JPH06221331A - 軸受装置及び軸受装置の洗浄方法 - Google Patents

軸受装置及び軸受装置の洗浄方法

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JPH06221331A
JPH06221331A JP997893A JP997893A JPH06221331A JP H06221331 A JPH06221331 A JP H06221331A JP 997893 A JP997893 A JP 997893A JP 997893 A JP997893 A JP 997893A JP H06221331 A JPH06221331 A JP H06221331A
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JP
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grease
bearing
hole
reservoir
oil supply
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Application number
JP997893A
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English (en)
Inventor
Akiyoshi Shiraishi
明喜 白石
Junji Yanagi
純二 柳
Seishi Horiuchi
清史 堀内
Haruhisa Fujita
晴久 藤田
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 劣化したグリースを洗浄によって排出できる
ようにした軸受装置を得る。 【構成】 回転軸1を支承する軸受2を保持する軸受箱
17と端蓋13、軸受箱17と端蓋13との軸受2と対向した面
にそれぞれ形成されグリース給油ポケット21を介して給
油されるグリースを貯溜するグリース溜16,19、軸受箱
17に形成されグリース給油ポケット21と連結された給油
穴23、グリース溜19と連結された排出穴25を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軸受部の潤滑剤とし
てグリースが使用される回転機の軸受装置に関し、特に
劣化したグリースを洗浄によって排出するようにした軸
受装置、及び軸受装置の洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は例えば実開昭55−130926
号公報に示された従来の回転機の軸受装置を示す断面
図、図9は図8に示す軸受装置のIX−IX線における
断面図である。各図において、1は回転軸、2は回転軸
1に固着されたころがり軸受(以下軸受と略称する)、
3は軸受2の一端側で回転軸1に固着された油切り、4
は軸受2の他端側で回転軸1に固着された軸受止め、5
は軸受2の外周と固着され油切り3の外周と接触するよ
うに設けられた軸受箱で、油切り3と軸受箱5の一端部
はラビリンス構造で組合わされている。
【0003】6は油切り3と軸受箱5との対向面にそれ
ぞれ凹部を設けて形成された環状の空気溜、7は軸受箱
5の軸受2と対向した面に形成された環状のグリース
溜、8はグリース溜7の一部に固着された一対の仕切り
部材、9は仕切り部材8,8間に形成されたグリース給
油ポケット、10はグリース給油ポケット9と連結して形
成されたグリース給油口、11はグリース給油口10と連結
された給油穴、12は給油穴11に装着された給油パイプ
で、回転機の外部から給油できるように配置されてい
る。13は軸受2の他端側径方向の外周と接触して軸受箱
5にボルト14で取付けられた端蓋で、端部は軸受止め4
とラビリンス構造で組合わされている。15は軸受止め4
と端蓋7との対向面にそれぞれ凹部を設けて形成された
空気溜、16は軸受2の他端と対向した面に形成された環
状のグリース溜である。
【0004】次に動作について説明する。図8及び図9
のように構成された従来の軸受装置は、回転機の製作時
に組立ての段階で、軸受2、グリース給油ポケット9、
及び各グリース溜7,16に新しいグリースが充填され
る。このグリースの充填は、給油パイプ12をグリースポ
