JP6636294B2 - 車両の対地速度検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、旋回時に車体をバンクさせる自動二輪車のような車両の対地速度検出装置に関するものである。
自動二輪車において、対地速度を検出する場合、前輪回転数と予め定める車輪の半径とから求めることが多い(例えば、特許文献1)。
特許第5325028号公報
自動二輪車は、バンク可能走行となるように、トレッド面が湾曲している。このことから、直進時と旋回時とで車軸とタイヤの路面接地点との距離が異なる。したがって、旋回時の対地速度の検出精度が低下してしまう。
本発明は、旋回時であっても、対地速度を精度よく検出することができる車両の対地速度検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の車両の対地速度検出装置は、バンクした状態で旋回する車両の対地速度検出装置であって、車輪の回転速度を検出する車輪速センサと、車体のバンク量を検出するバンク量センサと、車体のバンク量に対応する、車軸と車輪の路面接地点との間の径方向寸法を記憶した記憶手段と、前記バンク量センサで検出されたバンク量に対応する前記径方向寸法を前記記憶手段から抽出し、抽出された前記径方向寸法と前記車輪速センサで検出された車輪の回転速度とに基づいて、車両の対地速度を算出する対地速度算出手段とを備えている。
この構成によれば、旋回時のバンク量に対応する車輪の半径に基づいて、対地速度、すなわち車速が算出されるので、旋回時であっても、車速を精度よく検出することができる。
本発明の車両の対地速度検出装置において、前輪と後輪の両方で対地速度を検出可能に構成され、予め定める選択条件に基づいて、対地速度を算出する車輪を選択することが好ましい。この構成によれば、走行時の状況に応じて、対地速度を算出することができるので、車速をより精度よく検出することができる。
前輪と後輪の両方で対地速度を検出可能に構成される場合、前記予め定める選択条件は、対地速度を算出する車輪を後輪とする後輪選択条件を有し、前記後輪選択条件は、前輪が浮いたことまたは前輪が路面に対してスリップしたことを含み、前記後輪選択条件が満たされた場合、後輪を用いて対地速度を算出し、前記後輪選択条件が満たされない場合、前輪を用いて対地速度を算出することが好ましい。駆動輪となる後輪はスリップしやすいが、この構成によれば、前輪を用いて対地速度を算出しているので、車速を精度よく検出することができる。また、前輪がスリップ、ウイリー等で路面から離れた場合は、後輪を用いて対地速度を算出するので、車速の検出精度が向上する。
また、これに代えて、あるいはこれに加えて、一方の車輪の車輪速センサの異常を検知すると、他方の車輪を用いて対地速度を算出するようにしてもよい。この構成によれば、一方の車輪の車輪速センサの異常を検知した場合は、他方の車輪を用いて対地速度を算出するので、車速の検出精度が向上する。
本発明の車両の対地速度検出装置において、前記バンク量検出センサは、車両とその積載体とを含む移動体に働く遠心力と、旋回時に前記移動体に働く重力とが釣り合う状態に基づいて、バンク量を算出することが好ましい。ここで、「積載体」とは、車両に搭載されて車両と共に移動する物体であり、車両に載るライダーを含む。また、「移動体の重心」とは、車両と積載体とを合成した移動体の重心をいう。さらに、「釣り合う状態」とは、移動体に働く重力と移動体に働く遠心力とを合成した力が、車輪の下面の幅方向中心と移動体の重心とを結ぶ傾斜軸線に沿って延びる状態、換言すれば、傾斜軸線に垂直な方向の移動体に働く力がゼロの状態をいう。この構成によれば、単純な釣り合いの式に基づいてバンク角を求めるので、バンク時の車速を低い演算負荷で求めることができる。
この場合、前記バンク量検出センサは、車体に働く前後軸心周りの慣性力に基づいて移動体バンク角を算出し、さらに、前記移動体バンク角を補正して、車体の重心の鉛直線に対する傾きである車体バンク角を前記バンク量として算出することが好ましい。この構成によれば、リーンイン、リーンアウトの状態であっても、精度よく車速を算出することができる。
本発明の車両の対地速度検出方法は、バンクした状態で旋回する車両の対地速度検出方法であって、前記車両は、車輪の回転速度を検出する車輪速センサと、車体のバンク量を検出するバンク量センサと、車体のバンク量に対応する車軸と車輪の路面接地点との間の径方向寸法を記憶した記憶手段とを有し、前記バンク量センサで検出されたバンク量に対応する前記径方向寸法を前記記憶手段から抽出する抽出工程と、抽出された前記径方向寸法と前記車輪速センサで検出された車輪の回転速度とに基づいて車両の対地速度を算出する対地速度算出工程とを備えている。
この構成によれば、旋回時のバンク角に対応する車輪の半径に基づいて、対地速度、すなわち車速が算出されるので、旋回時であっても、車速を精度よく検出することができる。
本発明の車両の対地速度検出装置および対地速度検出方法によれば、旋回時のバンク角に対応する車輪の半径に基づいて、対地速度、すなわち車速が算出されるので、旋回時であっても、車速を精度よく検出することができる。
