JP6639685B2 - 空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パワーモジュールを冷却する冷却器を備えた空気調和装置に関する。
従来より、空気調和装置は、スイッチング素子を含むインバータ等のパワーデバイスを備え、圧縮機等に電力を供給する電力変換装置を有している。パワーデバイスは、通電時に発熱し高温となるため、空気調和装置には、冷媒回路を流れる冷媒によってパワーデバイスを冷却する冷媒冷却器が設けられている。
ただし、冷媒冷却器は、自身の配管を流れる冷媒の量が減少し、冷媒不足となった場合、パワーデバイスの温度が上昇し、パワーデバイスの破壊又は異常停止に繋がり得る。そこで、例えば特許文献1の空気調和装置は、冷媒冷却器への冷媒流量が減少し、冷媒不足となったとき、パワーデバイスの保護制御としてインバータを停止させる。
ところで、例えば冷媒冷却器の配管とプレート部との密着状態は、圧縮機の振動などによって劣化することがある。また、市場における電力変換装置のサービス時に不備があり、冷媒冷却器の配管とプレート部との密着状態が十分でないこともある。このように、冷媒冷却器の配管とプレート部との密着状態に不具合が生じていると、熱抵抗が高くなり、パワーデバイスの温度を十分に低下させることができなくなる。すなわち、冷媒冷却器は、上記のような密着状態の不具合なども含め、何らかの異常が生じると、冷却機能が失われることがある。
特開2014−119166号公報
空気調和装置は、冷媒冷却器の冷却機能が失われると、電力変換装置に搭載されているパワーモジュールの温度が上昇してしまい、温度の異常を検知したときに停止するという課題がある。しかしながら、特許文献1の空気調和装置は、冷媒冷却器に何らかの異常の兆候が現れていたとしても、冷媒冷却器に流れる冷媒量が一定であれば、冷媒冷却器の異常の兆候を検出することができない。このため、冷媒冷却器の異常の兆候を精度よく検出する空気調和装置が望まれている。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、冷媒冷却器の異常の兆候を精度よく検出し、パワーデバイスの温度上昇を抑制する空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和装置は、圧縮機、熱源側熱交換器、負荷側膨張弁、及び負荷側熱交換器が冷媒配管で接続された冷媒回路と、パワーモジュールを含む電力変換装置と、冷媒回路の状態を示す設定基準を少なくとも1つ含んだ第1パラメータと、冷媒回路の状態を示し設定基準とは異なる第2パラメータと、をもとに冷媒回路及び電力変換装置を制御する制御装置と、を有し、冷媒回路は、圧縮機の下流に設けられた熱源側膨張弁と、熱源側膨張弁の下流に設けられ、パワーモジュールを冷却する冷媒冷却器と、を有し、制御装置は、第1パラメータと第2パラメータの正常値とを関連づけた条件テーブルを記憶した記憶部と、現在の第1パラメータをもとに条件テーブルから第2パラメータの正常値を取得し、取得した第2パラメータの正常値と冷媒回路から得られた現在の第2パラメータとを比較して、冷媒冷却器に異常が発生しているか否かを判定する判定部と、判定部において冷媒冷却器に異常が発生していると判定された場合に、パワーモジュールの保護制御を行う動作制御部と、を有するものである。
本発明は、条件テーブルから取得した第2パラメータの正常値と第2パラメータとを比較することにより、冷媒冷却器に異常が発生していると判定した場合に、パワーモジュールの保護制御を行うことから、冷媒回路の僅かな状態変化を捉えることができるため、冷媒冷却器の異常の兆候を精度よく検出し、パワーデバイスの温度上昇を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の構成例を示す模式図である。 図1の空気調和装置が有する冷媒回路の構成を例示する模式図である。 図1の空気調和装置が有する冷媒冷却器の構成例を示す模式図である。 図3のA−A線に沿った冷媒冷却器の概略断面図である。 図1の空気調和装置が有する制御装置の機能的構成を例示するブロック図である。 図5の制御装置の動作の流れを例示するフローチャートである。 本発明の実施の形態1の変形例1−1に係る制御装置の機能的構成を例示するブロック図である。 図7の制御装置の動作の流れを例示するフローチャートである。 本発明の実施の形態1の変形例1−2に係る制御装置の機能的構成を例示するブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置が有する冷媒回路の構成を例示する模式図である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和装置が有する制御装置の機能的構成を例示するブロック図である。 図11の制御装置の動作の流れを例示するフローチャートである。 本発明の実施の形態2の変形例2−1に係る冷媒回路の構成を例示する模式図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置の構成例を示す模式図である。図2は、図1の空気調和装置100が有する冷媒回路200の構成を例示する模式図である。図1に示すように、空気調和装置100は、室外機110と、室内機120と、を有している。室外機110は、圧縮機3、熱源側膨張弁6a、熱源側熱交換器7a、アキュームレータ8、及び四方弁9を有している。室内機120は、負荷側膨張弁6bと、負荷側熱交換器7bと、を有している。
つまり、空気調和装置100は、圧縮機3、熱源側熱交換器7a、熱源側膨張弁6a、冷媒冷却器4、アキュームレータ8、及び四方弁9が冷媒配管10で接続された冷媒回路200を有している。そして、空気調和装置100では、冷媒回路200に冷媒が流れることによって冷凍サイクルが成立する。本実施の形態1の冷媒回路200は、図2にも示すように、熱源側熱交換器7a、熱源側膨張弁6a、冷媒冷却器4、負荷側膨張弁6b、負荷側熱交換器7b、及び圧縮機3を直列に配置する構成を採っている。なお、図2では、アキュームレータ8を省略している。
また、室外機110は、圧縮機3に電力を供給する電力変換装置2と、電力変換装置2を構成するパワーモジュール21をはじめとする発熱を伴う電気部品及び電子部品等を冷却する冷媒冷却器4と、を有している。さらに、室外機110は、パワーモジュール21の温度を検出する温度センサ21aを有している。
圧縮機3は、負荷としての圧縮機モータ31と、圧縮機モータ31により駆動される圧縮要素32と、を有しており、冷媒を圧縮するものである。圧縮機モータ31は、例えば、インバータにより回転数を調整可能なものであり、制御装置5によって制御される。圧縮要素32は、吸入した低温低圧の冷媒を高温高圧のガス冷媒に圧縮するものである。
熱源側膨張弁6a及び負荷側膨張弁6bは、例えばLEV(リニア電子膨張弁)をはじめとする電子式膨張弁からなり、冷媒を減圧するものである。熱源側膨張弁6aは、凝縮器として機能する熱源側熱交換器7a又は負荷側熱交換器7bの下流に設けられている。熱源側熱交換器7aは、例えばフィンアンドチューブ型熱交換器からなり、外気と冷媒との熱交換を行うものである。熱源側熱交換器7aは、冷房運転時に凝縮器として機能し、暖房運転時に蒸発器として機能する。負荷側熱交換器7bは、例えばフィンアンドチューブ型熱交換器からなり、空調対象空間の空気と冷媒との熱交換を行うものである。負荷側熱交換器7bは、冷房運転時に蒸発器として機能し、暖房運転時に凝縮器として機能する。アキュームレータ8は、圧縮機3の吸入側に設けられており、過剰な冷媒を貯留するものである。四方弁9は、冷媒の流路を切り替えるものである。
電力変換装置2は、圧縮機3に電力を供給し、圧縮機モータ31を回転駆動するものである。電力変換装置2は、スイッチング素子及び逆流防止素子を複数組み合わせてモジュール化したパワーモジュール21を有している。より具体的に、電力変換装置2は、少なくとも整流回路(図示せず)とインバータ回路(図示せず)とを有している。つまり、整流回路は、例えば三相整流器からなり、整流用の逆流防止素子を6個用いてブリッジ接続されたものである。インバータ回路は、複数のスイッチング素子の動作により、直流電圧を交流電圧に変換するものである。すなわち、電力変換装置2は、商用電源等の交流電源である電源1から整流回路を用いて直流電圧を生成し、生成した直流電圧を、例えばコンデンサ(図示せず)により平滑化した後、インバータ回路を用いて圧縮機3の駆動用の交流電圧に変換するものである。
