JP4733210B2 - レジンカプセル化高強度甘味料 - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、高強度甘味料および天然レジンを含む1種以上のカプセル化送達システムを含む菓子組成物に関する。本発明は更に、カプセル化送達システムならびにカプセル化送達システムおよび菓子組成物の製造方法に関する。
発明の技術背景
高強度甘味料は、菓子製品において多くの重要な機能を有する。これらの機能の1つは、高強度甘味料が菓子製品中の他の含有成分の知覚を向上させることができることである。特に、高強度甘味料が香味剤とともに存在する場合、香味剤の知覚を高強度甘味料の存在によって向上させることができる。
しかし、種々のチュアブル菓子製品に関し、高強度甘味料および他の含有成分,例えば香味剤の放出は咀嚼時に同じ放出プロファイルに厳密に従うものではない。通常高強度甘味料は、咀嚼時に菓子製品からより速く放出される傾向がある。一方、特定の他の含有成分、例えば香味剤は、より長時間菓子製品中に残存する傾向がある。この結果、高強度甘味料が菓子製品からより速く放出される場合、菓子ベース中の他の含有成分の知覚が顕著に低下する場合がある。
この所見に従い、チュアブル菓子製品中の高強度甘味料の放出を遅延させるために幾つかの試みが先行技術において提案されている。高強度甘味料の遅延放出は、高強度甘味料をカプセル化物質中にカプセル化し、続いて咀嚼時に高強度甘味料を送達するために不連続なカプセル化としてカプセル化物質をチュアブル菓子製品中に組み込む方法によって従来達成されてきた。
高強度甘味料の放出を遅延させる機能の他に、高強度甘味料をカプセル化する他の利点は、高強度甘味料を他の含有成分から緩衝でき、そして逆もあてはまり、これは高強度甘味料および該含有成分が、高強度甘味料がカプセル化されていない場合には製品を劣化させるような様式で相互作用またはともに反応する可能性がある場合において助けになる場合があることである。
限られた数の異なるカプセル化物質、例えばポリビニルアセテート(PVAc)またはゼインが先行技術において提案されてきた。先行技術で報告させる効果にも関わらず、チュアブル菓子製品、例えばチューインガムにおけるこれらのカプセル化物質の適用可能性に関して幾つかの問題が浮上している。
カプセル化物質は特定の特性を有するため、カプセル化物質の選択は、最終菓子製品の質感または口の感触に影響する場合がある。最終菓子製品の所望の質感または口の感触を得るために、1つの可能性は、菓子ベース系の成分を変えること、または他の菓子含有成分の量を変えることである。カプセル化物質は最終菓子製品の一部を形成するため、菓子製品の最終的な質感または口の感触はカプセル化物質の選択に左右される。従って、最終菓子製品の所望の質感または口の感触に好適なカプセル化物質を有することが望ましい。加えて、最終製品の所望の質感または口の感触を得るために必要な菓子ベース系または他の菓子含有成分の変更が低減されたカプセル化物質を有することが望ましい。
同様に、最終菓子製品中に異なる感覚の含有成分、例えば風味含有成分を組み込むことは、菓子ベース系または他の菓子含有成分と高度に相互作用する場合がある。例えば、所定の風味含有成分、例えば香料の添加は、所望の最終製品を実現するために菓子ベース系または菓子含有成分の変更を必要とする場合がある。同じく、カプセル化物質は最終菓子製品の一部を形成するため、菓子製品の最終特性はカプセル化物質の選択に左右される。従って、最終菓子製品の所望の特性に好適なカプセル化物質を有することが望ましい。加えて、最終製品の所望の感覚を得るために必要とする菓子ベース系または他の菓子含有成分の変更が低減されたカプセル化物質を有することが望ましい。
更に、先行技術のカプセル化物質は、消費者が許容可能な高強度甘味料の放出プロファイルを有する菓子製品を設計する機会を制限する。幾つかの用途では、菓子製品中の高強度甘味料のより遅延された放出を有することが望ましい場合がある一方、幾つかの他の用途では、消費者のニーズに応じて高強度甘味料の別の放出プロファイルを有することが望ましい場合がある。この結果、代替のカプセル化物質、特に消費者の要求に応じた高強度甘味料の放出の制御を可能にすることに対するニーズがある。
加えて、菓子製品中での高強度甘味料の使用は、特別な事前注意がなされないと菓子製品の保存期限を損なう場合がある。高強度甘味料は、菓子製品の安定性を、例えば菓子ベース、コーティング(菓子がコートされている場合)または菓子含有成分(例えば香料)の特性変化によって低下させる場合がある。
発明の要約
従って、本発明の一側面において、調整された(modified)放出を有するチュアブル菓子組成物を提供する。該組成物は、菓子ベース、少なくとも1種の菓子含有成分、ならびに少なくとも1種の高強度甘味料および少なくとも1種の天然レジンを含む1種以上のカプセル化送達システムを含む。
本発明の別の側面はそのようなカプセル化送達システムに関する。カプセル化送達システムは、少なくとも1種の高強度甘味料および少なくとも1種の天然レジンを含む。
本発明の更に別の側面は、カプセル化送達システムおよび菓子組成物の製造方法に関する。
図面の簡単な説明
以下で本発明の幾つかの態様を図面を参照しながら説明する。
図1(A)は、カプセル化送達システムの粒子の概略を示す図であり、そして、図1(B)は、カプセル化送達システムの粒子を含む菓子組成物の断面の概略を示す図である。 図2は、カプセル化送達システムの粒子の走査型電子顕微鏡写真を示す。 図3は、Acesulfame K放出のin vivo咀嚼検討を示す。カプセル化システムはポリテルペンレジンPiccolyte(登録商標)C115および10%エラストマーからなる。 図4は、Acesulfame K放出のin vivo咀嚼検討を示す。カプセル化システムはポリテルペンレジンとPVAc、マイクロクリスタリンワックスおよびエラストマーとの組合せからなる。 図5は、Acesulfame Kの甘味強度の感覚評価(時間強度試験)を示す。カプセル化送達システム410は、PVAcのみ(高分子量および低分子量)およびマイクロクリスタリンワックスからなり、そしてカプセル化送達システム415は、PVAc(高分子量および低分子量)とポリテルペンレジンとマイクロクリスタリンワックスとの組合せからなる。 図6は、Acesulfame Kの甘味強度の感覚評価(時間強度試験)を示す。カプセル化送達システム424はPVAcのみ(高分子量および低分子量)とともにエラストマーおよびマイクロクリスタリンワックスからなり、カプセル化送達システム425はPVAc(高分子量および低分子量)とともにポリテルペンレジンおよびマイクロクリスタリンワックスからなる。 図7は、Acesulfame Kの甘味強度の感覚評価(時間強度試験)を示す。カプセル化送達システム358はポリテルペンレジンとともにエラストマーおよびマイクロクリスタリンワックスからなり、カプセル化送達システム381はPVAc(高分子量および低分子量)とともにポリテルペンレジン、エラストマーおよびマイクロクリスタリンワックスからなる。
発明の詳細な説明
本発明は、少なくとも1種の高強度甘味料および少なくとも1種の天然レジンを含む1種以上のカプセル化送達システムを含むチュアブル菓子組成物が、菓子組成物を咀嚼したときに高強度甘味料の調整された放出を有することを見出したことに基づく。
本発明の側面は、調整された放出を有するチュアブル菓子組成物に関し、該組成物は、菓子ベース、少なくとも1種の菓子含有成分、ならびに少なくとも1種の高強度甘味料 および少なくとも1種の天然レジンを含む1種以上のカプセル化送達システムを含む。
本発明の好ましい態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、少なくとも1種の天然レジンを5〜100質量%の範囲、例えば10〜90質量%の範囲、好ましくは20〜80質量%の範囲、および更により好ましくは40〜60質量%の範囲で含む。
1種以上のカプセル化送達システムは、少なくとも1種の天然レジンを10〜100質量%の範囲、例えば15〜100質量%の範囲、好ましくは20〜100質量%の範囲、例えば25〜100質量%の範囲、30〜100質量%の範囲、40〜100質量%の範囲、または60〜100質量%の範囲で含むことができることが想定される。
これに代えて、1種以上のカプセル化送達システムは、少なくとも1種の天然レジンを5〜60質量%の範囲、例えば5〜40質量%範囲、例えば5〜20質量%の範囲で含むことができる。
本発明の好ましい態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、天然レジンを総量5〜100質量%の範囲、例えば10〜90質量%の範囲、好ましくは20〜80質量%の範囲、および更により好ましくは40〜60質量%の範囲で含む。
例えば、1種以上のカプセル化送達システムは、天然レジンを総量10〜100質量%の範囲、例えば15〜100質量%の範囲、好ましくは20〜100質量%の範囲、例えば40〜100質量%の範囲、または60〜100質量%の範囲で含むことができる。
これに代えて、1種以上のカプセル化送達システムは、天然レジンを総量5〜60質量%の範囲、例えば5〜40質量%の範囲、例えば5〜20質量%の範囲で含むことができる。
1種以上のカプセル化送達システム中に含まれる少なくとも1種の天然レジンは少なくとも1種のポリテルペンレジンを含むことができる。これに代えて、少なくとも1種の天然レジンは少なくとも1種の水素化レジンを含むことができる。また、少なくとも1種の天然レジンは、少なくとも1種の重合レジンを含むことができる。天然レジンが天然レジンの混合物、例えば少なくとも1種の水素化レジンと少なくとも1種のポリテルペンレジン;少なくとも1種の重合レジンおよび少なくとも1種のポリテルペンレジン;少なくとも1種の水素化レジンおよび少なくとも1種の重合レジン;または少なくとも1種の水素化レジンおよび少なくとも1種のポリテルペンレジンおよび少なくとも1種の重合レジンの混合物を含むことができることもまた想定される。
天然レジン、例えば水素化レジンまたは重合レジンは当業者に周知であり、例えばアビエチン酸を基にすることができる。
本発明のカプセル化送達システムおよび菓子組成物は、カプセル化された高強度甘味料にバリアを与え、これは改善された疎水性を有する。改善されたバリア効率は、カプセル化された高強度甘味料を、高強度甘味料および得られる菓子組成物の安定性に影響する場合がある湿気および他の成分から保護する。
本発明のカプセル化送達システムの別の利点は、天然レジンが幾つかの菓子ベース、例えばガムベースと同様の化学構造を有することであり、これによりカプセル化送達システムを混合し菓子ベース中に均一に分布させることがより容易になる。化学構造が同様であることは、カプセル化送達システムが容易に菓子ベース、例えばガムベースに結合するという追加の効果を有する。
カプセル化送達システムの均一な分布および菓子ベースへの効率的な結合の両者が、菓子組成物の改善された纏まり性(coherency)および改善された口の感触に寄与すると考えられる。
本発明のカプセル化送達システムの更なる利点は、菓子組成物から高強度甘味料を効率的に遅延放出するこれらの能力である。
本発明のある態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、少なくとも1種の質感調整剤を更に含む。