本発明の第1実施形態に係る対地速度検出装置を備えた自動二輪車を示す側面図である。 同自動二輪車のバンク角検知装置および対地速度検出装置の概略構成を示す簡易ブロック図である。 同自動二輪車のバンク角検知装置および対地速度検出装置の概略構成を示すブロック図である。 自動二輪車のリーンウィズ時のバンク状態を示す正面図である。 車体座標とセンサ取付座標との関係を示す図である。 ライダーの姿勢が車体の中心線よりも左右方向一方にずれた場合のバンク状態を示す正面図である。 同自動二輪車のバンク角推定方法の工程を示すフロー図である。 同自動二輪車の対地速度算出方法の工程を示すフロー図である。 バンク時の車輪の接地状態を示す正面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本明細書において、「左側」および「右側」は、自動二輪車に乗車したライダーから見た左右側をいう。
図1は本発明の第1実施形態に係る乗物のバンク角検出装置を備えた乗物の一種である自動二輪車の側面図である。自動二輪車の車体フレーム2の前端のヘッドパイプ3にフロントフォーク4が軸支され、このフロントフォーク4に前輪5が取り付けられている。車体フレーム2の中央下部のスイングアームブラケット6に、スイングアーム7が軸支され、このスイングアーム7に後輪8を取り付けている。車体フレーム2の中央下部に、エンジンEが取り付けられており、このエンジンEで後輪8を駆動する。つまり、後輪8が駆動輪で、前輪5が従動輪である。
フロントフォーク4の上端部に、操向用のハンドル10が固定されている。スイングアーム7と車体フレーム2との間には後輪懸架装置15が取り付けられている。フロントフォーク4には、ヘッドランプ装置11が取り付けられている。ただし、カウリングを備えた自動二輪車では、ヘッドランプ装置11はカウリングを介して車体フレームに取り付けられる場合がある。車体の重心Gの近傍に、所定の軸心回りの角速度を検出する角速度センサ22が設けられている。
車体には、図5に示すように、角速度センサ22に設定される基準点を通る3つの軸心、具体的には、前後軸心C1、左右軸心C2および鉛直軸心C3が定義される。前後軸心C1は、車体が直進状態で、水平かつ前後方向に延びる。左右軸心C2は、車体が直進状態で、水平かつ左右方向に延びる。上下軸心C3は、車体が直進状態で、前後軸心C1および左右軸心C2に互いに直交して、鉛直方向に延びる。各軸心C1〜C3は、センサ基準点で互いに直交する。本実施形態の角速度センサ22は、少なくとも一つのセンサ検出方向C4が車体の前後軸心C1に対して左右軸心C2回りに予め定めた傾斜角度αで傾くように車体に傾斜配置されている。
角速度センサ22は、例えばジャイロセンサであり、前後軸心C1と上下軸心C3とを含む平面において、左右軸心C2を通過して、前後軸心C1に対して予め定められる傾斜角度αだけ角変位した位置に設定される第1センサ軸心C4回りの角速度ωを検出する。角速度センサ22によって検出される検出角速度ωは、前後方向軸心C1回りの角速度である推定ロールレートP成分と、上下軸心C3回りの角速度である推定ヨーレートR成分とを含む。前記傾斜角度αの設定により、角速度センサ22は、上下軸心C3から傾斜角度αだけ角変位した第2センサ軸心C5を有する。
本実施形態の自動二輪車は、図2に示すように、旋回時の乗物のバンク角、すなわち自動二輪車のバンク角を推定するバンク角検出装置20を備えている。以下の説明では、バンク角検出装置20により推定された自動二輪車のバンク角を「車体の推定バンク角」という。バンク角検出装置20は、演算処理装置(CPU)からなり、プログラムが記憶されるメモリ部と、メモリ部からプログラムを読み出して実行する処理部と、外部装置との間で信号を入出力する入出力部とを有している。メモリ部には、プログラムの他に、演算に必要なパラメータ(傾斜角度α、重力加速度g等)が記憶されている。
バンク角検出装置20は、バンク角推定手段28と、対地速度検出装置50と、補正手段30とを備えている。バンク角推定手段28、対地速度検出装置50および補正手段30はそれぞれ、プログラムと、これが記録されたメモリと、プログラムを実行する処理回路とを有している。以下の説明では、バンク角推定手段28、対地速度検出装置50および補正手段30を機能的に分けて説明するが、1つのプログラムで構成されていてもよい。
バンク角推定手段28は、検出角速度ωおよび車速Vに基づいて、リーンウィズ状態での移動体バンク角θbを推定する。ここで、「リーンウィズ状態」とは、車体の中心線上にライダー重心G2が存在する状態をいう。
バンク角推定手段28は、図4に示す車体と積載体とを含む移動体に働く遠心力CFと、旋回時に前記移動体に働く重力GFとが釣り合う状態に基づいて、前後軸に垂直な仮想面において移動体重心の鉛直線に対する傾き、本実施形態では車輪5の下面の幅方向中心W1と移動体の重心G1とを結ぶ移動体軸線A1の傾きである移動体バンク角θbを推定する。図9に示すように、車体の傾斜時には、接地点CPは車輪5の幅方向中心W1からずれている。移動体軸線A1を、車輪5の接地点CPと移動体の重心G1とを結ぶ直線としてもよい。
ここで、「積載体」とは、自動二輪車本体を除いて自動二輪車と共に移動する物体をいう。具体的には、「積載体」とは、自動二輪車に載るライダーを含む。また、ライダーに加えて、同乗者、荷物等を含んでもよい。また、「移動体の重心G1」とは、自動二輪車と積載体とを合成した移動体の重心G1をいう。さらに、「釣り合う状態」とは、重力と遠心力とを合成した力が、傾斜軸線A1に沿って延びる状態、換言すれば、傾斜軸線A1に垂直な方向の力がゼロの状態をいう。
