JP6637759B2 - ボディリンス剤 - Google Patents

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Description

本発明は、肌に塗布してから水ですすいで使用するボディリンス剤に関する。
従来より、入浴後やシャワー後の肌に塗布することによって、スキンケア効果や皮膚感触を高めたり、良好な使用感をもたらしたり等することのできる種々の皮膚化粧料が開発されている。
例えば、特許文献1には、分子量の異なるシリコーン油を特定量で含む油性成分を、10〜80質量%の量で含有し、かつアルキル変性カルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子を含有する水中油型の皮膚化粧料が開示されており、乳化・分散された油性成分の存在下でうるおい感や保湿効果、及びパウダリー感等を高めている。また特許文献2には、ノニオン界面活性剤とl−メントール等とを特定の質量比で含有し、さらにシリコーン油を含有する水中油型の皮膚化粧料であって、25℃の粘度が5000〜40000mPa・sである、いわゆるジェル状タイプの化粧料が開示されており、冷涼感の持続性や使用感の向上を試みている。
一方、特許文献3には、水不溶性無機粉体と25℃で液体の油性成分とを特定の含有量及び質量比で含有するボディリンス剤が開示されており、かかる水不溶性無機粉体や油性成分の濡れ広がり性等を高め、良好なさらさら感をもたらしている。
特開2010−235460号公報 特開2015−89878号公報 特開2010−189366号公報
しかしながら、低粘度である、いわゆるローションタイプのボディリンス剤において、タルクやカオリン等の水不溶性無機粉体によるさらさら感を増強させようとするにあたり、上記特許文献1〜2に記載の技術であると、水不溶性無機粉体の性能を充分に発揮させることが困難であるだけでなく、きしみ感が発現してしまうおそれもある。一方、特許文献3に記載の技術であっても、さらさら感を増強させながら、きしみ感も良好に低減させるには、依然として改善の余地がある。
したがって、本発明は、水不溶性無機粉体の皮膚への吸着性を効果的に高めて肌に優れたさらさら感を付与しつつ、きしみ感をも良好に抑制することのできるローションタイプのボディリンス剤に関する。
そこで本発明者は、種々検討したところ、特定量の水不溶性無機粉体を含有するなか、分子量の異なるシリコーン油を特定量で併用し、かつ特定の粘結剤及び水を含有しつつ、特定の質量比を有することにより、水不溶性無機粉体由来のさらさら感を充分に増強させながら、きしみ感を良好に低減することのできる、低粘度であるローションタイプのボディリンス剤が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、並びに(E):
(A)水不溶性無機粉体 2質量%以上40質量%以下、
(B)分子量150以上50000未満のシリコーン油 1質量%以上20質量%以下、
(C)分子量50000以上1000000未満のシリコーン油 0.02質量%以上2質量%以下、
(D)キサンタンガム、カラギーナン、及び寒天から選ばれる1種又は2種以上の粘結剤 0.01質量%以上5質量%以下、並びに
(E)水
を含有し、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((B)/(C))が5以上100以下であり、成分(A)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)/(C))が15以上200以下であり、かつ
25℃での粘度が5000mPa・s未満であるボディリンス剤に関する。
本発明のボディリンス剤によれば、ローションタイプの剤として、塗布後に浴水やシャワー水などですすいだ後の肌においても、タルクやカオリン等の水不溶性粉体によるさらさら感を充分に享受することができるとともに、きしみ感の抑制にも優れ、良好な使用感をもたらすことができる。また、仮に水不溶性有機球状粉体の含有を制限しても、さらさら感の付与効果ときしみ感の抑制効果の両立を図ることも可能となる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のボディリンス剤は、成分(A)として、水不溶性無機粉体を2質量%以上40質量%以下含有する。これにより、後述する成分(B)及び成分(C)とも相まって、肌に良好なさらさら感をもたらすことができる。
