JP6639635B2 - フィンストックとして使用するための高強度な耐食アルミニウム合金及びそれを作製する方法 - Google Patents

フィンストックとして使用するための高強度な耐食アルミニウム合金及びそれを作製する方法 Download PDF

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Description

本開示は、材料科学、材料化学、冶金、アルミニウム合金、アルミニウム製作、及び関連分野の分野に関する。より詳細には、本開示は、様々な用途において、例えば、熱交換器用フィンストックとして使用することができる新規のアルミニウム合金を提供する。
熱交換器は、限定されるわけではないが、様々な工業及び化学プロセスにおける加熱冷却システムを含む、様々な用途で幅広く使用されている。これらの構成の多くは、管外部と熱伝導的に接触するフィンを利用して、熱を流体間で伝達することができる増大された表面積を提供する。加えて、フィンは、熱交換器を通る流体の流れを調整するために使用される。しかしながら、アルミニウム合金熱交換器は、腐食に対して比較的高い感受性を有する。腐食は、管からの冷媒の損失及び加熱または冷却システムの故障を最終的にもたらす。高強度の耐食合金は、製品性能を改善するために望ましい。しかしながら、これらの欠陥に対処するこのような合金を提供する合金組成及び加工条件を特定することは、困難であることが判明している。
熱交換器管は、銅またはアルミニウム合金から作製することができ、熱交換器フィンは、異なるアルミニウム合金(例えば、AA1100またはAA7072)から作製することができる。フィンは、銅またはアルミニウム管を通じて装着することができ、機械的に組み立てることができる。より大規模な暖房、換気、空調、及び冷却(HVAC&R)ユニットは、より長いフィンを必要とすることがあり、それが下流の加工(例えば、コイルのハンドリング及び/またはコイルへの形成)のために十分な強度を有することは重要である。フィンの強度を維持するための1つの方法は、より厚いゲージフィンを提供することであるが、これは、コストを上昇させ、重量を増加させ得る。
本発明の網羅された実施形態は、この発明の概要ではなく、特許請求の範囲によって定義される。この発明の概要は、本発明の種々の態様の高レベルな概要であり、下の発明を実施するための形態の項においてさらに記載されるいくつかの概念を導入する。この発明の概要は、特許請求された主題の重要または本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求された主題の範囲を決定するために単独で使用されることを意図するものでもない。主題は、明細書全体、一部または全ての図面、及び各請求項の適正な部分を参照することによって理解されなければならない。
高強度及び耐食性を示す新規のアルミニウム合金が本明細書において提供される。本明細書において記載されているアルミニウム合金は、約0.7〜3.0重量%のZn、約0.15〜0.35重量%のSi、約0.25〜0.65重量%のFe、約0.05〜0.20重量%のCu、約0.75〜1.50重量%のMn、約0.50〜1.50重量%のMg、最大約0.05重量%のCr、最大約0.05重量%のTi、及び最大約0.15重量%の不純物を含み、残りはAlとしてである。いくつかの例において、アルミニウム合金は、約1.0〜2.5重量%のZn、約0.2〜0.35重量%のSi、約0.35〜0.60重量%のFe、約0.10〜0.20重量%のCu、約0.75〜1.25重量%のMn、約0.90〜1.30重量%のMg、最大約0.05重量%のCr、最大約0.05重量%のTi、及び最大約0.15重量%の不純物を含み、残りはAlとしてである。いくつかの例において、アルミニウム合金は、約1.5〜2.5重量%のZn、約0.17〜0.33重量%のSi、約0.30〜0.55重量%のFe、約0.15〜0.20重量%のCu、約0.80〜1.00重量%のMn、約1.00〜1.25重量%のMg、最大約0.05重量%のCr、最大約0.05重量%のTi、及び最大約0.15重量%の不純物を含み、残りはAlとしてである。任意選択で、アルミニウム合金は、約0.9〜2.6重量%のZn、約0.2〜0.33重量%のSi、約0.49〜0.6重量%のFe、約0.15〜0.19重量%のCu、約0.79〜0.94重量%のMn、約1.13〜1.27重量%のMg、最大約0.05重量%のCr、最大約0.05重量%のTi、及び最大約0.15重量%の不純物を含み、残りはAlとしてである。任意選択で、アルミニウム合金は、約1.4〜1.6重量%のZn、約0.2〜0.33重量%のSi、約0.49〜0.6重量%のFe、約0.15〜0.19重量%のCu、約0.79〜0.94重量%のMn、約1.13〜1.27重量%のMg、最大約0.05重量%のCr、最大約0.05重量%のTi、及び最大約0.15重量%の不純物を含み、残りはAlとしてである。合金は、鋳造(例えば、直接チル鋳造もしくは連続鋳造)、均質化、熱間圧延、冷間圧延、及び/またはアニーリングによって製造することができる。合金は、HテンパーまたはOテンパーであることができる。
合金の降伏強度は、少なくとも約70MPaである。合金の最大引張強度は、少なくとも約170MPaであることができる。アルミニウム合金は、国際軟銅規格(IACS)に基づいて約37%超の導電率を含むことができる。任意選択で、アルミニウム合金は、−740mV〜−850mVの腐食電位を含む。
また、本明細書において記載されるようなアルミニウム合金を含む製品が本明細書において提供される。製品は、フィンストックを含むことができる。任意選択で、フィンストックのゲージは、1.0mm以下(例えば、0.15mm以下)である。管及び本明細書において記載されるようなフィンストックを含むフィンを備える物品が本明細書においてさらに提供される。
金属製品を製造する方法が本明細書においてさらに提供される。本方法は、本明細書において記載されるように、アルミニウム合金を鋳造して鋳造アルミニウム合金を形成するステップと、該鋳造アルミニウム合金を均質化するステップと、該鋳造アルミニウム合金を熱間圧延して圧延製品を製造するステップと、該圧延製品を最終ゲージ製品に冷間圧延するステップを含む。任意選択で、本方法は、最終ゲージ製品をアニーリングするステップをさらに含む。本方法により得られた製品(例えば、熱交換器フィン)も、本明細書において提供される。
さらなる態様、目的、及び利点は、以下の非限定的な例の詳細な説明を考慮することで明らかになる。
本明細書において記載される比較の合金と結合され、かつ様々な時間の間、腐食試験に供される、本明細書において記載される例示的な合金のデジタル画像を含む図である。 本明細書において記載される比較の合金と結合され、かつ様々な時間の間、腐食試験に供される、本明細書において記載される例示的な合金のデジタル画像を含む図である。
高強度な耐食アルミニウム合金、ならびにそれを作製及び加工する方法が本明細書において記載される。本明細書において記載されるアルミニウム合金は、改善された機械的強度、耐食性、及び/または成形性を示す。本明細書に提供される合金は、亜鉛成分を含み、特に犠牲合金(例えば、熱交換器において銅またはアルミニウム合金管と組み合わせて使用するためのフィンストック材料として)として有用であり得る。開示された合金組成物は、機械的強度及び犠牲合金特性を有する材料を提供する。合金材料は、フィンストックとして形成することができ、銅またはアルミニウム合金管に機械的に取り付けることができる。このため、フィンストックは、犠牲的に腐食することができ、銅またはアルミニウム合金管を腐食から保護する。加えて、本明細書において記載されるアルミニウム合金フィンストックは、より薄いゲージのアルミニウム合金フィンストックを提供する優れた機械的強度を有する。合金は、工業用途において、例えば、熱交換器において、または他の用途において、フィンストックとして使用することができる。熱交換器において、合金は、犠牲の構成要素として働き、熱交換器の他の構成要素(例えば、合金が取り付けられる管)の保護を確保する。
定義及び説明:
本明細書において使用される「発明(invention)」、「本発明(the invention)」、「本発明(this invention)」、及び「本発明(the present invention)」は、本特許出願の主題及び以下の特許請求の範囲の全てに対して広範に関連することを意図する。これらの用語を含有する記述は、本明細書において記載される主題を限定しない、または以下の特許の特許請求の範囲の意味もしくは範囲を限定しないことを理解すべきである。
この説明において、アルミニウム産業表記、例えば「シリーズ」または「1xxx」によって識別される合金を参照する。アルミニウム及びその合金を指定し、識別する際に最も一般的に使用される番号表記システムの理解のために、「International Alloy Designations and Chemical Composition Limits for Wrought Aluminum and Wrought Aluminum Alloys」または「Registration Record of Aluminum Association Alloy Designations and Chemical Compositions Limits for Aluminum Alloys in the Form of Castings and Ingot,」を参照し、両方ともThe Aluminum Associationによって発行されている。
本明細書において使用する場合、「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「その(the)」の意味は、文脈が特に明白に示さない限り、単数及び複数の参照を含む。
本明細書において使用する場合、プレートは、一般に、約15mm超の厚さを有する。例えば、プレートは、約15mm超、約20mm超、約25mm超、約30mm超、約35mm超、約40mm超、約45mm超、約50mm超、または約100mm超の厚さを有するアルミニウム製品を指し得る。
本明細書において使用する場合、シェート(shate)(シートプレートとも呼ばれる)は、一般に、約4mm〜約15mmの厚さを有する。例えば、シェートは、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、または約15mmの厚さを有してもよい。
本明細書において使用する場合、シートは、一般に、約4mm未満の厚さを有するアルミニウム製品を指す。例えば、シートは、約4mm未満、約3mm未満、約2mm未満、約1mm未満、約0.5mm未満、約0.3mm未満、または約0.1mm未満の厚さを有してもよい。
本出願において、合金テンパーまたは条件を参照する。最も一般的に使用される合金テンパーの説明を理解するために、「American National Standards (ANSI)H35 on Alloy and Temper Designation Systems」を参照のこと。F条件またはテンパーは、製作されたアルミニウム合金を指す。O条件またはテンパーは、アニーリング後のアルミニウム合金を指す。本明細書において、Hテンパーとも呼ばれるHxx条件またはテンパーは、熱処理(例えば、アニーリング)の有無にかかわらず、冷間圧延後のアルミニウム合金を指す。好適なHテンパーは、HX1、HX2、HX3 HX4、HX5、HX6、HX7、HX8、またはHX9テンパーを含む。例えば、アルミニウム合金は、冷間圧延のみをして、可能なH19テンパーになり得る。さらなる例において、アルミニウム合金は、冷間圧延及びアニールして、可能なH23テンパーになり得る。
以下のアルミニウム合金は、合金の総重量に基づく重量百分率(重量%)において、その元素組成に関して記載される。各合金のある特定の例において、残りはアルミニウムであり、不純物の合計に関する最大重量%は、0.15%である。
本明細書において使用する場合、「電気化学ポテンシャル」は、酸化還元反応に対する材料の従順性を指す。電気化学ポテンシャルは、本明細書において記載されるアルミニウム合金の耐食性を評価するために用いることができる。負の値は、正の電気化学ポテンシャルを有する材料と比較したとき、酸化されやすい(例えば、電子を失う、または酸化状態を増加させる)材料を表すことができる。正の値は、負の電気化学ポテンシャルを有する材料と比較したとき、還元されやすい(例えば、電子を得る、または酸化状態を低下させる)材料を表すことができる。本明細書において使用する場合、電気化学ポテンシャルは、大きさ及び方向を表すベクトル量である。
本明細書において使用する場合、「室温」の意味は、約15℃〜約30℃、例えば、約15℃、約16℃、約17℃、約18℃、約19℃、約20℃、約21℃、約22℃、約23℃、約24℃、約25℃、約26℃、約27℃、約28℃、約29℃、または約30℃の温度を含むことができる。本明細書において開示される全ての範囲は、その中に包括される任意及び全ての部分範囲を包含することを理解すべきである。例えば、「1〜10」の定まった範囲は、最小値の1と最大値の10との間の任意及び全ての部分範囲、すなわち、1以上、例えば、1〜6.1の最小値から始まる全ての部分範囲、及び10以下、例えば、5.5〜10の最大値で終わる全ての部分範囲を含むと考慮されなければならない。
合金組成物
新規のアルミニウム合金が後述される。ある特定の態様において、合金は、高強度、耐食性、及び/または高い成形性を示す。合金の特性は、合金の元素組成及び合金を加工して説明したシート、プレート、及びシェートを製造する方法により達成される。具体的には、増加された亜鉛(Zn)含有量は、銅または他のアルミニウム合金管に取り付けられるときに、優先的に腐食し、これによって、管に対するカソード保護を提供する合金を提供する。驚くべきことに、Zn添加は、増加されたマグネシウム(Mg)含有量の強化効果に加えて、付加的な溶質強化を示した。加えて、最適なZn含有量が観察された。いくつかの例において、約2.0重量%超のZnの添加は、望ましくなく、このような量は、導電率及び自己腐食率に対して有害な影響を有することがあるためである。しかしながら、いくつかの例において、管の十分なカソード保護を可能にするために、それらの導電性及び腐食性を犠牲にすることが望ましなり得る。この目的のために、最大約3.0重量%の最大Zn含有量は、所望の腐食性、導電性、及び強度特性を提供するために使用することができる。
本明細書において記載される合金及び方法は、犠牲部品、放熱、包装、及び建築材料を含む工業用途において使用することができる。本明細書において記載される合金は、熱交換器のための工業用フィンストックとして用いることができる。工業用フィンストックは、それが現在用いられる工業用フィンストック合金(例えば、AA7072及びAA1100)よりも腐食性であり、さらに、熱交換器中に組み込まれる他の保護金属部品を優先的に腐食するように、提供することができる。
いくつかの例において、合金は、表1において提供されるように以下の元素組成を有することができる。
Figure 0006639635
いくつかの例において、合金は、表2において提供されるように以下の元素組成を有することができる。
Figure 0006639635
いくつかの例において、合金は、表3において提供されるように以下の元素組成を有することができる。
Figure 0006639635
いくつかの例において、合金は、表4において提供されるように以下の元素組成を有することができる。
Figure 0006639635