1種以上のカプセル化送達システムは、典型的には質感調整剤を1〜25質量%の範囲の量で、好ましくは2〜20質量%の範囲の量で、例えば5〜15質量%の範囲の量で含む。
本発明のある態様において、質感調整剤はエラストマーを含む。本発明の別の態様において、質感調整剤は軟化系を含み、そして本発明の更に別の態様において、質感調整剤はエラストマーおよび軟化系を含む。
よって、本発明の好ましい態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、少なくとも1種のエラストマーを更に含む。
本発明の別の態様において、1種以上のカプセル化送達システムは軟化系を更に含む。
軟化系は、例えば1種以上のカプセル化送達システムの3〜10質量%の量で存在することができる。
菓子組成物の調整された放出は、菓子組成物を咀嚼する際の高強度甘味料の調整された放出に関係する。天然レジンおよび高強度甘味料を含む1種以上のカプセル化送達システム特異な利点は、これらが高強度甘味料を極めてゆっくり放出できることである。
本発明のカプセル化送達システムは、カプセル化マトリクス中にカプセル化された少なくとも1種の高強度甘味料を含むことができる。幾つかの態様において、カプセル化マトリクスは、高強度甘味料の幾つかまたは全てを含むことができる。カプセル化マトリクスは、少なくとも1種の天然レジンを含むことができる。カプセル化マトリクスは、本明細書に記載する軟化系および/または本明細書に記載するエラストマー等の成分を更に含むことができる。幾つかの態様において、カプセル化マトリクスは、更なる物質および含有成分を含むことができる。特に、カプセル化マトリクスは、更なるレジン成分またはエラストマー成分を含むことができる。加えて、カプセル化マトリクスは、非高強度甘味料含有成分を含むことができ、これは例えば活性含有成分の場合当業者に公知であろう。
カプセル化送達システムは、典型的には粒子状システムであり、すなわち少なくとも1種の高強度甘味料をカプセル化するカプセル化マトリクスを含む1種以上の粒子を含む。菓子組成物中に存在する場合、1種以上のカプセル化送達システムは、図1に示すように菓子組成物全体に粒子として分散されていることができる。
本発明に係る菓子組成物は、先行技術の菓子組成物と比べて改善された安定性、従ってより長い保存期限を有するものとして示してきた。理論に拘束されるものではないが、安定性の向上は、天然レジン、特にポリテルペンレジン(これは先行技術のカプセル化物質よりも小さい水浸透性を有する)の存在によると考えられる。
本発明のある態様において、少なくとも1種の天然レジンの軟化点(Sp.)は最高200℃、好ましくは最高130℃、および更により好ましくは最高100℃である。
本発明の別の態様において、少なくとも1種の天然レジンの軟化点は少なくとも70℃、例えば少なくとも80℃、好ましくは少なくとも100℃、および更により好ましくは少なくとも110℃、例えば少なくとも120℃である。
例えば、少なくとも1種の天然レジンの軟化点は70〜200℃の範囲であり、好ましくは70〜130℃の範囲であり、そして更により好ましくは75〜95℃の範囲である。
本発明の好ましい態様において、少なくとも1種のポリテルペンレジンは重合モノテルペンを含む。少なくとも1種のポリテルペンレジンが本質的に重合モノテルペンからなることができることが想定される。
本発明の更に好ましい態様において、少なくとも1種の ポリテルペンレジンは重合環状モノテルペンを含み、少なくとも1種のポリテルペンレジンが本質的に重合環状モノテルペンからなることができることが想定される。
本発明の好ましい態様において、少なくとも1種のポリテルペンレジンは、重合リモネンを含むことができる。少なくとも1種のポリテルペンレジンは、本質的に重合リモネンからなることができる。
本発明の好ましい態様において、少なくとも1種のポリテルペンレジンは、重合アルファ−ピネンを含む。少なくとも1種のポリテルペンレジンは本質的に重合アルファ−ピネンからなる。
本発明の好ましい態様において、少なくとも1種の ポリテルペンレジンは重合ベータ−ピネンを含む。少なくとも1種のポリテルペンレジンは本質的に重合ベータ−ピネンからなる。
また、少なくとも1種のポリテルペンレジンはスチレン化ポリテルペンレジンを含むことができる。
1種以上のカプセル化送達システムは、2種以上のポリテルペンレジンの組合せを含むことができる。例えば、カプセル化送達システムは重合アルファ−ピネンと重合ベータ−ピネンとの組合せ;重合アルファ−ピネンと重合リモネンとの組合せ;重合アルファ−ピネンとスチレン化ポリテルペンレジンとの組合せを含むことができる。
本発明のある態様において、少なくとも1種のポリテルペンレジンは、少なくとも50質量%の重合モノテルペン、好ましくは少なくとも75質量%の重合モノテルペン、更により好ましくは少なくとも95質量%の重合モノテルペンを含む。
本発明の別の態様において、少なくとも1種のポリテルペンレジンは、少なくとも50質量%の重合環状モノテルペン、好ましくは少なくとも75質量%の重合環状モノテルペン、更により好ましくは少なくとも95質量%の重合環状モノテルペンを含む。
幾つかの態様において、エラストマーは、以下であることまたは以下のうち1種以上を含むことができる:ブチルゴム、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、ポリイソプレン、ポリエチレン、ビニルアセテート−ビニルラウレート共重合体、およびこれらの組合せ。
有用な合成エラストマーとしては、これらに限定するものではないが、U.S.Food and Drug Administration,CFR,Title 21,Section 172,615,the Masticatory Substances, Synthetic(その内容は全ての目的で参照により本明細書に組み入れる)に列挙される合成エラストマー,例えばポリイソブチレン(例えばガス圧力クロマトグラフィ(GPC)平均分子量が約10,000〜1,000,000の範囲、例えば50,000〜80,000の範囲のもの)、イソブチレン−イソプレン共重合体(ブチルエラストマー)、スチレン−ブタジエン共重合体(例えば、スチレン−ブタジエン比が約1:3〜3:1のもの)、ポリイソプレン、ポリエチレン、ビニルアセテート−ビニルラウレート共重合体(例えば、ビニルラウレート量が共重合体の約5〜50質量%、例えば10〜45質量%のもの)、およびこれらの組合せが挙げられる。
高分子量の合成エラストマーと低分子量の合成エラストマーとを組合せることが可能である。ここでの合成エラストマーの好ましい組合せとしては、これらに限定するものではないが、ポリイソブチレンおよびスチレンーブタジエン、ポリイソブチレンおよびポリイソプレン、ポリイソブチレンおよびイソブチレン−イソプレン共重合体(ブチルゴム)ならびにポリイソブチレン、スチレン−ブタジエン共重合体およびイソブチレンイソプレン共重合体の組合せ、そして上記の個々の合成ポリマーの全てをポリビニルアセテート、ビニルアセテート−ビニルラウレート共重合体のそれぞれおよびこれらの混合物、と混合したものが挙げられる。
ここでの好ましいエラストマーは、ブチルゴムおよびポリイソブチレンであり、例えば別個にまたは組合せで1種以上のカプセル化送達システム中に使用できる。
本発明に従い、チュアブル菓子組成物は、少なくとも1種の菓子含有成分を含む。
有用な態様において、菓子組成物の少なくとも1種の菓子含有成分は少なくとも1種の高強度甘味料を含むことができる。
本発明の文脈において、用語「高強度甘味料」または「高効力甘味料」は、スクロースよりも強い甘味を有する甘味料に関する。
有用な高強度甘味料は、スクロースの甘味強度よりも少なくとも30倍高い甘味強度、好ましくはスクロースの甘味強度よりも少なくとも50倍高い甘味強度、例えばスクロースの甘味強度よりも少なくとも200倍高い甘味強度、またはスクロースの甘味強度よりも少なくとも500倍高い甘味強度を有することができる。
本発明の好ましい態様において、少なくとも1種の高強度甘味料は、スクラロース、ネオテーム、NEPH、アスパルテーム、アセサルフェームの塩(アセサルフェーム−K等)、アリテーム、サッカリンおよびその塩、シクラミン酸およびその塩、グリシルリジン、ジヒドロカルコン、タウマチン、モネリン、ステビオシド、およびこれらの混合物からなる群から選択される。
菓子組成物の少なくとも1種の更なる高強度甘味料は、少なくとも1種のカプセル化送達システムの少なくとも1種の高強度甘味料と同じであることができる。これに代えて、菓子組成物の少なくとも1種の高強度甘味料は、少なくとも1種のカプセル化送達システムの少なくとも1種の高強度甘味料と異なることができる。
少なくとも1種の高強度甘味料は、典型的には粒子状の形状であることができ、そして例えば微粉化高強度甘味料を含むことができる。
本発明の好ましい態様において、少なくとも1種の高強度甘味料の平均粒子サイズは、0.1〜100μmの範囲であり、好ましくは1〜50μmの範囲である。
1種以上のカプセル化送達システムは、ポリテルペンレジンを5〜100質量%の範囲、好ましくは20〜80質量%の範囲、およびより好ましくは30〜60質量%の範囲の量で含むことができる。
1種以上のカプセル化送達システムは、少なくとも1種のポリテルペンレジンを5〜100質量%の範囲、好ましくは20〜80質量%の範囲、および更により好ましくは30〜60質量%の範囲の量で含むことができる。
1種以上のカプセル化送達システムは、高量のポリテルペンレジン、例えばカプセル化送達システムの50〜100質量%の範囲、例えば60〜95質量%の範囲、例えば65〜80質量%の範囲の量のポリテルペンレジンを含むことができる。
1種以上のカプセル化送達システムは、ポリテルペンレジンを、カプセル化送達システムの5〜60質量%の範囲、例えば15〜50質量%の範囲、例えば25〜40質量%の範囲の量で含むこともできる。
1種以上のカプセル化送達システムは、例えば、少なくとも1種のエラストマーを0〜30質量%、好ましくは5〜20質量%の範囲、更により好ましくは7〜15質量%の範囲の量で含むことができる。
1種以上のカプセル化送達システムは、例えば、少なくとも1種の高強度甘味料を0.1〜50質量%の範囲、好ましくは10〜45質量%の範囲、更により好ましくは20〜40質量%の範囲の量で含むことができる。
通常、菓子組成物は、少なくとも1種の高強度甘味料を0.1〜10質量%の範囲、好ましくは0.2〜5質量%の範囲、更により好ましくは0.3〜3質量%の範囲の量で含む。
菓子組成物の成分の質量パーセントを本明細書で記載する場合、該質量パーセントは、特記がない限りコートされていない菓子組成物に係るものである。
本発明のある態様において、菓子組成物は、高強度甘味料を総量0.1〜10質量%の範囲、好ましくは0.5〜5質量%の範囲、更により好ましくは1〜3質量%の範囲で含むことができる。
本発明のある態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、少なくとも1種の食物酸を更に含む。
本発明の別の態様において、少なくとも1種の菓子含有成分は少なくとも1種の食物酸を含む。
