JP6632212B2 - 作業計画システム及び意思決定支援システム - Google Patents

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Description

本発明は、作業計画システム及び意思決定支援システムに関する。
原子力発電プラントの過酷事故(シビアアクシデント)のような災害が発生した場合、関係各所に災害対策室が設けられ、対策が講じられる。災害が発生した場合、意思決定支援システムを使って対策の意思決定が支援される場合がある。意思決定支援システムの一例が特許文献1及び特許文献2に開示されている。災害発生時に情報を送信する画像処理装置の一例が特許文献3に開示されている。
特開2013−088829号公報 特開平10−334078号公報 特開2008−172406号公報
災害が発生した場合、対策のために作業者による作業が実施される。作業が効率良く実施されないと被害が拡大する可能性がある。
本発明の態様は、災害発生時のような緊急時において、作業者を適切に配置して効率良い作業をプランニングできる作業計画システムを提供することを目的とする。また、本発明の態様は、プランニングされた作業者に関するデータを使って意思決定を効果的に支援できる意思決定支援システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、プラントに対して実施される作業の内容を示す作業データを取得する作業データ取得部と、前記作業に対する技量を含み、前記作業を実施可能な複数の作業者それぞれの特性データを取得する特性データ取得部と、前記作業データと前記特性データとに基づいて、特定の作業に割り当てる前記作業者を選出するリソース管理部と、選出された前記作業者を示す作業者データを前記特性データに対応付けて表示する表示装置と、を備える作業計画システムが提供される。
本発明の第1の態様によれば、作業データと特性データとに基づいて、特定の作業に割り当てる作業者を選出するので、適材適所に作業者が割り当てられる。特性データは、作業者の技量を示す技量データを含むので、作業の内容に応じて最適な作業者を割り当てることができる。また、表示装置は、選出された作業者を示す作業者データを、特性データに対応付けて表示する。これにより、どのような技量を有する作業者が割り当てられたのかを表示装置を介して認識することができる。そのため、表示装置の表示結果に基づいて、作業者を適切に配置して効率良い作業をプランニングすることができる。
本発明の第1の態様において、前記表示装置は、前記作業者データを前記作業データに対応付けて表示してもよい。
これにより、どのような技量を有する作業者がどの作業を実施しているのかを表示装置を介して認識することができる。そのため、表示装置の表示結果に基づいて、適切なプランニングをすることができる。
本発明の第1の態様において、前記リソース管理部は、特定の前記作業が目標時刻までに終了するように、前記作業者を選出してもよい。
これにより、作業者の技量及びその技量を有する作業者の数などが考慮された状態で、迅速な作業の実施が実現される。
本発明の第1の態様において、前記プラントは、原子力発電プラントを含み、前記特性データは、前記作業者の積算線量を示す線量データを含んでもよい。
これにより、積算線量が少ない作業者及び積算線量が多い作業者のそれぞれを考慮して、作業者を適切に割り当てることができる。
本発明の第1の態様において、前記作業者の位置を示す位置データを取得する位置データ取得部を備え、前記表示装置は、前記位置データを表示してもよい。
これにより、どの作業者がどの位置にいるのかを表示装置を介して認識することができる。そのため、表示装置の表示結果に基づいて、作業者を適切に配置して効率良い作業をプランニングすることができる。
本発明の第1の態様において、前記作業者の作業時間を示す作業時間データを取得する作業時間データ取得部を備え、前記表示装置は、前記作業時間データを表示してもよい。
これにより、作業時間が少ない作業者及び作業時間が多い作業者のそれぞれを考慮して、作業者を適切に割り当てることができる。
本発明の第1の態様において、前記作業者が実施した作業の内容を示す作業履歴データを取得する作業履歴データ取得部を備え、前記表示装置は、前記作業履歴データを表示してもよい。
これにより、作業者が経験した作業の内容を表示装置を介して認識することができる。そのため、表示装置の表示結果に基づいて、適切なプランニングをすることができる。
本発明の第2の態様に従えば、緊急時における対応策の意思決定を支援する意思決定支援システムであって、第1の態様の作業計画システムと、ネットワークを介して前記緊急時に必要な緊急時データを共有する情報管理部と、を備え、前記緊急時データは、前記特性データに対応付けられた前記作業者データを含む、意思決定支援システムが提供される。
本発明の第2の態様によれば、作業者データを含む緊急時データが関係各所で共有されるため、その緊急時データを使って意思決定を効果的に支援することができる。
本発明の態様によれば、災害発生時のような緊急時において、作業者を適切に配置して効率良い作業をプランニングできる作業計画システムが提供される。また、本発明の態様によれば、プランニングされた作業者に関するデータを使って意思決定を効果的に支援できる意思決定支援システムが提供される。
