JP6646796B1 - 弁装置 - Google Patents

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Abstract

弁装置(10;10A)は、進退動作が可能な作動ロッド(24)を備えた作動部(20)と、前記作動ロッド(24)に押されて前記作動ロッド(24)と同方向に進出する第1押し部材(30)と、前記第1押し部材(30)の軸方向と交差する方向に延びたモーメントアーム(51)を具備する板状部材(50)と、前記モーメントアーム(51)の作用点(P3)からの力を受けて前記第1押し部材(30)と同方向に進出する第2押し部材(60)と、前記第2押し部材(60)の進退動作によって開閉する弁(70)とを備える。前記モーメントアーム(51)は、前記第1押し部材(30)の軸中心(CL)側の端部である第1端部(51a)に前記第1押し部材(30)によって押される力点(P1)を有し、前記軸中心(CL)とは異なる側の端部である第2端部(51b)に支点(P2)を有し、前記力点(P1)と前記支点(P2)との間に前記作用点(P3)を有する。

Description

本発明は、進退動作が可能な作動ロッドを備えた作動部によって開閉可能な、弁装置に関する。
作動部によって弁を開閉する弁装置には、弁を直接に開閉する直動式弁装置と、流体の圧力差を用いて弁体を駆動させることにより主回路を開閉するパイロット式弁装置とがある。直動式弁装置は、例えば特許文献1によって知られている。パイロット式弁装置は、例えば特許文献2によって知られている。
特許文献1で知られている直動式弁装置は、作動部の一種であるソレノイドを用いて弁を開閉する。ソレノイドの励磁用コイルが非励磁の状態では、弁体が弁座を閉じている。励磁用コイルに電流が供給されることによって、ソレノイドのプランジャは軸方向の推力を発生する。プランジャと一体の作動ロッドは、プランジャの推力によって軸方向へ移動し、プッシュロッドを押す。押されたプッシュロッドは、弁体を弁座から離す。この結果、弁が開く。
特許文献2で知られているパイロット式弁装置は、メインバルブに対して閉弁方向に内圧を作用させるパイロット室と、このパイロット室の内圧を調整するパイロット弁とを備えている。つまり、弁動作が2段階になる。
特開2016−175555号公報 特開2017−008970号公報
しかしながら、特許文献1で知られている直動式弁装置では、ソレノイドを用いて、弁を直接、開閉するので、比較的大型のソレノイドを用いる必要があるとともに、消費電力も多くなりがちである。特に、弁の口径が大きいほど、その傾向が高い。
一方、特許文献2で知られているパイロット式弁装置は、小さい操作力によって大きい弁を開閉することができる。しかし、弁装置の構造が複雑である。しかも、弁動作が2段階になるので、弁の開閉動作の応答性の遅れに対する配慮も必要である。
本発明は、簡単な構成により、小さい操作力によって大きい弁を開閉することができる弁装置を、提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、「てこ」の原理を利用した、機械的な倍力機構を採用することにより、小さい操作力によって大きい弁を開閉することができることを知見した。本発明は、当該知見に基づいて完成させた。
以下、本開示について説明する。以下の説明では、本開示の理解を容易にするために添付図面中の参照符号を括弧書きで付記するが、それによって本発明は図示の形態に限定されるものではない。
本発明によれば、
進退動作が可能な作動ロッド(24)を備えた作動部(20)と、
進出する前記作動ロッド(24)によって押されることにより前記作動ロッド(24)と同方向に進出可能な第1押し部材(30)と、
前記第1押し部材(30)の軸方向と交差する方向に延び、前記第1押し部材(30)の軸中心(CL)側の端部である第1端部(51a)に前記第1押し部材(30)によって押される力点(P1)を有し、前記軸中心(CL)とは異なる側の端部である第2端部(51b)に支点(P2)を有し、前記力点(P1)と前記支点(P2)との間に作用点(P3)を有する、少なくとも1つのモーメントアーム(51)を具備する板状部材(50)と、
前記モーメントアーム(51)の前記作用点(P3)から力を受けることにより、前記第1押し部材(30)と同方向に進出可能な第2押し部材(60)と、
前記第2押し部材(60)の進退動作に従って開閉動作が可能な弁(70)と、
前記第1押し部材(30)と前記板状部材(50)と前記第2押し部材(60)とを収納する収納室(77)と、
前記収納室(77)の内部の圧力が外部の圧力を超えた場合に開くチェックバルブ(80)と、
を備える弁装置(10A)が提供される。
