JP2016194920A - 緊急時プラント状況表示装置および緊急時プラント状況表示方法 - Google Patents

緊急時プラント状況表示装置および緊急時プラント状況表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】緊急時においてプラントの状況報告に基づく情報を明示すること。【解決手段】多様な報告データが記憶されるデータベース43と、表示部11と、を有し、緊急時におけるプラントの状況の報告データがデータベース43に記憶された場合、データベース43に記憶された報告データから表示データを生成し、プラントにおける緊急時用設備の配置図表示データに対して表示データを付加して表示部11に表示する。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、緊急時にプラントの状況の表示を行う緊急時プラント状況表示装置および緊急時プラント状況表示方法に関するものである。
例えば、原子力発電プラントは、原子炉、蒸気タービン、発電機などにより構成されている。そして、原子炉として加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)を適用した場合、加圧水型原子炉は、軽水を原子炉冷却材および中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水を生成する。蒸気発生器は、この高温高圧水(一次冷却水)と二次冷却水との間で熱交換し、蒸気を生成する。そして、蒸気タービンは、この蒸気によりタービンを駆動し、発電機はこの駆動力により発電する。
このような原子力発電プラントにて、過酷事故(シビアアクシデント)が発生した場合、各所に災害対策室を設け、事故の状況を把握し、対策を講じる必要がある。一般的に、災害対策室は、大人数の関係者を召集し、プラントの状況把握や対策フローなどの指揮命令に必要な情報を提示する。
一般的な意思決定支援システムとしては、例えば、下記特許文献1から3に記載されたものがある。例えば、特許文献1に記載された意思決定支援システムは、意思決定に必要な情報を、意思決定支援装置からネットワークを介して各種端末に配信するために、意思決定の原因となるイベントをイベント管理部で検知し、イベントに応じたタスク(業務)割当て及び通知すべき情報を、イベントに応じて情報相関管理部で管理される各情報の相関関係を用いて決定するものである。また、災害時の情報を管理する技術として、下記特許文献4から6に記載されたものがある。
特開2013−088829号公報 特開2014−078070号公報 国際公開第2014/057835号 特開2006−292402号公報 特開2011−210205号公報 特開2003−177686号公報
ところで、プラントにおいては、過酷事故が発生した場合、冷却機能の状況報告に基づいて情報を把握することが望まれている。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、緊急時においてプラントの状況報告に基づく情報を明示することのできる緊急時プラント状況表示装置および緊急時プラント状況表示方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の緊急時プラント状況表示装置は、多様な報告データが記憶されるデータベースと、表示部と、を有し、緊急時におけるプラントの状況の報告データが前記データベースに記憶された場合、前記データベースに記憶された報告データから表示データを生成し、プラントにおける緊急時用設備の配置図表示データに対して前記表示データを付加して前記表示部に表示することを特徴とする。
この緊急時プラント状況表示装置によれば、データベースに記憶されている緊急時におけるプラントの状況の報告データから表示データを生成し、プラントにおける緊急時用設備の配置図表示データに付加して表示部に表示することで、緊急時においてプラントの状況報告に基づく情報を明示することができる。
本発明の緊急時プラント状況表示装置では、前記配置図表示データは、前記プラントに対する給水設備を含み、この設備に関する報告データが前記データベースに記憶された場合、当該報告データから表示データを生成し、前記配置図表示データの給水設備に前記表示データを反映して前記表示部に表示することを特徴とする。
この緊急時プラント状況表示装置によれば、緊急時においてプラントの給水設備の状況報告に基づく情報を明示することができる。
本発明の緊急時プラント状況表示装置では、前記配置図表示データは、前記プラントに対する給電設備を含み、この設備に関する報告データが前記データベースに記憶された場合、当該報告データから表示データを生成し、前記配置図表示データの給電設備に前記表示データを反映して前記表示部に表示することを特徴とする。
この緊急時プラント状況表示装置によれば、緊急時においてプラントの給電設備の状況報告に基づく情報を明示することができる。
本発明の緊急時プラント状況表示装置では、前記配置図表示データは、前記プラントにおける計測機を含み、この計測機に関する報告データが前記データベースに記憶された場合、当該報告データから表示データを生成し、前記配置図表示データに前記表示データを反映して前記表示部に表示することを特徴とする。
この緊急時プラント状況表示装置によれば、緊急時においてプラントの計測機の計測値の状況報告に基づく情報を明示することができる。
