JP6633588B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自車両と対向車両とのすれ違いの際に自車両の制御を行う車両制御装置に関する。
特許文献1には、自車両が、通行可能状態と通行不可状態とが切り替わる特定領域、例えば踏切や交差点等を通過する際に、特定領域の入口側にいる自車両と特定領域の出口側にいる先行車両との車間距離が特定領域の横断距離よりも小さい場合に自車両が停車なしでは特定領域を通過できないと判定して自車両を特定領域の手前で停車させる運転支援装置が開示される。
特開2008−310398号公報
特許文献1には、自車両と先行車両との相対位置に基づいて自車両の走行制御を行うことが開示されているが、自車両と対向車両との相対位置に基づいて自車両の走行制御を行うことは開示されていない。幅の狭い道路では自車両と対向車両とのすれ違いが困難であり、両車両が接触を回避するために停車する可能性がある。特に特定領域では停車を回避する必要がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、自車両と対向車両とのすれ違いを円滑に行うことができるようにする車両制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両制御装置は、
自車両の車速および位置と、対向車両の車速および位置と、に基づいて、前記自車両と前記対向車両とがすれ違うすれ違い位置を予測するすれ違い位置予測部と、
前記すれ違い位置において前記自車両に生じるすれ違いリスクを判定するリスク判定部と、
前記すれ違いリスクに応じて前記すれ違い位置を別位置に変更するためのすれ違い位置変更制御を行う車両制御部と、を備える
ことを特徴とする。
上記構成によれば、すれ違い位置におけるすれ違いリスクに応じてすれ違い位置が別位置となるように自車両を制御するため、自車両と対向車両とのすれ違いをすれ違いリスクがない位置またはすれ違いリスクが小さい位置で行うことができる。従って、自車両と対向車両とのすれ違いを円滑に行うことができるようになる。
本発明において、
前記リスク判定部は、前記すれ違いリスクを、前記すれ違い位置の道路幅に基づいて判定するようにしてもよい。
すれ違い位置の道路幅に応じて自車両および対向車両が接触回避のために停車するリスクは異なる。上記構成によれば、すれ違いリスクを道路幅に基づいて判定するため、適切なすれ違いリスクを判定することができる。
本発明において、
前記リスク判定部は、前記すれ違いリスクを、前記すれ違い位置の道路種別に基づいて判定するようにしてもよい。
すれ違い位置の道路種別に応じて自車両および対向車両が停車した際の影響は異なる。上記構成によれば、すれ違いリスクを道路種別に基づいて判定するため、適切なすれ違いリスクを判定することができる。
本発明において、
前記リスク判定部は、前記道路幅が狭くなるほど前記すれ違いリスクを大きく判定するようにしてもよい。
幅が狭い道路ではすれ違いは困難である。つまり、道路幅が狭くなるほど自車両が停車するリスクは大きくなる。上記構成によれば、道路幅が狭い位置で自車両が停車することを回避することができる。
本発明において、
前記リスク判定部は、前記すれ違いリスクを閾値との比較により判定し、前記道路種別に応じて前記閾値を変更するようにしてもよい。
特定領域で自車両が停車し、特定領域が通行可能状態から通行不可状態に遷移する場合、周囲に多大な影響を与える可能性がある。上記構成によれば、特定領域で自車両が停車することを回避することができる。
本発明において、
前記リスク判定部は、前記道路種別が踏切である場合に前記閾値として使用する第2閾値を、前記道路種別が踏切以外である場合に前記閾値として使用する第1閾値よりも小さくするようにしてもよい。
特定領域が踏切である場合、自車両の停車に起因して列車の遅延等が発生する可能性がある。つまり、踏切は踏切以外よりもリスクが大きい。上記構成によれば、踏切で自車両が停車することを回避することができる。
本発明において、
前記車両制御部は、前記すれ違い位置変更制御として、前記対向車両が前記自車両よりも先に前記すれ違い位置を通過するように、前記自車両を減速または停車させる走行制御を行うようにしてもよい。