ンプ(図示せず)と接続し、回転軸1すなわち軸受2を
回転させながらグリースを給油穴11に注入すると、グリ
ースはグリース給油口10からグリース給油ポケット9に
入り、グリース給油ポケット9から溢れたグリースが軸
受2を経て各グリース溜7,16に行き渡って貯溜されさ
れる。このように、グリースが充填された軸受装置は、
回転軸1に加わる回転荷重を支承し、各グリース溜7,
16に貯溜されたグリースで軸受2が潤滑される。そし
て、回転機の長時間の運転で軸受装置のグリースは劣化
し潤滑性能が低下するので、一定期間運転すると給油パ
イプ6から新しいグリースが補給される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の回転機の軸受装
置は、以上のように給油パイプ12から新しいグリースを
補給するので、軸受装置内には新しいグリースと使用に
よって劣化した旧いグリースとが混在し、グリース溜
7,16に蓄積される。また、グリース補給の回数を重ね
ることによって、グリース溜7,16に劣化したグリース
で充満されてしまうので、数回のグリース補給を行った
後は、軸受装置を分解して洗浄し、新しいグリースと交
換する必要があり、保守に手間がかかり信頼性の確保が
困難であるという問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、劣化したグリースを洗浄によっ
て排出することにより、信頼性を向上できる軸受装置及
び軸受装置の洗浄方法を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる請求項
1による軸受装置は、回転軸を支承する軸受を保持する
軸受箱と端蓋、軸受箱と端蓋との軸受と対向した面にそ
れぞれ形成されグリース給油ポケットを介して給油され
るグリースを貯溜するグリース溜、軸受箱に形成されグ
リース給油ポケットと連結された給油穴、グリース溜と
連結された排出穴を備えたものである。
【0008】また、この発明に係わる請求項2による軸
受装置の洗浄方法は、グリース溜に貯溜されたグリース
が劣化したとき給油穴から洗浄剤またはグリース軟化剤
を注入し、排出穴から劣化したグリースとともに排出す
るようにしたものである。
【0009】また、この発明に係わる請求項3による軸
受装置は、回転軸を支承する軸受を保持する軸受箱と端
蓋、軸受箱と端蓋との軸受と対向した面にそれぞれ形成
されグリース給油ポケットを介して給油されるグリース
を貯溜するグリース溜、軸受箱に形成されグリース給油
ポケットと連結された給油穴、グリース溜と連結された
排出穴、給油穴と接続された加圧装置、排出穴と接続さ
れた真空ポンプを備えたものである。
【0010】また、この発明に係わる請求項4による軸
受装置の洗浄方法は、グリース溜に貯溜されたグリース
が劣化したとき給油穴から洗浄剤またはグリース軟化剤
を注入し、排出穴と接続された真空ポンプで吸引するこ
とにより排出穴から劣化したグリースとともに排出する
ようにしたものである。
【0011】また、この発明に係わる請求項5による軸
受装置の洗浄方法は、グリース溜に貯溜されたグリース
が劣化したとき給油穴から加圧装置を介して洗浄剤また
はグリース軟化剤を注入することにより、排出穴から劣
化したグリースとともに排出するようにしたものであ
る。
【0012】
【作用】この発明の請求項1における軸受装置の給油穴
は、洗浄剤またはグリース軟化剤をグリース溜に注入
し、排出穴はグリース溜内の劣化したグリースとともに
洗浄剤またはグリース軟化剤を外部に排出する。
【0013】また、この発明の請求項2における軸受け
装置の洗浄方法は、給油穴から洗浄剤またはグリース軟
化剤を注入し、排出穴からこの洗浄剤またはグリース軟
化剤とともに劣化したグリースを外部に排出することに
より、グリース溜内を清浄にする。
【0014】また、この発明の請求項3における軸受装
置の加圧装置が接続された給油穴は、洗浄剤またはグリ
ース軟化剤をグリース溜内に注入し、真空ポンプが接続
された排出穴は、グリース溜内の劣化したグリースとと
もに洗浄剤またはグリース軟化剤を外部に排出する。
【0015】また、この発明の請求項4における軸受装
置の洗浄方法は、真空ポンプの吸引により給油穴から洗
浄剤またはグリース軟化剤を注入し、排出穴からこの洗
