JP2006285773A - 人員配置支援装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】各業務に対して業務効率の面から最適な人員配置に行うことや、特定の人員に対して業務負荷が集中することを防止すること等を可能とする装置や方法などを提供すること。
【解決手段】作業者の個人の能力や業務の内容等を、1又は複数の記憶手段などに予め記憶しておき、記憶されている個人の能力や業務の内容に基づいて、作業者間での作業時間のばらつきが少なく、および/または各業務に要するのべ作業時間が少ない人員配置を行い、その結果をユーザに提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】作業者の個人の能力や業務の内容等を、1又は複数の記憶手段などに予め記憶しておき、記憶されている個人の能力や業務の内容に基づいて、作業者間での作業時間のばらつきが少なく、および/または各業務に要するのべ作業時間が少ない人員配置を行い、その結果をユーザに提供する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、各人員の情報に基づいて、複数の業務に対し最適に人員を配置することを容易とする装置や方法などに適用して有効な技術に関する。
業務効率の向上のため、複数の業務に対しリソースを最適に配置することは重要なことである。リソースの具体例としては、作業時間や作業人員などがある。しかし、大きな組織においては、配置対象となる人員や業務の数が膨大となり、人間の手によって最適なリソース配置を実現することは困難となっていた。即ち、最適なリソース配置を実現するためには、各人員の特性や各業務の内容を認識し、その特性や内容に応じて作業時間の割り当てや人員の配置を検討する必要があるが、その際に認識する必要のある人員特性や業務内容の量が膨大となるため、人間が短時間でリソース配置を最適に行うことは困難となっていた。
このような問題に対し、情報処理装置に対し各業務の内容を入力することにより、情報処理装置によって最適なリソースの配置を行う、又はリソース配置の支援を行うための技術が提案されている。例えば、各業務に対して資格や技能などの作業要素を決定することにより、その作業要素に基づいて、各業務に配置する人員の数や作業時間を判定する技術が提案されている(特許文献1参照)。このような技術を適用することにより、各業務に対して、必要と考えられる作業要素を入力することのみによって、必要と考えられる人員の数や作業時間を容易に得ることが可能となる。また、各人員の処理能力と予測業務量とに基づいて労働力の過不足状態を計算する技術も提案されている(特許文献2参照)。
しかし、従来のこれらの技術では、各業務に割り当てるべき人員の数や作業時間を判定することはできたが、具体的にどの人員をどの業務に割り当てるべきかについては判断されていなかった。
このような問題に対し、業務付加価値の高い順番にスキル価値の高い人員を配置する計画を立案する技術(特許文献3参照)や、各人員の出勤状況や作業スキルと各業務における作業内容とに基づいて、各業務に対して最適に人員を配置する技術(特許文献4参照)などが提案されている。
特開2004−151895号公報
特開2002−149931号公報
特開2002−73918号公報
特開2002−373235号公報
しかしながら、これらの従来の技術では、スキルの高い人員や特殊なスキルを有する人員などの限られた人員に対して業務負荷が集中し、偏った人員配置がなされてしまう場合があった。即ち、従来の技術では、特定の人員に業務負荷が集中しないようにするという点について、配慮がされていなかった。
そこで、本発明は、各業務に対して業務効率の面から最適な人員配置に行うことや、特定の人員に対して業務負荷が集中することを防止すること等を可能とする装置や方法などを提供することを目的とする。
上記の課題を解決すべく、本発明の第一の態様は、人員配置支援装置であって、個人記憶手段、業務記憶手段、及び人員配置手段を含む。個人記憶手段は、作業者の個人の能力を記憶する。業務記憶手段は、業務の内容を記憶する。人員配置手段は、個人の能力及び業務の内容に基づいて、作業者間での作業時間のばらつきが少なく、および/または各業務に要するのべ作業時間が少ない人員配置を行う。なお、人員配置手段は、個人の能力及び業務の内容に基づいて、作業者間での作業時間のばらつきが少なくなるように人員配置を行うように構成されても良い。また、人員配置手段は、個人の能力及び業務の内容に基づいて、各業務に要するのべ作業時間が少なくなるように人員配置を行うように構成されても良い。
このような第一の態様によれば、作業者間で作業時間に偏りが生じることを防止することが可能な人員配置を容易に行うことや、各業務に要するのべ作業時間を少なくすることが可能な人員配置を容易に行うことが可能となる。また、作業者間での作業時間のばらつきが少なく、および/または各業務に要するのべ作業時間が少ない人員配置を行うことも容易にできる。
個人記憶手段は、各作業者の過去の作業経験及び能力を記憶するように構成されても良い。また、業務記憶手段は、各業務の難易度や作業時間を記憶するように構成されても良い。また、人員配置手段は、各業務の難易度と各作業者の能力とに基づいて、各業務に要する作業時間を補正するように構成されても良い。このような補正が行われることにより、各業務に割り当てられた作業者が、実際にどの程度の作業時間を要するのかより正確に検討することが可能となる。
本発明の第二の態様は、人員配置支援装置であって、人員記憶手段、業務記憶手段、配置制御手段、及び出力手段を含む。人員記憶手段は、各人員と各人員の能力を示す値および/または各人員の業務経験を示す値とを対応づけて記憶する。業務記憶手段は、各業務と各業務の内容とを対応づけて記憶する。配置制御手段は、業務記憶手段に記憶される複数の各業務に対し、所定の条件を満たすように、人員記憶手段に記憶される人員を割り当てる。そして、出力手段は、配置制御手段による人員配置例を出力する。このように構成された本発明の第二の態様によれば、ユーザは、所定の条件を満たすような人員配置例を容易に取得することが可能となる。
例えば、所定の条件とは、各人員における工数の偏りを小さくするという条件であっても良い。この場合、配置制御手段は、一つのプロジェクトに含まれる各業務に各人員を割り当てる際に、割り当てられた各人員について工数の合計を算出し、少なくともこの値が最少となる人員の配置結果を取得する。