上記構成によれば、減速または停車という簡単な制御により、自車両と対向車両とが当初のすれ違い位置ですれ違うことを回避することができる。
本発明において、
前記車両制御部は、前記すれ違い位置変更制御として、前記自車両が前記対向車両よりも先に前記すれ違い位置を通過するように、前記自車両を加速させる走行制御を行うようにしてもよい。
上記構成によれば、加速という簡単な制御により、自車両と対向車両とが当初のすれ違い位置ですれ違うことを回避することができる。
本発明によれば、自車両と対向車両とのすれ違いをすれ違いリスクがない位置またはすれ違いリスクが小さい位置で行うことができ、自車両と対向車両とのすれ違いを円滑に行うことができるようになる。
図1は本実施形態に係る車両制御装置を備える自車両のブロック図である。 図2は車両制御装置が備える演算装置の機能ブロック図である。 図3はすれ違いリスクの大小を判定する際に使用するマップを説明するための図である。 図4は車両制御装置で行われるフローチャートである。 図5は自車両と対向車両との間に踏切がない場面でのすれ違い位置の予測方法を説明するための図である。 図6は自車両と対向車両との間に踏切がある場面でのすれ違い位置の予測方法を説明するための図である。 図7は自車両を減速させてすれ違い位置を別位置にする走行制御を説明するための図である。 図8は自車両を停車させてすれ違い位置を別位置にする走行制御を説明するための図である。 図9は自車両を加速させてすれ違い位置を別位置にする走行制御を説明するための図である。
以下、本発明に係る車両制御装置について、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。以下では、説明の主体となる車両を自車両といい、自車両以外の他の車両を他車両という。更に、自車両の進行方向とは逆方向に向かって走行する他車両を対向車両という。
本発明に係る車両制御装置は、自車両と対向車両とがすれ違う際に、すれ違いリスクに応じてすれ違い位置を変更するものである。すれ違いリスクというのは、すれ違いの際に自車両が停車するリスクおよびその位置のリスクのことをいう。
[1.自車両10の構成]
図1に示されるように、自車両10は、車両制御装置12と、車両制御装置12が入力する各種情報を取得または記憶する入力系装置群14と、車両制御装置12が出力する各種指示に応じて動作する出力系装置群16と、を備える。自車両10は、車両制御装置12により運転操作が行われる自動運転車両(完全自動運転車両を含む。)、または、一部の運転操作を支援する運転支援車両である。
[1.1.入力系装置群14]
入力系装置群14には、自車両10の周囲(外界)の状態を検出する外界センサ18と、自車両10の外部にある各種通信機器と情報の送受信を行う通信装置20と、位置精度がセンチメートル単位以下であるMPU(高精度地図)22と、目的地までの走行経路を生成すると共に自車両10の位置を計測するナビゲーション装置24と、自車両10の走行状態を検出する車両センサ26と、が含まれる。
外界センサ18には、外界を撮像する1以上のカメラ28と、自車両10と周囲の物体との距離および自車両10と周囲の物体との相対速度を検出する1以上のレーダ30および1以上のLIDAR32と、が含まれる。通信装置20には、他車両100に設けられる通信装置102との間で車車間通信を行う第1通信装置34と、道路120等のインフラに設けられる通信装置122との間で路車間通信を行う第2通信装置36と、が含まれる。ナビゲーション装置24には、衛星航法システムおよび自立航法システムが含まれる。車両センサ26には、自車両10の車速を検出する車速センサ38が含まれ、その他に図示しない加速度センサ、ヨーレートセンサ、傾斜センサ等が含まれる。
[1.2.出力系装置群16]