浄剤またはグリース軟化剤とともに劣化したグリースを
外部に排出することにより、グリース溜を清浄にする。
【0016】また、この発明の請求項5における軸受装
置の洗浄方法は、加圧装置の加圧により給油穴から洗浄
剤またはグリース軟化剤を注入し、排出穴からこの洗浄
剤またはグリース軟化剤とともに劣化したグリースを外
部に排出することにより、グリース溜を清浄にする。
【0017】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1はこの発明の実施例1による回転電機の軸受装
置を示す断面図、図2は図1に示す軸受装置のII−I
I線における断面図である。各図において、1〜4、13
〜16は図8及び図9に示す従来のものと同様のため説明
を省略する。17は軸受2の外周と固着され油切り3の外
周と接触するように設けられた軸受箱で、油切り3と軸
受箱17の一端部はラビリンス構造で組合わされている。
そして軸受箱17には、油切り3と軸受箱17との対向面に
それぞれ凹部を設けて形成された環状の空気溜18、軸受
2と対向した面に形成された環状のグリース溜19、グリ
ース溜19の一部に固着された一対の仕切り部材20、仕切
り部材20,20間に形成されたグリース給油ポケット21、
グリース給油ポケット21と連結して形成されたグリース
給油口22、グリース給油口22と連結された給油穴23、グ
リース給油口22と対称な位置に形成されグリース溜19と
連結された排出口24、排出口24と連結して形成された排
出穴25がそれぞれ形成されている。26は給油穴23に装着
された給油パイプ、27は排出穴25に装着された排出パイ
プである。
【0018】次に動作について説明する。図1及び図2
のように構成された実施例1による軸受装置は、従来と
同様に回転機の組立て段階でグリースが充填され、回転
軸1の回転荷重を支承し、各グリース溜19,16に貯溜さ
れたグリースで軸受2を潤滑する。軸受装置の劣化した
グリースを新しいグリースと交換するときは、給油パイ
プ26から石油系の溶剤からなる洗浄剤、またはトリクロ
ールエタンなどのグリス軟化剤を注入すると、油分が抜
けて固形化したグリースが溶かされ、洗浄剤またはグリ
ース軟化剤は劣化したグリースとともに重力によって排
出口24に集中し、排出穴25,排出パイプ27から外部に排
出される。以上のように軸受装置を洗浄した後、グリー
スを給油パイプ26から給油穴23を介してグリース給油ポ
ケット21に注入すると、このグリース給油ポケット21か
ら各グリース溜19,16にグリースが供給されて貯溜され
軸受2を潤滑する。
【0019】上記のように構成された実施例1によれ
ば、給油パイプ12から洗浄剤を注入し、劣化したグリー
スを洗浄剤またはグリース軟化剤とともに排出口18に集
中させ、排出穴19から外部に排出するので軸受装置の洗
浄を容易に行うことができる。
【0020】実施例2.図3はこの発明の実施例2によ
る回転機の軸受装置を示す断面図である。図において、
1〜4,13〜27は図1及び図2に示す実施例1のものと
同様のため説明を省略する。28は給油パイプ26と接続管
29を介して接続された加圧装置、30は排出パイプ27と接
続管31を介して接続された真空ポンプである。
【0021】上記のように構成された実施例2による回
転電機の軸受装置の洗浄方法について説明する。まず、
グリース溜19,16に貯溜されたグリースが劣化したと
き、給油穴23から加圧装置28を介して所定の圧力で洗浄
剤またはグリース軟化剤を注入し、排出穴25と接続され
た真空ポンプ30により所定の真空度で吸引することによ
って、劣化したグリースとともに強制的に排出する。
【0022】以上のようにしてなされた軸受装置の洗浄
方法によれば、洗浄剤またはグリース軟化剤によって劣
化したグリースを溶かし、加圧装置28と真空ポンプ30と
によって強制的に排出するようにしたので、洗浄の信頼
性を向上するとともに洗浄時間を短縮できる。
【0023】実施例3.上記実施例2においては、加圧
装置28と真空ポンプ30とを用いた場合について説明した
が、例えば、加圧装置28のみを用いて洗浄剤またはグリ
ース軟化剤を加圧注入しても、劣化したグリースを溶か
して洗浄剤またはグリース軟化剤とともに排出すること
ができるので、上記実施例2と同様の効果を発揮する。
