JP6645826B2 - ドア用養生具 - Google Patents

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Description

本発明は、ドア本体の保護に用いるドア用養生具に関する。
従来から、ドア本体の保護に用いるドア用養生具が知られている。例えば特許文献1にはドア本体の保護に用いるドア用養生具が記載されている。ドア用養生具は、例えばドア本体の搬送中やドア本体を備える建物の建設中において、そのドア本体を保護するために用いられている。
特開2012−202139号公報
ところで、特許文献1に記載のドア用養生具では、保護対象のドア本体に対し、そのドア本体の縦方向に二本の帯材を横方向に離間して巻き付けた後に、ドア本体の縦方向に並べて設けられる複数の板材を含む被覆材を取り付けることでドア本体に養生具を装着するように構成されている。
このようなドア用養生具では、保護対象のドア本体に養生具を装着するには、まず二本の帯材を装着するステップと、次に装着した二本の帯材に複数の板材を含む被覆材を取り付けるステップの、少なくとも2段階のステップを用いるから、装着の手間が多く掛かる問題がある。さらに、特許文献1に記載のドア用養生具では、それぞれ別々の二本の帯材と複数の板材とからなる多数の構成部材を用いるから、構成部材の保管や運搬などの管理が煩雑になる問題もある。
また、建設中には、荷物を持った作業者がドア本体の戸先側とドア枠の間を通過するから、その荷物や作業者の身体がドア本体の戸先側の領域に突き当たる懸念がある。また、施工時の足場がドア本体の近くに設置されている場合には、開いたドア本体の戸先側が足場に当たる可能性がある。つまり、従来のドア用養生具ではこのような突き当たりによりドア本体の戸先側に傷を生じやすいといえる。また、ドア用養生具を繰り返し使用する場合に、このような突き当たりによりドア用養生具の戸先側の痛みが早くなり、吊り元側が健全である場合にもドア用養生具としての寿命が短くなることも考えられる。しかし、特許文献1に記載のドア用養生具には、このような問題に対して何らの工夫も見当たらない。
また、ドア用養生具を全体的に厚くする方法も考えられるが、この場合には、ドア用養生具の質量増やコスト増の問題を生じる。このように従来のドア用養生具には、質量やコストの増加を抑えつつ、戸先側への突き当たりによるドア本体への影響を抑制する観点から改善の余地があった。
本発明の目的は、このような課題に鑑みてなされたもので、質量やコストの増加を抑えつつ、戸先側への突き当たりによるドア本体への影響を緩和しうるドア用養生具の技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のドア用養生具は、ドア本体に装着するためのドア用養生具であって、ドア本体の一方の面を覆う第1被覆部材と、ドア本体の他方の面を覆う第2被覆部材と、を備える。第1被覆部材と第2被覆部材の少なくとも一方の被覆部材の戸先側の領域には、補強部材を収容するための保持部がドア本体の取手部を避け当該取手部の上側と下側とに設けられる。
この態様によると、戸先側の領域に設けられた保持部に補強部材を保持することができるから、戸先側を補強したい場合に補強部材によって戸先側の領域を補強することができる。ドア用養生具を運搬する際には、補強部材を保持しないこともできるから、この場合は質量の増加を抑制することができる。
本発明の別の態様もまた、ドア用養生具である。このドア用養生具は、ドア本体に装着するためのドア用養生具であって、ドア本体の一方の面を覆う第1被覆部材と、ドア本体の他方の面を覆う第2被覆部材と、を備える。第1被覆部材と第2被覆部材の少なくとも一方の被覆部材は、その戸先側の領域において補強部材を保持する。
この態様によると、被覆部材の戸先側の領域において補強部材を保持するから、補強部材によって、戸先側への突き当たりによる内部への影響を緩和することができる。
本発明によれば、質量やコストの増加を抑えつつ、戸先側への突き当たりによるドア本体への影響を緩和しうるドア用養生具の技術を提供することができる。
