JP6616994B2 - 化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、メイクアップ化粧料などの化粧料に関する。
従来、化粧料としては、油中水型化粧料や水中油型化粧料などが知られている。油中水型化粧料が皮膚に塗布されると、油性成分が肌上で疎水性の化粧塗膜を形成する。従って、油中水型化粧料は、汗や水の影響を受けにくく、高い耐水性を有し得ることから、化粧もちのよい化粧下地やファンデーションなどに応用されている。しかしながら、油中水型化粧料は、使用時に油っぽさを感じさせやすく、伸びやみずみずしさに劣るため、使用感に優れているとは言い難い。また、いったん皮膚に塗布された油中水型化粧料を洗い流すためには、洗浄力の高い専用のクレンジング剤が必要となる。専用のクレンジング剤が必要となる分、油中水型化粧料は、洗い流すための作業が煩雑であるという問題を有する。また、洗浄力の高い専用のクレンジング剤は、皮膚への刺激性を有することから、油中水型化粧料が洗い流されるときには、皮膚が刺激を受け得るという問題がある。
一方、水中油型化粧料は、使用時に油っぽさを感じさせず、塗布後に伸びやみずみずしさを感じさせることから、使用感に優れている。水中油型化粧料は、例えば、親水性界面活性剤や親水処理紛体などを含むため、皮膚上から容易に洗い流される。しかしながら、水中油型化粧料は、通常、比較的低い耐水性を有し、汗や水への耐性が求められる化粧料への応用には、必ずしも適していない。
これに対して、優れた使用感と洗浄性とを有しつつ、耐水性も有する水中油型化粧料が提案されている。この種の水中油型化粧料としては、例えば、分子内に親水部と疎水部とを有する水溶性多糖誘導体と、HLBが7以下の非イオン界面活性剤と、無機粉体が疎水化処理されてなる疎水化粉体とを含み、非イオン界面活性剤の含有量が0.01〜1.9質量%である化粧料が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載の水中油型化粧料は、皮膚に塗布された際にべたつき感がなく、肌へのなじみが良く、塗布膜の耐水性に優れる。しかしながら、特許文献1に記載の水中油型化粧料は、耐水性を有するものの、HLBが7以下の非イオン界面活性剤と疎水性紛体とを含むため、みずみずしい使用感を得ることが困難である。また、特許文献1に記載の水中油型化粧料は、比較的洗浄力の弱い石けんなどの洗浄剤によって必ずしも簡単に洗い流すことができないという問題を有する。
また、75質量%以上の液状高級脂肪酸を含む高級脂肪酸成分の塩と油剤とを含有し、高級脂肪酸成分の塩以外の親水性界面活性剤を実質的に含有しない乳化化粧料が提案されている(特許文献2)。特許文献2に記載の化粧料は、みずみずしい使用感を有しつつ皮膚に塗布された時の耐水性が高く、保存安定性に優れる。
特開2003−073226号公報 特許第5677714号公報
本発明は、上記の問題点に鑑み、耐水性を有しつつ、比較的洗浄力の弱い洗浄剤でも簡単に洗い流すことができ、しかも、使用感がみずみずしい化粧料を提供することを課題とする。
本発明に係る化粧料は、
(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマーと、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマー、(アクリル酸塩/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマー、及び、(アクリルアミド/アクリル酸塩)コポリマーからなる群から選択された少なくとも1種と、無機粉体の表面に疎水基を有する疎水化粉体と、親水性界面活性剤と、を含む。
斯かる化粧料は、耐水性を有しつつ、洗浄剤で簡単に洗い流すことができ、使用感がみずみずしい。
上記の化粧料は、上記の(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマーを0.0045質量%以上含むことが好ましく、0.045質量%以上含むことがより好ましい。また、記の(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマーを6.75質量%以下含むことが好ましく、4.5質量%以下含むことがより好ましい。これにより、化粧料が耐水性をより確実に有し、洗浄剤で化粧料をより簡単に洗い流すことができるという利点がある。