図2に示す補正手段30は、リーンウィズ状態でない場合、つまり、ライダーの姿勢が車体の中心線よりも左右方向一方にずれた状態に、移動体バンク角θbを補正する。詳細には、移動体バンク角θbと車体に働く前後軸心周りの第1の力IFとに基づいて車体の推定バンク角θfを求める。車体の推定バンク角θfとは、車体の重心Gの鉛直線に対する傾きである。車体の推定バンク角θfは、リーンウィズ状態では、移動体に働く遠心力と移動体に働く重力とが釣り合う自動二輪車の傾きである。なお、リーンウィズ状態では、移動体の推定バンク角θbは車体の推定バンク角θfと一致する(θb=θf)。
補正手段30は、バンク角を推定する過程で得られる移動体の推定ロールレートPを用いて、車体に働く前後軸心周りの力IFから前後軸心周りの加速力IF2を除去し、車体に働く前後軸心C1周りの慣性力IF1を得る。その後、補正手段30は、慣性力IF1と移動体の推定バンク角θbとから偏差角(差分値)θaを算出し、移動体バンク角θbを偏差角θaにより補正して車体の推定バンク角θfを算出する。補正手段30により、ライダーの姿勢角θrを求めることもできる。
補正手段30は、慣性力センサ26(図3)により検出された前後軸心周りの力IFを、車体に働く前後軸心C1(図5)周りの角速度である推定ロールレートPにより補正して、車体に働く前後軸心周りの慣性力IF1を得る算出手段32を有している。推定ロールレートPは、後述のように、バンク角推定手段28が移動体バンク角θbを算出する過程で得られる値を用いることができる。
詳細には、算出手段32は、推定ロールレートPから車体に働く前後軸心周りの角加速度を算出し、慣性力センサ26で検出された前後軸心周りの力IF(慣性力+加速力)から、前後軸心周りの加速力IF2を除いて、車体に働く前後軸心周りの慣性力IF1を得る。補正手段30は、この算出手段32により算出された前後軸心周りの慣性力IF1に基づいて、車体の推定バンク角θfを算出する。
対地速度検出装置50は、自動二輪車の状態に応じた車速を求める。詳細には、自動二輪車の状態に応じて、前論5、後輪8のどちらを用いて対地速度を求めるかを選択し、自動二輪車のバンク角(バンク量)に応じた車速(対地速度)Vを求める。
ここで、「対地速度」とは、路面に対する車両の速度をいう。対地速度は、直進時でスリップをしていないときは、接地車輪速に比例した値となる。ウイリー時、スリップ時、バンク時には、直進時に比べて、接地車輪速との比例関係が崩れる。ウイリーとは、前輪が路面から離れている状態をいい、この場合、路面から前輪に力が伝わらないので、対地速度と前輪速との比例関係が崩れる。スリップとは、前輪が路面に対して所定以上滑っている状態をいい、この場合、路面から前輪に力が伝わるものの、スリップしていない状態に比べて、対地速度と前輪速との比例関係が崩れる。
詳細には、対地速度検出装置50は、自動二輪車のバンク角、前輪5の回転速度vfおよび後輪8の回転速度vrから車速Vを演算する。得られた車速Vは、ECU(電子制御ユニット)、メータおよびバンク角推定手段28に出力される。これにより、バンク角推定手段28の推定精度が向上する。また、対地速度検出装置50は、補正手段30により算出された車体の推定バンク角θfを用いて、車速Vを演算する。これにより、車速Vの演算精度が向上する。算出された車体の推定バンク角θfおよび車速Vは、エンジン制御用ECUおよび車体制御用ECU等に出力され、エンジン制御および車体制御に用いられる。ライダーの姿勢角θrをエンジン制御および車体制御に用いてもよい。
バンク角検出装置20は、さらに、前記慣性力IFを検知する慣性力センサ26を備えている。慣性力センサ26は、車体に働く前後軸心C1周りの力(慣性力、加速力を含む)を検知する。本実施形態では、慣性力センサ26はジャイロセンサ(角速度センサ22)を構成するセンサユニットに含まれている。ただし、慣性力センサ26と角速度センサ22を別々に設けてもよい。
図3に示すように、バンク角検出装置20は、角速度センサ22と、自動二輪車の前後輪の回転速度をそれぞれ検出するための車輪速センサ24と、前記バンク角推定手段28とを備えている。バンク角推定手段28は、角速度センサ22により検出された角速度ωと、傾斜角度αと、車輪速センサ24により検出された車輪回転速度vおよび後述する車輪の半径raから算出された対地速度V(以下、単に「車速」という場合がある。)とに基づいて自動二輪車の推定バンク角θbを求める。
前記補正手段30は、さらに、推定ロールレートPの急激な変化を抑制する急変防止手段34を有しており、算出手段32は、この急変防止手段34で処理された推定ロールレートPfを用いて、車体に働く前後軸心周りの慣性力IF1を算出している。詳細には、算出手段32は、処理後の推定ロールレートPfを時間微分して角加速度を求める。つづいて、この微分値に、慣性力センサ26と車体重心Gとの距離Lを乗じて、センサ位置での前後軸心周りの加速力IF2を算出する。その後、ローパスフィルタ27を通してノイズを除去した慣性力センサ26の出力値IFから、この加速力IF2を除去して、車体に働く前後軸心周りの慣性力IF1を算出する。
本実施形態では、急変防止手段34として、予め定めた限界値以下の値のみを通過させるローパスフィルタが用いられている。ただし、ローパスフィルタ27、急変防止手段34は、これに限定されず、例えば、平均化処理、遅延処理、積分処理等であってもよい。
補正手段30は、算出手段32により算出された車体に働く前後軸心周りの慣性力IF1と、バンク角検出装置20により検出された移動体バンク角θbとから上記差分値θaを算出する差分値算出手段35を有している。補正手段30は、さらに、差分値算出手段35により算出された差分値θaと、バンク角推定手段28により算出された移動体バンク角θbとから車体の推定バンク角を算出する車体バンク角推定手段37を有している。