本発明の文脈において、用語「食物酸(food acid)」は、食物製品において使用するのに安全な酸に係るものである。食物酸は、典型的にはモノ−、ジ−またはトリ−カルボン酸である。食物酸、すなわち少なくとも1種の食物酸は、例えば、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、アスコルビン酸、アジピン酸および乳酸、ならびにこれらの混合物からなる群から選択できる。リン酸もまた本発明に係る食物酸であることができる。
少なくとも1種の食物酸は、典型的には、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、アスコルビン酸、アジピン酸および乳酸、ならびにこれらの混合物からなる群から選択される。
1種以上のカプセル化送達システムは、少なくとも1種の食物酸を1〜50質量%の範囲、好ましくは5〜45質量%の範囲、更により好ましくは20〜40質量%の範囲の量で含むことができる。
菓子組成物は少なくとも1種の食物酸を0.1〜10質量%の範囲、好ましくは0.5〜5質量%の範囲、更により好ましくは1〜3質量%の範囲の量で含んでもよいことが想定される。
少なくとも1種の食物酸は例えば微粉化食物酸を含むことができる。
菓子組成物は、1種以上のカプセル化送達システムを0.5〜20質量%の範囲、好ましくは1〜10質量%の範囲、更により好ましくは1.5〜6質量%の範囲の量で含むことができる。
1種以上のカプセル化送達システムの種々の粒子サイズの範囲が想定される。しかし、1種以上のカプセル化送達システムの平均粒子サイズは通常100〜2000μmの範囲、好ましくは100〜1000μmの範囲、および更により好ましくは100〜800μmの範囲である。粒子のサイズは、粒子の最長寸法の長さとして測定される。
本発明の好ましい態様において、1種以上のカプセル化送達システムはポリビニルアセテートを含む。幾つかの態様において、ポリビニルアセテートは例えばGPC平均分子量が2,000〜90,000の範囲、例えば3,000〜80,000の範囲、例えば30,000〜50,000の範囲であることができる。
1種以上のカプセル化送達システムは、例えば少なくとも1種のポリテルペンレジンおよび少なくとも1種のポリビニルアセテートを含むことができる。
本発明の幾つかの態様において、少なくとも1種のポリビニルアセテートのモル質量は、5,000〜40,000g/molの範囲、好ましくは7,500〜20,000g/molの範囲、および更により好ましくは10,000〜15,000g/molの範囲である。
本明細書で言及するポリマーのモル質量は、特記がない限り重量平均モル質量である。
本発明の他の態様において、少なくとも1種のポリビニルアセテートのモル質量(Mw)は、40,000〜100,000g/molの範囲、好ましくは45,000〜85,000g/molの範囲、および更により好ましくは50,000〜70,000g/molの範囲である。
本発明のある態様において、少なくとも1種のポリビニルアセテートは、モル質量(Mw)が5,000〜40,000g/molの範囲の第1のポリビニルアセテートおよびモル質量(Mw)が40,000〜100,000g/molの範囲の第2のポリビニルアセテートを含む。
本発明の好ましい態様において、少なくとも1種のポリビニルアセテートは、モル質量(Mw)が7,500〜30,000g/molの範囲の第1のポリビニルアセテートおよびモル質量(Mw)が45,000〜85,000g/molの範囲の第2のポリビニルアセテートを含む。
本発明の更により好ましい態様において、少なくとも1種のポリビニルアセテートは、モル質量(Mw)が10,000〜15,000g/molの範囲の第1のポリビニルアセテートおよびモル質量(Mw)が50,000〜70,000g/molの範囲の第2のポリビニルアセテートを含む。
本発明の好ましい態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、ポリテルペンレジンを5〜80質量%の範囲の量で、そしてポリビニルアセテートを5〜80質量%の範囲の量で含む。
本発明の別の好ましい態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、ポリテルペンレジンを20〜40質量%の範囲の量で、そしてポリビニルアセテートを20〜40質量%の範囲の量で含む。
本発明の別の好ましい態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、ポリテルペンレジンを25〜35質量%の範囲の量で、そしてポリビニルアセテートを25〜35質量%の範囲の量で含む。
本発明の好ましい態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、ポリテルペンレジンを10〜30質量%の範囲の量で、第1のポリビニルアセテートを10〜30質量%の範囲の量で、そして第2のポリビニルアセテートを10〜30質量%の範囲の量で含む。
本発明の別の好ましい態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、ポリテルペンレジンを15〜25質量%の範囲の量で、第1のポリビニルアセテートを15〜25質量%の範囲の量で、そして第2のポリビニルアセテートを15〜25質量%の範囲の量で含む。
これらの態様の幾つかについて、ポリテルペンレジンの軟化点が70〜100℃の範囲、好ましくは75〜95℃の範囲、および更により好ましくは80〜90℃の範囲であることが好ましい場合がある。
一般的に、1種以上のカプセル化送達システムはポリビニルアセテートを1種以上のカプセル化送達システムの10〜90質量%の範囲の量で含むことができることが想定される。例えば、1種以上のカプセル化送達システムは、ポリビニルアセテートを1種以上のカプセル化送達システムの15〜85質量%の範囲、20〜80質量%の範囲、25〜75質量%の範囲、30〜70質量%の範囲、35〜65質量%の範囲、または40〜60質量%の範囲、例えば45〜55質量%の範囲の量で含むことができる。
本発明のある態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、ポリビニルアセテートを1種以上のカプセル化送達システムの10〜90質量%の範囲の量で、そして天然レジンを1種以上のカプセル化送達システムの10〜90質量%の範囲の量で含む。例えば、1種以上のカプセル化送達システムは、ポリビニルアセテートを1種以上のカプセル化送達システムの15〜60質量%の範囲の量で、そして天然レジンを1種以上のカプセル化送達システムの15〜50質量%の範囲の量で含むことができる。
本発明の別の態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、ポリビニルアセテートを1種以上のカプセル化送達システムの10〜90質量%の範囲の量で、そしてポリテルペンレジンを1種以上のカプセル化送達システムの10〜90質量%の範囲の量で含む。1種以上のカプセル化送達システムは、例えばポリビニルアセテートを1種以上のカプセル化送達システムの15〜60質量%の範囲の量で、そして天然レジンを1種以上のカプセル化送達システムの15〜50質量%の範囲の量で含むことができる。
本発明のある態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、
−軟化点が75〜95℃の範囲の少なくとも1種のポリテルペンレジンを10〜30質量%の範囲の量で、
−モル質量(Mw)が7,500〜30,000g/molの範囲の第1のポリビニルアセテートを10〜30質量%の範囲の量で、そして
−モル質量(Mw)が45,000〜85,000g/molの範囲の第2のポリビニルアセテートを10〜30質量%の範囲の量で含む。
本発明の別の態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、
−軟化点が105〜125℃の範囲の少なくとも1種のポリテルペンレジンを10〜30質量%の範囲の量で、
−モル質量(Mw)が7,500〜30,000g/molの範囲の第1のポリビニルアセテートを10〜30質量%の範囲の量で、
−モル質量(Mw)が45,000〜85,000g/molの範囲の第2のポリビニルアセテートを10〜30質量%の範囲の量で、そして
−質量調整剤、好ましくはワックスを1〜15質量%の範囲の量で含む。
本発明の更に別の態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、
−軟化点が75〜95℃の範囲の少なくとも1種のポリテルペンレジンを20〜40質量%の範囲の量で、
−モル質量(Mw)が45,000〜85,000g/molの範囲のポリビニルアセテートを20〜40質量%の範囲の量で、
−エラストマーを1〜15質量%の範囲の量で、そして
−軟化系を1〜15質量%の範囲の量で含む。
本発明の更なる態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、
−軟化点が105〜125℃の範囲の少なくとも1種のポリテルペンレジンを20〜40質量%の範囲の量で、
−モル質量(Mw)が45,000〜85,000g/molの範囲のポリビニルアセテートを20〜40質量%の範囲の量で、
−エラストマーを1〜15質量%の範囲の量で、そして
−軟化系を1〜15質量%の範囲の量で含む。
本発明の更なる態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、
−軟化点が105〜125℃の範囲の少なくとも1種のポリテルペンレジンを20〜40質量%の範囲の量で、
−モル質量(Mw)が45,000〜85,000g/molの範囲のポリビニルアセテートを20〜40質量%の範囲の量で、そして
−調整系を1〜15質量%の範囲の量で含む。
本発明の別の態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、
−軟化点が105〜125℃の範囲の少なくとも1種のポリテルペンレジンを20〜40質量%の範囲の量で、
−モル質量(Mw)が45,000〜85,000g/molの範囲のポリビニルアセテートを20〜40質量%の範囲の量で、
−エラストマーを1〜15質量%の範囲の量で、そして
−軟化系を1〜15質量%の範囲の量で含む。
本発明の更に別の態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、
−軟化点が105〜125℃の範囲の少なくとも1種のポリテルペンレジンを20〜40質量%の範囲の量で、
−モル質量(Mw)が45,000〜85,000g/molの範囲のポリビニルアセテートを20〜40質量%の範囲の量で、
−エラストマーを1〜15質量%の範囲の量で、そして
−ワックスを1〜15質量%の範囲の量で含む。
カプセル化送達システム中に含まれる天然レジンとしては、これらに限定するものではないが、天然ロジンエステル(しばしばエステルガムといわれる)が挙げられ、例としては、部分水素化ロジンのグリセロールエステル、重合ロジンのグリセロールエステル、部分二量化ロジンのグリセロールエステル、タリー油ロジンのグリセロールエステル、部分水素化ロジンのペンタエリスリトールエステル、ロジンのメチルエステル、ロジンの部分水素化メチルエステルおよびロジンのペンタエリスリトールエステル等が挙げられる。
