JP6643723B2 - 情報処理端末及びヒンジユニット - Google Patents

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Description

本明細書開示の発明は、情報処理端末及びヒンジユニットに関する。
従来、例えば、ノート型やクラムシェル型と称されるパーソナルコンピュータ(Personal Computer:PC)等の情報処理端末が知られている。このような情報処理端末は、ヒンジユニットを介して表示部筐体と本体部筐体とを開閉可能に接続しており、表示部筐体から引き出されたケーブルが、本体部筐体に引き込まれることがある。このような場合に、ヒンジユニットを通過する配線ルートに沿ってケーブルを配線する提案がされている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2007−249901号公報 特開2008−250635号公報
ところで、従来、例えば、表示部筐体内に配置されるケーブルを固定する際に、ヒンジユニットが備えるブラケットと、表示部筐体のリアカバーとの間にケーブルを通過させた状態でブラケットをリアカバーに固定することがあった。しかしながら、ブラケットをリアカバーにネジ止めするときに、適切な位置にケーブルを誘導しなければ、ケーブルがブラケットとリアカバーとの間を通過できず、噛み込まれる可能性があり、組立作業が困難なものとなっていた。特許文献1や特許文献2は、いずれも、表示部筐体の外側におけるケーブルルーティングを行っており、表示部筐体の内部におけるケーブルの噛み込みを回避することは考慮されていなかった。
1つの側面では、本明細書開示の情報処理端末及びヒンジユニットは、筐体内におけるケーブルルーティングを容易に行うことを課題とする。
本明細書開示の情報処理端末は、第1の筐体と、第2の筐体と、前記第1の筐体と、前記第2の筐体を開閉可能に接続するヒンジユニットと、を、備え、前記第1の筐体は、前記ヒンジユニットが備えるブラケットが取り付けられ、それぞれネジ穴を有する少なくとも2つのネジ止め部を備えると共に、前記ネジ穴の間に向かう凹状の空間を有するボス部を備え、前記ブラケットは、少なくとも前記ボス部が備える2つのネジ止め部に対応するネジ穴を備え、前記ボス部に取り付けられた状態となるときに、前記ボス部が有する前記空間に対応する位置に、前記第1の筐体内に設置されるケーブルを掛止する切欠き部を備える。
本明細書開示のヒンジユニットは、第1の筐体と、第2の筐体を開閉可能に接続するヒンジユニットであって、少なくとも2つ以上のネジ穴を備え、縁部から前記ネジ穴の間に向かって延びる切欠き部を備えたブラケットを備える。前記切欠き部の底部は、前記ブラケットの前記切欠き部の開口部が位置する縁側において2つの前記ネジ穴の周縁を結んだ接線よりも奥側に配置される。
本明細書開示の情報処理端末及びヒンジユニットによれば、筐体内におけるケーブルルーティングを容易に行うことができる。
図1は第1実施形態の情報処理端末の斜視図である。 図2は第1実施形態の情報処理端末が備える表示部筐体の斜視図である。 図3は第1実施形態の情報処理端末が備える表示部筐体の分解斜視図である。 図4は第1実施形態の情報処理端末が備える表示部筐体からフロントカバーを取り去った状態を示す斜視図である。 図5は第1実施形態の左側の表示部側ブラケットの周囲を拡大して示す説明図である。 図6は第1実施形態の左側の表示部側ブラケットの周囲を拡大して示す説明図である。 図7(A)は第1実施形態の左側の表示部側ブラケットを取り外した状態を示す説明図であり、図7(B)はボス部を示す説明図である。 図8は第1実施形態の表示部側ブラケットの斜視図である。 図9は第1実施形態の表示部側ブラケットの斜視図である。 図10(A)〜(F)は第1実施形態の表示部側ブラケットの6面図である。 図11(A)は第2実施形態の表示部側ブラケットの概略構成を示す説明図であり、図11(B)は第2実施形態の表示部側ブラケットの変形例の概略構成を示す説明図である。 図12は第3実施形態の表示部側ブラケットの概略構成を示す説明図である。 図13は第4実施形態の表示部側ブラケットの概略構成を示す説明図である。 図14は第5実施形態の表示部側ブラケットの概略構成を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては、説明の都合上、実際には存在する構成要素が省略されていたり、寸法が実際よりも誇張されて描かれていたりする場合がある。