ここで、パワーモジュール21を構成するスイッチング素子及び逆流防止素子は、例えば、シリコン(Si)素子と比較してバンドギャップが大きい炭化ケイ素(SiC)素子、窒化ガリウム(GaN)、及びダイヤモンド素子などのワイドバンドギャップ半導体を用いて構成することができる。なお、スイッチング素子としては、ワイドバンドギャップ半導体の他に、MOFET又はIGBTなどの半導体素子を用いてもよい。また、逆流防止ダイオードとしては、ワイドバンドギャップ半導体の他に、ファストリカバリダイオードのような素子を用いてもよい。
図3は、図1の空気調和装置が有する冷媒冷却器の構成例を示す模式図である。図4は、図3のA−A線に沿った冷媒冷却器の概略断面図である。冷媒冷却器4は、冷媒回路を流れる冷媒によって、電力変換装置2に備わるパワーモジュール21などの発熱を伴う電気部品及び電子部品等、すなわち電力変換装置2の発熱部品を冷却するものである。図3及び図4を参照して、冷媒冷却器4の構成を詳細に説明する。
図3及び図4に示すように、冷媒冷却器4は、冷却プレート11aと伝熱プレート11bとを備えたプレート部11と、冷媒回路200を構成する冷媒配管10に接続される冷媒配管部12と、を有している。冷媒配管部12は、冷却用配管12aと接続用配管12bとにより構成されている。すなわち、冷媒冷却器4は、工作性及び保守性等の向上を図るため、冷却用配管12aが、接続用配管12bを介して、冷媒冷却器4の外部の冷媒配管10に接続されている。
冷媒配管10、冷却用配管12a、及び接続用配管12bは、例えば、アルミ又は銅などといった熱伝導率のよい金属で構成される。電蝕を考慮すると、冷却用配管12aと冷却プレート11aとは、同じ金属で構成するのが望ましい。
冷却プレート11aと冷媒配管部12とは、冷媒による冷却能力をパワーモジュール21に効率よく伝えるために、熱抵抗を低減させ、かつ振動などによる劣化を防ぐことができるように、精度よく一体化されている。ここで、金属同士を一体化させるための方法は、一般的に、接合と接着とに分類される。さらに接合は、機械的接合と冶金的接合とに分類することができる。
機械的接合には、圧入又は締結といった方法が用いられる。例えば、圧入は、圧力を加えることにより、一方の部材を他方の部材に取り付ける方法である。冷媒冷却器4の場合は、冷却プレート11aに設けられた穴等に冷媒配管部12を押し込むことで、冷媒配管部12を冷却プレート11aに取り付ける。なお、冷却プレート11aに設けられた穴等の径は、冷媒配管部12の外径よりも小さくなるように設計される。
また、締結は、ネジ又はクランプ等を用いる方法であり、冷媒冷却器4の場合は、ネジ又はクランプ等により、冷媒配管部12を冷却プレート11aに押し付けて取り付ける。締結は、比較的容易に実現することができる。冶金的接合には、超音波圧接、溶接、又はろう付けなどの方法があり、耐振動性に優れている。つまり、冷媒冷却器4を製造する際は、上記のような特性を考慮の上、接合及び接着に含まれる少なくとも1つの方法を選択して、冷却プレート11aを冷媒配管部12に精度よく取り付ける。
冷却プレート11aと伝熱プレート11bとは、例えば放熱シート又は放熱グリスからなる放熱部材11nによって接触させている。つまり、冷却プレート11aの冷媒配管部12側とは反対側の熱接触面13には、放熱部材11nが設けられている。プレート部11は、冷却プレート11aと伝熱プレート11bとの間に、放熱部材11nが介在しているため、熱抵抗を極力低減させ、冷媒冷却器4の冷却能力を可能な限り大きくすることができる。加えて、放熱部材11nを用いることにより、冷却プレート11aと伝熱プレート11bとの間の接触面を増加することができるため、密着性の向上を図ることができる。そして、伝熱プレート11bの冷却プレート11a側とは反対側の面には、電力変換装置2の発熱部品の表面が熱的に接触している。このため、冷媒冷却器4は、電力変換装置2の発熱部品を冷却することができる。
ここで、冷却用配管12aは、図3及び図4では、行き帰りの配管2本分がプレート部11に取り付けられた場合を例示しているが、これに限定されるものではない。すなわち、冷却用配管12aは、冷媒冷却器4及び空気調和装置100の必要能力に応じて、プレート部11に取り付けられる配管の本数を増減させてもよく、適切な形状に変更させてもよい。
また、図3では、工作性等を考慮して、冷媒配管10と冷却用配管12aとが接続用配管12bによって接続される場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、冷媒配管部12は、接続用配管12bを有していなくてもよく、すなわち、冷却用配管12aは冷媒配管10と一体的に設けられていてもよい。
さらに、図4では、電力変換装置2の発熱部品の表面が、伝熱プレート11bに熱的に接触している場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、伝熱プレート11bを用いることで、熱抵抗が大きくなる場合は、伝熱プレート11bを除き、電力変換装置2の発熱部品を、直接冷却プレート11aへ取り付ける構成としてもよい。
加えて、例えば、雨などの水が浸入する可能性のある場所に冷媒冷却器4が設置されるような場合は、水がパワーモジュール21などに侵入して短絡等によって故障しないよう、パワーモジュール21とプレート部11との間に、水侵入対策として発砲シール材を用いてもよい。
ところで、本実施の形態1では、予め設定される特定条件に対するパワーモジュール21の温度が、温度センサ21aを用いて、事前に実機試験等で測定される。そして、測定結果である正常時のパワーモジュール21の温度Toは、対応する特定条件と関連づけられ、制御装置5のマイコン内部にテーブル情報として記憶される。
(特定条件)
ここで、特定条件は、冷媒回路200の状態を示す情報である外気温度、圧縮機3の入力電流、冷媒の高圧圧力と低圧圧力、及び圧縮機3の回転数などが設定基準となる。特定条件の設定基準は、上記の中から1つだけを選択して用いてもよいが、設定基準の種類が多いほど、冷媒冷却器4の異常の兆候を検出する精度が向上する。
例えば、外気温度に応じてパワーモジュール21の冷え方が異なる場合、外気温度がパワーモジュール21を冷やす必要がないほど低い状況も想定される。そして、仮にパワーモジュール21の温度が外気温度よりも低くなった場合は、結露が起こることを防止するために、制御装置5が、熱源側膨張弁6a及び負荷側膨張弁6bのうちの少なくとも一つの開度を調整し、冷媒冷却器4の冷却能力を調整するようにしてもよい。反対に、外気が比較的高い場合は、制御装置5が、熱源側膨張弁6aの開度を大きくするようにしてもよい。すなわち、外気温度の変動に応じて、パワーモジュール21の冷え方が変化し、制御装置5が熱源側膨張弁6a等の開度制御を行う場合は、外気温度によって冷媒冷却器4の冷却能力が変化することに鑑み、特定条件の設定基準として外気温度を選択してもよい。この場合、空気調和装置100は、外気温度を検出する外気温度センサを有するようにするとよい。
また、パワーモジュール21の温度及び温度上昇の度合いは、圧縮機3の入力電流の大きさに応じて変化することから、特定条件の設定基準として圧縮機3の入力電流を選択してもよい。加えて、圧縮機3の入力電流は、冷媒の高圧圧力及び低圧圧力と相関を有することから、特定条件の設定基準として、圧縮機3の入力電流の代わりに、冷媒の高圧圧力及び低圧圧力を選択してもよい。この場合、空気調和装置100は、圧縮機3の吸入側に設けられ、圧縮機3に吸入される冷媒の圧力を低圧圧力として検出する低圧圧力センサと、圧縮機3の吐出側に設けられ、圧縮機3から吐出される冷媒の圧力を高圧圧力として検出する高圧圧力センサと、を有するようにするとよい。
さらに、圧縮機3の回転数が高くなるにしたがって、圧縮機3の入力電圧が上昇するため、空気調和装置100の電源電圧で決まる電圧制約以下に抑制するようにモータ磁束を弱める電流、いわゆる弱め磁束電流が必要となる分、圧縮機3の入力電流が増加する。つまり、圧縮機3の入力電流は、圧縮機3の回転数にも依存するため、特定条件の設定基準として圧縮機3の回転数を選択してもよい。
また、上記複数の設定基準の中から、パワーモジュール21の温度又は温度の上昇度合いへの影響が大きい設定基準を複数組み合わせて特定条件を設定してもよい。そして、設定した特定条件下における正常時のパワーモジュール21の温度To等を事前に実機試験等で測定の上、制御装置5のマイコン内部にテーブル情報として記憶させ、保持させておけば、異常の兆候の検出精度をさらに向上させることができる。
図5は、図1の空気調和装置が有する制御装置の機能的構成を例示するブロック図である。図5に基づき、制御装置5の機能的な構成についてより詳細に説明する。図5に示すように、制御装置5は、記憶部51と、取得部52と、判定部53と、動作制御部54と、を有している。
