JP6630826B2 - グリス交換方法およびグリス吸引装置 - Google Patents
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Description
また、本発明に係るグリス吸引装置によれば、歯車室のグリス注入口からシリンダ本体内にグリスを吸引し、このグリスをシリンダ本体内に貯留することができる。したがって、上述したグリス交換方法を容易に実施することが可能なグリス吸引装置を提供することができる。
以下、本発明に係るグリス交換方法およびグリス吸引装置の一実施の形態を図1〜図8を参照して詳細に説明する。
図1に示すグリス交換装置1は、本発明に係るグリス交換方法を実施するための装置である。本発明のグリス交換方法は、図2のフローチャートに示すように、配管接続ステップS1と、吸引ステップS2と、吐出先変更ステップS3と、注入ステップS4と、配管切り離しステップS5と、グリス廃棄ステップS6などをこの順序で実施する方法である。
このグリス交換方法を実施するグリス交換装置1は、図1に示すように、図1において最も上に描かれている制御ボックス2と、この制御ボックス2に後述する複数のエアチューブによって接続された第1および第2の吸引用エアシリンダ3,4および1個の注入用エアシリンダ5などを備えている。
制御ボックス2は、第1の機能と第2の機能とを有している。第1の機能は、空気供給源6から供給された圧縮空気を後述する真空エジェクタ14,16に導いて真空エジェクタ14,16内に所定の圧力の負圧を発生させる機能である。第2の機能は、空気供給源6から供給された圧縮空気を後述するスピードコントローラ18,20に導いてスピードコントローラ18,20内に所定の圧力の正圧を発生させる機能である。空気供給源6の圧縮空気は、制御ボックス2の最上部に位置する圧縮空気用カプラプラグ7に高圧用エアチューブ8によって供給される。
制御ボックス2は、第1および第2のレギュレータ11,12を備えている。これらの第1および第2のレギュレータ11,12には、圧縮空気用カプラプラグ7から圧縮空気が導かれる。これらの第1および第2のレギュレータ11,12は、それぞれ調整用摘み11a,12aと圧力計11b,12bとを有し、圧縮空気用カプラプラグ7から導かれた圧縮空気を所定の圧力に減圧することができる。
第1のレギュレータ11には、第1の開閉弁13および第3の開閉弁15を介してそれぞれ第1の真空エジェクタ14および第2の真空エジェクタ16が接続されている。
第1および第2のスピードコントローラ18,20は、第2のレギュレータ12側から供給された正圧の空気の流量を絞り(図示せず)によって調整する装置である。第1のスピードコントローラ18を通過した正圧の空気(以下においては、この正圧の空気を単に「加圧空気」という)は、第1の吐出用カプラソケット27から吐出される。図1に示すように、第1の吐出用カプラソケット27は、第3のエアチューブ28を介して後述する第1の歯車室31の第1の上部貫通孔32に接続することができる。
制御ボックス2の最も下には、ドレン排出用バルブ38が設けられている。
第1および第2の吸引用エアシリンダ3,4と注入用エアシリンダ5は、軸線が上下方向を指向する状態で水平方向に並べられており、連結部材40によって互いに連結されている。この実施の形態においては、第1の吸引用エアシリンダ3と第2の吸引用エアシリンダ4の間に注入用エアシリンダ5が配置されている。
第1の吸引用エアシリンダ3と第2の吸引用エアシリンダ4は同一の構成を有する。このため、以下において、第1および第2の吸引用エアシリンダ3,4の構成の説明は、第1の吸引用エアシリンダ3についてのみ行う。
第1の吸引用エアシリンダ3は、図3に示すように、シリンダ本体41と、このシリンダ本体41の中に移動自在に配置されたピストン42とによって構成されている。図3はピストン42が中間位置に位置している状態を示す。シリンダ本体41は、ピストン42が移動自在に嵌合する円筒体43と、この円筒体43の上端部を閉塞する上蓋44と、円筒体43の下端部を閉塞する下蓋45とによって構成されている。シリンダ本体41内は、ピストン42によって、上側に位置する第1の気室46と、下側に位置する第2の気室47とに仕切られている。この実施の形態においては、第1の気室46が本発明でいう「一方」の気室に相当し、第2の気室47が本発明でいう「他方」の気室に相当する。