いくつかの例において、合金は、合金の総重量に基づいて、約0.7%〜約3.0%(例えば、1.0%〜約2.5%、約1.5%〜約3.0%、約0.9%〜約2.6%、または約1.4%〜約1.6%)の量で亜鉛(Zn)を含む。例えば、合金は、約0.7%、約0.71%、約0.72%、約0.73%、約0.74%、約0.75%、約0.76%、約0.77%、約0.78%、約0.79%、約0.8%、約0.81%、約0.82%、約0.83%、約0.84%、約0.85%、約0.86%、約0.87%、約0.88%、約0.89%、約0.9%、約0.91%、約0.92%、約0.93%、約0.94%、約0.95%、約0.96%、約0.97%、約0.98%、約0.99%、約1.0%、約1.01%、約1.02%、約1.03%、約1.04%、約1.05%、約1.06%、約1.07%、約1.08%、約1.09%、約1.1%、約1.11%、約1.12%、約1.13%、約1.14%、約1.15%、約1.16%、約1.17%、約1.18%、約1.19%、約1.2%、約1.21%、約1.22%、約1.23%、約1.24%、約1.25%、約1.26%、約1.27%、約1.28%、約1.29%、約1.3%、約1.31%、約1.32%、約1.33%、約1.34%、約1.35%、約1.36%、約1.37%、約1.38%、約1.39%、約1.4%、約1.41%、約1.42%、約1.43%、約1.44%、約1.45%、約1.46%、約1.47%、約1.48%、約1.49%、約1.5%、約1.51%、約1.52%、約1.53%、約1.54%、約1.55%、約1.56%、約1.57%、約1.58%、約1.59%、約1.6%、約1.61%、約1.62%、約1.63%、約1.64%、約1.65%、約1.66%、約1.67%、約1.68%、約1.69%、約1.7%、約1.71%、約1.72%、約1.73%、約1.74%、約1.75%、約1.76%、約1.77%、約1.78%、約1.79%、約1.8%、約1.81%、約1.82%、約1.83%、約1.84%、約1.85%、約1.86%、約1.87%、約1.88%、約1.89%、約1.9%、約1.91%、約1.92%、約1.93%、約1.94%、約1.95%、約1.96%、約1.97%、約1.98%、約1.99%、約2.0%、約2.01%、約2.02%、約2.03%、約2.04%、約2.05%、約2.06%、約2.07%、約2.08%、約2.09%、約2.1%、約2.11%、約2.12%、約2.13%、約2.14%、約2.15%、約2.16%、約2.17%、約2.18%、約2.19%、約2.2%、約2.21%、約2.22%、約2.23%、約2.24%、約2.25%、約2.26%、約2.27%、約2.28%、約2.29%、約2.3%、約2.31%、約2.32%、約2.33%、約2.34%、約2.35%、約2.36%、約2.37%、約2.38%、約2.39%、約2.4%、約2.41%、約2.42%、約2.43%、約2.44%、約2.45%、約2.46%、約2.47%、約2.48%、約2.49%、約2.5%、2.51%、約2.52%、約2.53%、約2.54%、約2.55%、約2.56%、約2.57%、約2.58%、約2.59%、約2.6%、約2.61%、約2.62%、約2.63%、約2.64%、約2.65%、約2.66%、約2.67%、約2.68%、約2.69%、約2.7%、約2.71%、約2.72%、約2.73%、約2.74%、約2.75%、約2.76%、約2.77%、約2.78%、約2.79%、約2.8%、約2.81%、約2.82%、約2.83%、約2.84%、約2.85%、約2.86%、約2.87%、約2.88%、約2.89%、約2.9%、約2.91%、約2.92%、約2.93%、約2.94%、約2.95%、約2.96%、約2.97%、約2.98%、約2.99%、または約3.0%のZnを含む。全ての百分率は、重量%で表される。亜鉛含有量は、本明細書において記載されるアルミニウム合金の耐食性を改善することができる。具体的には、亜鉛が本明細書において記載されるようなレベル、例えば1.0%〜2.6%組み込まれるとき、合金は、工業プロセス(例えば、1xxxシリーズ及び7xxxシリーズ合金)において典型的に使用されるフィンストックと比較して、向上した耐食性を示す。いくつかのさらなる例において、Znは、本明細書において記載されるものを超える重量百分率で組み込まれるとき、耐食性を減少させることがある。なおさらなる例において、Znは、工業用フィンとして使用するために好適な合金を提供するために、本明細書において記載されるように、最適な量でアルミニウム合金中に組み込まれることができる。例えば、本明細書において記載されるものよりも高いZnレベルでは、フィンとして使用するための合金は、記載されるZnの量を含有するフィンに対してより急速に腐食することがあり、フィンにおける穿孔となる。その結果、熱交換器の機械的結着性及び熱的性能が損なわれ、このため、熱交換器の有効寿命に影響を及ぼすことがある。
いくつかの例において、開示された合金は、合金の総重量に基づいて、約0.15%〜約0.35%(例えば、約0.20%約〜0.35%、約0.17%〜約0.33%、または約0.20%〜約0.33%)の量でシリコン(Si)を含む。例えば、合金は、約0.15%、約0.16%、約0.17%、約0.18%、約0.19%、約0.2%、約0.21%、約0.22%、約0.23%、約0.24%、約0.25%、約0.26%、約0.27%、約0.28%、約0.29%、約0.30%、約0.31%、約0.32%、約0.33%、約0.34%、または約0.35%のSiを含むことができる。全ての百分率は、重量%で表される。
いくつかの例において、合金は、合金の総重量に基づいて、約0.25%〜約0.65%(例えば、0.35%〜約0.60%、0.30%〜0.55%、または0.49%〜0.6%)の量で鉄(Fe)も含む。例えば、合金は、約0.25%、約0.26%、約0.27%、約0.28%、約0.29%、約0.3%、約0.31%、約0.32%、約0.33%、約0.34%、約0.35%、約0.36%、約0.37%、約0.38%、約0.39%、約0.4%、約0.41%、約0.42%、約0.43%、約0.44%、約0.45%、約0.46%、約0.47%、約0.48%、約0.49%、約0.5%、約0.51%、約0.52%、約0.53%、約0.54%、約0.55%、約0.56%、約0.57%、約0.58%、約0.59%、約0.6%、約0.61%、約0.62%、約0.63%、約0.64%、または約0.65%のFeを含むことができる。全ての百分率は、重量%で表される。
いくつかの例において、開示された合金は、合金の総重量に基づいて、約0.05%〜約0.20%(例えば、約0.10%〜約0.20%、約0.15%〜約0.20%、または約0.15%〜約0.19%)の量で銅(Cu)を含む。例えば、合金は、約0.05%、約0.06%、約0.07%、約0.08%、約0.09%、約0.1%、約0.11%、約0.12%、約0.13%、約0.14%、約0.15%、約0.16%、約0.17%、約0.18%、約0.19%、または約0.2%のCuを含むことができる。全ての百分率は、重量%で表される。
いくつかの例において、合金は、合金の総重量に基づいて、約0.75%〜約1.5%(例えば、約0.75%〜約1.25%、約0.80%〜約1.00%、または約0.79%〜約0.94%)の量でマンガン(Mn)を含むことができる。例えば、合金は、約0.75%、約0.76%、約0.77%、約0.78%、約0.79%、約0.8%、約0.81%、約0.82%、約0.83%、約0.84%、約0.85%、約0.86%、約0.87%、約0.88%、約0.89%、約0.9%、約0.91%、約0.92%、約0.93%、約0.94%、約0.95%、約0.96%、約0.97%、約0.98%、約0.99%、約1.0%、約1.01%、約1.02%、約1.03%、約1.04%、約1.05%、約1.06%、約1.07%、約1.08%、約1.09%、約1.1%、約1.11%、約1.12%、約1.13%、約1.14%、約1.15%、約1.16%、約1.17%、約1.18%、約1.19%、約1.2%、約1.21%、約1.22%、約1.23%、約1.24%、約1.25%、約1.26%、約1.27%、約1.28%、約1.29%、約1.3%、約1.31%、約1.32%、約1.33%、約1.34%、約1.35%、約1.36%、約1.37%、約1.38%、約1.39%、約1.4%、約1.41%、約1.42%、約1.43%、約1.44%、約1.45%、約1.46%、約1.47%、約1.48%、約1.49%、または1.5%のMnを含むことができる。全ての百分率は、重量%で表される。
