JP2003185748A - 放射線業務従事者情報管理システム - Google Patents

放射線業務従事者情報管理システム

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JP2003185748A
JP2003185748A JP2001381067A JP2001381067A JP2003185748A JP 2003185748 A JP2003185748 A JP 2003185748A JP 2001381067 A JP2001381067 A JP 2001381067A JP 2001381067 A JP2001381067 A JP 2001381067A JP 2003185748 A JP2003185748 A JP 2003185748A
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JP2001381067A
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Haruo Nakagawa
晴夫 中川
Koichi Chino
耕一 千野
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線業務従事者に関する情報を、収集して
一元管理し、当該情報を必要とする者に対して提供する
ための技術を提供する。 【解決手段】 放射線業務従事者の被ばく線量を蓄積し
て管理する被ばく線量データベース2710と、放射線
業務従事者が受ける健康診断結果を蓄積して管理する健
康診断データベース2720とを少なくとも有するデー
タベース2700と、中央登録センタシステム100か
ら各放射線業務従事者の被ばく線量を受け取って蓄積
し、かつ、健康診断を行う検診機関システムからの健康
診断データを受け取って蓄積する処理と、外部からの要
求を受け付けて、指定された放射線業務従事者に関する
被ばく線量データおよび健康診断データを前記対応する
データベースから読み出して、要求元に送る処理とを行
う処理部2000とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線業務に従事
する放射線業務従事者に関する情報を管理する技術に係
り、特に、放射線に関する施設を有する事業者と、放射
線業務に従事する者、その者を雇用する企業その雇用者
との間において、放射線業務に従事する者に関する情報
を一元管理して、必要に応じて提供すると共に、それに
伴って、放射線業務の募集および応募、さらには、求人
求職の仲介に利用することを可能とする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電力需要の増大にともない、現時点にお
いて、日本国内には、17個所の原子力発電所に51基
の原子力プラントが運転されている。これは、日本の発
電電力全体の35%を占めている。この原子力発電を維
持するために、原子力発電所に加えて、再処理工場、燃
料製造工場、低レベル廃棄物処分施設や、大学、国立研
究機関等の研究機関、原子炉等規制法令体系下の放射性
物質を取り扱う施設が多数存在している。これらの放射
性物質を取り扱う施設は、1年に1回、点検および保守
を行い、部品等を交換するとともに、安全設備の動作を
確認している。このため、放射性物質を取り扱う施設の
点検や保守に携わる放射線業務従事者が多数必要とされ
る。また、これらの放射線業務従事者は、放射性物質か
ら発生する放射線で、人体の健康へ影響が出ないよう
に、被ばく線量の上限が厳しく定められ、就業可否が管
理されている。
【0003】放射線業務においては、後述するような特
種な事情が存在することから、放射線業務従事者、特
に、施設等の保守点検に携わる作業者は、異なる放射線
管理施設を次々と移動することとなる。一方、放射線に
よる人体の影響については、長期にわたり管理観察が必
要とされる。このため、集積線量を始めとする健康管理
情報について、各人毎に長期間にわたり管理する必要が
ある。
【0004】ここで、原子力発電所施設の放射線環境下
における放射線業務従事者の作業状況について説明す
る。
【0005】原子力プラントはベースロード電源と位置
付けられているため、電力需要が最大となる夏季には定
期検査は実施せず、したがって作業は春と秋、冬に集中
する。また、発電所の稼働率向上のためできるだけ検査
期間の短縮が希望されている。原子力プラントの定期検
査は、運転期間が13ケ月を上回らない期間に1回実施
され、その所要日数は約40日程度であり、この期間中
1000〜2000人の従事者が常時保守、点検業務に
従事している。この結果、昼夜兼行作業、並行作業が多
く取り入れられ、多くの人員が投入される。狭い原子力
発電所内部では、多種多様の職種の作業者、数多くの事
業者に雇用された多数の従事者が混在することとなる。
【0006】今後、運転停止になる原子力プラントは年
々増加すると予測され、運転を停止したプラントの解体
・撤去が大きな課題となる。原子力開発の初期に建設さ
れた多くの研究用原子炉も、既に必要とするデータを取
得できたものも多く、今後解体・撤去される施設が増え
る見込みである。原子力プラントは解体して機器や建屋
は細かく裁断して容器に詰め、所定の処分地で埋設する
計画になっている。原子力プラントを完全に解体する作
業は、膨大な作業量になるので、機器や建物に含有する
放射性物質の減衰を反映しながら、放射線レベルの低い
個所から長時間をかけて解体することになる。年間40
日ほどの原子力プラントにおける定期検査と異なり、原
子力プラントの解体には多くの作業従事者を必要とす
る。作業自体は機械化が進むが、細かく裁断して容器に
詰める作業なので、人手がかかるためである。解体作業
には5〜10年ほどの期間が必要とされる。日本全国で
種々の原子力プラントや研究施設の解体作業が開始され
ると、従来以上に放射線業務従事者を必要とする。しか
し、経験を有する作業者の確保が難しい。長期間の作業
でもあり、1日数時間づつ作業を長年積重ねても解体作
業は可能であるので、定年を超えた人で放射線管理区域
での作業経験が十分にある人材を有効に活用する施策が
必要となる。そのため、広く人材を集め得るシステムが
望まれている。
【0007】放射線業務従事者の線量限度は、労働安全
衛生法の電離放射線障害防止規則で、線量を1年間で5
0mSv以下にすることと定められている。放射線作業
の種類は精密機器の調整作業から、簡単な清掃作業まで
多岐にわたっている。また、作業環境は同一の原子力発
電所施設内でも、空間線量率(雰囲気放射線のレベル)
は場所により1000倍以上も異なり、汚染のリスクも場所
によってさまざまである。このため作業エリアは空間占
領率と汚染レベルをパラメータにして領域毎に細かく設
定されており、こうして不要な被ばく量の増加を防止し
ている。
【0008】原子力発電所等の施設管理者は、定期検査
の2月前までに検査計画を策定する。事業者は、施設管
理者の提示した検査計画に従って作業計画を立てる。作
業環境を決定する空間線量率は領域毎に測定するが領域
内の作業場所の空間線量率は予測による。作業領域毎、
定期検査項目毎の作業時間と作業者数は、前回の定期検
査における実績と今回の作業予定からの計画値とを合わ
せ考慮して決定する。これに各領域における予測空間線
量率から導かれる線量をかけ、発電所全体について積算
することで、必要な作業者の人数と職種、実効線量の積
算が求められる。これを定期検査全体で山積みし、時期
によって必要な技能を有する従事者数が大きく異なる場
合があれば、作業手順を見直して必要な作業者数が大き
く変化しないように、定期検査の工程を修正する。事業
者は計画した作業計画を細分し、必要な作業については
別の事業者に請け負わせる。
【0009】放射線業務従事者は、一つの原子力発電所
の定期検査作業を終了すると、次の原子力プラントに移
動する。そして、複数の定期検査を経て、可能な限り1
年を通して自己の技能を発揮できる業務を遂行してい
る。しかし、別の原子力プラントへの移動にともない、
作業従事者を雇用、管理している事業者も変ることが多
く、作業従事者の被ばく線量を継続して管理することに
困難が生じる恐れがある。また、これを防止するため線
量限度遵守をあまりにも厳しく行うことにより就業機会
の制限にまで至る非合理的な線量管理を実施すること、
また、反対に、これを不満として放射線業務従事者が線
量測定器を携帯せず就労するといった問題が生じる恐れ
がある。
【0010】被ばく線量の測定方法は、主測定器にはフ
ィルムバッジが、補助測定器には主としてポケット線量
計が用いられている。ポケット線量計は直ちにデータを
読み取ることができる反面、記録の保存性に難点がある
ため日々の作業管理に活用される。一方、法律に基づき
定められた期間の集積線量評価にはフィルムバッジが用
いられている。継続的な線量管理については、1977
年、財団法人放射線影響協会に放射線従事者中央登録セ
ンタが設けられ、原子炉等規制法体系下の施設のみを対
象とはしているが放射線管理区域で業務する作業従事者
の実効線量当量の管理を一元的に実施することになっ
た。
【0011】放射線業務従事者の個人管理は、従事者の
顔写真や氏名、生年月日、登録番号、実効線量当量など
を記載した事業者の発行する放射線管理手帳で行われて
いる。現在、放射線管理手帳の発行数は約30万人にの
ぼっている。放射線業務従事者が別の事業者に雇い入れ
られ、事業者が放射線管理手帳を新たに発行する場合に
は、個人識別情報と登録番号とによって中央登録センタ
から線量情報を入手して管理手帳に記載する。このほ
か、法律で規定されている電離放射線に関する健康診断
の実施履歴及びその結果と、各事業者が実施する放射線
教育を主体とする従事者教育の履歴及びその結果も、同
時に管理手帳に記載する。
【0012】作業従事者が別の事業者に雇用される場
合、旧の放射線管理手帳は旧の事業者から本人に手渡さ
れ、新しい事業者が新しく管理手帳を発行する事を原則
としている。しかし、継続的に従事することが多いの
で、旧放射線管理手帳を本人が新しい事業者に手渡すこ