下蓋45には、第2の気室47とシリンダ本体41の外とを連通するための連通穴54が形成されている。この連通穴54の外側の開口部分にはエルボ55と開閉弁56とを介してカプラプラグ57が接続されている。
ピストン42は、円板状に形成されている。ピストン42の外周部には、円筒体43との間をシールするために第4のシール部材66が設けられている。ピストン42の軸心部には貫通孔42aが形成されている。ガイドロッド63は、この貫通孔42aに嵌合状態で通されている。貫通孔42aの孔壁面には、ガイドロッド63との間をシールするために第5のシール部材67が設けられている。
チェック弁71は、ピストン42を貫通する軸部74と、この軸部74における第2の気室47側の端部に固定された円板状の弁体75と、軸部74を上方に向けて付勢する圧縮コイルばね76などによって構成されている。弁体75は、この圧縮コイルばね76のばね力によってピストン42に押し付けられており、軸部74に外力が加えられていない状態において、連通路73における第2の気室47側を閉塞する。弁体75が連通路73を閉塞することにより、チェック弁71が第1の気室46と第2の気室47との連通を遮断する。
注入用エアシリンダ5は、新しいグリスを第1および第2の歯車室31,36内に注入するための装置である。この実施の形態による注入用エアシリンダ5は、図6に示すように、第1および第2の吸引用エアシリンダ3,4とは主にピストンの構成が異なるだけで、その他は同等に形成されている。このため、注入用エアシリンダ5において、第1および第2の吸引用エアシリンダ3,4に用いられているものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
注入用エアシリンダ5のピストン81は、第1および第2の吸引用エアシリンダ3,4のチェック弁71とハンドル用ロッド72に相当する部材を備えていない。また、注入用エアシリンダ5の上蓋44には、カプラプラグ82と取っ手83が取り付けられている。カプラプラグ82は第1の気室46に接続されている。
第1および第2の歯車室31,36は、詳細には図示してはいないが、産業用ロボットや工作機械などの歯車式減速機を収容するケース84によって形成されている。
第1および第2の上部貫通孔32,37は、通常は栓部材(図示せず)が着脱可能に取付けられており、この栓部材によって閉塞されている。
第1および第2の歯車室31,36は、第1および第2の上部貫通孔32,37と第1および第2の下部貫通孔61,62とが閉じられることにより密閉空間になる。第1および第2の歯車室31,36には、被潤滑部材としての歯車85が収容されている。この第1および第2の歯車室31,36内には、所定量のグリスが注入される。
次に、本発明に係るグリス交換方法を図2に示すフローチャートを用いて詳細に説明する。本発明に係るグリス交換方法は、先ず、配管接続ステップS1から実施される。配管接続ステップS1においては、図1に示すように、第1の吸引用エアシリンダ3のカプラソケット23を第1のエアチューブ22によって制御ボックス2の第1の吸引用カプラプラグ21に接続する。そして、第1の吸引用エアシリンダ3のカプラプラグ57を第1のグリス吸引用チューブ58によって第1の歯車室31の第1の下部貫通孔61に接続する。
このように各種のエアチューブの配管作業が行われることにより配管接続ステップS1が終了し、第1または第2の吸引用エアシリンダ3,4を含むグリス吸引装置91が制御ボックス2に接続される。この実施の形態によるグリス吸引装置91は、第1または第2の吸引用エアシリンダ3,4と、チェック弁71と、第1または第2の吸引用エアシリンダ3,4に設けられているカプラソケット23,26と、エルボ55、開閉弁56およびカプラプラグ57などによって構成されている。
このように配管接続ステップS1が終了した後、吸引ステップS2が実施される。
