JP6637302B2 - 電気接続箱及びワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は電気接続箱及びワイヤハーネスに関する。
車両に搭載され、ワイヤハーネス等の接続処理用部品や、ヒューズ、リレー、電子制御ユニット等の電装品などの種々の電子部品モジュールを集約して内部に収容する電気接続箱(ジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックスなどとも呼ばれる)は、例えばエンジンルームなどの空間部に設置されている。
この種の電気接続箱は、通常、筐体は複数の筐体部材を積層して構成され、積層された筐体部材間の境界部において、液体が外部から筐体内部に浸入することを抑制する防水構造が採用されている。例えば、ボックス本体と、ボックス本体の下方側に配置されるロアカバーとを筐体が有する電気接続箱における防水構造では、ボックス本体の側壁が外壁と内壁との2重壁構造に構成され、ボックス本体に対するロアカバーの組み付けの際に、外壁と内壁との間に、ロアカバーの側壁の先端部が挿入される(特許文献1、2参照)。
しかしながら、例えば、エンジンルームを高圧洗浄する場合などでは、高圧の液体が筐体の外周面に衝突し、ボックス本体とロアカバーとの境界から筐体の内部に浸入する可能性がある。そして、筐体の内部に浸入した液体は、一部がボックス本体の外壁とロアカバーの側壁の先端部の間を上方側に流れ、更にボックス本体の内壁とロアカバーの側壁の先端部の間を下方側に流れ、最終的にボックス本体の内壁の下方側の端部とロアカバーの側壁との間から、筐体の内部空間に浸入する可能性がある。内部空間に浸入した液体は、飛散することで筐体の内部空間のうち、ロアカバー側の領域を落下、あるいはロアカバーの内壁面をつたってロアカバーの底部に到達する。
特開2013−34320号公報 特開2015−53798号公報
ところで、近年における高集積化に伴い、筐体の内部空間において、電子部品を筐体部材の組み付け方向に積層することで、電子部品の多段構造が多く採用されている。従って、内部空間に収容される複数の電子部品の一部が筐体の内部空間のうちロアカバー側の領域にも電子部品が位置する場合がある。この種の電気接続箱において、内部空間に浸入した液体が筐体の内部空間のうちロアカバー側の領域をロアカバーの底部に向かって移動する際に、筐体の内部空間のうちロアカバー側の領域に配置された電子部品に付着する虞がある。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、防水性を向上することができる電気接続箱及びワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電気接続箱は、内部空間に電子部品を収容する筐体であって、設置時に、少なくとも下方側端部に開口部を有し、かつ前記電子部品が収容されるとともに保持される第1筐体部材と、設置時に、前記第1筐体部材に対して下方側に位置し、かつ前記開口部を閉塞する第2筐体部材と、を少なくとも備え、前記第1筐体部材は、側壁が外壁と内壁とを有し、前記第2筐体部材は、側壁本体部と、前記側壁本体部の上方側端部に先端部とを有し、前記先端部は、前記側壁本体部の上方側端部から延在し、前記外壁と前記内壁との間に位置する挿入壁と、前記側壁本体部の上方側端部から延在し、前記内壁を挟んで前記挿入壁と対向して位置する止水壁と、前記挿入壁と前記止水壁とによって形成される溝部と、を有し、前記止水壁は、少なくとも、前記内部空間のうち、第2筐体部材側の領域に少なくとも一部が位置する前記電子部品である対象電子部品と、周方向に沿って対向して設けられ、前記溝部は、前記溝部の延在方向において、前記対象電子部品が前記止水壁に対して周方向に沿って対向する位置とは異なる位置に、少なくとも1以上の端部を有し、かつ前記端部において前記内部空間と連通することを特徴とする。