図3に示すように、バンク角推定手段28は、角速度センサ22の出力ωと、後述する推定ヨーレートRおよび車速Vとから推定ロールレートPを算出するロールレート推定回路36と、推定ロールレートPを時間積分して推定バンク角δを出力する角速度積分回路38と、移動体の推定バンク角θbと車速Vとに基づいて自動二輪車の上下軸心C3(図4)回りの角速度を推定した推定ヨーレートRを求めて角速度ωに負帰還させるフィードバック回路40とを有している。
バンク角推定手段28は、角速度センサ22の検出角速度ωから抽出したロールレート成分に基づいて移動体バンク角θbを推定する。補正手段30は、このロールレート成分の抽出に当たって、移動体バンク角θbと車体の推定バンク角θfに基づいて、角速度センサ22の検出角速度ωのヨーレート成分を除去する。これにより、移動体の重心と車体の重心とのずれを考慮して、ロールレート成分が抽出されるので、車体の推定バンク角θfを精度よく求めることができる。
フィードバック回路40は、前回算出された移動体の推定バンク角θboと車速Vとに基づき、推定ヨーレートRを算出するヨーレート推定手段42と、車体の推定バンク角θfをフィードバックして推定ヨーレートRを補正するヨーレート補正回路43と、補正された推定ヨーレートRにcosαを乗じて角速度センサ22のヨーレート成分を算出するヨーレート成分推定手段44と、前記ヨーレート成分の値を角速度センサ22の検出値である検出角速度ωに負帰還させる負帰還回路46とを有している。負帰還回路46は、この実施形態では減算器である。
つまり、移動体の推定バンク角θbは、前記推定ヨーレートRで毎時刻補正された推定ロールレートPにより得られるようになっている。このため、角速度センサ22のゼロ点オフセットや積分誤差の影響が時間経過とともに蓄積されていくことを回避している。
バンク角推定手段28により移動体バンク角θbを推定する方法について説明する。まず、図4、図5を用いて、リーンウィズ状態の場合を説明する。自動二輪車の旋回半径をr、重力加速度をgとする。図4に示すように、移動体の重心G1にかかる遠心力CFは、移動体の質量をmとすると、
CF=m・V・V/r ……(1)
である。
鉛直軸からバンク角θbで車体が傾斜しているときの推定ヨーレートRは、
R=V/r ……(2)
と表せるから、(2)式を(1)式に代入すると、遠心力CFは、
CF=m・V・R ……(3)
となる。
また、車体がバンク角θbのとき、車体にかかる遠心力CFと重力m・gとの間には、
tanθb=CF/(m・g) ……(4)
の関係が成り立つので、(4)式に(3)式を代入すると、
tanθb=V・R/g ……(5)
となる。
図5に示すように、角速度センサ22は前後軸心C1に対して傾斜角度αだけ傾けて設置されている。よって、車体座標(C1,C3、C2)からセンサ取付座標(C4,C5,C2)への座標変換により、角速度センサ22で計測される角速度ωは、ロールレートPを含むロールレート成分P・sinαと、ヨーレートRを含むヨーレート成分R・cosαとが合成され、
ω=P・sinα+R・cosθb・cosα ・・・・・・(6)
となる。ここで、P,Rは直接の計測値ではないので、以下、それぞれ推定ロールレートPおよび推定ヨーレートRと呼ぶ。
前記(5)式から推定ヨーレートRを求め、それを(6)に代入すると、推定ロールレートPは
Figure 0006636294
となる。
この推定ロールレートPを積分することにより、移動体バンク角θbが算出される。すなわち、前回算出した移動体の推定バンク角をθboとすると、移動体バンク角θbは
Figure 0006636294
となる。
図3のヨーレート推定手段42は、上記(5)式に基づいて、前回の移動体バンク角θboと車輪速センサ24から算出された車速Vとから、推定ヨーレートR(=g・tanθbo/V)を算出する。ヨーレート補正回路43は、前回の車体の推定バンク角θb(リーウィズ状態では、θf=θb)に基づいて前記推定ヨーレートRにcosθbを乗じて、推定ヨーレートRを補正する。ヨーレート成分推定手段44は、補正された推定ヨーレートR・cosθbにcosαを乗じて、角速度センサ22で検出されるであろうヨーレート成分R・cosθb・cosαを算出する。負帰還回路46は、角速度センサ22から計測される角速度ω(=P・sinα+R・cosθb・cosα)から、前記ヨーレート成分R・cosθb・cosαを減算して、角速度センサ22の検出角速度ωに含まれるであろうロールレート成分P・sinαを出力する。
ロールレート推定回路36は、推定ロールレート成分P・sinαをsinαで除して、推定ロールレートP(上記(7)式)を算出する。つまり、ロールレート推定回路36は、角速度センサ22で検出した検出角速度ωから、検出角速度ωに含まれるヨーレート成分R・cosθb・cosα、すなわち(g/V)・sinθb・cosαを減ずることでロールレート成分P・sinαを求め、この値をsinαで除して推定ロールレートPを算出している。このように、ロールレート推定回路36は角速度センサ22からの検出角速度ωと、ヨーレート推定手段42に入力される車速Vとに基づき、推定ロールレートPを算出している。角速度積分回路38は、前記推定ロールレートPを積分して移動体バンク角θbを算出する(上記(8)式)。
