JP6627185B2 - 環状オレフィン系共重合体およびその製造方法 - Google Patents

環状オレフィン系共重合体およびその製造方法 Download PDF

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Description

関連出願との相互参照
本出願は、2016年7月29日付の韓国特許出願第10−2016−0097090号および2017年7月18日付の韓国特許出願第10−2017−0090791号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として含まれる。
本発明は、低誘電特性を有する環状オレフィン系共重合体およびその製造方法に関する。
電子機器の高性能化に伴い、半導体基板、印刷回路基板が用いられる分野で高周波化が求められている。高周波数領域における電気信号の伝送損失は誘電損失と周波数に比例するので、高周波数領域へいくほど伝送損失は増加するが、電子機器の性能、耐久性、生産歩留まりに悪影響を及ぼすことから、これを低減するために、低い誘電率、低い誘電損失特性を有する素材の開発が求められる。
既存の通信、ネットワーク分野では、低誘電素材にポリフェニレンエーテルを適用したりしたものの、プリプレグの破砕によって取り扱い性に問題が発生し、耐熱性もまだ十分でなかった。
これにより、機械的物性が十分でありながらも、低誘電率、低誘電損失特性を有する素材に対する開発が依然として必要である。
本発明は、低誘電率、低誘電損失の低誘電特性を有する環状オレフィン系共重合体を提供する。
また、本発明は、前記環状オレフィン系共重合体の製造方法を提供する。
本発明は、下記化学式1で表される繰り返し単位、化学式2で表される繰り返し単位、および化学式3で表される繰り返し単位を含み、下記化学式1〜3で表される全繰り返し単位に対して、下記化学式1で表される繰り返し単位を15〜60モル%含む、環状オレフィン系共重合体を提供する。
また、本発明は、下記化学式4で表される単量体および化学式5で表される単量体を、10族遷移金属の前触媒、前記前触媒の金属に配位する陰イオン系助触媒、および15族元素を含むリガンドの存在下で重合させる段階;および
前記重合体を過酸化酸と反応させてエポキシ化する段階;を含む、前記環状オレフィン系共重合体の製造方法を提供する。
以下、発明の具体的な実施形態に係る環状オレフィン系共重合体およびその製造方法に関してより詳細に説明する。
発明の一実施形態によれば、下記化学式1で表される繰り返し単位、化学式2で表される繰り返し単位、および化学式3で表される繰り返し単位を含み、下記化学式1〜3で表される全繰り返し単位に対して、下記化学式1で表される繰り返し単位を15〜60モル%含む、環状オレフィン系共重合体が提供される:
[化学式1]
Figure 0006627185
前記化学式1において、
pは、0〜4の整数であり、
〜Rは、それぞれ独立に、水素、または炭素数1〜4のアルキルで置換もしくは非置換のエポキシ基であるか、RとR、RとRからなる群より選択された1つ以上の組み合わせが互いに連結されてエポキシ基を形成してもよく、ただし、R〜Rがすべて水素の場合は除き、
[化学式2]
Figure 0006627185
前記化学式2において、
qは、0〜4の整数であり、
〜Rは、それぞれ独立に、水素、または炭素数1〜4のアルキルで置換もしくは非置換のビニル基であるか、RとR、RとRからなる群より選択された1つ以上の組み合わせが互いに連結されてアルキリデン基を形成してもよく、ただし、R〜Rがすべて水素の場合は除き、
[化学式3]
Figure 0006627185
前記化学式3において、
rおよびmは、それぞれ独立に、0〜4の整数であり、
Rは、それぞれ独立に、水素;ハロゲン;置換もしくは非置換のC1−20アルキル;置換もしくは非置換のC1−20エーテル;置換もしくは非置換のC1−20アルコキシ;または置換もしくは非置換のO、N、Si、およびSのうちの1個以上を含むC2−60ヘテロ環である。
本明細書において、「置換もしくは非置換の」という用語は、ハロゲン基;ヒドロキシ基;およびC3−60シクロアルキル基からなる群より選択された1個以上の置換基で置換もしくは非置換であることを意味する。