図1は、第1実施形態に係るプラントの一例を模式的に示す図である。 図2は、第1実施形態に係る携帯端末の一例を示す図である。 図3は、第1実施形態に係る携帯端末の一例を示す図である。 図4は、第1実施形態に係る表示装置の一例を示す図である。 図5は、第1実施形態に係る作業現場の一例を示す図である。 図6は、第1実施形態に係る管理システムの一例を示す機能ブロック図である。 図7は、第1実施形態に係る作業計画方法の一例を示すフローチャートである。 図8は、第1実施形態に係る表示装置の一例を示す図である。 図9は、第1実施形態に係る表示装置の一例を示す図である。 図10は、第1実施形態に係る表示装置の一例を示す図である。 図11は、第1実施形態に係る表示装置の一例を示す図である。 図12は、第2実施形態に係る意思決定支援システムの一例を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する各実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るプラント1の一例を模式的に示す図である。本実施形態において、プラント1は、原子力を使って発電する原子力発電プラントである。プラント1は、原子炉を含む原子炉系と、蒸気タービン及び発電機を含むタービン系とを有する。原子炉は、炉心冷却材及び中性子減速材として軽水を使用する軽水炉である。原子炉系は、1次冷却水が循環する1次冷却系を含む。タービン系は、2次冷却水が循環する2次冷却系を含む。原子炉系(1次冷却系)とタービン系(2次冷却系)とは、蒸気発生器で分離される。原子炉系は、高温高圧な1次冷却水(熱水)を生成し、その熱水を蒸気発生器に供給して、蒸気発生器において1次冷却水(熱水)と2次冷却水との熱交換を行うことにより2次冷却水の蒸気を生成する加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)を含む。本実施形態において、原子力発電プラントは、加圧水型原子力発電プラントである。
原子炉系は、1次冷却水を加圧してその1次冷却水の沸点を上昇させた状態で、原子核反応により生じた熱エネルギーで1次冷却水を加熱する。原子炉系は、加圧された加圧水を加熱して高温高圧な熱水を生成し、その熱水を蒸気発生器に供給する。原子炉系において、1次冷却水は沸騰しないように加熱される。タービン系は、1次冷却水(熱水)との熱交換により2次冷却水を高温高圧な蒸気に変換する。その蒸気により、蒸気タービンが作動する。蒸気タービンの作動により、発電機が作動して発電する。
プラント1の敷地内に複数の構造物2が配置される。構造物2は、原子炉系及びタービン系が配置される第1構造物(建屋)2Aと、プラント1を管理する管理システム1000の少なくとも一部が配置される第2構造物(管理棟)2Bと、を含む。
原子炉系及びタービン系は、既設機器3を複数有する。既設機器3は、既設ポンプ3A及び既設電源3Bを含む。既設電源3Bは、内部電源、外部電源、非常用電源(非常用発電機)、及び蓄電池電源を含む。既設機器3は、供給される電力によって作動する電気機器を含む。電気機器は、例えば既設ポンプ3Aを含む。
管理システム1000は、プラント1を管理する。管理システム1000は、コンピュータシステム4及び表示装置5を含む。コンピュータシステム4及び表示装置5は、第2構造物2Bに配置される。
プラント1に、可搬機器6が設けられる。可搬機器6は、車両7に支持される。可搬機器6は、車両7によって搬送される。本実施形態において、可搬機器6は、可搬ポンプ6A及び可搬電源6Bを含む。車両7は、可搬ポンプ6Aを搬送する車両7Aと、可搬電源6Bを搬送する車両7Bとを含む。
以下の説明においては、可搬機器6及び車両7を合わせて適宜、機器車8、と称し、可搬ポンプ6A及び車両7Aを合わせて適宜、ポンプ車8A、と称し、可搬電源6B及び車両7Bを合わせて適宜、電源車8B、と称する。機器車8は、ポンプ車8A及び電源車8Bを含む。
既設機器3に異常が生じた場合、その既設機器3が可搬機器6で代替される。既設機器3が正常時において、可搬機器6(機器車8)は、プラント1の待機位置PJ1に配置(保管)される。既設機器3に異常が生じた場合、可搬機器6は、待機位置PJ1から代替のための所定位置PJ2まで搬送され、既設機器3の代わりに作動する。
プラント1において、複数の作業者が稼働する。作業者は、携帯端末9を所持する。携帯端末9は、タブレット端末を含む。携帯端末9は、プロセッサと、メモリと、表示部と、タッチパネルを含む操作部と、スピーカーを含む音声出力部と、マイクを含む音声入力部と、カメラと、データを有線若しくは無線で送受信可能な通信部と、を有する。
図2は、本実施形態に係る携帯端末9の一例を示す図である。図2に示すように、作業者は、携帯端末9のカメラを使って、プラント1の様々な位置(場所)の画像又は映像(動画)を取得可能である。また、作業者は、携帯端末9の音声入力部(マイク)を使って、プラント1の様々な場所の音声を取得可能である。作業者は、プラント1の敷地に設けられている走路(道路)の画像を取得可能である。作業者は、構造物2の内部の画像を取得可能である。携帯端末9で取得されたプラント1の画像は、管理システム1000に無線で送信される。
図3は、本実施形態に係る携帯端末9の一例を示す図である。図3に示すように、機器車8(車両7)は、作業者に操作(運転)される。作業者は、携帯端末9の表示部を見ながら機器車8を運転することができる。管理システム1000から携帯端末9に送信されたデータが携帯端末9の表示部に表示される。作業者は、携帯端末9の表示部に表示されたデータを見ながら運転することができる。また、作業者は、携帯端末9のナビゲーション機能を使って運転することができる。携帯端末9のナビゲーション機能は、音声によるナビゲーション及び画像によるナビゲーションを含む。
図4は、本実施形態に係る管理システム1000の表示装置5の一例を示す図である。本実施形態において、表示装置5は、タッチパネルを含む。作業者は、表示装置5の表示部をタッチして、表示装置5に表示された画面を操作することができる。作業者は、表示装置5の表示部をタッチして、入力信号(操作信号)を入力することができる。