本発明の好ましい態様において、菓子組成物は、2種以上のカプセル化送達システム、例えば3種以上のカプセル化送達システムを含む。異なるカプセル化送達システムは、好ましくは異なる放出特性を有する。
一態様において、本発明に係るカプセル化送達システムは、少なくとも1種の高強度甘味料および少なくとも1種のポリビニルアセテートを含む少なくとも1種のカプセル化送達システムを更に含む。
例えば、カプセル化送達システムは、少なくとも1種のポリテルペンレジンを含む少なくとも第1のカプセル化送達システム、および少なくとも1種のポリビニルアセテートを含む少なくとも第2のカプセル化送達システムを含むことができる。
また、カプセル化送達システムは、少なくとも1種の水素化レジンを含む少なくとも第1のカプセル化送達システム、および少なくとも1種のポリビニルアセテートを含む少なくとも第2のカプセル化送達システムを含むことができる。
これに代えて、カプセル化送達システムは、少なくとも1種の重合レジンを含む少なくとも第1のカプセル化送達システム、および少なくとも1種のポリビニルアセテートを含む少なくとも第2のカプセル化送達システムを含むことができる。
ポリビニルアセテートを含む有用なカプセル化送達システムは、米国特許出願公開第2005/0 260 266号(その内容は参照により全ての目的で本明細書に組み入れる)に開示されている。
前記のカプセル化送達システムは、1種より多い場合、異なる放出特性を与えることが好ましい。
本発明の好ましい態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、菓子組成物を咀嚼する6分〜15分の間にその高強度甘味料の少なくとも25%を放出する少なくとも1種の遅延放出カプセル化送達システムを含む。
本発明の別の好ましい態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、菓子組成物を咀嚼する6分〜15分の間にその高強度甘味料の少なくとも30%、好ましくは少なくとも30%、例えば少なくとも35%または少なくとも40%、および更により好ましくは少なくとも50%、例えば少なくとも60%を放出する少なくとも1種の遅延放出カプセル化送達システムを含む。
放出は好ましくは例3.1に記載する方法に従って測定される。
1種以上のカプセル化送達システム中に含まれる軟化系は乳化剤を含むことができる。
多くの種々の乳化剤をカプセル化送達システムにおいて使用できる。例えば、アニオン性、カチオン性、両性または非イオン性の乳化剤を使用できる。好適な乳化剤としては、レシチン、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸塩、食用脂肪酸のモノおよびジグリセリドのモノおよびジアセチル酒石酸エステル、食用脂肪酸のモノおよびジグリセリドのクエン酸エステル、脂肪酸のサッカロースエステル、脂肪酸のポリグリセロールエステル、エステル交換ヒマシ油酸のポリグリセロースエステル(E476)、ナトリウムステアロイルラチレート、ラウリル硫酸ナトリウムおよび脂肪酸のソルビタンエステルおよびポリオキシエチル化水素化ヒマシ油(例えば、商標名CREMOPHORで販売される製品)、エチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイドのブロック共重合体(例えば、商標名PLURONICおよびPOLOXAMERで販売される製品)、ポリオキシエチレン脂肪族アルコールエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸のソルビタンエステルおよびポリオキシエチレンステアリン酸エステルが挙げられる。
ここでのカプセル化送達システム中に含まれる好ましい乳化剤は、モノ−ジグリセリド、レシチンおよびトリアセチンからなる群から選択される。
1種以上のカプセル化送達システム中に含まれる軟化系はワックスを含有できる。
ワックスは、パラフィンワックス、蜜蝋、植物ワックス、カンデリラワックス、カナウバワックス、石油ワックス等およびこれらの混合物からなる群から選択できる。
本発明の好ましい態様において、ワックスは高融点、例えば融点70〜100℃の範囲を有し、好ましくはワックスはマイクロクリスタリンワックスである。
1種以上のカプセル化送達システム中に含まれる軟化系は脂肪を含むことができる。
脂肪は、好ましくは高融点脂肪であり、例えば融点が30〜100℃の範囲である。
脂肪としては、部分的または完全に水素化された植物性脂肪または動物性脂肪,例えば部分的または完全に水素化されたココナッツ油、部分的または完全に水素化されたパーム油、部分的または完全に水素化されたパーム核油、部分的または完全に水素化された菜種油、部分的または完全に水素化されたヒマシ油、部分的または完全に水素化されたコーン油、部分的または完全に水素化された綿実油、部分的または完全に水素化されたオリーブ油、部分的または完全に水素化されたひまわり油、部分的または完全に水素化されたサフラワー油、部分的または完全に水素化されたごま油、部分的または完全に水素化された大豆油、牛脂、部分的または完全に水素化された牛脂、ラード、および部分的または完全に水素化されたラード、ならびにこれらおよびこれらの誘導体の任意の混合物を挙げることができる。
1種以上のカプセル化送達システムは、脱粘着剤を、例えばエラストマーが存在する場合に更に含むことができる。
脱粘着剤は、例えば、タルク粉、炭酸カルシウム、スターチ、例えばコーンスターチ;および鉱物フィラー、例えば二酸化チタンからなる群から選択できる。
本発明のある態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、
−第1の高強度甘味料を含む第1のカプセル化送達システム、および
−第2の高強度甘味料を含む第2のカプセル化送達システム
を含み、第2の高強度甘味料が第1の高強度甘味料と異なる。
本発明の別の態様において、1種以上のカプセル化送達システムは、第1の高強度甘味料と第2の高強度甘味料とを含むカプセル化送達システムを含み、第2の高強度甘味料が第1の高強度甘味料と異なる。
本発明の更なる態様において、第1の高強度甘味料がアスパルテームであり、そして第2の高強度甘味料がアセサルフェームの塩、例えばアセサルフェーム−Kである。
菓子組成物は、チューインガム、タフィー、キャラメル、グミキャンディ、またはゼリーキャンディ、およびこれらの組合せであることができる。本発明の文脈において、菓子組成物はこれらの具体的な組成物に限定されるものではない。
本発明の好ましい態様において、菓子組成物はチューインガムである。
噛むキャンディとしては、キャラメル、タフィおよびタフィタイプのキャンディが挙げられる。これらは日常乳製品系の製品であり、しばしば生クリームを含むが、スキムミルクまたは生全乳、無糖エバミルク、加糖コンデンスミルクまたは還元乳固形物から製造することもできる。タフィは基本的には高級キャラメルである。
グミキャンディおよびゼリーキャンディは、典型的には、混合した糖類のボイルされた混合物(次いでゲル化剤とブレンドして、スターチ型内に置くことにより任意の広範囲の形に加工する)から製造する。多くのゲル化剤、中でもスターチ、ゼラチン、ペクチン、アラビアガムおよび寒天を利用できる。前記はMogulプロセスとして公知である。キャンディは、押出すかまたは単純にスラブ上にキャストするかまたはゴム型内にキャストすることもできる。次いで断片を保持して硬化および乾燥させる。この種のプロセスの一般的な説明はLees and Jackson;Sugar Confectionary and Chocolate Manufacture;1973(ISBN 0249 44120 9);第226〜268頁(これは全ての用途について参照により本明細書に組み入れる)を参照のこと。
トローチは、香付けされた糖類の生地を含み、切断して成形し、続いて乾燥させて、添加された水を除去する。生地は通常粘液またはバインダー、通常ガムおよびゼラチンの溶液を含み、これを添加して形状の保持を補助する。
これらのキャンディは典型的には、ガムおよびゼラチン粘液を粉末化糖類および香味剤と混合し、次いで風乾することを含む単純なプロセスを用いて製造する。
甘草はペーストから製造される糖剤であり、通常糖蜜、小麦粉、甘草抽出物およびカラメル、更に多くの他の任意の含有成分を含む。糖蜜は濃色の粘稠液体で独特の苦いバックテイストを有する。これは茎(cane)糖液を含み、これに糖類シロップを添加する。小麦粉は、増量剤およびゲル化剤として作用する。甘草は典型的には含有成分を予混合し、次いで120〜145℃でスクレープ表面熱交換器等の調理器内で調理することによって製造する。次いで、調理した糖蜜をロープに押出してシリンダー中に切り入れることができる。
調理したキャンディは典型的には加熱なしまたは穏やかに加熱した回転鍋内で低温加工する。このカテゴリーに含まれるのはゼリーエッグ、ゼリービーン、マシュマロおよびコートされたチューインガムである。
菓子組成物は、コーティング、例えばハードコーティング、ソフトコーティング、またはフィルムコーティングを更に含むことができる。
典型的には、菓子組成物は、コーティングを、コート化菓子組成物の1〜80質量%の範囲の量、例えば10〜50質量%の範囲の量、または15〜45質量%の範囲の量で含む。好ましくは、菓子組成物は、コーティングを、コート化菓子組成物の20〜40質量%の範囲の量で含む。
コーティングは、ハードコーティングであることができ、この用語は従来の意味で用い、糖類(シュガー)コーティングおよびシュガーフリー(またはシュガーレス)コーティングならびにこれらの組合せを含む。ハードコーティングの目的は、甘いパリパリした層(これは消費者に評価される)を得ること、および混合物を種々の理由で保護することである。保護糖類コーティングとの混合物を得る典型的なプロセスにおいて、菓子の中心は好適なコーティング設備において結晶化性の糖類,例えばスクロースまたはデキストロース,の水性溶液で首尾良く処理され、これは、到達するコーティングの段階に応じて他の機能性含有成分,例えばフィラー、着色剤等を含むことができる。本明細書の文脈において、糖類コーティングは、更なる機能性または活性の化合物,例えば香味剤、薬学的活性化合物および/またはポリマー分解物質を含有できる。
しかし、菓子組成物の製造において、コーティング中のう蝕原性の糖類化合物を、う蝕原性作用を有さない他の好ましくは結晶化性の甘味化合物に置き換えることが好ましい。当該分野ではこのようなコーティングは一般的にシュガーレスまたはシュガーフリーのコーティングといわれる。ここで好ましい非う蝕原性ハードコーティング物質としては、ポリオール,例えばソルビトール、マルチトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ラクチトール、イソマルトおよびタガトースが挙げられ、これらは工業的な方法でD−グルコース、マルトース、フルクトースまたは果糖、キシロース、エリスロース、ラクトース、イソマルツロースおよびD−ガラクトースのそれぞれの水素化によって得られる。
典型的なハードコーティングプロセスにおいて、結晶化性糖類および/またはポリオールを含むシロップを菓子組成物上に適用し、加温乾燥空気を吹き付けることによってこれが含む水を蒸発除去する。必要な膨潤に到達させるために、このサイクルは数回、典型的には10〜80回繰り返すことができる。用語「膨潤」は、開始時と比べてコーティング操作の終点で見られる生成物の質量の増大を意味し、コートされた菓子組成物の最終質量と関連する。