また、前記板状部材(50)は、周方向に間隔をあけて配置された複数の前記モーメントアーム(51)を有し、
前記複数のモーメントアーム(51)の各々の前記力点(P1)は、前記第1押し部材(30)の先端部(33)によって押され、
前記第2押し部材(60)は、前記複数のモーメントアーム(51)の各々の前記作用点(P3)から力(W2)を受ける被作用面(64)を有し、
前記支点(P2)が配置される、前記板状部材(50)の環状の枠部(52)によって、前記複数のモーメントアーム(51)は、一体に連結されても良い。
また、前記板状部材(50)は、前記枠部(52)と前記複数のモーメントアーム(51)とが連結されている部位(54)の幅(Wd1)が、前記作用点(P3)が配置される部位(55)の幅(Wd2)よりも狭くても良い。
また、前記板状部材(50)は弾性体であっても良い。
また、前記作動部(20)は電磁ソレノイドであっても良い。
支点と力点と作用点とを有したモーメントアームを、用いることによって、「てこ」の原理を採用することができる。「てこ」の原理を利用した、機械的な倍力機構を採用して、パイロット弁を用いることのない簡単な構成により、小さい操作力によって大きい弁を開閉することができる。また、チェックバルブを用いることにより、さらに、ポンプに吸い込まれるエアの量を低減できる。したがって、簡単な構成により、小さい操作力によって大きい弁を開閉することができる弁装置を、提供することができる。
弁装置10を説明する断面図である。 図1に示される弁装置10のガイド盤と第1押し部材と板状部材と第2押し部材と弁周りの拡大図である。 図2に示されるガイド盤と第1押し部材と板状部材と第2押し部材の分解図である。 図2に示されるガイド盤と第1押し部材と板状部材との組み合わせ構成の斜視図である。 図2に示されるガイド盤と第1押し部材と板状部材と第2押し部材との関係を示す説明図である。 図2に示される板状部材と第2押し部材との組み合わせ構成の斜視図である。 図2に示される弁装置10の作用図である。 図3に示される板状部材の変形例1を軸方向から見た図である。 図3に示される板状部材の変形例2を軸方向から見た図である。 弁装置10Aを説明する断面図である。 図10に示される弁装置10Aのガイド盤と第1押し部材と板状部材と第2押し部材と弁とチェックバルブ周りの拡大図である。 図11に示される弁装置10Aの作用図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、添付図に示した形態は本発明の一例であり、本発明は当該形態に限定されない。
<参考例>
図1乃至図7を参照しつつ弁装置10を説明する。図1に示されるように、弁装置10は、作動部20と第1押し部材30と板状部材50と第2押し部材60と弁70とを主要な構成要素とした、同軸直動式バルブである。
作動部20は、進退動作(つまりスライド)が可能な作動ロッド24を備えており、電磁ソレノイドによって構成されることが好ましい。この電磁ソレノイド20(作動部20)は、励磁用コイル21の励磁によってプランジャ23を前進させるプッシュ型ソレノイドによって構成されている。さらに、この電磁ソレノイド20は、励磁用コイル21に供給される電流に従ってプランジャ23の進出距離が比例する、いわゆる比例ソレノイドであることが、より好ましい。比例ソレノイドの構成であれば、プランジャ23の進出距離に従って、弁70の開度を調整することができる。
詳しく述べると、電磁ソレノイド20は、励磁用コイル21と、この励磁用コイル21の内側に設けられたコア22と、このコア22の内部に進退動作が可能に案内されたプランジャ23と、このプランジャ23に連結された棒状(管状を含む)の作動ロッド24とを備えている。
これらの励磁用コイル21とコア22とプランジャ23と作動ロッド24とは、ソレノイドハウジング25に収納されている。このソレノイドハウジング25の中の、開放された一端は、リッド26によって塞がれている。作動ロッド24は、ブッシュ27,28(軸受27,28)によってコア22とリッド26とに支持されている。この作動ロッド24の進出方向(矢印Ag方向)の先端部24aは、リッド26を貫通している。
第1押し部材30と板状部材50と第2押し部材60と弁70とは、作動ロッド24の中心線CL上に位置している。これらの部材は、電磁ソレノイド20から弁70へと向かう方向に、第1押し部材30、板状部材50、第2押し部材60、及び、弁70の順に配置されている。第2押し部材60は、後述する軸61が、板状部材50よりも電磁ソレノイド20側に配置され、被作用部62及びプッシュロッド63が、板状部材50よりも弁70側に配置されている。