つぎに、図6を用いて、ライダーの姿勢が車体の中心線よりも左右方向一方にずれた場合、すなわちリーンアウトまたはリーンイン時に、前記補正手段30により車体の推定バンク角θfを検出する方法について説明する。リーンアウトは車体の中心線よりもコーナーの外側に身体を入れる乗り方をいい、リーンインはコーナーのイン側に身体を入れる乗り方をいう。図6は、リーンアウト状態を示している。リーンアウトまたはリーンイン時では、ライダーの姿勢が車体中心線からずれているので、移動体バンク角θbは、車体の推定バンク角θfと一致しない。旋回状態では、図3に示す移動体の重力GF(=m・g)と遠心力CFが角度θfで釣り合う。重力GFと遠心力CFとのベクトル合成力をRF(=m・f)とすると、
Figure 0006636294
となる。
このとき、車体の重心Gと移動体の重心G1とのずれに起因する角度の差分値θaが慣性力センサ26により検出される。
θa=sin−1(IF1/f)
=sin−1(IF1・cosθb/g) ・・・・・・(10)
ここで、IF1は車体に働く前後軸心周りの慣性力である。
慣性力センサ26の検出値IFには、前後軸心周りの慣性力IF1のほかに、前後軸心周りの角加速度の影響が含まれる。そこで、慣性力IF1を得るためには、前後軸心周りの加速力IF2を除去するように、検出値IFを補正する必要がある。図3に示すように、バンク角検出手段28において、移動体バンク角θbを推定する過程で、推定ロールレートPが算出されている。補正手段30の算出手段32は、慣性力センサ26の検出値IFに含まれる加速力IF2を以下の(11)式で算出し、(12)式で慣性力IF1を算出する。なお、ロールレートPの成分(加速力)IF2は、移動体の推定バンク角θbを2回微分して求めてもよい。
Figure 0006636294
ここで、Lは車体のロール回転重心Gと慣性力センサ26までの距離である。
したがって、補正後の車体に働く前後軸心周りの慣性力IF1は、
IF1=(IF−IF2) ・・・・・・(12)
となる。
この(12)式を上記(10)式に代入すると、以下の(13)式により差分値θaが得られる。つまり、差分値算出手段35は、(13)式により差分値θaを算出している。
θa=sin−1((IF−IF2)/f)
=sin−1((IF−IF2)・cosθb/g) ・・・・・・(13)
式(13)により得られた差分値θaと、図2のバンク角推定手段28で推定された移動体バンク角θbとに基づいて、車体の推定バンク角θfが得られる(θf=θb+θa)。この車体の推定バンク角θfがフィードバック回路40にフィードバックされ、以下の(14)式により推定ロールレートPが算出される。
Figure 0006636294
これにより、リーンイン、リーンアウト状態での推定ロールレートPの精度が向上する。
バンク角検知装置20で得られた車体の推定バンク角θfは、例えば、旋回時のエンジンの出力制御や、サスペンションやステアリング等の車体の制御に用いられる。旋回時のエンジンの出力制御としては、例えば、旋回時のスリップ抑制制御、旋回後の加速制御、旋回中のエンジンブレーキ制御等がある。また、コーナー進入状態またはコーナー離脱状態を判断することで、コーナー進入または離脱に応じたエンジン、車体の制御を行うことができる。さらに、車体の推定バンク角θfをヘッドランプ装置11(図1)の照射範囲の調整に用いることもできる。
本実施形態では、角速度センサ22は、1つの出力ωにロールレート成分とヨーレート成分とを含んでいるが、ロールレート成分のみを出力するように、角速度センサ22を配置してもよい。また、移動体の推定バンク角θbの算出方法は、本実施形態の方法に限定されず、例えば、角速度センサ22の出力のロールレート成分を積分して求めてもよい。
車輪の外周は、車軸を通る平面で切断した場合に、車幅中心位置が最も半径が大きく、車幅方向中心位置から車幅方向外側に向かって徐々に半径方向寸法が小さくなる形状に形成される。直進時でスリップをしていないときは、接地点CPとの車軸(車輪中心)O1との半径方向寸法が最大となる。
本実施形態の自動二輪車は、バンク角検出装置20に加えて、車体の推定バンク角θfに基づき、図9に示す車輪の中心O1から接地点CPまでの接地半径raを求めて、車輪の回転速度vから対地速度Vを算出して車速とする前記対地速度検出装置50を備えている。図3の対地速度検出装置50は、車輪の回転速度vを検出する前記車輪速センサ24と、バンク角に対応する車輪の半径raを記憶した第1記憶手段52と、車体の推定バンク角θfと第1記憶手段52とから対地速度Vを算出する対地速度算出手段54とを備えている。バンク角が大きくなると、車輪の半径raは、車輪の幅方向中心上に生じる最大半径よりも小さくなる。
第1記憶手段52から、バンク角検出装置20で検出された車体の推定バンク角θfに対応する車輪の半径raが抽出され、対地速度算出手段54に出力される。対地速度算出手段54は、この車輪の半径raから円周長を求め、この円周長と車輪速センサ24で検出された車輪の回転速度vを乗算器54で乗算して対地速度Vを算出する。本実施形態では、この対地速度Vを車速として用いている。
本実施形態の対地速度検出装置50は、前輪5と後輪8の両方で対地速度Vを検出可能に構成され、予め定める選択条件55に基づいて、対地速度Vを算出する車輪を選択している。具体的には、前輪5を用いて対地速度Vを算出し、前輪速と対地速度Vとの相関がずれたこと、または、前輪5の車速センサ24fの異常を検知すると、後輪8を用いて対地速度Vを算出する。前輪速と対地速度Vとの相関がずれるのは、例えば、前輪5が路面から浮き上がるウイリー、前輪5のスリップ時等である。前輪5のスリップは、例えば、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)の情報から検知できる。ただし、通常時に、後輪8を用いて対地速度Vを算出するようにしてもよく、一方の車輪のみで対地速度Vを算出してもよい。さらに、コーナー進入時と、コーナー脱出時とで、対地速度の算出に用いる車輪を代えてもよい。