出力系装置群16には、駆動力出力装置40と操舵装置42と制動装置44と報知装置46とが含まれる。駆動力出力装置40には、駆動力出力ECUと、エンジンや駆動モータ等の駆動源と、が含まれる。駆動力出力装置40は、乗員が行うアクセルペダルの操作または車両制御装置12から出力される駆動の制御指示に応じて駆動力を発生させる。操舵装置42には、電動パワーステアリングシステム(EPS)ECUと、EPSアクチュエータと、が含まれる。操舵装置42は、乗員が行うステアリングホイールの操作または車両制御装置12から出力される操舵の制御指示に応じて操舵力を発生させる。制動装置44には、ブレーキECUと、ブレーキアクチュエータと、が含まれる。制動装置44は、乗員が行うブレーキペダルの操作または車両制御装置12から出力される制動の制御指示に応じて制動力を発生させる。報知装置46には、報知ECUと、情報伝達装置(表示装置、音響装置、触覚装置等)と、が含まれる。報知装置46は、車両制御装置12または他のECUから出力される報知指示に応じて乗員に対する報知を行う。
[1.3.車両制御装置12]
車両制御装置12はECUにより構成され、プロセッサ等の演算装置50と、ROMやRAM等の記憶装置52と、を備える。車両制御装置12は、演算装置50が記憶装置52に記憶されるプログラムを実行することにより各種機能を実現する。図2に示されるように、演算装置50は外界認識部60と自車位置認識部70と行動計画部80と車両制御部90として機能する。
外界認識部60は、外界センサ18から出力される情報に基づいて、自車両10の周囲の状況および物体を認識する。外界認識部60には、他車認識部64と外界状態認識部66とが含まれる。他車認識部64は、カメラ28の画像情報および/またはレーダ30、LIDAR32の検知情報に基づいて、自車両10の周辺で走行または停車する他車両100の存在、位置、大きさ、種別を認識すると共に、自車両10と他車両100との距離、相対速度を認識する。外界状態認識部66は、カメラ28の画像情報に基づいて、道路環境全般、例えば、道路形状、道路幅、レーンマークの位置、車線数、車線幅、交通信号機の点灯状態、遮断機の開閉状態等を認識する。
自車位置認識部70は、MPU22およびナビゲーション装置24から出力される情報に基づいて、自車両10の位置およびその位置周辺の地図情報を認識する。自車位置認識部70には、領域認識部72が含まれる。領域認識部72は、MPU22およびナビゲーション装置24の情報に基づいて、自車両10の進行方向に位置する特定領域{踏切130(図6)、交差点、可動橋等}の存在、種別、大きさ、境界の位置等を認識する。
行動計画部80は、外界認識部60および自車位置認識部70の認識結果と、車両センサ26の検出結果と、に基づいて、自車両10の走行状況を判断し、自車両10の各種行動を策定する。行動計画部80には、すれ違い位置予測部82とリスク判定部84と行動設定部86とが含まれる。すれ違い位置予測部82は、自車両10の車速V1および位置P10と、自車両10の対向車両100aの車速V2および位置P20と、に基づいて、自車両10と対向車両100aとがすれ違うすれ違い位置124(図5等)を予測する。リスク判定部84は、すれ違い位置124において自車両10に生じるすれ違いリスクを判定する。行動設定部86は、自車両10がとるべき行動を設定する。自車両10を走行させる場合は自車両10が目標とする走行軌道(目標走行軌道)および車速(目標車速)を設定する。
車両制御部90は、行動計画部80の決定結果に基づいて出力装置群に対する制御指令値を算出する。車両制御部90には、走行制御を行う運転制御部92と報知制御を行う報知制御部94とが含まれる。運転制御部92は、行動計画部80で設定される目標走行軌道および目標車速に応じて制御指示を生成し、駆動力出力装置40、操舵装置42、制動装置44に対して出力する。報知制御部94は、乗員に対する報知指示を生成し、報知装置46に対して出力する。本実施形態において、運転制御部92および報知制御部94は、すれ違い位置124を別位置126に変更するためのすれ違い位置変更制御を行う。
図1に戻り車両制御装置12の説明を続ける。記憶装置52は、演算装置50により実行される各種プログラムの他に、道路幅と道路種別に基づいて判定されるすれ違いリスクに関する情報を記憶する。具体的には、図3に示されるマップMのように、道路幅に対応するすれ違いリスクの大きさと、道路種別に対応するすれ違いリスクの閾値(例えば、第1閾値Th1、第2閾値Th2)と、を記憶する。