図1乃至図3に示されるように、第1押し部材30は、進出する作動ロッド24によって押されることにより、作動ロッド24と同方向に進出可能な筒状の部材であり、軸中心CL(作動ロッド24の中心線CL)を貫通した貫通孔31を有する。詳しく述べると、第1押し部材30は、筒状の本体32と、この本体32の先端に一体に構成された円形フランジ状の押し部33とを備えている。
図1、図2、及び図7に示す形態において、本体32の後端面32aは、作動ロッド24の先端面24aによって押されることが可能に、この先端面24aに接している。この本体32は、第1押し部材30の軸方向へ進退可能に、ガイド盤40によって支持されている。
押し部33(先端部33)の先端面33aは、先細り状の雄テーパ面である。なお、押し部33の先端面33aは、雄テーパ面に限定されるものではなく、例えば凸状または凹状の曲面であってもよい。このように、押し部33の先端面33aは、雄テーパ面や曲面であることが好ましい。その理由については後述する。
図1及び図2に示されるように、ガイド盤40は、リッド26の端面(電磁ソレノイド20とは反対側の面)に重なっており、ソレノイドハウジング25に取り付けられている。このガイド盤40の端面40a(電磁ソレノイド20とは反対側の面40a)には、この端面40aから窪んだ凹部41と、端面40aから膨出した支持部42とが、設けられている。凹部41は、作動ロッド24の中心線CLを基準とした円形状の窪みである。凹部41の径と深さは、押し部33の進退運動に干渉しない大きさに設定されている。支持部42は、凹部41の縁を囲んだ円還状の部分であり、電磁ソレノイド20とは反対側へ延びている。支持部42の端面42a(先端面42a)は、作動ロッド24の中心線CLに対して直交した平坦面である。
図3及び図4に示されるように、板状部材50は、板状の弾性体(例えば、ばね鋼の鋼板)によって、平板状に構成されている。この板状部材50の板面は、押し部33の先端面33aと支持部42の端面42aとに向いている。より詳しく述べると、板状部材50は、少なくとも1つ(より好ましくは複数)のモーメントアーム51と、環状の枠部52とを備える。図1乃至図9では、複数のモーメントアーム51を備える板状部材50を示している。
図2も参照すると、複数のモーメントアーム51は、第1押し部材30の軸方向と交差する方向、つまり、作動ロッド24の中心線CLに対して直交する方向に細長く延びている。これら複数のモーメントアーム51は、周方向に間隔をあけて等ピッチに配置され、枠部52によって一体に連結されている。
弁装置10の重要なポイントは、各モーメントアーム51が「てこ」の原理を利用したことにある。つまり、図5に示されるように、各モーメントアーム51は、第1押し部材30の軸中心CL側(中心線CL側)の第1端部51a(以下において「一端部51a」と称することがある)に力点P1を有し、軸中心CLとは異なる側の第2端部51b(以下において「他端部51b」と称することがある)に支点P2を有し、力点P1と支点P2との間(力点P1と支点P2との間であって、且つ、力点P1及び支点P2の裏面側)に作用点P3を有する。このように、各モーメントアーム51は、「てこ」の原理を利用した、機械的な倍力機構を構成する。
モーメントアーム51の一端部51aは、押し部33の、雄テーパ状の先端面33aによって押されることが可能に、この先端面33aに向かい合っている。モーメントアーム51の一端部51aにおける、第1押し部材30の押し部33の先端面33aによって押される点が、力点P1である。1つのモーメントアーム51当たり、1つの力点P1を有している。
モーメントアーム51の他端部51bは、支持部42の端面42aによって、直接にまたは平ワッシャ53を介して支持されている。モーメントアーム51の他端部51bにおける、支持部42の端面42aによって支持されている点が、支点P2である。枠部52は、複数のモーメントアーム51それぞれに備えられる、支点P2が配置される部分同士を連結している。
作用点P3は、力点P1に受けた力を増大して第2押し部材60に付与する(第2押し部材60を押す)点である。
支点P2から力点P1までの距離(第1距離)はL1である。支点P2から作用点P3までの距離(第2距離)はL2であり、第1距離L1よりも短い(L2<L1)。ここで、力点P1に働く力(入力)をW1とし、作用点P3に働く力(作用力)をW2とする。「てこ」の原理により、式「L1×W1=L2×W2」が成立する。W2=W1×(L1/L2)であり、(L1/L2)>1であるため、入力W1に対して作用力W2を大きくすることができる。すなわち、小さい操作力W1によって大きい作用力W2を得ることができる。
板状部材50は、枠部52と複数のモーメントアーム51とが連結されている部位54の幅Wd1が、前記作用点P3が配置される部位55の幅Wd2よりも狭い。