また、上記電気接続箱において、前記溝部は、溝底面に、上方側から下方側に向かって形成される傾斜を少なくとも1以上有し、前記溝部のうち最下方部は、前記対象電子部品が前記止水壁に対して前記周方向に沿って対向する位置とは異なる位置に設けられることを特徴とすることが好ましい。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るワイヤハーネスは、電線と、内部空間に前記電線が接続される電子部品を収容する筐体であって、設置時に、少なくとも下方側端部に開口部を有し、かつ前記電子部品が収容されるとともに保持される第1筐体部材と、設置時に、前記第1筐体部材に対して下方側に位置し、かつ前記開口部を閉塞する第2筐体部材と、を少なくとも有する電気接続箱と、を備え、前記第1筐体部材は、側壁が内壁と外壁とを有し、前記第2筐体部材は、側壁本体部と、前記側壁本体部の上方側端部に先端部とを有し、前記先端部は、前記側壁本体部の上方側端部から延在し、前記外壁と前記内壁との間に位置する挿入壁と、前記側壁本体部の上方側端部から延在し、前記内壁を挟んで前記挿入壁と対向して位置する止水壁と、前記挿入壁と前記止水壁との間に形成される溝部と、を有し、前記止水壁は、少なくとも、前記内部空間のうち、第2筐体部材側の領域に少なくとも一部が位置する前記電子部品である対象電子部品と、周方向に沿って対向して設けられ、前記溝部は、前記溝部の延在方向において、前記対象電子部品が前記止水壁に対して周方向に沿って対向する位置とは異なる位置に、少なくとも1以上の端部を有し、かつ前記端部において前記内部空間と連通することを特徴とする。
本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスにおいては、第1筐体部材の内壁と外壁の間に位置する挿入壁と、内壁を挟んで挿入壁と対向して位置する止水壁とによって形成される溝部を有するので、筐体の外部から第1筐体部材と第2筐体部材との間に浸入した液体は、止水壁によって筐体の内部空間に浸入することが抑制され、浸入が抑制された液体が溝部に溜められる。これにより、浸入した液体が筐体の内部空間に飛散することを抑制するので、電気接続箱及びワイヤハーネスの防水性を向上させることができる。
図1は、実施形態に係る電気接続箱を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る電気接続箱の分解斜視図である。 図3は、実施形態に係る電気接続箱の溝部の拡大図である。 図4は、実施形態に係る電気接続箱の筺体の断面図である。 図5は、実施形態に係る電気接続箱の筐体の断面図である。 図6は、実施形態に係る電気接続箱のロアカバーの平面図である。
以下に、本発明に係る電気接続箱及びワイヤハーネスの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、下記の実施形態における構成要素は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
〔実施形態〕
まず、実施形態に係る電気接続箱及びワイヤハーネスについて説明する。図1は、実施形態に係る電気接続箱を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る電気接続箱の分解斜視図である。図3は、実施形態に係る電気接続箱の溝部の拡大図である。図4は、実施形態に係る筐体の断面図である。図5は、実施形態に係る筐体の断面図である。図6は、実施形態に係る電気接続箱のロアカバーの平面図である。ここで、図1及び図2は、図示しないアッパーカバーを取り外した状態の図である。図4は、図1のA―Aにおける要部断面図である。図5は、図1のB―Bにおける要部断面図である。また、各図のX方向は、本実施形態における電気接続箱の幅方向である。Y方向は、本実施形態における電気接続箱の長手方向であり、幅方向と直交する方向である。Z方向は、本実施形態における電気接続箱の上下方向であり、幅方向、及び長手方向と直交する方向である。Z1方向は、上方向である。Z2方向は、下方向である。