本発明の緊急時プラント状況表示装置では、ネットワークを介して複数の表示部に対して前記配置図表示データおよび前記表示データを共有することを特徴とする。
この緊急時プラント状況表示装置によれば、ネットワークを介して緊急時におけるプラントの状況報告に基づく情報を各所に通知することができる。
本発明の緊急時プラント状況表示装置では、前記表示部に表示された前記表示データが異常であると判定された場合、前記データベースに記憶された正しい報告データから正しい表示データを生成し、前記配置図表示データに対して前記正しい表示データを付加して前記表示部に表示することを特徴とする。
この緊急時プラント状況表示装置によれば、異常と判定した表示について、正しい報告データに基づく正しい表示データを生成して表示部に表示することで、適した状況報告を表示することができる。この結果、緊急時の事態を収束させる意思決定の適した判断基準として活用することができる。
本発明の緊急時プラント状況表示装置では、異常であると判定された前記表示データを前記正しい表示データと共に前記表示部に表示することを特徴とする。
この緊急時プラント状況表示装置によれば、異常であると判定された表示データを残すことで、異常であると判定された表示データと正しい表示データとを比較することができる。
本発明の緊急時プラント状況表示装置では、前記データベースに前記正しい報告データが記憶された時刻を当該正しい報告データに付加して前記正しい表示データを作成し、前記配置図表示データに対して前記正しい表示データを時刻と共に前記表示部に表示することを特徴とする。
この緊急時プラント状況表示装置によれば、異常であると判定された場合に表示された正しい表示データの時刻を明示することができる。この結果、緊急時の事態を収束させる意思決定の適した判断基準として活用することができる。
本発明の緊急時プラント状況表示方法は、緊急時におけるプラントの状況の報告データがデータベースに記憶された場合、前記データベースに記憶された報告データから表示データを生成する工程と、プラントにおける緊急時用設備の配置図表示データに対して前記表示データを付加して表示部に表示する工程と、を含むことを特徴とする。
この緊急時プラント状況表示方法によれば、緊急時においてプラントの状況報告に基づく情報がプラントにおける緊急時用設備の配置図に付加して表示することで、表示部の表示により配置図に対応する箇所の状況報告がわかりやすくなり、緊急時の事態を収束させる意思決定の判断基準として活用することができる。
本発明の緊急時プラント状況表示方法では、配置図表示データに付加されて前記表示部に表示された前記表示データが異常であると判定された場合、前記データベースに記憶された正しい報告データから正しい表示データを生成する工程と、前記配置図表示データに対して前記正しい表示データを付加して前記表示部に表示する工程と、をさらに含むことを特徴とする。
この緊急時プラント状況表示方法によれば、適した状況報告を表示することができ、緊急時の事態を収束させる意思決定の適した判断基準として活用することができる。
本発明によれば、緊急時においてプラントの状況報告に基づく情報を明示することができる。
図1は、本発明に係る実施形態の緊急時プラント状況表示装置を表す概略構成図である。 図2は、本発明に係る実施形態の緊急時プラント状況表示装置の表示例を表す概略図である。 図3は、本発明に係る実施形態の緊急時プラント状況表示装置の適用例を表す概略構成図である。 図4は、本発明に係る実施形態の緊急時プラント状況表示装置の他の例を表す概略構成図である。 図5は、本発明に係る実施形態の緊急時プラント状況表示装置の表示例を表す概略図である。 図6は、本発明に係る実施形態の緊急時プラント状況表示装置における動作を示すフォローチャート図である。 図7は、本発明に係る実施形態の緊急時プラント状況表示装置の表示例を表す概略図である。 図8は、本発明に係る実施形態の緊急時プラント状況表示装置における動作を示すフォローチャート図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る意思決定支援システムの好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[実施形態1]
図1は、本実施形態の緊急時プラント状況表示装置を表す概略構成図である。図2は、本実施形態の緊急時プラント状況表示装置の表示例を表す概略図である。
緊急時プラント状況表示装置10は、会議システムに用いられる。会議システムは、本実施形態では、緊急時の意思決定支援システムを例示する。なお、意思決定支援システムは、例えば、原子力発電プラントに配置され、この原子力発電プラントの緊急時において様々な事象に対応する意思を決定する会議を実施するにあたりこれを支援するためのシステムである。
図1に示すように、緊急時プラント状況表示装置10は、表示部11と操作部12と、I/F部41と、情報管理部42と、データベース43と、を有している。また、本実施形態の緊急時プラント状況表示装置10は、入力機器44と、出力機器45とを有している。また、本実施形態の緊急時プラント状況表示装置10は、原子力発電プラントにおける緊急時の意思決定支援システムとして適用される場合、シミュレーション部46をさらに有する。
表示部11は、例えば、会議に関わる複数の人員が見ることのできる大型のディスプレイである。操作部12は、表示部11の表示を操作したり、当該表示に伴う様々な情報を入力したりするものである。操作部12は、表示部11の画面に設けられたタッチパネル、または表示部11に接続されたマウスやキーボードがある。
