JP2019200617A - 防災訓練システム及び防災システムの制御方法 - Google Patents

防災訓練システム及び防災システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】訓練において、実際に起こり得る事象を適切に再現する。【解決手段】防災訓練システム30は、プラントの緊急時において互いに異なる所定の処理を実行する複数の防災システム36と、シミュレーションによって、プラントの挙動を模擬した模擬プラントデータを算出するシミュレータ34と、を有する。複数の防災システム36は、プラントの緊急時に、プラントの挙動を示すプラントデータを取得して、作業者の操作により所定の処理を実行する防災モードと、プラントの緊急時の対応の訓練時に、シミュレータ34から模擬プラントデータを取得して、作業者の操作により所定の処理を実行する訓練モードと、を切り替え可能である。シミュレータ34は、訓練モードにおいて、防災システム36の所定の処理に基づき模擬プラントデータを更新して、更新した模擬プラントデータを、複数の防災システム36に出力する。【選択図】図2

Description

本発明は防災訓練システム及び防災システムの制御方法に関する。
原子力事故などの緊急時には、状況に応じた対処が必要となる。そのため、緊急時の対処を行ったり、被災状況を予測したりするためのシステムが実用化されている。また、緊急時に、作業者がこのようなシステムを用いて適切な対処をとるためには、事前に訓練しておくことが望ましい。訓練を行う場合は、例えば、システムに、事故を模擬した訓練用の模擬データを入力して、システムを動作させる。また、例えば特許文献1には、訓練用のシミュレータを用いて防災用の訓練を行う旨が記載されている。
特開2004−295729号公報
しかし、事故は、実際に起きるまでどのような事故となることが想定できない。訓練用の模擬データを入力してシステムを動作させる場合は、予め決められた事故状況しか再現できず、実際に起きる事故や災害時の状況を柔軟にカバーすることができないおそれがある。また、特許文献1におけるシミュレータは、情報毎に複数の孤立したシミュレータを設けているため、事故の状況などを柔軟に反映できないおそれがある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、訓練において、実際に起こり得る事象を適切に再現可能な防災訓練システム及び防災システムの制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本開示に係る防災訓練システムは、作業者の操作により、プラントの緊急時において互いに異なる所定の処理を実行する複数の防災システムと、シミュレーションによって、前記プラントの挙動を模擬した模擬プラントデータを算出するシミュレータと、を有し、複数の前記防災システムは、前記プラントの緊急時に、前記プラントの挙動を示すプラントデータを取得して、前記作業者の操作により前記所定の処理を実行する防災モードと、前記プラントの緊急時の対応の訓練時に、前記シミュレータから前記模擬プラントデータを取得して、前記作業者の操作により前記所定の処理を実行する訓練モードと、を切り替え可能であり、前記シミュレータは、前記訓練モードにおいて、前記防災システムの前記所定の処理に基づき前記模擬プラントデータを更新して、更新した前記模擬プラントデータを、複数の前記防災システムに出力する。
この防災訓練システムによると、プラントの挙動を模擬した模擬プラントデータを用いるため、実際に起こり得る様々な事象を再現することができる。
複数の前記防災システムは、前記プラントの作動を制御する制御処理を実行するプラント管理システムを含み、前記シミュレータは、前記プラント管理システムの前記制御処理に基づきシミュレーションを実行することで、前記模擬プラントデータを更新することが好ましい。この防災訓練システムによると、プラント管理システムの制御処理を反映してシミュレーションを実行することで、模擬プラントデータを実際の事象により好適に近づけることが可能となる。
複数の前記防災システムは、緊急時の前記プラントによる外部環境への影響を予測する影響予測システムと、緊急時の前記プラントの状況の表示を行う意思決定支援システムと、の少なくとも一方を有することが好ましい。この防災訓練システムによると、影響予測システムや意思決定支援システムなどを用いて訓練を行うことで、緊急の対応に対する作業者の習熟度を適切に向上させることができる。
複数の前記防災システムは、一部の前記防災システムを前記訓練モードに設定し、他の一部の前記防災システムを前記防災モードに設定可能であることが好ましい。この防災訓練システムによると、一部の防災システムのみ訓練モードにすることで、運用状況に応じた個別の訓練を行う事も可能にする。
前記防災システムは、前記訓練モードと前記防災モードとで、処理内容の一部を異ならせることが好ましい。この防災システムは、訓練モードと防災モードとで処理内容の一部を異ならせることで、それぞれのモードに応じた適切な処理を行う事が可能となる。
前記プラントは、原子力発電プラントであることが好ましい。この防災訓練システムは、原子力発電プラントの保全と、原子力発電プラントの作業者の育成との両方を、適切に行うことができる。
上記の目的を達成するために、本開示に係る防災システムの制御方法は、プラントの緊急時に前記プラントの挙動を示すプラントデータを取得する防災モードと、シミュレータによって算出されたプラントの挙動を模擬した模擬プラントデータを取得する訓練モードとを、有する防災システムの制御方法であって、前記防災モードから前記訓練モードへの切替えを行うステップと、前記訓練モードにおいて、前記シミュレータによって算出された前記模擬プラントデータを取得するステップと、取得した前記模擬プラントデータに基づく作業者の操作に応じた処理を実行するステップと、前記訓練モードにおいて、前記処理に基づいて前記シミュレータによって更新された前記模擬プラントデータを取得するステップと、を有する。この制御方法によると、プラントの挙動を模擬した模擬プラントデータを用いるため、実際に起こり得る様々な事象を再現することができる。
本発明によれば、訓練において、実際に起こり得る事象を適切に再現することができる。