記憶部51には、冷媒回路200の状態を示す第1パラメータと第2パラメータの正常値とを関連づけた条件テーブルが記憶され、保持されている。ここで、第1パラメータは、特定条件に相当する情報である。つまり、条件テーブルは、特定条件と第2パラメータの正常値とが関連づけられて記憶されたものである。第2パラメータは、判定部53が、冷媒冷却器4の異常を検出する際に用いる情報である。
また、記憶部51には、後述する温度閾値X、温度閾値Y、回転数閾値A、及び温度閾値Bなどが記憶されている。例えば、特定条件の設定基準として外気温度が選択された場合は、複数の外気温度のそれぞれに正常時の第2パラメータである第2パラメータの正常値が関連づけられた条件テーブルが、予め記憶部51に記憶される。
取得部52は、各種センサによる検出結果などの情報を取得するものである。例えば、取得部52は、各種センサ等から、特定条件に相当する情報を第1パラメータとして取得するものである。また、取得部52は、温度センサ21aからパワーモジュール21の温度等を第2パラメータとして取得するものである。そして、取得部52は、取得した情報を、必要に応じて判定部53及び動作制御部54へ出力するものである。
判定部53は、現在の第2パラメータと、現在の第2パラメータと同一条件下における正常時の第2パラメータとに基づいて、冷媒冷却器4に異常が発生しているか否かを判定するものである。すなわち、判定部53は、第1パラメータをもとに条件テーブルから第2パラメータの正常値を取得し、取得した第2パラメータの正常値と現在の第2パラメータとを比較して、冷媒冷却器4に異常が発生しているか否かを判定するものである。本実施の形態1において、判定部53は、2通りの方法により、冷媒冷却器4の異常の兆候を検出することができる。そこで、以下、第1の方法と第2の方法とに分けて説明する。
(第1の方法)
冷媒冷却器4の劣化が起これば、パワーモジュール21への冷却能力が低下し、特定条件下での正常時のパワーモジュール21の温度Toに対して、同一条件下における実際のパワーモジュール21の温度Tpが大きくなる。そのため、第1の方法では、判定部53が、現在の第2パラメータ及び第2パラメータの正常値として、パワーモジュール21の温度を用いる。以降では、正常時のパワーモジュール21の温度Toを正常温度Toともいい、現在のパワーモジュール21の温度Tpを現在温度Tpともいう。
すなわち、判定部53は、同一の特定条件下で検出された正常温度Toと現在温度Tpとの差分である温度差ΔTが、予め設定された温度閾値Xを超えているか否かを判定することで、冷媒冷却器4に何らかの異常の兆候があるか否かを判定するものである。
(第2の方法)
第2の方法を用いる場合、空気調和装置100は、例えば、冷媒冷却器4における冷媒の出口等に設けられ、冷媒冷却器4から流出する冷媒の温度を冷媒温度Trとして検出する冷媒温度センサを有するようにするとよい。そして、判定部53は、冷媒温度センサにおいて検出された冷媒温度Trを、取得部52を介して取得するようにするとよい。
ところで、冷媒冷却器4の劣化が起これば、パワーモジュール21への冷却能力が低下し、冷媒がパワーモジュール21から熱を授受できず、パワーモジュール21が冷却されない状態となる。すなわち、冷媒冷却器4の劣化が起これば、冷媒温度Trと現在温度Tpとの差分である温度差ΔTrpが大きくなることから、温度差ΔTrpが予め定められた温度閾値Yを超えていれば、冷媒冷却器4に何らかの異常の兆候があると判断することができる。そこで、第2の方法では、判定部53が、現在の第2パラメータとしてパワーモジュール21の温度を用い、第2パラメータの正常値として冷媒温度Trを用いる。
すなわち、判定部53は、同一の特定条件下で検出された冷媒温度Trと現在温度Tpとの差分である温度差ΔTrpが、予め設定された温度閾値Yを超えているか否かを判定することで、冷媒冷却器4に何らかの異常の兆候があるか否かを判定するものである。
動作制御部54は、取得部52が取得した情報又は判定部53による判定結果に応じて、電力変換装置2、熱源側膨張弁6a、及び負荷側膨張弁6bの動作を制御するものである。すなわち、動作制御部54は、電力変換装置2のスイッチング素子の動作を制御して、圧縮機3の運転周波数を調整することにより、圧縮機3の回転数を制御するものである。また、動作制御部54は、熱源側膨張弁6a及び負荷側膨張弁6bの開度を調整するものである。そして、動作制御部54は、判定部53において冷媒冷却器4に異常が発生していると判定された場合に、パワーモジュール21の保護制御を行うものである。ここで、パワーモジュール21の保護制御とは、パワーモジュール21の温度を一定に保つように制御することである。
ここで、本実施の形態1の冷媒回路200は、各構成部材が直列で接続されているため、冷媒冷却器4に流れる冷媒量は常に一定となる。したがって、冷媒冷却器4の冷却性能が低下したとしても、冷媒量が一定であるため、パワーモジュール21の温度が上昇する。そこで、動作制御部54は、判定部53が冷媒冷却器4の異常の兆候を検出した場合、圧縮機3の回転数を低下させて能力制限を行うように構成されている。すなわち、動作制御部54は、判定部53が冷媒冷却器4の異常の兆候を検出した場合、圧縮機3の回転数を小さくすることで、圧縮機3の入力電力を低減させて、パワーモジュール21の発熱を抑制する。これにより、動作制御部54は、冷媒冷却器4の性能低下に起因したパワーモジュール21の温度上昇を抑制することができる。
より具体的に、動作制御部54は、判定部53が冷媒冷却器4の異常の兆候を検出したとき、圧縮機3の回転数を、予め定められた回転数閾値Aまで低下させるものである。ここで、回転数閾値Aは、パワーモジュール21が故障しないように、試験又は机上検討によって適切に決定される値である。
また、動作制御部54は、判定部53が冷媒冷却器4の異常の兆候を検出したとき、パワーモジュール21の温度が予め定められた温度閾値Bに下がるまで圧縮機3の回転数を低下させるようにしてもよい。例えば、動作制御部54は、圧縮機3の回転数を少しずつ低下させながら、パワーモジュール21の温度と温度閾値Bとを比較し、パワーモジュール21の温度が温度閾値Bまで下がったときに、圧縮機3の回転数を低下させる処理を停止するようにしてもよい。加えて、動作制御部54は、判定部53が冷媒冷却器4の異常の兆候を検出したときに、圧縮機3の回転数を所定量だけ低下させ、一定時間経過後に、パワーモジュール21の温度が温度閾値Bまで下がっていれば、その時点で、圧縮機3の回転数の低下処理を停止するようにしてもよい。一方、一定時間経過後に、パワーモジュール21の温度が温度閾値Bまで下がっていなければ、圧縮機3の回転数をさらに所定量だけ低下させるようにしてもよい。すなわち、動作制御部54は、パワーモジュール21の温度が温度閾値Bに下がるまで、圧縮機3の回転数を段階的に低下させるようにしてもよい。
制御装置5は、上記の各機能を実現する回路デバイスなどのハードウェアで実現することもできるし、例えばDSP(Digital Signal Processor)等のマイコン又はCPU(Central Processing Unit)等の演算装置上で実行されるソフトウェアとして実現することもできる。加えて、記憶部51は、HDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリ等により構成することができる。
また、図1は、冷媒冷却器4を備えた空気調和装置100を説明するための一例であって、構成できる冷媒回路200は一種類とは限らず、すなわち、各構成部材の配置等を変更することにより、多様な冷媒回路200を構成することができる。また、図1では、温度センサ21aが、パワーモジュール21に外付けで設けられている場合を例示したが、これに限らず、温度センサ21aは、パワーモジュール21に内蔵されていてもよい。
図6は、図5の制御装置5の動作の流れを例示するフローチャートである。図6に基づき、制御装置5による冷媒冷却器4の異常の兆候を検出する方法及びパワーモジュール21の保護制御の方法の一例について説明する。なお、本実施の形態1では、特定条件に対応する正常時の第2パラメータが、事前に実機試験等で測定され、特定条件と正常時の第2パラメータである第2パラメータの正常値とを関連づけた条件テーブルとして記憶部51に格納されている。
まず、判定部53は、取得部52が温度センサ21aから取得した現在温度Tpを入力する(図6:ステップS101)。次いで、判定部53は、入力した現在温度Tpと同じ特定条件における正常温度Toを記憶部51の条件テーブルから読み出す(図6:ステップS102)。次に、判定部53は、現在温度Tpから正常温度Toを減算して温度差ΔTを求める。そして、判定部53は、求めた温度差ΔTが温度閾値Xを超えているか否かを判定する(図6:ステップS103)。判定部53は、温度差ΔTが温度閾値X以下であると判定した場合(図6:ステップS103/No)、ステップS101へ戻る。