コートされた菓子としては、ゼリーエッグ、ゼリービーン、マシュマロおよびコートされたチューインガムが挙げられる。
これに代えて、コーティングはソフトコーティングであることができる。このようなソフトコーティングは、従来の方法を用いて適用し、有利には糖類または任意の上記の非う蝕原性のシュガーレス甘味化合物およびスターチ加水分解物の混合物からなることができる。
コーティングはフィルムコーティングであることができる。フィルムコーティングは、混合物をフィルムコーティングプロセスに供することによって得ることができ、そしてこれにより1種以上のフィルム形成性ポリマー剤および任意の1種以上の副化合物,例えば可塑剤、顔料および乳白剤を含む。フィルムコーティングは、上記形状の任意のものの菓子組成物に適用される薄いポリマー系コーティングである。このようなフィルムコーティングの厚みは、通常20〜100μmである。一般的に、フィルムコーティングは菓子組成物に、好適な水性溶媒または有機溶媒のビヒクル中のコーティング物質の噴霧された滴を有するスプレーゾーンを通過させ、その後、コーティングの次の部分を受け取るまでに菓子組成物に接着する物質を乾燥させることにより得られる。このサイクルはコーティングが完了するまで繰り返す。
本明細書の文脈において、好適なフィルムコーティングポリマーとしては、食用セルロース誘導体,例えば、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)およびヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)等のセルロースエーテルが挙げられる。他の有用なフィルムコーティング剤は、アクリルのポリマーおよびコポリマー,例えばメチルアクリレートアミノエステル共重合体またはセルロース誘導体とアクリルポリマーとの混合物である。フィルムコーティングポリマー(機能性ポリマーともいう)の特定の群は、そのフィルム形成特性に加え、チューインガム配合物の活性成分に関して調整された放出性能を与える。このような放出調整ポリマーとしては、メチルアクリレートエステル共重合体、エチルセルロース(EC)および酸性胃環境に耐え、しかも十二指腸内で迅速に溶解するように設計された腸溶性ポリマーが挙げられる。ポリマーの後者の群としては:セルロースアセテートフタレート(CAP)、ポリビニルアセテートフタレート(PVAP)、シェラック、メタクリル酸共重合体、セルロースアセテートトリメリテート(CAT)およびHPMCが挙げられる。本発明の外側フィルムコーティングは上記のフィルムコーティングポリマーの任意の組合せを含有できることが理解されよう。
本発明の他の態様において、菓子組成物のフィルムコーティング層は、ポリマーの物理的特性を変え、フィルム形成性物質としてのその機能の発揮においてより有用にする能力を有する可塑剤を含む。一般的に、可塑剤の作用は、ポリマーをより柔軟にし、そしてより曲げやすくすることである。可塑剤分子は、自身が個々のポリマーストランド間に介入することによってポリマー−ポリマー相互作用を崩すからである。フィルムコーティングにおいて用いる殆どの可塑剤は非晶質であるかまたは極めて少ない結晶性を有するかのいずれかである。
本明細書の文脈において、好適な可塑剤としては、ポリオール,例えばグリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール,例えばその200〜6000グレード、有機エステル,例えばフタル酸エステル、セバシン酸ジブチル、クエン酸エステルおよびトリアセチン、油/グリセリド,例えばヒマシ油、アセチル化モノグリセリドおよびヤシ油(fractionated coconut oil)が挙げられる。
混合物のフィルムコーティング用の1種または複数種のフィルム形成性ポリマーおよび1種または複数種の可塑剤の選択は、湿気およびガスのフィルムに亘る溶解および拡散に関するコーティングの最良の可能なバリア特性を実現するために十分考慮してなされる。
混合物のフィルムコーティングは、1種以上の着色剤または乳白剤を含むこともできる。所望の色調を与えることに加え、このような剤は、咀嚼前の反応に対する菓子組成物の保護に、特に湿度およびガスに対するバリアを形成することによって寄与できる。好適な着色剤/乳白剤としては、有機色素およびそのレーキ、無機着色剤,例えば酸化チタンおよび天然色素,例えばベータ−カロテン等が挙げられる。
加えて、フィルムコーティングは、1種または数種の副物質,例えば香味剤およびワックスまたはサッカライド化合物,例えばポリデキストロース、デキストリン,例えばマルトデキストリン、ラクトース、変性スターチ、タンパク,例えばゼラチンまたはゼイン、植物性ガムならびにこれらの任意の組合せを含むことができる。
コーティングは、一般的に、典型的には1つ以上の層を有する。例えば、コーティングの層の数は、1〜100層,例えば3〜75層、10〜60層、および20〜40層の範囲であることができる。
コーティングはワックス層を含むことができる。本発明のある態様において、コーティングの最外層はワックス層である。
一態様において、チューインガムはコーティングを含まない。
本発明の好ましい態様において、菓子組成物はチューインガムである。チューインガムはガムベースを含むことができる。
ガムベースは、典型的にはエラストマーを含む。また、ガムベースは典型的にはレジンを含む。
混合物のガムベースは、通常エラストマーを含む。有用な合成エラストマーとしては、これらに限定するものではないが、U.S.Food and Drug Administration,CFR,Title 21,Section 172,615,the Masticatory Substances,Synthetic(その内容は全ての目的で参照により本明細書に組み入れる)に列挙される合成エラストマー,例えばポリイソブチレン(例えばガス圧力クロマトグラフィ(GPC)平均分子量が約10,000〜1,000,000の範囲、例えば50,000〜80,000の範囲のもの)、イソブチレン−イソプレン共重合体(ブチルエラストマー)、スチレン−ブタジエン共重合体(例えば、スチレン−ブタジエン比が約1:3〜3:1のもの)、ポリイソプレン、ポリエチレン、ビニルアセテート−ビニルラウレート共重合体(例えば、ビニルラウレート量が共重合体の約5〜50質量%、例えば10〜45質量%のもの)、およびこれらの組合せが挙げられる。
ガムベースにおいて、高分子量の合成エラストマーと低分子量の合成エラストマーとを組合せることが可能である。ここで合成エラストマーの好ましい組合せとしては、これらに限定するものではないが、ポリイソブチレンおよびスチレンーブタジエン、ポリイソブチレンおよびポリイソプレン、ポリイソブチレンおよびイソブチレン−イソプレン共重合体(ブチルゴム)ならびにポリイソブチレン、スチレン−ブタジエン共重合体およびイソブチレンイソプレン共重合体の組合せ、そして上記の個々の合成ポリマーの全てをポリビニルアセテート、ビニルアセテート−ビニルラウレート共重合体のそれぞれおよびこれらの混合物、と混合したものが挙げられる。
典型的には、ガムベースは、少なくとも1種のエラストマーをガムベースの3〜80質量%の範囲の量、好ましくはガムベースの4〜60質量%の範囲の量、および更により好ましくはガムベースの5〜40質量%の範囲の量、例えばガムベースの8〜20質量%の範囲の量で含む。
ガムベースは、所望の咀嚼特性を得るのに寄与してガムベースのエラストマーの可塑剤として作用する1種以上のレジンを含むことができる。本明細書の文脈において、有用なレジンとしては、これらに限定するものではないが、天然ロジンエステル(しばしばエステルガムといわれる)が挙げられ、例としては、部分水素化ロジンのグリセロールエステル、重合ロジンのグリセロールエステル、部分二量化ロジンのグリセロールエステル、タリー油ロジンのグリセロールエステル、部分水素化ロジンのペンタエリスリトールエステル、ロジンのメチルエステル、ロジンの部分水素化メチルエステルおよびロジンのペンタエリスリトールエステル、ポリビニルアセテート,例えばGPC平均分子量が2,000〜90,000の範囲、例えば3,000〜80,000の範囲、例えば30,000〜50,000の範囲であるもの(ここでより高分子量のポリビニルアセテートは典型的にはバブルガムベースに用いる)が挙げられる。他の有用なレジン化合物としては、合成レジン,例えばアルファ−ピネン、ベータ−ピネン、および/またはd−リモネンに由来するテルペンレジン、天然テルペンレジン;およびこれらの任意の好適な組合せが挙げられる。レジンの選択は具体的な用途および使用する1種または複数種のエラストマーの種類に大きく左右される。
通常、ガムベースは少なくとも1種のレジンをガムベース10〜90質量%の範囲の量、好ましくはガムベースの20〜80質量%の範囲の量、更により好ましくはガムベースの30〜70質量%の範囲の量、例えばガムベースの40〜60質量%の範囲の量で含む。
ガムベースはワックスを更に含むことができる。ガムベース中にワックスが存在する場合、これはポリマーエラストマー混合物を軟化させ、そしてガムベースの可塑性を改善する。用いるワックスの融点は約60℃未満、好ましくは約45〜55℃であることができる。低融点ワックスはパラフィンワックスであることができる。ワックスはガムベース中に、ガムベースの約6質量%〜約10質量%、および好ましくは約7質量%〜約9.5質量%で存在できる。
低融点ワックスに加え、より高融点のワックスをガムベース中に、ガムベースの約5質量%以下の量で使用できる。このような高融点ワックスとしては、蜜蝋、植物ワックス、カンデリラワックス、カナウバワックス、殆どの石油ワックス等およびこれらの混合物が挙げられる。
上記の成分に加え、ガムベースは、種々の他の成分,例えばエラストマー溶媒、乳化剤、可塑剤、フィラーおよびこれらの混合物からなる群から選択される成分を含有できる。
ガムベースは乳化剤も含有でき、これは任意の非混和性成分を単一安定系中に分散させることを補助する。本発明において有用な乳化剤としては、グリセリルモノステアレート、レシチン、脂肪酸モノグリセリド、ジグリセリド、プロピレングリコールモノステアレート等、およびこれらの混合物が挙げられる。乳化剤は、ガムベースの約2質量%〜約15質量%、およびより具体的には約7質量%〜約1質量%の量で使用できる。
ガムベースは、可塑剤または柔軟剤を含んで種々の所望の質感および稠度特性を与えることができる。これらの成分は低分子量であるため、可塑剤および軟化剤はガムベースの基本構造に浸透してこれを可塑性にしかつ粘性を低減できる。有用な可塑剤および軟化剤としては、ラノリン、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、グリセリルトリアセテート、グリセリルレシチン、グリセリルモノステアレート、プロピレングリコールモノステアレート、アセチル化モノグリセリド、グリセリン等、およびこれらの混合物が挙げられる。ワックス、例えば天然および合成のワックス、水素化植物油、石油ワックス,例えばポリウレタンワックス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、脂肪族ワックス、ソルビタンモノステアレート、タロー、プロピレングリコール、これらの混合物等、もまたガムベースに組み込むことができる。可塑剤および軟化剤は、一般的に、ガムベース中で、ガムベースの約20質量%以下、およびより具体的にはガムベースの約9〜約17質量%の量で用いる。