図1は、本実施形態に係るプラントの概要図である。 図2は、本実施形態に係る防災訓練システムの模式的なブロック図である。 図3は、本実施形態に係る防災訓練システムの模式的なブロック図である。 図4は、本実施形態に係るシミュレータの模式的なブロック図である。 図5は、本実施形態に係るプラント管理システムの模式的なブロック図である。 図6は、本実施形態に係る影響予測システムの模式的なブロック図である。 図7は、本実施形態に係る意思決定支援システムの模式的なブロック図である。 図8は、シミュレータによるシミュレーションを説明するフローチャートである。 図9は、訓練モードにおける防災システムの処理を説明するフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係るプラントの概要図である。本実施形態に係るプラント1は、原子力発電プラントである。プラント1に適用された原子炉は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、一次系全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電する加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)である。なお、プラント1は、原子力発電プラントに限られず、任意のプラントであってよい。
プラント1には、原子力建屋2と、緊急時対策所4との建物が設けられている。原子力建屋2内には、原子炉格納容器11が設けられている。原子炉格納容器11は、内部に加圧水型原子炉12および蒸気発生器13が格納されている。加圧水型原子炉12と蒸気発生器13とは冷却水配管14,15を介して連結されている。冷却水配管14は、加圧器16が設けられている。冷却水配管15は、一次冷却材ポンプ17が設けられている。従って、加圧水型原子炉12にて、炉心を構成する燃料により一次冷却材として軽水が加熱され、高温の軽水が加圧器16により所定の高圧に維持した状態で冷却水配管14を通して蒸気発生器13に送られる。この蒸気発生器13では、高温高圧の軽水(一次冷却材)と二次冷却材との間で熱交換が行われ、冷やされた軽水が一次冷却材ポンプ17により冷却水配管15を通して加圧水型原子炉12に戻される。
蒸気発生器13は、原子炉格納容器11の外部に設けられた蒸気タービン18および復水器19と主蒸気管20および給水管21を介して連結されている。給水管21は、給水ポンプ22が設けられている。また、蒸気タービン18は、発電機23が接続されている。復水器19は、冷却水(例えば、海水)を給排する取水管24および排水管25が連結されている。従って、蒸気発生器13にて、高圧高温の一次冷却水と熱交換を行って生成された蒸気は、主蒸気管20を通して蒸気タービン18に送られ、この蒸気により蒸気タービン18を駆動して発電機23により発電を行う。蒸気タービン18を駆動した蒸気は、復水器19で冷却された後、給水管21を通して蒸気発生器13に戻される。
緊急時対策所4は、原子力建屋2と別の建物であり、プラント1の緊急時に対策を行うための建屋である。緊急時対策所4内には、本実施形態に係る防災訓練システム30が設けられている。このように、防災訓練システム30は、プラント1の敷地内であって、原子力建屋2とは異なる建物に設けられている。ただし、防災訓練システム30は、緊急時対策所4に設けられることに限られない。防災訓練システム30は、例えば、プラント1の敷地外に設けられてもよい。
図2及び図3は、本実施形態に係る防災訓練システムの模式的なブロック図である。図2は、プラント1の緊急時において、防災訓練システム30によって緊急時の対処を行うための防災モードの状態を示している。また、図3は、緊急時の対処を行うための訓練を行う訓練モードの状態を示している。防災モードおよび訓練モードについては、後述する。
図2に示すように、防災訓練システム30は、プラントシステム32と、シミュレータ34と、複数の防災システム36とを有している。プラントシステム32は、プラント1の各種データであるプラントデータを管理するシステムである。プラントデータは、プラント1の設備の挙動を示す各種データであり、例えば、原子炉の各種温度や流量や圧力などである。プラントデータは、例えば、原子炉の設備に設けられたセンサから取得したデータである。プラントシステム32は、例えば、演算装置としてCPU(Central Processing Unit)を備えるコンピュータであり、CPUの処理によりプラントデータを取得して、記憶部、すなわちメモリに、取得したプラントデータを記憶する。プラントデータは、逐次更新されるため、プラントシステム32は、逐次、プラントデータを取得する。そして、プラントシステム32は、防災システム36の要求に応じて、プラントデータを防災システム36に送信する。すなわち、プラントシステム32は、プラントデータを記憶するデータサーバである。防災システム36は、防災モードにおいて、このプラントデータに基づき、緊急時における対処として、作業者の操作により所定の処理を実行する。防災システム36が実行する処理については、後述する。
図4は、本実施形態に係るシミュレータの模式的なブロック図である。シミュレータ34は、プラント1の設備の挙動を、シミュレーションにより模擬的に再現する。シミュレータ34は、演算装置としてCPU(Central Processing Unit)を備えるコンピュータであり、CPUの処理により、プラント1の設備の挙動をシミュレーションする。図4に示すように、シミュレータ34は、データ取得部34Aと、模擬プラントデータ算出部34Bと、模擬プラントデータ出力部34Cとを有する。データ取得部34Aと、模擬プラントデータ算出部34Bと、模擬プラントデータ出力部34Cとは、シミュレータ34の記憶部(メモリ)に記憶されたソフトウェア(プログラム)を読み出されることにより実現され、CPUによって演算を実行することで、後述するそれぞれの処理を行う。
データ取得部34Aは、シミュレーションを行うためのデータ(入力値)を取得する。データ取得部34Aは、シミュレーションを行うために予め設定されたデータである設定データを取得する。設定データは、例えば作業者がシミュレータ34に備えられた入力部(キーボードやマウスなど)を操作することで設定されたデータであってもよいし、シミュレータ34の記憶部に予め記憶されたデータであってもよい。また、データ取得部34Aは、シミュレーションを行うためのデータとして、防災システム36から処理データを取得してもよい。詳しくは後述するが、処理データは、防災システム36の実行した処理によって設定された、プラント1を制御するためのデータである。
模擬プラントデータ算出部34Bは、データ取得部34Aが取得したシミュレーションを行うためのデータを入力値として、プラント1の挙動を模擬するシミュレーションを実行する。模擬プラントデータ算出部34Bは、シミュレーションを実行することで、シミュレーションの出力値として、模擬プラントデータを算出する。模擬プラントデータは、シミュレーションを行うためのデータでシミュレーションを行った場合の、プラント1の設備の挙動を示す各種データの算出値である。すなわち、模擬プラントデータは、実際のプラント1の設備の挙動を示すプラントデータを、シミュレーションを行うためのデータに基づき模擬的に算出した算出値であるといえる。模擬プラントデータ算出部34Bは、シミュレーションを行うためのデータに応じて、模擬プラントデータの値を異ならせる。従って、模擬プラントデータ算出部34Bは、シミュレーションを行うためのデータを調整することで、実際にはプラント1に異常がなくプラントデータが正常な値である場合でも、模擬プラントデータを、プラント1に異常が起こった異常値として算出することができる。従って、模擬プラントデータ算出部34Bは、プラント1の緊急時を模擬的に再現することができる。さらに、模擬プラントデータ算出部34Bは、シミュレーションを行うためのデータを適宜調整することで、プラント1の緊急時の様々な事象を模擬的に再現することができる。