I/F部41は、入出力部として構成され、各種データの入出力を行うものである。具体的に、I/F部41は、入力機器44および出力機器45が接続される。入力機器44は、パーソナルコンピュータやモバイル端末(タブレット端末)などがある。この入力機器44は、電話で受けた情報やファクシミリで受けた情報などをI/F部41に入力することができる。また、入力機器44は、複数あってもよい。出力機器45は、プリンタ装置やモバイル端末(タブレット端末)などがある。
また、I/F部41は、緊急時プラント状況表示装置10が原子力発電プラントにおける緊急時の意思決定支援システムとして適用される場合、緊急時運転パラメータ伝送システム33を介してプラントシステム32が接続されると共に、サブシステム31が接続されている。プラントシステム32は、原子炉の各種データ(原子炉内の各種温度や流量などのデータ)を管理するものであり、必要に応じて原子力発電プラントの各種データをI/F部41に入力する。緊急時運転パラメータ伝送システム33は、プラントの緊急時に各種の運転パラメータをI/F部41に入力する。サブシステム31は、原子力発電プラント以外の各種データ(気象データなど)を管理するものであり、必要に応じてこの各種データをI/F部41に入力する。
情報管理部42は、外部から入力された各種データを加工することで、表示部11に表示させる表示データを作成する。また、情報管理部42は、操作部12の操作に基づき、表示部11の表示を切り替える。また、情報管理部42は、入力情報を表示部11に表示されている表示データに付加して表示部11に表示させる。
データベース43は、外部から入力した各種データや情報管理部42が生成した表示データなどを記憶するものである。データベース43に記憶されるデータは、情報管理部42が取り出すことができる。
シミュレーション部46は、緊急時プラント状況表示装置10が原子力発電プラントにおける緊急時の意思決定支援システムとして適用される場合、情報管理部42が収集したプラントデータに基づいてプラントの経時的変化を予測演算してプラント予測データを生成するものである。
このように構成された緊急時プラント状況表示装置10は、緊急時の意思決定支援システムとして適用される。例えば、過酷事故(シビアアクシデント)が発生した場合、まず、プラントシステム32から原子炉トリップ信号が入力される。すると、情報管理部42は、サブシステム31やプラントシステム32や緊急時運転パラメータ伝送システム33から必要なプラントデータを収集する場合もあり、その場合は、収集したプラントデータに基づいて表示データを生成し、この表示データを表示部11に表示する。また、情報管理部42は、収集したプラントデータに基づいてシミュレーション部46でプラント予測データを生成させ、このプラント予測データに基づいて表示データを生成し、この表示データを表示部11に表示する。また、情報管理部42は、入力機器44から入力された情報を加工して表示データを生成し、この表示データを表示部11に表示する。
ところで、プラントにおいて、過酷事故が発生した場合、プラントの状況が報告されるが、この状況報告に基づいて情報を把握する必要がある。
本実施形態の緊急時プラント状況表示装置10において、データベース43は、図2に示すように、プラントにおける緊急時用設備の配置図表示データが記憶されている。この配置図表示データは、情報管理部42が取得して表示部11に表示する。図2では、表示部11に表示される配置図表示データの一例を示している。ここでの配置図表示データは、過酷事故が発生した場合に用いられる冷却機能であって、図2の左側に、給水設備としてのタンク(各種ピット)11Aa、配管11Ab、ポンプ11Ac、弁(逆止弁含む)11Ad、可搬式給水設備11Aeや、給電設備(M/C)11Af、蓄電池11Ag、非常用発電機(DG)11Ah、可搬式給電設備(A)11Ai、可搬式給電設備(R)11Ajや、計測機による計測値などを示す配置図11Aがある。また、配置図表示データは、図2の右側に、モニタリングポスト(放射線量)、モニタリング(放水量・排気量)、給水設備の状況、給電設備の状況、計測機による計測値などを示す表図11Bがある。
また、データベース43は、I/F部41を介して入力されたプラントの状況に関する報告データが記憶される。情報管理部42は、データベース43に記憶される報告データを取得し、当該報告データから表示データを生成し、配置図表示データに対して表示データを付加して表示部11に表示することができる。
具体的に、報告データとして、図2に示すように、A設備21とB設備22との間の冷却系に循環していることがデータベース43に入力され記憶されると、情報管理部42は、当該報告データから表示データを生成し、配置図表示データの配置図11Aに流れを表す動的表示を付加して表示部11に表示することができる。
また、報告データとして、図2に示すように、Aタンク11AaからB設備22の冷却系に給水が行われていることや、B設備22から一部が排気されていることがデータベース43に入力され記憶されると、情報管理部42は、当該報告データから表示データを生成し、配置図表示データの配置図11Aに流れを表す動的表示を付加して表示部11に表示することができる。
また、報告データとして、図2に示すように、可搬式給水設備11Aeが接続され、A設備冷却系に給水されていることがデータベース43に入力され記憶されると、情報管理部42は、当該報告データから表示データを生成し、配置図表示データの配置図11Aに可搬式給水設備11Aeが接続されている表示、および給水の流れを表す動的表示を付加して表示部11に表示することができる。