上記の化粧料は、上記の(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマー、(アクリル酸塩/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマー、及び、(アクリルアミド/アクリル酸塩)コポリマーからなる群から選択された少なくとも1種を、0.00375質量%以上含むことが好ましく、0.0375質量%以上含むことがより好ましい。また、10.5質量%以下含むことが好ましく、7.0質量%以下含むことがより好ましい。これにより、化粧料が安定性に優れつつ、より確実に耐水性を有するという利点がある。
上記の化粧料は、上記の疎水化粉体を0.1質量%以上40質量%以下含むことが好ましい。これにより、化粧料が安定性に優れつつ、より確実に耐水性を有するという利点がある。
上記の化粧料は、上記の親水性界面活性剤を0.5質量%以上5質量%以下含むことが好ましい。これにより、化粧料が耐水性を有しつつ、より簡単に洗浄剤で洗い流されるという利点がある。
本発明の化粧料は、耐水性を有しつつ、洗浄剤で簡単に洗い流され、使用感がみずみずしいという効果を奏する。
以下に、本発明に係る化粧料の一実施形態について説明する。本実施形態では、化粧料の一例として、メイクアップ化粧料について説明する。
本実施形態のメイクアップ化粧料は、
(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマーと、
(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマー、(アクリル酸塩/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマー、及び、(アクリルアミド/アクリル酸塩)コポリマーからなる群から選択された少なくとも1種(以下、水溶性ポリマーともいう)と、
無機粉体の表面に疎水基を有する疎水化粉体と、
親水性界面活性剤と、を含む。
本実施形態のメイクアップ化粧料は、水をさらに含む。なお、本発明において、“アクリル酸”との用語は、アクリル酸及びメタクリル酸の両方を包含する。
本実施形態のメイクアップ化粧料は、通常、液状である。本実施形態のメイクアップ化粧料としては、例えば、化粧下地、日焼け止め、ファンデーション、口紅、アイライナー、アイシャドウ、チークカラー、マスカラ、眉メイク料などが挙げられる。
前記メイクアップ化粧料では、水に上記の水溶性ポリマーが溶解した溶液中に、少なくとも、(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマー及び疎水化粉体が分散している。
前記(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマーは、下記の分子構造を有する。下記の分子構造中、m+n=1であり、mは、コポリマー中の全モノマー成分におけるアクリル酸成分の割合であり、nは、コポリマー中の全モノマー成分におけるアクリル酸アルキルエステル成分の割合である。(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマーは、アクリル酸のカルボキシ基の部分が塩になっていることによって、アンモニウム塩などの塩の状態となっていてもよい。
前記(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマーは、アクリル酸と炭素数1〜8の1価アルコールとがエステル化したアルキル酸アルキルエステルと、アクリル酸とが少なくとも重合したものである。即ち、(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマーのアルキル部分の炭素数は、1〜8である。
前記(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマーとしては、アクリル酸と1価のアルキルアルコールとがエステル化したアクリル酸アルキルエステルと、アクリル酸とが共重合したコポリマーが好ましい。
前記(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマーを含む化粧料用の原料としては、例えば、市販されているもの(製品名「Dermacryl AQF」(AkzoNobel社製))、(製品名「ヨドゾール GH800F」(日本エヌエスシー社製))などを用いることができる。