(第1実施形態)
まず、図1〜図10を参照して、第1実施形態の情報処理端末1について説明する。図1は第1実施形態の情報処理端末の斜視図である。図2は第1実施形態の情報処理端末が備える表示部筐体の斜視図である。図3は第1実施形態の情報処理端末が備える表示部筐体の分解斜視図である。図4は第1実施形態の情報処理端末が備える表示部筐体からフロントカバーを取り去った状態を示す斜視図である。図5は第1実施形態の左側の表示部側ブラケットの周囲を拡大して示す説明図である。図6は第1実施形態の左側の表示部側ブラケットの周囲を拡大して示す説明図である。図7(A)は第1実施形態の左側の表示部側ブラケットを取り外した状態を示す説明図であり、図7(B)はボス部を示す説明図である。図8は第1実施形態の表示部側ブラケットの斜視図である。図9は第1実施形態の表示部側ブラケットの斜視図である。図10(A)〜(F)は第1実施形態の表示部側ブラケットの6面図である。図10(A)は平面図、図10(B)は正面図、図10(C)は背面図、図10(D)は左側面図、図10(E)は右側面図、図10(F)は底面図である。
本実施形態における情報処理端末1は、いわゆるノートPCであり、図1に示すように、表示部筐体2と本体部筐体3とを備えている。また、表示部筐体2は、図2乃至図4に示すように、液晶ディスプレイ2a、リアカバー2b及びフロントカバー2cを備えている。すなわち、液晶ディスプレイ2aを収容したリアカバー2bにフロントカバー2cを装着することで、表示部筐体2が形成されている。表示部筐体2は、第1の筐体の一例である。図4を参照すると、表示部筐体2内には、アンテナ11が配置されており、アンテナ線11aがリアカバー2bの縁部に沿って配線されている。表示部筐体2は、第2の筐体の一例である本体部筐体3と左側ヒンジ部4L及び右側ヒンジ部4Rを介して開閉可能に接続されている。左側ヒンジ部4Lは、ヒンジユニット4L1とヒンジユニット4L1を覆うヒンジカバー4L2を含む。右側ヒンジ部4Rも同様に、ヒンジユニット4R1とヒンジカバー4R2を含む。ヒンジカバー4L2及び4R2は、それぞれヒンジユニット4R1、4L1を覆っているのみであるため、表示部筐体2と本体部筐体3とは、ヒンジユニット4R1及び4L1によって開閉可能に接続されている。なお、本体部筐体3の内部には、マザーボード等が収納されている。本体部筐体3には、キーボード等が配置されている。
左側ヒンジ部4Lに含まれるヒンジユニット4L1は、例えば、図3を参照すると、表示部側ブラケット5L、軸部材6L及び本体部側ブラケット7Lを含む。右側ヒンジ部4Rに含まれるヒンジユニット4R1も、同様に、表示部側ブラケット5R、軸部材6R及び本体部側ブラケット7Rを含む。なお、図4において、左側ヒンジ部4Lに含まれる本体部側ブラケット7Lは省略されている。
ヒンジユニット4L1は、表示部側ブラケット5Lが表示部筐体2のリアカバー2bにネジ止めされることで、表示部筐体2に取り付けられる。リアカバー2bには、ボス部8L、ボス部8Rが設けられている。
図7(A)及び図7(B)を参照すると、ボス部8Lは、ヒンジユニット4L1が備える表示部側ブラケット5Lが取り付けられる2つのネジ止め部、すなわち、第1ネジ止め部8L1と第2ネジ止め部8L2を含む。すなわち、第1ネジ止め部8L1と第2ネジ止め部8L2は、リアカバー2bの内側に、フロントカバー2c側に突出するように一体に設けられ、ボス部8Lを形成している。第1ネジ止め部8L1には、ネジ穴8L11が設けられており、第2ネジ止め部8L2には、ネジ穴8L21が設けられている。そして、ボス部8Lには、2つのネジ穴8L11とネジ穴8L21の間に向かう凹状の空間8L3が形成されている。空間8L3には、後に詳説するように、ケーブル10aが収納される。