実施形態に係るドア用養生具の折り曲げた状態の斜視図である。 実施形態に係るドア用養生具の展開図である。 図2の一部を拡大して示す拡大図である。 ドア本体に装着された実施形態のドア用養生具の斜視図である。 ドア本体に装着された実施形態のドア用養生具の正面図である。 ドア本体に装着された実施形態のドア用養生具の背面図である。 実施形態のドア用養生具の保持部を説明する説明図である。 ドア本体に装着された実施形態のドア用養生具の上部を示す拡大断面図である。 第2実施形態に係るドア用養生具の折り曲げた状態の斜視図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図1から図9を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
図1は、実施形態に係るドア用養生具100の斜視図、図2はドア用養生具100の展開図、図3は後述する上辺切り欠き部24の周辺を示す拡大図である。ドア用養生具100はドア本体の戸先側から被せられてドア本体に装着される。図4はドア本体70に装着されたドア用養生具100の斜視図、図5はその正面図、図6はその背面図である。以下、XYZ直交座標系をもとに説明する。方向Xは水平な左右方向に対応し、方向Yは水平な前後方向に対応し、方向Zは鉛直な上下方向に対応する。方向Yおよび方向Zはそれぞれ方向Xに直交する。方向Xは左方向あるいは右方向と、方向Yは前方向あるいは後方向と、方向Zは上方向あるいは下方向と表記することがある。
図1においてドア用養生具100を矢印Pの方向から視て向かって右側を右と、左側を左という。また、各図において、矢印Qの方向を被覆部材18の吊り元側と、矢印Rの方向を被覆部材18の戸先側という。
まず、図5、図6を参照してドア用養生具100が装着されるドア本体の一例であるドア本体70と、ドア本体70が取り付けられたドア枠80と、ドア本体70とドア枠80とに取り付けられるドアクローザ60とについて説明する。ドア本体70は、上辺76aと右側辺76bを含む4つの周辺と、を有する。上辺76aは上側で左右方向に延在し、右側辺76bは上辺76aの右端から下向きに延在する。ドア本体70は、吊り元側が複数(例えば3つ)のヒンジ(不図示)を介してドア枠80に支持される。ドア本体70は、右側辺76bを戸先として回動自在に設けられる。ドア本体70の戸先側の中程には、ドア本体70を開閉する際に手で掴むための取手部86が設けられている。
ドア枠80は、ドア本体70の上辺76aと右側辺76bを含む4つの周辺に対応する4つの枠を有する。ドア本体70の上辺76aに対応する上枠81aには左右方向に延在する水切部材84が設けられる。水切部材84は例えば弾性を有するゴム状の樹脂材料から形成される。水切部材84は、下向きに延伸するヒレ形状部を有しており、上枠81aの側面から垂れた水滴の上枠81aの下面への流れ込みを抑制する(図8も参照)。水切部材84は、例えば上枠81aの室外側である正面側に設けられる。
ドアクローザ60は、図6に示すようにドア本体70の上部の吊り元側に寄った位置に取り付けられる。ドアクローザ60は、例えば人によって開けられたドア本体70を自動的に閉める働きをする装置である。また、急激に閉じることがないように動作を緩慢にする機能も有する。
次に、図2の展開図を参照してドア用養生具100について説明する。ドア用養生具100は、例えばドア本体70に装着されて、ドア本体70の表面の傷付きや水濡れなどの可能性を小さくするために設けられる。ドア用養生具100は、第1被覆部材20と、第2被覆部材22と、連結部材10と、接続帯部30と、側面帯部31と、上辺切り欠き部24と、蓋部材25と、側辺切り欠き部26と、窓部34と、保持部36と、を含む。なお、第1被覆部材20と第2被覆部材22を総称するときは被覆部材18と表記する。
被覆部材18は、可とう性を有する略矩形状のシート部材で、例えば塩化ビニール製のフィルムの間にウレタンフォームなどを積層してキルティング状に加工した樹脂製の生地から形成される。被覆部材18は、このような素材から形成することによって、柔軟で折り曲げ可能で良好な防水性を実現することができる。被覆部材18には、上辺切り欠き部24、側辺切り欠き部26および窓部34が設けられている。
連結部材10は、第1被覆部材20と第2被覆部材22の上側を連結するための帯状の部材で、例えばポリエステル系の繊維を合成樹脂フィルムで包んだビニール系の素材から形成される。連結部材10は、このような素材から形成することによって、薄く形成可能で、比較的高い強度を実現することができる。連結部材10は、一端が第1被覆部材20に、他端が第2被覆部材22にそれぞれ縫い合わせにより結合される。連結部材10については後述する。