一方、判定部53は、温度差ΔTが温度閾値Xを超えていると判定した場合(図6:ステップS103/Yes)、パワーモジュール21の保護制御を開始させる制御開始指令を動作制御部54へ出力する。動作制御部54は、制御開始指令に応じて、圧縮機3の回転数の低下させる(図6:ステップS104)。
動作制御部54は、圧縮機3の回転数を低下させ始めてから、圧縮機3の回転数が回転数閾値Aよりも高い間(図6:ステップS105/No)、温度センサ21aから取得部52を介してパワーモジュール21の温度を取得する。そして、動作制御部54は、パワーモジュール21の温度が温度閾値Bまで低下したか否かを判定する(図6:ステップS106)。動作制御部54は、パワーモジュール21の温度が温度閾値Bまで低下していなければ(図6:ステップS106/No)、ステップS104へ戻る。
一方、動作制御部54は、圧縮機3の回転数を回転数閾値Aまで低下させたとき(図6:ステップS105/Yes)、圧縮機3の回転数の低下処理を停止する(図6:ステップS107)。また、動作制御部54は、圧縮機3の回転数を回転数閾値Aまで低下させていなくても(図6:ステップS105/No)、パワーモジュール21の温度が温度閾値Bまで低下すれば(図6:ステップS106/Yes)、圧縮機3の回転数の低下処理を停止する(図6:ステップS107)。なお、図6では、判定部53が、第1の方法によって冷媒冷却器4の異常の兆候を検出する場合を例示したが、判定部53は、第2の方法によっても、上記同様に冷媒冷却器4の異常の兆候を検出することができる。
以上のように、本実施の形態1における空気調和装置100は、同一条件下における第2パラメータの正常値と現在の第2パラメータとを比較することで、冷媒冷却器4に異常が発生していると判定した場合に、パワーモジュールの保護制御を行う。よって、空気調和装置100によれば、冷媒回路200の僅かな状態変化を捉えることができるため、冷媒冷却器4の異常の兆候を精度よく検出し、パワーデバイスの温度上昇を抑制することができる。
また、空気調和装置100は、冷却部の劣化又は冷媒冷却器4とパワーモジュール21の密着状況の悪化などといった冷媒冷却器4の異常の兆候を検出したときに、パワーモジュール21の保護制御として、圧縮機3の回転数を低下させる処理を行う。よって、空気調和装置100は、冷媒冷却器4の異常の兆候を検出したときに、パワーモジュール21の発熱及び温度上昇を抑制することができるため、パワーモジュール21の故障を防ぐことができる。そして、空気調和装置100によれば、冷媒冷却器4の何らかの異常を検出した場合でも、パワーモジュール21を保護しながら運転を継続することができる。
さらに、冷媒回路200において、熱源側膨張弁6a及び冷媒冷却器4は、圧縮機3、熱源側熱交換器7a、負荷側膨張弁6b、及び負荷側熱交換器7bと直列に接続されている。そして、第2パラメータが、パワーモジュール21の温度である場合、判定部53は、現在の第2パラメータである現在温度Tpと第2パラメータの正常値である正常温度Toとの温度差ΔTが温度閾値Xを超えていれば、冷媒冷却器4に異常が発生していると判定する。このように、空気調和装置100は、冷媒冷却器4の異常発生の判定に、冷媒冷却器4によって冷却されるパワーモジュール21の温度を用いるため、判定の精度を高めることができる。
<変形例1−1>
図7は、本発明の実施の形態1の変形例1−1に係る制御装置の機能的構成を例示するブロック図である。本変形例1−1における空気調和装置100は、前述した制御装置5の代わりに、制御装置5Aを有しており、運転開始時又は運転中等のある特定条件に対応するパワーモジュール21の温度を制御装置5Aのマイコン内部にテーブル情報として格納する。前述した制御装置5と同等の構成については同一の符号を用いて説明は省略する。
図7に示すように、本変形例1−1における制御装置5Aは、条件テーブルを生成するテーブル生成部55と、温度センサ21aから取得したパワーモジュール21の温度の情報をテーブル生成部55へ出力する取得部52aと、を有している。取得部52aの他の機能は、取得部52と同様である。
テーブル生成部55は、空気調和装置100の運転開始時又は運転中等のある特定条件におけるパワーモジュール21の温度を正常温度Toとして取得するものである。そして、テーブル生成部55は、特定条件と正常温度Toとを関連づけた条件テーブルを生成し、記憶部51に記憶させて保持させるものである。また、テーブル生成部55は、判定部53が第2の方法によって冷媒冷却器4の異常の兆候を検出する場合、特定条件と冷媒温度Trとを関連づけた条件テーブルを生成し、記憶部51に記憶させて保持するものである。
図8は、図7の制御装置5Aの動作の流れを例示するフローチャートである。図8を参照して、本変形例1−1における制御装置5Aの動作を説明する。なお、図6と同じ動作については同一の符号を用いて説明は省略する。
空気調和装置100が運転を開始すると、テーブル生成部55は、種々の特定条件に対応するパワーモジュール21の温度の情報を取得部52aから入力する。そして、テーブル生成部55は、特定条件と正常温度Toとを関連づけて条件テーブルを生成し、生成した条件テーブルを記憶部51に記憶させる(図8:ステップS201)。そして、制御装置5Aは、ステップS101〜S107までの一連の処理を、図6の場合と同様に実行する。
ここで、図8では、制御装置5Aが、空気調和装置100の運転開始時に初期設定として条件テーブルを生成する場合を例示したが、これに限らず、制御装置5Aは、空気調和装置100の運転中に条件テーブルを生成するようにしてもよい。また、制御装置5Aは、空気調和装置100の運転中に、初期設定で生成した条件テーブルへのデータの追加等を行うようにしてもよい。
本変形例1−1では、空気調和装置100の運転開始時又は運転中等において、制御装置5Aが条件テーブルを作成することから、製造時等において、事前に条件テーブルを作成する必要がないため、作業負担を軽減することができる。そして、記憶部51に記憶された特定条件の状態となった際、条件テーブルから正常温度Toを読み出して、冷媒冷却器4の異常発生に用いることができるため、冷媒冷却器4の異常の兆候を精度よく検出し、パワーデバイスの温度上昇を抑制することができる。
<変形例1−2>
図9は、本発明の実施の形態1の変形例1−2に係る制御装置の機能的構成を例示するブロック図である。本変形例1−2における空気調和装置100は、例えば液晶表示パネルからなる表示部(図示せず)を有しており、冷媒冷却器4に異常が発生したことを示す異常発生表示情報を表示部に表示させるように構成されている。表示部は、例えば室内機120に設けられている。併せて、本変形例1−2における空気調和装置100は、冷媒冷却器4に異常が発生したことを示す異常発生通知情報を、有線又は無線通信によって外部へ通知する機能を有している。すなわち、本変形例1−2における空気調和装置100は、前述した制御装置5の代わりに、制御装置5Bを有している。なお、異常発生表示情報及び異常発生通知情報は、記憶部51に予め格納されているものとする。図9に基づき、本変形例1−2における制御装置5Bの構成及び動作について説明する。前述した制御装置5と同等の構成については同一の符号を用いて説明は省略する。
図9に示すように、制御装置5Bは、判定部53が冷媒冷却器4の異常の兆候を検出したとき、表示部に異常発生表示情報を表示させる表示制御部56を有している。また、制御装置5Bは、有線又は無線により情報通信を行う通信部57を有している。通信部57は、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC、及びノートPC等の通信端末、又はデスクトップPC等の据え置き型の通信端末などへ情報を通知するものである。すなわち、制御装置5Bは、判定部53が冷媒冷却器4の異常の兆候を検出したとき、異常発生通知情報を外部の通信端末などへ通知するものである。通信部57は、有線LAN等の任意の通信規格により有線通信を行う機能を有していてもよい。また、通信部57は、Bluetooth(登録商標)、又はWiFi(登録商標:以下同様)等の無線LANといった任意の通信規格により無線通信を行う機能を有していてもよい。