ボス部8Rも、リアカバー2bの内側に、フロントカバー2c側に突出するように設けられている。ボス部8Rに含まれる第1ネジ止め部、第2ネジ止め部及び切れ込み部は、ボス部8Lと同様であるので、その詳細な説明は省略する。
なお、本実施形態のリアカバー2bは、一つのヒンジユニットに対して、2つのネジ止め部を備えているが、ネジ止め部の数は、これに限定されず、3つ以上であってもよい。
図8乃至図10を参照すると、ヒンジユニット4L1は、表示部側ブラケット5Lを備える。表示部側ブラケット5Lは、平板状の固定部5L1を備える。固定部5L1は、ボス部8Lが備える第1ネジ止め部8L1が備えるネジ穴8L11に対応する第1ネジ穴5L31と、ボス部8Lが備える第2ネジ止め部8L2が備えるネジ穴8L21に対応する第2ネジ穴5L32を備える。第1ネジ穴5L31と第2ネジ穴5L32には、図7(A)に示すようにネジ9が挿通される。これにより、ヒンジユニット4L1が、ボス部8Lに装着される。表示部側ブラケット5Lは、ボス部8Lに取り付けられた状態となるときに、ボス部8Lが有する空間8L3に対応する位置に切欠き部5L11を備えている。この切欠き部5L11には、ケーブル10aが掛止される。
固定部5L1は、概ね矩形であり、その長手方向の縁部に切欠き部5L11の開口部が位置している。本実施形態の切欠き部5L11は、縁部に対し、斜めに延びている。切欠き部5L11が延びる方向は、ケーブル10aの配線の態様に応じて適宜変更することができる。
ヒンジユニット4L1は、切欠き部5L11の開口部に押え部5L12を備えている。押え部5L12は、切欠き部5L11が延びる方向と反対方向に突出している。押え部5L12は、ヒンジユニット4L1がボス部8Lに取り付けられた状態となるときに、表示部筐体2のリアカバー2bとの間でケーブル10aを挟持する。これにより、ケーブル10aの浮き上がりを抑制することができる。
ここで、ケーブル10aについて説明する、本実施形態におけるケーブル10aは、コネクタ10から延びている。コネクタ10は、ボス部8Lの近傍に挿し込まれており、ケーブル10aは、表示部筐体2の中心部方向に向かってルーティングされている。本実施形態では、このようなケーブル10aは、切欠き部5L11に掛止される。ケーブル10aを避けた状態でヒンジユニット4L1をボス部8Lにネジ止めし、その後、切欠き部5L11にケーブル10aを掛止する。このようにすることで、ケーブル10aの噛み込みを回避することができる。または、ケーブル10aを切欠き部5L11に掛止した状態で、ヒンジユニット4L1をボス部8Lにネジ止めしてもよい。切欠き部5L11は、ボス部8Lが有する空間8L3に対応させて設けられているため、切欠き部5L11に掛止されたケーブル10aは、空間8L3内に収納された状態となる。この点も、ケーブル10aの噛み込みの抑制に寄与する。
図8乃至図9を参照すると、表示部側ブラケット5Lは、固定部5L1の端部に立設した軸受部5L2を備える。軸受部5L2には、軸部材6Lが取り付けられる取付穴が形成されている。この取付穴の中心点が、軸部材6Lの中心軸線と一致する。軸部材6Lには、本体部側ブラケット7Lが取り付けられる。本体部側ブラケット7Lは、本体部筐体3に取り付けられる。これにより、表示部筐体2と本体部筐体3とが開閉可能に接続される。
なお、右側ヒンジ部4Rのヒンジユニット4R1も概ね同様の構成であるので、その詳細な説明は省略する。
(第2実施形態)
つぎに、第2実施形態につき、図11(A)及び図11(B)を参照しつつ、説明する。図11(A)は第2実施形態の表示部側ブラケットの概略構成を示す説明図であり、図11(B)は第2実施形態の表示部側ブラケットの変形例の概略構成を示す説明図である。なお、以下の実施形態は、いずれも第1実施形態と比較して表示部側ブラケットの形状等が異なっている。従って、以下の説明では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図11(A)を参照すると、表示部側ブラケット20は、固定部21と、これに連設された軸受部22を備えている。平板状の固定部21は、概ね矩形であり、長手方向に沿って設けられた第1ネジ穴25と第2ネジ穴26を備えている。さらに、固定部21の長手方向に沿う縁部21aに開口部が位置する切欠き部23が設けられている。また、押え部24が設けられている。ここで、切欠き部23の深さについて説明する。図11(A)に示す表示部側ブラケット20では、切欠き部23の底部23aの位置が、ほぼ、接線L1の位置と一致している。ここで、接線L1は、切欠き部23の開口部が位置する縁部21aに近い側において、第1ネジ穴25上の点25P1と第2ネジ穴26上の点26P1を通過する線分である。