本実施形態における電気接続箱1は、自動車等の車両に搭載されて、バッテリなどの電源から供給される電力を各種の電子部品等を介して、車両に搭載される各種の電子機器に分配するものである。ここで、電気接続箱1は、図1に示すように、ワイヤハーネス100に組み込まれ、電線101等の接続処理用部品を構成するコネクタ、ヒューズ、リレー、分岐部、電子制御ユニット等の電子部品10を集約して内部に収容するものである。本実施形態における電気接続箱1は、車両のエンジンルームなど、外部環境に曝される場所に設置され、バッテリ等の電源と、車両内に搭載される各種電子機器との間に接続されている。なお、電気接続箱1は、ジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックスなどとも呼ばれる場合があるが、本実施形態ではこれらを総称して電気接続箱と呼ぶ。電気接続箱1は、上下方向(Z)が鉛直方向と一致する、あるいは鉛直方向と任意の角度になるように、車両に設置されている。電気接続箱1は、図1に示すように、複数の筐体部材から構成される筐体2を備える。
筐体2は、絶縁性の合成樹脂によって形成され、筐体の内部空間2aに種々の電子部品10を収容するものである。ここで、電子部品10の少なくとも一部は、筐体2に形成された挿入穴から筐体の内部空間2aに挿入された電線101が接続されている。筐体2は、図1及び図2に示すように、ボックス本体3と、ロアカバー4と、不図示のアッパーカバーとを含んで構成され、下方側からロアカバー4、ボックス本体3、アッパーカバーの順に複数の層(3層)が積層された構造、すなわち複数の筺体部材に分割された構造となっている。筐体2の内部空間2aは、ロアカバー4の内部空間4aと、ボックス本体3の内部空間3aと、アッパーカバーの内部空間と、から構成される。内部空間2aに収容された電子部品10の少なくとも一部は、筐体部材の組み付け方向、すなわち上下方向に対して積層された状態で、ブロック11に保持されることで、多段構造を形成している。ブロック11に保持された状態で電子部品10が内部空間2aに収容されると、保持された状態の電子部品10の一部が、内部空間2aのうち、ロアカバー4側の領域、すなわちロアカバー4の内部空間4aに位置する対象電子部品10Tとなる。
ボックス本体3は、第1筐体部材であり、図1及び図2に示すように、設置時において、上下方向から見た場合に、外周形状が略矩形状に形成され、上下方向における両端部にそれぞれ上方側開口部31と、下方側開口部32とが形成されている。各開口部31,32は、内部空間3aと連通しており、側壁33によりボックス本体3が筒状に形成されている。側壁33は、外壁33aと、内壁33bとを有する。外壁33aは、ボックス本体3の外周面を形成するものである。内壁33bは、外壁33aと周方向に沿って対向し、外壁33aよりも内部空間3a側に形成され、ボックス本体3の内周面を形成する。本実施形態に係るボックス本体3は、内部空間3aが複数の区画に分割されており、区画された空間部にヒューズボックスなどの電子部品10が収納されたブロック11や電子部品10が直接、挿入され、保持される。
ロアカバー4は、第2筐体部材であり、図1〜図6に示すように、設置時においてボックス本体3に対して下方側に位置し、下方側開口部32を閉塞するものである。ロアカバー4は、皿状(トレイ状)の部材であり、複数の係止機構5によりボックス本体3に対して着脱可能に係止される。ロアカバー4は、底部46と、側壁本体部41と、先端部42と、を備える。底部46は、図2に示すように、板状形状であり、内部空間2aと筐体外部とを連通する排水口46aが形成されている。底部46は、排水口46aが下方側となるように、排水口46aに向かって傾斜して形成される。従って、内部空間2aに浸入した液体のうち、底部46に到達した液体は、排水口46aに向かって流れ、排水口46aから筐体2の外部に排水される。側壁本体部41は、設置時において、上下方向から見た場合に、外周形状がボックス本体3の外周形状と同一(ほぼ同一も含む)となるような枠状に形成され、底部46の外周端部から上方側に突出して形成される。先端部42は、側壁本体部41の上方側端部に設けられる。先端部42は、ロアカバー4の周方向において、挿入壁43の単独壁で構成される部分と、挿入壁43と止水壁44との2重壁で構成される部分とを有する。本実施形態における先端部42は、ロアカバー4を上下方向から見て、対象電子部品10Tが側壁本体部41と周方向に沿って対向する部分には、挿入壁43と止水壁44が形成され、対象電子部品10Tが側壁本体部41と周方向に沿って対向しない部分には、挿入壁43が形成されている。
