JP6636726B2 - テラス囲い - Google Patents
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Description
このようなテラス囲いにドアなどの建具を設けるためには枠材を取り付ける必要がある。そして、枠材を取り付けるためにはテラスやバルコニーの立ち上がり壁の内側にテラス囲いの柱部材を立設する必要がある。
このような構成とすることにより、第1柱部材と第2柱部材との間に枠材を設けることができ、その結果、枠材に扉などを設置することができる。
このような構成とすることにより、上ベース部材と下ベース部材とが壁部と立ち上がり壁とが近接・離間する方向にずれた位置に配置された場合でも、上ベース部材と下ベース部材とがそれぞれ第1柱部材に覆われることにより、意匠性をよくすることができる。
図1および図2に示すように、本実施形態によるテラス囲い1は、例えば建物11から突出するバルコニーや建物11に隣接するテラス、物干しルームなどに設けられている。
テラス囲い1は、床部12と、床部12に立設し建物11の壁部13と間隔をあけて対向する立ち上がり壁14と、立ち上がり壁14のコーピング141の上面に立設する一対のコーピング上柱15,15と、コーピング上柱15の頂部と建物11との間に架け渡された梁部16と、梁部16の上部に設けられた屋根部17と、を有している。床面12aには、建物11の壁部13側から立ち上がり壁14側向かって漸次下側に向かう排水勾配が設けられている。本実施形態では、一対のコーピング上柱15,15の間にサッシ18が設けられている。
また、以下の説明における各部材の向きは、各部材がテラス囲い1に設置された際の向きとしている。
枠材6は、テラス囲い1の内部を幅方向の一方側と他方側とに仕切る建具(不図示)を取り付け可能に構成されている。
図3および図4に示すように、第1柱部材2は、後側に配置されて枠材6が固定される枠固定板部21と、枠固定板部21の幅方向の両端部からそれぞれ前方に突出する一対の柱側板部22,22と、柱側板部の前後方向の中間部を連結する連結板部23と、を有している。
一対の柱側板部22,22は、幅方向に間隔をあけて略平行に配置されている。一対の柱側板部22,22の間には、空部S1が形成されている。
一対の柱側板部22,22の前側には、それぞれ互いに近接する方向に突出する突出片22a,22a…が上下方向全体にわたって2箇所ずつ形成されている。
上アジャスト部72は、幅方向に互いに間隔をあけて配置されコーピング上柱固定部71から後側に突出する一対の上アジャスト側板部721,721を有している。一対の上アジャスト側板部721,721は、それぞれ板面が幅方向を向くように平行に配置されている。
上ベース部材7と第1柱部材2とは、上アジャスト部72が一対の柱側板部22,22の間の空部S1に配置された状態で所望の前後方向の位置において固定できるように構成されている。
下アジャスト部82は、幅方向に互いに間隔をあけて配置され立ち上がり壁固定部81から後側に突出する一対の下アジャスト側板部821,821を有している。一対の下アジャスト側板部821,821は、それぞれ板面が幅方向を向くように平行に配置されている。
下ベース部材8と第1柱部材2とは、下アジャスト部82が一対の柱側板部22,22の間の空部S1に配置された状態で所望の前後方向の位置において固定できるように構成されている。
本実施形態では、第1柱部材2は、上ベース部材7の上アジャスト部72および下ベース部材8の下アジャスト部82を一対の柱側板部22,22の内側の空部S1に配置させた状態で、より前側において上アジャスト部72および下アジャスト部82に固定される。
床側部材41は、前端部が第1柱部材2に固定され、後端部が第2柱部材3に固定されている。
図5および図6に示すように、床側部材41は、前後方向に延在し幅方向に間隔をあけて床面12aに設置される一対の脚部411,411と、一対の脚部411,411にそれぞれ立設し板面が幅方向を向く一対の側板部412,412と、一対の側板部412,412の高さ方向の中間部どうしをそれぞれ連結する第1連結板部413および第2連結板部414と、を有している。
一対の側板部412,412は、それぞれ下端部が脚部411,411と連結されていて、上端部に互いに上側に向かうとともに互いに近接する側に向かって突出する突出片412a,412aが設けられている。
第1連結板部413の下側かつ一対の脚部411,411および一対の側板部412,412に挟まれた空間S2には、床面12aに設置された止水部材5が配置される。
第2連結板部414は、断面視で幅方向の中間部が上側に開口する略C字状となるように下側に折り曲げられていて、前後方向に延在し上側に開口する溝部414aが形成されている。
枠側部材42は、上板部421の上面に枠材6が固定され、上板部421に固定された枠材6の幅方向の一方側の側面にフィン423が重なるように構成されている。フィン423は、上板部421と枠材6との間に幅方向の一方側から雨水が入り込むことを防止している。
一対の側板部422,422は、上下方向の中間部にそれぞれ段部422a,422aが形成されている、一対の側板部422,422は、それぞれの段部422a,422aの上側および下側が、板面が幅方向を向くように平行に配置されている。一対の側板部422,422は、それぞれの段部422a,422aの下側が上側よりも幅方向に近接していて、それぞれの段部422a,422aの下側の幅方向の間隔が上側の幅方向の間隔より小さくなるように形成されている。
一対の側板部422,422の内側には、それぞれ互いに近接する方向に突出する突出片422b,422b…が上下方向全体にわたって2箇所ずつ形成されている。
第1側板部52および第2側板部53は、上板部51の下面の幅方向の両端部よりもやや内側から下方に延びるように配置されている。
第1側板部52は、下端部に第2側板部53側に折り曲げられた折り曲げ部521が形成されていて、折り曲げ部521の下面521aが床面12aと当接している。