次に、図6を参照して、制御装置5Bの動作のうち、制御装置5の動作と異なる点について説明する。すなわち、表示制御部56は、ステップS104のタイミングで、異常発生表示情報を表示部に表示させる。同様に、通信部57は、ステップS104のタイミングで、異常発生通知情報を外部の通信端末に通知する。制御装置5Bは、図6に示す他の一連の処理を、制御装置5と同様に実行する。もっとも、制御装置5Bは、変形例1−2におけるテーブル生成部55を有するように構成してもよい。かかる構成を採った場合、制御装置5Bは、制御装置5Aと同様、図8に示す一連の処理を実行する。
以上のように、本変形例1−2における制御装置5Bは、判定部53が冷媒冷却器4の異常の兆候を検出したときに、異常発生表示情報を表示部に表示することができる。このため、本変形例1−2における空気調和装置100によれば、空調対象空間である室内等に在室しているユーザ等に、冷媒冷却器4の異常発生を認識させることができる。そして、ユーザ等がメンテナンス業者等に連絡することにより、部品交換等のメンテナンスを早期に行うことができる。また、本変形例1−2における制御装置5Bは、判定部53が冷媒冷却器4の異常の兆候を検出したときに、異常発生通知情報をメンテナンス業者等へ通知することができるため、メンテナンスによる対処を迅速に行うことができる。
すなわち、本変形例1−2における空気調和装置100は、異常発生表示情報の表示又は異常発生通知情報の通知等により、冷媒冷却器4に何らかの異常が生じていることを、即座にユーザ又はサービスマン等へ知らせることができる。このため、例えば、冷媒冷却器4の異常によって空気調和装置100が故障する前に、空気調和装置100のメンテナンスを行うサービスマン等が、早急に部品交換等のメンテナンスで対応することができる。したがって、本変形例1−2における空気調和装置100によれば、サービス性及びメンテナンス性を向上させることにより、故障によって生じてしまう顧客への悪影響をなくすことができるため、損害を最小限に留めることができる。
なお、空気調和装置100が、各種の情報を表示する情報表示部を有している場合は、異常発生表示情報を表示させる表示部を別途設けずに、表示制御部56が情報表示部に異常発生表示情報を表示させるようにしてもよい。また、図9では、制御装置5Bが、表示制御部56及び通信部57の双方を有する場合を例示したがこれに限らず、制御装置5Bは、表示制御部56及び通信部57のうちの一方を有するようにしてもよい。さらに、空気調和装置100が、音又は音声を出力する報知部を有するように構成し、制御装置5Bが、報知部から、冷媒冷却器4に異常が発生したことを示す異常発生報知情報を報知させるようにしてもよい。そして、かかる構成を採る場合、制御装置5Bは、表示制御部56及び通信部57のうちの少なくとも一方を有していなくてもよい。
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置が有する冷媒回路の構成を例示する模式図である。図11は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置が有する制御装置の機能的構成を例示するブロック図である。本実施の形態2における空気調和装置100は、図1の冷媒回路200の代わりに、図10に示す冷媒回路200Aを有しており、制御装置5Aの代わりに制御装置5Cを有している。上述した実施の形態1と同等の構成については同一の符号を用いて説明は省略する。
本実施の形態2における空気調和装置100は、室外機110Aと、室内機120と、を有している。室外機110Aは、圧縮機3と、熱源側熱交換器7aと、四方弁9と、並列膨張弁6eと、冷媒冷却器4と、熱源側膨張弁6dと、を有している。すなわち、冷媒回路200Aは、冷媒回路200と同様に、圧縮機3、熱源側熱交換器7a、負荷側膨張弁6c、及び負荷側熱交換器7bが冷媒配管10で接続されて構成されている。負荷側膨張弁6cは、例えば電子式膨張弁からなり、冷媒を減圧するものである。加えて、冷媒回路200Aは、4つの逆止弁30a〜30dを有するブリッジ回路300を有している。
また、冷媒回路200Aは、室外機110Aに設けられ、熱源側熱交換器7aと並列に接続された並列配管10aを有している。より具体的に、並列配管10aは、冷房運転時において、圧縮機3の吐出側と熱源側熱交換器7aとの間の冷媒配管10と、熱源側熱交換器7aと負荷側膨張弁6cとの間の冷媒配管10とをつなぐものである。つまり、並列配管10aは、冷房運転時において、図10に示すように、四方弁9と熱源側熱交換器7aとの間と、熱源側熱交換器7aと逆止弁30aとの間とをつなぐものである。一方、並列配管10aは、暖房運転時において、負荷側熱交換器7bと熱源側熱交換器7aとの間の冷媒配管10と、熱源側熱交換器7aと圧縮機3の吸入側との間の冷媒配管10とをつなぐものである。つまり、並列配管10aは、暖房運転時において、図10に示すように、逆止弁30dと熱源側熱交換器7aとの間と、熱源側熱交換器7aと四方弁9との間とをつなぐものである。並列配管10aには、並列膨張弁6eが設けられている。並列膨張弁6eは、例えば電子式膨張弁からなり、冷媒を減圧するものである。
さらに、冷媒回路200Aは、室外機110Aに設けられ、バイパス配管10bとバイパス配管10cとが熱源側熱交換器7aにおいて連結されて構成されたバイパス配管10mを有している。バイパス配管10mは、圧縮機3の下流側の位置と圧縮機3の吸入側とを、熱源側熱交換器7a経由でつなぐものである。バイパス配管10mは、冷房運転時において、熱源側熱交換器7aと負荷側膨張弁6cとの間の冷媒配管10と、圧縮機3の吸入側とをつなぐものである。つまり、バイパス配管10mは、冷房運転時において、図10に示すように、逆止弁30aと負荷側膨張弁6cとの間と、逆止弁30bと圧縮機3の吸入側との間とをつなぐものである。一方、バイパス配管10mは、暖房運転時において、圧縮機3の吐出側と負荷側膨張弁6cとの間の冷媒配管10と、圧縮機3の吸入側とをつなぐものである。つまり、バイパス配管10mは、暖房運転時において、図10に示すように、逆止弁30cと負荷側膨張弁6cとの間と、熱源側熱交換器7aと圧縮機3の吸入側との間とをつなぐものである。
バイパス配管10bは、冷房運転時において、熱源側熱交換器7aと、負荷側熱交換器7bと圧縮機3の吸入側との間の冷媒配管10とをつなぐものである。一方、バイパス配管10bは、暖房運転時において、熱源側熱交換器7aと、熱源側熱交換器7aと圧縮機3の吸入側との間の冷媒配管10とをつなぐものである。つまり、バイパス配管10bは、熱源側熱交換器7aと圧縮機3の吸入側とをつなぐものであり、バイパス配管10bには、冷媒冷却器4と熱源側膨張弁6dとが設けられている。熱源側膨張弁6dは、例えば電子式膨張弁からなり、冷媒を減圧するものである。熱源側膨張弁6dは、冷房運転時、圧縮機3及び熱源側熱交換器7aの下流に位置し、暖房運転時、圧縮機3の下流に位置する。
バイパス配管10cは、冷房運転時において、熱源側熱交換器7aと負荷側膨張弁6cとの間の冷媒配管10と、熱源側熱交換器7aとをつなぐものである。一方、バイパス配管10cは、暖房運転時において、圧縮機3の吐出側と負荷側膨張弁6cとの間の冷媒配管10と、熱源側熱交換器7aとをつなぐものである。そして、冷媒回路200Aに冷媒が流れることによって冷凍サイクルが成立する。圧縮機3の下流で分岐してバイパス配管10mに流入した冷媒は、図10において矢印で示すように、熱源側熱交換器7a、熱源側膨張弁6d、及び冷媒冷却器4を経由して、圧縮機3に吸入される。
ここで、空気調和装置100は、室外機110Aと室内機120との間に、分流コントローラ(図示せず)を有していていてもよい。この場合、並列配管10aは、圧縮機3の吐出側と熱源側熱交換器7aとの間の冷媒配管10と、熱源側熱交換器7aと分流コントローラとの間の冷媒配管10とをつなぐものとなる。また、バイパス配管10mは、冷房運転時において、熱源側熱交換器7aと分流コントローラとの間の冷媒配管10と、分流コントローラと圧縮機3の吸入側との間の冷媒配管10とをつなぐものとなる。一方、バイパス配管10mは、暖房運転時において、圧縮機3の吐出側と分流コントローラとの間の冷媒配管10と、熱源側熱交換器7aと圧縮機3の吸入側との間の冷媒配管10とをつなぐものとなる。
図11に示すように、制御装置5Cは、記憶部151と、取得部152aと、判定部153と、動作制御部154と、を有している。記憶部151には、特定条件と第2パラメータの正常値とが関連づけられた条件テーブルが記憶され、保持される。また、記憶部151には、後述する開度閾値P、電力閾値Q、開度閾値C、及び温度閾値Dなどが記憶されている。取得部152aは、各種センサによる検出結果などの情報を取得し、取得した情報を、必要に応じて判定部153及び動作制御部154へ出力するものである。例えば、取得部152aは、各種センサ等から、特定条件に相当する情報を第1パラメータとして取得するものである。また、取得部152aは、熱源側膨張弁6dの開度の情報等を第2パラメータとして取得するものである。