[2.車両制御装置12の動作]
図4を用いて車両制御装置12が行う処理を説明する。以下で説明する処理は、自車両10の電源が投入されている間に繰り返し実行される。また、以下で説明する処理は、自車両10が自動運転車両であることを想定している。
以下で説明する処理では、自車両10が遭遇する各場面ですれ違いリスクおよび閾値(第1閾値Th1、第2閾値Th2)を判定し、すれ違いリスクを閾値と比較することにより、すれ違いリスクの大小(または有無)を判定するようにしている。
ステップS1において、外界認識部60は、入力系装置群14から出力される最新の情報を入力して外界を認識する。
ステップS2において、自車両10の前方に対向車両100aがあるか否かが判定される。自車両10と対向車両100aとの距離が外界センサ18の検出限界距離以下になると、他車認識部64は、対向車両100aを認識する。対向車両100aが認識される場合(ステップS2:YES)、処理はステップS3に移行する。一方、対向車両100aが認識されない場合(ステップS2:NO)、処理は一旦終了して次のサイクルの処理まで待機する。
ステップS2からステップS3に移行すると、すれ違い位置予測部82は、すれ違い位置124を予測する。すれ違い位置124の予測方法は、自車位置認識部70により自車両10と対向車両100aとの間に踏切130があるか否かによって異なる。図5、図6を用いてすれ違い位置124の予測方法を説明する。
先ず、図5を用いて自車両10と対向車両100aとの間に踏切130がない場面でのすれ違い位置124の予測方法を説明する。すれ違い位置予測部82は、自車両10が現在の車速V1で走行するものとして、所定時間の間に移動する走行距離D1を求める。更に、自車両10の現在の位置P10を起点として所定時間が経過する毎に自車両10が到達する位置P1n(n=1、2、…)を求める。また、すれ違い位置予測部82は、対向車両100aが現在の車速V2で走行するものとして、所定時間の間に移動する走行距離D2を求める。更に、対向車両100aの現在の位置P20を起点として所定時間が経過する毎に対向車両100aが到達する位置P2n(n=1、2、…)を求める。そして、自車両10の位置P1nと対向車両100aの位置P2nとが一致する地点をすれ違い位置124とする。図5では位置P13と位置P23とが一致するため、この地点をすれ違い位置124とする。
次に、図6を用いて自車両10と対向車両100aとの間に踏切130がある場面でのすれ違い位置124の予測方法を説明する。すれ違い位置予測部82は、自車両10が、踏切130の外側では現在の車速V1で走行するものとして、所定時間の間に移動する走行距離D1を求め、踏切130の内側では所定速度V0で走行するものとして、所定時間の間に移動する走行距離D0を求める。なお、踏切130を跨ぐときの走行距離はD0とする。更に、自車両10の現在の位置P10を起点として所定時間が経過する毎に自車両10が到達する位置P1n(n=1、2、…)を求める。また、すれ違い位置予測部82は、対向車両100aが、踏切130の外側では現在の車速V2でするものとして、所定時間の間に移動する走行距離D2を求め、踏切130の内側では所定速度V0で走行するものとして、所定時間の間に移動する走行距離D0を求める。自車両10の場合と同様に、踏切130を跨ぐときの走行距離はD0とする。更に、対向車両100aの現在の位置P20を起点として所定時間が経過する毎に対向車両100aが到達する位置P2n(n=1、2、…)を求める。そして、自車両10の位置P1nと対向車両100aの位置P2nとが一致する地点をすれ違い位置124とする。図6では位置P14と位置P24とが一致するため、この地点をすれ違い位置124とする。
ステップS4において、リスク判定部84は、すれ違い位置124におけるすれ違いリスクの大小(またはすれ違いリスクの有無、以下同様。)を判定するために必要な情報を取得する。ここでは、すれ違い位置124の道路幅の情報と道路種別の情報とを取得する。リスク判定部84は、各情報をカメラ28の認識結果に基づいて求めてもよいし、MPU22から取得してもよいし、第2通信装置36により受信される情報から取得してもよい。
