線香基剤とし、これに殺虫線香の場
合には殺虫剤を、また仏壇線香の場合には香料などの有
効成分を配合したものに、さらに適量の水を加えて混練
し、所定の形状に押出打抜成形または押出成形し、乾燥
することにより、製造されている。
【0003】支燃剤の原料には、ふるくは国内で生産さ
れたものが使用されていたが、その生産量、特に除虫菊
の生産量が年々少なくなってきたため、最近では、その
ほとんどが海外から輸入されている。ところが、今日で
は、海外でも除虫菊などの支燃剤の原料不足の声が聞か
れ、それに伴って線香の製造コストが高騰している。
【0004】従来の除虫菊などの支燃剤の原料に代わり
うる代替材料としては、例えば、コーヒー豆殻の内皮粉
末(特公昭60−58201号公報)、トウモロコシの
芯の粉末(特公昭61−11922号公報)や、竹の粉
末(特開平8−283103号公報)が提案されている
が、これらは、いずれも刺激臭を抑えるのには十分であ
るとはいえない。
【0005】また、支燃剤の使用量を低減させるため
に、線香基剤の一部に、タルク、クレー、珪藻土、カオ
リン、ベントナイト、無水ケイ酸などの鉱物質微粉末を
用いることが提案されているが(特開昭48−7233
6号公報)、このような鉱物質微粉末を用いた場合に
は、製品硬度を十分なものにするために通常使用されて
いる量の結合剤を配合すると、鉱物質微粉末の配合量の
増加に伴って得られる製品の燃焼性が悪くなって立ち消
えが起こることがあり、一方、燃焼性を良好にして立ち
消えをなくすために結合剤の配合量を少なくすると、製
品の強度が著しく低下し、実用性のないものとなってし
まうという欠点がある。
【0006】このように、除虫菊などの支燃剤の原料の
生産量の減少に伴い、その安定した入手が困難となりつ
つある現状下において、その支燃剤の代替品が提案され
ているものの、それらを用いた場合には燃焼時の刺激臭
が強いという欠点があり、一方、刺激臭を抑えた処方で
は燃焼性を安定化させることが困難であるという欠点
や、線香自体の風合も良好ではないという欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、従来の除虫菊などの支
燃剤に代わって供給安定性が良好である原料が使用さ
れ、燃焼時に刺激臭が少なく、しかも安定した燃焼性を
有する線香を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、
「籐粉末を含有することを特徴とする線香」に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の線香は、籐粉末を含有し
ている点に、1つの大きな特徴がある。
【0010】本発明の線香に用いられる籐は、大量にか
つ供給安定性よく入手しうるものである。また、籐粉末
を含有させた線香は、燃焼時の刺激臭が非常に少なく、
しかも除虫菊抽出粕粉末、木粉などの従来の支燃剤と同
程度に優れた燃焼性を有するのみならず、風合および色
あいも良好であるという、いくつもの優れた効果が発現
される。
【0011】また、本発明においては、籐粉末および結
合剤の配合量を適宜調節することにより、線香の燃焼速
度を容易に制御することができるので、従来の線香と同
一の大きさでありながら、従来の線香よりも長時間燃焼
させうる線香を製造することができるという利点もあ
る。
【0012】本発明に用いられる籐は、ヤシ科トウ亜科
のうち、11属中のトウ類であり、その材は工芸的にも
利用されているものである。かかる籐には、約80種類
が存在する。本発明に用いられる籐粉末は、前記籐を乾
燥させ、粉砕して粉末状としたものである。籐粉末の粒
子径は、一般的には、製造性、線香の風合などの観点か
ら、60メッシュ(タイラー(Tyler)メッシュ、以下同
じ)以下、好ましくは80メッシュ以下であることが望
ましい。
【0013】本発明の線香における籐粉末の含有量は、
燃焼時に立ち消えを防止し、安定して燃焼させる性質、
すなわち燃焼安定性を向上させる観点から、5重量%以
上、好ましくは15重量%以上、より好ましくは30重