成分(A)の水不溶性無機粉体としては、タルク、カオリン、セリサイト、マイカ、ベンガラ、クレー、ベントナイト、珪藻土、シリカ(ケイ酸、無水ケイ酸)、ケイ酸マグネシウム、雲母、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、ミョウバン、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム等の粉体、及びこれらの粉体表面をシランカップリング剤等で化学的に改質したものから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、成分(B)及び成分(C)とも相まってさらさら感を効果的に増強させる観点から、タルク、及びカオリンから選ばれる1種又は2種が好ましく、タルクがより好ましい。
成分(A)の含有量は、良好なさらさら感を付与する観点から、本発明のボディリンス剤中に、2質量%以上であって、好ましくは3質量%以上であり、より好ましくは4質量%以上であり、さらに好ましくは5質量%以上である。また、成分(A)の含有量は、使用時のボディリンス剤中において、成分(A)を良好に分散させる観点から、本発明のボディリンス剤中に、40質量%以下であって、好ましくは35質量%以下であり、より好ましくは30質量%以下であり、さらに好ましくは25質量%以下である。そして、成分(A)の含有量は、本発明のボディリンス剤中に、2質量%以上40質量%以下であって、好ましくは3〜35質量%であり、より好ましくは4〜30質量%であり、さらに好ましくは5〜25質量%である。
本発明のボディリンス剤は、成分(B)として、分子量150以上50000未満のシリコーン油を1質量%以上20質量%以下含有する。これにより、後述する特定量の成分(C)とともに、特定の質量比((B)/(C))を有することで、成分(A)由来のさらさら感を効果的に増強させることができるとともに、きしみ感を有効に抑制することができる。
かかる成分(B)のシリコーン油としては、分子量150以上50000未満のシリコーン油を含有するものを用いればよく、仮に分子量50000以上のシリコーン油であっても、かかるシリコーン油の分子量分布のデータを元に、分子量150以上50000未満に相当するシリコーン油分を、成分(B)のシリコーン油として加味し、本発明のボディリンス剤において上記含有量となるよう用いればよい。
なお、シリコーン油の分子量分布は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定することができる。該分子量は重量平均分子量である。
成分(B)のシリコーン油としては、具体的には、例えば重量平均分子量150〜50000のジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、及びドデカメチルシクロヘキサシロキサン等から選ばれる1種又は2種以上挙げられる。なかでも、肌感触の観点から、重量平均分子量150〜10000、好ましくは200〜7000、より好ましくは300〜2000であるジメチルポリシロキサン、及びデカメチルシクロペンタシロキサン等から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。なお、成分(B)のシリコーン油は、信越化学工業株式会社、東レ・ダウコーニング株式会社、及びモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社等から入手可能である。
成分(B)の含有量は、主として成分(A)によりもたらされるさらさら感を効果的に増強させる観点から、本発明のボディリンス剤中に、1質量%以上であって、好ましくは1.5質量%以上であり、より好ましくは2質量%以上であり、さらに好ましくは2.5質量%以上である。また、成分(B)の含有量は、べたつき感を抑制する観点から、本発明のボディリンス剤中に、20質量%以下であって、好ましくは17質量%以下であり、より好ましくは12質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下である。そして、成分(B)の含有量は、本発明のボディリンス剤中に、1質量%以上20質量%以下であって、好ましくは1.5〜17質量%であり、より好ましくは2〜12質量%であり、さらに好ましくは2.5〜10質量%である。
本発明のボディリンス剤は、成分(C)として、分子量50000以上1000000未満のシリコーン油を0.02質量%以上4質量%以下含有する。かかる成分(C)を成分(B)とともに併用することにより、成分(A)の肌への吸着力を高め、良好な使用感をもたらしつつ、効果的にさらさら感を増強させることが可能となる。
かかる成分(C)のシリコーン油としては、分子量50000以上1000000未満のシリコーン油を含有するものを用いればよく、成分(B)と同様、仮に分子量50000未満のシリコーン油であっても、かかるシリコーン油の分子量分布のデータを元に、分子量50000以上1000000未満に相当するシリコーン油分を、成分(C)のシリコーン油として加味し、本発明のボディリンス剤において上記含有量となるよう用いればよい。