ステップS5において、リスク判定部84は、すれ違い位置124におけるすれ違いリスクの大小を判定する。記憶装置52には、図3に示されるように、すれ違い位置124の道路幅に応じたすれ違いリスクが記憶される。ここでは、道路幅が狭いほどすれ違いリスクが大きく、道路幅が広いほどすれ違いリスクが小さくなるマップMが設定される。また、記憶装置52には、図3に示されるように、すれ違い位置124におけるすれ違いリスクの大小を判定するための閾値が記憶される。ここでは、すれ違い位置124が踏切130以外である場合に使用される第1閾値Th1と、すれ違い位置124が踏切130である場合に使用される第2閾値Th2と、が記憶される。第2閾値Th2は第1閾値Th1よりも小さい。リスク判定部84は、ステップS4で取得した道路幅の情報を記憶装置52に記憶されるマップMと照らし合わせてすれ違い位置124におけるすれ違いリスクを判定する。更に、ステップS4で取得した道路種別に対応する閾値を特定し、すれ違いリスクが閾値よりも大きいか否かを判定する。すれ違い位置124が踏切130以外の場合は第1閾値Th1を使用してすれ違いリスクの大小を判定し、すれ違い位置124が踏切130の場合は第2閾値Th2を使用してすれ違いリスクの大小を判定する。
ステップS6において、すれ違いリスクが閾値よりも大きい場合(ステップS6:YES)、処理はステップS7に移行する。一方、すれ違いリスクが閾値以下である場合(ステップS6:NO)、処理は一旦終了して次のサイクルの処理まで待機する。
ここで、図3を用いてステップS6の処理の具体例を説明する。すれ違い位置124の道路幅が比較的狭いW1の場合、すれ違いリスクはR1である。R1は第1閾値Th1および第2閾値Th2よりも大きいため、すれ違い位置124の道路種別に関わらず、すれ違いリスク大と判定され、ステップS7の処理に移行する。すれ違い位置124の道路幅が比較的広いW2の場合、すれ違いリスクはR2である。R2は第1閾値Th1および第2閾値Th2以下であるため、すれ違い位置124の道路種別に関わらず、すれ違いリスク小と判定され、処理は一旦終了する。すれ違い位置124の道路幅が中程度のW3の場合、すれ違いリスクはR3である。R3は第1閾値Th1以下であるため、すれ違い位置124が踏切以外の場合はすれ違いリスク小と判定され、処理は一旦終了する。一方、R3は第2閾値Th2よりも大きいため、すれ違い位置124が踏切130の場合はすれ違いリスク大と判定され、ステップS7の処理に移行する。
ステップS6からステップS7に移行すると、すれ違い位置変更制御が実行される。行動設定部86は、車両制御部90に実行させる走行制御の内容を選択する。行動設定部86は、現在の自車両10の位置P10と対向車両100aの位置P20との間に道路幅の広い別位置126を探し、別位置126ですれ違いが行われるように自車両10の行動を選択する。例えば、図7に示されるように、別位置126がすれ違い位置124よりも自車両10側にある場合、行動設定部86は自車両10を減速させる走行制御を選択する。図8に示されるように、自車両10が別位置126に到達または別位置126の所定距離まで接近している場合、行動設定部86は自車両10を停車させる走行制御を選択する。図9に示されるように、別位置126がすれ違い位置124よりも対向車両100a側にあり、且つ、自車両10が法定速度内の車速で走行して対向車両100aよりも先に別位置126に到達できる場合、行動設定部86は自車両10を加速させる走行制御を選択する。
なお、図6に示されるように、現在の自車両10の位置P10と対向車両100aの位置P20との間に踏切130がある場合、行動設定部86は踏切130手前または停止線で自車両10を停車させる走行制御を選択する。また、すれ違い位置124が踏切130の内側で、自車両10が既に踏切130に進入している場合は、自車両10を加速させる走行制御を選択してもよい。また、すれ違い位置124が踏切130の内側で、対向車両100aが既に踏切130に進入している場合は、自車両10を停車または減速させる走行制御を選択してもよい。