本実施形態のメイクアップ化粧料は、(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマーを0.0045質量%以上含むことが好ましく、0.045質量%以上含むことがより好ましく、0.5質量%以上含むことがさらに好ましい。(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマーを0.0045質量%以上含むことにより、メイクアップ化粧料がより確実に耐水性を有することができるという利点がある。また、メイクアップ化粧料は、(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマーを6.75質量%以下含むことが好ましく、4.5質量%以下含むことがより好ましく、1.5質量%以下含むことがさらに好ましい。(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマーを6.75質量%以下含むことにより、メイクアップ化粧料の安定性が良好になるという利点、肌に塗布されたメイクアップ化粧料を比較的洗浄力の弱い石けんなどによってより簡単に洗い流すことができるという利点がある。
前記水溶性ポリマーは、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマー、(アクリル酸塩/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマー、及び、(アクリルアミド/アクリル酸塩)コポリマーからなる群から選択された少なくとも1種であり、いずれもコポリマーも、水に溶解する水溶性を有する。
前記水溶性ポリマーとしては、メイクアップ化粧料がみずみずしい使用感を有することができるという点で、(アクリル酸塩/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマーが好ましい。
前記水溶性ポリマーの各コポリマーは、通常、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などである。
本実施形態のメイクアップ化粧料は、水溶性ポリマーを0.00375質量%以上含むことが好ましく、0.0375質量%以上含むことがより好ましく、0.5質量%以上含むことがさらに好ましい。水溶性ポリマーを0.00375質量%以上含むことにより、メイクアップ化粧料のべたつき感をより抑制でき、メイクアップ化粧料がより確実に耐水性を有することができるという利点がある。また、メイクアップ化粧料は、水溶性ポリマーを10.5質量%以下含むことが好ましく、7.0質量%以下含むことがより好ましく、1.5質量%以下含むことがより好ましい。水溶性ポリマーを10.5質量%以下含むことにより、メイクアップ化粧料の安定性が良好になるという利点がある。
前記水溶性ポリマーとしては、例えば、市販されているものを用いることができる。前記(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマーを含む原料としては、例えば、製品名「SIMULGEL FL」(SEPPIC社製)、製品名「SEPINOV EMT10」(SEPPIC社製)などを用いることができる。前記(アクリル酸塩/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマーを含む原料としては、例えば、製品名「SIMULGEL EG」(SEPPIC社製)などを用いることができる。前記(アクリルアミド/アクリル酸塩)コポリマーを含む原料としては、例えば、製品名「SEPIPLUS 265」(SEPPIC社製)などを用いることができる。
前記疎水化粉体は、疎水化化合物によって無機粉体に疎水化処理が施されたものである。従って、疎水化粉体では、無機粉体の表面に疎水基が配置(吸着)されている。
疎水化処理が施される前の無機粉体としては、例えば、カオリン、金雲母、ケイ酸アルミニウム・マグネシウム、ケイ酸カルシウム、合成ケイ酸アルミニウム、セリサイト、タルク、天然ケイ酸アルミニウム、パイロフェライト質クレー、ベントナイト、マイカ、無水ケイ酸、無水ケイ酸アルミニウム、モンモリロナイト、黄酸化鉄、黄土、黒酸化鉄、ベンガラ、黒酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化アルミニウムコバルト、酸化クロム、酸化ジルコニウム、二酸化チタン、酸化チタンゾル、酸化鉄・二酸化チタン焼結物、酸化セリウム、酸化マグネシウム、水酸化クロム、チタン・二酸化チタン焼結物、チタン酸コバルトなどの各粉体が挙げられる。