また、例えば、所定の条件とは、複数の業務により構成される一つのプロジェクトの総工数を少なくするという条件であっても良い。この場合、配置制御手段は、プロジェクトに含まれる各業務に各人員を割り当てる際に、当該プロジェクトにおける工数の合計を算出し、少なくともこの値が最小となる人員の配置結果を取得する。
また、例えば、所定の条件とは、経験者又は未経験者のうちユーザによって選択されたいずれかを優先的に業務に割り当てるという条件であっても良い。この場合、人員記憶手段は、各人員について過去に経験したことのある業務をさらに記憶するように構成される。また、配置制御手段は、各業務に対し、ユーザによって経験者が選択された場合にはその業務を過去に経験したことのある人員を優先的に割り当て、ユーザによって未経験者が選択された場合にはその業務を過去に経験したことのない人員を優先的に割り当てることにより人員の配置結果を取得する。このように構成された本発明の第二の態様によれば、
ユーザは経験の有無に基づく人員の配置を行うことが容易となる。即ち、ユーザは、人材育成的観点からの人員の配置を容易に実現することが可能となる。また、例えば、所定の条件とは、業務の難易度に対して各人員の能力が満足されている場合に業務を割り当てるという条件であっても良い。
ユーザは経験の有無に基づく人員の配置を行うことが容易となる。即ち、ユーザは、人材育成的観点からの人員の配置を容易に実現することが可能となる。また、例えば、所定の条件とは、業務の難易度に対して各人員の能力が満足されている場合に業務を割り当てるという条件であっても良い。
以上説明した構成は、可能な限り組み合わせることができる。また、本発明の第一の態様及び本発明の第二の態様は、プログラムが情報処理装置によって実行されることによって実現されても良い。即ち、本発明は、上記した第一の態様及び第二の態様における各手段が実行する処理を、情報処理装置に対して実行させるためのプログラム、或いは当該プログラムを記録した記録媒体として特定することができる。また、本発明は、上記した第一の態様及び第二の態様における各手段が実行する処理を情報処理装置が実行する方法をもって特定されても良い。
本発明によれば、作業者間で作業時間に偏りが生じることを防止することが可能な人員配置を容易に行うことや、各業務に要するのべ作業時間を少なくすることが可能な人員配置を容易に行うこと等が可能となる。
[装置構成]
以下、本発明による人員配置支援装置1の構成例について説明する。ただし、以下に説明する人員配置支援装置1の構成例は、本発明の一構成例にすぎず、他の構成により本発明が実現されても良い。
以下、本発明による人員配置支援装置1の構成例について説明する。ただし、以下に説明する人員配置支援装置1の構成例は、本発明の一構成例にすぎず、他の構成により本発明が実現されても良い。
人員配置支援装置1は、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU(中央演算処理装置),主記憶装置(RAM),補助記憶装置などを備える。補助記憶装置は、不揮発性記憶装置を用いて構成される。ここで言う不揮発性記憶装置とは、いわゆるROM(Read−Only Memory:EPROM(Erasable Programmable Read−Only Memory),EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory),マスクROM等を含む),FRAM(Ferroelectric RAM),ハードディスク等を指す。
図1は、本発明による人員配置支援装置1の機能ブロックの例を示す図である。人員配置支援装置1は、補助記憶装置に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)が主記憶装置にロードされCPUにより実行されることによって、入力部4,配置制御部5,業務記憶部6,人員記憶部7及び表示部8等を含む装置として機能する。配置制御部5は、プログラムがCPUによって実行されることにより実現される。また、配置制御部5は専用のチップとして構成されても良い。また、人員配置支援装置1には、業務DB(業務データベース)2及び人員DB(人員データベース)3が接続される。次に、業務DB2,人員DB3及び人員配置計支援装置1が含む各機能部について説明する。
〈業務DB〉
業務DB2は、いわゆる不揮発性記憶装置を用いて構成される。業務DB2は、各業務の内容を記憶する。例えば、業務DB2は、各業務についての難易度(難度)や必要工数や作業時間などを記憶する。
業務DB2は、いわゆる不揮発性記憶装置を用いて構成される。業務DB2は、各業務の内容を記憶する。例えば、業務DB2は、各業務についての難易度(難度)や必要工数や作業時間などを記憶する。
具体的には、業務DB2は業務テーブルを記憶するように構成されても良い。図2は、業務DB2が記憶する業務テーブルの例を示す図である。図2に示される業務テーブルは、各業務の内容の具体例として、難度と必要工数を有する。難度は、業務を遂行する際の
困難の程度を示す値である。難度は、例えば1〜5の数字を用いて五段階で示される。難度の値は、例えばその値が大きいほど困難な業務であることを示し、その値が小さいほど簡易な業務であることを示す。必要工数は、例えば時間を単位として表される。必要工数は、例えばその難度に応じた能力を有する人員によって遂行される場合に必要とされる作業時間を示す。難度に応じた能力とは、例えば難度が簡易なものである場合には、能力の低い人員によって遂行される場合に必要とされる作業時間である。また、難度に応じた能力とは、例えば難度が困難なものである場合には、能力の高い人員によって遂行される場合に必要とされる作業時間である。この他、必要工数は、例えば標準的な能力の人員によって遂行される場合に必要とされる作業時間をもって表されても良い。
困難の程度を示す値である。難度は、例えば1〜5の数字を用いて五段階で示される。難度の値は、例えばその値が大きいほど困難な業務であることを示し、その値が小さいほど簡易な業務であることを示す。必要工数は、例えば時間を単位として表される。必要工数は、例えばその難度に応じた能力を有する人員によって遂行される場合に必要とされる作業時間を示す。難度に応じた能力とは、例えば難度が簡易なものである場合には、能力の低い人員によって遂行される場合に必要とされる作業時間である。また、難度に応じた能力とは、例えば難度が困難なものである場合には、能力の高い人員によって遂行される場合に必要とされる作業時間である。この他、必要工数は、例えば標準的な能力の人員によって遂行される場合に必要とされる作業時間をもって表されても良い。