また、報告データとして、計測機による計測値がデータベース43に入力され記憶されると、情報管理部42は、当該報告データから表示データを生成し、図2に示すように、配置図表示データの配置図11Aに計測値を付加して表示部11に表示することができる。
また、報告データとして、図2に示すように、蓄電池11Agが使用不可になり、非常用発電機11Ahがトリップしたこと、データベース43に入力され記憶されると、情報管理部42は、当該報告データから表示データを生成し、配置図表示データの配置図11Aに蓄電池11Agおよび非常用発電機11Ahに使用不可やトリップであることを表す記号(図2では×印)を付加して表示部11に表示することができる。
また、報告データとして、図2に示すように、可搬式給電設備(A)11Aiが給電設備11Afに接続され、給電設備11Afに給電されていることがデータベース43に入力され記憶されると、情報管理部42は、当該報告データから表示データを生成し、配置図表示データの配置図11Aに可搬式給電設備(A)11Aiが接続されている表示、および給電の流れを表す動的表示を付加して表示部11に表示することができる。
一方、報告データとして、上記内容やその他計測機による計測値がデータベース43に入力され記憶されると、情報管理部42は、当該報告データから表示データを生成し、配置図表示データの表図11Bに記載を付加して表示部11に表示することができる。
図3は、本実施形態の緊急時プラント状況表示装置の適用例を表す概略構成図である。図3に示す実施形態は、プラントに配置された緊急時の意思決定支援システム10Aが上述した緊急時プラント状況表示装置10として構成され、その他複数の緊急時の意思決定支援システム10B,10C,10D…に対して原子炉に関する総合的な災害時に活用するネットワーク(以下、ネットワークという)50を介して相互に各種データを送受信できるように接続されている点が上述した実施形態と異なり、その他の構成は同様である。従って、図3に係る説明では、上述した実施形態と同等の構成に同一の符号を付して説明を省略する。
意思決定支援システム10A,10B,10C,10D…は、原子力発電プラントにおける緊急時の意思決定支援システムとして用いられ、それぞれ原子力発電プラント、電力会社、地方自治体、国(政府政策機関、規制庁、オフサイトセンター)、プラントメーカに配置される。
各意思決定支援システム10A,10B,10C,10D…は、同期管理部47を有する。同期管理部47は、I/F部41と情報管理部42との間でそれぞれに接続されていると共に、ネットワーク50に接続され、他の意思決定支援システムとの間で情報の共有を行うものである。例えば、同期管理部47は、ネットワーク50を通して各種のデータの送受信を行い、データの更新を行う。また、同期管理部47は、ネットワーク50が切断され、所定期間が経過して再びネットワーク50が接続されたとき、他の意思決定支援システムから受信したデータに基づいてデータの更新を行う。即ち、各意思決定支援システム10A,10B,10C,10D…は、ネットワーク50に接続されることで、各種の情報を共有可能に構成されている。また、データベース43は、各意思決定支援システム10A,10B,10C,10D…にそれぞれ接続されていてもよいが、図3に示すように、単一のデータベース43がネットワーク50に接続され、各意思決定支援システム10A,10B,10C,10D…がネットワーク50を介して各種の情報を共有可能に構成されていてもよい。
また、情報管理部42は、緊急時に必要な緊急時情報に基づいて表示データを生成すると共に、ネットワーク50を介して緊急時情報を共有することができる。ここで、緊急時情報とは、例えば、下記に記載するものである。
1.人員リソース管理情報−入力機器44を用いて入力
2.後方支援(物資運搬)情報−入力機器44を用いて入力
3.放射線モニタリング(周辺、所内、建物内)情報−モニタリングポストからネットワーク50を通して入力
4.気象情報、風向情報、地震情報、津波情報−ネットワーク50を通して入力
5.プラント内の被害状況(カメラ映像、崖崩れ、復旧状況)情報−入力機器44を用いて入力
6.プラント炉心情報(燃料温度、炉内温度、炉内圧力等)−緊急時運転パラメータ伝送システム33から入力
7.プラント状況の進展予測情報−シミュレーション部46から入力
8.プラント周辺の送電情報−電力会社からネットワーク50を通して入力
9.プラント内対応状況(可搬式設備の状況)情報−入力機器44を用いて入力
10.原子炉設計図面など保管義務のある資料の情報−データベース43からネットワーク50を通して入力
11.タスク管理情報−入力機器44を用いて入力
12.FAX画像情報など−入力機器44を用いて入力
そして、情報管理部42は、この緊急時情報のうちの意思決定に必要な情報だけを選択して表示データを生成すると共に、ネットワーク50を介して他の意思決定支援システムと表示データを共有する。即ち、緊急時の意思決定支援システムとして適用される意思決定支援システム10A,10B,10C,10D…は、原子力発電プラント、電力会社、地方自治体、国、プラントメーカなど、各所の異なる位置に配置されていることから、必要となる緊急時情報も異なる。そのため、意思決定支援システム10A,10B,10C,10D…は、予め、緊急時情報に優先度を付け、優先度の高い情報だけを選択して表示する。