対地速度は、車輪の半径方向寸法に2πを乗じ、さらに、車輪の回転速度を乗じることで求められる。駆動輪を用いて対地速度を検出する場合、駆動輪に連動して回転する回転体の回転速度を用いることができる。前輪と後輪とでは湾曲形状が異なる。具体的には、車幅方向寸法、直径、曲率が異なる。
対地速度検出装置50は、前輪用の車輪速センサ24f、後輪用の車輪速センサ24rおよび第1記憶手段52を備え、第1記憶手段52には、前輪用記憶領域および後輪用記憶領域が設けられている。第1記憶手段52は、例えば、ROM(Read Only Memory)であり、電源供給が停止した状態でも、情報の記憶が継続される。第1記憶手段52には、前後輪それぞれに対して、バンク角に対応する車輪の半径方向寸法が記憶されている。前輪と後輪の両方で、この半径方向寸法が記憶されることで、前輪と後輪とで異なる車幅、異なる断面形状に応じた半径方向寸法を得ることができる。これにより、対地速度の検出精度が向上する。また、車体に取り付け可能な車輪ごとに半径方向寸法を記憶すれば、車輪が交換された場合でも、精度よく対地速度を求めることができる。
本実施形態では、求めた旋回時の車速に基づいて旋回時のバンク角を検出しているが、求めた旋回時の車速に基づいて、旋回時のエンジン出力の制御を行ったり、サスペンションやステアリング等の旋回時の制御を行ったりしてもよい。例えば、旋回時のエンジン出力の制御として、旋回時のスリップ抑制制御、旋回後の加速制御、旋回中のエンジンブレーキ制御等がある。
対地速度検出装置50は、外部の制御装置から、選択条件55を満足するか否かを判断するための車体状態に関する情報を入手する。外部の制御装置は、例えば、自動二輪車の車体制御用ECU、エンジンECU、バンク角検出装置20等である。車体制御用ECUは、例えば、ABS、サスペンション、ステアリング、補助ランプ等を制御する。この車体状態に関する情報に基づいて、後輪選択条件が満足されていると判断されると、後輪を用いて対地速度を算出し、満足されていないと判断されると、前輪を用いて対地速度を算出する。
後輪選択条件は、前輪のウイリー状態を含む。前輪のウイリー状態は、例えば、車体の左右軸心まわりに前輪が上方に向けて所定値以上角変位したことを示す情報が、対地速度検出装置50に与えられることで判断できる。このような情報は、ジャイロセンサによって、左右方向軸心周りの角速度を検出するほか、前後輪のサスペンションの伸縮量を検出することでも得られる。
後輪選択条件は、前輪のスリップ状態を含む。前輪のスリップ状態は、例えば、前後輪の回転速の差に基づいて、制動時のように後輪に比べて前輪のスリップ量が所定値以上大きいことを示す情報が、対地速度検出装置50に与えられることで判断できる。また、後輪ブレーキに比べて、前輪ブレーキの制動量が大きい場合に、後輪選択条件を満たすようにしてもよい。同様に、前輪速センサ、前輪回転速を用いて検出した車速が異常であると判断した場合に、後輪選択条件を満たすようにしてもよい。
また、加速時、エンジンブレーキによる制動時に、前輪を用いて対地速度を算出するようにしてもよい。あるいは、前輪と後輪の両方を用いて、対地速度を算出してもよい。この場合、例えば、両輪の回転速の平均値を用いて対地速度を算出する。また、コーナー進入時には後輪を用いて対地速度を算出し、コーナー離脱時には前輪を用いて対地速度を算出するようにしてもよい。
本実施形態では、車体の推定バンク角θfを用いて半径方向寸法raが抽出されているが、移動体バンク角θbを用いて半径方向寸法を抽出してもよい。また、バンク角を用いるほか、バンク角に関連するバンク関連値を用いて半径方向寸法を抽出してもよい。例えば、前輪速と後輪速との差がバンク角に対応することから、前輪幅が後輪幅よりも小さい場合、バンク角が大きくなるほど前輪速が後輪側に比べて大きくなる。このように、バンク角とバンク関連値とのいずれかを含むバンク量に基づいて半径方向寸法を抽出することができる。また、バンク角速度またはバンク角加速度と、バンク角とに関連性がある場合、バンク角速度に基づいて半径方向寸法を抽出してもよい。
さらに、本実施形態のバンク角検出装置20を備えた自動二輪車は、車体軸線C3に対するライダーの姿勢角θrを推定するライダー姿勢推定装置56を有している。ライダー姿勢推定装置56は、移動体の推定バンク角θbと車体の推定バンク角θfとの関係を記録した第2記憶手段58と、慣性力センサ26およびバンク角推定手段28の検出値から第2記憶手段58に記録された関係に基づいてライダーの姿勢角θrを推定するライダー姿勢推定手段60とを備えている。
リーンイン時、リーンアウト時の移動体バンク角θbと車体の推定バンク角θfとの関係は、自動二輪車によって決まっている。第2記憶手段58には、この移動体バンク角θbと車体の推定バンク角θfとの関係が予め記録されている。また、(差分値θa)=(移動体バンク角θb)−(車体の推定バンク角θf)の関係が成り立つので、θa、θbおよびθfのうち2つの値が分かれば、残り1つの値も算出できる。