とで、連続して管理を行っている。雇用の変更に際し、
旧事業者は離職時健康診断を、新しい事業者は雇い入れ
時健康診断を実施するとともに、従事者教育を行う。放
射線業務従事者が放射線作業に従事するに際し、新たに
フィルムバッジが支給され、従事中、従事後の定められ
た期間毎にフィルムバッジを感光させて線量を求める。
この主測定器による線量の結果は放射線管理手帳に記載
するとともに、各事業者は作業従事者の線量と健康診断
の結果を永年保管することが義務付けられている。
【0013】一方、放射線業務従事者が従事中に受けた
被ばく線量は施設管理者の用意する補助測定器で計測さ
れ、暫定線量として施設管理者にて記録保管される。こ
のため、線量は主測定器と補助測定器による2種類の計
測値が一時的に存在するが、事業者と施設管理者間で線
量の整合が行われて後、施設管理者から中央登録センタ
に引き渡される。施設管理者は中央登録センタに線量を
引き渡すまで少なくとも、5年間は記録を保管すること
が求められている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】通常、放射線業務従事
者の職業被ばくを、法令で定める年間の実効線量限度値
以下にするため、事業者は、各作業者の線量を法令の値
よりも低い制限値を設定して管理する。一般的に、各放
射線業務従事者の仕事量は、その業務内容と作業実施場
所の放射線環境(空間線量率と汚染レベル)に依存す
る。
【0015】事業者は、原子力発電所等の施設管理者か
ら提示された空間線量率を含む検査計画に従って作業計
画を立てる。事業者は、作業領域毎、定期検査項目毎の
作業時間と作業者数の算出に当たり、前回の定期検査に
おける実績と今回の作業予定からの計画値とを合わせ考
慮して目標を立てる。これに各領域における予測空間線
量率から導かれる線量をかけ、必要があれば作業手順を
見直して定期検査の工程を修正する。元請事業者は計画
した作業計画を細分し、必要な作業については別の事業
者に請け負わせる。こうして、細部の作業計画が集めら
れ、再び全体計画を確認して作業が実行される。
【0016】しかし、従来、各放射線管理区域における
作業内容と放射線レベルの情報が末端の事業者まで十分
に開示されず、したがって、データも一元的に集約され
ていなかったので、必要な時期に適切な能力を有する作
業者をタイムリーに確保することが難しいという問題が
あった。そのため、必要な情報が得られないまま、遠方
から原子力発電所等に行き、現地で作業予定区域の放射
線環境データを知り、それから実施計画を設定し、年線
量限度から実績集積線量値を差し引いた残線量と作業計
画の不適合から作業を短期で止めざるを得ない場合も多
い。また、定期検査の作業時間を短くする必要性から、
必要人員以上の作業者を集めることに起因して、定期検
査の費用が増加することも生じる。このように、放射線
業務従事者の作業計画の立案から確定に至る工程におい
ては、作業計画情報、作業環境情報、放射線業務従事者
情報など一連の情報が必要とされる。そのために、放射
線業務従事者に関する情報を、必要に応じて迅速に提供
する仕組みが求められている。
【0017】一方、放射線業務従事者が事業者間を移動
する場合には、全体として1週間ほどの手続き期間を必
要とする。また、放射線管理区域の作業従事者が放射線
管理を行う事業所を変えるたびに、従事期間の始めと終
わりに実施する健康診断はそれぞれ1日間を必要とする
ので、前後で2日間が必要である。また、従事者教育を
受ける期間も必要である。これら事業者が、作業者を放
射線業務従事者に指定し、放射線管理手帳の発行と実効
線量当量の手帳および原本への記載などの手続きのため
に、作業従事者が待機している場合にも事業者は給与を
支払う必要が有る。これが、定期検査費用の増大、ひい
ては原子力発電コストを押し上げる一因になっている。
この場合においても、健康診断情報を核とする健康管理
情報および教育履歴情報など放射線業務従事者情報を、
必要に応じて迅速に提供するための仕組みが求められて
いる。
【0018】我が国の労働者の意識、労働者供給層をな
す学生生徒の意識はここ数年で大きく変化しているにも
拘わらず、マクロ的に見て、我が国の労働市場の自由化
はなお道遠いのが現状である。この原因としては労働者
の管理がより静的で精緻化の方向に向かう一方で、その
管理情報の開放や一般化が進んでいない状況があり、こ
のため旧来の高次下請け構造の弊害が解消されていな
い。この結果、賃金の高騰には作業のアウトソーシング
の方法でしか対処できていない。この問題の解決には、
職を求める人に職に関する必要な情報を与える仕組みを
作ることが必要である。このためにも、放射線業務従事
者に関する各種の情報を、必要に応じて迅速に入手でき
ることが望まれる。特に、放射線業務従事者について
は、被ばく線量という他に例を見ない測定可能な情報が
与えられているので、これを主体的に取り扱う放射線業
務従事者情報の一元化を行い、雇用情報をベースとした
放射線業務従事者の労働市場の形成が必要である。
【0019】なお、放射線は、各種診断検査、食品保
存、品種改良、物質の改質、各種測定などの分野で、幅
広く一般産業においても利用されている。また、大学、
国立研究機関等における研究機関での研究に利用され
る。さらに、医療の分野でも放射線を用いた検査、診療
等が行われている。このため、放射線障害防止法体系下
の放射性同意元素や放射線発生装置を使用する施設が多
数存在している。これらの施設もまた、同様に放射線業
務従事者が多数従事し、管理されている。このため、前
述した、放射線業務従事者に関する情報を提供する仕組
みの必要性については、これらの業種においても同様と
いえる。
【0020】本発明の目的は、就労に際して確認するこ
とが必要となる、放射線業務従事者に関する情報を、収
集して一元管理し、当該情報を必要とする者に対して提
供するための技術を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、放射線
業務従事者が就業する際に必要となる放射線業務従事者
に関する情報を管理するためのシステムであって、放射
線業務従事者の被ばく線量を蓄積して管理する被ばく線
量データベースと、放射線業務従事者が受ける健康診断
結果を蓄積して管理する健康診断データベースとを少な
くとも有するデータベースと、中央登録センタシステム
から各放射線業務従事者の被ばく線量を受け取って蓄積
し、かつ、健康診断を行う検診機関システムからの健康
診断データを受け取って蓄積する処理と、外部からの要
求を受け付けて、指定された放射線業務従事者に関する
被ばく線量データおよび健康診断データを前記対応する
データベースから読み出して、要求元に送る処理を行う
処理部とを備えることを特徴とする放射線業務従事者情
報管理システムが提供される。
【0022】ここで、前記データベースに、放射線業務
従事者が受けた教育に関する記録データを蓄積して管理
する教育記録データベースをさらに備えることができ
る。また、前記データベースに、放射線業務従事者が従
事した業務に関する記録データを蓄積して管理する業務
記録データベースをさらに備えることができる。
【0023】前記処理部は、ウェブサーバ処理機能を有
し、ネットワークを介して接続される外部システムに対
してウェブページを提供し、該ウェブページ上で、デー
タの読み出し要求およびデータの登録要求を受け付ける
構成とすることができる。また、前記処理部は、放射線
業務の募集、および、それに対する応募についての処理
を行う募集・応募処理機能をさらに備え、募集・応募処
理機能は、放射線業務を請け負う企業を募集する外部シ
ステムからの募集情報を受け付けて、放射線業務を実施
する企業に提供し、かつ、募集されている放射線業務に
応募する外部システムからの情報を受け付けて、募集を
行っている外部システムに通知する処理を行う構成とす
ることができる。
【0024】さらに、前記処理部は、ウェブページ上
で、外部システムからの募集、および、外部システムか
らの応募を受け付ける構成とすることができる。
【0025】また、本発明によれば、ネットワークを介
してデータにアクセスできるようにしたデータ管理シス
テムにおいて、データへのアクセスに際しパスワードを
チェックする機能と、予め、本人が選定した問題とその
回答とを事前にデータベース内に収納して、正しい回答
ができることで本人であることを認定する機能とを設
け、パスワードか、問題に対する正しい回答を行うこと
のいずれかにより、データにアクセスを可能とすること
を特徴とするデータ管理システムが提供される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。それに先立ち、本発明の概要
について述べる。
【0027】本発明は、放射線業務従事者情報、すなわ
ち個人識別情報、個人被ばく線量情報、被ばく作業情
報、健康診断情報、放射線従事者教育情報を管理する放
射線業務従事者の雇用主である事業者が参加して、これ
ら情報を一括管理するデータベースを構築し、従事者本
人の了解を得て、これらの個人情報を事業者間で相互に
開示し従事者が継続的に放射線業務に従事できるように
する仕組みを提供する。この活用方法としては、放射線
管理区域内で必要となる作業に関し、放射線業務従事者
を必要とする各事業者(募集事業者)が作業環境におけ
る放射線のレベル、作業内容、作業時間、必要となる期
間、作業者数、作業場所に関する情報を提示し、それに
対して放射線業務従事者を雇用しており放射線管理区域
内の作業を受注したい企業(応募企業)が、雇用してい
る作業者の線量、能力、予定他を考慮した上で応募する
方法がある。また、その逆の場合もある。
【0028】次に、放射線業務管理を容易にする観点か
ら、各放射線業務従事者の被ばく線量を含む放射線業務
従事者情報を管理するデータ管理組織、例えば、データ
管理会社にデータ管理のためのシステムを設置して、被
ばく線量を、当該システムにより、放射線業務従事者が
管理区域で作業を開始するのに必要となる健康診断の記
録、教育の記録と共に、一元的に管理し、従事者の雇用