本実施形態において、表示装置5は、組み合わされた複数のタッチパネルを含む。本実施形態においては、ワイド式のタッチパネルが縦に2つ配置され、横に3つ配置される。すなわち、本実施形態において、表示装置5は、組み合わされた6つのタッチパネルを含む。表示装置5は、6面のディスプレイと、6面に亘る大型一式のタッチセンサと、を含む。
表示装置5は、メイン画面5Aとサブ画面5Bとを表示可能である。メイン画面5Aを表示するメイン画面領域には、複数のメイン画面5Aを表示することができる。サブ画面5Bは、メイン画面5Aの下方に配置される。メイン画面5Aは、表示装置5に入力された表示データを、画像、数値、及び文字の少なくとも一つを用いて表示可能である。図4に示す例では、メイン画面5Aに、プラント1の冷却系統及び電源系統を示す表示データが表示されている。サブ画面5Bは、複数設けられる。サブ画面5Bのそれぞれは、表示装置5に入力された表示データを、画像、数値、及び文字の少なくとも一つを用いて表示可能である。複数のサブ画面5Bのうち、特定のサブ画面5Bが作業者にタッチされると、メイン画面5Aに表示されている表示データと特定のサブ画面5Bの表示データとが切り替わる。メイン画面5Aに、タッチされた特定のサブ画面5Bの表示データが表示される。また、選択された任意のメイン画面5Aとサブ画面5Bとを切り替えることもできる。
表示装置5は、複数のサブ画面5Bのうち、特定のサブ画面5Bを強調表示することができる。例えば、表示データの優先度(重要度)が3段階に設定される。優先度が最も高い第1優先度表示データを表示するサブ画面5B(5Bb)は、ポップアッププ又は動きを有する表示により強調される。第1優先度表示データに次いで優先度が高い第2優先度表示データを表示するサブ画面5B(5Ba)は、色付けされた枠が周囲に表示されることによって強調される。なお、サブ画面5B(5Ba)は、点滅表示される枠が周囲に表示されることによって強調されてもよい。優先度が最も低い第3優先度表示データを表示するサブ画面5Bは、強調されない。
表示装置5は、音声データを出力する音声出力装置5Sを有する。音声出力装置5Sは、スピーカーを含む。表示装置5は、音声出力装置5Sを使って、音を発生可能である。
図5は、本実施形態に係るプラント1における作業現場の一例を示す図である。図5に示すように、作業者は、作業者の位置を示す位置データを検出する位置検出装置22と、作業者の積算線量を示す線量データを検出する線量計24とを所持する。
位置検出装置22は、作業者の位置を検出し、作業者の位置を示す位置データを出力する。本実施形態において、位置検出装置22は、GPS(Global Positioning System)を含む。作業者は、GPS受信機を所持する。位置検出装置22は、作業者に所持されるGPS受信機を含む。位置検出装置22により、グローバル座標系における作業者の位置が検出される。
線量計24は、作業者の積算線量を検出し、作業者の積算線量を示す線量データを出力する。
また、プラント1に、作業者の位置を検出する位置検出装置25が配置される。位置検出装置25は、例えば無線タグシステム(ICタグシステム)のリーダライタを含む。位置検出装置25の位置は固定されている。位置検出装置25は、プラント1の複数の位置のそれぞれに配置される。位置検出装置25は、作業者が所持する無線タグを検出する。無線タグは、作業者の識別データを含む。位置検出装置25は、作業者が所持する無線タグを検出することにより、位置検出装置25が配置されている位置に存在する作業者、及び位置検出装置25が配置されている位置を作業者が通過した時刻を検出することができる。
次に、本実施形態に係る管理システム1000の一例について説明する。図6は、本実施形態に係る管理システム1000の一例を示す機能ブロック図である。図6に示すように、管理システム1000は、コンピュータシステム4と、表示装置5とを備えている。
本実施形態において、管理システム1000は、プラント1における作業を計画する作業計画システム10を含む。また、管理システム1000は、災害発生時のような緊急時において、様々な事象に対する対策の意思決定を支援する意思決定支援システム100を含む。
作業計画システム10は、災害が発生した場合、その災害の対策のための作業を実施する作業者をプランニングする。作業計画システム10は、作業に割り当てる作業者を選出し、作業者を適切に配置して、効率良い作業をプランニングする。
災害が発生した場合、プラント1に対して実施される作業の内容が決定される。作業計画システム10は、作業に対する技量を示す技量データを含みその作業を実施可能な作業者の特性データ(パーソナルデータ)を取得する。作業計画システム10は、実施される作業の内容を示す作業データと、作業者の特性データとに基づいて、特定の作業に割り当てる作業者を選出する。本実施形態において、表示装置5は、選出された作業者を示す作業者データを特性データに対応付けて表示する。
管理者は、表示装置5を介して、作業を実施する作業者の技量を含む特性データを認識することができる。これにより、作業のプランニングが適切に実施される。
管理システム1000のコンピュータシステム4は、インターフェース部11と、情報管理部12と、リソース管理部13と、記憶部15と、シミュレーション部17と、画像処理部18と、を有する。
管理システム1000は、コンピュータシステム4と接続されるデータベース部19と、コンピュータシステム4と接続される入力装置20と、コンピュータシステム4と接続される表示装置5と、通信装置21を介してコンピュータシステム4と接続される携帯端末9と、通信装置21を介してコンピュータシステム4と接続される位置検出装置22と、通信装置21を介してコンピュータシステム4と接続される監視カメラ23と、コンピュータシステム4と接続される線量計24と、コンピュータシステム4と接続される位置検出装置25と、を備えている。通信装置21は、無線通信装置でもよいし、有線通信装置でもよい。