いくつかの例において、合金は、合金の総重量に基づいて、約0.50%〜約1.50%(例えば、約0.90%〜約1.30%、約1.00%〜約1.25%、または約1.13%〜約1.27%)の量でマグネシウム(Mg)を含むことができる。例えば、合金は、約0.5%、約0.51%、約0.52%、約0.53%、約0.54%、約0.55%、約0.56%、約0.57%、約0.58%、約0.59%、約0.6%、約0.61%、約0.62%、約0.63%、約0.64%、約0.65%、約0.66%、約0.67%、約0.68%、約0.69%、約0.7%、約0.71%、約0.72%、約0.73%、約0.74%、約0.75%、約0.76%、約0.77%、約0.78%、約0.79%、約0.8%、約0.81%、約0.82%、約0.83%、約0.84%、約0.85%、約0.86%、約0.87%、約0.88%、約0.89%、約0.9%、約0.91%、約0.92%、約0.93%、約0.94%、約0.95%、約0.96%、約0.97%、約0.98%、約0.99%、約1.0%、約1.01%、約1.02%、約1.03%、約1.04%、約1.05%、約1.06%、約1.07%、約1.08%、約1.09%、約1.1%、約1.11%、約1.12%、約1.13%、約1.14%、約1.15%、約1.16%、約1.17%、約1.18%、約1.19%、約1.2%、約1.21%、約1.22%、約1.23%、約1.24%、約1.25%、約1.26%、約1.27%、約1.28%、約1.29%、約1.3%、約1.31%、約1.32%、約1.33%、約1.34%、約1.35%、約1.36%、約1.37%、約1.38%、約1.39%、約1.4%、約1.41%、約1.42%、約1.43%、約1.44%、約1.45%、約1.46%、約1.47%、約1.48%、約1.49%、または1.5%のMgを含むことができる。全ての百分率は、重量%で表される。
いくつかの例において、合金は、合金の総重量に基づいて、約0.10%(例えば、0%〜約0.05%、約0.001%〜約0.04%、または、約0.01%〜約0.03%)の量でクロム(Cr)を含む。例えば、合金は、約0.001%、約0.002%、約0.003%、約0.004%、約0.005%、約0.006%、約0.007%、約0.008%、約0.009%、約0.01%、約0.02%、約0.03%、約0.04%、約0.05%、約0.06%、約0.07%、約0.08%、約0.09%、または約0.1%のCrを含むことができる。いくつかの場合において、Crは、合金中に存在しない(すなわち、0%)。全ての百分率は、重量%で表される。
いくつかの例において、合金は、合金の総重量に基づいて、約0.10%(例えば、0%〜約0.05%、約0.001%〜約0.04%、または、約0.01%〜約0.03%)の量でチタン(Ti)を含む。例えば、合金は、約0.001%、約0.002%、約0.003%、約0.004%、約0.005%、約0.006%、約0.007%、約0.008%、約0.009%、約0.01%、約0.02%、約0.03%、約0.04%、約0.05%、約0.06%、約0.07%、約0.08%、約0.09%、または約0.1%のTiを含むことができる。いくつかの場合において、Tiは、合金中に存在しない(すなわち、0%)。全ての百分率は、重量%で表される。
任意選択で、合金組成物は、それぞれ約0.05%以下、0.04%以下、0.03%以下、0.02%以下、または0.01%以下の量で、ときには不純物と呼ばれる他の微量元素をさらに含むことができる。これらの不純物は、Ga、V、Ni、Sc、Ag、B、Bi、Zr、Li、Pb、Sn、Ca、Hf、Sr、またはそれらの組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されるものではない。したがって、Ga、V、Ni、Sc、Ag、B、Bi、Zr、Li、Pb、Sn、Ca、Hf、またはSrは、0.05%以下、0.04%以下、0.03%以下、0.02%以下、または0.01%以下の量で合金中に存在してもよい。ある特定の態様において、全ての不純物の合計は、0.15%(例えば、0.1%)を超えない。全ての百分率は、重量%で表される。特定の態様において、合金の残りの百分率は、アルミニウムである。
任意選択で、本明細書において記載されるように例示的なアルミニウム合金は、約0.9〜2.6%のZn(例えば、約1.4〜1.6%のZn)、約0.2〜0.33%のSi、約0.49〜0.6%のFe、約0.15〜0.19%のCu、約0.79〜0.94%のMn、約1.13〜1.27%のMg、最大約0.05%のCr、最大約0.05%のTi、及び最大約0.15%の不純物を含むことができ、残りはAlとしてである。例えば、例示的な合金は、1.53%のZn、0.3%のSi、0.51%のFe、0.17%のCu、0.87%のMn、1.21%のMg、0.001%のCr、0.016%のTi、及び最大0.15%の総不純物を含み、残りはAlとしてである。いくつかの例において、例示的な合金は、1.00%のZn、0.29%のSi、0.51%のFe、0.16%のCu、0.86%のMn、1.2%のMg、0.001%のCr、0.011%のTi、及び最大0.15%の総不純物を含み、残りはAlとしてである。いくつかの例において、例示的な合金は、2.04%のZn、0.29%のSi、0.51%のFe、0.17%のCu、0.87%のMn、1.21%のMg、0.001%のCr、0.015%のTi、及び最大0.15%の総不純物を含み、残りはAlとしてである。いくつかの例において、例示的な合金は、2.54%のZn、0.29%のSi、0.51%のFe、0.17%のCu、0.88%のMn、1.23%のMg、0.001%のCr、0.012%のTi、及び最大0.15%の総不純物を含み、残りはAlとしてである。
合金特性
アルミニウム合金の機械的特性は、所望の使用に応じて様々な加工条件によって制御することができる。合金は、Hテンパー(例えば、HX1、HX2、HX3 HX4、HX5、HX6、HX7、HX8、またはHX9テンパー)で製造(または提供)することができる。一例として、合金は、H19テンパーで製造(または提供)することができる。「H19テンパー」は、冷間圧延された製品を指す。別の例として、合金は、H23テンパーで製造(または提供)することができる。H23テンパーは、冷間圧延され、部分的にアニールされた製品を指す。さらなる例として、合金は、Oテンパーで製造(または提供)することができる。Oテンパーは、冷間圧延され、完全にアニールされた製品を指す。
いくつかの非限定的な例において、開示された合金は、Hテンパー(例えば、H19テンパー及びH23テンパー)での高強度及びOテンパーでの高い成形性(すなわち、曲げ性)を有する。いくつかの非限定的な例において、開示された合金は、工業用フィンストックとして用いられる従来の7xxx及び1xxxシリーズアルミニウム合金と比較して、Hテンパー(例えば、H19テンパー及びH23テンパー)及びOテンパーでの良好な耐食性を有する。
ある特定の態様において、アルミニウム合金は、少なくとも約70MPaの降伏強度(YS)を有することができる。非限定的な例において、降伏強度は、少なくとも約70MPa、少なくとも約80MPa、少なくとも約90MPa、少なくとも約100MPa、少なくとも約110MPa、少なくとも約120MPa、少なくとも約130MPa、少なくとも約140MPa、少なくとも約150MPa、少なくとも約160MPa、少なくとも約170MPa、少なくとも約180MPa、少なくとも約190MPa、少なくとも約200MPa、少なくとも約210MPa、少なくとも約220MPa、少なくとも約230MPa、少なくとも約240MPa、少なくとも約250MPa、少なくとも約260MPa、少なくとも約270MPa、少なくとも約280MPa、少なくとも約290MPa、少なくとも約300MPa、少なくとも約310MPa、少なくとも約320MPa、少なくとも約330MPa、少なくとも約340MPa、少なくとも約350MPa、または間のどこかである。いくつかの場合において、降伏強度は、約70MPa〜約350MPaである。例えば、降伏強度は、約80MPa〜約340MPa、約90MPa〜約320MPa、約100MPa〜約300MPa、約180MPa〜約300MPa、または約200MPa〜約300MPaであることができる。
降伏強度は、合金のテンパーに基づいて変動する。いくつかの例において、本明細書において記載されるOテンパーで提供される合金は、少なくとも約70MPa〜約200MPaの降伏強度を有することができる。非限定的な例において、Oテンパーでの合金の降伏強度は、少なくとも約70MPa、少なくとも約80MPa、少なくとも約90MPa、少なくとも約100MPa、少なくとも約110MPa、少なくとも約120MPa、少なくとも約130MPa、少なくとも約140MPa、少なくとも約150MPa、少なくとも約160MPa、少なくとも約170MPa、少なくとも約180MPa、少なくとも約190MPa、少なくとも約200MPa、または間のどこかである。