一方、図11(B)に示す表示部側ブラケット30では、表示部側ブラケット20の切欠き部23に代えて切欠き部27が設けられており、その底部27aは、接線L1よりも奥側まで延びている。すなわち、切欠き部27の底部27aは、固定部21の切欠き部27の開口部27bが位置する縁側において第1ネジ穴25の周縁と第2ネジ穴26の周縁を結んだ接線L1よりも奥側に配置されている。
図11(A)に示す表示部側ブラケット20が備える切欠き部23もケーブル10aを掛止することができるが、図11(B)に示す表示部側ブラケット30が備える切欠き部27よりも浅い。切欠き部23や切欠き部27は、空間8L3に対応する位置に設けられており、掛止されたケーブル10aが空間8L3に収納されるようになっている。ケーブル10aの径が細い場合はよいが、ケーブル10aの径がある程度太い場合は、切欠き部27のような深さを備える方が好ましい。また、ケーブル10aの径が細い場合であっても、切欠き部27のような深さを備えていれば、ケーブル10aを適切に掛止し、保持することができる。
(第3実施形態)
つぎに、第3実施形態につき、図12を参照しつつ説明する。図12は第3実施形態の表示部側ブラケットの概略構成を示す説明図である。
図12を参照すると、表示部側ブラケット40は、固定部41と、これに連設された軸受部42を備えている。平板状の固定部41は、概ね矩形であり、長手方向に沿って設けられた第1ネジ穴45と第2ネジ穴46を備えている。さらに、固定部41の長手方向に沿う縁部41aに開口部43bが位置する切欠き部43が設けられている。また、押え部44が設けられている。
ここで、表示部側ブラケット40が第2実施形態の表示部側ブラケット20や表示部側ブラケット30と異なる点は、第1ネジ穴45と第2ネジ穴46の配置である。第2実施形態では、第1ネジ穴25と第2ネジ穴26は、軸受部22を通過する回転軸線方向に沿って配置されていた。これに対し、第3実施形態では、第2ネジ穴46が第1ネジ穴45よりも縁部41aから離れた位置に設けられている。これにより、切欠き部43の開口部43bが位置する縁部41aに近い側において、第1ネジ穴45上の点45P1と第2ネジ穴46上の点46P1を通過する接線L3は、回転軸線AX1に対して傾いている。
第1ネジ穴45と第2ネジ穴46とが、ずらして配置されている表示部側ブラケット40において、切欠き部43の底部43aは、接線L3を超えているだけでなく、接線L4も奥側に位置している。ここで、接線L4は、縁部41aからより離れた位置に配置された第2ネジ穴46の周縁上の点46P1を通過し、ヒンジユニットの回転軸線AX1と平行をなす線分である。このように、第1ネジ穴45と第2ネジ穴46との並び方向が回転軸線AX1に対して傾いている場合、これに対応して、ボス部が備える第1ネジ止め部と第2ネジ止め部の並び方向も回転軸線AX1に対して傾いた状態とされている。このような場合に、第1ネジ止め部と第2ネジ止め部との間に形成されている空間にケーブル10aを適切に収納するためには、切欠き部43はできるだけ深く設けられていることが都合がよい。このため、本実施形態のように、切欠き部43の底部43aの位置を接線L4よりも奥側に配置するようにすれば、切欠き部43に掛止されたケーブル10aをボス部が有する空間内に収納することができる。これにより、ケーブル10aの噛み込みを回避し、表示部筐体2内にケーブルルーティングを容易に行うことができる。
(第4実施形態)
つぎに、第4実施形態につき、図13を参照しつつ説明する。図13は第4実施形態の表示部側ブラケットの概略構成を示す説明図である。