可塑剤としては、水素化植物油も挙げられ、大豆油および綿実油が挙げられ、これらは単独でも組合せでも使用できる。これらの可塑剤は、ガムベースに良好な質感と柔軟な咀嚼特性を与える。これらの可塑剤および軟化剤は一般的に、ガムベースの約5質量%〜約14質量%の量、およびより具体的には約5質量%〜約13.5質量%の量で使用される。
無水グリセリンもまた軟化剤として使用でき、例えば市販で入手可能なUnited States Pharmacopeia(USP)グレードである。グリセリンは甘い暖かい味を有し、甘味が甘藷糖の約60%であるシロップ状液体である。グリセリンは吸湿性であるため、チューインガム組成物の製造を通じて無水グリセリンを無水条件下で維持してもよい。
ガム組成物の質感を調整するために軟化剤が存在できるが、これは典型的なガム組成物と比べて低い量で存在することができる。例えば、これらは組成物の総質量基準で約0.5〜約10質量%存在でき、またはこれらは組成物中に存在しなくてもよい。活性の界面活性剤が軟化剤として作用するからである。
本発明のガムベースは、有効量の増量剤,例えば鉱物アジュバントを含むこともでき、これはフィラーおよび質感調整剤として働くことができる。有用な鉱物アジュバントとしては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、アルミニウムシリケート、タルク、リン酸三カルシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム等、およびこれらの混合物が挙げられる。これらのフィラーまたはアジュバントは、ガムベース中に種々の量で使用できる。好ましくは、フィラーの量(用いる場合)は、ガムベースの約15質量%〜約40質量%、および望ましくは約20質量%〜約30質量%の量で存在できる。
本発明のある態様において、組成物はガムベースを10〜90質量%の範囲、好ましくは20〜70質量%の範囲、更により好ましくは40〜60質量%の範囲の量で含む。
菓子組成物の少なくとも1種の菓子含有成分は、バルク甘味料、高強度甘味料、香味剤、冷却剤、加温剤、軟化剤、乳化剤、着色剤、結合剤、酸味料、フィラー、酸化防止剤からなる群から選択される。
香味剤は菓子組成物の官能特性に対して重要である。酸は香味剤(特にフルーツ香味剤)の香味の認識を長く延ばすことができる。高強度甘味料の遅い放出(これは菓子組成物中に本発明の1種以上のカプセル化送達システムを用いる場合に得られる)は、香味剤,例えばフルーツ香味剤の香味の知覚を長く延ばすのに特に有用と考えられる。
よって、本発明の好ましい態様において、菓子組成物は香味剤,例えばフルーツ香味剤を含む。
使用できる香味剤としては、当業者に公知の香味剤,例えば天然および人工の香味剤が挙げられる。これらの香味剤は、合成香味油および香味芳香族化合物および/または油、オレオレジンおよび植物、葉、花、果実等に由来する抽出物、ならびにこれらの組合せから選択できる。
限定しない代表的な香味油としては、スペアミント油、シナモン油、冬緑樹の油(サリチル酸メチル)、ペパーミント油、チョウジ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、タイム油、ニオイヒバ油、ナツメグ油、オールスパイス、セージ油、メース、苦扁桃油、およびカッシア油が挙げられる。また、有用な香味剤は、人工、天然および合成のフルーツ香料,例えばバニラ、およびシトラス油,例えばレモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツ、およびフルーツエッセンス,例えばアップル、洋ナシ、ピーチ、グレープ、ストロベリー、ラズベリー、チェリー、プラム、パイナップル、アプリコット等である。これらの香味剤は、液体または固体の形状で使用でき、そして別個にまたは混合物で使用できる。一般的に用いられる香味剤としては、ミント,例えばペパーミント、メントール、スペアミント、人工バニラ、シナモン誘導体、および種々のフルーツ香味剤が挙げられ、別個にまたは混合物で使用する。
他の有用な香味剤としては、アルデヒドおよびエステルが挙げられ,例えばシンナミルアセテート、桂皮アルデヒド、シトラールジエチルアセタール、ジヒドロカルビルアセテート、オイゲニルホルメート、p−メチルアミソール等を使用できる。一般的に、任意の香味剤または食品添加物,例えばChemicals Used in Food Processing,publication 1274,第63〜258頁(the National Academy of Sciencesより)に記載されるようなものを使用できる。この刊行物は参照により本明細書に組み入れる。
アルデヒド香味剤の更なる例としては、限定するものではないが、アセトアルデヒド(アップル)、ベンズアルデヒド(チェリー、アーモンド)、シトラール,すなわちアルファ−シトラール(レモン、ライム)、ネラール,すなわちベータ−シトラール(レモン、ライム)、デカナール(オレンジ、レモン)、エチルバニリン(バニラ、クリーム)、ヘリオトロープ,すなわちピペロナール(バニラ、クリーム)、バニリン(バニラ、クリーム)、アルファ−アミル桂皮アルデヒド(スパイシー、フルーティーな香味)、ブチルアルデヒド(バター、チーズ)、バレルアルデヒド(バター、チーズ)、シトロネラル(調整剤、多種)、デカナール(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−8(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−9(シトラスフルーツ)、アルデヒドC−12(シトラスフルーツ)、2−エチルブチルアルデヒド(ベリーフルーツ)、ヘキセナール,すなわち、トランス−2(ベリーフルーツ)、トリルアルデヒド(チェリー、アーモンド)、ベラトルアルデヒド(バニラ)、2,6−ジメチル−5−ヘプテナール,すなわちメロナール(メロン)、2,6−ジメチルオクタナール(グリーンフルーツ)および2−ドデセナール(シトラス、マンダリン)、チェリー、グレープ、ストロベリー、ショートケーキ、およびこれらの混合物が挙げられる。
幾つかの態様において、香味剤は液体形状および/乾燥形状のいずれでも使用できる。後者の形状で使用する場合、好適な乾燥手段,例えば油のスプレー乾燥を用いることができる。これに代えて、香味剤は、水溶性物質,例えばセルロース、スターチ、糖類、マルトデキストリン、アラビアガム等の上に吸収され、またはカプセル化されることができる。このような乾燥形状を製造するための実際の技術は周知である。
幾つかの態様において、香味剤を当該分野で周知な多くの独特な物理的形状で使用して香味の初期バーストおよび/または香味の長く延ばされた知覚を与えることができる。これらに限定するものではないが、このような物理的形状としては、フリーな形状,例えばスプレー乾燥したもの、粉末化したもの、ビーズ形状、カプセル化形状およびこれらの混合物が挙げられる。
ここで使用する香味剤の量は、最終チューインガム組成物の種類、個別の香味、使用するガムベース、および所望の香味の強さのような要素の好ましい主体の問題である場合がある。よって、最終製品で所望の結果を得るために香味剤の量を変えることができ、そしてこのような変化は過度の実験を必要とせず当業者の能力の範囲内である。チューインガム組成物において、香味剤は一般的に、チューインガム組成物の約0.02質量%〜約5質量%、およびより具体的には約0.1質量%〜約2質量%、および更により具体的には、約0.8質量%〜約1.8質量%の量で存在する。
着色剤は、所望の色を与えるのに有効な量で使用できる。着色剤としては、顔料を挙げることができ、これはガム組成物の約6質量%以下の量で組み込むことができる。例えば、二酸化チタンは、ガム組成物の約2質量%以下、好ましくは約1質量%未満の量で組み込むことができる。着色剤は、食品、薬物および化粧品の用途に好適な天然食物着色剤および天然食物色素を含むこともできる。これらの着色剤は、F.D.&C.色素およびレーキとして公知である。上記の用途のために許容可能な物質は、好ましくは水溶性である。例示的な限定されない例としては、F.D.&C.Blue No.2として公知のインジゴイド色素が挙げられ、これは、5,5−インジゴスズジスルホン酸の二ナトリウム塩である。同様に、F.D.&C.Green No.1として公知の色素は、トリフェニルメタン色素を含み、そして4−[4−(N−エチル−p−スルホニウムベンジルアミノ)ジフェニルメチレン]−[1−(N−エチル−N−p−スルホニウムベンジル)−デルタ−2,5−シクロヘキサジエンイミン]の一ナトリウム塩である。全てのF.D.&C.着色剤およびこれらの対応する化学構造の全列挙は、Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology,3rd Edition,volume 5,第857〜884頁(その文章は参照により本明細書に組み入れる)に見出すことができる。
少なくとも1種の菓子含有成分はバルク甘味料を含むことができる。
バルク甘味料は、モノサッカライド、ジサッカライド、ポリサッカライド、糖アルコール、およびこれらの混合物;ランダム結合グルコースポリマー,例えば商標名POLYDEXTROSE(Pfizer,Inc.,Groton,Connより)で流通するポリマー;イソマルト,例えばイソマルトSTまたはイソマルトGS、マルトデキストリン;水素化スターチ加水分解物;水素化ヘキソース;ならびに水素化ジサッカライドからなる群から選択できる。
例えば、バルク甘味料は、デキストロース、スクロース、ラクトース、水素化スターチ加水分解物、キシリトール、マンニトール、ソルビトール、マルチトール、イソマルト、エリスリトール、ラクチトールおよびマルトデキストリンからなる群から選択できる。
菓子組成物は、通常バルク甘味料を5〜95質量%の範囲の量,例えば10〜80質量%の範囲の量で含む。
菓子組成物は、バルク甘味料を30〜70質量%の範囲の量,例えば40〜55質量%の範囲の量、または30〜50質量%の範囲の量で含むことができる。
前記の少なくとも1種の菓子含有成分に含まれる高強度甘味料は、スクラロース、ネオテーム、NEPH、アスパルテーム、アセサルフェームの塩、アリテーム、サッカリンおよびその塩、シクラミン酸およびその塩、グリシルリジン、ジヒドロカルコン、タウマチン、モネリン、ステビオシド、およびこれらの組合せからなる群から選択できる。
冷却剤に関し、種々の周知の冷却剤を使用できる。例えば、有用な冷却剤は中でも、メントール、キシリトール、メンタン、メントン、メンチルアセテート、メンチルサリチレート、N,2,3−トリメチル−2−イソプロピルブタンアミド(WS−23)、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド(WS−3)、メンチルサクシネート、3,1−メントキシプロパン1,2−ジオールである。これらおよび他の好適な冷却剤は、以下の米国特許(これらの全ては参照によりその全部を本明細書に組み入れる):米国特許第4,230,688号および第4,032,661号(Rowsellら);第4,459,425号(Amanoら);第4,136,163号(Watsonら);および第5,266,592号(Grubら).において更に記載されている。冷却剤は典型的には総菓子組成物の約0.001〜約10質量%の量で存在する。