先端部42として単独壁(挿入壁43)で形成されている部分は、図4に示すように、側壁本体部41と連続して側壁本体部41の上方側端部から上方側に挿入壁43が形成されている。挿入壁43は、ロアカバー4をボックス本体3に組み付けた際に、外壁33aと内壁33bの間に、下方側から挿入され、外壁33aと内壁33bとの間に位置する。
先端部42として2重壁(挿入壁43及び止水壁44)が形成されている部分は、図5に示すように、側壁本体部41の上方側端部から挿入壁43と止水壁44とが分岐して形成されている。挿入壁43は、側壁本体部41の上方側端部から内部空間2a側と反対側に突出する段差部43aを介して、上方側に形成されている。止水壁44は、側壁本体部41と連続して側壁本体部41の上方側端部から上方側に形成されている。挿入壁43は、ロアカバー4をボックス本体3に組み付けた際に、外壁33aと内壁33bとの間に、下方側から挿入され、外壁33aと内壁33bとの間に位置する。止水壁44は、ロアカバー4をボックス本体3に組み付けた際に、内壁33bが挿入壁43と止水壁44との間に挿入されることで、内壁33bを挟んで挿入壁43と対向する。つまり、止水壁44の上方側先端部は、内壁33bの下方側先端部よりも上方側に位置するように、止水壁44の上下方向の長さ、つまり高さが設定されている。
先端部42として2重壁が形成されている部分は、挿入壁43と止水壁44とによって、溝部45が形成されている。溝部45は、段差部43aを溝底面45aとする溝であり、ロアカバー4をボックス本体3に組み付けた際に、内壁33bが上方側から挿入される。溝部45は、ロアカバー4の周方向に沿って延在しており、延在方向に少なくとも1以上の端部45bが形成されている。本実施形態における溝部45は、図3に示すように、延在方向の両端部に端部45bが形成されている。端部45bは、溝部45の延在方向において、溝部45と内部空間2aとを連通するように形成されている。端部45bは、対象電子部品10Tが止水壁44に対して周方向に沿って対向する位置とは異なる位置に形成されている。ここで、端部45bが止水壁44の延在方向の両端部に形成されているので、止水壁44は、対象電子部品10Tが止水壁44に対して周方向に沿って対向する位置とは異なる位置に延在方向の両端部が形成されている。
溝部45は、溝底面45aに上方側から下方側に傾斜する部分が少なくとも1以上形成される。本実施形態における溝部45は、排水口46aに向かって溝底面45a全体が上方側から下方側に傾斜して形成されている。つまり、段差部43aは、上方側から下方側に傾斜して形成されており、排水口46aから遠い側の端部45bが上方側となり、排水口46aに近い側の端部45bが下方側で、かつ、溝部45の最下方部45cとなる。従って、溝部45の最下方部45cが端部45bとなるため、溝部45の最下方部45cは、対象電子部品10Tが止水壁44に対して周方向に沿って対向する位置とは異なる位置に設けられている。
アッパーカバーは、蓋状の部材であり、設置時においてボックス本体3の上方側に位置し、ボックス本体3の上方側端部に形成された上方側開口部31を閉塞するものである。アッパーカバーは、不図示の複数の係止機構によりボックス本体3に対して着脱可能に係止される。