この場合、情報管理部42が選択する意思決定に必要な情報は、リアルタイム情報を含めた最新の情報を含んでいる。即ち、各種の緊急時情報は、随時、入力機器44や操作部12やネットワーク50から情報管理部42に入力されるが、日時と共にデータベース43に保存しており、常に最新のものを表示する。リアルタイム情報としては、緊急時運転パラメータ伝送システム33から入力されるプラント炉心情報(燃料温度、炉内温度、炉内圧力等)、ネットワーク50を通して入力される放射線モニタリング(周辺、所内、建物内)情報などがある。
また、情報管理部42が選択する意思決定に必要な情報は、所定の優先表示基準を満たした情報を含み、この情報に基づいた表示データを表示部11に優先表示させる。ここで、優先表示基準とは、危険度の高い情報や重要度の高い情報である。例えば、プラントにて、燃料温度や炉内温度や炉内圧力の各変化率が予め設定された基準値を超えたときにこの情報を優先的に表示する。また、降雨量や風速や震度などの気象状況が大幅に変動したときにこの情報を優先的に表示する。また、放射線モニタリング(周辺、所内、建物内)情報の一部である空間線量率が予め設定された基準値を超えたときにこの情報を優先的に表示する。また、予め設定された指示機関(例えば、国)からの情報を優先的に表示する。
情報管理部42は、所定の優先表示基準を満たした情報を表示部11に表示するとき、その優先度(重要度)に応じて表示部11に強調表示(例えば、表示自体が飛び出すようにポップアップさせる)する。
また、情報管理部42は、選択する意思決定に必要な情報をデータベース43に記憶された緊急時情報を対応策の項目ごとに整理した表示データとして表示部11に表示する。ここで、対応策の項目とは、例えば、以下に記載するものである。
1.避難時期
2.避難ルート
3.避難場所
4.作業手順
5.人員配置
6.作業者ルート
7.電源ルート
8.運搬物資の種類と数
データベース43は、多数の緊急時情報が記憶されているが、情報管理部42は、データベース43に記憶されている多数の緊急時情報から、各対応策の項目を決定するために必要な緊急時情報だけを表示データとして表示部11に表示する。
また、情報管理部42が選択する意思決定に必要な情報は、情報管理部42が緊急時情報に基づいて経時的変化を予測演算し生成した予測データを含んでいる。シミュレーション部46は、情報管理部42が収集したプラントデータに基づいてプラントの経時的変化を予測演算してプラント予測データを生成する。情報管理部42は、シミュレーション部46が予測演算して得たプラント予測データを表示することができる。
このような意思決定支援システム10Aにおいて、過酷事故が発生した場合、情報管理部42は、プラントシステム32から必要なプラントデータ(緊急時情報)を収集すると共に、ネットワーク50から各種の緊急時情報を収集する。そして、情報管理部42は、収集した各種の緊急時情報に基づいて表示データを生成し、表示部11は、この表示データを表示する。また、情報管理部42は、入力機器44から入力された情報を加工して表示データを生成し、表示部11は、この表示データを表示する。
特に、本実施形態の意思決定支援システム10Aは、緊急時プラント状況表示装置10として構成されており、この緊急時プラント状況表示装置10は、多様な報告データが記憶されるデータベース43と、表示部11と、を有し、緊急時におけるプラントの状況の報告データがデータベース43に記憶された場合、情報管理部42は、データベース43に記憶された報告データから表示データを生成し、プラントにおける緊急時用設備の配置図表示データに対して表示データを付加して表示部11に表示する。
この緊急時プラント状況表示装置10によれば、データベース43に記憶されている緊急時におけるプラントの状況の報告データから表示データを生成し、プラントにおける緊急時用設備の配置図表示データに付加して表示部11に表示することで、緊急時においてプラントの状況報告に基づく情報を明示することができる。
また、本実施形態の緊急時プラント状況表示装置10では、配置図表示データは、プラントに対する給水設備を含み、この設備に関する報告データがデータベース43に記憶された場合、情報管理部42は、当該報告データから表示データを生成し、配置図表示データの給水設備に表示データを反映して表示部11に表示する。
この緊急時プラント状況表示装置10によれば、緊急時においてプラントの給水設備の状況報告に基づく情報を明示することができる。
また、本実施形態の緊急時プラント状況表示装置10では、配置図表示データは、プラントに対する給電設備を含み、この設備に関する報告データがデータベース43に記憶された場合、情報管理部42は、当該報告データから表示データを生成し、配置図表示データの給電設備に表示データを反映して表示部11に表示する。
この緊急時プラント状況表示装置10によれば、緊急時においてプラントの給電設備の状況報告に基づく情報を明示することができる。
また、本実施形態の緊急時プラント状況表示装置10では、配置図表示データは、プラントにおける計測機を含み、この計測機に関する報告データがデータベース43に記憶された場合、情報管理部42は、当該報告データから表示データを生成し、配置図表示データに表示データを反映して表示部11に表示する。
この緊急時プラント状況表示装置10によれば、緊急時においてプラントの計測機の計測値の状況報告に基づく情報を明示することができる。
また、本実施形態の緊急時プラント状況表示装置10では、ネットワーク50を介して複数の表示部11に対して配置図表示データおよび表示データを共有する。