接続帯部30は、第1被覆部材20と第2被覆部材22の吊り元側を連結するための横長の帯状の部材で、例えばポリエステル系の繊維を合成樹脂フィルムで包んだビニール系の素材から形成される。接続帯部30は、このような素材から形成することによって、薄く形成可能で、比較的高い強度を実現することができる。接続帯部30は、上下方向に離間して複数(例えば5つ)設けられる。接続帯部30は、一端が第1被覆部材20と第2被覆部材22の一方に縫い合わせされて結合され、他端が第1被覆部材20と第2被覆部材22の他方に面ファスナー30aにより着脱自在に形成される。図2の例では、接続帯部30の一端は第1被覆部材20に結合され、接続帯部30の他端には面ファスナーが30a設けられている。第2被覆部材22には、接続帯部30の他端に対応する位置に面ファスナーが30aと結合する面ファスナー30bが設けられている。
側面帯部31は、第1被覆部材20と第2被覆部材22の戸先側を連結するための縦長の帯状の部材で、例えばポリエステル系の繊維を合成樹脂フィルムで包んだビニール系の素材から形成される。側面帯部31は、このような素材から形成することによって、薄く形成可能で、比較的高い強度を実現することができる。側面帯部31は、上下方向に離間して複数(例えば2つ)設けられる。側面帯部31は、一端が第1被覆部材20と第2被覆部材22の一方に縫い合わせされて結合され、他端が第1被覆部材20と第2被覆部材22の他方に面ファスナー31aにより着脱自在に形成される。図2の例では、側面帯部31の一端は第1被覆部材20に結合され、側面帯部31の他端には面ファスナーが31a設けられている。第2被覆部材22には、側面帯部31の他端に対応する位置に面ファスナーが31aと結合する面ファスナー31bが設けられている。
上辺切り欠き部24は、ドアクローザ60を逃がすために被覆部材18の上部の角部に設けられる略矩形状の切り欠き部である。上辺切り欠き部24は、被覆部材18の吊り元側に寄った領域に設けられる。ドアクローザ60は、ドア本体の一方の面に設けられ他方の面には設けられない場合が多いが、ドア用養生具100では、汎用性を高めるために、第1被覆部材20と第2被覆部材22のそれぞれに上辺切り欠き部24が設けられている。上辺切り欠き部24は、第1被覆部材20の上辺20aから下向き延びる側縁部24dと、側縁部24dの下端から第1被覆部材20の左側辺20dに向かって横向きに延びる下縁部24cと、を有している。
図3を参照して蓋部材25について説明する。なお、蓋部材25は被覆部材18に固定されるが、理解を容易にするため、蓋部材25は被覆部材18から分離した状態で示している。蓋部材25は、図3に示すように、上辺切り欠き部24を覆うための略矩形状の部材である。蓋部材25は、例えば被覆部材18と同じ素材から形成される。蓋部材25は、その下縁部25aが上辺切り欠き部24の下縁部24cの近傍に縫合によって結合される。蓋部材25は、その一方の側縁部25bには面ファスナー25cが設けられている。側縁部25bは、面ファスナー25cにより上辺切り欠き部24の側縁部24dの近傍に設けた面ファスナー25dに対して着脱自在に形成されている。
側辺切り欠き部26は、取手部86を逃がすための略矩形状の切り欠き部である。側辺切り欠き部26は被覆部材18の戸先側の中程の領域に設けられる。取手部86はドア本体の両側に設けられる場合が多く、ドア用養生具100では、第1被覆部材20と第2被覆部材22のそれぞれに側辺切り欠き部26が設けられている。側辺切り欠き部26は、上側に横方向に延在する上縁部26aと、下側に横方向に延在する下縁部26cと、側方に縦方向に延在する側縁部26bとを有する。