模擬プラントデータ出力部34Cは、模擬プラントデータ算出部34Bが算出した模擬プラントデータを、防災システム36に出力する。防災システム36は、訓練モードにおいて、この模擬プラントデータに基づき、作業者の操作により、所定の処理を実行する。防災システム36が実行する処理については、後述する。
ここで、原子炉の挙動は、逐次変化する。従って、模擬プラントデータ算出部34Bは、この挙動の変化に対応するため、シミュレーションを継続的に実行して、模擬プラントデータを逐次更新する。本実施形態においては、模擬プラントデータ算出部34Bは、シミュレーションを最初に実行する場合は、データ取得部34Aが取得した設定データを入力値としてシミュレーションを実行して、模擬プラントデータを算出する。詳しくは後述するが、防災システム36は、訓練モードにおいて、この模擬プラントデータを取得して、所定の処理を実行する。防災システム36は、訓練モードにおいて、この処理により、プラント1を模擬的に制御するための処理データを設定する場合がある。この場合、上述のように、データ取得部34Aは、防災システム36から、処理データを取得する。模擬プラントデータ算出部34Bは、この処理データにより、シミュレーションを行うためのデータを更新して、この更新したデータによりシミュレーションを継続して、模擬プラントデータを更新する。言い換えれば、処理データは、設定データの少なくとも一部と同じ種類のパラメータであり、模擬プラントデータ算出部34Bは、設定データを処理データに置き換えてシミュレーションを実行して、模擬プラントデータを更新する。
このように、模擬プラントデータ算出部34Bは、防災システム36の所定の処理に基づき模擬プラントデータを更新するといえる。そして、模擬プラントデータ出力部34Cは、模擬プラントデータ算出部34Bによって更新された模擬プラントデータを、それぞれの防災システム36に出力する。防災システム36は、この更新された模擬プラントデータを取得して、処理を続ける。
また、シミュレータ34は、それぞれ異なるシミュレーションを実行する複数のシミュレータで構成されておらず、単一のシミュレーションモデルで単一のシミュレーションを実行することで、全ての防災システム36が用いるための模擬プラントデータを一括で算出しているといえる。
図2及び図3に示すように、複数の防災システム36は、プラント1の緊急時に、互いに異なる処理を行う複数のシステムによって構成されている。互いに異なる処理とは、処理内容の少なくとも一部が他の防災システム36の処理内容と異なっていることを指し、一部の処理内容が他の防災システム36の処理内容に重複してもよい。ここで、プラント1の緊急時とは、プラント1の設備が正常な挙動を示さず、異常な挙動を示した場合を指す。プラント1が正常な挙動であるか異常な挙動であるかは、例えば、プラント1のプラントデータが所定の閾値の範囲内であるかに基づき決定され、プラントデータが所定の閾値範囲内の場合は正常な挙動とされ、所定閾値の範囲外の場合は異常な挙動とされる。また、それぞれの防災システム36は、図2に示す防災モードと、図3に示す訓練モードとを切り替え可能である。図2に示すように、それぞれの防災システム36は、防災モードにおいて、プラントシステム32に接続され、プラントシステム32からプラントデータを取得して、作業者の操作により所定の処理を実行する。防災モードとは、プラント1の緊急時において、作業者の操作により、プラント1の緊急時に対処するための処理を実行するモードである。
一方、図3に示すように、それぞれの防災システム36は、訓練モードにおいて、シミュレータ34に接続され、シミュレータ34から模擬プラントデータを取得して、作業者の操作により、所定の処理を実行する。すなわち、複数の防災システム36は、シミュレータ34から、共通する模擬プラントデータを取得するものであり、さらに言えば、複数の防災システム36同士は、シミュレータ34を通して互いに接続されている。なお、訓練モードとは、プラント1が緊急時でない際に設定されるモードであり、作業者が緊急時の対処の訓練を行う際に設定されるモードである。なお、防災モードと訓練モードとは、切り替え可能である。例えば、作業者は、例えばプラント1の緊急時に、防災システム36を防災モードに設定し、例えば訓練時に、防災システム36を訓練モードに設定する。また、複数の防災システム36は、一括で防災モードと訓練モードとを切り替えてもよい。すなわち、全ての防災システム36を一括で訓練モードに設定可能であり、全ての防災システム36を一括で防災モードに設定可能である。また、複数の防災システム36は、防災システム36毎に、防災モードと訓練モードとを切り替えてもよい。すなわち、複数の防災システム36は、一部の防災システム36を訓練モードに設定し、他の一部の防災システム36を防災モードに設定可能である。
図2及び図3に示すように、本実施形態では、複数の防災システム36は、プラント管理システム40と、影響予測システム42と、意思決定支援システム44とを有している。ただし、複数の防災システム36は、プラント1の緊急時に、互いに異なる処理を行う複数のシステムを有していれば、必ずしも、プラント管理システム40と、影響予測システム42と、意思決定支援システム44とを有していることに限られない。例えば、複数の防災システム36は、プラント管理システム40と、影響予測システム42と、意思決定支援システム44との少なくとも1つを有していてもよい。また、複数の防災システム36は、プラント管理システム40と、影響予測システム42と、意思決定支援システム44と以外のシステムを備えていてもよい。
図5は、本実施形態に係るプラント管理システムの模式的なブロック図である。プラント管理システム40は、プラント1の緊急時において、プラントデータに基づき、プラント1を管理、すなわち制御するためのシステムである。プラント1の緊急時においては、通常時のように、中央制御室からのプラント1の管理(制御)が出来なくなる場合がある。そのような場合に、作業者は、プラント管理システム40を操作することで、プラント1を遠隔制御する。すなわち、プラント管理システム40は、所定の処理として、プラント1の作動を制御する制御処理を実行するシステムであるといえる。図5に示すように、プラント管理システム40は、データ取得装置40Aと、プラント制御装置40Bとを備える。プラント管理システム40は、このように、複数の装置、すなわちデータ取得装置40Aとプラント制御装置40Bとを備えた装置群である。ただし、プラント管理システム40は、データ取得装置40Aとプラント制御装置40Bとの機能を備える1つの装置(コンピュータ)であってもよい。