本実施形態に係る電気接続箱1に対して外部から液体、例えば水がかかった場合の液体の流れについて説明する。ロアカバー4による下方側開口部32の閉塞時に、すなわち複数の係止機構5によるロアカバー4のボックス本体3に対する係止状態では、図4及び図5に示すように、外壁33aと内壁33bとの間に挿入壁43が挿入され、ボックス本体3とロアカバー4との間に隙間が形成されていない。従って、外部から筐体2に液体がかかった程度では、筐体2の内部に液体は浸入しない。一方、液体が筐体2に強く衝突する場合(S1)は、ボックス本体3とロアカバー4との間から液体が外壁33aと挿入壁43との間に浸入する。浸入した液体は、挿入壁43により止水されるため、そのまま外壁33aと挿入壁43との間に溜まったり、再び筐体2の外部へと押し戻されたりする。しかし、浸入した液体が更に高圧である場合や、浸入する液体の液量が多量である場合は、浸入した液体の一部が、外壁33aと挿入壁43との間を上方向に移動する(S2)。上方向に移動した液体(S2)は、外壁33aと内壁33bとの間の空間のうち、挿入壁43が挿入されていない空間に到達する。挿入壁43が挿入されていない空間に到達した液体は、挿入壁43よりも上方側に位置するボックス本体3とアッパーカバーとの間から外壁33aと内壁33bとの間の空間に浸入した液体(S3)がある場合はこの液体とともに、一部が内壁33bと挿入壁43の間を下方側に移動する(S4)。下方向に移動した液体(S4)は、内壁33bと挿入壁43の間から流出する(S5)。
先端部42として単独壁(挿入壁43)で形成されている部分において、内壁33bと挿入壁43の間から液体が流出する(S5)場合は、図4に示すように、直接内部空間2aに浸入し、飛散することでロアカバー4の内部空間4aを落下、あるいはロアカバー4の側壁本体部41の内部空間4a側の壁面をつたってロアカバー4の底部46に到達し、排水口46aから外部に排水される。
一方、先端部42として2重壁(挿入壁43及び止水壁44)で形成されている部分において、内壁33bと挿入壁43の間から液体が流出する(S5)場合は、図5に示すように、直接内部空間2a、すなわち内壁33bと挿入壁43の間のうち、対象電子部品10Tと対向する位置から内部空間2aに向かって浸入せず、止水壁44により止水される。止水壁44により止水された液体は、溝部45に溜められる。溝部45に溜められた液体は、溝部45の溝底面45aが傾斜して形成されていることから、図6に示すように、排水口46aに遠い側の端部45bから近い側の端部45bに向かって溝部45内を流れる(S6)。溝部45内を流れる液体(S6)は、溝部45の最下方部45c、すなわち排水口46aに近い側の端部45bに案内され、排水口46aに近い側の端部45bから内部空間2aに浸入する(S7)。最下方部45cである端部45bから浸入した液体(S7)は、飛散することでロアカバー4の内部空間4aを落下、あるいはロアカバー4の側壁本体部41の内部空間4a側の壁面をつたってロアカバー4の底部46に到達し、排水口46aから外部に排水される(S8)。
以上のように、本実施形態に係る電気接続箱1は、挿入壁43と止水壁44によって溝部45が形成されるので、ボックス本体3とロアカバー4との間から浸入し、挿入壁43と内壁33bとの間から止水壁44側に移動する液体は、止水壁44によって内部空間2aに浸入しないように止水される。止水壁44により止水された液体は、溝部45の延在方向に沿って移動し、溝部45に溜めることができる。溝部45は、止水壁44の高さまで液体を溜めることができる。従って、止水壁44及び溝部45を有さず、挿入壁43と内壁33bとの間から止水壁44側に移動する液体が直接内部空間2aに浸入する場合と比較して、止水壁44により液体を止水するとともに、液体を溝部45に溜めることができるので、外部から浸入した液体が内部空間4aに飛散することを抑制することができ、電気接続箱1の防水性を向上させることができる。
また、本実施形態において、止水壁44は対象電子部品10Tと周方向に沿って対向して設けられるので、対象電子部品10Tが止水壁44と対向する箇所から外部からの液体が浸入しても、液体が止水壁44によって止水されるので、外部からの液体が対象電子部品10Tに向かって飛散することを抑制することができる。また、外部からの液体は、溝部45に溜められるので、対象電子部品10Tと周方向に沿って対向する溝部45から液体がすぐに溢れることを抑制することができる。これらにより、対象電子部品10Tに液体が付着することを抑制することができるので、より電気接続箱1の防水性を向上させることができる。