量%以上であることが望ましく、また成形性を向上させ
る観点から、95重量%以下、好ましくは90重量%以
下、より好ましくは80重量%以下であることが望まし
い。
【0014】なお、本発明においては、線香の成形性を
考慮して、結合剤を好適に使用しうる。
【0015】結合剤としては、例えば、小麦、トウモロ
コシ、タピオカなどの澱粉、それらの澱粉加工品、タブ
粉、トラガントガム、アラビアガム、グアーガム、ガン
ヒル抽出粉末、カゼインなどの天然高分子化合物、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリエチレン
オキサイド、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロースなどの合成高分子化合物などがあげられ、これら
は単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。
【0016】本発明の線香における結合剤の含有量は、
成形性を向上させる観点から、5重量%以上、好ましく
は10重量%以上、より好ましくは20重量%以上とす
ることが望ましく、また燃焼安定性を向上させる観点か
ら95重量%以下、好ましくは85重量%以下、より好
ましくは70重量%以下であることが望ましい。
【0017】本発明の線香には、鉱物性粉末および無機
粉末の少なくとも1種を含有させることができる。この
ように、鉱物性粉末および無機粉末の少なくとも1種を
含有させた場合には、線香の燃焼後に生じた灰の飛散を
抑制することができるという優れた効果が発現される。
【0018】鉱物性粉末としては、例えば、タルク、ク
レー、ベントナイト、無水ケイ酸、粘土、珪藻土、カオ
リンなどがあげられ、これらはいずれも本発明において
好適に使用しうるものである。なお、これらの鉱物性粉
末は、単独でまたは2種以上を混合して用いることがで
きる。
【0019】無機粉末としては、例えば、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸カルシ
ウムなどがあげられ、これらはいずれも本発明において
好適に使用しうるものである。なお、これらの無機粉末
は、単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。
【0020】鉱物性粉末および無機粉末は、それぞれ単
独で用いてもよく、混合して用いてもよい。
【0021】本発明の線香における鉱物性粉末および無
機粉末の少なくとも1種の含有量は、線香の燃焼後に生
じた灰の飛散を十分に抑制する観点から、1重量%以
上、好ましくは3重量%以上とすることが望ましく、ま
た燃焼安定性を向上させる観点から、15重量%以下、
好ましくは10重量%以下であることが望ましい。
【0022】なお、本発明においては、本発明の目的が
阻害されない範囲内で、籐粉末以外の支燃剤を線香に含
有させてもよい。
【0023】籐粉末以外の支燃剤としては、例えば、マ
ツ粉末、スギ粉末、ヒノキ粉末などの木粉、キク科植物
粉末、シソ科植物粉末、ヤシ科植物粉末、イネ科植物粉
末、除虫菊抽出粉末などの植物乾燥粉末などがあげら
れ、これらは、それぞれ単独でまたは2種以上を混合し
て用いることができる。線香における籐粉末以外の支燃
剤の含有量は、本発明の目的が阻害されない量であれば
よく、特に限定がない。籐粉末以外の支燃剤を使用する
場合には、通常、籐粉末の一部を該籐粉末以外の支燃剤
で置換することにより、使用することができる。
【0024】以上の組成を有する線香は、必要により、
後述する香料などを含有させることにより、主として仏
壇用線香などとして好適に使用しうるものである。
【0025】また、本発明の線香は、前記した成分に、
さらに殺虫活性成分を含有させることにより、殺虫線香
の形態で使用することもできる。
【0026】殺虫活性成分としては、種々の化合物を使
用することができるが、本発明においては、安全性に優
れた化合物、例えば、ピレスロイド化合物を使用するこ
とが好ましい。ピレスロイド化合物としては、例えば、