の変更に応じて必要となる情報を、従事者の了解を得て
必要とする事業者に情報サービスを行う。この結果、健
康診断の記録も登録されているデータをそのまま活用す
ることで、ひとつの事業所から他の事業所に移動する時
に、それぞれで必要であった健康診断がいずれか一方を
省略することができる。また、その情報を用いて、より
適切な就労管理を行うことができる。また、長期的な健
康診断記録を保管しておくことで、より精度が高い健康
管理が可能になる。さらに、事業所が代わる度に放射線
の基礎教育から各発電所固有の作業まで幅広い内容のカ
リキュラムで実施している放射線作業に対する教育に関
する教育情報についても、重複する事項についての省略
を可能とすることができる。この場合、教育記録を残す
ことで、基礎教育を十分に習得している者に対しては、
その時間をより高度な教育内容に置き換えることが可能
になる。
【0029】最後に、事業者間の放射線作業の自由市場
を形成することで、労働者市場をより流動化させる。そ
の先には、放射線業務従事者自身が放射線作業の自由市
場に参入することが考えられる。市場は、事業者と放射
線業務従事者という雇用者と被雇用者が、同じ立場で放
射線業務従事者情報にアクセスし、それぞれの合意に基
づき、新たな雇用関係が築かれることになる。あるいは
放射線業務従事者情報を管理するデータ管理組織が、労
働者派遣事業を行うことも可能となる。
【0030】次に、本発明が適用される放射線業務従事
者に関する情報の提供を行うための仕組みの概要につい
て、図1を参照して説明する。図1に示すように、本実
施形態では、データ管理組織としてデータ管理会社が存
在し、そのデータ管理会社システム200により、放射
線業務従事者に関する情報の収集、管理、提供を一元的
に行う。この仕組みでは、データ管理会社システム20
0の他に、放射線業務に関する事業を営み、保守、点
検、修理等の放射線業務を発注する事業者のシステムで
ある事業者システム400A、400B、400C、…
と、各事業者が運営する原子力事業施設の管理者が使用
する施設管理者システム500a、500b、500
c、…とがある。また、前述した各事業者から提示され
る定期検査、保守、修理等の放射線管理区域内での作業
を含む放射線業務を受託して、実際のその業務を実行す
る企業に設置される企業システム600X、600Y、
600Z、…と、放射線業務従事者が健康診断を受診す
る検診機関に設置され、健康診断の結果を管理すると共
に、送信する検診機関システム300とが存在する。放
射線業務従事者である作業者は、各企業により、それぞ
れ、長期的にまたは一時的に雇用され、放射線業務に従
事する。
【0031】データ管理会社200と、検診機関システ
ム300と、事業者システム400A、400B、40
0C…と、施設管理者システム400a、400b、4
00c、…と、企業システム600X、600Y、60
0Z…とが、ネットワークNWを介して適宜接続され、
それらの間でデータの授受を行うことができる。本実施
形態では、特に、データ管理会社システム200を中心
として、データの授受が行われる。ここで、ネットワー
クNWとしては、例えば、インターネットが利用され
る。
【0032】また、前述した、法律により定められ、被
ばく線量を登録する機関として、中央登録センタが存在
する。データ管理会社システム200は、中央登録セン
タに置かれる中央登録センタシステム100とネットワ
ークNWを介して接続され、データの授受を行う。な
お、データ管理会社システム200と中央登録センタシ
ステム100とを個別の通信回線を介して接続するよう
にしてもよい。
【0033】中央登録センタシステム100は、例え
ば、図2に示すように、従業者情報データベースサーバ
1001と、前記サーバ1001の負荷を分散させるた
めに設置され、同一内容を持つミラーサーバ1002
と、データをバックアップするミラーサーバ1003
と、外部から侵入されることを防ぐためのファイヤウォ
ール1004とを有する。従業者情報データベースサー
バ1001は、データベース1700として、被ばく線
量データを蓄積管理する被ばく線量データベース171
0と、健康診断データを蓄積管理する健康診断データベ
ース1720と、教育記録データを蓄積管理する教育記
録データベース1730と、それらのデータベースへの
アクセス、データ更新等の処理を行うデータ管理部11
00とを有する。ここで、被ばく線量データのみが、出
願時点では、法律上、登録が義務付けられているデータ
である。この被ばく線量データは、前述したように、フ
ィルムバッジに基づいて求められた線量が入力される。
【0034】ここで、健康診断データベース1720お
よび教育記録データベース1730は、それぞれのデー
タを、データ管理会社システム200から受け取って蓄
積することができる。
【0035】なお、中央登録センタシステム100は、
より簡単な構成とすることもできる。すなわち、単に、
被ばく線量データのみを蓄積して管理する構成とするこ
とができる。また、ミラー構造とせず、または、ファイ
ヤウォールを設けない構造とすることもできる。
【0036】データ管理会社システム200は、例え
ば、図3に示すような機能を有する。すなわち、各種処
理を行う処理部2000と、データベース2700と、
個人記録データファイル2800と、募集・応募シート
ファイル2900とを有する。
【0037】処理部2000は、前述した各データベー
スへのアクセス、データの更新等を管理するデータ管理
部2100と、募集・応募の各手続を処理する募集・応
募処理部2200と、放射線業務従事者の就業状況を管
理する就業状況管理部2300と、本実施形態における
利用料金を処理する課金処理部2400と、メールの送
受信を管理するメール処理部2500と、ウェブサーバ
としての機能を実現するウェブサーバ処理部2600と
を有する。なお、ウェブサーバとしての機能を、別のコ
ンピュータにより実現するようにしてもよい。
【0038】データ管理部2100は、データベース2
700および個人記録データファイルに対するアクセ
ス、それらのデータの更新等を処理する。また、データ
管理部2100には、データベース2700に蓄積され
るデータの加工処理を行うためのデータ評価機能を有す
る。例えば、 1)各年度また月別の日本全体での線量の合計 2)年度毎の放射線業務従事者における線量の分布と平
均値 3)事業所毎での線量の集計と一人当たりの線量 4)作業従事者データにおける白血球数や赤血球数等の
健康診断データの分布 5)線量と健康診断データとの相関関係 6)各事業所における教育内容の比較 7)作業従事者による事業所移動の頻度分布 についての演算処理等を実行する。これらの処理は、例
えば、データ管理会社が、データ管理会社システム20
0を用いて、データベース2700内のデータを加工処
理させることで実現することができる。また、一部の処
理については、データベースの更新登録時に、データの
更新登録を契機に、更新されたデータに基づいて、その
時点の最新データによる加工処理を自動的に実行するよ
うにしてもよい。また、加工されたデータは、例えば、
月次報告として、電子メールを用いて、契約した事業
所、契約した企業に、送信するようにしてもよい。
【0039】応募・募集処理部2200は、データ管理
会社システム200が有するデータベース2700に蓄
積されるデータを利用して、放射線業務従事者に関する
情報を取得して、放射線業務について受託する企業を募
集すること、企業が放射線業務の受託を表明すること、
放射線業務従事者に関する求人・求職処理を行うこと等
の処理を行う。また、事業者による応募者選定等の採用
業務を支援する処理を行う。
【0040】就業状況管理部2300は、就業した放射
斜線業務従事者の健康診断等の状況、業務記録の登録等
の処理を行う。この就業状況管理部2300は、前述し
た募集・応募処理部2200により行う構成としてもよ
い。
【0041】メール処理部2400は、データ管理会社
システム200からの事業者、企業、作業者、検診機関
に、e−メールで連絡、通知等を行うと共に、逆に、事
業者、企業、検診機関、作業者からの通知、連絡等をe
−メールで受け取る。このメール処理部2400は、予
め定めた事項に関しては、メールを自動作成して、定め
られた宛先に送信する機能を有するものとすることがで
きる。また、受信したメールのうち、予め定め得たメー
ルを抽出して、そのメールの内容に基づいて、次の処理
に渡す機能を有するものとすることができる。もちろ
ん、データ管理会社システムのオペレータによる操作に
基づいて、メールを送受信する構成とすることもでき
る。
【0042】課金処理部2500は、データ管理会社が
データ管理会社システム200を用いて行う各種サービ
ス、例えば、被ばく線量データ、健康診断データ、教育
記録データおよび業務記録データについての登録、更
新、蓄積、照会等を行うサービス、また、募集内容の提
示、応募の受け付け等に関する放射線業務従事者の仲介
サービス等について、それぞれ受益者から応分の負担と
して、一定の費用を請求するための処理を行う。例え
ば、データ管理会社の運営費を、参加各事業者が分担す
るものとすることができる。その場合、次のように、利
用状態に応じた費用とする。 1)基本料金:データベースへの接続に係わる経費 2)データ登録費用:各事業者が雇用する従事者の線量
と健康診断データをデータベースに記載する経費 3)データ入手費用:過去の健康診断等を事業者が入手
する経費 4)サービス機能利用費用:データベースが持つ各種デ
ータ評価機能を利用する経費 がある。これを、月毎に各事業者が負担するとして、そ
の費用は、下記の(1)式で評価される。
【0043】 C = a+b×n+c×m+d×k ……(1) ここで、Cは各月の費用、aは月毎の基本料金、bは一
人、1月当たりの単価、nは事業者が管理している作業
従事者数、cはデータ入手1件当たりの単価、mはその
月のデータ入手した件数、dはサービス機能利用の1回
当たりの単価、kはその月のサービス機能利用の回数で
ある。
【0044】各事業者への課金方法は、担当者がパスワ
ードを入力した時点で事業者を特定し、データベースへ