いくつかのさらなる例において、本明細書において記載されるHテンパーでの合金は、少なくとも約200MPa、少なくとも約210MPa、少なくとも約220MPa、少なくとも約230MPa、少なくとも約240MPa、少なくとも約250MPa、少なくとも約260MPa、少なくとも約270MPa、少なくとも約280MPa、少なくとも約290MPa、少なくとも約300MPa、少なくとも約310MPa、少なくとも約320MPa、少なくとも約330MPa、少なくとも約340MPa、少なくとも約350MPa、または間のどこかである降伏強度を有することができる。
ある特定の態様において、アルミニウム合金は、少なくとも約170MPaの最大引張強度(UTS)を有することができる。非限定的な例において、UTSは、少なくとも約170MPa、少なくとも約180MPa、少なくとも約190MPa、少なくとも約200MPa、少なくとも約210MPa、少なくとも約220MPa、少なくとも約230MPa、少なくとも約240MPa、少なくとも約250MPa、少なくとも約260MPa、少なくとも約270MPa、少なくとも約280MPa、少なくとも約290MPa、少なくとも約300MPa、少なくとも約310MPa、少なくとも約320MPa、少なくとも約330MPa、少なくとも約340MPa、少なくとも約350MPa、または間のどこかである。いくつかの場合において、UTSは、約200MPa〜約320MPaである。例えば、UTSは、約200MPa〜約320MPa、約190MPa〜約290MPa、約300MPa〜約350MPa、約180MPa〜約340MPa、または約175MPa〜約325MPaであることができる。
いくつかの例において、本明細書において記載されるOテンパーで提供される合金は、少なくとも約170MPa〜約250MPaのUTSを有することができる。非限定的な例において、Oテンパーでの合金のUTSは、少なくとも約170MPa、少なくとも約180MPa、少なくとも約190MPa、少なくとも約200MPa、少なくとも約210MPa、少なくとも約220MPa、少なくとも約230MPa、少なくとも約240MPa、少なくとも約250MPa、または間のどこかである。
いくつかのさらなる例において、本明細書において記載されるHテンパーでの合金は、少なくとも約200MPa、少なくとも約210MPa、少なくとも約220MPa、少なくとも約230MPa、少なくとも約240MPa、少なくとも約250MPa、少なくとも約260MPa、少なくとも約270MPa、少なくとも約280MPa、少なくとも約290MPa、少なくとも約300MPa、少なくとも約310MPa、少なくとも約320MPa、少なくとも約330MPa、少なくとも約340MPa、少なくとも約350MPa、または間のどこかであるUTSを有することができる。
ある特定の態様において、合金は、十分な成形性を有してOテンパーでの約9.75%以上(例えば、約10.0%以上)の伸び率を満たす任意の降伏強度を包含する。ある特定の例において、伸び率は、約9.75%以上、約10.0%以上、約10.25%以上、約10.5%以上、約10.75%以上、約11.0%以上、約11.25%以上、約11.5%以上、約11.75%以上、約12.0%以上、約12.25%以上、約12.5%以上、約12.75%以上、約13.0%以上、約13.25%以上、約13.5%以上、約13.75%以上、約14.0%以上、約14.25%以上、約14.5%以上、約14.75%以上、約15.0%以上、約15.25%以上、約15.5%以上、約15.75%以上、約16.0%以上、約16.25%以上、約16.5%以上、または間のどこかであることができる。
ある特定の態様において、合金は、ASTM G69規格に従って試験されるとき、約−700mV以下の負腐食電位または電気化学ポテンシャル(Ecorr)を提供する耐食性を有することができる。ある特定の場合において、開放腐食電位対標準カロメル電極(SCE)は、約−700mV以下、約−710mV以下、約−720mV以下、約−730mV以下、約−740mV以下、約−750mV以下、約−760mV以下、約−770mV以下、約−780mV以下、約−790mV以下、約−800mV以下、約−810mV以下、約−820mV以下、約−830mV以下、約−840mV以下、約−850mV以下、または間のどこかであることができる。例えば、アルミニウム合金は、約−740mV〜約−850mV(例えば、約−750mV〜約−840mVまたは約−770mV〜約−830mV)の開放腐食電位を有することができる。
いくつかの例において、合金は、国際軟銅規格(IACS)に基づいて、約36%超の平均導電性値を有することができる(例えば、約37%のIACS〜約44%のIACS)。例えば、合金は、約37%、約38%、約39%、約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、または間のどこかの平均導電率値を有することができる。全ての値は、IACS%である。
調製及び加工の方法
ある特定の態様において、開示された合金組成物は、開示された方法の製品である。本開示を限定する意図なく、アルミニウム合金の特性は、合金の調製中のミクロ構造の形成によって、部分的に決定される。ある特定の態様において、合金組成物を調製するための方法は、合金が所望の用途に対する適切な特性を有するかどうかに影響を及ぼす、またはさらにそれを決定する。
鋳造
本明細書において記載される合金は、当業者に既知のように鋳造法を使用して鋳造することができる。例えば、鋳造プロセスは、直接チル(DC)鋳造プロセスを含むことができる。DC鋳造プロセスは、当業者に既知のように、アルミニウム産業において一般的に使用される規格に従って実行される。DCプロセスは、インゴットを提供することができる。任意選択で、インゴットは、下流の加工前に皮むきすることができる。任意選択で、鋳造プロセスは、連続鋳造(CC)プロセスを含むことができる。
その後、鋳造アルミニウム合金は、さらなる加工ステップに供することができる。例えば、本明細書において記載される加工方法は、均質化、熱間圧延、冷間圧延、及び/またはアニーリングのステップを含むことができる。
均質化
均質化ステップは、本明細書において記載されるように鋳造アルミニウム合金を加熱して、約または少なくとも約570℃(例えば、少なくとも約570℃、少なくとも約580℃、少なくとも約590℃、少なくとも約600℃、少なくとも約610℃、または間のどこか)の均質化温度を達成することを含むことができる。例えば、鋳造アルミニウム合金は、約570℃〜約620℃、約575℃〜約615℃、約585℃〜約610℃、または約590℃〜約605℃の温度に加熱することができる。いくつかの場合において、均質化温度に対する加熱速度は、約100℃/時間以下、約75℃/時間以下、約50℃/時間以下、約40℃/時間以下、約30℃/時間以下、約25℃/時間以下、約20℃/時間以下、約15℃/時間以下、または約10℃/時間以下であることができる。他の場合において、均質化温度に対する加熱速度は、約10℃/分〜約100℃/分(例えば、約10℃/分〜約90℃/分、約10℃/分〜約70℃/分、約10℃/分〜約60℃/分、約20℃/分〜約90℃/分、約30℃/分〜約80℃/分、約40℃/分〜約70℃/分、または約50℃/分〜約60℃/分)であることができる。
その後、鋳造アルミニウム合金は、しばらくの間、浸漬させる(すなわち、指示温度で保持される)。1つの非限定的な例によれば、鋳造アルミニウム合金は、最大約5時間(例えば、包括的に約10分〜約5時間)浸漬させる。例えば、鋳造アルミニウム合金は、少なくとも約570℃の温度で、10分、20分、30分、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、または間のどこかである間浸漬することができる。