加温成分は、使用者に加温の知覚信号を与えることが公知な広範囲の化合物から選択できる。これらの化合物は暖かさで認識される知覚を特に口腔内で与え、そしてしばしば香味、甘味料および他の官能成分の認識を向上させる。有用な加温化合物は中でも、バニリルアルコールn−ブチルエーテル(TK−1000)(Takasago Perfumary Company Limited,Tokyo,Japanより供給)、バニリルアルコールn−プロピルエーテル、バニリルアルコールイソプロピルエーテル、バニリルアルコールイソブチルエーテル、バニリルアルコールn−アミノエーテル、バニリルアルコールイソアミルエーテル、バニリルアルコールn−ヘキシルエーテル、バニリルアルコールメチルエーテル、バニリルアルコールエチルエーテル、ジンゲロール、ショーガオール、パラドール、ジンゲロン、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、エタノール、イソプロピルアルコール、イソアミルアルコール、ベンジルアルコール、グリセリン、およびこれらの組合せである。
本発明のある態様において、菓子組成物は中心に具を含む。
菓子組成物は、多くの異なる形状,例えばスティック、コア、タブレット、スラブ、ビーズ、ペレット、テープまたはボールに加工できる。
本発明に係る菓子組成物の質量は、典型的には0.1〜100gの範囲、例えば0.5〜5gの範囲、または0.75〜2.5gの範囲、好ましくは0.8〜2gの範囲、および更により好ましくは1〜1.5gの範囲である。中心に充填がされた菓子組成物の質量は、通常0.5〜5gの範囲、好ましくは1〜4gの範囲、および更により好ましくは2〜3gの範囲である。ビーズ形状の菓子組成物についての典型的な質量は、0.1g〜0.6gの範囲、好ましくは0.2〜0.5gの範囲、および更により好ましくは0.3〜0.4gの範囲である。
本発明に係るチュアブル菓子組成物に関する上述の任意の態様および/または特徴は、本発明の以下の側面に類推して適用されることを理解すべきである。
本発明の別の側面は、本質的に上記のカプセル化送達システムからなる菓子カプセル化送達システムに関する。
本発明の更なる側面は、菓子組成物の製造方法に関し、該方法は、1種以上のカプセル化送達システムと菓子ベースとを混合する工程を含む。このような菓子組成物は、チューインガム、タフィー、キャラメル、グミキャンディまたはゼリーキャンディであることができる。
本発明の更なる側面は、少なくとも1種の高強度甘味料および少なくとも1種の天然レジンを含む粒子状のカプセル化送達システムを製造する方法に関する。カプセル化送達システムは、まずカプセル化送達システムの天然レジンを例えば高剪断ミキサー内で溶融させることによって製造できる。次いで軟化系を溶融ポリマーに添加できる。次いで、得られる混合物に高強度甘味料を添加して、例えば高剪断下で混合する。
次いで、得られる充填ポリマー溶融物を冷却して好適なサイズに、例えばチョップ、微粉砕(pulverizing)、製粉(milling)、または微粉化(grinding)等の手段で形成する。カプセル化送達システムは、菓子組成物中に使用することになるまで低湿度の気密容器内に保存できる。
言い換えれば、該方法は:
a)少なくとも1種の高強度甘味料と少なくとも1種の天然レジンとを混合する工程、
b)工程a)の混合物を粒子に変換することによってカプセル化送達システムを得る工程
を含む。
工程a)は、軟化系および/または少なくとも1種のエラストマー等の成分を少なくとも1種の高強度甘味料および少なくとも1種の天然レジンと混合することを含むこともできる。
工程a)の混合は、好ましくは、少なくとも1種の天然レジンの軟化点またはこれより高温,例えば少なくとも1種の天然レジンの軟化点の0〜10℃上で行なう。
ステップb)は、典型的には、混合物を粒子に変換する前に工程a)の混合物を冷却する工程を含む。冷却は、例えば空気、ガスまたは液体によって行なうことができる。
粒子状のカプセル化送達システムの製造方法は、米国特許第5,789,002号(その内容は全ての目的について参照により本明細書に組み入れる)に記載されるような押出しプロセスおよび/または切断プロセスを更に含むことができる。
カプセル化送達システムを製造する他の方法は、米国特許出願公開第2005/0260266号(その内容は全ての目的について参照により本明細書に組み入れる)に見出すことができる。
本発明に従い、本発明の1つの側面の文脈で記載される態様および特徴は、特記がない限り本発明の他の側面にも当てはまることに留意すべきである。
以下の例は、特定の態様を示すために含まれる。しかし、当業者は、本開示を考慮し、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、開示されている具体的な態様において多くの変更をなすことができ、更に類似または同様の結果を得ることができることを理解すべきである。以下の例は例示のために与えられ、本発明のいかなる限定も意図しない。ここで本発明を以下の限定しない例において更に詳細に説明する。

以下の例に記載する検討は、高強度甘味料、カプセル化物質、軟化系、エラストマーおよび他の含有成分の組合せを含む種々のカプセル化送達システムの試験を目的とした。
更に、種々のカプセル化送達システムおよびカプセル化送達システムの種々の粒子サイズを含む単純なチューインガム組成物を試験することはこれらの検討の目的であった。
例1:カプセル化送達システムの製造
種々のカプセル化送達システムの製造のために、以下の物質を用いた:
Figure 0004733210
カプセル化物質:
・PVAc、低Mw,10,000〜15,000を有するもの
・PVAc、高Mw,50,000〜70,000を有するもの
・Piccolyte(登録商標)C85 デルタ−リモネンのポリテルペンレジン(Sp.82〜88℃)
・Piccolyte(登録商標)C115 デルタ−リモネンのポリテルペンレジン(Sp.112〜118℃)
・Piccolyte(登録商標)C135 デルタ−リモネンのポリテルペンレジン(Sp.133〜138℃)
・Piccolyte(登録商標)A115 アルファ−ピネンのポリテルペンレジン(Sp.112〜118℃)
・Piccolyte(登録商標)HM115 スチレン化ポリテルペンレジン(Sp.112〜118℃)
・Piccolyte(登録商標)S125 ベータ−ピネンのポリテルペンレジン(Sp.122〜128℃)
・重合レジン、重合ガムロジンのグリセロールエステル(Sp.95〜105℃)
・水素化レジン、部分水素化ガムロジンのグリセロールエステル(Sp.77〜81℃)
更に、幾つかのカプセル化送達システムにおいては、ブチルゴムをエラストマーとして用い、タルク粉をアンチケーキング剤として用いた。
以下の3種の高強度甘味料:アセサルフェーム−K,アスパルテームおよびスクラロースをカプセル化送達システムにおいて用いた。
カプセル化送達システムは、まずエラストマーおよびタルク粉をZ−ブレードミキサーに90〜120℃で添加することによって製造した。続いて、ポリテルペンレジン(Piccolyte(登録商標))をゆっくり加えて、エラストマーを全体的に確実に混合した。これに続いて、軟化系をミキサーに添加し、最後に高強度甘味料を添加した。混合物を混練ケトルから取出し、ロールし、小片まで多数に分割(scoring divided)した。混合物を微粉化(grind)まで室温で貯蔵した。
微粉化前に、小片を二酸化炭素で少なくとも2時間冷却した。
造粒器内で小片を3mm篩に通した。微粉化プロセスの間、少量のドライアイスを添加した。二酸化炭素を添加して微粉化プロセスの間に該片が熱くなって粘着性となるのを防止した。
以下の表1.1〜1.5は、種々のカプセル化送達システム中の高強度甘味料、カプセル化物質、軟化系、エラストマーおよび他の含有成分の組合せを示す。
Figure 0004733210
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例2:チューインガム組成物の製造
微粉化したアセサルフェーム−Kを有する標準組成物を含む、上記のカプセル化送達システムを含む種々のチューインガム組成物を製造した。種々の組合せの高強度甘味料、カプセル化物質および軟化系に加えて、種々の粒子サイズのカプセル化送達システムを試験した。
全てのチューインガム組成物はガムベース、ソルビトール(バルク甘味料)、マルチトールシロップ、食物酸、レモン香料、およびカプセル化高強度甘味料送達システムまたは微粉化した高強度甘味料を含んでいた。
Figure 0004733210
標準組成物(対照)、すなわちバッチ257、349および422において、アセサルフェーム−Kを非カプセル化微粉化高強度甘味料として添加した。一方、試験組成物中の高強度甘味料をカプセル化微粉化高強度甘味料、すなわちカプセル化送達システムとして添加した。チューインガム組成物中の高強度甘味料の理論量は、0.7%(W/W)であった。本明細書の文脈において、理論値の0.7%(W/W)は、高強度甘味料の全パーセントが2.33%(W/W)であることを意味する。カプセル化における酸の量が30%(W/W)であるからである。
チューインガム組成物は以下のように製造した。チューインガム成分は混練ケトル(ミキサー)中で強く水平方向に置いたZ型アームで混合し、これにより原料を加工して均一なチューインガム品を生成する。
混練ケトルを温度約45℃まで加熱した。ガムベースおよびバルク甘味料を約6〜7分間混合した。続いて、マルチトールシロップを添加して混合し、そしてその後食物酸、レモン香料およびカプセル化送達システムを添加した。混合物を15分間混練した。
混練が完了した後、チューインガム組成物を取出した。冷却後、ロールし、そしてチューインガムセンター(コア)とすることによりチューインガムを形成した。
以下の表2.2〜2.11は、高強度甘味料、カプセル化送達システムの粒子サイズ、および種々のチューインガム組成物を用いたカプセル化送達システムのバッチ番号(上記表1.1〜1.5のバッチ番号に対応する)の組合せを示す。
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例3:放出実験および分析
3.1 HPLC分析
上記チューインガムをin vivoでの甘味料の放出について試験した。2人の健康な非喫煙の試験者が、1種のチューインガム組成物を0,3,6,10および15分間咀嚼した。試験者は咀嚼前の10分間および咀嚼中に飲食を許可されなかった。試験者は1秒間に1回咀嚼するよう指示され、咀嚼試験中の彼らの廃棄用に時計を持った。チューインガム中の高強度甘味料の残量をHPLCを用いることにより定量的に分析した。高強度甘味料放出パーセントを算出した。
3.2 官能評価(時間強度試験)
時間−強度,試験手順:
目的:時間−強度試験の目的は、生成物を甘味に関して詳細に説明することである。甘味の強度は、半連続的(すなわち、典型的には15〜25秒間間隔)に評価する。