の入力量とデータ入手量とから費用を計算する。データ
接続が終了した時点で、その接続による費用とその日ま
での積算額とを、事業者に確認のために連絡する。これ
により、万一不正な接続があった場合でも、早期に問題
の摘出が可能になる。
【0045】ウェブサーバ処理部2600は、データ管
理会社システム200が有するデータベース2700へ
のアクセス、募集、応募等の処理のために、データ管理
会社が設置するウェブサーバとしての機能を実現する。
例えば、パスワード設定処理、募集処理、応募処理、デ
ータ更新要求、データ送信要求、支払い処理等の各種処
理を、窓口として実行する。そのため、図15から図1
9に示す各種ウェブページ画面を生成して、それぞれを
要求するシステム、例えば、事業者システム400にネ
ットワークNWを介して送る。そして、当該システムに
おいて、ウェブページに対して入力された情報を取得し
て、関連する処理につなぐ。
【0046】図15に、事業者システム400A、40
0B、400Cが、データ管理会社システム200から
データを受信するための要求を行うためのウェブページ
2610の一例を示す。図15の場合には、「必要なデ
ータをクリックしてください」というメッセージと、募
集内容提示シート(募集シート)、応募従事者の業務経
験データと、放射線データおよび健康診断データと、登
録番号入力欄と、「パスワードを入力して下さい」のメ
ッセージと、パスワード入力欄と、指示入力を確定させ
る「OK」ボタンとが画面に配置される。なお、図示さ
れていないが、キャンセルボタンも配置される。ここで
のクリック入力と、必要な場合のパスワード入力は、そ
れぞれ、ウェブサーバ処理部2600に送られる。図1
5の場合、応募従事者の業務経験データについてクリッ
クされている。また、図15の場合、応募従事者の業務
経験データおよび放射線データ、健康診断データについ
ては、それぞれ必要な従事者を特定する登録番号の入力
と、パスワードの入力とが必要となり、そのための入力
画面が用意されている。
【0047】図16に、企業システム600X、600
Y、600Zが、データ管理会社システム200からデ
ータを受信するための要求を行う際に用いるウェブペー
ジ1620の一例を示す。図16の場合には、「必要な
データをクリックしてください」というメッセージと、
応募シート、従業者業務経験、放射線データと、「パス
ワードを入力して下さい」のメッセージと、パスワード
入力欄と、指示入力を確定させる「OK」ボタンとが画
面に配置される。なお、図示されていないが、キャンセ
ルボタンも配置される。ここでのクリック入力と、必要
な場合のパスワード入力は、それぞれ、ウェブサーバ処
理部2600に送られる。図16の場合、従事者業務経
験、放射線データについてクリックされている。また、
図16の場合、従事者業務経験および放射線データにつ
いては、必要な従事者を特定する登録番号の入力と、パ
スワードの入力とが必要となり、そのための入力画面が
用意されている。ここでのクリック入力と、必要な場合
のパスワード入力は、それぞれ、ウェブサーバ処理部2
600に送られる。
【0048】同様に、図17に、事業者システム400
A、400B、400Cがデータをデータ管理会社シス
テム200に送る場合に用いられるウェブページ263
0の画面の一例、図18に、企業システム600X、6
00Y、600Zがデータをデータ管理会社システム2
00に送る場合に用いられるウェブページ2640の画
面の一例、図19に、検診機関システム300が健康診
断データをデータ管理会社システム200に送る場合に
用いられるウェブページ2650の画面の一例をそれぞ
れ示す。
【0049】次に、データ管理会社システム200が使
用するハードウェアシステムの構成の一例について、図
4を参照して説明する。データ管理会社システム200
は、CPU211およびメモリ212を有するコンピュ
ータ本体210と、ハードディスク等で構成される補助
記憶装置220と、表示装置230と、キーボード24
1およびマウス242を含む入力装置240と、通信制
御装置250とを有する。前述した図3に示す各種機
能、例えば、データベース2700、処理部2000等
は、このコンピュータ本体210、補助記憶装置220
等のハードウェアシステムと、それに搭載されるソフト
ウェアとにより実現される。なお、事業者システム、企
業システム等についても、同様のハードウェアシステム
を用いることができる。
【0050】データベース2700は、被ばく線量デー
タを蓄積管理する被ばく線量データベース2710と、
健康診断データを蓄積管理する健康診断データベース2
720と、教育記録データを蓄積管理する教育記録デー
タベース2730と、各放射線業務従事者の業務記録デ
ータを蓄積管理する業務記録データベース2740とを
有する。
【0051】被ばく線量データベース2710に記録さ
れている被ばく線量データ2711には、例えば、図5
に示すように、当該データの記憶位置、登録番号、管理
手帳発行事業者名、測定日、測定方法、および、各社か
ら送付されたフィルムバッジによる測定値が記憶され
る。また、測定値を用いて登録番号に相当する者の集積
線量が、データ管理部2100により計算されて入力さ
れる。さらに、前のデータを記憶している位置を情報と
して記憶する。これは、登録番号に関するデータを抽出
する場合に、前のデータ位置を順番に検索していけば、
高速でデータ抽出が可能になるためである。また、一番
古いデータにおいては、前のデータ位置を記憶するデー
タにはマイナスの値を入れておけば、これが最も古いデ
ータであることが判別できる。なお、データ量が多くて
記憶媒体が複数になる場合には、データ位置の記憶情報
としては、データを記憶している媒体の判別番号と媒体
内での記憶位置の2データを記憶させることも可能であ
る。
【0052】健康診断データベースに記録される健康診
断データ2721には、図6に示すように、記憶位置
と、登録番号と、診断日、医師氏名、各測定項目の値、
および、医師による診察所見とを記録するとともに、図
5と同様に前のデータ位置を記載する欄を設ける。ま
た、健康診断データ2721においては、数値データの
他に参考事項、処置、および、注意という、文書データ
が記載される場合がある。これらの文書データは、記載
される割合が少ないことともに、その長さが一定ではな
い。そのため、図6の健康診断データ2721に、文書
データを入れられる領域を確保することは無駄が多い。
そこで、参考事項、処理及び注意の欄として、前述した
所見欄を設けるとともに、具体的な内容を記述する文書
データを記憶するための所見ファイル(図示せず)を別
途設ける。そして、図6に示す健康診断データ2721
には、そのファイルの所在位置を示す情報を記録して、
必要に応じて、所見ファイルを参照できるようにする。
【0053】教育記録データベース2730に記録され
る教育記録データ2731には、例えば、図7に示すよ
うに、記憶位置、登録番号の他に、教育日、講義者、講
義内容、講義内容に対応する講義時間、前データの記憶
位置等を記録する。
【0054】業務記録データベース2740に記録され
る業務記録データ2741には、例えば、図8に示すよ
うに、当該データの記憶位置と、登録番号の他に、事業
所名と、職種と、業務内容と、内容に変更があった場
合、例えば、勤務先と放射線管理手帳の発行機関が変更
になるたびに、変更日と変更項目と変更内容とが記録さ
れる。また、前のデータの記憶位置があわせて記録され
る。
【0055】これらのデータベースに格納される各デー
タは、データ管理会社200と、各事業者の指定された
者が使用することを前提としている。そこで、各放射線
業務従事者は、自己のパスワード入力に関する業務にお
いて、管理者の指導のもとで、それぞれのシステム、ま
たは、それに、LAN等により接続される端末を利用す
ることとなる。したがって、データベースに入出力でき
る者の氏名、事業者名、パウワードを記憶した表を設
け、これを基に、データベースの利用を制御する。ま
た、データベースを利用する場合、各表において同一登
録番号のデータは隣接して記憶していると、検索が早く
なる。したがって、夜間等で外部からのデータベース利
用が無いときに、データベースの順番を入れ替えて、同
一登録番号のものは隣接するように変更する機能を設け
る。
【0056】個人データファイル2800には、放射線
業務従事者個人個人の記録を管理する個人記録データ2
810が記録される。個人記録データ2810は、例え
ば、図9に示すように、各個人に関するデータ記憶位置
と、4区分に区分されて記憶されるデータとが記録され
る。
【0057】第一区分は、登録番号と、各放射線業務従
事者を識別するためのID情報とが記録される。ID情
報は、一般的には、漢字で記載した氏名、生年月日、追
加データの3項目で構成される。氏名と生年月日だけで
は、同姓同名が多い場合に識別できない恐れがあるの
で、追加データを加える。追加データとしては自動車運
転免許書の番号が一般的である。ただし、運転免許書を
持たない人もいるので、第4欄にデータ種別の規定する
欄を設け、運転免許書以外のデータも利用できるように
する。例えば、社会保険の番号等が考えられる。
【0058】第二区分は、パスワード対応の欄で、暗号
化されたパスワードの他に判別用の本人データを複数記
載する。これは各自にパスワードを通知しても、それを
忘れてしまう場合が良くあるので、パスワード無しでも
本人として識別できるデータを準備するものである。図
9に示す例では、本籍地の住所、卒業した小学校名、パ
スワード入手時の自宅電話番号の3項目が記載されてい
る。万一、パスワードを忘れた場合には、対話形式で本
籍地の住所、卒業した小学校名と言うように、例えば、
企業システム500Aの画面、または、企業システム5
00Aに接続される端末の画面に出力し、本人が正しく
回答すればパスワードを本人に再度通知するものであ
る。パスワード再送付用のデータは最初にパスワードを
通知する時に、対話形式で本人が識別用のデータを入力
するものである。本人判定用の問題種類を固定しておく