本明細書において、ハロゲン基の例としては、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素がある。
また、本明細書において、アルキル基は、直鎖もしくは分枝鎖であってもよく、炭素数は特に限定されないが、1〜20のものが好ましい。アルキル基の具体例としては、メチル、エチル、プロピル、n−プロピル、イソプロピル、ブチル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、1−メチル−ブチル、1−エチル−ブチル、ペンチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、ヘキシル、n−ヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、4−メチル−2−ペンチル、3、3−ジメチルブチル、2−エチルブチル、ヘプチル、n−ヘプチル、1−メチルヘキシル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、オクチル、n−オクチル、tert−オクチル、1−メチルヘプチル、2−エチルヘキシル、2−プロピルペンチル、n−ノニル、2,2−ジメチルヘプチル、1−エチル−プロピル、1,1−ジメチル−プロピル、イソヘキシル、2−メチルペンチル、4−メチルヘキシル、5−メチルヘキシルなどがあるが、これらに限定されない。
本明細書において、ヘテロ環基は、異種元素としてO、N、Si、およびSのうちの1個以上を含むヘテロ環基であって、炭素数は特に限定されないが、炭素数2〜60のものが好ましい。ヘテロ環基の例としては、チオフェン基、フラン基、ピロール基、イミダゾール基、チアゾール基、オキサゾール基、ジオキソラン基、オキサジアゾール基、トリアゾール基、ピリジル基、ビピリジル基、ピリミジル基、トリアジン基、トリアゾール基、アクリジル基、ピリダジン基、ピラジニル基、キノリニル基、キナゾリン基、キノキサリニル基、フタラジニル基、ピリドピリミジニル基、ピリドピラジニル基、ピラジノピラジニル基、イソキノリン基、インドール基、カルバゾール基、ベンゾオキサゾール基、ベンゾイミダゾール基、ベンゾチアゾール基、ベンゾカルバゾール基、ベンゾチオフェン基、ジベンゾチオフェン基、ベンゾフラニル基、フェナントロリン基(phenanthroline)、チアゾリル基、イソオキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、フェノチアジニル基、およびジベンゾフラニル基などがあるが、これらにのみ限定されるものではない。
本発明者らは、低誘電率、低誘電損失特性を有する素材に関する研究を進行させて、エポキシ基を有する繰り返し単位、ビニル基またはエチリデン基を有する繰り返し単位および脂肪族官能基を含む繰り返し単位を所定の比率で含む共重合体が、10GHzでの誘電率が2.6以下と低誘電特性を示すことを、実験を通して確認して、発明を完成した。
より具体的には、前記環状オレフィン系共重合体の化学式1で表される繰り返し単位は、エポキシ基を含むが、前記化学式1で表される繰り返し単位の比率が高くなると、硬化度と接着力の向上効果が現れるが、誘電特性は低下することがある。また、前記ビニル基を含む前記化学式2で表される繰り返し単位の比率が高くなると、低誘電率、低誘電損失特性が良くなりうる。そして、前記脂肪族官能基を含む化学式3で表される繰り返し単位の比率を高めると、製造される共重合体の誘電特性が向上するが、硬化度と樹脂の溶解度が減少することがある。
これにより、前記環状オレフィン系共重合体は、前記化学式1〜3で表される繰り返し単位を適切な比率で調節することが必要であり、前記化学式1〜3で表される全繰り返し単位に対して、化学式1で表される繰り返し単位を15〜60モル%、好ましくは20〜50モル%、さらに好ましくは25〜40モル%含む場合、低誘電率、低誘電損失特性などを示すことができて、好ましい。万一、化学式1で表される繰り返し単位の比率が前記範囲を外れる場合、誘電特性が良くなかったり、接着力、耐久性などの物性が通信、ネットワーク分野に適用するのに不十分でありうる。
そして、前記化学式1で表される繰り返し単位において、R〜Rは、それぞれ独立に、水素、または
Figure 0006627185