第2押し部材60は、板状部材50に対し第1押し部材30とは反対側に位置しており、各モーメントアーム51の作用点P3から力を受けることにより、第1押し部材30と同方向に進出可能である。
詳しく述べると、図2、図5、及び図6に示されるように、第2押し部材60は、第1押し部材30の貫通孔31に進退可能に支持された軸61と、この軸61の先端に一体に設けられた被作用部62と、この被作用部62から第1押し部材30とは反対側へ延びたプッシュロッド63とを備える。軸61と被作用部62とプッシュロッド63とは、作動ロッド24の中心線CL上に位置しており、一体に形成または個々の部材同士の結合によって、一体的に構成される。
被作用部62の、複数のモーメントアーム51に向かい合う対向面62aには、被作用面64と干渉防止用凹部65とが設けられている。
被作用面64は、複数のモーメントアーム51の各々の作用点P3から力を受ける面であって、作動ロッド24の中心線CLを基準とした円形の環状面である。この環状の被作用面64は、各々の作用点P3に対して均一に当たるために、第1押し部材30の軸方向と交差する面(作動ロッド24の中心線CLに対して直交する面)、つまり、複数のモーメントアーム51に対して平行な面であることが好ましい。さらに、環状の被作用面64は、各々の作用点P3との接触位置を正確にするために、その断面が、作用点P3に近付くにつれて先細りとなるテーパ状であることが好ましい。
干渉防止用凹部65は、対向面62aから窪んでいる。力点P1に力を受けた各モーメントアーム51は、第2押し部材60の対向面62aへ向かって弾性変形をする。対向面62aに干渉防止用凹部65を設けたので、弾性変形した各モーメントアーム51に対向面62aが干渉することはない。干渉防止用凹部65を有することにより、各モーメントアーム51と対向面62aとが近接しているにもかかわらず、各モーメントアーム51は容易に弾性変形をすることができる。
ここで、図5に示される、第1押し部材30の押し部33の先端面33aを、雄テーパ面や曲面にすることが好ましい理由を、説明する。
先ず、先端面33aが、モーメントアーム51の面に沿った平面である場合を、想定する。この場合には、作動ロッド24の進出方向(矢印Ag方向)へ進出した先端面33aは、モーメントアーム51の面に面接触することになる。これでは、先端面33aに押されたモーメントアーム51が曲がるにつれて、力点P1の位置が、先端面33aの径方向外側(中心線CLから離れる方向)へ、変化してしまう。その分、作用点P3に作用させる力は、小さくなりがちである。すなわち、このような形態では、倍力機構の効果を、十分に発揮し難い。
これに対して弁装置10では、押し部33の先端面33aが雄テーパ面または曲面である。このため、先端面33aに押されたモーメントアーム51が曲がっても、力点P1の位置の変化を防ぐことができる。その結果、作用点P3に作用させる力を大きいままに維持することができる。つまり、先端面33aを雄テーパ面または曲面にすることにより、倍力機構の効果を、より一層十分に発揮することができる。これが、先端面33aを、雄テーパ面や曲面にした理由である。
なお、弁装置10では、第1押し部材30の設計のし易さ等の観点から、押し部33の先端面33aを雄テーパ面や曲面にしているが、第2押し部材60の側を雄テーパ面や曲面にしてもよい。
図2に示されるように、第1押し部材30と第2押し部材60とは、互いに軸方向へ離反する方向に、圧縮コイルばねからなる付勢部材67によって付勢されてもよい。
図1及び図2に示されるように、第2押し部材60のプッシュロッド63は、弁70を開閉する。このため、弁70は、第2押し部材60の進退動作に従って開閉動作が可能である。この弁70は、弁ハウジング71と弁座72と弁体73と押し付け部材74と付勢部材75とを備える。
弁ハウジング71は、ソレノイドハウジング25に対して直接にまたはガイド盤40を介して取り付けられており、板状部材50と第2押し部材60とを収納している。さらに弁ハウジング71は、弁座72と弁体73と押し付け部材74と付勢部材75とを収納するとともに、流体が通過可能な第1ポート71aと第2ポート71bとを有している。例えば、第1ポート71aは流体の入口であり、第2ポート71bは流体の出口である。この第2ポート71bは、第1ポート71aよりも第2押し部材60側に位置している。
弁座72と弁体73と押し付け部材74と付勢部材75とは、それぞれの軸中心が、第1押し部材30の軸中心CL(中心線CL上)に位置するとともに、第2押し部材60の進出方向にこの順に配列されている。
弁座72は、弁ハウジング71にねじ込み可能な中空部材であって、軸方向に貫通した流路72aと、座面72bとを有する。座面72bは、第2押し部材60とは反対側の端面に形成された雌テーパ面である。流路72aは、弁座72の軸方向に貫通するとともに、第2ポート71bへ向かって弁座72を径方向にも貫通しており、座面72bを貫通している。プッシュロッド63は、流路72aに配置されており、弁座72を貫通して進退可能である。