次に、図5及び図6を参照して窓部34について説明する。工事中のドア本体は、例えば段ボールなどから形成される梱包材88に包まれていることがある(図8も参照)。このような梱包材88の外表面には、内包するドア本体の損傷を防止するためのケアマーク89などの各種の注意書きが表示されている。このため、ドア用養生具を梱包材88に包まれたドア本体に装着した場合にも、ドア用養生具の外部からドア用養生具の内側にある梱包材88の表示を目視できることが望ましい。そこで、ドア用養生具100では、被覆部材18の中程に、内側を目視可能にするための開口である窓部34が設けられている。ドア用養生具100では、窓部34によって被覆部材18の内側にある梱包材88の表示や内部の状態を目視することができる。窓部34は、例えば矩形状に形成される。窓部34は、それぞれ離れて設けられる複数の開口を含むことができる。窓部34は、一例として、上下方向に離れて形成される複数(例えば2つ)の開口を含むことができる。それぞれの開口が小型になるから、狭い作業空間でも開口を形成することができる。窓部34は、格子状に形成されてもよい。窓部34は、第1被覆部材20と第2被覆部材22の一方に設けるようにしてもよいが、ドア用養生具100では、第1被覆部材20と第2被覆部材22の双方に設けられている。
窓部の部分で遮水の機能が不足する懸念がある。そこで、ドア用養生具100では、窓部34に透光性を有するシート35が設けられている。シート35によって窓部34の遮水の機能を補うことができる。シート35は透光性を有するビニールなどの樹脂から形成することができる。シート35は窓部34の上下左右の縁に、例えば溶着などの方法により固定される。
窓部の幅や高さが過度に小さいと、梱包材88の表示や内部の状態を十分には目視できないことがある。また、窓部の幅や高さが過度に大きいと、ドア用養生具の強度が不足する懸念がある。そこで、ドア用養生具100では、窓部34の幅W1が被覆部材18の幅W2の50%から80%の範囲に形成されている。また、ドア用養生具100では、窓部34の高さH1が被覆部材18の高さH2の50%から80%の範囲に形成されている(図2を参照)。このように構成することで、内部を目視できる範囲を広く確保しながら、実用的な耐久性を実現することができる。
次に、図7を参照して保持部36について説明する。図7は、ドア用養生具100の保持部36を説明する説明図である。図7は、ドア用養生具100の第1被覆部材20のドア本体70に面する側の一部を示している。荷物を持った作業者は、ドア本体70の戸先側とドア枠80の間を通過するから、その荷物や作業者の身体がドア本体70の戸先側の領域に突き当たることが考えられる。また、施工時の足場がドア本体70の近くに設置されている場合が多く、この場合、開いた戸先側が足場に突き当たる可能性がある。このため、被覆部材18の戸先側の領域はこのような突き当たりに対するダメージを緩和できることが望ましい。そこで、ドア用養生具100では、被覆部材18の戸先側の領域に補強部材50を保持するための保持部36が設けられている。補強部材50は、例えば紙製またはプラスチック製の段ボールなどから形成できる。ドア用養生具100は、被覆部材18の戸先側に保持部36を有するから、保持部36に補強部材50を保持して突き当たりに対するダメージを緩和することができる。
被覆部材18の側辺切り欠き部26の上側と下側の領域に荷物や作業者の身体が突き当たることが多い。そこで、ドア用養生具100では、保持部36は、側辺切り欠き部26の上側と下側の少なくとも一方に設けられている。被覆部材18の側辺切り欠き部26の上側と下側の少なくとも一方の領域に補強部材50を保持して、側辺切り欠き部26の周辺を補強することができる。
保持部は補強部材を出し入れできることが望ましい。そこで、ドア用養生具100では、保持部36は、板状の補強部材50を収容できる袋状の部分36bを含んでいる。状況や用途に応じて、補強したい場合には保持部36に補強部材50を挿し入れ、そうでない場合には保持部36から補強部材50を抜き出すことができる。袋状の部分36bは、例えば被覆部材18の内側の面に矩形状のシートを重ね、当該シートの3辺を被覆部材18に縫い合わせることで形成することができる。補強部材50は非縫合の1辺を入口として、そこから挿し入れることができる。特に、ドア用養生具100では、被覆部材18の内側の面(ドア本体70に面する側の面)に袋状の部分36bを含む保持部36が設けられているから、保持部36によるドア用養生具100の外観への影響を小さくできる。
作業現場の事情によっては、補強部材を作成して保持部に保持させる手間を省きたい場合がある。そこで、ドア用養生具100では、第1被覆部材20と第2被覆部材22の少なくとも一つには、補強部材50を保持した状態で提供することができる。
(連結部材)