また、本実施形態において、挿入壁43と内壁33bとの間がロアカバー4の内部空間4aと直接連通する従来構造の電気接続箱1の場合、例えば、ボックス本体3の内壁33bを下方側に延在して、挿入壁43と内壁33bとの間から内部空間2a、特にこの場合、ロアカバー4側の内部空間4aへと流動する液体をロアカバー4の下方端部に案内することで、対象電子部品10Tに液体を付着することを抑制することも考えられる。しかしながら、対象電子部品10Tがロアカバー4の底部46近傍まで位置する場合、内壁33bを下方側へ延在させる量が多くなる。しかしながら、本実施形態に係る電気接続箱1は、挿入壁43と内壁33bとの間から内部空間4aに移動する液体を止水壁44により止水し、止水された液体を溝部45で溜めるので、対象電子部品10Tの底部46との距離に関わらず、対象電子部品10Tに液体が付着することを抑制することができる。これにより、内壁33bを下方側へ延在させる量が多くなることによる成型の困難性を抑制することができるので、電気接続箱1の品質や歩留まり率の低下を抑制することができ、電気接続箱1の生産性の低下を抑制することができる。
また、本実施形態において、溝部45は少なくとも1以上の内部空間2aと連通する端部45bを有するので、溝部45に溜められた液体が端部45bから内部空間2aに流動することで、溝部45から液体が溢れることを抑制することができ、対象電子部品10Tに付着することを抑制することができる。また、端部45bは、対象電子部品10Tが止水壁44と対向しない場所に設けられるので、対象電子部品10Tに対して、端部45bから内部空間4aに流動する液体を離間させることができる。従って、内部空間4aに流動した際に、液体が内部空間4aに飛散しても、対象電子部品10Tに付着することを抑制することができる。これらにより、より電気接続箱1の防水性を向上させることができる。
また、本実施形態において、溝部45は溝底面45aに、上方側から下方側に向かって傾斜が形成される部分を少なくとも1以上有するので、溝部45に溜まる液体を積極的に傾斜における最下方部45cに流動させることができ、最下方部45cから内部空間2aに液体を流動させることができる。従って、最下方部45cとは異なる位置において、溝部45から液体が溢れることを抑制することができ、対象電子部品10Tに付着することを抑制することができる。最下方部45cは、対象電子部品10Tが止水壁44と対向しない場所に設けられるので、対象電子部品10Tに対して、最下方部45cから内部空間4aに流動する液体を上下方向において離間させることができる。従って、内部空間4aに流動した際に、液体が内部空間4aに飛散しても、対象電子部品10Tに付着することを抑制することができる。これらにより、より電気接続箱1の防水性を向上させることができる。
以上で説明したワイヤハーネス100は、電気接続箱1を備えているので、筐体2の外部からボックス本体3とロアカバー4との間に浸入した液体を溝部45に溜めることができるので、外部から浸入した液体が内部空間4aに飛散することを抑制することができ、ワイヤハーネスの防水性を向上させることができる。
なお、本実施形態に係る電気接続箱1は、溝部45が端部45bを有するがこの発明はこれに限定されるものではない。止水壁44は、ロアカバー4の周方向全周において形成されていてもよい。つまり、溝部45は、ロアカバー4の周方向全周に形成され、無端形状であってもよい。この場合は、溝部45は、対象電子部品10Tが止水壁44に対して周方向に沿って対向する位置とは異なる位置に最下方部45cを有することが好ましい。液体が内壁33bと挿入壁43の間から流出した場合は、溝部45内を最下方部45cに向かって流れ、溝部45の最下方部45cに溜められる。最下方部45cに溜められた液体は、止水壁44のうち、最下方部45cの部分を超えて、内部空間2aに浸入する。最下方部45cから浸入した液体は、飛散することでロアカバー4の内部空間4aを落下、あるいはロアカバー4の側壁本体部41の内部空間4a側の壁面をつたってロアカバー4の底部46に到達し、排水口46aから外部に排水される。従って、溝部45が側壁本体部41の全周に亘って形成されていても、最下方部45cから内部空間4aに浸入するので、対象電子部品10Tが止水壁44に対して周方向に沿って対向する位置とは異なる位置から底部46に到達することで、対象電子部品10Tに液体が付着することを抑制することができ、電気接続箱1の防水性を向上させることができる。
