JP6633528B2 - ガムベース配合の決定方法 - Google Patents
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Description
(1)ガムに使用するガムベース配合の決定方法であって、ガムベース又はガムベースを構成するために使用する原料と、ガムに使用する香料との接触角の値を参照する工程を有することを特徴とする、ガムベース配合の決定方法。
(2)基礎となるガムベースを構成している原料を一つ選択し、さらにその原料よりもその香料との接触角の値が大きい原料を選択し、基礎となるガムベース中の前者原料の一部又は全部を後者原料に置換することを特徴とする、(1)に記載のガムベース配合の決定方法。
(3)ガムベース又はガムベースを構成するために使用する原料と、ガムに使用する香料との接触角を測定する工程を有することを特徴とする、
(1)又は(2)に記載のガムベース配合の決定方法。
(4)(1)〜(3)に記載の決定方法を利用したガムベースの製造方法。
本発明の態様において、ガムベース配合とは、ガムベースに使用する1又は複数の原料の種類及びその配合率を意味する。
まず基礎となる既存のガムベースを構成する原料及び、新たにガムベースに加えたい原料について、香味発現を向上させたい香料との接触角を測定する。
次に、基礎となる既存のガムベースを構成する原料の中から原料を1種類選択する。これを原料Aとする。
次に、上記接触角の値が分かっている原料のうち、原料Aよりも接触角の大きな原料を1種類選択する。これを原料Bとする。
ガムベース中の原料Aの一部又は全部を、原料Bに置換する。
その後、必要に応じ、ガムベースを構成する原料から別の原料A’をさらに選択し、原料A’よりも接触角の大きな原料B’を選択し、ガムベース中の原料A’の一部又は全部を、原料B’に置換してもよく、これを複数回繰り返しても良い。具体的には、基礎となる既存のガムベースから原料Aの一部又は全部を原料Bに置換した配合表を元に、定法によりガムベースを製造する。
合成ゴム製剤は、重合度500,000のポリイソブチレン35重量%及びマイクロクリスタリンワックス重量65%で構成されているものを使用した。天然ゴム製剤は、天然ゴム重量70%及びマイクロクリスタリンワックス重量30%で構成されているものを使用した。
エステルガム1.0gをスライドガラスに乗せ、120℃に加熱してスライドガラス上にエステルガムを薄く伸展させた。
結晶L−メントールを45℃に保温し、L−メントール融液を得た。
スライドガラス上のエステルガム膜にL−メントール融液を2μl滴下し、接触角測定装置(型式:DM−500、協和界面科学株式会社製)を使用し、エステルガムとL−メントール融液との接触角を測定した。
同様にして、ポリイソブチレンゴム、天然ゴム、マイクロクリスタリンワックス、酢酸ビニル樹脂、ジェルトン及びグッタペルカについて、それぞれL−メントール融液との接触角を測定した。
結果を表1に示した。
表2に示した原料、配合率で通常の製造法を用いてガムベースを作成した。得られたガムベースと前記L−メントール融液との接触角は27.7°であった。
比較製造例1のガムベース配合のうち、前記L−メントール融液との接触角が14.8°であるエステルガムの一部を、接触角が34.5°であるマイクロクリスタリンワックスに置換したガムベースを作成した。得られたガムベースと前記L−メントール融液との接触角は32.6°であった。
比較製造例1で得られたガムベースを使用する以外は実施例1と同様の方法で、1粒あたり0.95gのガムBを得た。
ガムA及びBについて、メントールの強さの持続性について官能試験を行った。程度がきわめて強いものを5、程度がきわめて弱いものを1とし、4人の専門パネルによってガムの噛み始めから30分後までのメントール感の強さを評価した。
結果を図1に示した。
グッタペルカ1.0gをスライドガラスに乗せ、130℃に加熱したスライドガラス上にグッタペルカを薄く伸展させた。
スライドガラス上のグッタペルカ膜にd−リモネンを2μl滴下し、接触角測定装置(型式:DM−500、協和界面科学株式会社製)を使用し、グッタペルカとd−リモネン間の接触角を測定した。
同様にして、酢酸ビニル樹脂、チクル、ジェルトン、合成ゴム製剤、天然ゴム製剤、マイクロクリスタリンワックス及びエステルガムについて、それぞれd−リモネンとの接触角を測定した。
同様にシトラールについても接触角を測定した。
結果を表3に示した。
表4に示した原料、配合率で通常の製造方法を用いてガムベースを作成した。比較製造例2の配合を基準として、d−リモネンとの接触角が大きいグッタペルカの配合量を増加した主配合とした製造例2の配合とし、シトラールとの接触角が大きい天然ゴム製剤、ジェルトンの配合量を増加して主配合とした製造例3の配合とした。得られたガムベースとd−リモネン及びシトラールとの接触角を測定した。
得られた結果を図2に示した。
ガムC、D及びEを噛んだところ、ガムDは最初からレモンピール様の香りが強く感じられた。この香りはd−リモネンの特徴である。また、ガムDはガムCに比べてその風味が長く持続した。
ガムEは最初から甘い柑橘系の香りが強く感じられた。この香りはシトラールの特徴である。また、ガムEはガムCに比べてその風味が長く持続した。
Claims (4)
- ガムに使用するガムベース配合の決定方法であって、
ガムベース又はガムベースを構成するために使用する原料と、ガムに使用する香料との接触角の値を参照する工程を有することを特徴とする、
ガムベース配合の決定方法。 - 基礎となるガムベースを構成している原料を一つ選択し、
さらにその原料よりもその香料との接触角の値が大きい原料を選択し、
基礎となるガムベース中の前者原料の一部又は全部を後者原料に置換することを特徴とする、請求項1に記載のガムベース配合の決定方法。 - ガムベース又はガムベースを構成するために使用する原料と、ガムに使用する香料との接触角を測定する工程を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のガムベース配合の決定方法。
- 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の決定方法を利用したガムベースの製造方法。
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