入力装置20は、キーボード、マウス、マイク、及びカメラの少なくとも一つを含み、作業者に操作されることにより入力信号(操作信号)を生成する。入力装置20は、複数あってもよい。なお、表示装置5がタッチパネルを含む場合、入力装置20は、表示装置5の表示部を含む。入力装置20が操作されることにより生成された入力信号は、インターフェース部11に供給される。
位置検出装置22は、作業者の位置を検出し、作業者の位置を示す位置データを出力する。位置検出装置22は、GPS(Global Positioning System)を含む。位置検出装置22によって検出された作業者の位置を示す位置データは、通信装置21を介して、インターフェース部11に供給される。なお、位置検出装置22によって検出された位置データは、一時的に保存され、有線接続されたインターフェース部11に供給されてもよい。
位置検出装置25は、作業者の位置を検出し、作業者の位置を示す位置データを出力する。位置検出装置25は、無線タグシステムのリーダライタを含む。位置検出装置25によって検出された作業者の位置を示す位置データは、インターフェース部11に供給される。
線量計24は、作業者の積算線量を検出し、作業者の積算線量を示す線量データを出力する。線量計24によって検出された作業者の積算線量を示す線量データは、インターフェース部11に供給される。
監視カメラ23は、プラント1の複数の位置に設置されている。監視カメラ23で取得された画像データは、通信装置21を介して、インターフェース部11に供給される。
なお、携帯端末9とコンピュータシステム4とは、無線で接続されてもよいし、有線で接続されてもよい。携帯端末9とコンピュータシステム4とが有線で接続された状態で、データ通信が実行されてもよい。位置検出装置22とコンピュータシステム4とは、無線で接続されてもよいし、有線で接続されてもよい。位置検出装置22とコンピュータシステム4とが有線で接続された状態で、データ通信が実行されてもよい。監視カメラ23とコンピュータシステム4とは、有線で接続されてもよい。線量計24と携帯端末9とコンピュータシステム4とが、無線で接続されてもよいし、有線で接続されてもよい。
インターフェース部11は、コンピュータシステム4の外部機器から供給されるデータを取得するデータ取得部として機能する。また、インターフェース部11は、コンピュータシステム4から外部機器にデータを供給するデータ供給部として機能する。
インターフェース部11は、プラント1に対して実施される作業の内容を示す作業データを取得可能である。作業データは、例えば入力装置20からインターフェース部11に供給される。例えば管理者が、実施すべき作業データを決定する。管理者は、入力装置20を操作して、作業データをインターフェース部11に供給する。
インターフェース部11は、プラント1に対して実施される作業の内容を示す作業データを取得する作業データ取得部として機能する。
インターフェース部11は、作業者の位置を示す位置データを取得可能である。位置データは、位置検出装置22又は位置検出装置25からインターフェース部11に供給される。
インターフェース部11は、作業者の位置を示す位置データを取得する位置データ取得部として機能する。
インターフェース部11は、作業者の作業時間を示す作業時間データを取得可能である。例えば、ある位置検出装置25が作業現場の出入口に配置されている場合、その位置検出装置25は、作業者が作業現場に入る時点、及び作業者が作業現場から出る時点を検出可能である。作業現場における作業者の作業時間は、作業者が作業現場に入る時点から出る時点までの時間と等価である。したがって、インターフェース部11は、位置検出装置25の検出データに基づいて、作業者の作業時間を示す作業時間データを取得可能である。
なお、作業者が作業を開始する時点と終了する時点とのそれぞれで携帯端末9が操作されてもよい。携帯端末9が操作された操作信号は、インターフェース部11に供給される。作業者の作業時間は、作業者が作業を開始するときの操作により携帯端末9から操作信号が出力された時点から作業者が作業を終了するときの操作により携帯端末9から操作信号が出力された時点までの時間と等価である。したがって、インターフェース部11は、携帯端末9から送信される操作信号に基づいて、作業者の作業時間を示す作業時間データを取得可能である。
インターフェース部11は、作業者の作業時間を示す作業時間データを取得する作業時間データ取得部として機能する。
インターフェース部11は、作業者が実施した作業の内容を示す作業履歴データを取得可能である。作業履歴データは、例えば入力装置20からインターフェース部11に供給されてもよいし、携帯端末9からインターフェース部11に供給されてもよい。
インターフェース部11は、作業者が実施した作業の内容を示す作業履歴データを取得する作業履歴データ取得部として機能する。
記憶部15は、作業及び作業者のプランニングに必要なデータを記憶する。記憶部15は、作業に対する技量を含み、作業を実施可能な複数の作業者それぞれの特性データを記憶する。なお、特性データは、データベース部19に記憶されてもよい。
インターフェース部11は、作業者それぞれの特性データを取得可能である。インターフェース部11は、作業に対する技量を含み、作業を実施可能な複数の作業者それぞれの特性データを取得する特性データ取得部として機能する。
リソース管理部13は、インターフェース部11で取得された作業データと特性データとに基づいて、特定の作業に割り当てる作業者を選出する。
画像処理部18は、表示装置5を制御する。画像処理部18は、インターフェース部11から供給されたデータを処理して、表示装置5に表示される画像データを生成する。