【0024】実施例4.上記実施例3においては、加圧
装置28を用いて洗浄剤またはグリース軟化剤を注入して
いるけれども、真空ポンプ30で洗浄剤またはグリース軟
化剤を注入し、劣化したグリースを溶かして洗浄剤また
はグリース軟化剤とともに排出することができるので、
上記各実施例2,3と同様の効果を発揮する。
【0025】実施例5.実施例2においては、加圧装置
28及び真空ポンプ30の圧力及び吸引力について詳細は述
べなかったが、軸受装置を洗浄後、給油パイプ26から新
しいグリースを3Kg/cm2以上の圧力で加圧注入すると
ともに、真空度5×10-3程度で吸引するようにすれり容
易にグリースを充填することができた。
【0026】実施例6.図4はこの発明の実施例6によ
る軸受装置を示す断面図、図5は図4に示す軸受装置の
V−V線における断面図である。各図において、1〜
4,14は図1及び図2に示す実施例1のものと同様のた
め説明を省略する。32は軸受2の外周と固着され油切り
3と接触するように設けられた軸受箱で、油切り3と軸
受箱32の一端部はラビリンス構造で組合わされている。
そして軸受箱32には、油切り3と軸受箱32との対向面に
それぞれ凹部を設けて形成された環状の空気溜33、軸受
2と対向した面に形成された環状のグリース溜34、グリ
ース溜34の一部に固着された一対の仕切り部材35、仕切
り部材35,35間に形成されたグリース給油ポケット36、
グリース給油ポケット36と連結して形成されたグリース
給油口37、グリース給油口37と連結された給油穴38、給
油穴38とほぼ対称な位置に他端から一端に向かって所定
の深さで形成された連結穴39、連結穴39と接続された排
出穴40がそれぞれ形成されている。なお、給油穴38と排
出穴40には、それぞれ給油パイプ41と排出パイプ42とが
装着されている。
【0027】43は軸受2の他端側の外周と接触して軸受
箱32にボルト14で取付けられた端蓋で、端部は軸受止め
4とラビリンス構造で組合わされている。そして端蓋43
には、軸受止め4と端蓋43との対向面のそれぞれに凹部
を設けて形成された環状の空気溜44、軸受2と対向した
面に形成された環状のグリース溜45、空気溜44を連結穴
39と接続する接続穴46、グリース溜45を連結穴39と接続
する接続溝47がそれぞれ形成されている。
【0028】図4及び図5に示すように構成された実施
例6による軸受装置の洗浄は次のように行われる。すな
わち、給油パイプ41を加圧装置(図示せず)と接続し、
所定の圧力で洗浄剤またはグリース軟化剤を注入する
と、軸受2,グリース溜34,45内に貯溜された劣化した
グリースを溶かしながら洗浄し、接続溝46を経て排出穴
40から排出することによって、各グリース溜34,45を洗
浄する。また、真空ポンプ(図示せず)で洗浄剤または
グリース軟化剤を吸引注入しても、劣化したグリースを
溶かして洗浄剤またはグリース軟化剤とともに排出する
ことによって、各グリース溜34,45を洗浄することもで
きる。
【0029】上記のように構成され洗浄される実施例6
によれば、上記各実施例と同様の効果を発揮することは
勿論、加圧装置によって加圧注入された洗浄剤またはグ
リース軟化剤が、グリース溜45から溢れて空気溜44に流
れ込んでも、接続穴46によって連結穴39を介して排出穴
40から排出されるので、ラビリンスから外部に漏れるこ
とが防止される。
【0030】実施例7.図6はこの発明の実施例7によ
る軸受装置を示す断面図である。図において、1〜4,
14,43〜47は図4に示す実施例6のものと同様のため説
明を省略する。48は軸受2の外周と固着され油切り3の
外周と接触するように設けられた軸受箱で、油切り3と
軸受箱48の一端部はラビリンス構造で組合わされてい
る。そして軸受箱48には、油切り3と軸受箱48との対向
面にそれぞれ凹部を設けて形成された環状の空気溜49、
軸受2と対向した面に形成された環状のグリース溜50、
グリース溜50の一部に固着された一対の仕切り部材51、
仕切り部材51,51間に形成されたグリース給油ポケット
52、グリース給油ポケット52と連結されたグリース給油
口53、グリース給油口53と連結された給油穴54、給油穴
54とほぼ対称な所定の位置に他端から一端側を貫通して
形成された連結穴55、連結穴55と接続された排出穴56、