前記疎水化処理は、一般的な方法によって、無機粉体の粒子表面に疎水化化合物を吸着させることによって行う。
前記疎水化処理としては、例えば、処理前の粉体の粒子表面の水酸基等に疎水化化合物をエステル化やエーテル化によって結合させる処理、脂肪酸の亜鉛塩やマグネシウム塩やアルミ塩などの疎水化化合物を処理前の粉体の粒子表面に吸着させる金属石けん処理、ジメチルシロキサンやメチル水素シロキサン等のシリコーン化合物を処理前の粉体の粒子表面に疎水化化合物として吸着させるシリコーン処理、又は、パーフルオロアルキル基を有するフッ素化合物を処理前の粉体の粒子表面に疎水化化合物として吸着させるフッ素処理等が挙げられる。
前記疎水化粉体は、疎水化処理が施される前の無機粉体に対して、通常、0.01質量%以上20.0質量%以下の疎水化化合物が疎水化処理されてなる。疎水化粉体における疎水基の質量割合は、通常、0.01質量%以上20.0質量%以下である。
前記疎水化化合物としては、金属石けん、ジメチルポリシロキサン構造を有するシリコーン化合物、及び、パーフルオロアルキル基を有するフッ素化合物からなる群より選択された少なくとも1種が好ましい。即ち、疎水基としては、脂肪酸由来のアルキル基、ジメチルポリシロキサン基、パーフルオロアルキル基からなる群より選択された少なくとも1種が好ましい。
前記疎水化粉体としては、メイクアップ化粧料の耐水性及び安定性がより優れたものになるという点で、金属石けん処理によって得られたものが好ましい。金属石けんとしては、ステアリン酸マグネシウム、ジミリスチン酸アルミニウム、ミリスチン酸マグネシウムなどが挙げられる。
前記疎水化粉体の粒子径は、通常、0.01μm〜500μmである。
前記疎水化粉体としては、無機粉体としての酸化チタンの粉体、酸化鉄の粉体が疎水化処理されたものが好ましい。
前記疎水化粉体としては、例えば、市販されているもの(三好化成社製のMIシリーズ、SAシリーズ、NHSシリーズ、HSシリーズ、SIシリーズ、SASシリーズ、ALTシリーズ、大東化成工業社製のOTSシリーズ、ITTシリーズ、MSTシリーズ、LLシリーズ、FHSシリーズなど)を用いることができる。
本実施形態のメイクアップ化粧料は、疎水化粉体を0.1質量%以上40質量%以下含むことが好ましく、疎水化粉体を0.5質量%以上30質量%以下含むことがより好ましい。メイクアップ化粧料が疎水化粉体を0.1質量%以上含むことにより、メイクアップ化粧料がより確実に耐水性を有することができるという利点がある。メイクアップ化粧料が疎水化粉体を40質量%以下含むことにより、メイクアップ化粧料の安定性が良好になるという利点がある。
前記親水性界面活性剤は、HLB値が8以上の界面活性剤である。親水性界面活性剤のHLB値は、通常、18以下である。HLB値は、10以上であることが好ましく、12以上であることがより好ましい。HLB値は、グリフィン法によって決める。前記親水性界面活性剤は、通常、分子内にポリオキシエチレン構造を有する。
前記親水性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルなどが挙げられる。
前記脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンとしては、例えば、ポリソルベート20(モノラウリン酸ポリオキシエチレン[20]ソルビタン)、ポリソルベート60(モノステアリン酸ポリオキシエチレン[20]ソルビタン)、ポリソルベート80(オレイン酸ポリオキシエチレン[20]ソルビタン)が挙げられる。
前記ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルとしては、例えば、ポリオキシエチレンカプリル酸(オクタン酸)グリセリル、ポリオキシエチレンカプリン酸(デカン酸)グリセリル、ポリオキシエチレンラウリン酸グリセリル、ポリオキシエチレンミリスチン酸グリセリル、ポリオキシエチレンパルミチン酸グリセリル、ポリオキシエチレンステアリン酸グリセリル、ポリオキシエチレンオレイン酸グリセリル、ポリオキシエチレンリノール酸グリセリルなどが挙げられる。
前記親水性界面活性剤としては、化粧料の使用感を調整することが容易であるという点で、脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンが好ましい。なお、脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタンの脂肪酸とは、炭素数が8以上18以下のカルボン酸を意味する。