最初に、防災モードにおけるデータ取得装置40Aとプラント制御装置40Bとの動作内容について説明する。データ取得装置40Aは、プラントデータを取得するための装置である。データ取得装置40Aは、例えば、演算装置としてCPU(Central Processing Unit)を備えるコンピュータ、ここではデータサーバである。データ取得装置40Aは、防災モードにおいて、例えばCPUの処理により、プラントシステム32からプラントデータを取得して、記憶部、すなわちメモリに、取得したプラントデータを記憶する。プラントデータは、逐次更新されるため、データ取得装置40Aは、逐次、プラントデータを取得する。なお、データ取得装置40Aは、プラントシステム32を介さず、プラント1から(例えば原子炉の設備に設けられたセンサなどから)、プラントデータを取得してもよい。
プラント制御装置40Bは、防災モードにおいて、データ取得装置40Aが取得したプラントデータを取得し、作業者の操作に応じて、プラント1の作動を制御する制御処理を実行する装置である。プラント制御装置40Bは、例えば、演算装置としてCPUを備えるコンピュータであり、CPUの演算により、プラント1の作動を制御する制御処理を実行する。例えば、プラント制御装置40Bは、データ取得装置40Aが取得したプラントデータを、図示しない表示部(ディスプレイ)に表示する。作業者は、そのプラントデータを視認して、プラント制御装置40Bに、プラント1の作動を制御するための制御指令を入力する。プラント制御装置40Bは、作業者に入力された制御指令に基づき、プラント1を制御するための処理データを生成し、処理データをプラント1の図示しない制御装置に出力する。プラント1の制御装置は、処理データに基づき、プラント1の作動を制御する。プラント制御装置40Bは、プラント1の作動を制御するものであれば、制御内容は任意である。例えば、プラント制御装置40Bは、プラント1の炉心の状態を制御してもよい。この場合、例えば、プラント制御装置40Bは、作業者の操作により、処理データとして炉心の熱出力値を設定し、設定した炉心の熱出力値で、プラント1の制御装置に炉心を制御させる。
このように、データ取得装置40Aとプラント制御装置40Bとは、防災モードにおいて、プラント1の作動を制御する制御処理を実行する。一方、データ取得装置40Aとプラント制御装置40Bとは、訓練モードにおいては、プラント1の作動を実際には制御しないが、シミュレータ34のシミュレーションに反映させるための処理データを生成する。すなわち、訓練モードにおける処理データは、防災モードにおける処理データと同じパラメータ(例えば炉心の熱出力値)であるが、実際にプラント1を制御するためのデータでなく、シミュレーションに用いるためのデータとなる。以下、訓練モードにおけるデータ取得装置40Aとプラント制御装置40Bとの動作内容について説明する。
データ取得装置40Aは、訓練モードにおいて、例えばCPUの処理により、シミュレータ34から模擬プラントデータを取得して、記憶部に、取得した模擬プラントデータを記憶する。模擬プラントデータも逐次更新されるため、データ取得装置40Aは、更新された模擬プラントデータを逐次取得する。
プラント制御装置40Bは、訓練モードにおいて、データ取得装置40Aが取得した模擬プラントデータを取得して、作業者の操作に応じて、プラント1の作動を模擬的に制御する制御処理を実行する。すなわち、プラント制御装置40Bは、データ取得装置40Aが取得した模擬プラントデータを、図示しない表示部(ディスプレイ)に表示する。作業者は、模擬プラントデータに基づき、訓練モードにおけるプラント制御装置40Bを操作する。すなわち、作業者は、表示部に表示された模擬プラントデータを視認して、プラント制御装置40Bに、プラント1の作動を模擬的に制御するための制御指令を入力する。プラント制御装置40Bは、作業者に入力された制御指令に基づき、プラント1を模擬的に制御するための処理データを生成する。プラント制御装置40Bは、生成した処理データを、シミュレータ34に送信する。シミュレータ34は、上述のように、処理データを用いてシミュレーションを実行して、模擬プラントデータを更新する。
図6は、本実施形態に係る影響予測システムの模式的なブロック図である。影響予測システム42は、プラント1の緊急時において、プラントデータに基づき、プラント1による外部環境への影響を予測するシステムである。すなわち、影響予測システム42は、所定の処理として、プラント1による外部環境への影響を予測する予測処理を実行する。図6に示すように、影響予測システム42は、データ取得装置42Aと、操作装置42Bと、解析装置42Cと、出力装置42Dとを備える。影響予測システム42は、このように、複数の装置、すなわちデータ取得装置42Aと、操作装置42Bと、解析装置42Cと、出力装置42Dとを備える装置群である。ただし、影響予測システム42は、データ取得装置42Aと操作装置42Bと解析装置42Cと出力装置42Dとの機能を備えていれば、装置の数は任意である。影響予測システム42は、データ取得装置42Aと操作装置42Bと解析装置42Cと出力装置42Dとのうちのいずれか複数の装置の機能が1つに統合された装置を有していてもよい。また、影響予測システム42は、1つの装置(コンピュータ)であってもよい。
最初に、防災モードにおける影響予測システム42の動作内容について説明する。データ取得装置42Aは、プラントデータを取得するための装置である。データ取得装置42Aは、例えば、演算装置としてCPU(Central Processing Unit)を備えるコンピュータ、すなわちデータサーバである。データ取得装置42Aは、防災モードにおいて、例えばCPUの処理により、プラントシステム32からプラントデータを取得して、記憶部、すなわちメモリに、取得したプラントデータを記憶する。プラントデータは、逐次更新されるため、データ取得装置42Aは、逐次、プラントデータを取得する。なお、データ取得装置42Aは、プラントシステム32を介さず、プラント1から(例えば原子炉の設備に設けられたセンサなどから)、プラントデータを取得してもよい。また、データ取得装置42Aは、プラントデータ以外のデータであって予測処理に必要なデータを取得してもよい。例えば、データ取得装置42Aは、外部環境の状態を示す外部環境データを取得する。外部環境データとしては、例えば、風向や風速などの気象データが挙げられる。データ取得装置42Aは、例えばプラント1以外のデータサーバ(気象データ用のサーバなど)から、外部環境データを取得する。