で表される官能基であるか、RとR、RとRからなる群より選択された1つ以上の組み合わせが互いに連結されてエポキシ基を形成してもよい。前記化学式において、nは、0〜4の整数であり、Rは、水素、または炭素数1〜4のアルキル基であり、R〜Rがすべて水素の場合は除く。
また、前記化学式2で表される繰り返し単位において、R〜Rは、それぞれ独立に、水素、または
Figure 0006627185
で表される官能基であるか、RとR、RとRからなる群より選択された1つ以上の組み合わせが互いに連結されてアルキリデン基を形成してもよい。前記化学式において、nは、0〜4の整数であり、Rは、水素、または炭素数1〜4のアルキル基であり、R〜Rがすべて水素の場合は除く。
前記化学式3で表される繰り返し単位において、Rは、それぞれ独立に、水素;ハロゲン;置換もしくは非置換のC1−20アルキル;置換もしくは非置換のC1−20エーテル;置換もしくは非置換のC1−20アルコキシ;または置換もしくは非置換のO、N、Si、およびSのうちの1個以上を含むC2−60ヘテロ環であってもよく、好ましくは、置換もしくは非置換のC1−20エーテル、または置換もしくは非置換のO、N、Si、およびSのうちの1個以上を含むC2−60ヘテロ環を使用することができる。
具体的には、前記化学式3において、Rに使用される置換もしくは非置換のC1−20エーテルは、C1−20アルコキシで置換されたC1−20アルキル基であってもよい。前記C1−20アルコキシで置換されたC1−20アルキル基の具体例としては、C1−10アルコキシで置換されたC1−10アルキル基、より具体的には、C1−3アルコキシで置換されたC1−3アルキル基が挙げられる。前記C1−20アルコキシで置換されたC1−20アルキル基の好ましい例としては、メトキシメチル基が挙げられる。
また、前記化学式3において、Rに使用される置換もしくは非置換のO、N、Si、およびSのうちの1個以上を含むC2−60ヘテロ環は、下記化学式7で表される官能基であってもよい。
[化学式7]
Figure 0006627185
前記化学式7において、AおよびAのうちの少なくとも1つ以上は、O、N、Si、またはSであり、残りは、炭素であり、tは、1以上の整数、または1〜5の整数であり、「*」は、同一の炭素原子に結合を形成する。前記化学式7において、「*」が同一の炭素原子に結合を形成することによって、環構造を形成することができる。つまり、前記化学式3において、Rに前記化学式7の官能基が導入される場合、前記化学式3の繰り返し単位は、1つの炭素原子で2個の互いに異なる環が接するスピロ(Spiro)形態の環構造を有することができる。
好ましくは、前記化学式7は、AがOであり、Aは、炭素であり、tは、1であり、「*」は、同一の炭素原子に結合を形成したオキセタン(ocetane)官能基であってもよい。また、前記化学式7は、AおよびAがOであり、tは、2であり、「*」は、同一の炭素原子に結合を形成した1,3−ジオキサン(1,3−dioxane)官能基であってもよい。
また、前記環状オレフィン系共重合体は、約1,000〜100,000g/molの重量平均分子量、好ましくは約1,500〜50,000g/mol、さらに好ましくは約2,500〜10,000g/molの重量平均分子量を有することができる。
前記のように、2,500〜10,000g/molの低分子量の共重合体を製造するためには、触媒構成において有機リガンドとしてバルキーな構造のホスフィンを適用することが好ましい。
前記環状オレフィン系共重合体の重量平均分子量が2,500〜10,000g/molを満足すると、製膜のために他の物質と混合して組成物を製造する場合、過度な粘度上昇を防止して優れた流れ性を確保することができる。具体的には、前記環状オレフィン系共重合体を含む組成物の粘度は、溶媒対比の固形分比率が1を超える条件(固形分/溶媒>1)で40cps〜100cps、または40cps〜80cpsであってもよい。
前記環状オレフィン系共重合体の重量平均分子量が前述した範囲を外れる場合、製膜用組成物の粘度と流れ性が適正水準を満足できず綺麗なコーティング面を得にくく、一定厚さの製膜形成が難しくなることにより、電気的物性の測定時に誤差が発生することがある。