この緊急時プラント状況表示装置10によれば、ネットワーク50を介して緊急時におけるプラントの状況報告に基づく情報を各所に通知することができる。
[実施形態2]
本実施形態の緊急時プラント状況表示装置の構成は、図1や図3に示す構成と同様の構成を有する。従って、本実施形態の説明において、実施形態1と同等部分には同一符号を付して説明を省略する。
図4は、緊急時プラント状況表示装置の他の例を表す概略構成図である。図5および図7は、緊急時プラント状況表示装置の表示例を表す概略図である。図6および図8は、緊急時プラント状況表示装置における動作を示すフォローチャート図である。
図4に示すように、情報管理部42は、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)42aおよびメモリ42bを含む。中央処理装置42aは、プログラムにより上述した実施形態1における情報管理部42の動作を処理する。メモリ42bは、中央処理装置42aを動作させるプログラムが記憶されている。なお、図4に示す緊急時プラント状況表示装置10は、図3に示したように、ネットワーク50を介して相互に各種データを送受信できるように接続されていてもよい。
このように構成された緊急時プラント状況表示装置10は、緊急時の意思決定支援システムとして適用される。例えば、過酷事故(シビアアクシデント)が発生した場合、まず、プラントシステム32から原子炉トリップ信号が入力される。すると、情報管理部42は、サブシステム31やプラントシステム32や緊急時運転パラメータ伝送システム33から必要なプラントデータを収集する場合もあり、その場合は、収集したプラントデータに基づいて表示データを生成し、この表示データを表示部11に表示する。また、情報管理部42は、収集したプラントデータに基づいてシミュレーション部46でプラント予測データを生成させ、このプラント予測データに基づいて表示データを生成し、この表示データを表示部11に表示する。また、情報管理部42は、入力機器44から入力された情報を加工して表示データを生成し、この表示データを表示部11に表示する。
このようなプラントにおいて、過酷事故が発生した場合、プラントの状況が報告されるが、この状況報告に基づいて情報を把握する必要がある。
本実施形態の緊急時プラント状況表示装置10において、データベース43は、図に5示すように、プラントにおける緊急時用設備の配置図表示データが記憶されている。この配置図表示データは、情報管理部42が取得して表示部11に表示する。図5では、表示部11に表示される配置図表示データの一例を示している。ここでの配置図表示データは、過酷事故が発生した場合に用いられる冷却機能であって、給水設備としてのタンク(またはピット)11Aa、配管11Ab、ポンプ11Ac、弁(逆止弁含む)11Ad、可搬式給水設備11Aeや、給電設備11Af、蓄電池11Ag、非常用発電機11Ah、可搬式給電設備11Aiなどを示す配置図11Aがある。また、配置図表示データは、配置図11A内に、計測機による計測値などを示す表図11Cがある。
また、データベース43は、I/F部41を介して入力されたプラントの状況に関する報告データが記憶される。情報管理部42は、データベース43に記憶される報告データを取得し、当該報告データから表示データを生成し、配置図表示データに対して表示データを付加して表示部11に表示することができる。
具体的に、報告データとして、図5に示すように、設備21と設備22との間の冷却系に循環していることがデータベース43に入力され記憶されると、情報管理部42は、当該報告データから表示データを生成し、配置図表示データの配置図11Aに流れを表す動的表示を付加して表示部11に表示することができる。
また、報告データとして、図5に示すように、タンク11Aaから設備22の冷却系に給水が行われていることや、設備22から一部が排気されていることがデータベース43に入力され記憶されると、情報管理部42は、当該報告データから表示データを生成し、配置図表示データの配置図11Aに流れを表す動的表示を付加して表示部11に表示することができる。
また、報告データとして、図5に示すように、可搬式給水設備11Aeが接続され、設備冷却系に給水されていることがデータベース43に入力され記憶されると、情報管理部42は、当該報告データから表示データを生成し、配置図表示データの配置図11Aに可搬式給水設備11Aeが接続されている表示、および給水の流れを表す動的表示を付加して表示部11に表示することができる。
また、報告データとして、図5に示すように、可搬式給電設備11Aiが給電設備11Afに接続され、給電設備11Afに給電されていることがデータベース43に入力され記憶されると、情報管理部42は、当該報告データから表示データを生成し、配置図表示データの配置図11Aに可搬式給電設備11Aiが接続されている表示、および給電の流れを表す動的表示を付加して表示部11に表示することができる。
また、報告データとして、図5に示すように、各設備11Aa〜11Aiが正常に機能している状態や、停止中(閉止中)である状態や、故障などで機能していない状態であることがデータベース43に入力され記憶されると、情報管理部42は、当該報告データから表示データを生成し、配置図表示データの配置図11Aに、例えば、正常に機能している状態は実線、停止中(閉止中)である状態は破線(または薄線や薄色)、機能していない状態は×印などの表示を付加して表示部11に表示することができる。