と、不正にアクセスしようとするものは回答を事前に準
備できる。しかし、どのような問題を本人が選定したか
が分からなければ、パスワードを不正に入手することが
難しくなる。データの種類は本人が選択できるものとし
て、10種類以上の回答が有りうるもので、好きな色、
尊敬する人物、好きな都市名等を選択できるようにす
る。
【0059】第三区分は、各種の個人データを記載する
もので、性別、住所、電話番号、勤務先、所属する部署
等を記載する。法律上、男性と女性とは線量の上限値が
異なるためである。それ以外のデータは、データベース
管理上は必ずしも必要では無いが、本人へ何らかの連絡
が必要となる場合に利用するデータである。また国内で
放射線業務に従事する外国人の管理のために国籍などの
情報を追加する場合にもこの区分を使用する。
【0060】第四区分は、図5から図8に示す各データ
ベースのデータの格納位置を示す接合情報データ(ポイ
ンタ)を収納する。すなわち、情報接合データは、デー
タベース2700を構成する被ばく線量データベース2
710、健康診断データベース2720、教育記録デー
タベース2730および業務記録データベース2740
にそれぞれ格納されるデータのうち、当該放射線業務従
事者に関する最新のデータが記憶される記憶位置を示
す。ところで、データベース2700は、リレーショナ
ルデータベースの構造を有するため、登録番号をキー情
報として、各データベースから登録番号が同一のデータ
を抽出する機能を保有している。しかし、放射線管理手
帳の発行実績が30万人分を超えている現状において、
毎月の記録を入力するとすれば、線量データ数だけでも
毎年300万件を超え、10年で3000万件にもな
る。したがって、登録番号をキーとして全てのデータか
ら必要なデータを抽出するのに長時間が必要とする。全
てのデータを主記憶装置に転記せず、ハードディスク等
の補助記憶装置220(図4参照)からデータを選択す
る場合には、データの抽出に時間がかかり、参加各事業
者間の対話形式によるデータの交換が遅くなる。したが
って、放射線業務従事者情報のうち、線量の記録や健康
診断の記録は最新のデータのみが必要な場合が多いの
で、最新データのみを直ぐに抽出できる機能を設けるこ
とでデータベースの高速管理化を行う。そのため、本実
施形態では、個人記録データファイル2800に、第四
区分を設けて、記憶位置から直ちに最新データを参照で
きるようにしている。
【0061】募集・応募シートファイル2900には、
事業者が新たな放射線業務を受託する企業を募集するた
めに行う募集内容提示に用いることができる募集シート
2910(図10参照)と、企業が募集に対して応募す
る際に用いる応募シート2920(図11参照)とを格
納する。ここで、応募シート2920は、具体的には、
提示された放射線業務を行うことが可能な放射線業務従
事者の示すための従業者データシートとして機能する。
そして、この従業者データシートは、応募の他に、企業
側が、業務を行うことが可能な放射線業務従事者の存在
を示すために、用いることもできる。
【0062】募集シート2910は、例えば、図10に
示す構成とすることができる。すなわち、業務を行うべ
き事業所名と、作業番号、作業名、作業内容、作業建家
および作業場所を含む作業データと、作業開始予定日、
作業終了予定日、および、予定日の変動を含む作業予定
日データと、作業領域の空間線量率および保護具を含む
線量データと、必要な技能および人数を含む放射線業務
従事者に関するデータとを提示する領域を有する。図1
0では、募集内容の一例を示す。
【0063】応募シート(従業者データシート)292
0は、例えば、図11に示す構成とすることができる。
すなわち、放射線業務従事者を特定するための氏名、年
齢おおび登録番号と、希望作業項目、定期検査作業の経
験、応募事業所での作業経験、資格、線量関連データ、
賃金、応募日、回答有効期間等を記入できるように構成
されている。
【0064】図11に記載する内容のうち、希望作業項
目欄には、図10の作業番号、希望する作業開始予定日
及び希望する作業終了予定日を記入し、第4カラムを用
いて作業者ができる作業項目を記入する。また、定期検
査作業の経験欄には、過去5年間、最近1年間の類似経
験について作業内容と作業期間を記入する。経験が多い
場合は、随時カラムを追加する。次に、応募したい事業
所での作業経験欄には、過去5年間の応募事業者の作業
経験を記入することとし、従事した事業所(発電所な
ど)名と、そこでの作業内容、経験日数を記入する。作
業終了時の線量予測値は図10のデータを用いて応募事
業者が予測して、記入する。期待する賃金のうち、基本
賃金は現住所から作業を行う事業所までの往復に掛かる
時間に関する費用、健康診断や教育のために必要となる
期間に関する費用、事業所に到着してから実際に作業を
開始できるまで及び作業が終了してからの終了手続きに
必要な時間に関する費用である。作業賃金は、実際に作
業している日の賃金、待機賃金は作業が無く宿所で待機
する場合の賃金である。放射線作業は、作業開始と終了
時に、数日づつ手続きが必要となるので、その分、基本
料金が高くなる。したがって、なるべく同一の人に長期
間働いてもらった方が全体の費用が削減できる。また、
数日ほどであれば、賃金を支払っても良いから待機して
もらった方が全体の費用が低減できる。各応募事業者
は、雇用している作業者になるべく、放射線作業に長期
間従事してもらいたいので、作業の公募があると、次々
に応募することになる。そこで、募集事業者が検討して
いる間次の作業に応募するまでの一定期間は別の作業に
は応募しないでおき、これを過ぎると別の作業に応募す
る権利を保留するために、回答有効期間も募集事業者に
連絡することになる。
【0065】次に、本実施形態による放射線業務従事者
情報管理システムによる情報管理、提供、募集、応募処
理等の各種サービスについて説明する。図12および図
13に、中央登録センタシステム100、データ管理会
社システム200、施設管理者システム500、事業者
システム400、企業システム600および検診機関シ
ステム300と、放射線業務従事者とにおいて、情報の
流れを時系列に示す。また、図14に、本実施形態にお
いて各種サービスを提供するデータ管理会社の処理フロ
ーを示す。
【0066】本発明のシステムを用いて実現が可能なビ
ジネス手法について、いくつかの例を挙げて説明する。
【0067】データ管理会社システム200は、放射線
作業者を募集したい事業者(募集事業者A社)、およ
び、放射線作業者を雇用し放射線作業を受注したい事業
者(応募事業者A企業)が共同で設立し、共同で保有す
ることができる。また、特定の企業(システムに参加す
る企業の1社でもよく、参加企業以外でもよい)が、デ
ータ管理会社システム200を保有することもできる。
【0068】募集事業者が線量データ(作業領域空間線
量率など)、作業予定日程データ、作業データ(作業内
容、作業場所など)などを用いて放射線作業者の募集を
行い、これに対して応募事業者が募集に応じる方法であ
る。この際に必要とされる被ばく前歴データはデータ管
理会社システムから中央登録センタ100に問い合わせ
入手する。なお定期検査作業の特質として、前後の工程
によっては計画した日と、実際に作業する日がずれる可
能性があるので、日程が変動する範囲を同時に記載す
る。記載されたずれの範囲で実際の作業が実施された場
合には、募集事業者は作業量に応じた経費を支払うだけ
で良いが、変動範囲を超えた場合には定期検査作業を実
施しなかった場合でも、作業した場合の50%の経費を
支払うものとする。情報の公開と同時に、前回の定期検
査に参加した企業に対しては、応募を促す目的で情報を
公開したことの連絡をメールで連絡する。公開と同時に
応募する期限を指定する。
【0069】まず、本実施形態では、データ管理会社シ
ステムを利用する場合、データの秘密保持、料金の支払
い等の関係から、予め登録することが必要とされる。そ
のために、事業者、企業等のパスワードが必要な者は、
ウェブページにおいて、データ管理会社にパスワードに
対する申込みを行うと、ウェブサーバ処理部2600
は、パスワード設定処理を行う(ステップ2001、2
002)。すなわち、申し込んだ者に対してパスワード
が配布される。このパスワードを月1回は更新すること
で、機密漏洩の危険を低下させる。ただし、定期検査が
実施され募集を予定していることはウェブページ上で、
誰でも見ることができる個所に掲示する。新たに定期検
査の作業を請け負うことを希望するがパスワードを保有
していない応募希望事業者は、前述したように、オンラ
インで申し込むか、募集情報を提示している募集予定事
業者に企業の実績や経験を記載した文章を送付し、審査
を受けた後でパスワードの連絡を受ける。
【0070】次に、事業者が募集を行う場合の手順につ
いて説明する。この場合、例えば、検査計画が施設管理
者のシステムから事業者システムに送られる。そして、
事業者システムにおいて、募集内容が作成され、それ
が、ウェブページに送られる。この際、図15に示すウ
ェブページにおいて、募集内容提示シートを予めダウン
ロードしておく。これは、企業者が応募する場合に用い
る応募シートについても同様であって、応募シートを予
めダウンロードしておく。
【0071】さて、募集内容提示シートを、図17に示
すウェブページ2630において、募集内容提示シート
を送信する旨をクリックして、添付ファイルに、前述し
た図10に示すような募集内容提示シート2910を添
付して、OKボタンをクリックして送信する。これを受
けて、データ管理会社システム200の募集・応募処理
部2200は、募集処理を行う(ステップ2003,2
004)。すなわち、募集内容をメールで、企業システ
ム600に送る。また、ウェブページにも掲載する。た
だし、図10に示す詳細な作業内容2910を見ること
ができるのは、定期検査に参画できる事業者に限られる
ので、情報入手するためにはパスワードを必要とする。
【0072】ここで、いずれかの企業システム400か
ら図16に示すウェブページ2620を介して、パスワ
ードと、従事者業務経験、放射線データの送信要求とを