〈人員DB〉
人員DB3は、いわゆる不揮発性記憶装置を用いて構成される。人員DB3は、各人員の情報を記憶する。例えば、人員DB3は、各人員の過去の作業経験や能力を示す情報を記憶する。
人員DB3は、いわゆる不揮発性記憶装置を用いて構成される。人員DB3は、各人員の情報を記憶する。例えば、人員DB3は、各人員の過去の作業経験や能力を示す情報を記憶する。
具体的には、人員DB3は人員テーブルを記憶するように構成されても良い。図3は、人員DB3が記憶する人員テーブルの例を示す図である。図3に示される人員テーブルは、各人員の情報の具体例として、過去の業務経験と能力を示す値とを有する。業務経験は、例えば業務DB2に記憶される業務の識別子(図2のテーブルにおける最も左の項目)を用いて表されても良い。また、能力は例えば1〜5の数字を用いて五段階で示される。能力の値は、例えばその値が大きいほど能力が優れていることを示し、その値が小さいほど能力が劣っていることを示す。
〈入力部〉
入力部4は、入力装置を用いて構成される。入力部4に適用される入力装置は、ポインティングデバイスやキーボードやボタンなど、既存のどのような入力装置であっても良い。ユーザは、入力部4を操作することにより、例えば人員配置の対象となる業務や人員を、業務DB2に記憶された業務テーブルや人員DB3に記憶された人員テーブルから選択することができる。ユーザは、人員配置支援装置1に入力する必要のあるその他の情報を入力部4を操作することにより入力することができる。入力部4を介して入力されたデータは、配置制御部5へ伝達される。
入力部4は、入力装置を用いて構成される。入力部4に適用される入力装置は、ポインティングデバイスやキーボードやボタンなど、既存のどのような入力装置であっても良い。ユーザは、入力部4を操作することにより、例えば人員配置の対象となる業務や人員を、業務DB2に記憶された業務テーブルや人員DB3に記憶された人員テーブルから選択することができる。ユーザは、人員配置支援装置1に入力する必要のあるその他の情報を入力部4を操作することにより入力することができる。入力部4を介して入力されたデータは、配置制御部5へ伝達される。
〈配置制御部〉
配置制御部5は、人員配置支援装置1の動作を制御し、各業務への人員配置を行う。例えば、配置制御部5は、業務DB2から業務テーブルの内容を読み出し、表示部8に業務テーブルの内容を表示させることにより、人員配置の対象となる業務をユーザに選択させる。配置制御部5は、同様に、人員DB3から人員テーブルの内容を読み出し、表示部8に人員テーブルの内容を表示させることにより、人員配置の対象となる人員をユーザに選択させる。そして、配置制御部5は、ユーザが入力部3を操作することにより選択した業務及び人員を、それぞれ業務記憶部6,人員記憶部7に記憶させる。
配置制御部5は、人員配置支援装置1の動作を制御し、各業務への人員配置を行う。例えば、配置制御部5は、業務DB2から業務テーブルの内容を読み出し、表示部8に業務テーブルの内容を表示させることにより、人員配置の対象となる業務をユーザに選択させる。配置制御部5は、同様に、人員DB3から人員テーブルの内容を読み出し、表示部8に人員テーブルの内容を表示させることにより、人員配置の対象となる人員をユーザに選択させる。そして、配置制御部5は、ユーザが入力部3を操作することにより選択した業務及び人員を、それぞれ業務記憶部6,人員記憶部7に記憶させる。
また、配置制御部5は、人員配置を行う際に、ユーザに対し条件の設定を促し、設定された条件を記憶する。条件の設定とは、例えば検討項目の選択や、各検討項目の優先順位の設定などである。条件の設定も、ユーザが入力部3を操作することにより実施される。
また、配置制御部5は、業務記憶部6及び人員記憶部7に記憶されている情報や、人員配置の条件などに基づき、各業務への人員配置を実行する。そして、配置制御部5は、人員配置の結果を表示部8に表示させる。
その他、配置制御部5の動作の詳細については、動作例の欄においてフローチャートを
用いて説明する。
用いて説明する。
〈業務記憶部〉
業務記憶部6は、RAM等のいわゆる揮発性記憶装置を用いて構成されても良いし、いわゆる不揮発性記憶装置を用いて構成されても良い。業務記憶部6は、少なくとも、人員配置の対象としてユーザにより選択された業務がなにであるかを記憶する。例えば、業務記憶部6は、ユーザによって選択された業務の識別子を記憶しても良い。また、業務記憶部6は、ユーザによって選択された各業務について、業務テーブルに含まれる情報をさらに記憶するように構成されても良い。このように構成された場合は、配置制御部5は、人員配置を行う場合に業務記憶部6にアクセスすれば足り、業務DB2にアクセスする必要が無くなる。
業務記憶部6は、RAM等のいわゆる揮発性記憶装置を用いて構成されても良いし、いわゆる不揮発性記憶装置を用いて構成されても良い。業務記憶部6は、少なくとも、人員配置の対象としてユーザにより選択された業務がなにであるかを記憶する。例えば、業務記憶部6は、ユーザによって選択された業務の識別子を記憶しても良い。また、業務記憶部6は、ユーザによって選択された各業務について、業務テーブルに含まれる情報をさらに記憶するように構成されても良い。このように構成された場合は、配置制御部5は、人員配置を行う場合に業務記憶部6にアクセスすれば足り、業務DB2にアクセスする必要が無くなる。
〈人員記憶部〉
人員記憶部7は、RAM等のいわゆる揮発性記憶装置を用いて構成されても良いし、いわゆる不揮発性記憶装置を用いて構成されても良い。業務記憶部6は、少なくとも、人員配置の対象としてユーザにより選択された人員が誰であるかを記憶する。例えば、人員記憶部7は、ユーザによって選択された人員の識別子や名前を記憶しても良い。また、人員記憶部7は、ユーザによって選択された各人員について、人員テーブルに含まれる情報をさらに記憶するように構成されても良い。このように構成された場合は、配置制御部5は、人員配置を行う場合に人員記憶部7にアクセスすれば足り、人員DB3にアクセスする必要が無くなる。
人員記憶部7は、RAM等のいわゆる揮発性記憶装置を用いて構成されても良いし、いわゆる不揮発性記憶装置を用いて構成されても良い。業務記憶部6は、少なくとも、人員配置の対象としてユーザにより選択された人員が誰であるかを記憶する。例えば、人員記憶部7は、ユーザによって選択された人員の識別子や名前を記憶しても良い。また、人員記憶部7は、ユーザによって選択された各人員について、人員テーブルに含まれる情報をさらに記憶するように構成されても良い。このように構成された場合は、配置制御部5は、人員配置を行う場合に人員記憶部7にアクセスすれば足り、人員DB3にアクセスする必要が無くなる。