操作装置42Bは、作業者が入力を行うことで、影響予測システム42に予測処理を行わせるための装置である。操作装置42Bは、演算装置としてCPUを備えるコンピュータであり、操作用のコンピュータであるといえる。操作装置42Bは、図示しない表示部(ディスプレイ)に、データ取得装置42Aが取得したデータ、すなわちプラントデータおよび外部環境データを表示させる。そして、操作装置42Bは、予測処理を行わせるためのソフトウェアを立ち上げ、作業者から、予測処理を行わせる指示を受け付ける。
解析装置42Cは、作業者からの予測処理を行わせる指示が操作装置42Bに入力されたら、解析によって予測処理を実行する装置である。解析装置42Cは、演算装置としてCPUを備えるコンピュータであり、さらに言えば並列計算機である。解析装置42Cは、データ取得装置42Aが取得したデータ、すなわちプラントデータと外部環境データとに基づき、予測処理を実行する。解析装置42Cは、予測処理として、起因事象の同定と、現在の事象の進展状況の表示と、今後の事象の進展状況の予測と、外部環境への影響の予測と、を行う。解析装置42Cは、プラントデータに基づき、起因事象の同定(推定)を行う。起因事象とは、現在のプラントデータのような値となったことを招いた原因であり、プラント1の事故内容を指し、言い換えれば、プラント1にどのような事故が生じているかを指す。解析装置42Cは、起因事象の同定結果を、例えば操作装置42Bの表示部に表示させる。また、解析装置42Cは、起因事象の同定結果に基づき、現在の事象の進展状況を、操作装置42Bの表示部に表示させる。
また、解析装置42Cは、プラントデータに基づき、今後の事象の進展状況の予測を行う。すなわち、解析装置42Cは、プラントデータから、プラント1に、今後どのような事故が生じるかを予測する。解析装置42Cは、プラントデータと、起因事象の同定結果とに基づき、今後の事象の進展状況の予測を行ってもよい。解析装置42Cは、事象の進展状況の予測、すなわち今後どのような事故が生じるかの予測の結果を、操作装置42Bの表示部に表示させる。
また、解析装置42Cは、プラントデータと外部環境データとに基づき、プラント1の外部環境への影響の予測を行う。解析装置42Cは、プラントデータおよび外部環境データと、今後の事象の進展状況の予測結果とに基づき、外部環境への影響の予測を行ってもよい。外部環境への影響の予測としては、例えば、外部環境、すなわちプラント1の周辺への、被ばく量の予測値を算出することが挙げられる。解析装置42Cは、プラントデータおよび外部環境データと事象の進展状況の予測結果とに基づき、シミュレーションを実行して、外部環境への被ばく量の予測値を算出する。解析装置42Cは、外部環境への影響、ここでは外部環境の被ばく量の予測値を、操作装置42Bの表示部に表示させる。
出力装置42Dは、解析装置42Cの処理結果などの各種データを出力する機器であり、例えば各種データを紙媒体で出力するプリンタである。
このように、影響予測システム42は、防災モードにおいて、プラント1の外部環境への影響を予測する予測処理を実行する。一方、影響予測システム42は、訓練モードにおいては、プラントデータを用いて予測処理を実行する代わりに、模擬プラントデータを用いて予測処理を実行する。すなわち、データ取得装置42Aは、訓練モードにおいて、シミュレータ34から模擬プラントデータを取得して、記憶部に、取得した模擬プラントデータを記憶する。模擬プラントデータも逐次更新されるため、データ取得装置42Aは、更新された模擬プラントデータを逐次取得する。また、データ取得装置42Aは、訓練モードにおいて、外部環境データの設定値を取得する。データ取得装置42Aは、外部環境データの設定値として、プラント1以外のデータサーバから実際の外部環境データを取得してもよいし、予め設定された値を取得してもよいし、作業者によって適宜設定された値を取得してもよい。
操作装置42Bは、訓練モードにおいて、図示しない表示部に、データ取得装置42Aが取得した模擬プラントデータおよび外部環境データを表示させる。そして、操作装置42Bは、予測処理を行わせるためのソフトウェアを立ち上げ、作業者から、訓練モードにおける予測処理を行わせる指示を受け付ける。
解析装置42Cは、訓練モードにおいて、作業者からの予測処理を行わせる指示が操作装置42Bに入力されたら、解析によって予測処理を実行する。解析装置42Cは、訓練モードにおいても、予測処理として、起因事象の同定と、現在の事象の進展状況の表示と、今後の事象の進展状況の予測と、外部環境への影響の予測と、を行う。訓練モードにおける起因事象の同定と、現在の事象の進展状況の表示と、今後の事象の進展状況の予測と、外部環境への影響の予測とは、プラントデータおよび外部環境データの代わりに、模擬プラントデータおよび外部環境データの設定値を用いる以外は、防災モードと同じ内容であるため、説明を省略する。
このように、影響予測システム42は、防災モードにおいては、プラントデータおよび外部環境データに基づき予測処理を実行し、訓練モードにおいては、模擬プラントデータおよび外部環境データの設定値に基づき予測処理を実行する。
図7は、本実施形態に係る意思決定支援システムの模式的なブロック図である。意思決定支援システム44は、プラント1の緊急時において、プラントデータに基づき、プラント1の状況の表示を行うことで、緊急時における作業者の対処の決定を支援するシステムである。すなわち、意思決定支援システム44は、所定の処理として、プラント1の状況の表示を行う支援処理を実行する。図6に示すように、意思決定支援システム44は、表示装置44Aと、操作装置44Bと、I/F装置44Cと、情報管理装置44Dと、解析装置44Eとを有する。意思決定支援システム44は、このように、表示装置44Aと、操作装置44Bと、I/F装置44Cと、情報管理装置44Dと、解析装置44Eとを備える装置群である。ただし、意思決定支援システム44は、表示装置44Aと、操作装置44Bと、I/F装置44Cと、情報管理装置44Dと、解析装置44Eとの機能を備える装置であれば、装置の数は任意である。意思決定支援システム44は、表示装置44Aと、操作装置44Bと、I/F装置44Cと、情報管理装置44Dと、解析装置44Eとのうちのいずれか複数の装置の機能が1つに統合された装置を有していてもよい。
最初に、防災モードにおける意思決定支援システム44の動作内容について説明する。表示装置44A(表示部)は、例えば、会議に関わる複数の人員が見ることのできる大型のディスプレイであり、防災モードにおいて、プラントデータや解析装置44Eの解析結果などの各種データを表示する。操作装置44B(操作部)は、作業者の操作を受け付ける機構であり、表示装置44Aの表示を操作したり、当該表示に伴う様々な情報を入力したりするものである。操作装置44Bは、表示装置44Aの画面に設けられたタッチパネル、または表示装置44Aに接続されたマウスやキーボードなどである。