この実施の形態による吸引ステップS2は、図2に示すように、グリス吸引ステップS2Aと、加圧空気供給ステップS2Bとによって構成されている。これらのステップS2A,S2Bは、制御ボックス2の第1〜第4の開閉弁13,15,17,19をそれぞれ開状態とすることにより開始される。第1の開閉弁13および第3の開閉弁15が開くことにより、グリス吸引ステップS2Aが開始される。すなわち、第1および第2の真空エジェクタ14,16で負圧が生じ、第1および第2の吸引用エアシリンダ3,4のそれぞれの第1の気室46から空気が吸引される。第2の開閉弁17および第4の開閉弁19が開くことにより、加圧空気供給ステップS2Bが開始され、加圧空気が第1および第2の歯車室31,36の第1および第2の上部貫通孔32,37に供給される。この加圧空気は、接続継手86の複数の孔87を通過して、第1および第2の上部貫通孔32,37からそれぞれ第1および第2の歯車室31,36内で複数の方向に向けて放射状に吹き出す。
古いグリスが吸い出されなくなった後、制御ボックス2の第1〜第4の開閉弁13,15,17,19を閉状態として吸引ステップS2を終了する。このように吸引ステップS2が終了した後、吐出先変更ステップS3が実施される。なお、この吐出先変更ステップS3が実施される以前に、注入用エアシリンダ5の第2の気室47に新しいグリスを充填しておく。
この吐出先変更ステップS3においては、図8に示すように、注入用エアシリンダ5の上蓋44側のカプラプラグ82を制御ボックス2の第1または第2の吐出用カプラソケット27,33に第3または第4のエアチューブ28,35によって接続する。図8は、カプラプラグ82を第3のエアチューブ28によって第1の吐出用カプラソケット27に接続した状態で描いてある。なお、第1および第2のエアチューブ22,25は、吸引ステップS2でしか使用しないために、この吐出先変更ステップS3で取外すことができる。
このようにエアチューブの接続状態を変えた後に注入ステップS4が実施される。
注入ステップS4は、制御ボックス2の第2の開閉弁17と第4の開閉弁19とのうち、注入用エアシリンダ5に接続されている開閉弁(図8においては第2の開閉弁17)を開状態とすることにより実施される。この開閉弁が開くことにより、加圧空気が注入用エアシリンダ5の第1の気室46に供給され、この空気の圧力でピストン42が押し下げられて第2の気室47から新しいグリスが流出する。このグリスは、グリス注入用チューブ92を通って第1または第2の歯車室31,36内に注入される。
他方の歯車室に所定量の新しいグリスが注入された後、配管切り離しステップS5が実施される。
配管切り離しステップS5においては、第1および第2の吸引用エアシリンダ3,4と注入用エアシリンダ5とから全てのエアチューブが外される。また、この配管切り離しステップS5において、第1および第2の歯車室31,36の第1および第2の下部貫通孔61,62にグリスニップル(図示せず)が取付けられるとともに、第1および第2の上部貫通孔32,37に栓部材(図示せず)が取付けられる。
第1および第2の吸引用エアシリンダ3,4と注入用エアシリンダ5は、次のグリス廃棄ステップS6で作業者によってグリス廃棄場所まで運搬される。この運搬は、第1および第2の吸引用エアシリンダ3,4の取っ手72bや注入用エアシリンダ5の取っ手83を手で把持して行うことができる。
グリス廃棄ステップS6は、第1および第2の吸引用エアシリンダ3,4の下蓋45側のカプラプラグ57にグリス排出用パイプ(図示せず)を接続するとともに、上蓋44側のカプラソケット23,26に加圧空気を供給するか、作業者がハンドル用ロッド72を押し下げて行われる。このような手順でグリス吸引装置91を操作することによって、ピストン42が押し下げられ、第2の気室47から古いグリスがグリス排出用パイプに排出される。
上述したように実施されるグリス交換方法によれば、吸引ステップS2で第1または第2の歯車室31,36内の古いグリスが第1または第2の下部貫通孔61,62から吸引されて排出される。このとき第1および第2の上部貫通孔32,37から第1または第2の歯車室31,36内に空気が流入する。したがって、この実施の形態によれば、第1または第2の歯車室31,36内の圧力が過度に高くなることなく、古いグリスが排出されるから、古いグリスが排出され易いグリス交換方法を提供することができる。