次に、図8を参照して連結部材10について説明する。図8は、ドア本体70に装着されたドア用養生具100の上部を示す拡大断面図である。図8は図5のA−A線に沿って切断した縦断面の上側の一部を示している。ドア枠80の上枠81aには左右方向(方向X)に延在する水切部材84が設けられる(図5も参照)。水切部材84の下端84aは、通常のドア本体70の使用時にドア本体70と接触しないように、ドア本体70の上辺76aの上端70eから所定の隙間(例えば1.9mm)を開けて設けられる。しかし、ドア用養生具が装着された場合には、ドア本体70の上端70eと水切部材84の下端84aとの間にドア用養生具の連結部材が介在する。連結部材がこの隙間以上に膨らむと、ドア本体70を開閉する際に、連結部材が水切部材84の下端84aと擦れて水切部材84が変形することがある。そこで、ドア用養生具100では、図8に示すように、ドア本体70の上側にて第1被覆部材20と第2被覆部材22とに架設される連結部材10を備え、連結部材10は、ドア本体70と水切部材84の間の隙間より薄く形成されている。連結部材10が、ドア本体70の上端70eと水切部材84の下端84aの間の隙間より薄く形成されるから、ドア本体70に装着された状態で連結部材10が水切部材84の下端84aと接触する可能性を低くすることができる。下端84aと接触する可能性を低くする観点から、連結部材10の厚みは、1mm以下が好ましく、0.7mm以下はより好ましく、0.5mm以下はさらに好ましい。連結部材10の強度を維持する観点から、連結部材10の厚みは0.1mm以上が好ましい。
連結部材10が水切部材84と接触する可能性は低い方が望ましい。そこで、ドア用養生具100では、連結部材10は、図2に示すように、それぞれ距離を隔てて設けられる第1部分12と、第2部分14と、第3部分16と、を含んでいる。連結部材10を複数(例えば3つ)に分割して距離を隔てて設けることで連結部材10の実質的な幅が小さくなり、連結部材10が水切部材84と接触する可能性を小さくすることができる。
図3を参照する。ドア本体70に装着された状態のドア用養生具100では、上辺切り欠き部24の下縁部24cの吊り元側の角部24fや側縁部24dの上側の角部24gがその自重で手前側にめくれて垂れ下がることがある。角部24fや角部24gが垂れ下がるとその部分でドア本体70の露出が増えてその部分で防水機能が低下することがある。また角部が垂れ下がる状態は外観上で好ましいとはいえない。そこで、ドア用養生具100では、図3に示すように、第1部分12は、下縁部24cの下側で側縁部24dから離れた位置に固定され、第2部分14は、上辺20aの側縁部24dに寄った位置に固定され、第3部分16は、上辺20aの側縁部24dから離れた位置に固定されている。特に、第1部分12は下縁部24cの角部24fに固定され、第2部分14は側縁部24dの角部24gに固定され、第3部分16は戸先側の端の角部24hに固定されている。このように構成することによって、角部24fや角部24gの垂れ下がりを抑制することができる。
被覆部材18がドア本体70の上端70eから上側に突き出ると、被覆部材18が水切部材84の下端84aに接触することがある。そこでドア用養生具100では、連結部材10の第1被覆部材20の上辺20aから第2被覆部材22の上辺22aまでの長さ寸法Lはドア本体70の厚み寸法より大きく形成されている。特に、連結部材10の長さ寸法Lは、ドア本体70の厚み寸法より、例えば30mmから70mmの範囲で大きくしてもよい。例えば、ドア本体70の厚み寸法が40mmから60mmの範囲である場合に、長さ寸法Lは70mmから130mmの範囲に形成することができる。ドア用養生具100では、連結部材10の長さ寸法Lは90から110mmの範囲に形成されている。
次に、ドア用養生具100をドア本体70に装着する方法の一例について説明する。まず、運搬用に折り畳まれていたドア用養生具100を図2の様に展開する。次に、第1被覆部材20と第2被覆部材22が対面するように、それらの上側を上にして持ち上げる。次に、第1被覆部材20と第2被覆部材22とでドア本体70を挟むように、ドア本体70の戸先側からドア本体70に被せる。この際、連結部材10がドア本体70の上端部を跨ぐように作業する。次に、接続帯部30の他端をドア本体70の外側から挿し入れて、第1被覆部材20の面ファスナー30bに面ファスナーが30aを結合する。次に、側面帯部31の他端をドア本体70の外側に巻き付けて第2被覆部材22の面ファスナー31bに面ファスナー31aを結合する。