本明細書において、重量平均分子量は、GPC法によって測定したポリスチレン換算の重量平均分子量を意味する。前記GPC法によって測定したポリスチレン換算の重量平均分子量を測定する過程では、通常知られた分析装置と示差屈折検出器(Refractive Index Detector)などの検出器および分析用カラムを用いることができ、通常適用される温度条件、溶媒、流速を適用することができる。前記測定条件の具体例として、30℃の温度、テトラヒドロフラン(Tetrahydrofuran、THF)溶媒、および1mL/minの流速が挙げられる。
一方、前記環状オレフィン系共重合体は、255℃以上、または255℃〜300℃、または268℃以上、または268℃〜300℃、または268℃〜280℃のガラス転移温度を有することができる。前記ガラス転移温度は、DSC測定データなどにより確認することができ、例えば、前記環状オレフィン系共重合体を300℃で5分間維持させ、徐々に常温に冷却させた後、昇温速度10℃/minで再びスキャンして測定する方法などを使用することができる。前記環状オレフィン系共重合体のガラス転移温度は、共重合体の化学構造上の特徴に起因すると見られ、共重合体のガラス転移温度が高いほど、高温でのモジュラスが向上しつつ低いCTE値を有するため、最終的に製造されるCCLまたはPCBの熱的安定性が向上できる。
そして、前記環状オレフィン系共重合体の硬化物は、10GHzで誘電率(Dk)が約2.6以下、好ましくは約2.3〜2.6であってもよい。前記誘電率は、Agilent techのVector network analyzer装置を用いて、10GHzの条件で測定したもので、誘電率値が2.7を超える場合、絶縁特性が良くなく、高周波数領域で伝送損失が増加して、電子機器の性能、耐久性、生産歩留まりに悪影響を及ぼすことがある。
また、前記環状オレフィン系共重合体の硬化物は、10GHzでの誘電損失係数(Df)が約0.007以下、好ましくは0.002〜0.007、さらに好ましくは0.003〜0.007であってもよい。誘電損失係数は、前記誘電率の測定方法と同一の装置および方法で測定したものである。
さらに、前記環状オレフィン系共重合体の硬化物は、銅箔接着強度が0.6kgf/cm以上、または0.6kgf/cm〜1.0kgf/cm、または0.8kgf/cm〜1.0kgf/cmであってもよい。前記銅箔接着強度を測定する方法の例が大きく限定されるものではないが、例えば、前記環状オレフィン系共重合体の硬化物と35μmの厚さの銅箔との間の積層体に対して、幅10mmの長方形状にカッティングした後、ZWICK社の引張強度計を用いて、カッティングした銅箔の端部分をつかんで、基板層から90°の角度、50mm/minの速度で剥がす時にかかる力(剥離強度)を測定することにより算出することができる。
前記環状オレフィン系共重合体の硬化物は、銅箔接着強度が0.6kgf/cm未満と過度に減少する場合、プリプレグと銅箔でCCLを作製時に剥離されやすいので、製品の作製が難しいことがあり、作製をしたとしても信頼性が確保されにくい。
一方、発明の他の実施形態によれば、下記化学式4で表される単量体および化学式5で表される単量体を、10族遷移金属の前触媒、前記前触媒の金属に配位する陰イオン系助触媒、および15族元素を含むリガンドの存在下で重合させる段階;および
前記重合体を過酸化酸と反応させてエポキシ化する段階;を含む、請求項1に記載の環状オレフィン系共重合体の製造方法が提供される:
[化学式4]
Figure 0006627185
前記化学式4において、
qは、0〜4の整数であり、
〜Rは、それぞれ独立に、水素、または炭素数1〜4のアルキルで置換もしくは非置換のビニル基であるか、RとR、RとRからなる群より選択された1つ以上の組み合わせが互いに連結されてアルキリデン基を形成してもよく、ただし、R〜Rがすべて水素の場合は除き、
[化学式5]
Figure 0006627185
前記化学式5において、
rおよびmは、それぞれ独立に、0〜4の整数であり、
Rは、それぞれ独立に、水素;ハロゲン;置換もしくは非置換のC1−20アルキル;置換もしくは非置換のC1−20エーテル;置換もしくは非置換のC1−20アルコキシ;または置換もしくは非置換のO、N、Si、およびSのうちの1個以上を含むC2−60ヘテロ環である。