I/F装置44C(I/F部)は、入出力部として構成され、各種データの入出力を行う装置である。I/F装置44Cは、例えばCPUを備えるコンピュータである。I/F装置44Cは、パーソナルコンピュータやモバイル端末(タブレット端末)などの図示しない入力機器に接続され、入力機器は、電話で受けた情報やファクシミリで受けた情報などをI/F装置44Cに入力することができる。また、入力機器は、複数あってもよい。また、I/F装置44Cは、プリンタ装置やモバイル端末(タブレット端末)などの図示しない出力機器に接続されている。
I/F装置44Cは、防災モードにおいて、データ取得装置として、プラントデータを取得する。I/F装置44Cは、防災モードにおいて、例えばCPUの処理により、プラントシステム32からプラントデータを取得して、記憶部、すなわちメモリに、取得したプラントデータを記憶する。プラントデータは、逐次更新されるため、I/F装置44Cは、逐次、プラントデータを取得する。なお、I/F装置44Cは、プラントシステム32を介さず、プラント1から(例えば原子炉の設備に設けられたセンサなどから)、プラントデータを取得してもよい。また、I/F装置44Cは、プラントデータ以外のデータ、例えば気象データなどの外部環境データを取得してもよい。
情報管理装置44Dは、外部から入力された各種データ、すなわちI/F装置44Cが取得したプラントデータや外部環境データを加工することで、表示装置44Aに表示させる表示データを作成する。また、情報管理装置44Dは、操作装置44Bの操作に基づき、表示装置44Aの表示を切り替える。また、情報管理装置44Dは、入力情報を表示装置44Aに表示されている表示データに付加して表示装置44Aに表示させる。情報管理装置44Dは、例えばCPUを備えるコンピュータであり、CPUにより、上記のような表示データ作成などの表示制御を実行する。
解析装置44Eは、防災モードにおいて、I/F装置44Cが取得したプラントデータに基づきシミュレーションを実行して、プラント1の経時的変化を予測演算してプラント予測データを生成する。プラント予測データは、プラント1の経時的変化を予測結果であり、このプラント予測データは、情報管理装置44Dにより、表示装置44Aに表示される。解析装置44Eは、I/F装置44Cが取得した外部環境データにも基づき、プラント予測データを生成してもよい。解析装置44Eが行う解析は、例えば、影響予測システム42が行う予測処理と同様の解析であってもよい。解析装置44Eは、起因事象の同定と、今後の事象の進展状況の予測と、外部環境への影響の予測とのうちの少なくともいずれかを実施してもよい。この場合、プラント予測データは、起因事象の同定結果と、今後の事象の進展状況の予測結果と、外部環境への影響の予測結果との少なくともいずれかとなる。このように、解析装置44Eが実施する処理(解析)と、影響予測システム42が行う処理(解析)とは、少なくとも一部が重複してよい。
意思決定支援システム44は、このように、防災モードにおいて、プラントデータを用いて、プラント1の状況の表示を行う支援処理を実行する。一方、意思決定支援システム44は、訓練モードにおいては、プラントデータを用いて支援処理を実行する代わりに、模擬プラントデータを用いて支援処理を実行する。すなわち、I/F装置44Cは、訓練モードにおいて、シミュレータ34から模擬プラントデータを取得して、記憶部に、取得した模擬プラントデータを記憶する。模擬プラントデータは、逐次更新されるため、I/F装置44Cは、逐次、模擬プラントデータを取得する。また、I/F装置44Cは、訓練モードにおいて、外部環境データの設定値を取得する。I/F装置44Cは、外部環境データの設定値として、プラント1以外のデータサーバから実際の外部環境データを取得してもよいし、予め設定された値を取得してもよいし、作業者によって適宜設定された値を取得してもよい。
情報管理装置44Dは、訓練モードにおいては、プラントデータおよび外部環境データの代わりに、模擬プラントデータと外部環境データの設定値とを用いる以外は、防災モードにおける処理を実行するため、説明を省略する。すなわち、表示装置44Aは、訓練モードにおいて、模擬プラントデータと外部環境データの設定値などの情報を表示する。
解析装置44Eは、訓練モードにおいては、プラントデータおよび外部環境データの代わりに、模擬プラントデータと外部環境データの設定値とを用いる以外は、防災モードにおける処理と同様の処理を実行するため、説明を省略する。
以上説明したように、複数の防災システム36、すなわち、プラント管理システム40と、影響予測システム42と、意思決定支援システム44とは、防災モードにおいては、プラントデータを取得してプラント1の緊急時に対処するための処理を実行し、訓練モードにおいては、緊急時の対処の訓練のために、模擬プラントデータを取得して処理を実行する。上記の説明では、防災システム36は、プラントデータ(および外部環境データ)の代わりに模擬プラントデータ(および外部環境データの設定値)を用いる以外は、訓練モードにおける処理と防災モードにおける処理とは同じであった。ただし、防災システム36は、訓練モードと防災モードとで、処理内容の一部を異ならせてもよい。例えば、防災システム36は、訓練モードにおいて、他の防災システム36が行っている処理に重複する処理を行わないことで、訓練モードと防災モードとで処理内容の一部を異ならせる。例えば、上述のように、意思決定支援システム44の解析装置44Eによる解析と、影響予測システム42が行う予測処理における解析とが、一部で重複する場合がある。この場合、訓練モードにおいて、意思決定支援システム44と影響予測システム42との一方が、この重複する処理を実行して、意思決定支援システム44と影響予測システム42との一方が、この重複する処理を実行しなくてもよい。また、他の例として、防災システム36は、シミュレータ34の少なくとも一部と重複する解析を行う場合がある。すなわち、防災システム36、例えば意思決定支援システム44と影響予測システム42とは、模擬プラントデータの少なくとも一部を、解析によって算出する場合がある。この場合、意思決定支援システム44と影響予測システム42とは、訓練モードにおいては、模擬プラントデータの少なくとも一部を算出する処理を行わなくてもよい。