ライダー姿勢推定手段60は、慣性力センサ26で検知された車体に働く前後軸心周りの力IFと、バンク角推定手段28で推定された移動体バンク角θbから第2記憶手段58に記録された関係とに基づいて、車体軸心回りのライダーの姿勢角θrを推定する。上述のように、慣性力センサ26で検知される力IFに基づいて差分値θaが算出されるので、この差分値θaと移動体バンク角θbとから車体の推定バンク角θfも推定される。さらに、これらの移動体バンク角θbと車体の推定バンク角θfとから第2記憶手段58に基づいて、ライダーの姿勢角θr、つまり、ライダーの重心G2の位置が推定される。
図7は、バンク角推定方法およびライダー姿勢推定方法の工程を示すフロー図である。同図に示すように、本実施形態のバンク角およびライダー姿勢推定方法は、移動体バンク角推定工程(釣合いバンク角推定工程)S1と、補正工程S2とを有している。移動体バンク角推定工程S1では、バンク角推定手段28により移動体バンク角θbが推定される。
補正工程S2では、自動二輪車に働く前後軸心周りの慣性力に基づいて、移動体バンク角推定工程S1で推定された移動体バンク角θbを補正して、車体の推定バンク角θfを算出する。補正工程S2は、慣性力算出工程S3と、差分値算出工程S4と、車体バンク角/ライダー姿勢推定工程S5とを有している。
慣性力算出工程S3では、慣性力センサ26の出力IFと移動体バンク角θbを算出する過程で得られる推定ロールレートPとに基づいて、前後軸心周りの慣性力IF1を算出する。差分値算出工程S4では、慣性力算出工程S3で得られた慣性力IF1と移動体バンク角推定工程S1で推定された移動体バンク角θbとに基づいて、差分値θaを算出する。つづいて、車体バンク角/ライダー姿勢推定工程S5では、差分値算出工程S4で得られた差分値θaを用いて、移動体バンク角推定工程S1で推定された移動体バンク角θbを補正することで、車体の推定バンク角θfおよびライダーの姿勢角θrが推定される。
図8は、対地速度検出方法の工程を示すフロー図である。同図に示すように、本実施形態の対地速度検出方法は、バンク角推定工程S10と、抽出工程S11と、対地速度算出工程S12とを有している。バンク角推定工程S10では、バンク角検出装置20により車体の推定バンク角θfを得る。
抽出工程S11では、バンク角推定工程S10で得られた車体の推定バンク角θfに対応する車輪の径方向寸法を第1記憶手段52から抽出する。抽出工程S11は、車輪選択工程S13と、前輪抽出工程S14と,後輪抽出工程S15とを有している。車輪選択工程S13では、車体の情報から選択条件55に基づいて、対地速度の算出を行う車輪を選択する。詳細には、車輪選択工程S13では、後輪選択条件を満足するかの判定が行われ、後輪選択条件を満足しない場合は前輪抽出工程S14に進み、満足する場合は後輪抽出工程S15に進む。
前輪抽出工程S14(または後輪抽出工程S15)では、バンク角推定工程S10で得られた車体の推定バンク角θfに対応する前輪(または後輪)の径方向寸法を第1記憶手段52から抽出する。対地速度算出工程S12では、抽出工程S11で抽出された車輪の径方向寸法と車輪速センサ24で検出された車輪の回転速度とに基づいて自動二輪車の対地速度を算出する。
上記構成によれば、図3に示すように、車体に働く前後軸心周りの慣性力IF1に基づいて移動体バンク角θbを補正して、車体の推定バンク角θfを算出する。これによって、移動体バンク角θbを車体のバンク角として推定する場合に比べて、車体の重心Gと移動体の重心G1とがずれている場合でも、車体の推定バンク角θfを精度よく算出することができる。また、加速力IF2を除去した慣性力を用いることで、車体の旋回過渡期に生じる車体に働く前後軸心周りの加速度の影響を除くことができ、過渡期の推定精度が向上する。つまり、車体のバンク角速度が時間変化している状態、すなわち、旋回開始時点や旋回終了時点での、精度よく車体の推定バンク角θfを算出できる。
また、補正手段30が、車体に働く前後軸心周りの慣性力IF1と、移動体に働く遠心力CFと、旋回時に移動体に働く重力GFとに基づいて、移動体バンク角θbに対する車体の推定バンク角θfの差分値θaを求め、この差分値θaに基づいて、車体の推定バンク角θfを算出している。このように、車体に働く前後軸心周りの慣性力IF1に基づいて差分値θaを求めることで、複雑な運動方程式を用いることなく、車体バンク角θfを推定することができる。
さらに、補正手段30は、慣性力センサ26により検出された前後軸心周りの力IFから、車体に働く前後軸心周りの加速力IF2を除いて、車体に働く前後軸心周りの慣性力IF1を得る算出手段32を有し、この算出手段32により算出された前後軸心周りの慣性力IF1に基づいて車体の推定バンク角θfを算出している。この構成によれば、慣性力センサ26では、慣性力IF1と加速力IF2とが合成されて検出されるが、加速力IF2を除くことで、急バンク時のような過渡状態で生じる角加速度の影響を除くことができる。その結果、車体の推定バンク角θfの検出精度が向上する。
補正手段30は、推定ロールレートPの急激な変化を抑制する急変防止手段34を有し、算出手段32は、ローパスフィルタからなる急変防止手段34により処理された推定ロールレートPfを用いて、車体に働く前後軸心周りの慣性力IF1を算出する。このように、高周波成分を除くことで、ノイズによる影響が抑えられる。さらに、急変防止手段34は、推定ロールレートPのうちの予め定めた限界範囲内の値を用いて、車体に働く前後軸心周りの慣性力IF1を算出する。これにより、算出値のオーバーシュート、算出エラー等を防止できる。また、急変防止手段34は、予め定めた限界範囲を超えた場合、出力を該限界範囲の臨界値に固定するようにすることもできる。