インターフェース部11は、緊急時運転パラメータ伝送システム32を介して、プラントシステム31と接続される。また、インターフェース部11は、サブシステム33と接続される。
プラントシステム31は、プラント1のプラントデータを管理する。プラントデータは、原子炉系の運転データを含み、原子炉系に配置されたセンサによって検出される。プラントデータは、例えば、原子炉の温度データ及び原子炉系の1次冷却水の流量データを含む。インターフェース部11は、プラントシステム31からプラントデータを取得可能である。
緊急時運転パラメータ伝送システム32は、プラント1の緊急時の運転パラメータを出力する。インターフェース部11は、緊急時運転パラメータ伝送システム32から緊急時の運転パラメータを取得可能である。
サブシステム33は、プラントデータとは異なる、プラント1の周辺データを管理する。周辺データは、例えば、気象データを含む。インターフェース部11は、サブシステム33から周辺データを取得可能である。
情報管理部12は、プラントデータを加工して、表示装置5に表示させる表示データを生成する。また、情報管理部12は、サブシステム33、入力装置20、及び通信装置21からのデータを加工して、表示装置5に表示させる表示データを生成する。
シミュレーション部17は、プラントデータに基づいてプラント1の経時的変化を予測して、予測されるプラント1の事象を示すシナリオデータ(プラント予測データ)を生成する。
データベース部19は、インターフェース部11で取得された作業データ、作業者データ、及び特性データを記憶する。データベース部19は、プラントシステム31から供給されたプラントデータ、シミュレーション部17で生成されたシナリオデータ、及び情報管理部12で生成された表示データを記憶する。情報管理部12は、データベース部19に記憶されているデータを抽出可能である。また、データベース部19は、サブシステム33、入力装置20、及び通信装置21からのデータを記憶する。
次に、本実施形態に係る作業計画方法の一例について、図7のフローチャートを参照して説明する。
プラント1において過酷事故(シビアアクシデント)のような災害が発生すると、プラント1において種々の事象が発生する。例えば、原子炉の温度が上昇する事象、既設ポンプ3Aが停止する事象、及び既設電源3Bが停止する事象などが発生する。
管理者は、発生した事象に対する対策のためにプラント1に対して実施されるべき作業の内容を示す作業データ40を入力装置20から入力する。インターフェース部11は、作業データ40を取得する(ステップSP1)。なお、作業データ40が記憶部15に記憶されている場合、インターフェース部11は、記憶部15から作業データ40を取得してもよい。
インターフェース部11は、作業を実施可能な複数の作業者それぞれの特性データ42を取得する(ステップSP2)。特性データ42は、作業者のパーソナルデータを含む。特性データ42は、作業に対する技量を示す技量データを含む。
リソース管理部13は、インターフェース部11で取得された作業データ40と特性データ42とに基づいて、特定の作業に割り当てる作業者を選出する(ステップSP3)。リソース管理部13は、特定の作業が目標時刻までに終了するように、作業者を選出する。
表示装置5は、選出された作業者を示す作業者データ41を特性データ42に対応付けて表示する(ステップSP4)。
図8は、本実施形態に係る表示装置5の一例を示す図である。図8に示すように、表示装置5は、作業者を示す作業者データ41を、アイコンを使って表示する。
図8に示すように、表示装置5は、選出された作業者を示す作業者データ41を、特性データ(パーソナルデータ)42に対応付けて表示する。また、表示装置5は、作業者データ41を、作業の内容を示す作業データ40に対応付けて表示する。
また、表示装置5は、作業者の位置を示す位置データ43を表示する。図8に示す例では、構造物2のフロア(1F、2F、3F)及び作業現場の区画が表示される。作業者が存在する位置に、作業者データ41を示すアイコンが表示される。これにより、作業者の位置が認識される。
図9は、本実施形態に係る表示装置5の一例を示す図である。図9に示すように、表示装置5の表示部において、作業者データ41を示すアイコンがタッチされると、その作業者に関する詳細な特性データ42が表示される。図9に示す例では、特性データ(パーソナルデータ)42として、作業者の識別番号、所属、保有する資格、勤務時間(作業時間)を示す作業時間データ、及び作業者の積算線量を示す線量データが表示される。
図10は、本実施形態に係る表示装置5の一例を示す図である。図10に示す例では、作業Aの内容を示す作業データ40が表示される。表示装置5は、作業データ40として、作業Aが実施される位置(作業現場)、実施予定時刻、作業時間(所要時間)、作業Aの実施に必要な人数、及びその作業Aの実施において要求される技量データ(必要技量)を表示する。また、表示装置5は、リソースデータ(人員データ)を表示する。
また、表示装置5は、作業Aを実施する複数の作業者データ41を表示する。図10に示す例では、特性データ42のうち、線量データに基づいて、複数の作業者データ41が分類され、表示される。
図11は、本実施形態に係る表示装置5の一例を示す図である。図11に示す例では、特性データ42のうち、作業可能時間データに基づいて、複数の作業者データ41が分類され、表示される。
なお、表示装置5は、作業者が実施した作業の内容を示す作業履歴データを表示してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、作業データ40と特性データ42とに基づいて、特定の作業に割り当てる作業者を選出するので、適材適所に作業者が割り当てられる。特性データ42は、作業者の技量を示す技量データを含むので、作業の内容に応じて最適な作業者を割り当てることができる。また、表示装置5は、選出された作業者を示す作業者データ41を、特性データ42に対応付けて表示する。これにより、どのような技量を有する作業者が割り当てられたのかを表示装置5を介して認識することができる。表示装置5の表示結果に基づいて、作業者を適切に配置して効率良い作業をプランニングすることができる。