〈表示部〉
表示部8は、表示装置を用いて構成される。表示部8は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや、液晶ディスプレイや、PDP(Plasma Display Panel)や、有機EL(Electro-Luminescent)ディスプレイ等、既存のどのような表示装置を用いて構成されても良い。
表示部8は、表示装置を用いて構成される。表示部8は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや、液晶ディスプレイや、PDP(Plasma Display Panel)や、有機EL(Electro-Luminescent)ディスプレイ等、既存のどのような表示装置を用いて構成されても良い。
〔動作例〕
次に、人員配置支援装置1の動作例について説明する。なお、以下に説明する動作例では、人員配置支援装置1は、三つの検討項目に基づいて人員配置を行う。検討項目は、業務履歴(各業務の経験の有無:検討項目1)、業務の難度(検討項目2)、工数(検討項目3)の三つである。各検討項目に基づいた人員配置が実施されることにより、経験の有無を優先した人員配置、難度を優先した人員配置、実工数を最少とすることを優先した人員配置がそれぞれ実現される。ユーザは、この三つの検討項目の中から、人員配置において考慮すべき1以上の検討項目を選択する。また、ユーザは、複数の検討項目を選択した場合には、各検討項目の優先順位をさらに設定する。そして、人員配置支援装置1は、ユーザによって設定された上記の条件に基づいた人員配置を行う。
次に、人員配置支援装置1の動作例について説明する。なお、以下に説明する動作例では、人員配置支援装置1は、三つの検討項目に基づいて人員配置を行う。検討項目は、業務履歴(各業務の経験の有無:検討項目1)、業務の難度(検討項目2)、工数(検討項目3)の三つである。各検討項目に基づいた人員配置が実施されることにより、経験の有無を優先した人員配置、難度を優先した人員配置、実工数を最少とすることを優先した人員配置がそれぞれ実現される。ユーザは、この三つの検討項目の中から、人員配置において考慮すべき1以上の検討項目を選択する。また、ユーザは、複数の検討項目を選択した場合には、各検討項目の優先順位をさらに設定する。そして、人員配置支援装置1は、ユーザによって設定された上記の条件に基づいた人員配置を行う。
図4は、人員配置支援装置1の動作例を示すフローチャートである。まず、ユーザは、人員配置の対象となる業務を選択し、その業務内容を人員配置支援装置1に登録する(S01)。例えば、ユーザは、業務DB2に既に登録されている業務の中から、人員配置の対象となる業務を選択することにより、人員配置の対象となる業務を登録しても良い。このとき、選択された業務は、業務記憶部6に記憶される。次に、ユーザは、人員配置の対象となる人員を選択し、その人員を人員配置支援装置1に登録する(S02)。例えば、ユーザは、人員DB3に既に登録されている人員の中から、人員配置の対象となる人員を選択することにより、人員配置の対象となる人員を登録しても良い。このとき、選択された人員は、人員記憶部7に記憶される。次に、ユーザは、人員配置において考慮すべき1以上の検討項目とその優先順位を選択する(S03)。ユーザによって選択された検討項目とその優先順位とは、配置制御部5によって記憶される。なお、S01〜S03の入力
処理は、配置制御部5が表示部8を介してユーザにその選択(入力)を促すことにより、ユーザが選択を行うように構成されても良い。
処理は、配置制御部5が表示部8を介してユーザにその選択(入力)を促すことにより、ユーザが選択を行うように構成されても良い。
S01〜S03における選択処理が完了すると、配置制御部5は、ユーザによって選択された条件に基づいて処理を行う。即ち、配置制御部5は、ユーザによって選択された検討項目に対応する処理(処理A〜C)を、選択された優先順位に従ってその優先順位の高い処理から先に処理を行う。なお、検討項目1に処理Aが対応し、検討項目2に処理Bが対応し、検討項目3に処理Cが対応する。なお、各処理の内容については後述する。
例えば、検討項目1〜3全てが選択され、1,2,3の順番で優先順位が高い場合(S04−YES)、配置制御部5は、まず処理Aを実行し(S07)、次に処理Bを実行し(S08)、そして処理Cを実行する(S09)。また、例えば検討項目1,2が選択され、1,2の順番で優先順位が高い場合(S04−NO,S05−YES)、配置制御部5は、まず処理Aを実行し(S10)、次に処理Bを実行する(S11)。また、例えば検討項目1のみが選択された場合(S04−NO,S05−NO,S06−YES)、配置制御部5は、処理Aのみを実行する(S12)。
〈処理A〉
次に、処理Aの内容について説明する。図5は、処理Aを実行する際の人員配置支援装置1の動作例を示すフローチャートである。処理Aが開始されると、配置制御部5は、経験者と未経験者のうち、いずれを優先して配置するか選択することをユーザに促す。例えば、配置制御部5は、表示部8にこのような内容の表示を行うことにより、ユーザの選択を促しても良い。これに対し、ユーザは、経験者と未経験者のうち、いずれを優先して配置するかを選択する(S13)。配置制御部5は、ユーザによって選択された結果を記憶する。
次に、処理Aの内容について説明する。図5は、処理Aを実行する際の人員配置支援装置1の動作例を示すフローチャートである。処理Aが開始されると、配置制御部5は、経験者と未経験者のうち、いずれを優先して配置するか選択することをユーザに促す。例えば、配置制御部5は、表示部8にこのような内容の表示を行うことにより、ユーザの選択を促しても良い。これに対し、ユーザは、経験者と未経験者のうち、いずれを優先して配置するかを選択する(S13)。配置制御部5は、ユーザによって選択された結果を記憶する。
次に、配置制御部5は、業務記憶部6に記憶されている全ての業務についてS15〜S19の処理を行う。以下、これらの具体的な処理について説明する。配置制御部5は、例えば変数nを定義しこの値をインクリメントすることにより、全ての業務について各処理を実行する。この場合、まず、配置制御部5は変数nを定義し“1”を代入する(S14)。次に、配置制御部5は、業務記憶部6に記憶されているn番目の業務(以下、「第n業務」と呼ぶ)に既に人員が割り当てられているか否か判断する(S15)。ユーザによって、検討項目2又は3が検討項目1よりも高い優先順位に設定された場合は、処理Aの前に処理B又はCが実行され、処理AのS15の時点で既に第n業務に人員が割り当てられている場合がある。