前記親水性界面活性剤のオキシエチレンのモル数は、10以上30以下であることが好ましい。
本実施形態のメイクアップ化粧料は、前記親水性界面活性剤を0.5質量%以上5質量%以下含むことが好ましく、1質量%以上4質量%以下含むことがより好ましく、1質量%以上2質量%以下含むことがさらに好ましい。親水性界面活性剤を0.5質量%以上含むことにより、メイクアップ化粧料をより簡単に洗浄剤で洗い流すことができるという利点がある。親水性界面活性剤を5質量%以下含むことにより、メイクアップ化粧料がより確実に耐水性を有することができるという利点がある。
本実施形態のメイクアップ化粧料は、通常、水を40質量%以上80質量%以下含む。なお、水としては、精製水やイオン交換水などを用いることができる。
本実施形態のメイクアップ化粧料に含まれる(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマー(A)と、水溶性ポリマー(B)との質量比は、(A):(B)=50:1〜1:4であることが好ましく、30:1〜1:2であることがより好ましく、2:1〜1:2であることがさらに好ましい。これにより良好な使用感が得られるという利点がある。
本実施形態のメイクアップ化粧料に含まれる(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマー(A)と疎水化粉体(C)との合計質量に対する、疎水化粉体(C)の質量の比(C/(A+C))は、0.01以上1.00未満であることが好ましく、0.10以上0.85以下であることがより好ましい。これにより十分な耐水性が得られるという利点がある。
本実施形態のメイクアップ化粧料に含まれる水溶性ポリマー(B)と疎水化粉体(C)との合計質量に対する、疎水化粉体(C)の質量の比(C/(B+C))は、0.03以上1.00未満であることが好ましく、0.12以上0.87以下であることがより好ましい。これにより耐水性に優れ、みずみずしい使用感が得られるという利点がある。
本実施形態のメイクアップ化粧料に含まれる(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマー(A)と水溶性ポリマー(B)と疎水化粉体(C)との合計質量に対する、疎水化粉体(C)の質量の比(C/(A+B+C))は、0.01以上0.90以下であることが好ましく、0.07以上0.75以下であることがより好ましい。これにより耐水性、安定性に優れ、みずみずしい使用感が得られるという利点がある。
本実施形態のメイクアップ化粧料は、上記の配合成分以外に、多価アルコール、油、高級アルコール、増粘剤、紫外線吸収剤、pH緩衝剤、防腐剤、酸化防止剤などを含み得る。
前記多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ソルビトールなどが挙げられる。
前記油としては、例えば、非極性油、極性油などが挙げられる。
前記非極性油としては、例えば、ワセリンや流動パラフィンなどの炭化水素油が挙げられる。前記極性油としては、例えば、分子中にエステル結合を有するエステル油、分子中にポリシロキサン構造を有するシリコーン油などが挙げられる。
前記エステル油としては、例えば、脂肪酸とアルコールとのカルボン酸エステルが挙げられる。なお、脂肪酸とは、炭素数が8以上18以下のカルボン酸を意味する。
前記カルボン酸エステルとしては、例えば、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、カプリン酸(デカン酸)、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、及びオレイン酸からなる群より選択されたカルボン酸と、炭素数8〜18の高級アルコールとのエステル化合物が挙げられる。
前記シリコーン油としては、例えば、直鎖状シリコーン、環状シリコーンなどが挙げられる。
前記直鎖状シリコーンとしては、例えば、ジメチルポリシロキサンが挙げられる。前記環状シリコーンとしては、例えば、デカメチルシクロペンタシロキサンが挙げられる。
前記高級アルコールとしては、例えば、セタノールなどが挙げられる。
前記増粘剤としては、例えば、セルロース誘導体、キサンタンガムなどが挙げられる。
前記紫外線吸収剤としては、例えば、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなどが挙げられる。