受け取ると、ウェブサーバ処理部2600は、さらに詳
細な入力ページを送って、従業者の登録番号等の入力を
受け付ける。
【0073】メール処理部2400により、中央登録セ
ンタ100のデータ管理部1100に対して、指定され
た放射線業務従業者についての、放射線データを要求し
て、該中央登録センタ100からそのデータを受け取
る。また、データ管理部2100を介して個人記録デー
タファイルにアクセスし、データベース2740におけ
る当該従業者に関する最新の業務記録の記憶位置を求
め、業務記録データベース2740から、指定された従
業者に関する業務記録を読み出す。その後、受け取った
放射線データと、読み出した業務記録データに含まれる
業務記録データとを、メール処理部2400を介して、
メールに添付して、要求元の事業者システム400に送
る。
【0074】なお、企業は、当該企業の業務のために、
一定の数の放射線業務従事者を予め確保しておく。すな
わち、企業と放射線業務従事者との間では、放射線業務
従事者の雇用、作業日程の連絡、賃金の支払い、解雇等
が行われる。これらは、ネットワークを介して行うこと
ができる。
【0075】次に、この掲示された情報を基に、企業
は、他の手持作業等の進捗を見た上で、前述した図11
に示す応募シート2920を、図18に示すウェブペー
ジ2640を用いて、データ管理会社200のウェブサ
ーバ処理部2600に送る。ここで、放射線業務従事
者、特に、作業者は、複数の業務を行う場合が多いの
で、それを考慮した上で応募することになる。
【0076】これを受けて、募集・応募処理部2200
は、応募処理に移る(ステップ2005,2006)。
募集・応募処理部2200は、応募の状況を、募集した
事業者システム400に、メール等で送信する。また、
募集事業者システム400からの要求に基づいて、各応
募従事者の業務経験データを、業務記録データベース2
740から読み出して、要求元に渡す。
【0077】通常、1回の定期検査で必要となる200
0人ほどの募集に対して、その数倍の応募が有ると考え
られる。線量の制限と、定期検査で必要な人員、各作業
者の可能な作業期間との調整、各作業者の作業能力を加
味した上で、募集事業者は回答有効期間内に応募事業者
の雇用する作業者を選定する。定期検査の日程と線量の
制限の中で、事業者は雇用する作業者数を最小にする条
件や、全体の費用を最小にする条件を勘案し、端末に内
蔵する計算プログラムを用いて作業者を選択する。
【0078】募集事業者は、データ管理会社システム2
00に蓄積された過去の定検作業における作業者毎の勤
務状況記録を用いて、同じ作業者が応募した場合に作業
者選択の評価検討を行うためにシステムを活用する。作
業者選択に際しての評価検討は各自が端末に内蔵するプ
ログラムを用いて独自に行うか、データ管理会社システ
ムに共通の基準を設けてシステムで算出し、この評価結
果を基に募集事業者が独自に再評価する方法で行う。共
通の基準としては作業者を派遣する応募事業者と作業者
を受け入れた募集事業者が過去の実績に基づき設定する
が、評価の範囲は作業者の自己管理能力に対し0〜20
0%の数値で表示する。作業者が始めて放射線業務に従
事する場合には、能力は100%とする。
【0079】数千人の作業者が数項目の作業に応募する
ことを想定すると、最新の計算機を用いても、短期間で
全ての組み合わせの中から最適な条件を設定することは
困難である。また、線量と定検費用の組み合わせから発
生する複数のパラメータが有り、一義的に最適な組み合
わせを決めることは難しい。そこで、データ管理会社シ
ステム200に設けた種々の評価基準を基に各作業者の
労働パターンを求めた後で、作業者毎の線量の分布や採
用基準による人件費の違いを、データ管理会社システム
200との対話形式により、図示していない端末画面に
表示する。
【0080】作業者の選定が終了したら、募集事業者
は、データ管理会社200のウェブサーバ処理部260
0に、図17に示すウェブページ2630を用いて送
る。データ管理会社システム200は、メール処理部2
400により、応募企業に対し選定した作業者の名と作
業期間を連絡する。また、この連絡は、一度印刷したも
のを確認してからFaxで連絡するようにしてもよい。
【0081】また、データ管理会社システム200を用
いれば、各企業に発注する内容と費用も計算できるの
で、発注仕様書と予算の書類とを、システムを用いて自
動的に作成する。さらに、定期検査期間における作業者
の各種管理の基本台帳とすることによっても、システム
を有効に活用することができる。
【0082】募集事業者が応募企業から提出された希望
を基に、コンピュータ本体210を活用して、従事者を
自動的に選定しようとする場合において、作業項目によ
っては、応募する作業者数が募集する人員数を下回る可
能性もある。この場合には、線量と必要とされる作業能
力とを満足している作業者の中から、すでに予定されて
いる作業があるが別の作業を希望する従事者を自動的に
抽出する機能をデータ管理会社システム200に設ける
ようにしてもよい。
【0083】また、データ管理会社システム200に、
さらに特別な処理機能を追加することができる。すなわ
ち、作業実施予定期間に、応募事業者の回答の中から適
当な作業者を見出せない場合には、予定期間の前後の期
間で別の作業に従事することが決定している者の期間を
延長するか、予定外として事前に定検作業に従事できる
かを当該従事者の派遣元事業者に問い合わせる必要があ
る。この場合、先ず、応募企業からの情報を受け付けた
後で、データ管理会社システム200を用いて不足して
いる作業項目と、対策案とを抽出する。その対策案に沿
って、各応募企業から提出された、追加して欲しい作業
項目の番号を募集事業者が朱記追加して自動的に返送す
る。各応募企業は、募集事業者から出された変更希望に
対して、了解する、了解できないの区別を付記し、再応
募する。また、希望する作業項目の追加は了解した場合
でも、賃金の変更が必要な場合には、改訂した賃金を朱
記訂正して再応募する。データ管理会社システム200
のコンピュータは、記載データの色、送付前後の記録の
記載の差から、問題になる作業項目に対する対策結果を
抽出する。問題となる作業項目が無くなった場合には、
自動的な作業者の選定プログラムを稼動させる。
【0084】応募事業者からの返答を合わせても、問題
となる作業項目について必要な作業者の確保が困難な項
目が残る場合には、データ管理会社システム200への
参加事業者以外に募集の範囲を広げ、条件が折り合った
ならば、データ管理会社システム200に参加させる。
【0085】従来の原子力発電所では、先ず定期検査の
作業区分毎に担当する企業が決まり、各企業の管理者が
自己担当範囲内で手作業により、人のやり繰りを実施し
てきた。これに比較して、本実施形態においては、定期
検査全体で作業者の配置を適正化できるとともに、各企
業の間で作業者の選定を自動化でき、作業管理に必要な
人員を減少できた上に、著しく高速化することが可能に
なっている。
【0086】この後、事業者システム400は、採用し
た従事者に対して、作業日程を通知する。これを受け
て、放射線業務従事者は、検診機関において健康診断を
受ける。この検診データは、謹慎期間システム300か
ら、図19に示すウェブページ2650を用いてデータ
管理会社システム200に送られる。
【0087】ここで、放射線業務従事者は、健康診断を
受けると共に、管理手帳を募集事業者に渡す。そして、
事業者から必要な放線線教育を受ける。事業者システム
400は、放射線教育を行った旨を、図17に示すウェ
ブページ2630を用いて、データ管理会社システム2
00に送る。募集事業者は、従業者の一覧を施設管理者
システム500に送る。また、事業者は、フィルムバッ
ジを放射線業務従事者に支給する。この状態で、放射線
業務従事者は、指定された施設において業務を実行す
る。
【0088】次に、業務が終了すると、放射線業務従事
者は、フィルムバッジを事業者に返納する。また、検診
機関において健康診断を受ける。返納されたフィルムバ
ッジは、事業者から中央登録センタ100に送られて、
被ばくした放射線量の測定がなされ、その結果が、中央
登録センタシステム100の被ばく線量データベース1
710に格納される。一方、健康診断結果は、検診機関
システム300から、図19に示すウェブページ265
0を用いて、データ管理会社システム200のウェブサ
ーバ処理部2600に送られて、健康診断データベース
2720に、最新の健康診断データとして格納される。
【0089】事業者システム400は、図15に示すウ
ェブページ2610を用いて、放射線データおよび健康
診断データを要求する。これを受けて、メール処理部2
400は、中央登録センタシステム100に、指定され
た放射線業務従事者に関する最新の被ばく線量データを
要求して、それを受領する。そして、データ管理部21
00により、被ばく線量データベース2710に最新デ
ータとして蓄積する。すなわち、データの更新要求を受
けて、データの更新処理を行う(ステップ2007,2
008)。また、データ管理会社システム200は、得
られた最新の放射線データおよび健康診断データを、メ
ール処理部2400から、要求元の事業者に送る(ステ
ップ2009,2010)。
【0090】さらに、企業システム600から、例え
ば、図18に示すウェブページ2640を用いて、業務
内容の登録要求を受けると、これを受けて、業務記録デ
ータベース2740に最新のデータとして蓄積する。
【0091】最後に、事業者は、施設管理者から検査費
用の支払いを受け付ける。一方、事業者は、作業費用の
支払いを企業に対して行う。企業は、放射線業務従事者
に対して、賃金の支払いを行う。そして、雇用を解消す
る。
【0092】以上で、一連の放射線業務従事者に関する
データ管理処理が終わる。以上の処理では、放射線業務
従事者についての各種情報の収集をデータ管理会社シス
テム200により行う。このため、放射線業務従事者に
関するデータの一元管理を行うことができる。そのた
め、募集事業者、応募企業のいずれにおいても、流動性