また、報告データとして、計測機による計測値やシミュレーションによる計算値や解析による解析値がデータベース43に入力され記憶されると、情報管理部42は、当該報告データから表示データを生成し、図5に示すように、配置図表示データの配置図11Aに計測値の表図11Cを付加して表示部11に表示することができる。
従って、緊急時プラント状況表示装置10によれば、データベース43に記憶されている緊急時におけるプラントの状況の報告データから表示データを生成し、プラントにおける緊急時用設備の配置図表示データに付加して表示部11に表示することで、緊急時においてプラントの状況報告に基づく情報を明示することができる。
また、図6に示すように、本実施形態の緊急時プラント状況表示装置10における情報管理部42の動作である緊急時プラント状況表示方法は、緊急時におけるプラントの状況の報告データがデータベース43に記憶された場合(ステップS1:Yes)、中央処理装置42aがメモリ42bに記憶されたプログラムにより、データベース43に記憶された報告データから表示データを生成する工程(ステップS2)と、プラントにおける緊急時用設備の配置図表示データに対して表示データを付加して表示部11に表示する工程(ステップS3)と、を実行する。
従って、緊急時プラント状況表示方法によれば、緊急時においてプラントの状況報告に基づく情報がプラントにおける緊急時用設備の配置図に付加して表示することで、表示部11の表示により配置図に対応する箇所の状況報告がわかりやすくなり、緊急時の事態を収束させる意思決定の判断基準として活用することができる。
ところで、表図11Cを表示する表示データにおいて計測値が異常である場合、意思決定の判断基準として真偽が問われることになる。計測値が異常であるか否かの判定は、オペレータが過去事例や訓練による経験やマニュアルなどに基づき他の計測値と比較して判定することができる。オペレータが異常を判定した場合、オペレータがその旨の報告データを入力機器44から入力することでデータベース43に記憶され、情報管理部42は、該当報告データから表示データを生成し、配置図表示データに付加して表示部11に表示することができる。例えば、図7に示すように、異常であると判定した数値を線で囲ったりあるいは太字にしたりして表示させる。
また、オペレータが異常を判定した場合、該当する計測値を計測する計測機を確認することができれば、当該計測機の計測値を実際に確認して、確認した計測値の正しい報告データを入力機器44から入力することでデータベース43に記憶され、情報管理部42は、該当正しい報告データから正しい表示データを生成し、配置図表示データに付加して表示部11に表示することができる。例えば、図7に示すように、異常であると判定した数値をそのまま残して、その部分から吹出11Caにより表示させる。また、正しい報告データには、計測機を確認した時刻が含まれ、例えば、図7に示すように、この時刻も吹出11Ca内に表示させる。
一方、オペレータが異常を判定した場合、該当する計測値を計測する計測機を確認することができなければ、情報管理部42は、シミュレーション部46でプラント予測データを生成させ、このプラント予測データに基づいて正しい表示データを生成し、この正しい表示データを同様に吹出11Caにより表示部11に表示する。なお、計測機を確認した表示であるか、プラント予測データに基づいた表示であるかは、吹出11Caの色分けなどにより明示することができる。
なお、表図11Cを表示する表示データにおいて計測値が異常であるかの判定は、図4に示す判定部48により自動的に行うことも可能である。この場合、データベース43に過去事例や訓練やマニュアルなどの情報を記憶しておき、判定部48は、この情報と表図11Cの表示の計測値とを比較して表示の計測値が異常であるかを判定する。情報管理部42は、この判定結果をデータベース43に記憶し、表示データを生成し、上述のように異常であると判定した数値を線で囲ったりあるいは太字にしたりして表示させる。さらに、情報管理部42は、計測機を確認した計測値や、プラント予測データに基づいた計測値の正しい表示データを、上述したように例えば吹出11Caにより表示させる。
また、計測機の計測値は、時々刻々と変化するため、その都度データベース43に更新された報告データとして記憶される。情報管理部42は、その都度、更新された報告データから表示データを生成し、配置図表示データに付加して表示部11に表示する。そして、更新された表示データの計測値も上述したように判定され、異常判定の場合、情報管理部42は、上述のように正しい表示データを表示させる。この際、以前に異常と判定されたが、更新された表示データにおいて計測値が正常である場合、情報管理部42は、上述した吹出11Caの表示データを削除する。
このように、緊急時プラント状況表示装置10は、表示部11に表示された表示データが異常であると判定された場合、データベース43に記憶された正しい報告データから正しい表示データを生成し、配置図表示データに対して正しい表示データを付加して表示部11に表示する。
この緊急時プラント状況表示装置10によれば、異常と判定した表示について、正しい報告データに基づく正しい表示データを生成して表示部11に表示することで、適した状況報告を表示することができる。この結果、緊急時の事態を収束させる意思決定の適した判断基準として活用することができる。
また、緊急時プラント状況表示装置10では、異常であると判定された表示データを正しい表示データと共に表示部11に表示することが好ましい。