また、本実施形態によれば、表示装置5は、作業者データ41を、作業データ40に対応付けて表示する。これにより、どのような技量を有する作業者がどの作業を実施しているのかを表示装置5を介して認識することができる。これにより、表示装置5の表示結果に基づいて、適切なプランニングをすることができる。
また、本実施形態によれば、リソース管理部13は、特定の作業が目標時刻までに終了するように、作業者を選出する。リソース管理部13は、作業者の技量、その技量を有する作業者の数などを考慮して、作業者を適切に割り当てることができる。なお、作業者の選出は、表示装置5を見た管理者が実施してもよい。
また、本実施形態によれば、特性データ42は、作業者の積算線量を示す線量データを含む。これにより、積算線量が少ない作業者及び積算線量が多い作業者のそれぞれを考慮して、作業者を適切に割り当てることができる。
また、本実施形態によれば、表示装置5は、作業者の位置を示す位置データ43を表示する。これにより、どの作業者がどの位置にいるのかを表示装置5を介して認識することができる。表示装置5の表示結果に基づいて、作業者を適切に配置して効率良い作業をプランニングすることができる。
また、本実施形態によれば、表示装置5は、作業者の作業時間を示す作業時間データを表示する。これにより、作業時間が少ない作業者及び作業時間が多い作業者のそれぞれを考慮して、作業者を適切に割り当てることができる。
また、表示装置5が、作業者が実施した作業の内容を示す作業履歴データを表示することにより、作業者が経験した作業の内容を認識することができる。表示装置5の表示結果に基づいて、適切なプランニングをすることができる。
<第2実施形態>
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図12は、本実施形態に係る意思決定支援システム100の一例を示す図である。意思決定支援システム100は、緊急時における対策の意思決定を支援する。
図12に示すように、複数の意思決定支援システム100A、意思決定支援システム100B、意思決定支援システム100C、意思決定支援システム100D、及び意思決定支援システム100Eが、ネットワーク70を介してデータ通信可能に接続される。ネットワーク70を介して接続される複数の意思決定支援システム(100A、100B、100C、100D、100E)により、原子炉総合災害ネットワークが構築される。ネットワーク(原子炉総合災害ネットワーク)70は、原子炉に関する総合的な災害時に活用するネットワークである。複数の意思決定支援システム(100A、100B、100C、100D、100E)のそれぞれは、上述の実施形態で説明した意思決定支援システム100と同等の構成である。なお、図13は、5つの意思決定支援システム(100A、100B、100C、100D、100E)が設けられている例を示す。ネットワーク70を介して接続される意思決定支援システムの数は任意である。
意思決定支援システム100Aは、例えば原子力発電プラントに配置される。意思決定支援システム100Bは、例えば電力会社に配置される。意思決定支援システム100Cは、例えば地方自治体の関係部署に配置される。意思決定支援システム100Dは、例えば国の関係部署に配置される。国は、政府政策機関、規制庁、及びオフサイトセンターの少なくとも一つを含む。意思決定支援システム100Eは、例えばプラントメーカーに配置される。
なお、以下の説明において、複数の意思決定支援システム(100A、100B、100C、100D、100E)を区別する必要がないとき、単に、意思決定支援システム100、と称する。
本実施形態において、複数の意思決定支援システム100のそれぞれは、同期管理部60を有する。同期管理部60は、インターフェース部11及び情報管理部12のそれぞれと接続される。同期管理部60は、ネットワーク70と接続される。複数の意思決定支援システム100のうち、ある意思決定支援システム100の同期管理部60は、他の意思決定支援システム100の同期管理部60とデータを共有する。同期管理部60は、ネットワーク70を通じて、データの送受信、及びデータの更新を実施する。
また、ある意思決定支援システム100の同期管理部60は、ネットワーク70と切断されてから所定期間経過後に再度ネットワーク70と接続されたとき、他の意思決定支援システム100の同期管理部60から受信したデータに基づいてデータの更新を実施する。複数の意思決定支援システム100は、ネットワーク70を介して、データを共有可能である。
本実施形態においては、ネットワーク70と接続されるデータベース部190が設けられる。複数の意思決定支援システム100は、ネットワーク70を介して、データベース部190とデータを共有する。
情報管理部12は、緊急時に必要な緊急時データに基づいて表示データを生成する。緊急時データは、意思決定に必要なデータを含む。情報管理部12は、ネットワーク70を介して、緊急時データを共有する。すなわち、複数の意思決定支援システム100のうち、ある意思決定支援システム100の情報管理部12は、他の意思決定支援システム100の情報管理部12と緊急時データを共有する。情報管理部12は、ネットワーク70を通じて、緊急時データの送受信、及び緊急時データの更新を実施する。
緊急時データは、以下のデータを含む。
(1)人員リソース管理情報−入力装置20から入力
(2)後方支援(物資運搬)情報−入力装置20から入力