ピレトリン、アレスリン、プラレトリン、トランスフル
スリン、レスメトリン、ペルメトリン、フラメトリン、
エムペントリン、テラレスリン、フタルスリンなどがあ
げられる。殺虫活性成分は、そのままの状態で線香に含
有させることができるが、例えば、溶媒、乳化剤、油剤
などと混合したり、あるいはマイクロカプセル化させた
形態で線香に含有させてもよい。
【0027】線香における殺虫活性成分の含有量は、十
分な殺虫効果を発現させる観点から、0.001重量%
以上、好ましくは0.05重量%以上、より好ましくは
0.1重量%以上であることが望ましく、また経済性な
どの観点から10重量%以下、好ましくは5重量%以
下、より好ましくは3重量%以下であることが望まし
い。
【0028】また、本発明の線香には、必要により、例
えば、イソボルニルチオシアナート、オクタクロロジプ
ロピルエーテル、N−オクチルビシクロヘプテンカルボ
キシイミド、ブチルカルビトール6−プロピルピペロニ
ルエーテルなどの共力剤;マラカイトグリーンなどの有
機顔料、酸化亜鉛、チタンホワイト、カーボンブラック
などの無機顔料、各種染料などの色素;安息香酸、ソル
ビン酸、デヒドロ酢酸などの酸、それらの塩やエステル
などの防カビ剤;天然香料、人工香料など香料などを適
量で含有させてもよい。
【0029】本発明の線香は、例えば、籐粉末をはじ
め、結合剤などのその他の成分を混合し、これに水を添
加し、混練したのち、これを押出成形、押出打抜成形な
どの一般に線香を製造する際に採用されている成形方法
により、容易に製造することができる。
【0030】本発明の線香の太さ、長さ、形状などには
とくに限定がなく、その用途、例えば、仏壇用線香、殺
虫線香などの用途に応じて適宜調整すればよい。
【0031】本発明の線香の線香に用いられる籐は、大
量にかつ供給安定性よく入手しうるものであるので、本
発明の線香は、安価で容易に製造することができること
から、工業的生産性および経済性に優れたものである。
【0032】また、本発明の線香は、燃焼時の刺激臭が
非常に少なく、しかも除虫菊抽出粕粉末、木粉などの従
来の支燃剤と同程度に優れた燃焼性を呈するのみなら
ず、風合および色あいも良好であるという、いくつもの
優れた効果を発現するものである。
【0033】また、本発明の線香は、籐粉末および結合
剤の配合量を適宜調節することにより、容易に線香の燃
焼時間を従来の線香よりも長くしたり短くしたりするこ
とができるという利点もある。
【0034】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0035】実施例1 表1に示す支燃剤〔籐粉末(粒子径:300〜60メッ
シュ)、コーヒー豆殻の内皮粉末(粒子径:300〜6
0メッシュ)、トウモロコシの芯の粉末(粒子径:30
0〜60メッシュ)または竹の粉末(粒子径:300〜
60メッシュ)〕70重量部および結合剤としてタブ粉
30重量部を混合し、押出成形したのち、乾燥させて直
径5mm、長さ30cmの線香を得た。
【0036】得られた線香の一端を把持して水平に保持
し、他端に着火し、線香の燃焼時の刺激性を以下の方法
にしたがって調べた。その結果を表1に示す。
【0037】〔線香の燃焼時の刺激臭〕無差別に抽出し
た20〜50歳の男性10名および女性10名のパネラ
ー20名により、燃焼している際の線香の煙の臭いを嗅
いだのち、以下の判定基準に基づいて評価してもらい、
各評価の人数を調べた。
【0038】(判定基準) A:刺激がやわらかい。 B:刺激を感じる。 C:刺激を強く感じる。
【0039】
【表1】
【0040】表1に示された結果から、実験例1では籐
の粉末が用いられているので、線香の燃焼時の刺激臭が
ほとんどないことがわかる。
【0041】実施例2 籐粉末(粒子径:300〜60メッシュ)40重量部、
結合剤(タブ粉)20重量部、アレスリン乳剤〔アレス
リン0.3重量部と、ノニオン系界面活性剤0.14重
量部と、香料0.08重量部との混合物〕0.52重量
部、色素(マラカイトグリーン)0.1重量部、防カビ
剤0.1重量部およびその他の支燃剤として木粉39.