グリース溜50を連結穴55と接続する接続穴57、空気溜49
を連結穴55と接続する接続穴58がそれぞれ形成されてい
る。なお、給油穴54と排出穴56には、給油パイプ59と排
出パイプ60とがそれぞれ装着され、連結穴55の一端を閉
塞する蓋61が取付けられている。
【0031】図6に示すように構成された実施例7によ
る軸受装置は、上記実施例と同様の効果を発揮すること
は勿論、加圧装置によって加圧注入された洗浄剤または
グリース軟化剤が、各グリース溜45,50から溢れて各空
気溜44,49に流れ込んでも、各空気溜44,49と連結穴55
とを接続する各接続穴46,58によって、連結穴55を介し
て排出穴56から排出されるので、両側のラビリンスから
外部に漏れることが防止される。
【0032】実施例8.図7はこの発明の実施例8によ
る軸受装置を示す断面図である。図において、1〜4,
14は第5図及び第6図に示す実施例7のものと同様のた
め説明を省略する。62は軸受2の外周と固着され油切り
3の外周と接触するように設けられた軸受箱で、油切り
3と軸受箱62の一端部はラビリンス構造で組合わされて
いる。そして軸受箱62には、油切り3と軸受箱62との対
向面にそれぞれ凹部を設けて形成された環状の空気溜6
3、軸受2と対向した面に形成された環状のグリース溜6
4、グリース溜64の一部に固着された一対の仕切り部材6
5、仕切り部材65,65間に形成されたグリース給油ポケ
ット66、グリース給油ポケット66と連結されたグリース
給油口67、グリース給油口67と連結された給油穴68、給
油穴68とほぼ対称な所定の位置に他端から一端側を貫通
して形成された連結穴69、連結穴69と接続された排出穴
70、空気溜63を連結穴69と接続する接続穴71、グリース
溜64を接続穴71を介して空気溜63と接続する接続穴72が
それぞれ形成されている。なお、給油穴68と排出穴70に
は、給油パイプ73と排出パイプ74とがそれぞれ装着され
ている。また、貫通穴69の一端は蓋75により閉塞されて
いる。
【0033】76は軸受2の他端側の外周と接触して軸受
箱62にボルト14で取付けられた端蓋で、端部は軸受止め
4とラビリンス構造で組合わされている。そして端蓋76
には、軸受止め4と端蓋76との対向面のそれぞれに凹部
を設けて形成された環状の空気溜77、軸受2と対向した
面に形成された環状のグリース溜78、空気溜77を連結穴
69と接続する接続穴79、グリース溜78を空気溜77と接続
する接続穴80がそれぞれ形成されている。
【0034】図7のように構成された実施例8による軸
受装置は、上記実施例と同様の効果を発揮することは勿
論、加圧装置によって加圧注入された洗浄剤またはグリ
ース軟化剤が、各グリース溜75,79から溢れて各空気溜
63,77に流れ込んでも、各空気溜63,77は重力で洗浄剤
またはグリース軟化剤が集中する部分で、各接続穴71,
79を介して連結穴69とを接続されているので、この連結
穴69を介して排出穴70から排出されるので、両側のラビ
リンスから外部に漏れることを防止するとともに、各空
気溜63,77と各グリース溜64,78との間を、接続穴72,
80を設けるだけで接続することができる。
【0035】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、回転軸を支承する軸受を保持する軸受箱と端蓋、軸
受箱と端蓋との軸受と対向した面にそれぞれ形成されグ
リース給油ポケットを介して供給されるグリースを貯溜
するグリース溜、軸受箱に形成されグリース給油ポケッ
トと連結された給油穴、グリース溜と連結された排出穴
を備え、
【0036】また、この発明の請求項2によれば、グリ
ース溜の貯溜されたグリースが劣化したとき給油穴から
洗浄剤またはグリース軟化剤を注入し、排出穴から劣化
したグリースとともに排出し、
【0037】また、この発明の請求項3によれば、回転
軸を支承する軸受を保持する軸受箱と端蓋、軸受箱と端
蓋との軸受と対向した面にそれぞれ形成されグリース給
油ポケットを介して供給されるグリースを貯溜するグリ
ース溜、軸受箱に形成されグリース給油ポケットと連結
された給油穴、グリース溜と連結された排出穴、給油穴
と接続された加圧装置、排出穴と接続された真空ポンプ
を備え、