前述のように、前記方法により製造される環状オレフィン系共重合体は、エポキシ基を有する繰り返し単位、ビニル基またはエチリデン基を含む繰り返し単位、および脂肪族官能基を有する繰り返し単位を所定の比率で含み、低誘電率、低誘電損失特性を有するだけでなく、高い剥離強度を示すことを、実験を通して確認した。
前記化学式5で表される単量体において、Rは、それぞれ独立に、水素;ハロゲン;置換もしくは非置換のC1−20アルキル;置換もしくは非置換のC1−20エーテル;置換もしくは非置換のC1−20アルコキシ;または置換もしくは非置換のO、N、Si、およびSのうちの1個以上を含むC2−60ヘテロ環であってもよく、好ましくは、置換もしくは非置換のC1−20エーテル、または置換もしくは非置換のO、N、Si、およびSのうちの1個以上を含むC2−60ヘテロ環を使用することができる。
具体的には、前記化学式5において、Rに使用される置換もしくは非置換のC1−20エーテルは、C1−20アルコキシで置換されたC1−20アルキル基であってもよい。前記C1−20アルコキシで置換されたC1−20アルキル基の具体例としては、C1−10アルコキシで置換されたC1−10アルキル基、より具体的には、C1−3アルコキシで置換されたC1−3アルキル基が挙げられる。前記C1−20アルコキシで置換されたC1−20アルキル基の好ましい例としては、メトキシメチル基が挙げられる。
また、前記化学式5において、Rに使用される置換もしくは非置換のO、N、Si、およびSのうちの1個以上を含むC2−60ヘテロ環は、下記化学式7で表される官能基であってもよい。
[化学式7]
Figure 0006627185
前記化学式7において、AおよびAのうちの少なくとも1つ以上は、O、N、Si、またはSであり、残りは、炭素であり、tは、1以上の整数、または1〜5の整数であり、「*」は、同一の炭素原子に結合を形成する。前記化学式7において、「*」が同一の炭素原子に結合を形成することによって、環構造を形成することができる。つまり、前記化学式3において、Rに前記化学式7の官能基が導入される場合、前記化学式3の繰り返し単位は、1つの炭素原子で2個の互いに異なる環が接するスピロ(Spiro)形態の環構造を有することができる。
好ましくは、前記化学式7は、AがOであり、Aは、炭素であり、tは、1であり、「*」は、同一の炭素原子に結合を形成したオキセタン(ocetane)官能基であってもよい。また、前記化学式7は、AおよびAがOであり、tは、2であり、「*」は、同一の炭素原子に結合を形成した1,3−ジオキサン(1,3−dioxane)官能基であってもよい。
前記化学式4および5で表される単量体を重合させる段階は、10族遷移金属の前触媒、前記前触媒の金属に配位する陰イオン系助触媒、および15族元素を含むリガンドの存在下で進行するが、前記10族遷移金属の前触媒としては、PdCl(Palladium dichloride)、PdBr(Palladium dibromide)、[(Allyl)Pd(Cl)](Allylpalladiumchloride dimer)、(CHCOPd(Palladium acetate)、[CHCOCH=C(O−)CHPd(Palladium acetylacetonate)、[PdCl(NB)O(CH)]、(dibenzylideneacetone)Pd(Bis(dibenzylideneacetone)palladium)、(dibenzylideneacetone)Pd(Tris(dibenzylideneacetone)dipalladium)、Pd(NO(Palladium nitrate)、およびNiBr(NP(CHからなる群より選択される1種以上を含むことができる。
そして、前記前触媒の金属に弱く配位できる陰イオン系助触媒は、下記化学式6で表される:
[化学式6]
[Cat][Ani]
前記化学式6において、
[Cat]は、水素陽イオン、1族金属の陽イオン、2族金属の陽イオン、遷移金属の陽イオン、および前記陽イオンを含有する有機団からなる群より選択されるいずれか1つであり、