(3)放射線モニタリング(周辺、所内、建物内)情報−モニタリングポストからネットワーク70を介して入力
(4)気象情報、風向情報、地震情報、津波情報−ネットワーク70を介して入力
(5)プラント内の被害状況(カメラ映像、崖崩れ、復旧状況)情報−インターフェース部11を介して入力装置20、携帯端末9、及び監視カメラ23から入力
(6)プラント炉心情報(燃料温度、炉内温度、炉内圧力等)−緊急時運転パラメータ伝送システム32から入力
(7)プラント状況の進展予測情報−シミュレーション部17から入力
(8)プラント周辺の送電情報−電力会社からネットワーク70を介して入力
(9)プラント内対応状況(可搬式設備の状況)情報−入力装置20から入力
(10)原子炉設計図面など保管義務のある資料の情報−データベース部190からネットワーク70を介して入力
(11)タスク管理情報−入力装置20から入力
(12)FAX画像情報など−入力装置20から入力
本実施形態において、情報管理部12は、複数の緊急時データのうち、意思決定に必要な緊急時データを選択し、その選択された緊急時データを使って表示データを生成する。ある意思決定支援システム100の情報管理部12は、ネットワーク70を介して、他の意思決定支援システム100と表示データを共有する。
複数の意思決定支援システム(100A、100B、100C、100D、100E)のそれぞれは、異なる関係各所に配置される。関係各所は、原子力発電プラント、電力会社、地方自治体、国、及びプラントメーカーを含む。複数の意思決定支援システム(100A、100B、100C、100D、100E)のそれぞれが、意思決定に必要とされる緊急時データは、異なる場合が多い。
本実施形態において、複数の意思決定支援システム(100A、100B、100C、100D、100E)それぞれの情報管理部12は、予め定められた緊急時データの優先度に基づいて、複数の緊急時データのうち、優先度が高い緊急時データを選択し、その選択された緊急時データを使って表示データを生成する。
選択される緊急時データは、最新データを含む。最新データは、リアルタイムデータを含む。緊急時データは、リアルタイムで情報管理部12に入力される。データベース部190は、緊急時データが入力された時刻に対応付けて保存する。情報管理部12は、最新データを使って、表示データを生成する。表示装置5は、最新データを使って生成された表示データを表示する。
選択される緊急時データは、優先表示基準を満たす緊急時データを含む。優先表示基準を満たす緊急時データは、危険度の高い緊急時データ及び重要度の高い緊急時データを含む。情報管理部12は、優先表示基準を満たす緊急時データを使って、表示データを生成する。表示装置5は、優先表示基準を満たす緊急時データを使って生成された表示データを表示する。
優先表示基準を満たす緊急時データは、例えば、プラント1において予め定められている基準値を超える変化率で変化したプラントデータを含む。そのプラントデータは、例えば、予め定められている基準値を超える変化率で変化した燃料温度を示す燃料温度データ、基準値を超える変化率で変化した炉内温度を示す炉内温度データ、及び基準値を超える変化率で変化した炉内圧力を示す炉内圧力データを含む。表示装置5は、それら燃料温度データ、炉内温度データ、及び炉内圧力データを含むプラントデータに基づいて生成された表示データを表示する。
優先表示基準を満たす緊急時データは、例えば、予め定められている基準値を超える変化率で変化した周辺データ(気象データなど)を含む。その周辺データは、例えば、予め定められている基準値を超える変化率で変化した降雨量を示す降雨量データ、基準値を超える変化率で変化した風速を示す風速データ、及び基準値を超える変化率で変化した震度を示す震度データを含む。表示装置5は、それら降雨量データ、風速データ、及び震度データを含む周辺データに基づいて生成された表示データを表示する。
なお、優先表示基準を満たす緊急時データは、予め定められた機関(例えば国)から供給されるデータを含んでもよい。
情報管理部12は、優先表示基準を満たす緊急時データに基づいて生成された表示データを表示装置5に表示させるとき、その優先度(重要度)に基づいて、その表示データを強調して表示させてもよい。図4を参照して説明したように、強調表示は、例えば、表示データが飛び出るように表示されるポップアップ表示を含む。
情報管理部12は、意思決定に必要な緊急時データに基づいて、対策の項目ごとに整理された表示データを生成してもよい。表示装置5は、その整理された表示データを表示する。対策の項目は、以下の項目を含む。
(1)避難時期
(2)避難ルート
(3)避難場所
(4)作業手順
(5)人員配置
(6)作業者ルート
(7)電源ルート
(8)運搬物資の種類と数
データベース部190は、緊急時データを複数記憶する。情報管理部12は、データベース部190に記憶されている複数の緊急時データのうち、各対策の項目を決定するために必要な緊急時データを選択し、その選択された緊急時データを使って表示データを生成する。表示装置5は、その表示データを表示する。
選択される緊急時データは、緊急時データの経時的変化を予測演算することによって生成された予測データを含む。シミュレーション部17は、情報管理部12が収集したプラントデータの経時的変化を予測演算して、プラント予測データを生成する。情報管理部12は、シミュレーション部17で生成されたプラント予測データを使って表示データを生成する。表示装置5は、その表示データを表示する。
プラント1において過酷事故(シビアアクシデント)が発生した場合、情報管理部12は、必要なプラントデータ(緊急時データ)をプラントシステム31から取得する。また、情報管理部12は、必要な周辺データ(緊急時データ)をサブシステム33から取得する。また、情報管理部12は、ネットワーク70を介して、各種の緊急時データを取得する。