弁体73は、弁座72を開閉する部材であって、球状であることが好ましい。プッシュロッド63の先端は、弁座72に対して弁体73を押し出し可能である。押し付け部材74は、圧縮コイルばね等の付勢部材75の付勢力によって弁体73を弁座72に押し付けている。
次に、弁装置10の動作を説明する。図1に示されるように、電磁ソレノイド20の励磁用コイル21に通電されていない状態では、プランジャ23と作動ロッド24は後退位置にある。このため、プッシュロッド63は弁体73を押していない。弁体73は、押し付け部材74と付勢部材75とによって弁座72に押し付けられている。従って、弁70は閉じている。
その後、励磁用コイル21に通電をすると、励磁用コイル21が発生した磁力によってプランジャ23と作動ロッド24は進出する(矢印Ag方向へ進む)。進出した作動ロッド24は、第1押し部材30を押し、板状部材50に向けて第1押し部材30を進出させる。図5に示されるように、第1押し部材30の押し部33の先端面33aは、各モーメントアーム51の力点P1を押し出す。力点P1を押された各モーメントアーム51は弾性変形をし、作用点P3によって第2押し部材60の被作用面64を押し出す。このようにして第2押し部材60が押されると、図7に示されるように、第2押し部材60のプッシュロッド63の先端は、付勢部材75の付勢力に抗して弁体73を押し出す。この結果、弁70が開くので、第1ポート71aと第2ポート71bとの間は、流路72aを介して連通する。そのため、第1ポート71aに供給された流体は、流路72aを通って第2ポート71bから排出される。
その後、図1に示されるように、励磁用コイル21への通電を停止すると、第2押し部材60を押す力がなくなるので、付勢部材75の付勢力によってプッシュロッド63は後退する。この結果、弁70が閉じるとともに、第2押し部材60、各モーメントアーム51(図2参照)、作動ロッド24及びプランジャ23は元の後退位置に戻る。
弁装置10の説明をまとめると、次の通りである。
図1乃至図7に示されるように、弁装置10は、
進退動作が可能な作動ロッド24を備えた作動部20と、
進出する前記作動ロッド24によって押されることにより前記作動ロッド24と同方向に進出可能な第1押し部材30と、
前記第1押し部材30の軸方向と交差する方向に延び、前記第1押し部材30の軸中心CL側の端部である第1端部51aに前記第1押し部材30によって押される力点P1を有し、前記軸中心CLとは異なる側の端部である第2端部51bに支点P2を有し、前記力点P1と前記支点P2との間に作用点P3を有する、少なくとも1つのモーメントアーム51を具備する板状部材50と、
前記モーメントアーム51の前記作用点P3から力を受けることにより、前記第1押し部材30と同方向に進出可能な第2押し部材60と、
前記第2押し部材60の進退動作に従って開閉動作が可能な弁70と、
を備える。
このように、力点P1と支点P2と作用点P3とを有したモーメントアーム51を、用いることによって、「てこ」の原理を採用することができる。「てこ」の原理を利用した、機械的な倍力機構を採用することにより、パイロット弁を用いることのない簡単な構成で、小さい操作力によって大きい弁70を開閉することができる。
さらに、図3乃至図6に示されるように、
前記板状部材50は、周方向に間隔をあけて配置された複数の前記モーメントアーム51を有し、
前記複数のモーメントアーム51の各々の前記力点P1は、前記第1押し部材30の先端部33(押し部33)によって押され、
前記第2押し部材60は、前記複数のモーメントアーム51の各々の前記作用点P3から力を受ける被作用面64を有する。
このため、力点P1や作用点P3が周方向に偏らない、安定した弁動作をさせることができる。
さらに、図3及び図5に示されるように、前記支点P2が配置される、前記板状部材50の環状の枠部52によって、前記複数のモーメントアーム51は、一体に連結されている。このため、複数のモーメントアーム51を一体化することによって、各モーメントアーム51の位置を正確に設定することができる。
さらに、図3及び図5に示されるように、前記板状部材50は、前記枠部52と前記複数のモーメントアーム51とが連結されている部位54の幅Wd1が、前記作用点P3が配置される部位55の幅Wd2よりも狭い。
従って、モーメントアーム51は、ばね性(ばね成分)を有する。図1に示されるように、作動部20の推力は、モーメントアーム51のばね性を介して弁70に伝達される。このため、比較的大きい「ばね定数」を任意に設定することができる。しかも、弁70の開閉運動特性を、作動部20側の質量とは分離することができる。従って、弁70の出入り口71a,71b(第1ポート71a及び第2ポート71b)の微妙な圧力変動や、作動部20の推力の変動に対して、応答性の高い開弁特性を得ることができる。