第n業務にまだ人員が割り当てられていない場合(S15−NO)、配置制御部5は、各人員の第n業務に対する経験の有無に基づいて、第n業務に人員を割り当てる(S16)。即ち、配置制御部5は、S13の処理においてユーザによって選択された方に該当する人員を、第n業務に割り当てる。言い換えれば、配置制御部5は、ユーザがS13の処理において経験者を選択した場合には第n業務の経験者を第n業務に割り当て、ユーザがS13の処理において未経験者を選択した場合には第n業務の未経験者を第n業務に割り当てる。このように、経験の有無に基づく処理を行うことにより、人材育成的観点からの人員配置を実現することができる。
一方、第n業務に既に人員が割り当てられている場合(S15−YES)、配置制御部5は、割り当てられている人員の全員が経験者であるか、又は割り当てられている人員の全員が未経験者であるか、このいずれかに該当するか否かについて判断する(S17)。上記いずれかに該当しない場合(S17−NO)、配置制御部5は、経験の有無に基づき、人員除外処理を実施し、除外者リストに登録する(S18,S19)。即ち、配置制御
部5は、S13の処理においてユーザによって選択された方に該当しない人員であって既に第n業務に割り当てられている人員を、第n業務の配置から除外する。言い換えれば、配置制御部5は、ユーザがS13の処理において経験者を選択した場合には、既に第n業務に割り当てられている人員のうち第n業務の未経験者をその配置から除外する。逆に、配置制御部5は、ユーザがS13の処理において未経験者を選択した場合には、既に第n業務に割り当てられている人員のうち第n業務の経験者をその配置から除外する。そして、配置制御部5は、第n業務と除外された人員とを対応づけて除外者リストに登録する。
部5は、S13の処理においてユーザによって選択された方に該当しない人員であって既に第n業務に割り当てられている人員を、第n業務の配置から除外する。言い換えれば、配置制御部5は、ユーザがS13の処理において経験者を選択した場合には、既に第n業務に割り当てられている人員のうち第n業務の未経験者をその配置から除外する。逆に、配置制御部5は、ユーザがS13の処理において未経験者を選択した場合には、既に第n業務に割り当てられている人員のうち第n業務の経験者をその配置から除外する。そして、配置制御部5は、第n業務と除外された人員とを対応づけて除外者リストに登録する。
配置制御部5がこのような処理を行うのは、以下に示す理由によるものである。既に割り当てられている全員が経験者である場合又は全員が未経験者である場合とは、即ち、全員が経験者/未経験者の条件を満たす場合又は一人も経験者/未経験者の条件を満たしていない場合である。全員が経験者/未経験者の条件を満たしている場合は、除外する人員がいないため、そもそも人員除外処理を実施する必要がない。また、既に割り当てられている人員が一人も経験者/未経験者の条件を満たしていない場合には、この条件を満たしていないからと言って全員を除外してしまうと、優先順位が上位である前工程(即ち、処理Aの前に実施されたと考えられる処理B又は処理C)における人員配置の結果を優先させることができなくなってしまうためである。
S16の処理の後、S17の処理において全員が経験者である場合又は全員が未経験者である場合(S17−YES)、又はS19の処理の後、配置制御部5は、変数nの値をインクリメントし(S20)、未処理の業務があるか否か判断する(S21)。未処理の業務がある場合には(S21−YES)、配置制御部5は、その未処理の業務についてS15〜S19までの処理を実行する。一方、未処理の業務が無い場合は(S21−NO)、配置制御部5は、処理Aを終了する。
〈処理B〉
次に、処理Bの内容について説明する。図6は、処理Bを実行する際の人員配置支援装置1の動作例を示すフローチャートである。処理Bが開始されると、配置制御部5は、業務記憶部6に記憶されている全ての業務についてS23〜S27の処理を行う。以下、これらの具体的な処理について説明する。
次に、処理Bの内容について説明する。図6は、処理Bを実行する際の人員配置支援装置1の動作例を示すフローチャートである。処理Bが開始されると、配置制御部5は、業務記憶部6に記憶されている全ての業務についてS23〜S27の処理を行う。以下、これらの具体的な処理について説明する。
配置制御部5は、例えば変数nを定義しこの値をインクリメントすることにより、全ての業務について各処理を実行する。この場合、まず、配置制御部5は変数nを定義し“1”を代入する(S22)。次に、配置制御部5は、業務記憶部6に記憶されている第n業務に既に人員が割り当てられているか否か判断する(S23)。第n業務にまだ人員が割り当てられていない場合(S23−NO)、配置制御部5は、各人員の能力に基づいて第n業務に人員を割り当てる(S24)。即ち、配置制御部5は、各人員の能力と第n業務の難易度とを比較し、第n業務を遂行するのに十分な能力を有すると解される人員を第n業務に割り当てる。具体的には、配置制御部5は、各人員の能力を示す数値(本実施例では1〜5の数字)と第n業務の難度(本実施例では1〜5の数字)とを比較し、第n業務の難度を示す数値以上の能力を示す値を有する人員を、第n業務に割り当てる。
第n業務に既に人員が割り当てられている場合(S23−YES)、配置制御部5は、第n業務に割り当てられている人員の全てが必要な能力を満足しているか、又は第n業務に割り当てられている人員が一人も必要な能力を満たしていないかのいずれかに該当するか否か判断する。上記いずれかに該当しない場合(S25−NO)、即ち第n業務に割り当てられている人員の一部は必要な能力を満たしており、残りの一部は必要な能力を満たしていない場合は、必要な能力を満たしていない人員を除外し、除外者リストに登録する(S26,S27)。配置制御部5がこのような処理を行うのは、以下に示す理由によるものである。既に割り当てられている全員が必要な能力を満たしている場合は、除外する
人員がいないため、そもそも人員除外処理を実施する必要がない。また、既に割り当てられている人員が一人も必要な能力を満たしていない場合には、必要な能力を満たしていないからと言って全員を除外してしまうと、優先順位が上位である前工程(即ち、処理Bの前に実施されたと考えられる処理A又は処理C)における人員配置の結果を優先させることができなくなってしまうためである。