【0038】また、この発明の請求項4によれば、グリ
ース溜に貯溜されたグリースが劣化したとき給油穴から
洗浄剤またはグリース軟化剤を注入し、排出穴と接続さ
れた真空ポンプで吸引することにより排出穴から劣化し
たグリースとともに排出し、
【0039】また、この発明の請求項5によれば、グリ
ース溜に貯溜されたグリースが劣化したとき給油穴から
加圧装置を介して洗浄剤またはグリース軟化剤を注入す
ることにより、排出穴から劣化したグリースとともに排
出することにより、容易かつ確実に、劣化したグリース
の洗浄ができ信頼性を向上できる軸受装置及び軸受装置
の洗浄方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による軸受装置を示す断面
図である。
【図2】図1の軸受装置におけるII−II線の断面図
である。
【図3】この発明の実施例2によるの軸受装置を示す断
面図である。
【図4】この発明の実施例6による軸受装置を示す断面
図である。
【図5】図4の軸受装置におけるV−V線の断面図であ
る。
【図6】この発明の実施例7による軸受装置を示す断面
図である。
【図7】この発明の実施例8による軸受装置を示す断面
図である。
【図8】従来の軸受装置を示す断面図である。
【図9】図8の軸受装置におけるIX−IX線の断面図
である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 軸受(ころがり軸受) 13,43,76 端蓋 16,19,34,45,50,64,78 グリース溜 17,32,48,62 軸受箱 21,36,52,64,78 グリース給油ポケット 23,38,54,68 給油穴 25,40,56,70 排出穴 28 加圧装置 30 真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀内 清史 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 藤田 晴久 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を支承する軸受を保持する軸受箱
    と端蓋、上記軸受箱と上記端蓋との上記軸受と対向した
    面にそれぞれ形成されグリース給油ポケットを介して供
    給されるグリースを貯溜するグリース溜、上記軸受箱に
    形成され上記グリース給油ポケットと連結された給油
    穴、上記グリース溜と連結された排出穴を備えたことを
    特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 グリース溜に貯溜されたグリースが劣化
    したとき給油穴から洗浄剤またはグリース軟化剤を注入
    し、排出穴から上記劣化したグリースとともに排出する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の軸受装置の
    洗浄方法。
  3. 【請求項3】 回転軸を支承する軸受を保持する軸受箱
    と端蓋、上記軸受箱と上記端蓋との上記軸受と対向した
    面にそれぞれ形成されグリース給油ポケットを介して供
    給されるグリースを貯溜するグリース溜、上記軸受箱に
    形成され上記グリース給油ポケットと連結された給油
    穴、上記グリース溜と連結された排出穴、上記給油穴と
    接続された加圧装置、上記排出穴と接続された真空ポン
    プを備えたことを特徴とする軸受装置。
  4. 【請求項4】 グリース溜に貯溜されたグリースが劣化
    したとき給油穴から洗浄剤またはグリース軟化剤を注入
    し、排出穴と接続された真空ポンプで吸引することによ
    り上記排出穴から上記劣化したグリースとともに排出す
    るようにしたことを特徴とする請求項3記載の軸受装置
    の洗浄方法。
  5. 【請求項5】 グリース溜に貯溜されたグリースが劣化
    したとき給油穴から加圧装置を介して洗浄剤またはグリ
    ース軟化剤を注入することにより排出穴から上記劣化し
    たグリースとともに排出するようにしたことを特徴とす
    る請求項3記載の軸受装置の洗浄方法。
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