このため、この実施の形態によるグリス吸引装置91によれば、古いグリスを一時的に貯留する機能と、古いグリスを排出する機能とを有しているから、作業者が古いグリスに触ることなく第1および第2の歯車室31,36内のグリスを交換することが可能になる。
このため、この実施の形態においては、ハンドル用ロッド72の取っ手72bを作業者が把持して第1、第2の吸引用エアシリンダ3,4および注入用エアシリンダ5を運ぶことができる。また、ハンドル用ロッド72をシリンダ本体41内に押し込むことによって、第1および第2の吸引用エアシリンダ3,4内の古いグリスが第2の気室47から排出される。
したがって、この実施の形態によれば、古いグリスを破棄するときの作業が容易なグリス吸引装置を提供できる。
本発明に係るグリス交換方法は、歯車室内の古いグリスの粘度が低下して吸引され易くなるように、このグリスの温度が上昇する処理を施しながら実施することができる。この処理を行う形態を図9および図10によって説明する。図9および図10において、図1〜図8によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
したがって、この実施の形態によれば、古いグリスがより一層排出され易くなるから、グリス交換の効率が高いグリス交換方法を提供することができる。
本発明に係るグリス交換方法は、歯車室内の古いグリスを吸引され易くなるように溶かす処理を施すことができる。この処理を行う形態を図11および図12によって説明する。図11および図12において、図1〜図8によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
この実施の形態による配管接続ステップS1は、溶剤供給装置112が接続された第3および第4のエアチューブ28,35を使用して実施される。
保持ステップP4においては、第1および第2の歯車室31,36内に溶剤117が注入されている状態を予め定めた時間だけ保持する。この保持ステップP4が実施されているときに第1および第2の歯車室31,36内の古いグリスが溶剤117で溶け、このグリスの状態が液状あるいは流動性に富む状態になる。このような状態のグリスは、次のグリス吸引ステップS2Aで吸引され易い。
したがって、この実施の形態によれば、古いグリスがより一層排出され易くなるから、グリス交換の効率が高いグリス交換方法を提供することができる。
歯車室内のグリスを溶剤で溶かす処理を行うグリス交換方法は、図13に示すように実施することができる。図13において、図1〜図8および図11によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
この実施の形態による吸引ステップS23は、溶解ステップS2Dを有している。この溶解ステップS2Dは、加圧空気供給ステップS2Bに含まれており、加圧空気が供給される行程で常に実施される。溶解ステップS2Dにおいては、グリスが溶ける溶剤117が第3および第4のエアチューブ28,35内に重力あるいは溶剤ポンプによって送られ、加圧空気に混ぜられる。
したがって、この実施の形態によれば、古いグリスがより一層排出され易くなるから、グリス交換の効率が高いグリス交換方法を提供することができる。
また、上述した各実施の形態においては、新しいグリスを注入するために注入用エアシリンダ5を使用する例を示した。しかし、新しいグリスを注入するためには、グリスガンを使用して行うことができる。
さらに、上述した各実施の形態では、負圧を真空エジェクタ14,16によって発生させる例を示した。しかし、負圧源は、これに限定されることはなく、例えば電動式の真空ポンプを使用することもできる。
Claims (10)
- 被潤滑部材としての歯車を収容するケースの中に注入され、前記ケースの下部に前記ケースを貫通するように形成された下部貫通孔と、前記ケースの上部に前記ケースを貫通するように形成された上部貫通孔とが閉じられることにより密閉空間になる前記ケース内の歯車室で前記歯車を潤滑するグリスを交換するグリスの交換方法であって、
前記上部貫通孔から前記歯車室内に加圧空気が供給される状態で前記下部貫通孔から前記歯車室内のグリスを吸引して前記ケースの外に排出する吸引ステップと、