以上が、防災訓練システム30のシステム構成である。次に、防災訓練システム30の訓練モードにおける処理フローを、フローチャートに基づき説明する。防災訓練システム30は、例えば防災モードから訓練モードに切り替えることで、訓練モードに設定されたら、シミュレータ34によりシミュレーションを実行して模擬プラントデータを算出し、防災システム36により、模擬プラントデータに基づき、訓練のための処理を行う。図8は、シミュレータによるシミュレーションを説明するフローチャートである。図8に示すように、シミュレータ34は、訓練モードにおいて、プラント1の挙動を模擬するシミュレーションを実行して、模擬プラントデータを算出し(ステップS10)、算出した模擬プラントデータを、それぞれの防災システム36(ここではプラント管理システム40と影響予測システム42と意思決定支援システム44)に出力する(ステップS12)。そして、シミュレータ34は、防災システム36(ここではプラント管理システム40)から処理データを取得したかを判断する(ステップS14)。処理データは、模擬プラントデータに基づき防災システム36が設定した、プラント1を模擬的に制御するためのデータである。シミュレータ34は、処理データを取得したら(ステップS14;Yes)、取得した処理データをシミュレーションに反映し(ステップS16)、訓練モードを終了するかを判断する(ステップS18)。シミュレータ34は、処理データを取得しない場合(ステップS14;No)、ステップS18に移動して、訓練モードを終了するかを判断する。シミュレータ34は、訓練モードを終了する場合(ステップS18;Yes)、シミュレーションを終了し、訓練モードを終了しない場合(ステップS18;No)、ステップS10に戻り、シミュレーションを続ける。シミュレータ34は、処理データを取得した場合は、処理データを反映してシミュレーションを実行し、処理データを取得しない場合は、処理データを反映することなくシミュレーションを実行する。
図9は、訓練モードにおける防災システムの処理を説明するフローチャートである。図9に示すように、防災システム36は、シミュレータ34から模擬プラントデータを取得し(ステップS20)、作業者の操作により、訓練モードにおける処理を実行する(ステップS22)。防災システム36のうち、プラント管理システム40は、作業者の操作により制御処理を実行して、処理データを生成する。また、防災システム36のうち、影響予測システム42は、作業者の操作により予測処理を実行する。また、防災システム36のうち、意思決定支援システム44は、作業者の操作により支援処理を実行する。処理を実行したら、防災システム36は、処理データのシミュレータ34への反映が必要かを判断し、反映が必要である場合(ステップS24;Yes)、シミュレータ34に処理データを出力し(ステップS26)、訓練モードを終了するかを判断する(ステップS28)。防災システム36は、処理データを取得しない場合(ステップS24;No)、ステップS28に移動して、訓練モードを終了するかを判断する。防災システム36は、処理データを生成する場合、すなわち、プラント1を模擬的に制御する処理を行った場合に、処理データの反映が必要であると判断し、処理データを生成しない場合、すなわち、プラント1を模擬的に制御する処理を行っていない場合に、処理データの反映が必要でないと判断する。防災システム36は、訓練モードを終了する場合(ステップS28;Yes)、処理を終了し、訓練モードを終了しない場合(ステップS28;No)、ステップS20に戻り、シミュレータ34から更新された模擬プラントデータを取得して、処理を続ける。
以上説明したように、本実施形態に係る防災訓練システム30は、複数の防災システム36と、シミュレータ34とを有する。防災システム36は、作業者の操作により、プラント1の緊急時において互いに異なる所定の処理を実行する。シミュレータ34は、シミュレーションによって、プラント1の挙動を模擬した模擬プラントデータを算出する。複数の防災システム36は、防災モードと訓練モードとを切り替え可能である。防災モードにおいて、防災システム36は、プラント1の緊急時に、プラント1の挙動を示すプラントデータを取得して、作業者の操作により所定の処理を実行する。訓練モードにおいて、防災システム36は、プラント1の緊急時の対応の訓練時に、シミュレータ34から模擬プラントデータを取得して、作業者の操作により所定の処理を実行する。また、シミュレータ34は、訓練モードにおいて、防災システム36の所定の処理に基づき模擬プラントデータを更新して、更新した模擬プラントデータを、複数の防災システム36に出力する。
ここで、プラント1の緊急時には、作業者は、防災システム36を防災モードにして、防災システム36を操作して処理を実行させることで、緊急時の対応を行う。しかし、プラント1の緊急時に備えるためには、作業者は、防災システム36の操作方法の訓練を行う必要がある。しかし、実際にプラント1を緊急時(異常発生状態)にすることはできない。そのため、従来においては、このような防災システム36に、予め定めた訓練用のデータを入力して、緊急時が起きたことを模擬していた。しかし、予め定めた訓練用のデータを入力した場合、起こる事象も固定的なものになるため、訓練内容が決まった内容となるおそれがある。それに対し、本実施形態に係る防災訓練システム30は、訓練モードにおいて、シミュレータ34に、プラント1の挙動を模擬した模擬プラントデータを算出させ、その模擬プラントデータを防災システム36に入力する。模擬プラントデータは、プラント1の挙動をシミュレーションで再現したものであるため、様々な事象を再現することができる。従って、本実施形態に係る防災訓練システム30は、訓練において、実際に起こり得る様々な事象を再現することができるため、作業者は、事象に応じた柔軟な訓練を行うことができる。
また、本実施形態に係るシミュレータ34は、複数の防災システム36のそれぞれに、模擬プラントデータを出力する。言い換えれば、複数の防災システム36は、シミュレータ34から、共通する模擬プラントデータを取得するものであり、さらに言えば、複数の防災システム36同士は、シミュレータ34を通して互いに接続されている。従って、防災訓練システム30によると、プラント1の模擬的な挙動をそれぞれの防災システム36に適切に反映させることができ、防災システム36毎に孤立した訓練を行うことなく、互いに連動した訓練を行う事が可能となる。従って、防災訓練システム30によると、プラント1の逐次的な変化に応じた訓練を、適切に行うことができる。また、本実施形態に係るシミュレータ34は、防災システム36の所定の処理に基づき、模擬プラントデータを更新して、更新した模擬プラントデータを、それぞれの防災システム36に出力する。すなわち、シミュレータ34は、防災システム36からフィードバックされたデータに基づき、模擬プラントデータを更新し、その更新した模擬プラントデータを防災システム36に反映させる。従って、この防災訓練システム30によると、例えば防災システム36の操作内容などもシミュレーションに反映することができるため、誤操作など、実際の事象をより適切に再現することが可能となる。また、本実施形態に係る防災訓練システム30は、防災モードと訓練モードとを切り替えることにより、プラント1の保全と作業者の育成との両方を行うことができる。