第4実施形態の表示部側ブラケット50は、固定部51と、これに連設された軸受部52を備えている。平板状の固定部51は、概ねL字状の形状を有している。そして、回転軸線AX1が延びる方向に沿って第1ネジ穴55と第2ネジ穴56とが並列している。また、回転軸線AX1と直行する方向に沿って第1ネジ穴55と第3ネジ穴57とが並列している。ここで、第1ネジ穴55と第2ネジ穴56との間隔w1は第1ネジ穴55と第3ネジ穴57との間隔w2よりも狭い。そして、間隔が狭い第1ネジ穴55と第2ネジ穴56との間に切欠き部53が設けられている。
ネジ穴間の間隔が広がると、これに対応するボス部が一体に成形されず、ボス部に空間が形成された態様が採用されないことが想定される。第4実施形態の表示部側ブラケット50が装着されるボス部は、第1ネジ穴55に対応する第1ネジ止め部と、第2ネジ穴56に対応する第2ネジ止め部とが一体とされて形成されている。そこで、本実施形態では、第1ネジ穴55と第2ネジ穴56との間に切欠き部53が形成されている。
(第5実施形態)
つぎに、第5実施形態につき、図14を参照しつつ説明する。図14は第5実施形態の表示部側ブラケットの概略構成を示す説明図である。
表示部側ブラケット60は、固定部61と、これに連設された軸受部62を備えている。平板状の固定部61は、概ね矩形であり、長手方向に沿って設けられた第1ネジ穴65と第2ネジ穴66を備えている。さらに、固定部61の長手方向に沿う縁部に開口部が位置する切欠き部63が設けられている。切欠き部63の開口部は、縮径部63aとなっている。そして、奥側が拡径部63bとなっている。このような切欠き部63にケーブル10aを掛止させるときは、ケーブル10aを押し込むことで、縮径部63aを通過させる。これにより、ケーブル10aは、脱落し難くなり、噛み込みを回避することができる。なお、一旦、縮径部63aと通過したケーブル10aは、拡径部63b内に保持されることになる。このため、ケーブル10aに加わる負荷が軽減される。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)
第1の筐体と、
第2の筐体と、
前記第1の筐体と、前記第2の筐体を開閉可能に接続するヒンジユニットと、
を、備え、
前記第1の筐体は、前記ヒンジユニットが備えるブラケットが取り付けられ、それぞれネジ穴を有する少なくとも2つのネジ止め部を備えると共に、前記ネジ穴の間に向かう凹状の空間を有するボス部を備え、
前記ブラケットは、少なくとも前記ボス部が備える2つのネジ止め部に対応するネジ穴を備え、前記ボス部に取り付けられた状態となるときに、前記ボス部が有する前記空間に対応する位置に、前記第1の筐体内に設置されるケーブルを掛止する切欠き部を備えた、
情報処理端末。
(付記2)
前記ヒンジユニットは、前記ボス部に取り付けられた状態となるときに、前記第1の筐体との間で前記ケーブルを挟持する前記ケーブルの押え部を備える付記1に記載の情報処理端末。
(付記3)
前記切欠き部の底部は、前記ブラケットの前記切欠き部の開口部が位置する縁側において2つの前記ネジ穴の周縁を結んだ接線よりも奥側に配置された付記1又は2に記載の情報処理端末。
(付記4)
前記切欠き部の底部は、前記ブラケットの前記切欠き部の開口部が位置する縁側において、前記ネジ穴の周縁を通過し、前記ヒンジユニットの回転軸線と平行をなす接線よりも奥側に配置された付記1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理端末。
(付記5)
前記ブラケットは、3つ以上のネジ穴を備え、前記切欠き部は、前記ネジ穴のうち、最も間隔が狭いネジ穴間に設けられた付記1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理端末。
(付記6)
前記切欠き部は、開口部に縮径部を備えた付記1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理端末。
(付記7)
第1の筐体と、第2の筐体を開閉可能に接続するヒンジユニットであって、
少なくとも2つ以上のネジ穴を備え、縁部から前記ネジ穴の間に向かって延びる切欠き部を備えたブラケットを備えるヒンジユニット。