人員がいないため、そもそも人員除外処理を実施する必要がない。また、既に割り当てられている人員が一人も必要な能力を満たしていない場合には、必要な能力を満たしていないからと言って全員を除外してしまうと、優先順位が上位である前工程(即ち、処理Bの前に実施されたと考えられる処理A又は処理C)における人員配置の結果を優先させることができなくなってしまうためである。
S24の処理の後、S25の処理において全員が能力の条件を満たしていた場合又は一人も能力の条件を満たしていない場合(S25−YES)、又はS27の処理の後、配置制御部5は、変数nの値をインクリメントし(S28)、未処理の業務があるか否か判断する(S29)。未処理の業務がある場合には(S29−YES)、配置制御部5は、その未処理の業務についてS23〜S27までの処理を実行する。一方、未処理の業務が無い場合は(S29−NO)、配置制御部5は、処理Bを終了する。
〈処理C〉
次に、処理Cの内容について説明する。図7は、処理Cを実行する際の人員配置支援装置1の動作例を示すフローチャートである。処理Cが開始されると、配置制御部5は、業務記憶部6に記憶されている全ての業務についてS31〜S33の処理を行い、さらに負荷検討処理を実行する。以下、これらの具体的な処理について説明する。
次に、処理Cの内容について説明する。図7は、処理Cを実行する際の人員配置支援装置1の動作例を示すフローチャートである。処理Cが開始されると、配置制御部5は、業務記憶部6に記憶されている全ての業務についてS31〜S33の処理を行い、さらに負荷検討処理を実行する。以下、これらの具体的な処理について説明する。
配置制御部5は、例えば変数nを定義しこの値をインクリメントすることにより、全ての業務について各処理を実行する。この場合、まず、配置制御部5は変数nを定義し“1”を代入する(S30)。次に、配置制御部5は、業務記憶部6に記憶されている第n業務に既に人員が割り当てられているか否か判断する(S31)。第n業務にまだ人員が割り当てられていない場合(S31−NO)、配置制御部5は、第n業務に対し、配置可能な全人員を割り当てる(S32)。即ち、配置制御部5は、まだ人員が一人も割り当てられていない第n業務に対し、人員記憶部7に記憶されている全人員を割り当てる。
第n業務に既に人員が割り当てられている場合(S31−YES)、又はS32の処理の後、配置制御部5は、人員の能力及び第n業務の難度に基づき、各人員について第n業務における実工数を算出する。実工数とは、各人員の能力及び各業務の難度に基づき、ある人員がある業務を遂行するのに必要と考えられる工数を示す値である。同じ難度の業務であっても、それを遂行する人員の能力が異なれば、必要となる工数も変化する。即ち、全ての人員について、同一の必要工数(業務DB2に記憶されている必要工数)を用いて工数を検討することは問題がある。このため、配置制御部5は、各人員の能力等に基づいた実工数を算出することにより、第n業務を遂行するに当たり必要と解される工数を検討する。
図8は、実工数を算出するための係数表の例を示す図である。この係数表は、業務の難度と人員の能力とを与えることにより一つの係数を取得することができる表である。配置制御部5は、各人員について第n業務における実工数を算出する場合、処理の対象となる人員の能力の値と、第n業務の難度の値とに基づきこの係数表から一つの係数を取得する。そして、配置制御部5は、得られた係数と第n業務の必要工数とを乗算することにより、実工数を算出する。
S33の処理の後、配置制御部5は、変数nの値をインクリメントし(S34)、未処理の業務があるか否か判断する(S35)。未処理の業務がある場合には(S35−YES)、配置制御部5は、その未処理の業務についてS31〜S33までの処理を実行する。一方、未処理の業務が無い場合は(S35−NO)、配置制御部5は、負荷検討処理を実行する。
負荷検討処理では、配置制御部5は、全組み合わせの中から、(第一の組み合わせ)負荷が一番高い人員の実工数が最少となる組み合わせ(局所的高負荷を回避するための組み合わせ)、(第二の組み合わせ)プロジェクトにおける総実工数が最少となる組み合わせ、(第三の組み合わせ)プロジェクトにおける総実工数が最少となる組み合わせの中で、負荷が一番高い人員の実工数が最少となる組み合わせを抽出する。以下、負荷検討処理における配置制御部5の具体的な処理の内容について説明する。
配置制御部5は、まず全ての組み合わせを作成する。次に、配置制御部5は、各組み合わせにおいて、実工数が一番多い人員(負荷が一番高い人員)の実工数を算出する。また、配置制御部5は、各組み合わせにおいて、当該プロジェクトに要する総実工数を算出する。配置制御部5は、各組み合わせにおける実工数が一番多い人員の実工数を比較し、この実工数が最も少ない組み合わせを第一の組み合わせとして抽出する。また、配置制御部5は、各組み合わせにおける総実工数を比較し、最も少ない総実工数に係る組み合わせを第二の組み合わせとして抽出する。さらに、配置制御部5は、第二の組み合わせに含まれる各組み合わせにおいて実工数が一番多い人員の実工数を比較し、この実工数が最も少ない組み合わせを第三の組み合わせとして抽出する。このとき、第一の組み合わせ、第二の組み合わせ、第三の組み合わせとして抽出される組み合わせは一つに限られる必要はなく、同等の組み合わせが複数ある場合は、複数の組み合わせが抽出されても良い。配置制御部5は、この負荷検討処理が完了すると、処理Cを終了する。
なお、処理Cの後に処理Aや処理Bが実行される場合、処理Cにおいて抽出された第一〜第三の組み合わせ全てについて処理Aや処理Bが実行されても良い。この場合、処理Aや処理Bが全て終わった後に、各組み合わせの中からユーザが一つの組み合わせを選択することとなる。また、処理Cの後に、ユーザによって第一〜第三の組み合わせの中から一つの組み合わせが選択され、その選択された一つの組み合わせのみについて処理Aや処理Bが実行されても良い。
〔適用例〕
以下、具体例を用いて、人員配置支援装置1により実際に人員の配置を行う場合の処理について説明する。以下の説明では、図3に示される人員のうち田中、鈴木、原田、水野、藤井、加藤、佐藤が人員記憶部7に記憶された場合を例とする。また、以下の例では、図2に示される業務のうちA、B、C、D、E、Fが業務記憶部6に記憶された場合を例とする。そして、以下の例では、処理A、処理B、処理Cの順で優先順位が高いとして設定され、処理Aにおいては経験者を優先するとして設定された場合を例とする。