28重量部を混合し、得られた混合物100重量部に、
水90重量部を添加して混練し、押出成形したのち、乾
燥させて直径5mm、長さ30cmの殺虫線香を得た。
【0042】実施例3 実施例2において、籐粉末の使用量を40重量部から3
8重量部に変更し、またタブ粉の使用量を20重量部か
ら31重量部に変更したほかは、実施例2と同様にして
殺虫線香を得た。
【0043】実施例4 実施例2において、籐粉末の使用量を40重量部から2
0重量部に変更したほかは実施例2と同様にして殺虫線
香を得た。
【0044】実施例5 実施例2において、さらにタルク粉末2.5重量部を混
合したほかは実施例2と同様にして殺虫線香を得た。
【0045】実施例6 実施例2において、籐粉末の使用量を40重量部から2
6重量部に変更し、さらにタルク粉末5重量部を混合し
たほかは、実施例2と同様にして殺虫線香を得た。
【0046】比較例1 実施例2において、籐粉末40重量部の代わりに除虫菊
抽出粕粉末(粒子径:300〜60メッシュ)40重量
部を用いたほかは、実施例2と同様にして殺虫線香を得
た。
【0047】比較例2 実施例3において、籐粉末38重量部の代わりに比較例
1と同じ除虫菊抽出粕粉末38重量部を用いたほかは、
実施例3と同様にして殺虫線香を得た。
【0048】比較例3 実施例5において、籐粉末40重量部の代わりに比較例
1と同じ除虫菊抽出粕粉末40重量部を用いたほかは、
実施例5と同様にして殺虫線香を得た。
【0049】次に、実施例2〜6および比較例1〜3で
得られた殺虫線香ならびに従来の殺虫線香の一端を把持
して水平に保持し、他端に着火し、燃焼安定性、燃焼速
度、灰の状態、線香体の色および風合を以下の方法で評
価し、また線香の燃焼時の刺激臭を実施例1と同様にし
て評価した。その結果を表2に示す。
【0050】なお、前記従来の殺虫線香(従来品)は、
1巻あたりの全長が75cm、幅が6.3mm、重量が
13gの蚊とり線香である。
【0051】〔燃焼安定性〕線香の燃焼時に立ち消えが
あるかどうかを観察し、立ち消えがないときに燃焼安定
性が「良好」と評価し、また立ち消えが生じたときに燃
焼安定性が「不良」と評価した。
【0052】〔燃焼速度〕線香の燃焼を開始したのち、
燃焼が終了するまでに要した時間を測定し、1時間あた
りに燃焼される線香の長さを求めた。
【0053】〔灰の状態〕線香の燃焼終了後に、線香の
燃焼によって生じた灰の状態を観察し、以下の評価基準
に基づいて評価した。
【0054】(判定基準) ○:固い灰で飛散しない。 △:灰がやや飛散する。 ×:灰が飛散する。
【0055】〔線香体の色〕燃焼前の線香体の色を観察
し、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0056】(判定基準) ○:明るい緑。 △:やや暗い緑。 ×:暗い緑。
【0057】〔風合〕燃焼前の線香体の表面状態を観察
し、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0058】(判定基準) ○:線香体の表面が滑らかである。 △:表面がやや粗い。 ×:表面が粗い。
【0059】
【表2】
【0060】表2に示された結果から、実施例2〜6で
得られた線香は、いずれも燃焼時の刺激臭がほとんどな
く、燃焼途中で立ち消えが生じることもなく、燃焼安定
性に優れたものであることがわかる。さらに、実施例5
〜6で得られた殺虫線香は、鉱物性粉末(タルク粉)が
用いられているので、灰の飛散がなく、燃焼後の灰の状
態が良好であることがわかる。
【0061】一方、比較例1〜3で得られた殺虫線香お
よび従来の殺虫線香は、除虫菊抽出粕粉末が用いられて
いることにより、立ち消えを生じたり、燃焼時に刺激臭
を発生し、さらに線香体の色が暗い緑で風合に関しても
表面がやや粗いものであることがわかる。
【0062】試験例 実施例6で得られた殺虫線香と前記従来品とを用い、燃