さらに、図1及び図7に示されるように、前記板状部材50は弾性体である。このため、モーメントアーム51が、作動ロッド24の中心線CLの方向に弾性変形し易いので、弁70をスムースに開閉動作させることができる。
さらに、図1に示されるように、前記作動部20は電磁ソレノイドである。このため、作動ロッド24が進退運動をする作動部20を、比較的簡単な構成とすることができる。
なお、上記弁装置10の枠部52(図3参照)は、複数のモーメントアーム51同士を連結する構成であればよい。例えば、図8に示される変形例1のように、枠部52は、複数のモーメントアーム51の一端部51a同士を連結する構成でもよい。また、図9に示される変形例2のように、枠部52は、複数のモーメントアーム51のなかの、それぞれ長手途中の部分同士を連結する構成でもよい。
次に、図10乃至図12、及び上記図5を参照しつつ実施例の弁装置10Aを説明する。
<実施例>
図10は弁装置10Aの断面構成を示し、上記図1に対応させて表している。図11は上記図2に対応させて表している。図12は上記図7に対応させて表している。なお、上記図5はそのまま流用する。
図10に示される弁装置10Aは、上記弁装置10に対して、次の3つの点を変更したことを特徴とする。第1の変更点は、ガイド盤40の構成を一部変更したことである(図11及び図12参照)。第2の変更点は、ガイド盤40の凹部41と弁ハウジング71の凹部76とから成る収納室77が、連通孔45を介して弁ハウジング71の外部と連通したことである(図11参照)。第3の変更点は、収納室77の内部の圧力が外部の圧力を超えた場合に開く、チェックバルブ80を有したことである(図11参照)。このチェックバルブ80によって閉鎖されている収納室77の圧力が、チェックバルブ80を挟んで収納室77と反対側に配設されている空間の圧力を超えた場合に、チェックバルブ80が開く。その他の基本的な構成については、上記図1乃至図9に示される上記弁装置10と共通する。上記弁装置10と共通する部分については、符号を流用すると共に、詳細な説明を省略する。
弁装置10Aの板状部材50は、作動ロッド24の中心線CLを基準とする周方向に、間隔をあけて配置された、複数のモーメントアーム51を有している(上記図3及び図5参照)。より具体的には、弁装置10Aの板状部材50は、3つのモーメントアーム51を有している。板状部材50の耐久性を高めやすくなる観点から、モーメントアーム51の数は2又は3とすることが、より好ましい。
図11に示されるように、ガイド盤40は、作動ロッド24(図10参照)の中心線CLを基準とした円筒状の基部43と、この基部43の一端(図10に示される電磁ソレノイド20とは反対側の端)の外周面に一体に有している円盤状のフランジ44と、を有している。フランジ44の外径は、基部43の外径よりも大きい。ガイド盤40の端面40aは、このフランジ44のフランジ面44aによって構成される。凹部41は、基部43に設けられている。
弁ハウジング71の第1端面71cは、ガイド盤40の端面40a(フランジ44のフランジ面44a)に対して隙間を有して対向している。弁ハウジング71は、板状部材50と第2押し部材60とを収納する凹部76を有する。この凹部76は、作動ロッド24の中心線CLを基準とした柱状の窪みであり、ガイド盤40の凹部41に連なっている。以下、ガイド盤40の凹部41と弁ハウジング71の凹部76とを、合わせて収納室77という。この収納室77は、第1押し部材30と板状部材50と第2押し部材60とを収納している。
さらに、ガイド盤40は、作動ロッド24の中心線CLに沿ってフランジ44を貫通した複数の連通孔45を有している。また、還状の支持部42は、凹部41から支持部42の径外方へ連通した複数の連通路46を有する。
フランジ44の背面44b(フランジ44のフランジ面44aとは反対側の面44b)には、チェックバルブ80(一方向弁80)が配置されている。このチェックバルブ80は、複数の連通孔45を開閉する弁体81と、この弁体81に対し閉じる方向の力を付与する付勢部材82と、から成る。弁体81は、ガイド盤40の基部43に緩く嵌め込まれた環状の平板によって構成されている。この弁体81は、フランジ44の背面44bに重なることによって、複数の連通孔45を閉じる。付勢部材82は、弁体81をフランジ44の背面44bに向かって付勢しており、例えば圧縮コイルばねによって構成される。
なお、チェックバルブ80は、弁体81と付勢部材82とを有する構造に限定されず、例えば弁体81自体を板バネによって構成することが可能である。その場合には、付勢部材82は不要である。