(付記8)
ケーブルの押え部をさらに備える付記7に記載のヒンジユニット。
(付記9)
前記切欠き部の底部は、前記ブラケットの前記切欠き部の開口部が位置する縁側において2つの前記ネジ穴の周縁を結んだ接線よりも奥側に配置された付記7又は8に記載のヒンジユニット。
(付記10)
前記切欠き部の底部は、前記ブラケットの前記切欠き部の開口部が位置する縁側において、前記ネジ穴の周縁を通過し、前記ヒンジユニットの回転軸線と平行をなす接線よりも奥側に配置された付記7乃至9のいずれか1項に記載のヒンジユニット。
(付記11)
前記ブラケットは、3つ以上のネジ穴を備え、前記切欠き部は、前記ネジ穴のうち、最も間隔が狭いネジ穴間に設けられた付記7乃至10のいずれか1項に記載のヒンジユニット。
(付記12)
前記切欠き部は、開口部に縮径部を備えた付記7乃至11のいずれか1項に記載のヒンジユニット。
1 情報処理端末
2 表示部筐体
2a 液晶ディスプレイ
2b リアカバー
2c フロントカバー
3 本体部筐体
4L 左側ヒンジ部
4L1 ヒンジユニット
5L、20、30、40、50、60 表示部側ブラケット
5L1、21、41、51、61 固定部
5L11、23、27、43、53、63 切欠き部
5L12 押え部
5L2 軸受部
5L31、25、45、55、65 第1ネジ穴
5L32、26、46、56、66 第2ネジ穴
8L ボス部
8L1 第1ネジ止め部
8L11 ネジ穴
8L2 第2ネジ止め部
8L21 ネジ穴
8L3 空間
4R 右側ヒンジ部
4R1 ヒンジユニット
5R 表示部側ブラケット
6R 軸部材
7R 本体部側ブラケット
8R ボス部
10a ケーブル

Claims (7)

  1. 第1の筐体と、
    第2の筐体と、
    前記第1の筐体と、前記第2の筐体を開閉可能に接続するヒンジユニットと、
    を、備え、
    前記第1の筐体は、前記ヒンジユニットが備えるブラケットが取り付けられ、それぞれネジ穴を有する少なくとも2つのネジ止め部を備えると共に、前記ネジ穴の間に向かう凹状の空間を有するボス部を備え、
    前記ブラケットは、少なくとも前記ボス部が備える2つのネジ止め部に対応するネジ穴を備え、前記ボス部に取り付けられた状態となるときに、前記ボス部が有する前記空間に対応する位置に、前記第1の筐体内に設置されるケーブルを掛止する切欠き部を備えた、情報処理端末。
  2. 前記ヒンジユニットは、前記ボス部に取り付けられた状態となるときに、前記第1の筐体との間で前記ケーブルを挟持する前記ケーブルの押え部を備える請求項1に記載の情報処理端末。
  3. 前記切欠き部の底部は、前記ブラケットの前記切欠き部の開口部が位置する縁側において2つの前記ネジ穴の周縁を結んだ接線よりも奥側に配置された請求項1又は2に記載の情報処理端末。
  4. 前記切欠き部の底部は、前記ブラケットの前記切欠き部の開口部が位置する縁側において、前記ネジ穴の周縁を通過し、前記ヒンジユニットの回転軸線と平行をなす接線よりも奥側に配置された請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理端末。
  5. 前記ブラケットは、3つ以上のネジ穴を備え、前記切欠き部は、前記ネジ穴のうち、最も間隔が狭いネジ穴間に設けられた請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理端末。
  6. 前記切欠き部は、開口部に縮径部を備えた請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理端末。
  7. 第1の筐体と、第2の筐体を開閉可能に接続するヒンジユニットであって、
    少なくとも2つ以上のネジ穴を備え、縁部から前記ネジ穴の間に向かって延びる切欠き部を備えたブラケットを備え
    前記切欠き部の底部は、前記ブラケットの前記切欠き部の開口部が位置する縁側において2つの前記ネジ穴の周縁を結んだ接線よりも奥側に配置される、
    ヒンジユニット。
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