また、ローパスフィルタ27により、慣性力センサ26の出力IFに含まれる車体振動成分や、路面の凹凸による車体衝撃成分が除かれる。また、急変防止手段34により、ノイズが除去され、推定ロールレートPを微分した際に微分値が急変化するのを防ぐことができる。その結果、前後軸心周りの慣性力IF1の算出精度が向上する。
角速度センサ22が、車体の前後軸心C1に対して左右軸心周りに予め定めた傾斜角度αで傾斜配置され、前後軸心周りのロールレートPの成分および上下軸心周りのヨーレートRの成分を検出する。また、フィードバック回路40が、前回算出された移動体バンク角θboと対地速度Vとに基づいて推定ヨーレートRを算出し、この推定ヨーレートRが車体の推定バンク角θfをフィードバックすることで補正され、補正された推定ヨーレートRと傾斜角度αから角速度センサ22のヨーレート成分を算出し、このヨーレート成分の値を角速度センサ22の検出値ωに負帰還させている。この負帰還後の検出値ωからバンク角推定手段28は移動体バンク角θbを推定する。このように、移動体の重心G1と車体の重心Gとのずれを考慮して、ヨーレート成分が除去されるので、移動体バンク角θbの算出精度が高い。
さらに、車体軸線C3に対するライダーの姿勢角θrを推定するライダー姿勢推定装置56が設けられている。このように推定したライダーの姿勢を、例えばレコーダに記録することで、走行後に旋回時のライダーの姿勢を確認できる。このように、走行後にライダー姿勢を確認することで、運転技術の向上、転倒原因の解析等に役立てることができる。その他に、ライダーの姿勢角θrに基づいて、エンジン、車体の制御を行うこともできる。具体的には、ライダーの姿勢角θrを把握することで、コーナー進入時の操作または、コーナー離脱時の操作が把握され、コーナー進入または離脱に応じたエンジン制御、車体制御を行うことができる。
また、車体の推定バンク角θfに基づいて車輪の中心O1から接地点CPまでの接地半径raを求めて、車輪の回転速度vから対地速度Vを算出して車速とする対地速度検出装置50が設けられている。これにより、旋回時の車体の推定バンク角θfに対応する車輪の半径raに基づいて、対地速度Vが算出されるので、旋回時であっても、車速を精度よく検出することができる。その結果、バンク角検出装置20における車体の推定バンク角θfを算出精度および推定ロールレートPの算出精度が向上する。
対地速度検出装置50は、前輪5と後輪8の両方で対地速度Vを検出可能に構成され、予め定める選択条件55に基づいて、対地速度Vを算出する車輪を選択している。これにより、走行時の状況に応じて、対地速度Vが算出されるので、車速をより精度よく検出することができる。
詳細には、通常時は前輪5を用いて対地速度Vを算出し、ピッチ角センサにより前輪5が路面から離れたことを検知するか、または、前輪5の車速センサ24fの異常を検知すると、後輪8を用いて対地速度Vを算出するようにしている。また、前輪5と後輪8の回転数の変化量の違いや、フロントフォーク4の伸び切りを検出することで、前輪5が路面から離れたことを検知してもよい。駆動輪である後輪8はスリップしやすいが、通常時は、従動輪である前輪5を用いて対地速度Vを算出することで、車速を精度よく検出することができる。また、前輪5がウイリーで路面から離れた場合、スリップで路面から滑った場合、あるいは前輪5の車速センサ24fの異常を検知した場合は、後輪8を用いて対地速度Vを算出するので、車速の検出精度が向上する。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、バンク角推定手段28は、上記実施形態のものに限定されない。また、補正手段30は、慣性力センサ26によって検出される前後軸周りの力と、慣性力センサ26の取付位置に関する情報に基づいて、車体に働く前後軸まわりの加速度を推定するようにしてもよい。これにより、センサの配置の自由度が向上する。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
5 前輪
8 後輪
20 バンク角検出装置(バンク量センサ)
24 車輪速センサ
50 対地速度検出装置
54 対地速度算出手段
55 選択条件
58 第2記憶手段

Claims (2)

  1. バンクした状態で旋回する車両の対地速度検出装置であって、
    車輪の回転速度を検出する車輪速センサと、
    車体のバンク量を検出するバンク量センサと、
    車体のバンク量に対応する、車軸と車輪の路面接地点との間の径方向寸法を記憶した記憶手段と、
    前記バンク量センサで検出されたバンク量に対応する前記径方向寸法を前記記憶手段から抽出し、抽出された前記径方向寸法と前記車輪速センサで検出された車輪の回転速度とに基づいて、車両の対地速度を算出する対地速度算出手段と、を備え、
    前記バンク量センサは、前記対地速度算出手段により算出された対地速度に基づいて前記バンク量を検出し、
    前輪と後輪の両方で対地速度を検出可能に構成され、
    コーナー進入時には前記後輪を用いて対地速度を算出し、コーナー離脱時には前記前輪を用いて対地速度を算出する対地速度検出装置。
  2. 前記バンク量検出センサは、車両とその積載体とを含む移動体に働く遠心力と、旋回時に前記移動体に働く重力とが釣り合う状態に基づいて、移動体重心の鉛直線に対する傾きである移動体バンク角を前記バンク量として算出する請求項1に記載の対地速度検出装置。
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