第2側板部53は、第1側板部52よりも上下方向の寸法が小さくなるように形成されている。
本実施形態では、止水部材5は、第1側板部52の折り曲げ部522の下面、および床面当接板部54の突出部541の下面が床面12aと当接している。
また、床面当接板部54の突出部541の第2側板部53側には、突出部541の側面と、床面当接板部54の下面と、床面12aとに囲まれた空間部55が形成されている。この空間部55には、シーリング材57が充填されるように構成されている。
まず、止水部材5を床面12aに配置して、前端部を第1柱部材2に固定し、後端部を第2柱部材3に固定する。
なお、本実施形態では、図6に示す止水部材5の前後方向の両端部近傍の幅方向の側部に配置される一対の側板部561,561と、一対の側板部561,561を連結して第1柱部材2および第2柱部材3にネジなどの固定具562aで固定される柱固定板部562と、を有する固定金具56によって止水部材5が第1柱部材2および第2柱部材3に固定される。固定金具56の一対の側板部561,561の一方と止水部材5の第2側板部53とは、ネジなどの固定具561aで固定される。
続いて、止水部材5の空間部55にシーリング材57を充填し、止水部材5の幅方向の一方側と他方側とを止水する。
なお、本実施形態では、図6に示す床側部材41の第2連結板部414の溝部414aに挿入されて床側部材41にネジなどの固定具431aで固定される溝部挿入板部431と、溝部挿入板部431と連結され第1柱部材2および第2柱部材3にネジなどの固定具432aで固定される柱固定板部432と、を有する固定金具43によって調整部材4の床側部材41が第1柱部材2および第2柱部材3に固定される。
調整部材4の第1連結板部413の下側かつ一対の脚部411,411および一対の側板部412,412に挟まれた空間S2に止水部材5が配置されると、止水部材5は、第1連結板部413、一対の脚部411,411および一対の側板部412,412と離間している。これにより、風や振動などによって調整部材4が移動しても、移動した調整部材4が止水部材5にあたらない、またはあたりにくい構成とすることができる。このため、移動した調整部材4があたることによる止水部材5の床面12aに対する移動を無くすまたは抑えることができて、止水部材5の止水性能を確実に確保することができる。
床側部材41は、排水勾配に沿った向きに配置されているため、枠側部材42は、床側部材41に対して斜めに固定される。本実施形態では、枠側部材42の上板部421の下面と床側部材41の側板部412,412の上端部の突出片412a,412aとが、前端部側(第1柱部材2側)では上下方向に離間して(図5参照)、後端部側(第2柱部材3側)では近接している(図6参照)。なお、後端部近傍において上板部421の下面と突出片412a,412aとが、当接していてもよい。
そして、調整部材4および止水部材5が設置されたら、第1柱部材2、第2柱部材3、梁部16および調整部材4の内側に枠材6を固定することで、枠材6が設置される。
上述した本実施形態によるテラス囲い1では、第1柱部材2は、コーピング上柱15に支持された上ベース部材7と、立ち上がり壁14に支持された下ベース部材8に対してそれぞれ壁部13と立ち上がり壁14とが近接・離間する方向に固定位置を調整可能である。これにより、第1柱部材2を壁部13側から立ち上がり壁14に向かう方向に寄せるようにして上ベース部材7および下ベース部材8に取り付けると、テラス囲い1の内側に柱部材を立設した場合と比べて第1柱部材2の立ち上がり壁14から壁部13側への突出寸法を抑えることができる。このため、テラス囲い1内部の空間を広く確保することができる。
例えば、上記の実施形態では、上ベース部材7および下ベース部材8は、それぞれ1つの部材で構成されているが、分割された複数の部材で構成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、第1柱部材2が上ベース部材7および下ベース部材8を後側から覆っているが、覆っていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、調整部材4および止水部材5が設けられているが、設けられていなくてもよいし、調整部材4および止水部材5を上記以外の形態としてもよい。
2 第1柱部材
3 第2柱部材
7 上ベース部材
8 下ベース部材
11 建物
12 床部
13 壁部
14 立ち上がり壁
15 コーピング上柱(柱)
16 梁部
Claims (3)
- 建物の壁部と、該壁部と所定間隔離間して床部に立設された立ち上がり壁とに囲まれたテラス囲いにおいて、
前記立ち上がり壁の上面に立設する柱に支持された上ベース部材と、
該上ベース部材の下側に配置され前記立ち上がり壁に支持された下ベース部材と、
前記柱の頂部と前記建物の壁部との間に架けられた梁部と、前記床部との間で上下方向に延在し、前記上ベース部材および前記下ベース部材に前記壁部側から固定され、前記壁部側から建具の枠が取り付けられる第1柱部材と、を有し、
前記上ベース部材は、前記立ち上がり壁の上面から前記梁部まで上下方向に延在し、
前記下ベース部材は、前記床部から前記立ち上がり壁の上面の高さまで上下方向に延在し、
該第1柱部材は、前記上ベース部材および前記下ベース部材に対してそれぞれ前記壁部と前記立ち上がり壁とが近接・離間する方向に固定位置を調整可能であることを特徴とするテラス囲い。 - 前記建物の壁部に第2柱部材が設けられていて、前記第1柱部材および前記第2柱部材には、枠材を取り付け可能である請求項1に記載のテラス囲い。
- 前記第1柱部材は、前記上ベース部材および前記下ベース部材それぞれの少なくとも一部を前記壁部側から覆っている請求項1または2に記載のテラス囲い。
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