鋳造アルミニウム合金は、第1の温度から、第1の温度よりも低い第2の温度に冷却することができる。いくつかの例において、第2の温度は、約555℃超(例えば、約560℃超、約565℃超、約570℃超、または約575℃超)である。例えば、鋳造アルミニウム合金は、約555℃〜約590℃、約560℃〜約575℃、約565℃〜約580℃、約570℃〜約585℃、約565℃〜約570℃、約570℃〜約590℃、または約575℃〜約585℃の第2の温度に冷却することができる。第2の温度に対する冷却速度は、約10℃/分〜約100℃/分(例えば、約20℃/分〜約90℃/分、約30℃/分〜約80℃/分、約10℃/分〜約90℃/分、約10℃/分〜約70℃/分、約10℃/分〜約60℃/分、約40℃/分〜約70℃/分、または約50℃/分〜約60℃/分)であることができる。
その後、鋳造アルミニウム合金は、しばらくの間、第2の温度で浸漬させることができる。ある特定の場合において、インゴットは、最大約5時間(例えば、包括的に10分〜5時間)浸漬させる。例えば、インゴットは、約560℃〜約590℃の温度で、10分、20分、30分、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、または間のどこかである間浸漬することができる。
熱間圧延
均質化ステップ後、熱間圧延ステップを実行することができる。ある特定の場合において、鋳造アルミニウム合金は、約560℃〜約600℃のホットミル入口温度範囲で熱間圧延される。例えば、入口温度は、約560℃、約565℃、約570℃、約575℃、約580℃、約585℃、約590℃、約595℃、または約600℃であることができる。ある特定の場合において、熱間圧延出口温度は、約290℃〜約350℃(例えば、約310℃〜約340℃)の範囲であることができる。例えば、熱間圧延出口温度は、約290℃、約295℃、約300℃、約305℃、約310℃、約315℃、約320℃、約325℃、約330℃、約335℃、約340℃、約345℃、約350℃、または間のどこかであることができる。
ある特定の場合において、鋳造アルミニウム合金は、約2mm〜約15mm厚のゲージ(例えば、約2.5mm〜約12mm厚のゲージ)に熱間圧延することができる。例えば、鋳造アルミニウム合金は、約2mm厚のゲージ、約2.5mm厚のゲージ、約3mm厚のゲージ、約3.5mm厚のゲージ、約4mm厚のゲージ、約5mm厚のゲージ、約6mm厚のゲージ、約7mm厚のゲージ、約8mm厚のゲージ、約9mm厚のゲージ、約10mm厚のゲージ、約11mm厚のゲージ、約12mm厚のゲージ、約13mm厚のゲージ、約14mm厚のゲージ、または約15mm厚のゲージに熱間圧延することができる。ある特定の場合において、鋳造アルミニウム合金は、15mm超のゲージ(すなわち、プレート)に熱間圧延することができる。他の場合において、鋳造アルミニウム合金は、4mm未満のゲージ(すなわち、シート)に熱間圧延することができる。
冷間圧延
冷間圧延ステップは、熱間圧延ステップ後に実行することができる。ある特定の態様において、熱間圧延ステップからの圧延製品は、シート(例えば、およそ4.0mm未満)に冷間圧延することができる。ある特定の態様において、圧延製品は、約0.4mm〜約1.0mm、約1.0mm〜約3.0mm、または約3.0mm〜約4.0mm未満の厚さに冷間圧延される。ある特定の態様において、合金は、約3.5mm以下、約3mm以下、約2.5mm以下、約2mm以下、約1.5mm以下、約1mm以下、約0.5mm以下、約0.4mm以下、約0.3mm以下、約0.2mm以下、または約0.1mm以下に冷間圧延される。例えば、圧延製品は、約0.1mm、約0.2mm、約0.3mm、約0.4mm、約0.5mm、約0.6mm、約0.7mm、約0.8mm、約0.9mm、約1.0mm、約1.1mm、約1.2mm、約1.3mm、約1.4mm、約1.5mm、約1.6mm、約1.7mm、約1.8mm、約1.9mm、約2.0mm、約2.1mm、約2.2mm、約2.3mm、約2.4mm、約2.5mm、約2.6mm、約2.7mm、約2.8mm、約2.9mm、約3.0mm、約3.1mm、約3.2mm、約3.3mm、約3.4mm、約3.5mm、約3.6mm、約3.7mm、約3.8mm、約3.9mm、約4.0mm、または間のどこかに冷間圧延することができる。
1つの場合において、本明細書において記載されるようにアルミニウム合金を加工するための方法は、次のステップを含むことができる。均質化ステップは、本明細書において記載されるように鋳造アルミニウム合金を加熱して、約12時間の期間にわたり約590℃の均質化温度を達成することによって、実行することができ、鋳造アルミニウム合金は、約590℃の温度で約2時間浸漬させる。その後、鋳造アルミニウム合金は、約580℃に冷却することができ、580℃で約2時間浸漬させることができる。その後、鋳造アルミニウム合金は、約2.5mm厚のゲージに熱間圧延することができる。その後、鋳造アルミニウム合金は、約1.0mm未満厚(例えば、約1.0mm以下または約0.15mm以下)のゲージに冷間圧延することができ、アルミニウム合金シートを提供する。
アニーリング
任意選択で、アルミニウム合金シートは、室温から、約200℃〜約400℃(例えば、210℃〜約375℃、約220℃〜約350℃、約225℃〜約345℃、または約250℃〜約320℃)のアニーリング室温にシートを加熱することによって、アニールすることができる。いくつかの場合において、アニーリング温度に対する加熱速度は、約100℃/時間以下、約75℃/時間以下、約50℃/時間以下、約40℃/時間以下、約30℃/時間以下、約25℃/時間以下、約20℃/時間以下、約15℃/時間以下、または約10℃/時間以下であることができる。シートは、該温度でしばらくの間浸漬することができる。ある特定の態様において、シートは、最大およそ6時間(例えば、包括的に約10秒〜約6時間)浸漬させる。例えば、シートは、約230℃〜約370℃の温度で、約20秒、約25秒、約30秒、約35秒、約40秒、約45秒、約50秒、約55秒、約60秒、約65秒、約70秒、約75秒、約80秒、約85秒、約90秒、約95秒、約100秒、約105秒、約110秒、約115秒、約120秒、約125秒、約130秒、約135秒、約140秒、約145秒、約150秒、約5分、約10分、約15分、約20分、約25分、約30分、約35分、約40分、約45分、約50分、約55分、約60分、約65分、約70分、約75分、約80分、約85分、約90分、約95分、約100分、約105分、約110分、約115分、約120分、約2.5時間、約3時間、約3.5時間、約4時間、約4.5時間、約5時間、約5.5時間、約6時間、または間のどこかである間浸漬することができる。いくつかの例において、シートは、アニールされない。
いくつかの例において、シートは、約40℃/時間〜約50℃/時間の一定速度で、約200℃〜約400℃のアニーリング温度に加熱される。いくつかの態様において、シートは、約3時間〜約5時間(例えば、約4時間)のアニーリング温度で浸漬させる。いくつかの場合において、シートは、約40℃/時間〜約50℃/時間の一定速度で、アニーリング温度から冷却される。いくつかの例において、シートは、アニールされない。
使用する方法
本明細書において記載される合金及び方法は、犠牲部品、放熱、包装、及び建築材料を含む工業用途において使用することができる。本明細書において記載される合金は、熱交換器のための工業用フィンストックとして用いることができる。工業用フィンストックは、それが現在用いられる工業用フィンストック合金(例えば、AA7072及びAA1100)よりも腐食性であり、さらに、熱交換器中に組み込まれる他の保護金属部品を優先的に腐食するように、提供することができる。本明細書において開示されるアルミニウム合金は、屋内及び屋外のHVACユニットにおいて従来使用される金属に対する好適な代用品である。本明細書において使用する場合、「屋内」は、人間によって製造された、制御された環境条件を有する任意の構造内に含有される配置を指す。本明細書において使用する場合、「屋外」の意味は、人間によって製造され、かつ空気、日射、風、雨、みぞれ、雪、氷雨、氷、雹、砂塵嵐、湿度、乾燥度、煙(例えば、タバコの煙、住宅火災煙、工業的な焼却装置煙、及び野生の火煙)、スモッグ、化石燃料の排気、生物燃料の排気、塩(例えば、塩水の本体付近の領域中の高含塩空気)、放射能、電磁波、腐食性ガス、腐食性液体、ガルバニック金属、ガルバニック合金、腐食性固体、プラズマ、火、静電放電(例えば、雷光)、生物学的材料(例えば、動物の排泄物、唾液、排出油、植生)、風に吹かれた微粒子、気圧変化、ならびに日中温度変化を含む地質学的及び気象環境条件に曝される任意の構造内に完全に含有されない配置を指す。本明細書において記載されるアルミニウム合金は、現在用いられる合金と比較して、より良好な腐食性能及びより高い強度を提供する。