判定部153は、冷媒回路200の状態を示す現在の第2パラメータと、現在の第2パラメータと同一条件下における正常時の第2パラメータとに基づいて、冷媒冷却器4に異常が発生しているか否かを判定するものである。すなわち、判定部153は、第1パラメータをもとに条件テーブルから第2パラメータの正常値を取得し、取得した第2パラメータの正常値と第2パラメータとを比較して、冷媒冷却器4に異常が発生しているか否かを判定するものである。本実施の形態2において、判定部153は、2通りの方法により、冷媒冷却器4の異常の兆候を検出することができる。そこで、以下、第1の方法と第2の方法とに分けて説明する。
(第1の方法)
予め定められた特定条件に対して、冷媒冷却器4の性能が同じであれば、熱源側膨張弁6dの開度は同じとなる。ここで、図10の冷媒回路200Aにおいて、仮に冷媒冷却器4の劣化が起こった場合、パワーモジュール21の温度上昇を抑えるために、冷媒の流量を多くする必要がある。そして、このような場合、制御装置5Cは、熱源側膨張弁6dの開度が正常時の開度よりも大きい開度となるように制御する。そのため、判定部153は、熱源側膨張弁6dの開度に基づいて、冷媒冷却器4に異常が発生したか否かを判定することができる。
そこで、第1の方法では、判定部153が、第2パラメータとして、熱源側膨張弁6dの開度を用いる。つまり、判定部153は、現在の第2パラメータとして、現在の熱源側膨張弁6dの開度Lpを用い、第2パラメータの正常値として、正常時の熱源側膨張弁6dの開度Loを用いる。以降では、現在の熱源側膨張弁6dの開度Lpを現在開度Lpともいい、正常時の熱源側膨張弁6dの開度Loを正常開度Loともいう。
すなわち、判定部153は、同一の特定条件下で検出された現在開度Lpと正常開度Loとの差分である開度差ΔLが、予め設定された開度閾値Pを超えているか否かを判定することで、冷媒冷却器4に何らかの異常の兆候があるか否かを判定するものである。
ここで、判定部153が正常開度Loを読み出す際に参照する条件テーブルは、事前に行う実機試験等によって生成し、記憶部151に記憶され保持されるようにしてもよい。すなわち、予め定められた特定条件下での熱源側膨張弁6dの開度を正常開度Loとして事前に測定し、特定条件と正常開度Loとを関連づけたテーブル情報を条件テーブルとして記憶部151に格納しておくようにしてもよい。
また、条件テーブルは、実施の形態1の変形例1−1と同様、空気調和装置100の運転開始時又は運転中等にテーブル生成部55が生成するようにしてもよい。すなわち、テーブル生成部55が、運転開始時又は運転中等のある特定条件に対応する熱源側膨張弁6dの開度の情報を正常開度Loとして取得し、特定条件と正常開度Loとを関連づけたテーブル情報を条件テーブルとして記憶部151に格納するようにしてもよい。このようにすれば、事前に条件テーブルを作成する手間を省くことができる。
(第2の方法)
第2の方法は、空気調和装置100の電力量をモニタリングすることにより、第2パラメータの正常値としての電力量Eoと現在の第2パラメータとしての電力量Epとを取得し、電力量Eoと電力量Epとの差異を判定基準とする方法である。
図10の冷媒回路200Aで冷媒冷却器4の劣化が起これば、上記通り、熱源側膨張弁6dの開度が正常時の開度よりも大きい開度となるように制御する。このため、正常時と比較すると、冷媒冷却器4を通る経路であるバイパス配管10mを流れる冷媒が増加し、冷媒回路200Aの主経路である冷媒配管10に流れる冷媒が少なくなることから、空気調和装置100は電力量が増加するように作用する。よって、空気調和装置100は、自身の電力量に基づいて、冷媒冷却器4の異常の兆候を検出することができる。
すなわち、判定部153は、同一の特定条件下で検出された電力量Eoと電力量Epとの差分である電力差ΔEが、予め設定された電力閾値Qを超えているか否かを判定することで、冷媒冷却器4に何らかの異常の兆候があるか否かを判定するものである。
ここで、電力量を算出するためには、通常、電圧の情報と電流の情報とが必要になる。このため、制御装置5Cは、電力量の計算に、電流の情報として、圧縮機3の入力電流、又は電力変換装置2の入力側の母線電流を用いる場合、電力変換装置2のマイコン内に、こうした電流の情報があればそれを利用するようにしてもよい。また、制御装置5Cは、電力変換装置2のマイコン内から電流の情報を入手することができなければ、例えば電流センサを新たに設け、電流センサから電流の情報を取得するようにしてもよい。
また、制御装置5Cは、電圧の情報についても同様に、電力変換装置2のマイコン内から取得するようにしてもよいし、例えば電圧センサを新たに設け、電圧センサから取得してもよい。さらに、直接電力量を測定できる電力量計を新たに設け、電力量計を用いて電力量をモニタリングすることにより、冷媒冷却器4の異常状態を検出する構成としてもよい。
ここで、判定部153が電力量Eoを読み出す際に参照する条件テーブルは、事前に行う実機試験等によって生成し、記憶部151に記憶され保持されるようにしてもよい。すなわち、予め定められた特定条件下での電力量Eoを事前に測定し、特定条件と電力量Eoとを関連づけたテーブル情報を条件テーブルとして記憶部151に格納しておくようにしてもよい。
また、条件テーブルは、実施の形態1の変形例1−1と同様、空気調和装置100の運転開始時又は運転中等にテーブル生成部55が生成するようにしてもよい。すなわち、テーブル生成部55が、運転開始時又は運転中等のある特定条件に対応する電力量の情報を電力量Eoとして取得し、特定条件と電力量Eoとを関連づけたテーブル情報を条件テーブルとして記憶部151に格納するようにしてもよい。このようにすれば、事前に条件テーブルを作成する手間を省くことができる。
動作制御部154は、取得部152aが取得した情報又は判定部153による判定結果に応じて、電力変換装置2、負荷側膨張弁6c、熱源側膨張弁6d、及び並列膨張弁6eの動作を制御するものである。そして、動作制御部154は、判定部153において冷媒冷却器4に異常が発生していると判定された場合に、パワーモジュール21の保護制御を行うものである。
冷媒回路200Aの場合、熱源側膨張弁6dが存在するため、熱源側膨張弁6dの開度を調整することにより、冷媒冷却器4に流れる冷媒量を制御することができる。熱源側膨張弁6dの開度が大きいほど、冷媒冷却器4に流れる冷媒量が多くなり、熱源側膨張弁6dの開度が小さいほど、冷媒冷却器4に流れる冷媒量が少なくなる。そのため、冷媒冷却器4の冷却性能が低下した場合、一旦パワーモジュール21の温度が高くなる方向に推移するが、熱源側膨張弁6dの開度が大きくなるように動作させることで、冷媒冷却器4の異常の兆候を検出する前の冷却能力に戻すことができる。
そこで、動作制御部154は、冷媒冷却器4の異常の兆候を検出した場合、パワーモジュール21の保護制御として、熱源側膨張弁6dの開度を大きくなるように変更する。より具体的に、動作制御部154は、判定部153が冷媒冷却器4の異常の兆候を検出したとき、熱源側膨張弁6dの開度を、予め定められた開度閾値Cまで大きくするものである。ここで、開度閾値Cは、パワーモジュール21が故障しないように、試験又は机上検討によって適切に決定される値である。
また、動作制御部154は、判定部153が冷媒冷却器4の異常の兆候を検出したとき、パワーモジュール21の温度が予め定められた温度閾値Dに下がるまで熱源側膨張弁6dの開度を大きくするようにしてもよい。例えば、動作制御部154は、熱源側膨張弁6dの開度を少しずつ大きくしながら、パワーモジュール21の温度と温度閾値Dとを比較し、パワーモジュール21の温度が温度閾値Dまで下がったときに、熱源側膨張弁6dの開度を大きくする処理を停止するようにしてもよい。加えて、動作制御部154は、判定部153が冷媒冷却器4の異常の兆候を検出したときに、熱源側膨張弁6dの開度を所定量だけ大きくし、一定時間経過後に、パワーモジュール21の温度が温度閾値Dまで下がっていれば、その時点で、熱源側膨張弁6dの開度を大きくする処理を停止するようにしてもよい。一方、一定時間経過後に、パワーモジュール21の温度が温度閾値Dまで下がっていなければ、熱源側膨張弁6dの開度をさらに所定量だけ大きくするようにしてもよい。すなわち、動作制御部154は、パワーモジュール21の温度が温度閾値Dに下がるまで、熱源側膨張弁6dの開度を段階的に大きくするようにしてもよい。
ここで、制御装置5Cは、上記の各機能を実現する回路デバイスなどのハードウェアで実現することもできるし、例えばDSP(Digital Signal Processor)等のマイコン又はCPU(Central Processing Unit)等の演算装置上で実行されるソフトウェアとして実現することもできる。加えて、記憶部151は、HDD(Hard Disk Drive)又はフラッシュメモリ等により構成することができる。