成分(C)のシリコーン油としては、具体的には、例えば重量平均分子量50000〜1000000の高重合ジメチルポリシロキサンを1種又は2種以上用いることができる。なかでも、成分(A)の肌への吸着力を有効に高めながら、さらさら感を顕著に増強させる観点から、重量平均分子量60000〜1000000、好ましくは100000〜900000、さらに好ましくは110000〜800000のジメチルポリシロキサンが好ましい。なお、成分(C)のシリコーン油は、信越化学工業株式会社、東レ・ダウコーニング株式会社、及びモメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社から入手可能である。
成分(C)の含有量は、成分(A)の肌への吸着性を高め、主としてかかる成分(A)によりもたらされるさらさら感を効果的に増強させる観点から、本発明のボディリンス剤中に、0.02質量%以上であって、好ましくは0.03質量%以上であり、より好ましくは0.04質量%以上であり、さらに好ましくは0.05質量%以上である。また、成分(B)の含有量は、きしみ感を有効に抑制する観点から、本発明のボディリンス剤中に、2質量%以下であって、好ましくは1.5質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、さらに好ましくは0.5質量%以下である。そして、成分(C)の含有量は、本発明のボディリンス剤中に、0.02質量%以上2質量%以下であって、好ましくは0.03〜1.5質量%であり、より好ましくは0.04〜1質量%であり、さらに好ましくは0.05〜0.5質量%である。
成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((B)/(C))は、成分(B)及び成分(C)が相まってさらさら感を効果的に増強させる観点から、5以上であって、好ましくは6以上であり、より好ましくは7以上であり、さらに好ましくは10以上である。また、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((B)/(C))は、きしみ感の抑制効果を良好に確保する観点から、100以下であって、好ましくは75以下であり、より好ましくは50以下であり、さらに好ましくは30以下である。そして、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((B)/(C))は、5以上100以下であって、好ましくは6〜75であり、より好ましくは7〜50であり、さらに好ましくは10〜30である。
成分(A)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)/(C))は、主として成分(A)によるさらさら感を効果的に増強させる観点から、15以上であって、好ましくは17.5以上であり、より好ましくは20以上であり、さらに好ましくは30以上である。また、成分(A)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)/(C))は、後述するように使用時のボディリンス剤中において、成分(A)を良好に分散させる観点から、200以下であって、好ましくは175以下であり、より好ましくは150以下であり、さらに好ましくは100以下である。そして、成分(A)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)/(C))は、15以上200以下であって、好ましくは17.5〜175であり、より好ましくは20〜150であり、さらに好ましくは30〜100である。
本発明のボディリンス剤は、成分(D)として、キサンタンガム、カラギーナン、及び寒天から選ばれる1種又は2種以上の粘結剤を0.01質量%以上5質量%以下含有する。これにより、ローションタイプのボディリンス剤として、良好な使用感や塗布感を付与することができる。なかでも、後述するように使用時のボディリンス剤中において、成分(A)を良好に分散させる観点から、キサンタンガム、及び寒天から選ばれる1種又は2種が好ましく、キサンタンガムがより好ましい。
成分(D)の含有量は、ローションタイプのボディリンス剤として好適な粘度を付与する観点から、本発明のボディリンス剤中に、0.01質量%以上であって、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.07質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上である。また、成分(D)の含有量は、必要以上に粘度が上昇して、後述するように使用時のボディリンス剤中において、各成分の分散性が低下するのを有効に回避する観点から、本発明のボディリンス剤中に、5質量%以下であって、好ましくは3質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下である。そして、成分(D)の含有量は、本発明のボディリンス剤中に、0.01質量%以上5質量%以下であって、好ましくは0.05〜3質量%であり、より好ましくは0.07〜2質量%であり、さらに好ましくは0.1〜1質量%である。