以下の実施例は、本発明をさらに例証するのに役立つが、そのいかなる限定も構成するものではない。反対に、様々な実施形態、修正、及びそれらの等価物を考慮することができ、当業者であれば、本明細書における説明を読むことにより本発明の趣旨から逸脱することなくそれらに想到し得ることを明確に理解すべきである。以下の実施例で記載されている研究の間、特に明記しない限り、従来の手順に従った。手順のいくつかは、例証の目的のために後述される。
実施例1:機械的特性
表5に示すように、実施例及び比較の合金を本明細書において記載される方法に従って調製した。合金1、2、3、及び4は、本明細書において記載される方法に従って創出される例示的な合金である。合金5は、本明細書において記載される方法に従って調製される比較の合金である。合金Aは、商業的用途において工業用フィンストックとして現在用いられるAA7072である。合金Bは、商業的用途において工業用フィンストックとして現在用いられるAA1100である。
Figure 0006639635
全てを重量%として表した。
例示的な合金及び比較の合金の機械的特性は、ASTM B557に従って決定した。具体的には、合金は、引張、伸び率、及び導電性試験に供した。降伏強度(YS)、最大引張強度(UTS)、伸び率パーセント(EI)、及び国際軟銅規格のパーセント(IACS%)を決定した。試験結果を表6に要約する。
Figure 0006639635
工業用フィンストックとして現在用いられる合金と比較した例示的な合金の優れた強度は、張力試験結果において明らかである。例示的な合金は、約37〜44%のIACSの平均導電率を示した。表6において上で示されるように、本明細書において記載される例示的な合金は、比較の合金と比較して並外れた機械的特性を示し、工業用フィンストック用途において用いられる優れた商業用合金であることができる。
実施例2:腐食特性
本明細書において記載される例示的な合金及び本明細書において記載される比較の合金の腐食特性を決定し、それらの元素組成を表5において提供する。加えて、2つの添加された比較の管合金の腐食特性を決定した。比較の合金Cは、0.15重量%のZnを含有するアルミニウム管合金であり、比較の合金Dは、熱交換器において一般的に使用されるAA1235アルミニウム合金である。開路電位腐食値は、ASTM G69に従って測定した。腐食試験結果を表7に要約する。アルミニウム管合金の比較の合金C及び比較の合金Dは、−741mVの平均開放腐食電位対SCEを有した。
Figure 0006639635
合金1〜5と比較の合金Cとの間の耐食性値の差を以下の表8において示す。
Figure 0006639635
合金1〜5と比較の合金Dとの間の耐食性値の差を以下の表9において示す。
Figure 0006639635
全てのテンパー(例えば、H19、H23、及びO)での例示的な合金は、比較の合金と同等の電気化学ポテンシャル値を示した。合金1〜5と比較の合金Cとの差及び合金1〜5と比較の合金Dとの差は、15〜80mVの範囲であった。データは、合金2、3、4、及び5が犠牲アノードとして作用するフィンを調製するために許容できることを示している。
電気化学的腐食試験に供された様々なZnを有する例示的な合金も、Zn含有量と電気化学ポテンシャルとの間のほぼ線形の相関を示した。平均して、0.1重量%のZnの増加は、電気化学ポテンシャルにおいて約9mVの増加を提供した。約2.5重量%以上のZn含有量を有する例示的な合金は、より負である腐食電位を示し、これは、約2.5重量%超のZnを組み込むことが、ある特定の特性を達成するために望ましくないことがあることを示している。Znは、熱交換器において犠牲合金として機能するために十分に腐食性であるように最適に添加することができるが、やはり、熱交換器の任意の主要な機能的金属部品よりも早く優先的に腐食し、本明細書に記載される例示的な合金が、工業用フィンストックにおいて使用される現在用いられる合金に対する優れた代用品であることをさらに示唆する。
本明細書において記載される例示的な合金及びASTM G71に従って本明細書において記載される比較の合金の腐食特性も決定した。具体的には、腐食特性は、ゼロ抵抗電流測定法(ZRA)を使用して測定した。ZRAガルバニック適合性を測定し、例示的な合金がフィンストックとして使用され、比較の合金C及び比較の合金Dが管ストックとして使用された。表10及び11において示される結果は、試験方法に従って実行されるサイクルの最後の4時間に関する平均電流を表す。表10は、比較の合金Cにガルバニック的に結合された合金1〜5についてのZRA結果を示す。
Figure 0006639635
表10に示すように、1〜2.5重量%のZnを含有する合金1、2、3、及び4は、陽腐食電流を示し、これは、例示的なフィン合金が、管合金に対する犠牲保護を提供したことを示している。
表11は、比較の合金Dにガルバニック的に結合された合金1〜5についてのZRA結果を示す。
Figure 0006639635
表11に示すように、1〜2.5重量%のZnを含有する合金1、2、3、及び4は、比較合金Cと結合した例示的な合金よりも低い腐食電流を示したが、やはり、管合金に対する犠牲保護を提供した。全ての例示的なフィン合金は、防食電流が試験期間の全体にわたって比較の合金C及び比較の合金Dに提供されていることを示した。
比較の管合金の比較の合金C及び比較の合金Dに取り付けられた例示的なフィン合金の適合性もASTM G85 Annex3に従って評価した。2.8〜3.0pHに酸性化された合成海水を使用した。例示的なフィンサンプルを管合金に機械的に組み立て、4週の曝露に関する腐食試験に供した。図1及び2に示すように、サンプルは、亜鉛含有量が2%から2.5%に増加するにつれて、例示的な合金に対して次第により多くの腐食を示した。これは、特に、比較の合金Dに結合された例示的な合金に当てはまる。これらのデータに基づいて、2重量%未満のZnレベルは、場合によっては好ましいが、管組成に応じて最適化することができる。
本明細書において記載されるアルミニウム合金は、金属厚が低減されたアルミニウム合金フィンストックの製造を可能にする、犠牲腐食特性及び機械的特性を提供する。金属厚が低減されたフィンストックは、フィンと接触する銅またはアルミニウム合金管のための犠牲保護を維持する。本明細書において記載されるアルミニウム合金は、犠牲特性と組み合わされた機械的強度が所望される他の状況において、使用することもできる。
上で引用される全ての特許、刊行物、及び抄録は、その全体を参照により本明細書に組み込む。本発明の種々の実施形態は、本発明の種々の目的の履行において記載されている。これらの実施形態は、単に本発明の原理を例証するのみであると認識されなければならない。それらの多数の修正物及び改作物は、以下の特許請求の範囲において記載される本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、当業者にとって容易に明らかであろう。
(態様1)
約0.7〜3.0重量%のZn、約0.15〜0.35重量%のSi、約0.25〜0.65重量%のFe、約0.05〜0.20重量%のCu、約0.75〜1.50重量%のMn、約0.50〜1.50重量%のMg、最大約0.10重量%のCr、最大約0.10重量%のTi、及び最大約0.15重量%の不純物を含み、残りがAlとしてである、アルミニウム合金。
(態様2)
約1.0〜2.5重量%のZn、約0.2〜0.35重量%のSi、約0.35〜0.60重量%のFe、約0.10〜0.20重量%のCu、約0.75〜1.25重量%のMn、約0.90〜1.30重量%のMg、最大約0.05重量%のCr、最大約0.05重量%のTi、及び最大約0.15重量%の不純物を含み、残りがAlとしてである、態様1に記載のアルミニウム合金。
(態様3)
約1.5〜2.5重量%のZn、約0.17〜0.33重量%のSi、約0.30〜0.55重量%のFe、約0.15〜0.20重量%のCu、約0.80〜1.00重量%のMn、約1.00〜1.25重量%のMg、最大約0.05重量%のCr、最大約0.05重量%のTi、及び最大約0.15重量%の不純物を含み、残りがAlとしてである、態様1に記載のアルミニウム合金。