弁装置10Aが図11に示される状態において、収納室77の内部の圧力(内圧)は、連通路46及び連通孔45を介してチェックバルブ80の弁体81に作用する。この内圧が、収納室77の外部の圧力(弁装置10Aの外部の圧力)を超えない場合には、付勢部材82の付勢力によって、弁体81は連通孔45を閉じている。つまり、チェックバルブ80は閉鎖状態を維持する。
弁ハウジング71は、収納室77を外部に連通する連通孔78を有している。この連通孔78は、弁ハウジング71の第2端面71d(凹部76とは反対側の端面71d)に開口しており、図示せぬ外部の装置に連通することが可能である。この外部の装置から連通孔78を通って収納室77へ油圧等の高圧が作用し得る。
収納室77の内圧が、収納室77の外部の圧力を超えた場合には、弁体81を開ける向きの力が、付勢部材82によって付与される弁体81を閉じる向きの力を上回るので、弁体81が開く。このようにしてチェックバルブ80が開放されると、収納室77の内部の圧力が外部に逃げる。
弁装置10Aの説明をまとめると、次の通りである。
図10乃至図12、及び上記図5に示されるように、弁装置10Aは、
進退動作が可能な作動ロッド24を備えた作動部20と、
進出する前記作動ロッド24によって押されることにより前記作動ロッド24と同方向に進出可能な第1押し部材30と、
前記第1押し部材30の軸方向と交差する方向に延び、前記第1押し部材30の軸中心CL側の端部である第1端部51aに前記第1押し部材30によって押される力点P1を有し、前記軸中心CLとは異なる側の端部である第2端部51bに支点P2を有し、前記力点P1と前記支点P2との間に作用点P3を有する、少なくとも1つのモーメントアーム51を具備する板状部材50と、
前記モーメントアーム51の前記作用点P3から力を受けることにより、前記第1押し部材30と同方向に進出可能な第2押し部材60と、
前記第2押し部材60の進退動作に従って開閉動作が可能な弁70と、
前記第1押し部材30と前記板状部材50と前記第2押し部材60とを収納する収納室77と、
前記収納室77の内部の圧力が外部の圧力を超えた場合に開くチェックバルブ80と、
を備える。
このように、力点P1と支点P2と作用点P3とを有したモーメントアーム51を、用いることによって、「てこ」の原理を採用することができる。「てこ」の原理を利用した、機械的な倍力機構を採用することにより、パイロット弁を用いることのない簡単な構成で、小さい操作力によって大きい弁70を開閉することが可能な、弁装置10Aを提供できる。
しかも、弁装置10Aは、収納室77の内部の圧力が外部の圧力を超えた場合に開くチェックバルブ80を備えている。収納室77の内部が減圧になっても、チェックバルブ80は閉鎖状態を維持するので、収納室77の内部が減圧になっても、空気が弁装置10Aの外部から収納室77へ侵入することはない。弁装置10Aを各種の装置(図示せず)に取り付けた場合に、弁装置10Aの外部から収納室77へ侵入する空気によって、各種の装置が影響を受けることはない。従って、チェックバルブ80を備える弁装置10Aによれば、各種の装置の性能を、十分に確保することができる。
一例を挙げると、弁装置10Aは緩衝器に備えることが可能である。緩衝器は、例えば鞍乗り型車両のフロントフォークに採用される。この場合に、緩衝器は、弁装置10Aの下方にポンプが位置するように、概ね垂直状態で鞍乗り型車両に搭載される。ポンプは、緩衝器のシリンダとロッドとピストンとによって構成され、油室の内部を加圧及び/又は減圧する。油室は、弁装置10Aの連通孔78を介して収納室77に連通する。緩衝器が伸び行程の場合には、ポンプは、収納室77及び油室の内部を減圧することによって、油を吸い込む。緩衝器に備えている弁装置10Aは、チェックバルブ80を有している。収納室77及び油室の内部が減圧されているときに、チェックバルブ80は閉じているので、外部の空気が、減圧された収納室77を介して油室へ侵入することはない。そのため、緩衝器が伸び行程から圧縮行程へ移行した場合に、ポンプは油室の油を十分に加圧することができる。この結果、ポンプの性能を、十分に確保することができる。
さらに、図11、上記図5、及び上記図6に示されるように、
前記板状部材50は、周方向に間隔をあけて配置された複数の前記モーメントアーム51を有し、
前記複数のモーメントアーム51の各々の前記力点P1は、前記第1押し部材30の先端部33(押し部33)によって押され、
前記第2押し部材60は、前記複数のモーメントアーム51の各々の前記作用点P3から力を受ける被作用面64を有する。
このため、力点P1や作用点P3が周方向に偏らない、安定した弁動作をさせることができる。