以下、具体例を用いて、人員配置支援装置1により実際に人員の配置を行う場合の処理について説明する。以下の説明では、図3に示される人員のうち田中、鈴木、原田、水野、藤井、加藤、佐藤が人員記憶部7に記憶された場合を例とする。また、以下の例では、図2に示される業務のうちA、B、C、D、E、Fが業務記憶部6に記憶された場合を例とする。そして、以下の例では、処理A、処理B、処理Cの順で優先順位が高いとして設定され、処理Aにおいては経験者を優先するとして設定された場合を例とする。
まず、上記設定に基づいて処理Aが実行される。図9は、処理Aが実行された場合の処理結果を示す図である。処理Aの実行により、各業務A〜Fに対し、過去にその経験を有する人員が全て配置される。この時点では、業務Cと業務Eの経験者がいなかったため、これらの業務に対して人員は配置されていない。表示部8は、この時点で、即ち処理Aは完了したが処理B,Cが完了していない時点での、各業務に対する人員の配置結果(例えば図9)を表示するように構成されても良い。
次に、図9に示された結果に基づき、処理Bが実行される。図10は、処理Bが実行された場合の処理結果を示す図である。なお、図10は、処理Bが終了し処理Cが行われていない時点で、表示部8に表示される表示例を想定した図である。この場合、処理Bによって除外者リストに登録された者は、他の者と異なる態様で表示される(例えばハッチング処理が施されて表示される)。具体的には、業務Bに配置されていた鈴木と、業務Fに配置されていた水野とが、それぞれ対応する業務に対する能力を満足していないため、除外者リストに登録されてハッチング表示される。また、逆に新たに人員が配置された業務は、太枠の矩形で囲まれて表示されても良い。図10では、処理Aでは誰も配置されなか
った業務Eに対し、藤井と加藤の二人が新たに配置された。
った業務Eに対し、藤井と加藤の二人が新たに配置された。
次に、図10に示された結果に基づき、処理Cが実行される。図11は、処理Cが実行された場合に、負荷検討処理が実行される前の時点における処理結果を示す図である。この時点では、負荷検討処理が実行されていないため、一つの組み合わせだけが提示される。また、新たに業務Cに全員が配置され、業務Cに係る枠が太枠で表示される。なお、業務Cが実行された時点で、業務Bで除外者リストに登録された業務Bに対する鈴木の表示と業務Fに係る水野の表示は、太枠で表示されないように構成されても良い。即ち、最近の処理によって変化した部分についてのみ太枠で表示されるように構成されても良い。
図12は、負荷検討処理の実行途中における処理結果の表示例を示す図である。負荷検討処理では、配置制御部5は、一度全ての組み合わせを作成する。図12は、この全ての組み合わせの例を示す図である。なお、図12では、紙面上の都合により、組み合わせの一部のみを示す。
この表示例では、各業務に一人の人員が割り当てられており、その人員の名前と、その人員がその業務を遂行するのに要する実工数とが表示される。また、各組み合わせで実工数が最大となる人員とその実工数も表示される。また、各組み合わせにおける総実工数も表示される。さらに、実工数が最大となる人員に係る表示を太枠で囲むように表示されても良い。このように表示されることにより、実工数が最大となる人員を確認しやすくなる。負荷検討処理では、これらの全組み合わせの中から、第一〜第三の組み合わせが抽出される。
図13は、第一の組み合わせとして抽出される組み合わせの表示例を示す図である。全組み合わせの中で、この組み合わせの場合に、実工数が最大となる人員の実工数が最少の“9.8”となる。このような組み合わせに基づき各業務に人員を配置することにより、局所的に高負荷がかかることを防止することができる。即ち、特定の人員にのみ高い負荷がかかるような人員配置を避けることを検討しているユーザに対し、所望の人員配置の具体例を提示することが可能となり、人員配置を有効に支援することができる。
図14は、第一の組み合わせにおける最終結果の詳細表示の例を示す図である。図14の表示例では、各業務の業務難度と必要工数、処理A,B,Cにおいて一度でも各業務に割り当てられた全ての人員についての能力、係数、実工数、該当条件、及び除外理由が表示される。また、一度割り当てられたにも関わらず、条件に沿わないため又は負荷検討処理の結果で除外された人員は、ハッチング処理が施されて表示されても良い。該当条件の欄では、優先順位が一番高い条件(本適用例では処理Aに該当する条件)を満たしたか否か、及び優先順位が二番目に高い条件(本適用例では処理Bに該当する条件)に満たしたか否かが示される。該当条件の“1”の欄に丸印が表示された場合は、優先順位が一番高い条件を満たしたことを示す。また、該当条件の“2”の欄に丸印が表示された場合は、優先順位が二番目に高い条件を満たしたことを示す。
また、除外理由には、その人員がどのような理由によって除外されたかを示す。業務Bにおける鈴木、及び業務Fにおける水野は、処理Bの段階で各人員の能力が各業務の難度に満たないことを理由に除外されたため、この旨を示す表示(例えば「能力バランス」という表示)がなされる。また、業務Cにおける原田以外の人員は、負荷検討処理において第一の組み合わせを抽出する際に除外されたため、この旨を示す表示(例えば「ピーク工数調整」という表示)がなされる。このような表示がなされることにより、ユーザは、各業務に対する各人員が、どのような課程で配置されてどのような理由により除外されたのかを明確に知ることが可能となる。そして、ユーザは、これらの情報を、出力された組み合わせを修正する際の判断材料とすることができる。
図15は、第二の組み合わせとして抽出される全組み合わせの表示例を示す図である。全組み合わせの中で、この4つの組み合わせの場合に、総実工数が最少の“38.2”となる。このような組み合わせに基づき各業務に人員を配置することにより、業務A〜Fにより構成されるプロジェクトに要する総実工数を最少に抑えることができる。即ち、業務A〜Fにより構成されるプロジェクトを最少の実工数時間で完遂することを目的とした人員配置を検討しているユーザに対し、所望の人員配置の具体例を提示することが可能となり、人員配置を有効に支援することができる。
図16は、第二の組み合わせにおける最終結果の詳細表示の例を示す図である。図16の表示例についても、その結果は異なるものの、表示される内容については図14の場合と同じである。なお、図16における除外理由において、第二の組み合わせを抽出する際に除外された人員には「総実工数調整」と表示されても良い。このように表示されることにより、各人員が第二の組み合わせを抽出する段階で除外されたことが明確化される。