前記上部貫通孔を開放させた状態で前記下部貫通孔に新しいグリスを注入して前記歯車室内に新しいグリスを供給する注入ステップとによって実施するグリス交換方法。 - 請求項1記載のグリス交換方法において、
前記吸引ステップは、前記加圧空気を所定の温度に加熱する加熱ステップを有することを特徴とするグリス交換方法。 - 請求項1記載のグリス交換方法において、
前記吸引ステップは、前記歯車室内のグリスを溶剤で溶かす溶解ステップを有することを特徴とするグリス交換方法。 - 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載のグリス交換方法において、
前記加圧空気は、前記上部貫通孔から前記歯車室内の複数の方向に向けて吹き込まれることを特徴とするグリス交換方法。 - 被潤滑部材としての歯車を収容するケースの中に注入され、前記ケースの下部に前記ケースを貫通するように形成された下部貫通孔と、前記ケースの上部に前記ケースを貫通するように形成された上部貫通孔とが閉じられることにより密閉空間になる前記ケース内の歯車室で前記歯車を潤滑するグリスを、前記ケース内から吸引するグリス吸引装置であって、
筒体およびこの筒体の両端をそれぞれ閉塞する壁を備えたシリンダ本体と、このシリンダ本体内を第1の気室と第2の気室とに仕切るピストンとを有するエアシリンダと、
前記ピストンに設けられ、前記ピストンと前記シリンダ本体の一端側の壁との間隔が予め定めた距離より短くなることにより前記第1の気室と前記第2の気室とを連通し、前記間隔が前記予め定めた距離以上となることにより前記第1の気室と前記第2の気室との連通を遮断するように構成された弁と、
前記シリンダ本体の一端側の壁に設けられ、前記第1の気室と前記第2の気室とのうちいずれか一方に負圧源を接続するための第1の接続部材と、
前記シリンダ本体の他端側の壁に設けられ、前記ケースの前記下部貫通孔を前記第1の気室と前記第2の気室とのうち他方に接続するための第2の接続部材と、
前記ケースの前記上部貫通孔から前記歯車室内に加圧空気を供給する加圧空気供給装置とを備え、
前記上部貫通孔から前記歯車室内に加圧空気が供給されるとともに、前記下部貫通孔から前記歯車室内のグリスが前記第1の気室と前記第2の気室とのうち他方に吸引されることを特徴とするグリス吸引装置。 - 請求項5記載のグリス吸引装置において、
前記加圧空気供給装置は、前記加圧空気を所定の温度に加熱するヒーターを備えていることを特徴とするグリス吸引装置。 - 請求項5記載のグリス吸引装置において、
前記ケースの上部貫通孔には、グリスを溶かす溶剤を、前記加圧空気供給装置から加圧空気が供給されていない状態で前記歯車室内が溶剤で満たされるように供給する溶剤供給装置が接続され、
前記歯車は、前記歯車室内が溶剤で満たされた状態で予め定めた時間だけ回転し、
前記加圧空気供給装置と前記エアシリンダとによって実施される吸引動作は、前記歯車が回転する時間が経過した後であって、前記歯車室内に溶剤が注入されている状態が予め定めた時間だけ経過した後に実施されることを特徴とするグリス吸引装置。 - 請求項5記載のグリス吸引装置において、
前記ケースの上部貫通孔には、グリスを溶かす溶剤を、前記加圧空気供給装置から供給される加圧空気と混ぜて供給する溶剤供給装置が接続され、
前記加圧空気供給装置と前記エアシリンダとによって実施される吸引動作は、前記溶剤供給装置が溶剤を供給している状態で実施されることを特徴とするグリス吸引装置。 - 請求項5ないし請求項8のうちいずれか一つに記載のグリス吸引装置において、
前記ピストンは、前記エアシリンダの軸線と平行なハンドル用ロッドを有し、
前記ハンドル用ロッドは、前記シリンダ本体の一端側の壁を貫通して前記シリンダ本体の外に突出し、突出側端部に取っ手を有していることを特徴とするグリス吸引装置。 - 請求項5ないし請求項9のうちいずれか一つに記載のグリス吸引装置において、
前記シリンダ本体における前記ピストンが嵌合する円筒部は、透明な材料によって形成されていることを特徴とするグリス吸引装置。
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