本発明のボディリンス剤は、成分(E)として水を含有する。これにより、後述するように、使用時のボディリンス剤中において各成分を良好に分散させることができる。成分(E)の含有量は、使用時のボディリンス剤中において、特に成分(A)の分散性を確保する観点から、好ましくは40〜90質量%であり、より好ましくは45〜85質量%であり、さらに好ましくは50〜80質量%である。
本発明のボディリンス剤は、成分(A)とも相まって、さらさら感をより顕著に増強させる観点、及びより良好な塗布性を付与する観点から、さらに平均粒径が1μm以上20μm以下である水不溶性有機球状粉体(F)を含有することができる。かかる成分(F)としては、シリコーンパウダー、ナイロン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニル、アクリル酸又はアクリル酸エステル重合体、メタクリル酸又はメタクリル酸エステル重合体、アクリル酸/スチレン共重合体、及びスチレン/ジビニルベンゼン共重合体等の球状粉体を挙げることができる。なかでも、塗布時における伸びのよさやさらさら感を付与する観点から、シリコーン樹脂又はシリコーンゴムを粉末化したものである、シリコーンパウダーが好ましい。
成分(F)の平均粒径は、使用感をさらに高める観点から、1μm以上20μm以下であるのが好ましく、1μm以上10μm以下であるのがより好ましい。
なお、本発明のボディリンス剤は、良好なさらさら感をもたらすことから、成分(F)の含有を制限してもよく、例えば成分(F)の含有量は、本発明のボディリンス剤中に、40質量%以下であってもよく、さらに10質量%以下であってもよく、またさらに4質量%以下であってもよい。また、成分(F)の含有量は、高い使用感を確保する観点から、本発明のボディリンス剤中に、1質量%以上であるのが好ましい。
本発明のボディリンス剤が成分(F)を含有する場合、成分(A)の含有量と成分(F)の含有量との質量比((A)/(F))は、後述するように使用時のボディリンス剤中において、これら成分(A)と成分(F)を良好に分散させる観点、及びさらさら感の付与効果ときしみ感の抑制効果とを両立させる観点から、好ましくは0.5以上15以下であり、より好ましくは1以上10以下であり、さらに好ましくは4以上8以下である。
本発明のボディリンス剤は、後述するように使用時のボディリンス剤中において、成分(A)及び必要に応じて含有する成分(F)の分散性を高める観点、及び防腐性等を高める観点から、さらに炭素数1〜5の一価のアルコール(G)を含有するのが好ましい。かかる成分(G)としては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、及びブタノールから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、エタノール、イソプロパノール、及びこれらの混合物が好ましく、エタノールがより好ましい。
成分(G)の含有量は、本発明のボディリンス剤中に、好ましくは0.7〜30質量%であり、より好ましくは3〜15%である。
本発明のボディリンス剤は、主として成分(A)によるさらさら感の付与効果を確保する観点、及びきしみ感の抑制効果をも有効に兼ね備える観点から、ノニオン界面活性剤の含有を制限するのが好ましい。かかるノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエーテル変性シリコーンオイル等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤の含有量は、本発明のボディリンス剤中に、好ましくは0.1質量%未満であり、より好ましくは0.05質量%以下であり、或いは本発明のボディリンス剤はノニオン界面活性剤を含有しないのが好ましい。
本発明のボディリンス剤は、25℃での粘度が5000mPa・s未満である。これにより、ローションタイプのボディリンス剤として、良好な塗布性や使用感を実現することができる。なお、本発明のボディリンス剤は、製造時や保管時等における静置状態では、油相と水相の二相構造を呈する剤であり、使用時に容器等に充填された本発明のボディリンス剤を、例えば容器ごと振とうすることによって各成分を分散させた状態にした後、塗布するタイプの剤である。なお、本発明のボディリンス剤における25℃での粘度とは、使用時に充填された容器ごと振とうした直後に測定される粘度を意味し、実施例に記載の測定方法により得られる値と同等であるとみなされる値である。