図17は、第三の組み合わせとして抽出される組み合わせの表示例を示す図である。第二の組み合わせの中で、この組み合わせの場合に、実工数が最大となる人員の実工数が最少の“13.6”となる。このような組み合わせに基づき各業務に人員を配置することにより、業務A〜Fにより構成されるプロジェクトに要する総実工数を少なく抑えるとともに負荷の偏りを防止することができる。即ち、業務A〜Fにより構成されるプロジェクトをより少ない実工数時間で完遂すること及び特定の人員に負荷が偏らないようにすることを目的とした人員配置を検討しているユーザに対し、所望の人員配置の具体例を提示することが可能となり、人員配置を有効に支援することができる。
図18は、第三の組み合わせにおける最終結果の詳細表示の例を示す図である。図18の表示例についても、その結果は異なるものの、表示される内容については図16の場合と同じである。なお、図18における除外理由において、第二の組み合わせでは除外されていなかったが第三の組み合わせの抽出段階で除外された人員には「ピーク工数調整」と表示されても良い。このように表示されることにより、第二の組み合わせでは除外されていなかったが第三の組み合わせの段階で除外された人員を明確化させることができる。
〔その他〕
本発明における人員配置支援装置は、プロジェクト終了時に、各作業者が経験した業務履歴の追加、能力の変更、または各業務の難易度、作業時間の変更をすることができるように構成されても良い。また、本発明における人員配置支援装置は、新規業務の難易度、作業時間を追加できるように構成されても良い。
本発明における人員配置支援装置は、プロジェクト終了時に、各作業者が経験した業務履歴の追加、能力の変更、または各業務の難易度、作業時間の変更をすることができるように構成されても良い。また、本発明における人員配置支援装置は、新規業務の難易度、作業時間を追加できるように構成されても良い。
1 人員配置支援装置
2 業務DB
3 人員DB
4 入力部
5 配置制御部
6 業務記憶部
7 人員記憶部
8 表示部
2 業務DB
3 人員DB
4 入力部
5 配置制御部
6 業務記憶部
7 人員記憶部
8 表示部
Claims (12)
- 作業者の個人の能力を記憶する個人記憶手段と、
業務の内容を記憶する業務記憶手段と、
個人の能力及び業務の内容に基づいて、作業者間での作業時間のばらつきが少なく、および/または各業務に要するのべ作業時間が少ない人員配置を行う人員配置手段と、
を備える人員配置支援装置。 - 前記個人記憶手段は、各作業者の過去の作業経験及び能力を記憶する請求項1に記載の人員配置支援装置。
- 前記業務記憶手段は、各業務の難易度や作業時間を記憶する請求項1に記載の人員配置支援装置。
- 前記人員配置手段は、各業務の難易度と各作業者の能力とに基づいて、各業務に要する作業時間を補正する請求項1〜3のいずれかに記載の人員配置支援装置。
- 各人員と各人員の能力を示す値および/または各人員の業務経験を示す値とを対応づけて記憶する人員記憶手段と、
各業務と各業務の内容とを対応づけて記憶する業務記憶手段と、
前記業務記憶手段に記憶される複数の各業務に対し、所定の条件を満たすように、前記人員記憶手段に記憶される人員を割り当てる配置制御手段と、
前記配置制御手段による人員配置例を出力する出力手段と、
を含む人員配置支援装置。 - 前記所定の条件とは、各人員における工数の偏りを小さくするという条件であり、
前記配置制御手段は、一つのプロジェクトに含まれる各業務に各人員を割り当てる際に、割り当てられた各人員について工数の合計を算出し、少なくともこの値が最少となる人員の配置結果を取得する請求項5に記載の人員配置支援装置。 - 前記所定の条件とは、複数の業務により構成される一つのプロジェクトの総工数を少なくするという条件であり、
前記配置制御手段は、前記プロジェクトに含まれる各業務に各人員を割り当てる際に、当該プロジェクトにおける工数の合計を算出し、少なくともこの値が最小となる人員の配置結果を取得する請求項5に記載の人員配置支援装置。 - 前記所定の条件とは、経験者又は未経験者のうちユーザによって選択されたいずれかを優先的に業務に割り当てるという条件であり、
前記人員記憶手段は、各人員について過去に経験したことのある業務をさらに記憶し、
前記配置制御手段は、各業務に対し、ユーザによって経験者が選択された場合にはその業務を過去に経験したことのある人員を優先的に割り当て、ユーザによって未経験者が選択された場合にはその業務を過去に経験したことのない人員を優先的に割り当てることにより人員の配置結果を取得する請求項5に記載の人員配置支援装置。 - 作業者の個人の能力を記憶する個人記憶手段と、業務の内容を記憶する業務記憶手段とを備える情報処理装置が、個人の能力及び業務の内容に基づいて、作業者間での作業時間のばらつきが少なく、および/または各業務に要するのべ作業時間が少ない人員配置を行うステップと、
前記情報処理装置が、前記人員配置の結果を出力するステップと、
を含む人員配置支援方法。 - 各人員と各人員の能力を示す値および/または各人員の業務経験を示す値とを対応づけて記憶する人員記憶手段と、各業務と各業務の内容とを対応づけて記憶する業務記憶手段とを備える情報処理装置が、前記業務記憶手段に記憶される複数の各業務に対し、所定の条件を満たすように、前記人員記憶手段に記憶される人員を割り当てるステップと、
前記情報処理装置が、前記配置制御手段による人員配置例を出力するステップと、
を含む人員配置支援方法。 - 作業者の個人の能力を記憶する個人記憶手段と、業務の内容を記憶する業務記憶手段とを備える情報処理装置に対し、
個人の能力及び業務の内容に基づいて、作業者間での作業時間のばらつきが少なく、および/または各業務に要するのべ作業時間が少ない人員配置を行うステップと、
前記人員配置の結果を出力するステップと、
を実行させるためのプログラム。 - 各人員と各人員の能力を示す値および/または各人員の業務経験を示す値とを対応づけて記憶する人員記憶手段と、各業務と各業務の内容とを対応づけて記憶する業務記憶手段とを備える情報処理装置に対し、
前記業務記憶手段に記憶される複数の各業務に対し、所定の条件を満たすように、前記人員記憶手段に記憶される人員を割り当てるステップと、
前記配置制御手段による人員配置例を出力するステップと、
を実行させるためのプログラム。
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