次に、本発明の実施の形態のドア用養生具100の特徴を説明する。
ドア用養生具100では、被覆部材18の戸先側の領域に補強部材50を保持するための保持部36が設けられているから、保持部36に補強部材50を保持して被覆部材18の戸先側の領域を補強することができる。
ドア用養生具100では、被覆部材18にドア本体70の取手部86を逃げるための側辺切り欠き部26が設けられ、保持部36は側辺切り欠き部26の上側と下側の少なくとも一方に設けられているから、保持部36に補強部材50を保持して側辺切り欠き部26の周辺を補強することができる。
ドア用養生具100では、保持部は、板状の補強部材を収容する袋状の部分を含んでいるから、保持部36に補強部材50を挿し入れことで補強することができ、運搬時などでは、保持部36から補強部材50を抜き出して軽量化することができる。
次に、図9を参照して本発明の第2実施形態のドア用養生具200について説明する。図9は、第2実施形態に係るドア用養生具200の折り曲げた状態の斜視図である。図9は図1に対応する。ドア用養生具200は、ドア用養生具100に対して、連結部材10が第2部分14および第3部分16に代えて連続部分28を含む点で異なり、他の構成は同様である。したがって重複する説明は省略する。連続部分28は、上辺切り欠き部24の側縁の近傍から戸先側の端に架けて連続して設けられる。ドア用養生具200は連続部分28を有することによりドア用養生具200の戸先側の下ズレを抑えることができる。ドア用養生具200は、ドア用養生具100と共通する構成を備えることによって既述したドア用養生具100の特徴を有している。
以上、本発明の実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求の範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
説明に使用した図面では、部材の関係を明瞭にするために一部の部材の断面にハッチングを施しているが、当該ハッチングはこれらの部材の素材や材質を制限するものではない。
10 連結部材、 12 第1部分、 14 第2部分、 16 第3部分、
18 被覆部材、 20 第1被覆部材、 20b 右側辺、
22 第2被覆部材、 24 上辺切り欠き部、 24c 下縁部、
24d 側縁部、 26 側辺切り欠き部、 30 接続帯部、
31 側面帯部、 34 窓部、 35 シート、 36 保持部、
50 補強部材、 60 ドアクローザ、 70 ドア本体、
80 ドア枠、 84 水切部材、 86 取手部、 88 梱包材、
89 ケアマーク、 100 ドア用養生具、 200 ドア用養生具。

Claims (4)

  1. ドア本体に装着するためのドア用養生具であって、
    前記ドア本体の一方の面を覆う第1被覆部材と、
    前記ドア本体の他方の面を覆う第2被覆部材と、
    を備え、
    前記第1被覆部材と前記第2被覆部材の少なくとも一方の被覆部材の戸先側の領域には、補強部材を収容するための保持部が前記ドア本体の取手部を避け当該取手部の上側と下側とに設けられることを特徴とするドア用養生具。
  2. 前記保持部は、板状の補強部材を出し入れできる袋状の部分を含むことを特徴とする請求項1に記載のドア用養生具。
  3. 前記一方の被覆部材には、前記ドア本体の取手部の上側と下側とに設けられる前記保持部の間に当該取手部を逃げるための側辺切り欠き部が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のドア用養生具。
  4. 前記第1被覆部材と前記第2被覆部材の少なくとも一方の被覆部材に、当該被覆部材の内側を目視可能な矩形状の開口である窓部が設けられ、
    前記保持部は前記窓部の戸先側に隣接して配置され、
    上下方向において、前記ドア本体の取手部の上側に設けられた前記保持部の上下範囲は、前記窓部の上端位置を含み、前記ドア本体の取手部の下側に設けられた前記保持部の上下範囲は、前記窓部の下端位置を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のドア用養生具。
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