の大きな放射線業務従事者についての各種情報を、デー
タ管理会社に紹介するのみで入手することができる。ま
た、新たに生じた情報をデータ管理会社システムに送っ
て蓄積させることができる。その結果、放射線業務従事
者についての情報の管理を、各企業において個別に行わ
ずにすむため、管理業務の合理化が図り得る。しかも、
健康診断記録の履歴および教育記録の履歴が一元管理さ
れるため、事業所、施設等を移動する毎に受けなければ
ならない健康診断、放射線教育等を、一部省くことも可
能となる。これにより、流動する多くの放射線業務従事
者に関するコストを低減することが可能となる。一方、
放射線業務従事者にとっても、自己に関する情報を自ら
管理する必要がないため、煩わしさがなくなる。
【0093】さらに、事業者が新たな事業を行うための
求人、企業が事業に応募する際の求人において、データ
管理会社システムが管理するデータを利用することで、
流動性の高い放射線業務従事者についての、求人活動が
容易に行い得る。
【0094】前述した実施形態では、放射線管理区域の
作業内容を募集事業者(A社)が公開し、応募事業者
(A企業)がそれに応募するケースについて説明した。
本発明は、これに限られない。次に、他の例について簡
単に説明する。
【0095】次の例は、前述した場合とは逆に、作業者
を雇用している応募事業者(企業X)が作業者の情報を
公開し、募集事業者(A社)がその情報を基に作業者の
選択を実施するものである。
【0096】データ管理会社システム200に設けられ
たデータベース2700に、放射線業務従事者を雇用し
ている各企業は、ほぼ図11に示す従事者データ同じ雇
用情報を登録する。図11との違いの一つは、特定の事
業所(発電所)を対象としていないので、応募対象の事
業所での作業経験欄と定期検査作業の経験欄を区別する
必要が無く、複数の事業所について過去5年間に作業し
た事業所名と作業者を派遣した先の募集事業者名及び派
遣期間を経験値として記載することである。その他、デ
ータを登録した時点以降の今後6ヶ月の期間中で、まだ
確定作業契約が無い空白期間を記載し、募集事業者側が
これを参考にして作業者を選定できるようにすること、
及び線量については登録時点での各作業者の線量を記載
するとともに、今後の確定作業についても各時点で予測
される線量も記入登録することも相違している。
【0097】このデータベースにアクセスできるもの
は、データ管理会社システムへの参加を契約した募集事
業者と応募事業者のみであり、かつ、各応募事業者は同
じくデータ管理会社システムへの参加を契約した応募事
業者が提示している条件は見ることができないこととす
る。当然のことではあるが、すべての募集事業者はすべ
ての応募事業者が提示している条件を見ることができ
る。各応募事業者、募集事業者にはデータベースにアク
セスできるそれぞれのパスワードを指定するとともに、
毎月パスワードは変更する。
【0098】各応募事業者はデータベースに記載した内
容を1週間に1回変更することができることとする。こ
の変更日時は月曜日の朝までとし、金曜日の夕方までは
変更を認めない。ただし、募集事業者が作業者を選択し
決定した事により、作業空白期間が解消した場合には、
直ぐに変更する。一定の変更禁止期間を設けて変更を原
則として制限する理由は、第一に、雇用条件の悪化を防
ぐためである。すなわち、各事業者は、募集事業者と応
募事業者のいずれにも登録しようとするであろうから、
他の応募事業者が提示している希望賃金を見て、直ぐ自
分の応募条件を変更し、賃金の引き下げを実施するであ
ろう。そのため、雇用条件が急激に悪化する恐れがあ
り、これを緩和するためである。第二に、データベース
の利用価値の維持のためである。すなわち、募集事業者
がデータベースの情報を用いて作業者を選択するために
数日かけて作業者を決定したにも拘わらず、既に応募事
業者の希望賃金データが変更されてしまっていると、こ
のデータベースの利用価値がなくなる。そのため、これ
を防止するためである。
【0099】次に、放射線業務従事者に関する情報、す
なわち、個人識別情報、個人被ばく線量情報、被ばく作
業情報、健康診断情報、放射線従事者教育情報等を一括
管理するデータ管理会社システムを設置し、ネットに接
続してきた事業者に各種の情報をサービスする例につい
て説明する。この例では、放射線業務従事者情報を要素
毎個別に或いは組み合わせて提供するサービスを行う。
この他に、既に述べた、データ管理会社システムによる
サービスも含めることもできる。放射線業務従事者情報
の要素である作業従事者の線量の記録、健康診断の記録
は、それぞれのデータを登録管理する公的制度から提供
を受けることとしてもよい。しかし、図3に示すデータ
管理会社システム200では、中央登録センタシステム
100から提供を受けた作業従事者の線量記録と、これ
に労働安全衛生法下の電離健康診断記録及び放射線従事
者教育記録を一元管理するデータベース2700を構築
する場合を記載している。なお、中央登録センタシステ
ム100のデータベース機能を拡充し、データ管理会社
システム200において構築されているデータベース2
700を中央登録センタシステム100に設置すること
としてもよい。
【0100】前述したデータ管理会社システム200
は、それが有するデータベース2700を、図2に示す
中央登録センタシステムのようにミラー構造とすること
ができる。このような構造として、毎週バックアップを
作成するとともに、入手したデータはバックアップを取
るまでは別途保管することとして、安全性を確保するこ
とができる。中央登録センタシステム100のデータベ
ース管理部を構成するコンピュータ、および、データ管
理会社システム200のコンピュータは、外部との接続
をファイアウォールを間に介在させることで、外部から
の不正アクセスを防御できる構成とすることができる。
インターネットを経由してデータを送付するので、送信
前にRAS方式で暗号処理して送付するとともに、デー
タ管理会社システム200も、受信したデータを再度送
付元に送って、データが確実に送付されたことを確認す
る。暗号処理に用いるコードは、毎月データ管理センタ
より各事業者に書留郵便でフレキシブルディスクにデー
タとして入れて送付する。フレキシブルディスクに入れ
るデータも暗号化処理しておき、その複号用のデータは
各事業者に事前に手渡し、金庫等で保管する。
【0101】放射線業務従事者情報にはプライバシー情
報を含むものがあると考えられる。したがって、放射線
業務従事者を複数の事業所に従事させ、1つの事業所か
ら他の事業所に移動させるため、放射線業務従事者情報
を新しい事業所が使用するに際しては本人の了解が得ら
れた場合のみとする。なお、本人には自己のデータ読み
出し用のパスワードを通知し、事業所を移動する時に、
本人がこのパスワードを入力することで、自己の放射線
業務従事者情報をデータ管理センタから入手することも
できる。
【0102】次に、本発明によれば、データ管理会社シ
ステム200に格納される放射線業務従事者に関する情
報を用いて、参加する事業者間で放射線業務従事者の派
遣を行うサービスを提供することに利用することができ
る。従事者の派遣事業は、データ管理会社が自ら行って
もよく、データ管理会社システム200に接続される特
定の事業者、または、システムに参加する事業者の合意
のもとで他の特定の会社が行っても良い。いずれにして
も、放射線業務従事者を雇用する事業者と当該放射線業
務従事者との雇用関係を変更し、放射線業務従事者を放
射線業務従事者派遣会社に所属させ、そこから他の事業
者に派遣する方法を採る。放射線業務従事者派遣会社
は、放射線業務従事者を雇用する事業者から放射線業務
従事者情報を入手するほか、放射線業務への従事を希望
する人材から、 1)本人の業務経験を基にした得意分野、 2)健康面からの1日当たりの希望作業時間の希望等の
情報を取得し、放射線業務を募集する事業者に、インタ
ーネットを経由して人材の斡旋を行う。派遣が決まった
放射線業務従事者に対しては、放射線業務従事者派遣会
社がフィルムバッジの支給や健康診断の実施、教育等の
法律上の各種管理業務を実施する。これに平行して、各
原子力プラントでの宿舎提供や送迎作業等も行う。
【0103】各作業従事者の得意分野を有効に活用でき
るように、事業所の変更に伴って雇用する事業者が変更
された場合でも、また雇用関係に変更が生じ放射線業務
従事者派遣会社から派遣される場合でも継続して放射線
作業に従事することが可能となり、事業者変更にともな
う時間ロスを最小にすることが可能になる。
【0104】以上に述べた各実施形態は、主として原子
炉等規制法体系下の施設に従事する放射線業務従事者を
対象としたものである。しかし、放射線障害防止法およ
び医療法体系下の施設に従事する放射線業務従事者は、
全て労働安全法電離放射線障害防止規則体系下では同様
の取り扱いとされるので、本発明はこれらの放射線業務
従事者に対しても適用できる。
【0105】本発明により、原子力発電所等の放射線管
理区域における放射線業務従事者の選定が、定期検査全
体での人の調整や国全体での調整を、自動的に行うこと
が可能になり、作業管理を大幅に削減することが可能と
なる。
【0106】また、本発明により線量のデータと健康診
断データを統一的に管理することで、事業所を変更した
時の時間ロスを大幅に削減することが可能になる。仮に
放射線管理手帳を保持している30万人が年1回事業所
を変更する場合、変更にともない健康診断等に必要な時
間が1週間から1日に短縮されると、174万日・人の
作業日数の削減になる。作業従事者の年間作業日数が2
50日で、平均年収が700万円とすれば、本発明を実
施することで年間約500億円の費用削減に貢献できる
ことになる。
【0107】既に複数の事業者との契約が成立して、時
間的に余裕が無い作業者の賃金は高い値が提示される。
一方、契約が無い期間が近づいても作業契約が締結され
無い場合には、作業車を雇用している企業は賃金を引き
下げるとともに、希望する作業内容を変更する。定期検
査を実施する事業所にとっては、定期検査に必要な人員
を早めに確保すると、全体の人件費が高くなる可能性が