(特定条件)
ここで、特定条件は、前述した実施の形態1と同様、冷媒回路200Aの状態を示す情報である外気温度、圧縮機3の入力電流、冷媒の高圧圧力と低圧圧力、及び圧縮機3の回転数などが設定基準となる。特定条件の設定基準は、上記の中から1つだけを選択して用いてもよいが、設定基準の種類が多いほど、冷媒冷却器4の異常検出の精度が向上する。
例えば、外気温度に応じてパワーモジュール21の冷え方が異なる場合、外気温度がパワーモジュール21を冷やす必要がないほど低い状況も想定される。そして、仮にパワーモジュール21の温度が外気温度よりも低くなった場合は、結露が起こることを防止するために、制御装置5Cが、熱源側膨張弁6dの開度を小さくするようにするとよい。反対に、外気が比較的高い場合は、制御装置5Cが、熱源側膨張弁6dの開度を大きくするようにしてもよい。すなわち、外気温度の変動に応じて、パワーモジュール21の冷え方が変化し、制御装置5が熱源側膨張弁6dの開度制御を行う場合は、外気温度に応じて正常時における熱源側膨張弁6dの開度が変化することに鑑み、特定条件として外気条件を選択してもよい。
また、電力量が圧縮機3の入力電流の大きさ又は圧縮機3の回転数の高さに依存することから、特定条件として圧縮機3の入力電流又は圧縮機3の回転数を選択してもよい。加えて、圧縮機3の入力電流は、冷媒の高圧圧力及び低圧圧力と相関を有することから、特定条件の設定基準として、圧縮機3の入力電流の代わりに、冷媒の高圧圧力及び低圧圧力を選択してもよい。
そして、上記複数の設定基準の中から、パワーモジュール21の温度又は温度の上昇度合いへの影響が大きい設定基準を複数組み合わせて特定条件を設定してもよい。そして、設定した特定条件下における正常開度Lo又は電力量Eoを事前に実機試験等で測定の上、記憶部151に条件テーブルとして記憶させ、保持させておけば、異常の兆候の検出精度をさらに向上させることができる。
図12は、図11の制御装置5Cの動作の流れを例示するフローチャートである。図12に基づき、制御装置5Cによる冷媒冷却器4の異常の兆候を検出する方法及びパワーモジュール21の保護制御の方法の一例について説明する。
まず、判定部153は、現在開度Lpを取得する(図12:ステップS301)。次いで、判定部53は、取得した現在開度Lpと同じ特定条件における正常開度Loを記憶部151の条件テーブルから読み出す(図12:ステップS302)。次に、判定部153は、現在開度Lpから正常開度Loを減算して開度差ΔLを求める。そして、判定部153は、求めた開度差ΔLが開度閾値Pを超えているか否かを判定する(図12:ステップS303)。判定部153は、開度差ΔLが開度閾値P以下であると判定した場合(図12:ステップS303/No)、ステップS301へ戻る。
一方、判定部153は、開度差ΔLが開度閾値Pを超えていると判定した場合(図12:ステップS303/Yes)、パワーモジュール21の保護制御を開始させる制御開始指令を動作制御部154へ出力する。動作制御部154は、制御開始指令に応じて、熱源側膨張弁6dの開度を大きくする(図12:ステップS304)。
動作制御部54は、熱源側膨張弁6dの開度を徐々に大きくしていき、熱源側膨張弁6dの開度が開度閾値Cよりも小さい間(図12:ステップS305/No)、温度センサ21aから取得部152aを介してパワーモジュール21の温度を取得する。そして、動作制御部154は、パワーモジュール21の温度が温度閾値Dまで低下したか否かを判定する(図12:ステップS306)。動作制御部54は、パワーモジュール21の温度が温度閾値Dまで低下していなければ(図13:ステップS306/No)、ステップS304へ戻る。
一方、動作制御部154は、熱源側膨張弁6dの開度を開度閾値Cまで大きくしたとき(図12:ステップS305/Yes)、熱源側膨張弁6dの開度を大きくする処理を停止する(図12:ステップS307)。また、動作制御部154は、熱源側膨張弁6dの開度を開度閾値Cまで大きくしていなくても(図12:ステップS305/No)、パワーモジュール21の温度が温度閾値Dまで低下すれば(図12:ステップS306/Yes)、熱源側膨張弁6dの開度を大きくする処理を停止する(図12:ステップS307)。なお、図12では、判定部153が、第1の方法によって冷媒冷却器4の異常の兆候を検出する場合を例示したが、判定部153は、第2の方法によっても、上記同様に冷媒冷却器4の異常の兆候を検出することができる。
ここで、図12では、特定条件に対応する第2パラメータの正常値が、事前に実機試験等で測定され、特定条件と第2パラメータの正常値とを関連づけた条件テーブルとして記憶部51に格納されている場合を例示している。しかし、制御装置5Cは、テーブル生成部55を有している場合、空気調和装置100の運転開始時等において、条件テーブルを生成し、記憶部151に記憶させることができる。すなわち、制御装置5Cは、図8のステップS201に相当する処理を行うことができる。
<変形例2−1>
図13は、本発明の実施の形態2の変形例2−1に係る冷媒回路の構成を例示する模式図である。本変形例2−1における空気調和装置100は、図10の冷媒回路200Aの代わりに、図13に示す冷媒回路200Bを有している。上述した冷媒回路200Aと同等の構成については同一の符号を用いて説明は省略する。
本変形例2−1に係る空気調和装置100は、室外機110Bと、室内機120と、を有している。室外機110Bは、圧縮機3と、熱源側熱交換器7aと、四方弁9と、並列膨張弁6eと、冷媒冷却器4と、熱源側膨張弁6dと、を有している。すなわち、冷媒回路200Bは、冷媒回路200Aと同様に、圧縮機3、熱源側熱交換器7a、負荷側膨張弁6c、及び負荷側熱交換器7bが冷媒配管10で接続されて構成されている。そして、冷媒回路200Bは、4つの逆止弁30a〜30dを有するブリッジ回路300を有している。
冷媒回路200Bは、冷媒回路200Aのバイパス配管10mの代わりに、圧縮機3の吐出側と圧縮機3の吸入側とを、熱源側熱交換器7a経由でつなぐバイパス配管10nを有している。バイパス配管10nは、バイパス配管10の代わりに、圧縮機3の吐出側と熱源側熱交換器7aとをつなぐバイパス配管10dを有している。バイパス配管10dは、冷房運転時において、圧縮機3の吐出側と熱源側熱交換器7aとの間の冷媒配管10と、熱源側熱交換器7aとをつなぐものである。より具体的に、バイパス配管10dは、圧縮機3の吐出側と四方弁9との間の冷媒配管10と、熱源側熱交換器7aとをつなぐものである。一方、バイパス配管10dは、暖房運転時において、圧縮機3の吐出側と負荷側膨張弁6cとの間の冷媒配管10と、熱源側熱交換器7aとをつなぐものである。
すなわち、バイパス配管10nは、バイパス配管10bとバイパス配管10dとが熱源側熱交換器7aにおいて連結されて構成されている。そして、冷媒回路200Bに冷媒が流れることによって冷凍サイクルが成立する。圧縮機3の下流で分岐してバイパス配管10nに流入した冷媒は、図13において矢印で示すように、熱源側熱交換器7a、熱源側膨張弁6d、及び冷媒冷却器4を経由して、圧縮機3に吸入される。
ここで、空気調和装置100は、室外機110Bと室内機120との間に、分流コントローラ(図示せず)を有していていてもよい。この場合、バイパス配管10nは、冷房運転時において、圧縮機3の吐出側と熱源側熱交換器7aとの間の冷媒配管10と、分流コントローラと圧縮機3の吸入側との間の冷媒配管10とをつなぐものとなる。一方、バイパス配管10nは、暖房運転時において、圧縮機3の吐出側と分流コントローラとの間の冷媒配管10と、熱源側熱交換器7aと圧縮機3の吐出側との間の冷媒配管10とをつなぐものとなる。
また、本変形例2−1における空気調和装置100は、図11に示す制御装置5Cを有しており、制御装置5Cは、冷媒回路200Aと同様に冷媒回路200Bを制御するものである。すなわち、制御装置5Cは、図12の場合と同様に動作する。
以上のように、本実施の形態2における空気調和装置100は、同一条件下における第2パラメータの正常値と現在の第2パラメータとを比較することで、冷媒冷却器4に異常が発生していると判定した場合に、パワーモジュールの保護制御を行う。よって、空気調和装置100によれば、冷媒回路200A又は200Bの僅かな状態変化を捉えることができるため、冷媒冷却器4の異常の兆候を精度よく検出し、パワーデバイスの温度上昇を抑制することができる。