前記メイクアップ化粧料は、一般的な方法によって製造される。具体的には、前記メイクアップ化粧料は、例えば、水、多価アルコール、増粘剤などを含む水相と、油や高級アルコールなどを含む油相とを、ホモミキサーなどの混合装置を用いて混合することにより、製造することができる。なお、製造において、疎水化粉体は、水相又は油相のいずれにも添加することができる。
前記メイクアップ化粧料は、例えば、皮膚に塗布されて使用される。その後、塗布されたメイクアップ化粧料は、比較的洗浄力の弱い石けん等の洗浄剤を使って指でなじませつつ水で洗い流すことによって、皮膚から除去される。
本実施形態のメイクアップ化粧料は、べたつき感が抑制されており、耐水性を有しつつ、洗浄剤で簡単に洗い流すことができる。また、本実施形態のメイクアップ化粧料は、塗布時にみずみずしい感触を感じさせることができるという点で、使用感に優れる。
本実施形態の化粧料は、上記例示の通りであるが、本発明は、上記例示の化粧料に限定されるものではない。また、本発明では、一般の化粧料において採用される種々の形態を、本発明の効果を損ねない範囲で採用することができる。
上記実施形態では、皮膚などの色味を変えるためのメイクアップ化粧料について説明したが、本発明の化粧料は、例えば、乳液や美容液などの基礎化粧料などであってもよい。
次に、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
表1及び表2に示す組成にて各試験例の化粧料(メイクアップ化粧料)を製造した。主な各原料の詳細は、下記の通りである。
(A)[(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマー含有原料]
(A−1)アクリル酸アルキルエステルとアクリル酸との共重合体を45質量%含有、
その他、水を含有
(製品名「Dermacryl AQF」(AkzoNobel社製))
(A−2)アクリル酸アルキルエステルとアクリル酸との共重合体を45質量%含有、
その他、メチルパラベン、EDTA−2Na、水を含有
(製品名「ヨドゾール GH800F」(日本エヌエスシー社製))
(B)[水溶性ポリマー含有原料]
(B−1)(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーを37.5質量%含有
その他、水、ポリソルベート60、イソヘキサデカン、イソステアリン酸ソルビタンを含有
(製品名「SIMULGEL FL」(SEPPIC社製))
(B−1’)(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーを100質量%含有
(製品名「SEPINOV EMT10」(SEPPIC社製))
(B−2)(アクリル酸塩/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマーを37.5質量%含有
その他、水、ポリソルベート80、イソヘキサデカン、オレイン酸ソルビタンを含有
(製品名「SIMULGEL EG」(SEPPIC社製))
(B−3)(アクリルアミド/アクリル酸アンモニウム)コポリマーを50−70質量%含有
その他、水、ポリソルベート20、ポリイソブテンを含有
(製品名「SEPIPLUS 265」(SEPPIC社製))
(C)[疎水化粉体]
金属石けん処理などを施した疎水化粉体、処理前の粉体100質量部に対して、金属石けんを0.5〜10質量部処理したもの(詳細については各表を参照)
なお、疎水化処理を施していない粉体も比較例において使用した。
(D)[親水性界面活性剤]
・ポリソルベート80
・ポリソルベート60
(E)[水] 精製水
・その他原料
下記の表1及び表2に示す。
(実施例1
表1示すPART3、及び加温溶解したPART4を混合して油相とした。さらにPART5を油相に添加して、均一に混合した。その後、水相(PART1)と油相とをホモミキサーで3,000rpmにて10分間撹拌して乳化物を得た。50℃まで冷却してからPART2を添加し、室温まで冷却することでクリーム状の化粧下地(メイクアップ化粧料)を得た。
(実施例2〜7、参考例8)
配合組成を表1に示すように変更した点以外は、実施例1と同様にしてメイクアップ化粧料を製造した。
(比較例1〜9)
配合組成を表2に示すように変更した点以外は、実施例と同様にしてメイクアップ化粧料を製造した。