情報管理部12は、取得した緊急時データに基づいて、表示データを生成する。情報管理部12は、入力装置20から入力された情報を加工して表示データを生成してもよい。表示装置5は、生成された表示データを表示する。
本実施形態において、意思決定支援システム100は、上述の実施形態で説明した作業計画システム10を含む。緊急時データは、特性データ42に対応付けられた作業者データ41を含む。これにより、関係各所は、プラント1における作業者に関するデータを共有することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、意思決定支援システム100は、作業計画システム10と、ネットワーク70を介して緊急時に必要な緊急時データを共有する情報管理部12と、を備えている。緊急時データは、特性データ42に対応付けられた作業者データ41を含む。これにより、作業者データ41を含む緊急時データが関係各所で共有されるため、その緊急時データを使って意思決定を効果的に支援することができる。
なお、上述の実施形態においては、意思決定支援システム100が原子力発電プラントに適用されることとした。意思決定支援システム100が、火力発電プラント、化学プラント、及び環境プラントの少なくとも一つに適用されてもよい。
なお、意思決定支援システム100は、プラント1の災害のみならず、地震、台風、及び津波のような自然現象により市街地に生じた災害に適用されてもよい。また、意思決定支援システム100は、飛行機落下及びミサイル攻撃のような災害に適用されてもよい。
なお、上述の実施形態においては、意思決定支援システム100が、実際の事故又は災害の発生時に使用されることとした。意思決定支援システム100は、プラント1において実施される事故又は災害に備える訓練に適用されてもよい。意思決定支援システム100は、国若しくは地方公共団体において実施される事故又は災害に備える訓練に適用されてもよい。
すなわち、上述の実施形態において、緊急時とは、プラント1の異常運転時、事故発生時、災害発生時、及び事故又は災害の発生を想定した訓練時を含む概念である。
1 プラント
2 構造物
2A 第1構造物
2B 第2構造物
3 既設機器
3A 既設ポンプ
3B 既設電源
4 コンピュータシステム
5 表示装置
5A メイン画面
5B サブ画面
5Ba サブ画面
5Bb サブ画面
5S 音声出力装置
6 可搬機器
6A 可搬ポンプ
6B 可搬電源
7 車両
7A 車両
7B 車両
8 機器車
8A ポンプ車
8B 電源車
9 携帯端末
10 作業計画システム
11 インターフェース部(データ取得部)
12 情報管理部
13 リソース管理部
15 記憶部
17 シミュレーション部
18 画像処理部
19 データベース部
20 入力装置
21 通信装置
22 位置検出装置
23 監視カメラ
24 線量計
25 位置検出装置
31 プラントシステム
32 緊急時運転パラメータ伝送システム
33 サブシステム
40 作業データ
41 作業者データ
42 特性データ
43 位置データ
60 同期管理部
70 ネットワーク
100 意思決定支援システム
100A 意思決定支援システム
100B 意思決定支援システム
100C 意思決定支援システム
100D 意思決定支援システム
100E 意思決定支援システム
190 データベース部
1000 管理システム

Claims (6)

  1. 原子力発電プラントに対して実施される作業の内容を示す作業データを取得する作業データ取得部と、
    前記作業に対する技量を含み、前記作業を実施可能な複数の作業者それぞれの特性データを取得する特性データ取得部と、
    前記作業データと前記特性データとに基づいて、特定の作業に割り当てる前記作業者を複数選出するリソース管理部と、
    選出された前記作業者を示す作業者データを前記作業データ及び前記特性データに対応付けて表示する表示装置と、を備え
    前記作業データは、前記作業の実施において要求される必要技量、前記作業の実施に要する所要時間、及び前記作業の実施に必要な人数を含み、
    前記特性データは、前記作業者の積算線量を示す線量データ、及び前記作業者の作業可能時間データを含み、
    前記表示装置は、前記線量データ又は前記作業可能時間データに基づいて、選出された複数の前記作業者データを分類して表示する、
    作業計画システム。
  2. 前記リソース管理部は、特定の前記作業が目標時刻までに終了するように、前記作業者を選出する請求項に記載の作業計画システム。
  3. 前記作業者の位置を示す位置データを取得する位置データ取得部を備え、
    前記表示装置は、前記位置データを表示する請求項1又は請求項に記載の作業計画システム。
  4. 前記作業者の作業時間を示す作業時間データを取得する作業時間データ取得部を備え、
    前記表示装置は、前記作業時間データを表示する請求項1から請求項のいずれか一項に記載の作業計画システム。
  5. 前記作業者が実施した作業の内容を示す作業履歴データを取得する作業履歴データ取得部を備え、
    前記表示装置は、前記作業履歴データを表示する請求項1から請求項のいずれか一項に記載の作業計画システム。
  6. 緊急時における対応策の意思決定を支援する意思決定支援システムであって、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の作業計画システムと、
    ネットワークを介して前記緊急時に必要な緊急時データを共有する情報管理部と、
    を備え、
    前記緊急時データは、前記特性データに対応付けられた前記作業者データを含む、意思決定支援システム。
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