ある。全ての作業者を同時に決める必要は無くなり、軽
作業のように多くの作業者ができる業務に関しては、定
期検査近くで賃金が低下してから、作業者を選択する方
が有利になる。その一方で、能力が高い者は早期に選定
した方が良いので、定期検査の日程が決まると、直ぐに
事業所で過去の選定したものの中で優秀であった者との
契約を結ぶことになる。作業者にとっても良く働いた場
合には、それ以降、高い賃金で長期間契約が獲得できる
ことになり、良く働くことへの対価が明確なことになる
ので、仕事に対する意欲が向上する。
【0108】このような放射線作業に関する労働情報に
ついての全国統一データベースを構築することにより、
日本全体として作業の合理化が図れる。また、以上の実
施形態では、主として放射線管理区域に作業する人を対
象としたデータベースを構築した例について述べてい
る。しかし、本発明は、これに限られない。例えば、短
期的に仕事が変化して行く建設業やサービス業に従事す
る場合にも、雇用に対する希望条件を記載する、前述し
た方式を用いることができる。放射線作業区域で作業す
るものも、夏場のように定期検査が無い時期において
は、通常の作業に従事することも可能である。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、業務を行うに際して、
種々の条件を満たすことが法律で定められている放射線
業務従事者について、それらの条件を満たすことの確認
のための情報を一元管理することができて、放射線業務
の事業主体、その業務を請け負う企業、および、従事者
のいずれにも、放射線従事者に関する情報の管理の負担
を軽減することができる。しかも、収集、照会、利用等
が容易に行えることとなり、放射線業務従事者の募集お
よび応募に関する事務の負担を軽減することができる。
【0110】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態において、放射線業務従事
者に関する情報を管理すると共に、その情報を提供する
ビジネスを行うために用いられるシステムの全体構成の
一例を示すブロック図である。
【0111】
【図2】本発明の実施形態として、放射線業務従事者に
関する情報のうち、特に、法律により登録することを義
務づけられている情報を少なくとも管理する中央登録セ
ンタに設置される中央登録センタシステムの機能構成の
一例を示すブロック図である。
【0112】
【図3】本発明の実施形態において、放射線業務従事者
に関する情報の収集、蓄積、管理および提供に関するサ
ービスを提供するデータ管理会社に設置されるデータ管
理会社システムの機能構成の一例を示すブロック図であ
る。
【0113】
【図4】本発明の実施形態におけるデータ管理会社シス
テムのハードウェアシステム構成の一例を示すブロック
図である。
【0114】
【図5】放射線業務従事者の被ばく線量データを蓄積す
るデータベースのデータ構造の一例を模式的に示す説明
図である。
【0115】
【図6】放射線業務従事者の健康診断データを蓄積する
データベースのデータ構造の一例を模式的に示す説明図
である。
【0116】
【図7】放射線業務従事者の教育記録データを蓄積する
データベースのデータ構造の一例を模式的に示す説明図
である。
【0117】
【図8】放射線業務従事者の教育記録データを蓄積する
データベースのデータ構造の一例を模式的に示す説明図
である。
【0118】
【図9】放射線業務従事者の個人記録データを蓄積する
ファイルのデータ構造の一例を模式的に示す説明図であ
る。
【0119】
【図10】本発明の実施形態において、事業所が定期検
査の作業内容を提示する際に提示するデータのデータ構
造の一例を模式的に示す説明図である。
【0120】
【図11】企業が放射線業務に従事することを希望する
作業者の情報を記載する上業者データのデータ構造の一
例を模式的に示す説明図である。
【0121】
【図12】本発明において、業務を行う主体間でのデー
タの流れを時間の経過と共に示す説明図である。
【0122】
【図13】本発明において、業務を行う主体間でのデー
タの流れを時間の経過と共に示す説明図である。
【0123】
【図14】本発明の実施形態においてデータ管理会社シ
ステムが行う処理の流れを示すフローチャートである。
【0124】
【図15】放射線データおよび健康診断データを要求す
るためのウェブページ画面の一例を示す説明図である。
【0125】
【図16】従業者の登録番号等の入力を受け付けるため
のウェブページ画面の一例を示す説明図である。
【0126】
【図17】事業者システムがデータをデータ管理会社シ
ステムに送る場合に用いられるウェブページ画面の一例
を示す説明図である。
【0127】
【図18】企業システムがデータをデータ管理会社シス
テムに送る場合に用いられるウェブページ画面の一例を
示す説明図である。
【0128】
【図19】検診機関システムが健康診断データをデータ
管理会社システムに送る場合に用いられるウェブページ
画面の一例を示す説明である。
【符号の説明】
100…中央登録センタシステム、200…データ管理
会社システム、210…コンピュータ本体、300…検
診機関システム、400…事業者システム、500…施
設管理者システム、600…企業システム、2000…
処理部、2100…データ管理部、2200…募集・応
募処理部、2300…就業状況管理部、2400…メー
ル処理部、2500…課金処理部、2600…ウェブサ
ーバ処理部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線業務従事者が就業する際に必要と
    なる放射線業務従事者に関する情報を管理するためのシ
    ステムであって、 放射線業務従事者の被ばく線量を蓄積して管理する被ば
    く線量データベースと、放射線業務従事者が受ける健康
    診断結果を蓄積して管理する健康診断データベースとを
    少なくとも有するデータベースと、 中央登録センタシステムから各放射線業務従事者の被ば
    く線量を受け取って蓄積し、かつ、健康診断を行う検診
    機関システムからの健康診断データを受け取って蓄積す
    る処理と、外部からの要求を受け付けて、指定された放
    射線業務従事者に関する被ばく線量データおよび健康診
    断データを前記対応するデータベースから読み出して、
    要求元に送る処理とを行う処理部とを備えることを特徴
    とする放射線業務従事者情報管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシステムにおいて、 前記データベースに、放射線業務従事者が受けた教育に
    関する記録データを蓄積して管理する教育記録データベ
    ースをさらに備えることを特徴とする放射線業務従事者
    情報管理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1および2のいずれか一項に記載
    のシステムにおいて、 前記データベースに、放射線業務従事者が従事した業務
    に関する記録データを蓄積して管理する業務記録データ
    ベースをさらに備えることを特徴とする放射線業務従事
    者情報管理システム。
  4. 【請求項4】 請求項1、2および3のいずれか一項に
    記載のシステムにおいて、 前記処理部は、ウェブサーバ処理機能を有し、ネットワ
    ークを介して接続される外部システムに対してウェブペ
    ージを提供し、該ウェブページ上で、データの読み出し
    要求およびデータの登録要求を受け付けることを特徴と
    する放射線業務従事者情報管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項1、2および3のいずれか一項に
    記載のシステムにおいて、 前記処理部は、放射線業務の募集、および、それに対す
    る応募についての処理を行う募集・応募処理機能をさら
    に備え、 募集・応募処理機能は、放射線業務を請け負う企業を募
    集する外部システムからの募集情報を受け付けて、放射
    線業務を実施する企業に提供し、かつ、募集されている
    放射線業務に応募する外部システムからの情報を受け付
    けて、募集を行っている外部システムに通知する処理を
    行うことを特徴とする放射線業務従事者情報管理システ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4および5のいずれ
    か一項に記載のシステムにおいて、 前記処理部は、ウェブページ上で、外部システムからの
    募集、および、外部システムからの応募をそれぞれ受け
    付けることを特徴とする放射線業務従事者情報管理シス
    テム。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5および6のい
    ずれか一項に記載のシステムにおいて、 前記データベースにおいて管理されるデータのうち、一
    部のデータについて、パスワードをチェックしてデータ
    にアクセスすることを許容する機能を有し、 該機能に、予め、本人が選定した問題とその回答とを事
    前にデータベース内に収納して、正しい回答ができるこ
    とで、本人であることを認定する機能をさらに設けたこ
    とを特徴とする放射線業務従事者情報管理システム。
  8. 【請求項8】 ネットワークを介してデータにアクセス
    できるようにしたデータ管理システムにおいて、 データへのアクセスに際しパスワードをチェックする機
    能と、 予め、本人が選定した問題とその回答とを事前にデータ
    ベース内に収納して、正しい回答ができることで本人で
    あることを認定する機能とを設け、 パスワードを入力するか、問題に対する正しい回答を行
    うかのいずれかにより、データにアクセスすることを可
    能とすることを特徴とするデータ管理システム。
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