この緊急時プラント状況表示装置10によれば、異常であると判定された表示データを残すことで、異常であると判定された表示データと正しい表示データとを比較することができる。
また、緊急時プラント状況表示装置10では、データベース43に正しい報告データが記憶された時刻を当該報告データに付加して正しい表示データを作成し、配置図表示データに対して正しい表示データを時刻と共に表示部11に表示することが好ましい。
この緊急時プラント状況表示装置10によれば、異常であると判定された場合に表示された正しい表示データの時刻を明示することができる。この結果、緊急時の事態を収束させる意思決定の適した判断基準として活用することができる。
また、図8に示すように、本実施形態の緊急時プラント状況表示装置10における情報管理部42の動作である緊急時プラント状況表示方法は、表示データが異常である場合(ステップS11)、正しい報告データがデータベース43に記憶された場合(ステップS12:Yes)、中央処理装置42aがメモリ42bに記憶されたプログラムにより、データベース43に記憶された正しい報告データから正しい表示データを生成する工程(ステップS13)と、プラントにおける緊急時用設備の配置図表示データに対して正しい表示データを付加して表示部11に表示する工程(ステップS14)と、を実行する。
従って、緊急時プラント状況表示方法によれば、適した状況報告を表示することができ、緊急時の事態を収束させる意思決定の適した判断基準として活用することができる。
10 緊急時プラント状況表示装置
11 表示部
11A 配置図
11B 表図
42 情報管理部
43 データベース
50 ネットワーク

Claims (10)

  1. 多様な報告データが記憶されるデータベースと、
    表示部と、
    を有し、
    緊急時におけるプラントの状況の報告データが前記データベースに記憶された場合、前記データベースに記憶された報告データから表示データを生成し、プラントにおける緊急時用設備の配置図表示データに対して前記表示データを付加して前記表示部に表示することを特徴とする緊急時プラント状況表示装置。
  2. 前記配置図表示データは、前記プラントに対する給水設備を含み、この設備に関する報告データが前記データベースに記憶された場合、当該報告データから表示データを生成し、前記配置図表示データの給水設備に前記表示データを反映して前記表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の緊急時プラント状況表示装置。
  3. 前記配置図表示データは、前記プラントに対する給電設備を含み、この設備に関する報告データが前記データベースに記憶された場合、当該報告データから表示データを生成し、前記配置図表示データの給電設備に前記表示データを反映して前記表示部に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の緊急時プラント状況表示装置。
  4. 前記配置図表示データは、前記プラントにおける計測機を含み、この計測機に関する報告データが前記データベースに記憶された場合、当該報告データから表示データを生成し、前記配置図表示データに前記表示データを反映して前記表示部に表示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の緊急時プラント状況表示装置。
  5. ネットワークを介して複数の表示部に対して前記配置図表示データおよび前記表示データを共有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の緊急時プラント状況表示装置。
  6. 前記表示部に表示された前記表示データが異常であると判定された場合、
    前記データベースに記憶された正しい報告データから正しい表示データを生成し、前記配置図表示データに対して前記正しい表示データを付加して前記表示部に表示することを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の緊急時プラント状況表示装置。
  7. 異常であると判定された前記表示データを前記正しい表示データと共に前記表示部に表示することを特徴とする請求項6に記載の緊急時プラント状況表示装置。
  8. 前記データベースに前記正しい報告データが記憶された時刻を当該正しい報告データに付加して前記正しい表示データを作成し、前記配置図表示データに対して前記正しい表示データを時刻と共に前記表示部に表示することを特徴とする請求項6または7に記載の緊急時プラント状況表示装置。
  9. 緊急時におけるプラントの状況の報告データがデータベースに記憶された場合、
    前記データベースに記憶された報告データから表示データを生成する工程と、
    プラントにおける緊急時用設備の配置図表示データに対して前記表示データを付加して表示部に表示する工程と、
    を含むことを特徴とする緊急時プラント状況表示方法。
  10. 配置図表示データに付加されて前記表示部に表示された前記表示データが異常であると判定された場合、
    前記データベースに記憶された正しい報告データから正しい表示データを生成する工程と、
    前記配置図表示データに対して前記正しい表示データを付加して前記表示部に表示する工程と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の緊急時プラント状況表示方法。
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