さらに、上記図5に示されるように、前記支点P2が配置される、前記板状部材50の環状の枠部52によって、前記複数のモーメントアーム51は、一体に連結されている。このため、複数のモーメントアーム51を一体化することによって、各モーメントアーム51の位置を正確に設定することができる。
さらに、上記図5に示されるように、前記板状部材50は、前記枠部52と前記複数のモーメントアーム51とが連結されている部位54の幅Wd1が、前記作用点P3が配置される部位55の幅Wd2よりも狭い。
従って、モーメントアーム51は、ばね性(ばね成分)を有する。図10に示されるように、作動部20の推力は、モーメントアーム51のばね性を介して弁70に伝達される。このため、比較的大きい「ばね定数」を任意に設定することができる。しかも、弁70の開閉運動特性を、作動部20側の質量とは分離することができる。従って、弁70の出入り口71a,71b(第1ポート71a及び第2ポート71b)の微妙な圧力変動や、作動部20の推力の変動に対して、応答性の高い開弁特性を得ることができる。
さらに、図10及び図12に示されるように、前記板状部材50は弾性体である。このため、モーメントアーム51が、作動ロッド24の中心線CLの方向に弾性変形し易いので、弁70をスムースに開閉動作させることができる。
さらに、図10に示されるように、前記作動部20は電磁ソレノイドである。このため、作動ロッド24が進退運動をする作動部20を、比較的簡単な構成とすることができる。
なお、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、実施例に限定されるものではない。
例えば、図8に示される変形例1の板状部材50の構成や、図9に示される変形例2の板状部材50の構成は、弁装置10Aの板状部材50にも適用することができる。
また、弁装置10,10Aは、鞍乗り型車両のフロントフォークやリヤクッションに用いることができる。
装置10,10Aは、2つ又は3つの車輪を有する鞍乗り型車両の車高調整装置に採用するのに好適である。
10 弁装置
10A 弁装置
20 作動部(電磁ソレノイド)
24 作動ロッド
30 第1押し部材
33 先端部
50 板状部材
51 モーメントアーム
51a 第1端部
51b 第2端部
52 枠部
54 枠部と複数のモーメントアームとが連結されている部位
55 作用点が配置される部位
60 第2押し部材
64 被作用面
70 弁
77 収納室
80 チェックバルブ
CL 作動ロッドの中心線(軸中心)
P1 軸中心側の一端部に有した力点
P2 他端部に有した支点
P3 力点と支点との間に有した作用点
Wd1 枠部と複数のモーメントアームが連結されている部位の幅
Wd2 作用点が配置される部位の幅

Claims (4)

  1. 進退動作が可能な作動ロッドを備えた作動部と、
    進出する前記作動ロッドによって押されることにより前記作動ロッドと同方向に進出可能な第1押し部材と、
    前記第1押し部材の軸方向と交差する方向に延び、前記第1押し部材の軸中心側の端部である第1端部に前記第1押し部材によって押される力点を有し、前記軸中心とは異なる側の端部である第2端部に支点を有し、前記力点と前記支点との間に作用点を有する、少なくとも1つのモーメントアームを具備する板状部材と、
    前記モーメントアームの前記作用点から力を受けることにより、前記第1押し部材と同方向に進出可能な第2押し部材と、
    前記第2押し部材の進退動作に従って開閉動作が可能な弁と、
    前記第1押し部材と前記板状部材と前記第2押し部材とを収納する収納室と、
    前記収納室の内部の圧力が外部の圧力を超えた場合に開くチェックバルブと、
    を備え、
    前記板状部材は、周方向に間隔をあけて配置された複数の前記モーメントアームを有し、
    前記複数のモーメントアームの各々の前記力点は、前記第1押し部材の先端部によって押され、
    前記第2押し部材は、前記複数のモーメントアームの各々の前記作用点から力を受ける被作用面を有し、
    前記支点が配置される、前記板状部材の環状の枠部によって、前記複数のモーメントアームは、一体に連結されている、
    ことを特徴とする弁装置。
  2. 前記板状部材は、前記枠部と前記複数のモーメントアームとが連結されている部位の幅が、前記作用点が配置される部位の幅よりも狭い、請求項1に記載の弁装置。
  3. 前記板状部材は弾性体である、請求項1又は請求項2に記載の弁装置。
  4. 前記作動部は電磁ソレノイドである、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の弁装置。
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