パネルトレーニングおよび較正:パネルトレーニングは、スケールの各終点からアンカーポイント10%の15cmユニポーラー非構造スケールを用いた選択した寄与に関する強度トレーニングを含む。対照に関し、好ましくは、甘味に関して顕著な特徴(最大または最小のいずれか)を有するガムを適用してパネルが甘味強度を把握/理解するのを補助した。所定の場合、他の物質(例えば化学物質の溶液または食材)を適用できる。強度の議論を行い、査定人は好ましくは合意に至る。設定の背後の目的はパネルには知らされない。
試験設定:
パネルリーダーはきちんと適合する試験を設定する。
官能プロファイルの試験プロトコル
官能プロファイルは典型的には、8〜12人の外部のトレーニングされた査定人を使って行なう。試験はブース内で昼光電球およびデータ取得ツールとしてのWindows バージョン2.10A用のFizz(登録商標)を備えたコンピュータ(copyright(C)1994〜2005 BIOSYSTEMES),Franceで行なう。
チューインガムの1片を1度に試験し、そして3つの数字のコードでマークした試料をバランスされた順番で供した。試料を半連続的(典型的には15〜25秒間隔)に甘味強度について評価する。強度スケールは15cmユニポーラー非構造スケールである。
官能の疲労に影響を有するガム強度に応じて、2試料の間には3分間の中断があり、そして2または3試料の後には約10分間の中断がある。査定人はこれらのパレットを各試料の間に無味のビスケット、キュウリ、薄いハイビスカスティ、室温希釈ココアミルクおよび水で取り除く。
試料を10〜30分間試験し、全試料を再現する。同じパネルが典型的には全ての再現を評価する。
分析
査定人の能力が許容された場合、結果を更なる分析に供する。8〜10未満の試料を含む試験においては、分析はDuncan5%レベルを用いてANOVAに基づき、生成物を識別する。有意性の平均の結果およびレベルをグラフおよび表で示す。8〜10を超える試料を含む試験においては、試料間の差異および類似性のより明確な概観を得るためにANOVAを多変量解析で補う。
例4:軟化剤系の効果
この例では、軟化系をカプセル化酸送達システムに組み込み、特に最終チューインガムのより良好な口の感触を与えた。
表4.1および図3は、種々の軟化システムの効果を示す。
全てのカプセル化は、Piccolyte(登録商標)C115および10%(W/W)エラストマーで行なった。
Figure 0004733210
表4.1および図3で開示するように、アセサルファーム−Kの放出は軟化系に左右される。咀嚼10分後、試料番号259および260(カプセル化送達システムバッチ番号235および236)は、甘味料の約50%を放出したが、一方、モノ−ジグリセリドが存在したときの甘味料の放出は、咀嚼10分後に約80%であった。
例5:ポリテルペンレジンの単独およびPVAcとの組合せでの効果
種々の分子量のポリテルペンレジンを単独またはPVAcとの組合せで、5〜10%のワックスB(軟化系)、および試料の幾つかについてはブチルゴムの存在下で試験した。
Figure 0004733210
表5.1および図4に開示するように、アセサルフェーム−Kの放出は、特にPVAcとPiccolyte(登録商標)C85またはPiccolyte(登録商標)C115との組合せについて、エラストマーを伴うまたは伴わない特定の軟化系で、10分および15分後に遅延する。
例6:官能評価、時間強度試験
チューインガム349,410および415の官能評価の結果を表6.1および図5に示す。チューインガム410は、高分子量および低分子量のPVAcならびにワックスとの組合せでカプセル化された高強度甘味料を含む送達システム番号398を含む。チューインガム415は、ポリテルペンレジン、高分子量および低分子量の両者のPVAcならびにワックスとの組合せでカプセル化された高強度甘味料を含む送達システム403を含む。
Figure 0004733210
例7:官能評価、時間強度試験
チューインガム422,424および425の官能評価の結果を表7.1および図6で示す。チューインガム424は、高分子量および低分子量のPVAc、ワックスならびにエラストマーとの組合せでカプセル化された高強度甘味料を含む送達システム番号347を含む。チューインガム425は、ポリテルペンレジン、高分子量および低分子量の両者のPVAcならびにワックスとの組合せでカプセル化された高強度甘味料を含む送達システム番号403を含む。
Figure 0004733210
例8:官能評価、時間強度試験
チューインガム349,358および381の官能評価の結果を表8.1および図7で示す。チューインガム358は、ポリテルペン、ワックスおよびエラストマーとの組合せでカプセル化された高強度甘味料を含む送達システム番号242を含む。チューインガム381は、ポリテルペンレジン、高分子量PVAc、ワックスおよびエラストマーとの組合せでカプセル化された高強度甘味料を含む送達システム番号373を含む。
Figure 0004733210

Claims (31)

  1. 菓子ベース、
    少なくとも1種の菓子含有成分、ならびに
    少なくとも1種の高強度甘味料、少なくとも1種のポリビニルアセテートおよび少なくとも1種の天然レジンを含む1種以上のカプセル化送達システム
    を含み、
    該1種以上のカプセル化送達システムが天然レジンを総量5〜40質量%の範囲で含み、
    該1種以上のカプセル化送達システムがポリビニルアセテートを15〜85質量%の範囲で含み、かつ
    該1種以上のカプセル化送達システムが粒子状システムである、
    調整された放出を伴うチュアブル菓子組成物。
  2. 1種以上のカプセル化送達システムに含まれる少なくとも1種の天然レジンが、少なくとも1種のポリテルペンレジンを含む、請求項1に記載の菓子組成物。
  3. 前記少なくとも1種のポリテルペンレジンが、重合モノテルペン、重合環状モノテルペン、重合リモネン、重合アルファ−ピネン、重合ベータ−ピネンおよびスチレン化ポリテルペンレジンからなる群から選択される、請求項に記載の菓子組成物。
  4. 1種以上のカプセル化送達システムが、ポリテルペンレジンの2種以上の組合せを含む、請求項またはに記載の菓子組成物。
  5. 1種以上のカプセル化送達システムに含まれる少なくとも1種の天然レジンが、少なくとも1種の水素化レジンを含む、請求項1〜のいずれかに記載の菓子組成物。
  6. 1種以上のカプセル化送達システムに含まれる少なくとも1種の天然レジンが、少なくとも1種の重合レジンを含む、請求項1〜のいずれかに記載の菓子組成物。
  7. 少なくとも1種のポリビニルアセテートのモル質量(Mw)が5,000〜40,000g/molの範囲である、請求項1〜のいずれかに記載の菓子組成物。
  8. 少なくとも1種のポリビニルアセテートのモル質量(Mw)が7,500〜20,000g/molの範囲である、請求項に記載の菓子組成物。
  9. 少なくとも1種のポリビニルアセテートのモル質量(Mw)が10,000〜15,000g/molの範囲である、請求項に記載の菓子組成物。
  10. 少なくとも1種のポリビニルアセテートのモル質量(Mw)が40,000〜100,000g/molの範囲である、請求項1〜のいずれかに記載の菓子組成物。
  11. 少なくとも1種のポリビニルアセテートのモル質量(Mw)が45,000〜85,000g/molの範囲である、請求項10に記載の菓子組成物。
  12. 少なくとも1種のポリビニルアセテートのモル質量(Mw)が50,000〜70,000g/molの範囲である、請求項11に記載の菓子組成物。
  13. 1種以上のカプセル化送達システムが、モル質量(Mw)が5,000〜40,000g/molの範囲である第1のポリビニルアセテート、および、モル質量(Mw)が40,000〜100,000g/molの範囲である第2のポリビニルアセテートを含む、請求項1〜12のいずれかに記載の菓子組成物。
  14. 少なくとも1種の高強度甘味料が、スクラロース、ネオテーム、NEPH、アスパルテーム、アセサルフェームの塩(アセサルフェーム−K)、アリテーム、サッカリンおよびその塩、シクラミン酸およびその塩、グリシルリジン、ジヒドロカルコン、タウマチン、モネリン、ステビオシド、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜13のいずれかに記載の菓子組成物。
  15. 少なくとも1種の高強度甘味料の平均粒子サイズが、0.1〜100μmの範囲である、請求項1〜14のいずれかに記載の菓子組成物。
  16. 少なくとも1種の高強度甘味料の平均粒子サイズが、1〜50μmの範囲である、請求項15に記載の菓子組成物。
  17. 1種以上のカプセル化送達システムが含む少なくとも1種の高強度甘味料の量が、0.1〜50質量%の範囲である、請求項1〜16のいずれかに記載の菓子組成物。
  18. 1種以上のカプセル化送達システムが含む少なくとも1種の高強度甘味料の量が、10〜45質量%の範囲である、請求項17に記載の菓子組成物。
  19. 1種以上のカプセル化送達システムが含む少なくとも1種の高強度甘味料の量が、20〜40質量%の範囲である、請求項18に記載の菓子組成物。
  20. 1種以上のカプセル化送達システムが少なくとも1種の質感調整剤を更に含む、請求項1〜19のいずれかに記載の菓子組成物。
  21. 質感調整剤がエラストマーを含む、請求項20に記載の菓子組成物。
  22. 1種以上のカプセル化送達システムが少なくとも1種のエラストマーを5〜20質量%の範囲で含む、請求項21に記載の菓子組成物。
  23. 1種以上のカプセル化送達システムが少なくとも1種のエラストマーを5〜10質量%の範囲で含む、請求項22に記載の菓子組成物。
  24. エラストマーが、ブチルゴム、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体、ポリイソプレン、ポリエチレン、ビニルアセテート−ビニルラウレート共重合体、およびこれらの組合せからなる群から選択される、請求項2123のいずれかに記載の菓子組成物。
  25. 質感調整剤が軟化系を含む、請求項2024のいずれかに記載の菓子組成物。
  26. 軟化系が、1種以上のカプセル化送達システムの3〜10質量%の量で存在する、請求項25に記載の菓子組成物。
  27. 1種以上のカプセル化送達システムが、質感調整剤を1〜25質量%の範囲の量で含む、請求項20に記載の菓子組成物。
  28. 1種以上のカプセル化送達システムが、質感調整剤を5〜15質量%の範囲の量で含む、請求項27に記載の菓子組成物。
  29. 該1種以上のカプセル化送達システムの粒子サイズが100〜2000μmの範囲である、請求項1〜28のいずれかに記載の菓子組成物。
  30. 少なくとも1種の高強度甘味料、少なくとも1種のポリビニルアセテートおよび少なくとも1種の天然レジンを含む菓子のカプセル化送達システムであって、
    該カプセル化送達システムが天然レジンを総量5〜40質量%の範囲で含み、
    該カプセル化送達システムがポリビニルアセテートを15〜85質量%の範囲で含み、かつ
    該カプセル化送達システムが粒子状システムである、
    菓子カプセル化送達システム。
  31. カプセル化送達システムが請求項2〜29のいずれかに記載のものである、請求項30に記載の菓子カプセル化送達システム。
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