(態様4)
約0.9〜2.6重量%のZn、約0.2〜0.33重量%のSi、約0.49〜0.6重量%のFe、約0.15〜0.19重量%のCu、約0.79〜0.94重量%のMn、約1.13〜1.27重量%のMg、最大約0.05重量%のCr、最大約0.05重量%のTi、及び最大約0.15重量%の不純物を含み、残りがAlとしてである、態様1に記載のアルミニウム合金。
(態様5)
約1.4〜1.6重量%のZn、約0.2〜0.33重量%のSi、約0.49〜0.6重量%のFe、約0.15〜0.19重量%のCu、約0.79〜0.94重量%のMn、約1.13〜1.27重量%のMg、最大約0.05重量%のCr、最大約0.05重量%のTi、及び最大約0.15重量%の不純物を含み、残りがAlとしてである、態様1に記載のアルミニウム合金。
(態様6)
前記アルミニウム合金が、直接チル鋳造によって、または連続鋳造によって製造される、態様1〜5のいずれか一項に記載のアルミニウム合金。
(態様7)
前記アルミニウム合金が、均質化、熱間圧延、冷間圧延、及びアニーリングによって製造される、態様1〜6のいずれか一項に記載のアルミニウム合金。
(態様8)
前記アルミニウム合金が、HテンパーまたはOテンパーである、態様1〜7のいずれか一項に記載のアルミニウム合金。
(態様9)
前記アルミニウム合金の降伏強度が、少なくとも約70MPaである、態様1〜8のいずれか一項に記載のアルミニウム合金。
(態様10)
前記アルミニウム合金の最大引張強度が、少なくとも約170MPaである、態様1〜9のいずれか一項に記載のアルミニウム合金。
(態様11)
前記アルミニウム合金が、国際軟銅規格(IACS)に基づいて約37%超の導電率を含む、態様1〜10のいずれか一項に記載のアルミニウム合金。
(態様12)
前記アルミニウム合金が、約−740mV〜約−850mVの腐食電位を含む、態様1〜11のいずれか一項に記載のアルミニウム合金。
(態様13)
態様1〜12のいずれか一項に記載のアルミニウム合金を含む、フィンストック。
(態様14)
前記フィンストックのゲージが、1.0mm以下である、態様13に記載のフィンストック。
(態様15)
前記フィンストックのゲージが、0.15mm以下である、態様13に記載のフィンストック。
(態様16)
管及び態様13〜15のいずれか一項に記載されるフィンストックを含むフィンを備える物品。
(態様17)
約0.7〜3.0重量%のZn、約0.15〜0.35重量%のSi、約0.25〜0.65重量%のFe、約0.05〜0.20重量%のCu、約0.75〜1.50重量%のMn、約0.50〜1.50重量%のMg、最大約0.05重量%のCr、最大約0.05重量%のTi、及び最大約0.15重量%の不純物を含み、残りがAlとしてであるアルミニウム合金を鋳造して、鋳造アルミニウム合金を形成することと、
前記鋳造アルミニウム合金を均質化することと、
前記鋳造アルミニウム合金を熱間圧延して、圧延製品を製造することと、
前記圧延製品を最終ゲージ製品に冷間圧延することと、を含む、金属製品を製造する方法。
(態様18)
前記最終ゲージ製品をアニーリングすることをさらに含む、態様17に記載の方法。
(態様19)
態様17または18に記載の方法によって調製される、アルミニウム合金製品。
(態様20)
前記アルミニウム合金製品が、熱交換器フィンを備える、態様19に記載のアルミニウム合金製品。

Claims (17)

  1. 0.7〜3.0重量%のZn、0.15〜0.35重量%のSi、0.25〜0.65重量%のFe、0.05〜0.20重量%のCu、0.75〜1.50重量%のMn、0.50〜1.50重量%のMg、最大0.10重量%のCr、最大0.10重量%のTi、及び最大0.15重量%の不純物を含み、残りがAlであり、前記不純物がGa、V、Ni、Sc、Ag、B、Bi、Zr、Li、Pb、Sn、Ca、Hf、Srまたはこれらの組み合わせからなりかつ各不純物を0.05重量%以下の量で含む、アルミニウム合金を含むフィンストック。
  2. 前記アルミニウム合金が1.0〜2.5重量%のZn、0.2〜0.35重量%のSi、0.35〜0.60重量%のFe、0.10〜0.20重量%のCu、0.75〜1.25重量%のMn、0.90〜1.30重量%のMg、最大0.05重量%のCr、最大0.05重量%のTi、及び最大0.15重量%の不純物を含み、残りがAlである、請求項1に記載のフィンストック
  3. 前記アルミニウム合金が1.5〜2.5重量%のZn、0.17〜0.33重量%のSi、0.30〜0.55重量%のFe、0.15〜0.20重量%のCu、0.80〜1.00重量%のMn、1.00〜1.25重量%のMg、最大0.05重量%のCr、最大0.05重量%のTi、及び最大0.15重量%の不純物を含み、残りがAlである、請求項1に記載のフィンストック
  4. 前記アルミニウム合金が0.9〜2.6重量%のZn、0.2〜0.33重量%のSi、0.49〜0.6重量%のFe、0.15〜0.19重量%のCu、0.79〜0.94重量%のMn、1.13〜1.27重量%のMg、最大0.05重量%のCr、最大0.05重量%のTi、及び最大0.15重量%の不純物を含み、残りがAlである、請求項1に記載のフィンストック
  5. 前記アルミニウム合金が1.4〜1.6重量%のZn、0.2〜0.33重量%のSi、0.49〜0.6重量%のFe、0.15〜0.19重量%のCu、0.79〜0.94重量%のMn、1.13〜1.27重量%のMg、最大0.05重量%のCr、最大0.05重量%のTi、及び最大0.15重量%の不純物を含み、残りがAlである、請求項1に記載のフィンストック
  6. 前記アルミニウム合金が、直接チル鋳造によって、または連続鋳造によって製造される、請求項1〜5のいずれか一項に記載のフィンストック
  7. 前記アルミニウム合金が、均質化、熱間圧延、冷間圧延、及びアニーリングによって製造される、請求項1〜6のいずれか一項に記載のフィンストック
  8. 前記アルミニウム合金が、HテンパーまたはOテンパーである、請求項1〜7のいずれか一項に記載のフィンストック
  9. 前記アルミニウム合金の降伏強度が、少なくとも70MPaである、請求項1〜8のいずれか一項に記載のフィンストック
  10. 前記アルミニウム合金の最大引張強度が、少なくとも170MPaである、請求項1〜9のいずれか一項に記載のフィンストック
  11. 前記アルミニウム合金が、国際軟銅規格(IACS)に基づいて37%超の導電率を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載のフィンストック
  12. 前記アルミニウム合金が、−740mV〜−850mVの腐食電位を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載のフィンストック
  13. 前記フィンストックのゲージが、1.0mm以下である、請求項1〜12のいずれか一項に記載のフィンストック。
  14. 前記フィンストックのゲージが、0.15mm以下である、請求項1〜13のいずれか一項に記載のフィンストック。
  15. 管及び請求項14のいずれか一項に記載されるフィンストックを含むフィンを備える物品。
  16. 0.7〜3.0重量%のZn、0.15〜0.35重量%のSi、0.25〜0.65重量%のFe、0.05〜0.20重量%のCu、0.75〜1.50重量%のMn、0.50〜1.50重量%のMg、最大0.05重量%のCr、最大0.05重量%のTi、及び最大0.15重量%の不純物を含み、残りがAlであり、前記不純物がGa、V、Ni、Sc、Ag、B、Bi、Zr、Li、Pb、Sn、Ca、Hf、Srまたはこれらの組み合わせからなりかつ各不純物を0.05重量%以下の量で含むアルミニウム合金を鋳造して、鋳造アルミニウム合金を形成することと、
    前記鋳造アルミニウム合金を均質化することと、
    前記鋳造アルミニウム合金を熱間圧延して、圧延製品を製造することと、
    前記圧延製品をフィンストックに冷間圧延することと、を含む、フィンストックを製造する方法。
  17. 前記フィンストックをアニーリングすることをさらに含む、請求項16に記載の方法。
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