1 電気接続箱
10 電子部品
10T 対象電子部品
11 ブロック
2 筐体
2a 内部空間
3 ボックス本体
3a 内部空間
31 上方側開口部
32 下方側開口部
33 側壁
33a 外壁
33b 内壁
4 ロアカバー
4a 内部空間
41 側壁本体部
42 先端部
43 挿入壁
44 止水壁
45 溝部
45a 溝底面
45b 端部
45c 最下方部
46 底部
46a 排水口
5 係止機構
100 ワイヤハーネス
101 電線

Claims (3)

  1. 内部空間に電子部品を収容する筐体であって、
    設置時に、少なくとも下方側端部に開口部を有し、かつ前記電子部品が収容されるとともに保持される第1筐体部材と、
    設置時に、前記第1筐体部材に対して下方側に位置し、かつ前記開口部を閉塞する第2筐体部材と、
    を少なくとも備え、
    前記第1筐体部材は、側壁が外壁と内壁とを有し、
    前記第2筐体部材は、側壁本体部と、前記側壁本体部の上方側端部に先端部とを有し、
    前記先端部は、
    前記側壁本体部の上方側端部から延在し、前記外壁と前記内壁との間に位置する挿入壁と、
    前記側壁本体部の上方側端部から延在し、前記内壁を挟んで前記挿入壁と対向して位置する止水壁と、
    前記挿入壁と前記止水壁とによって形成される溝部と、を有し、
    前記止水壁は、少なくとも、前記内部空間のうち、第2筐体部材側の領域に少なくとも一部が位置する前記電子部品である対象電子部品と、周方向に沿って対向して設けられ、
    前記溝部は、前記溝部の延在方向において、前記対象電子部品が前記止水壁に対して周方向に沿って対向する位置とは異なる位置に、少なくとも1以上の端部を有し、かつ前記端部において前記内部空間と連通することを特徴とする、
    電気接続箱。
  2. 前記溝部は、溝底面に、上方側から下方側に傾斜する部分を少なくとも1以上有し、
    前記溝部のうち最下方部は、前記対象電子部品が前記止水壁に対して前記周方向に沿って対向する位置とは異なる位置に設けられることを特徴とする、
    請求項に記載の電気接続箱。
  3. 電線と、
    内部空間に前記電線が接続される電子部品を収容する筐体であって、設置時に、少なくとも下方側端部に開口部を有し、かつ前記電子部品が収容されるとともに保持される第1筐体部材と、設置時に、前記第1筐体部材に対して下方側に位置し、かつ前記開口部を閉塞する第2筐体部材と、を少なくとも有する電気接続箱と、
    を備え、
    前記第1筐体部材は、側壁が内壁と外壁とを有し、
    前記第2筐体部材は、側壁本体部と、前記側壁本体部の上方側端部に先端部とを有し、
    前記先端部は、
    前記側壁本体部の上方側端部から延在し、前記外壁と前記内壁との間に位置する挿入壁と、
    前記側壁本体部の上方側端部から延在し、前記内壁を挟んで前記挿入壁と対向して位置する止水壁と、
    前記挿入壁と前記止水壁との間に形成される溝部と、を有し、
    前記止水壁は、少なくとも、前記内部空間のうち、第2筐体部材側の領域に少なくとも一部が位置する前記電子部品である対象電子部品と、周方向に沿って対向して設けられ、
    前記溝部は、前記溝部の延在方向において、前記対象電子部品が前記止水壁に対して周方向に沿って対向する位置とは異なる位置に、少なくとも1以上の端部を有し、かつ前記端部において前記内部空間と連通することを特徴とする、
    ワイヤハーネス。
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