焼時間および燃焼時のアレスリンの蒸散量とその蒸散率
を以下の方法にしたがって調べた。その結果を表3に示
す。 〔燃焼時間〕長さ10cmの線香を燃焼させ始めてから
燃焼し終えるまでに要する時間を測定した。
【0063】〔燃焼時のアレスリンの蒸散量〕シリカゲ
ルを充填したガラスカラムに真空ポンプを接続し、線香
の一端を把持して水平に保持し、線香の先端に点火し、
線香の長さ10cmを燃焼させて殺虫有効成分をガラス
カラム内に充填したシリカゲルに吸着させて捕集した。
【0064】その後、シリカゲルに吸着したアレスリン
をアセトンを用いて離脱させたのち、これをガスクロマ
トグラフィー((株)島津製作所製、品番:GC−14
A)を用いてアレスリンの定量分析を行ない、その定量
値を求めた。
【0065】次に、前記アレスリンの定量分析の結果に
基づいて、検量線法にて、蒸散したアレスリン量(アレ
スリンの蒸散量)を求めた。 〔燃焼時のアレスリンの蒸散率〕 燃焼時のアレスリンの蒸散率は、式: (燃焼時のアレスリンの蒸散率(%)=(アレスリンの
蒸散量)÷(アレスリンの仕込み量)×100 にしたがって求めた。
【0066】
【表3】
【0067】表3に示された結果から、実施例6で得ら
れた殺虫線香は、従来品と対比して、殺虫有効成分の蒸
散率が高く、蒸散効率がよいことがわかる。
【0068】
【発明の効果】本発明の線香は、従来の除虫菊などの支
燃剤に代わって供給安定性が良好である原料が使用さ
れ、燃焼時に刺激臭が少なく、しかも安定した燃焼性を
呈するという優れた効果を奏する。
【0069】さらに、本発明の線香は、風合および色が
従来の線香よりも優れ、しかも長時間燃焼させることが
できるという効果を奏する。
【0070】また、本発明の線香は、鉱物性粉末および
無機粉末の少なくとも1種を含有している場合には、燃
焼後の灰の飛散が少なく、周囲を汚染させず、後処理が
容易であるという効果が奏される。
【0071】さらに、本発明の殺虫線香は、殺虫有効成
分の蒸散量が従来のものと対比して高いので、殺虫有効
成分量を低減させることができるため、製造コストを低
減させることができるという経済面においても優れた効
果をもたらすものである。
【0072】このように、本発明の線香は、いくつもの
優れた効果を奏するので、仏壇用線香のみならず、殺虫
線香などとして幅広く好適に使用しうるものである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 籐粉末を含有することを特徴とする線
    香。
  2. 【請求項2】 籐粉末5〜95重量%および結合剤5〜
    95重量%を含有する請求項1記載の線香。
  3. 【請求項3】 さらに、鉱物性粉末および無機粉末の少
    なくとも1種1〜50重量%を含有する請求項1または
    2記載の線香。
  4. 【請求項4】 鉱物性粉末が、タルク、クレー、ベント
    ナイト、無水ケイ酸、粘土、珪藻土およびカオリンから
    なる群より選ばれた少なくとも1種である請求項3記載
    の線香。
  5. 【請求項5】 無機粉末が、炭酸カルシウム、炭酸マグ
    ネシウム、酸化アルミニウムおよび硫酸カルシウムから
    なる群より選ばれた少なくとも1種である請求項3記載
    の線香。
  6. 【請求項6】 さらに、籐粉末以外の支燃剤を含有して
    なる請求項1〜5いずれか記載の線香。
  7. 【請求項7】 さらに、殺虫活性成分を含有する請求項
    1〜6いずれか記載の線香。
  8. 【請求項8】 殺虫活性成分がピレスロイド化合物であ
    る請求項7記載の線香。
  9. 【請求項9】 殺虫活性成分の含有量が0.01〜5重
    量%である請求項7または8記載の線香。
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