本発明のボディリンス剤の25℃での粘度は、ローションタイプのボディリンス剤として、良好な塗布性や使用感を保持しつつ、さらさら感の増強効果ときしみ感の抑制効果とを有効に兼ね備える観点、及び使用時に容器ごと振とう等することによって、各成分を良好かつ容易に分散させる観点から5000mPa・s未満であって、好ましくは4000mPa・s以下であり、より好ましくは3500mPa・s以下であり、さらに好ましくは3000mPa・s以下であり、好ましくは100mPa・s以上であり、より好ましくは500mPa・s以上であり、さらに好ましくは800mPa・s以上である。
なお、ボディリンス剤の25℃での粘度は、B型のデジタル粘度計を用い、25℃でロータM4、60秒の条件により測定することができる。なお、ロータの回転数は、組成物の粘度に応じて適宜選択する。
本発明のボディリンス剤は、さらに、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記成分のほか、保湿成分、抗炎症剤、美白剤、UVケア剤、冷感剤、殺菌剤、防腐剤、酸化防止剤、香料等を含有することができる。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
[実施例1〜6、比較例1〜5]
成分(B)及び成分(C)に相当するシリコーン油として、表1に記載のシリコーン油を用い、成分(B)及び成分(C)以外の成分については、表2に示す処方にしたがって全量を100質量%とするボディリンス剤を調製した。
なお、表2に示す成分(B)及び成分(C)の含有量は、表1に示すシリコーン油の分子量を元に求めた。
得られたボディリンス剤を用い、下記方法にしたがって各測定及び評価を行った。
結果を表2に示す。
《25℃における粘度》
得られたボディリンス剤の粘度(mPa・s)は、B型のデジタル粘度計(TOKI SANGYO)を用い、25℃、ロータM4、回転速度12rpm、保持時間60sの条件下で測定した。
《さらさら感の評価》
20〜40歳の男女5名に以下の使用方法で使用してもらった。
摂氏27℃、相対湿度50−60%の部屋において、シャワー後の濡れた前腕(片腕)に得られたボディリンス剤2mLを全体に均一に塗布し、シャワーで軽くすすいだ後、タオルドライした。3分後に手のひらで前腕を軽く擦り、肌のさらさら感(パウダリー感)を下記の5段階により評価させ、その平均値を求めた。
5:非常にパウダリー
4:パウダリー
3:ややパウダリー
2:あまりパウダリーでない
1:パウダリーでない
《きしみ感の評価》
さらさら感の評価と同様に、得られたボディリンス剤を用いてタオルドライした後、3分後に手のひらで前腕を軽く擦り、肌のさらさら感を下記の5段階により評価させ、その平均値を求めた。
5:非常にきしむ
4:きしむ
3:ややきしむ
2:あまりきしまない
1:きしまない
Figure 0006637759
Figure 0006637759

Claims (5)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、並びに(E):
    (A)水不溶性無機粉体 2質量%以上40質量%以下、
    (B)分子量150以上50000未満のシリコーン油 1質量%以上20質量%以下、
    (C)分子量50000以上1000000未満のシリコーン油 0.02質量%以上0.5質量%以下、
    (D)キサンタンガム、カラギーナン、及び寒天から選ばれる1種又は2種以上の粘結剤 0.01質量%以上5質量%以下、並びに
    (E)水
    を含有し、成分(B)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((B)/(C))が10以上30以下であり、成分(A)の含有量と成分(C)の含有量との質量比((A)/(C))が15以上200以下であり、かつ
    25℃での粘度が5000mPa・s未満であるボディリンス剤。
  2. さらに、平均粒径が1μm以上20μm以下である水不溶性有機球状粉体(F)を含有し、成分(A)の含有量と成分(F)の含有量との質量比((A)/(F))が、0.5以上15以下である請求項1に記載のボディリンス剤。
  3. ノニオン界面活性剤の含有量が、0.1質量%未満である請求項1又は2に記載のボディリンス剤。
  4. さらに、炭素数1〜5の一価のアルコール(G)を含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のボディリンス剤。
  5. 成分(A)が、タルク、及びカオリンから選ばれる1種又は2種である請求項1〜4のいずれか1項に記載のボディリンス剤。
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