また、制御装置5Cは、冷却部の劣化又は冷媒冷却器4とパワーモジュール21の密着状況の悪化などといった冷媒冷却器4の異常の兆候を検出したときに、パワーモジュール21の保護制御として、熱源側膨張弁6dの回転数を高くする処理を行う。よって、制御装置5Cは、冷媒冷却器4の異常の兆候を検出したときに、パワーモジュール21の発熱及び温度上昇を抑制することができるため、パワーモジュール21の故障を防ぐことができる。そして、制御装置5Cによれば、冷媒冷却器4の何らかの異常を検出した場合でも、パワーモジュール21を保護しながら運転を継続することができる。
さらに、冷媒回路200A及び200Bにおいて、熱源側膨張弁6d及び冷媒冷却器4は、熱源側熱交換器7aと圧縮機3の吸入側とをつなぐバイパス配管10bに設けられている。そして、現在の第2パラメータ及び第2パラメータの正常値が、熱源側膨張弁6dの開度である場合、判定部153は、現在の第2パラメータである現在開度Lpと第2パラメータの正常値である正常開度Loとの開度差ΔLが開度閾値Pを超えていれば、冷媒冷却器4に異常が発生していると判定する。このように、本実施の形態2における空気調和装置100は、冷媒冷却器4の異常発生の判定に、冷媒冷却器4の劣化が起こった場合に制御される熱源側膨張弁6dの開度を用いるため、判定の精度を高めることができる。
また、制御装置5Cが、上述した実施の形態1の変形例1−2における制御装置5Bと同様に、表示制御部56及び通信部57のうちの何れか一方を有するようにしてもよい。このようにすれば、異常発生情報の表示又は通知等により、冷媒冷却器4に何らかの異常が生じていることを、即座にユーザ又はサービスマン等へ知らせることができるため、サービス性及びメンテナンス性の向上を図ることができる。すなわち、異常発生情報の表示又は通知等により、サービスマン等が部品交換等を迅速に行うことができるため、リスクを最小減に抑えることができる。
上記各実施の形態は、空気調和装置における好適な具体例であり、本発明の技術的範囲は、これらの態様に限定されるものではない。例えば、上記各実施の形態では、現在の第2パラメータから第2パラメータの正常値を減算した値と閾値との比較により、冷媒冷却器4に異常が発生したか否かを判定する場合を例示したが、これに限定されるものではない。制御装置5及び5A〜5Cが、第2パラメータの正常値に、例えば温度閾値X、温度閾値Y、開度閾値P、又は電力閾値Qなどに相当する所定値を加えることにより閾値を算出し、特定条件と算出した閾値とを関連づけたテーブル情報を条件テーブルとして格納するようにしてもよい。また、事前に実機試験等の結果をもとに、上記同様のテーブル情報を条件テーブルとして格納させておいてもよい。そして、制御装置5及び5A〜5Cが、現在の第2パラメータと条件テーブルから読み出した閾値とを比較することにより、冷媒冷却器4に異常が発生したか否かを判定するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態では、図1、図2、図10、又は図13をもとに、空気調和装置100の冷房運転中における制御内容を例示したが、これに限定されるものではない。すなわち、空気調和装置100は、暖房運転中においても、上記同様、冷媒冷却器4における異常の発生を検出し、パワーモジュールの保護制御を行うことができる。よって、空気調和装置100によれば、暖房運転中においても、冷媒回路の僅かな状態変化を捉えることができるため、冷媒冷却器の異常の兆候を精度よく検出し、パワーデバイスの温度上昇を抑制することができる。
1 電源、2 電力変換装置、3 圧縮機、4 冷媒冷却器、5、5A、5B、5C 制御装置、6a、6d 熱源側膨張弁、6b、6c 負荷側膨張弁、6e 並列膨張弁、7a 熱源側熱交換器、7b 負荷側熱交換器、8 アキュームレータ、9 四方弁、10 冷媒配管、10a 並列配管、10b、10c、10d、10m、10n バイパス配管、11 プレート部、11a 冷却プレート、11b 伝熱プレート、11n 放熱部材、12 冷媒配管部、12a 冷却用配管、12b 接続用配管、13 熱接触面、21 パワーモジュール、21a 温度センサ、30a〜30d 逆止弁、31 圧縮機モータ、32 圧縮要素、51、151 記憶部、52、52a、152a 取得部、53、153 判定部、54、154 動作制御部、55 テーブル生成部、56 表示制御部、57 通信部、100 空気調和装置、110、110A、110B 室外機、120 室内機、200、200A、200B 冷媒回路、300 ブリッジ回路。

Claims (12)

  1. 圧縮機、熱源側熱交換器、負荷側膨張弁、及び負荷側熱交換器が冷媒配管で接続された冷媒回路と、
    パワーモジュールを含む電力変換装置と、
    前記冷媒回路の状態を示す設定基準を少なくとも1つ含んだ第1パラメータと、前記冷媒回路の状態を示し前記設定基準とは異なる第2パラメータと、をもとに前記冷媒回路及び前記電力変換装置を制御する制御装置と、
    を有し、
    前記冷媒回路は、
    前記圧縮機の下流に設けられた熱源側膨張弁と、
    前記熱源側膨張弁の下流に設けられ、前記パワーモジュールを冷却する冷媒冷却器と、を有し、
    前記制御装置は、
    前記第1パラメータと前記第2パラメータの正常値とを関連づけた条件テーブルを記憶した記憶部と、
    現在の前記第1パラメータをもとに前記条件テーブルから前記第2パラメータの正常値を取得し、取得した前記第2パラメータの正常値と前記冷媒回路から得られた現在の前記第2パラメータとを比較して、前記冷媒冷却器に異常が発生しているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部において前記冷媒冷却器に異常が発生していると判定された場合に、前記パワーモジュールの保護制御を行う動作制御部と、を有する空気調和装置。
  2. 前記第1パラメータは、前記設定基準としての、外気温度、前記圧縮機の入力電流、前記冷媒回路を流れる冷媒の高圧圧力と低圧圧力、及び前記圧縮機の回転数のうちの1つ又は複数を含むものである請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 前記第2パラメータは、前記パワーモジュールの温度である請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 記判定部は、現在の前記第2パラメータと前記第2パラメータの正常値との差である温度差が温度閾値を超えている場合に、前記冷媒冷却器に異常が発生していると判定するものである請求項に記載の空気調和装置。
  5. 前記冷媒回路は、
    前記圧縮機の下流側の位置と前記圧縮機の吸入側とを、前記熱源側熱交換器経由でつなぐバイパス配管を有しており、
    前記バイパス配管には、前記熱源側熱交換器と前記圧縮機の吐出側との間に、前記冷媒冷却器と前記熱源側膨張弁とが設けられている請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記パワーモジュールの保護制御として、前記熱源側膨張弁の開度を大きくするものである請求項5に記載の空気調和装置。
  7. 前記第2パラメータは、前記熱源側膨張弁の開度であり、
    前記判定部は、現在の前記第2パラメータと前記第2パラメータの正常値との差である開度差が開度閾値を超えている場合に、前記冷媒冷却器に異常が発生していると判定するものである請求項1、2、5、又は6の何れか一項に記載の空気調和装置。
  8. 前記熱源側膨張弁及び前記冷媒冷却器は、
    前記圧縮機、前記熱源側熱交換器、前記負荷側膨張弁、及び前記負荷側熱交換器と直列に接続されている請求項1〜4の何れか一項に記載の空気調和装置。
  9. 前記動作制御部は、
    前記パワーモジュールの保護制御として、前記圧縮機の回転数を低下させるものである請求項に記載の空気調和装置。
  10. 表示部を有し、
    前記制御装置は、
    前記判定部において前記冷媒冷却器に異常が発生していると判定された場合、前記冷媒冷却器に異常が発生したことを示す異常発生表示情報を前記表示部に表示させる表示制御部を有する請求項1〜の何れか一項に記載の空気調和装置。
  11. 前記制御装置は、
    前記判定部において前記冷媒冷却器に異常が発生していると判定された場合、前記冷媒冷却器に異常が発生したことを示す異常発生通知情報を外部の通信端末へ通知する通信部を有する請求項1〜10の何れか一項に記載の空気調和装置。
  12. 前記パワーモジュールは、ワイドバンドギャップ半導体を用いたスイッチング素子を含むものである請求項1〜11の何れか一項に記載の空気調和装置。
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