また、複数の防災システム36は、プラント1の作動を制御する制御処理を実行するプラント管理システム40を含む。シミュレータ34は、プラント管理システム40の制御処理に基づきシミュレーションを実行することで、模擬プラントデータを更新する。この防災訓練システム30は、プラント管理システム40の制御処理、すなわち処理データを反映してシミュレーションを実行することで、模擬プラントデータを実際の事象により好適に近づけることが可能となる。
また、複数の防災システム36は、緊急時のプラント1による外部環境への影響を予測する影響予測システム42と、緊急時のプラント1の状況の表示を行う意思決定支援システム44と、の少なくとも一方を有する。この防災訓練システム30は、影響予測システム42や意思決定支援システム44などを用いて訓練を行うことで、緊急の対応に対する作業者の習熟度を適切に向上させることができる。
また、複数の防災システム36は、一部の防災システム36を訓練モードに設定し、他の一部の防災システム36を防災モードに設定可能である。この防災訓練システム30は、全ての防災システム36を訓練モードに設定することで、大規模な訓練を行う事を可能にしつつ、一部の防災システム36のみ訓練モードにすることで、運用状況に応じた個別の訓練を行う事も可能にする。
また、防災システム36は、訓練モードと防災モードとで処理内容の一部を異ならせる。この防災システム36は、訓練モードと防災モードとで処理内容の一部を異ならせることで、それぞれのモードに応じた適切な処理を行う事が可能となる。
また、プラント1は、原子力発電プラントである。防災訓練システム30は、原子力発電プラントの保全と、原子力発電プラントの作業者の育成との両方を、適切に行うことができる。
また、本実施形態に係る防災システム36の制御方法は、プラント1の緊急時にプラント1の挙動を示すプラントデータを取得する防災モードと、シミュレータ34によって算出されたプラント1の挙動を模擬した模擬プラントデータを取得する訓練モードとを、有する防災システム36を制御する。この制御方法は、切替ステップと、模擬プラントデータ取得ステップと、訓練処理実行ステップと、模擬プラントデータ更新ステップと、を有する。切替ステップにおいては、防災モードから訓練モードへの切り替えを行うよう、防災システム36を制御する。模擬プラントデータ取得ステップにおいては、訓練モードにおいて、シミュレータ34によって算出された模擬プラントデータを取得するよう、防災システム36を制御する。訓練処理実行ステップにおいては、取得した模擬プラントデータに基づく作業者の操作に応じた処理を実行するよう、防災システム36を制御する。模擬プラントデータ更新ステップにおいては、訓練モードにおいて、上記の処理に基づいてシミュレータ34によって更新された模擬プラントデータを取得するよう、防災システム36を制御する。この制御方法によると、訓練において、実際に起こり得る様々な事象を再現することができるため、作業者は、事象に応じた柔軟な訓練を行うことができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態の内容により実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
1 プラント
2 原子力建屋
4 緊急時対策所
30 防災訓練システム
32 プラントシステム
34 シミュレータ
36 防災システム
40 プラント管理システム
42 影響予測システム
44 意思決定支援システム

Claims (7)

  1. 作業者の操作により、プラントの緊急時において互いに異なる所定の処理を実行する複数の防災システムと、
    シミュレーションによって、前記プラントの挙動を模擬した模擬プラントデータを算出するシミュレータと、を有し、
    複数の前記防災システムは、
    前記プラントの緊急時に、前記プラントの挙動を示すプラントデータを取得して、前記作業者の操作により前記所定の処理を実行する防災モードと、
    前記プラントの緊急時の対応の訓練時に、前記シミュレータから前記模擬プラントデータを取得して、前記作業者の操作により前記所定の処理を実行する訓練モードと、を切り替え可能であり、
    前記シミュレータは、前記訓練モードにおいて、前記防災システムの前記所定の処理に基づき前記模擬プラントデータを更新して、更新した前記模擬プラントデータを、複数の前記防災システムに出力する、防災訓練システム。
  2. 複数の前記防災システムは、前記プラントの作動を制御する制御処理を実行するプラント管理システムを含み、
    前記シミュレータは、前記プラント管理システムの前記制御処理に基づきシミュレーションを実行することで、前記模擬プラントデータを更新する、請求項1に記載の防災訓練システム。
  3. 複数の前記防災システムは、緊急時の前記プラントによる外部環境への影響を予測する影響予測システムと、緊急時の前記プラントの状況の表示を行う意思決定支援システムと、の少なくとも一方を有する、請求項1又は請求項2に記載の防災訓練システム。
  4. 複数の前記防災システムは、一部の前記防災システムを前記訓練モードに設定し、他の一部の前記防災システムを前記防災モードに設定可能である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の防災訓練システム。
  5. 前記防災システムは、前記訓練モードと前記防災モードとで、処理内容の一部を異ならせる、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の防災訓練システム。
  6. 前記プラントは、原子力発電プラントである、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の防災訓練システム。
  7. プラントの緊急時に前記プラントの挙動を示すプラントデータを取得する防災モードと、シミュレータによって算出されたプラントの挙動を模擬した模擬プラントデータを取得する訓練モードとを、有する防災システムの制御方法であって、
    前記防災モードから前記訓練モードへの切替えを行うステップと、
    前記訓練モードにおいて、前記シミュレータによって算出された前記模擬プラントデータを取得するステップと、
    取得した前記模擬プラントデータに基づく作業者の操作に応じた処理を実行するステップと、
    前記訓練モードにおいて、前記処理に基づいて前記シミュレータによって更新された前記模擬プラントデータを取得するステップと、を有する
    ことを特徴とする防災システムの制御方法。
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