上記の(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマー含有原料(A)、上記の水溶性ポリマー含有原料(B)の詳細について、表3に示す。
製造した各メイクアップ化粧料を使用し、下記の通り、各評価を行った。各評価方法の詳細は、以下の通りである。
<耐水性の評価>
各メイクアップ化粧料を前腕内側部に、25mg/cmの量で塗布した。その後、流水に5分間さらし続け、塗布部位の状態変化を下記の基準に従い目視にて判断した。
◎ 塗布直後と変化なし。
○ 僅かな変化が確認できるが、塗布直後とほとんど変化なし。
△ 変化が確認できるが、使用上、問題ない。
× ほとんど洗い流されており、使用上、大きな問題あり。
<洗い流しやすさ(洗浄性)の評価>
各メイクアップ化粧料を前腕内側部に、25mg/cmの量で塗布した。その後、塗布部位を石けん水で1分間洗浄した後、流水にてさらに洗浄した後の状態変化を下記の基準に従い目視にて判断した。
◎ 完全に洗い流されており、残留物は全く確認できない。
○ ほぼ洗い流されているが、残留物が僅かに確認できる。
△ 洗い流されている部分もあるが、残留物を明確に確認できる。
× 全く洗い流されておらず、洗浄前とほとんど変化なし。
<使用感(みずみずしさ)の評価>
日本人の健常人女性20名の顔面に各メイクアップ化粧料を各自で使用させて、下記の基準に従いみずみずしさを感じたかどうかを判断させた。
◎ 18名以上がみずみずしいと判断した。
○ 14名以上17名以下がみずみずしいと判断した。
△ 8名以上13名以下がみずみずしいと判断した。
× 7名以下がみずみずしいと判断した。
<安定性の評価>
各メイクアップ化粧料を50℃で1ヶ月間、恒温槽内で保管し、外観の状態、使用感の変化を確認した。
◎ 外観に変化はなく、使用感も変化なし。
○ 外観、又は使用感に僅かな変化が確認できる。
△ 外観、及び使用感に変化がある、使用上、問題なし。
× 外観、使用感に保管前と明らかな変化があり、使用上、問題あり。
上記評価の各結果を表1及び表2に示す。表1及び表2から把握できるように、実施例のメイクアップ化粧料は、耐水性を有しつつ、比較的洗浄力の弱い石けんなどの洗浄剤で簡単に洗い流すことができる。また、実施例のメイクアップ化粧料は、使用感(みずみずしさ)にも優れ、安定性にも優れる。
以下(表4及び表5)に、各種化粧料(チークカラー、アイシャドウ、口紅、アイライナー、マスカラ、化粧下地、日焼け止め、ファンデーション)の組成例を示す。表5に示すステアリン酸グリセリルなどの界面活性剤(HLB値が7以下であり、親水性が比較的低い)を本実施形態の化粧料が含んでいても、本実施形態の化粧料は、みずみずしい使用感を有することができる。
本発明の化粧料は、例えば、皮膚などをメイクアップするために、好適に使用される。また、本発明の化粧料は、例えば、皮膚の日焼けを防止するために、好適に使用される。

Claims (4)

  1. (アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマーと、
    (アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマー、(アクリル酸塩/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマー、及び、(アクリルアミド/アクリル酸塩)コポリマーからなる群から選択された少なくとも1種と、
    無機粉体の表面に疎水基を有する疎水化粉体と、
    親水性界面活性剤と、を含み、
    前記親水性界面活性剤を1質量%以上4質量%以下含む、化粧料。
  2. 前記(アクリル酸アルキルエステル/アクリル酸)コポリマーを0.0045質量%以上6.75質量%以下含む、請求項1に記載の化粧料。
  3. 前記(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマー、前記(アクリル酸塩/アクリロイルジメチルタウリン塩)コポリマー、及び、前記(アクリルアミド/アクリル酸塩)コポリマーからなる群から選択された少なくとも1種を、0.00375質量%以上10.5質量%以下含む、請求項1又は2に記載の化粧料。
  4. 前記疎水化粉体を0.1質量%以上40質量%以下含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧料。
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