車両制御部90は、行動設定部86で選択された行動を実行するために、加減速や操舵の指示を出力系装置群16に出力し、すれ違い位置変更制御を行う。駆動力出力装置40、操舵装置42、制動装置44は、指示に応じて自車両10を動作させる。
[3.変形例]
上述した実施形態は本発明の一例である。本発明には様々な実施形態がある。例えば、自車位置認識部70で領域認識部72の機能を実行するのではなく、外界認識部60で領域認識部72の機能を実行するようにしてもよい。この場合、領域認識部72は、カメラ28の画像情報に基づいて特定領域を認識する。具体的には、自車両10の進行方向に位置する特定領域の存在、種別、大きさ、境界の位置等を認識する。なお、特定領域の情報は、第2通信装置36が行う路車間通信によって取得することも可能である。
外界状態認識部66は、MPU22から出力される地図情報に基づいて、道路形状、道路幅、レーンマークの位置、車線数、車線幅等を認識してもよい。
また、すれ違い位置124の道路幅に基づいてすれ違いリスクを判定する代わりに、すれ違い位置124における自車両10と対向車両100aとの道路幅方向の車間距離に基づいてすれ違いリスクを判定してもよい。車間距離は、道路幅から自車両10の車幅と対向車両100aの車幅を減ずることで求められる。このとき、自車両10の車幅は記憶装置52から取得され、対向車両100aの車幅はカメラ28の画像情報から取得される。
また、他車認識部64は、外界センサ18の代わりに、第1通信装置34が行う車車間通信により対向車両100aの各種情報、例えば、車速、位置、進行方向、車幅等の情報を取得してもよい。
また、上述した実施形態では、踏切130と踏切130以外とで閾値を変えるようにしているが、他の特定領域と特定領域以外とで閾値を変えるようにしもよい。例えば、交差点と交差点以外とで閾値を変えるようにしてもよい。また、複数種類の特定領域(踏切130、交差点、可動橋等)と特定領域以外とで閾値を変えるようにしてもよい。この場合、特定領域毎に閾値を変えてもよい。
また、図4に示される処理の説明では自車両10を自動運転車両としたが、自車両10は手動運転車両でもよい。手動運転車両の場合は、走行制御の代わりに報知制御を行うようにしてもよい。この場合、すれ違い位置124のすれ違いリスクが閾値よりも大きい場合に報知制御部94が報知装置46に報知指示を出力する。このとき、報知装置46は乗員に対してすれ違いリスクが大きいことを報知する。また、報知装置46は乗員に対して加速、減速、停車の指示を適宜報知するようにしてもよい。
[4.本実施形態のまとめ]
車両制御装置12は、自車両10の車速V1および位置P10と、対向車両100aの車速V2および位置P20と、に基づいて、自車両10と対向車両100aとがすれ違うすれ違い位置124を予測するすれ違い位置予測部82と、すれ違い位置124において自車両10に生じるすれ違いリスクを判定するリスク判定部84と、すれ違いリスクに応じてすれ違い位置124を別位置126に変更するためのすれ違い位置変更制御を行う車両制御部90と、を備える。
上記構成によれば、すれ違い位置124におけるすれ違いリスクに応じてすれ違い位置124が別位置126となるように自車両10を制御するため、自車両10と対向車両100aとのすれ違いをすれ違いリスクがない位置またはすれ違いリスクが小さい位置で行うことができる。従って、自車両10と対向車両100aとのすれ違いを円滑に行うことができるようになる。
リスク判定部84は、すれ違いリスクを、すれ違い位置124の道路幅に基づいて判定する。
すれ違い位置124の道路幅に応じて自車両10および対向車両100aが接触回避のために停車するリスクは異なる。上記構成によれば、すれ違いリスクを道路幅に基づいて判定するため、適切なすれ違いリスクを判定することができる。
リスク判定部84は、すれ違いリスクを、すれ違い位置124の道路種別に基づいて判定する。
すれ違い位置124の道路種別に応じて自車両10および対向車両100aが停車した際の影響は異なる。上記構成によれば、すれ違いリスクを道路種別に基づいて判定するため、適切なすれ違いリスクを判定することができる。
リスク判定部84は、道路幅が狭くなるほどすれ違いリスクを大きく判定する。
幅が狭い道路120ではすれ違いは困難である。つまり、道路幅が狭くなるほど自車両10が停車するリスクは大きくなる。上記構成によれば、道路幅が狭い位置で自車両10が停車することを回避することができる。
リスク判定部84は、すれ違いリスクを閾値との比較により判定し、前記道路種別に応じて前記閾値を変更する。
特定領域で自車両10が停車し、特定領域が通行可能状態から通行不可状態に遷移する場合、周囲に多大な影響を与える可能性がある。上記構成によれば、特定領域で自車両10が停車することを回避することができる。
リスク判定部84は、道路種別が踏切130である場合に使用する第2閾値Th2を、道路種別が踏切130以外である場合に使用する第1閾値Th1よりも小さくする。
特定領域が踏切130である場合、自車両10の停車に起因して列車の遅延等が発生する可能性がある。つまり、踏切130は踏切130以外よりもリスクが大きい。上記構成によれば、踏切130で自車両10が停車することを回避することができる。
車両制御部90は、すれ違い位置変更制御として、対向車両100aが自車両10よりも先にすれ違い位置124を通過するように、自車両10を減速または停車させる走行制御を行う。
上記構成によれば、減速または停車という簡単な制御により、自車両10と対向車両100aとが当初のすれ違い位置124ですれ違うことを回避することができる。
車両制御部90は、すれ違い位置変更制御として、自車両10が対向車両100aよりも先にすれ違い位置124を通過するように、自車両10を加速させる走行制御を行う。
上記構成によれば、加速という簡単な制御により、自車両10と対向車両100aとが当初のすれ違い位置124ですれ違うことを回避することができる。
なお、本発明に係る車両制御装置は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…自車両 12…車両制御装置
82…すれ違い位置予測部 84…リスク判定部
90…車両制御部 100a…対向車両
124…すれ違い位置 126…別位置

Claims (4)

  1. 自車両の車速および位置と、対向車両の車速および位置と、に基づいて、前記自車両と前記対向車両とがすれ違うすれ違い位置を予測するすれ違い位置予測部と、
    前記すれ違い位置において前記自車両に生じるすれ違いリスクを道路幅と対応付けており、前記道路幅が狭いほど前記すれ違いリスクが大きく、前記道路幅が広いほど前記すれ違いリスクが小さくなるマップを記憶するとともに、道路種別に対応する前記すれ違いリスクの閾値を記憶する記憶部と、
    前記すれ違い位置の前記道路幅と前記マップとを照らし合わせて前記すれ違い位置における前記すれ違いリスクを判定し、判定した前記すれ違いリスクと、前記すれ違い位置の前記道路種別に対応する前記すれ違いリスクの前記閾値と、を比較することにより前記すれ違いリスクの大小を判定するリスク判定部と、
    前記すれ違いリスクが大きい場合に前記すれ違い位置を別位置に変更するためのすれ違い位置変更制御を行う車両制御部と、
    を備える
    ことを特徴とする車両制御装置。
  2. 請求項に記載の車両制御装置において、
    前記リスク判定部は、前記道路種別が踏切である場合に前記閾値として使用する第2閾値を、前記道路種別が踏切以外である場合に前記閾値として使用する第1閾値よりも小さくする
    ことを特徴とする車両制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両制御装置において、
    前記車両制御部は、前記すれ違い位置変更制御として、前記対向車両が前記自車両よりも先に前記すれ違い位置を通過するように、前記自車両を減速または停車させる走行制御を行う
    ことを特徴とする車両制御装置。
  4. 請求項1または2に記載の車両制御装置において、
    前記車両制御部は、前記すれ違い位置変更制御として、前記自車両が前記対向車両よりも先に前記すれ違い位置を通過するように、前記自車両を加速させる走行制御を行う
    ことを特徴とする車両制御装置。
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