[Ani]は、ボレート(borate)、アルミネート(aluminate)、[SbF]−、[PF]−、[AsF]−、パーフルオロアセテート(perfluoroacetate;[CFCO]−)、パーフルオロプロピオネート(perfluoropropionate;[CCO]−)、パーフルオロブチレート(perfluorobutyrate;[CFCFCFCO]−)、パークロレート(perchlorate;[ClO]−)、パラ−トルエンスルホネート(p−toluenesulfonate;[p−CHSO]−)、[SOCF]−、ボラタベンゼン、およびハロゲンで置換もしくは非置換のカルボランからなる群より選択されるいずれか1つである。
また、前記15族元素を含むリガンドは、電子的安定化能力を有し、遷移金属化合物の有機溶媒に対する溶解度を増加させると同時に、熱的、化学的に活性化させる役割を果たすことができる。前記15族元素を含むリガンドの具体例としては、脂肪族、脂環族、または芳香族ホスフィンまたはホスファイトが挙げられ、好ましくは、(2−ヒドロキシフェニル)ジフェニルホスフィン、トリ(フラン−2−イル)ホスフィン、ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、トリス(2,4−ジ−タート−ブチルフェニル)ホスファイト、トリ(オルト−トリル)ホスフィン、トリ(パラ−トリル)ホスフィン、トリ−1−ナフチルホスフィン、トリブチルホスフィン、テトラフルオロボレート、トリフェニルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリフェニルホスファイト、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、トリブチルホスフィン、トリフェニルホスフィンオキシド、および1,2−(ジフェニルホスフィノ)ブタンからなる群より選択された1種以上を含むことができる。
より好ましくは、低分子量の共重合体製造のためにバルキーな構造を有する(2−ヒドロキシフェニル)ジフェニルホスフィン、トリ(フラン−2−イル)ホスフィン、ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、トリス(2,4−ジ−タート−ブチルフェニル)ホスファイト、トリ(オルト−トリル)ホスフィン、トリ(パラ−トリル)ホスフィン、トリ−1−ナフチルホスフィン、トリブチルホスフィン、テトラフルオロボレートからなる群より選択された1種以上を使用することができる。
そして、前記単量体を重合させる段階は、50〜200℃、または70〜150℃、または90〜140℃、または100〜135℃の温度で重合反応が進行できる。
次に、前記化学式4および5で表される単量体を重合させて製造された重合体を有機過酸化酸と反応させてエポキシ化する段階を進行させる。
この時、前記過酸化酸は、過酸化安息香酸、過酸化酢酸、過酸化ギ酸、過フタル酸、過プロピオン酸、過酪酸、トリフルオロ過酸化酢酸、および過酸化水素からなる群より選択される1種以上を含むことができる。
そして、前記エポキシ化する段階において、重合体と過酸化酸のモル比は、約1:0.1〜1:5、好ましくは約1:0.2〜1:3であってもよい。前記重合体と過酸化酸のモル比率は、製造される環状オレフィン系共重合体の各繰り返し単位の比率に関連するもので、前記モル比で重合体と過酸化酸を反応させる場合、前記一実施形態の化学式1で表される繰り返し単位を15〜60モル%含む環状オレフィン系共重合体を製造することができる。
また、前記エポキシ化する段階は、約50℃以下、好ましくは約0〜40℃の温度で反応が進行できる。
本発明によれば、低誘電率、低誘電損失特性を示して、半導体基板、印刷回路基板などに適用可能な環状オレフィン系共重合体が提供できる。
発明を下記の実施例でより詳細に説明する。ただし、下記の実施例は本発明を例示するものに過ぎず、本発明の内容が下記の実施例によって限定されるものではない。
<実施例および比較例>
実施例1
(段階1)250mlシュレンク(schlenk)フラスコに、5−Ethylidene−2−norbornene22.8gと1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlalene77.2g、xylene250gを投入した。Nでパージングしながら温度を130℃に加熱した。ジクロロメタン6mlにPalladium dichloride(PdCl)0.022g、Trinaphthylphosphine(P(1−nap))0.036g、Silver tetrafluoroborate(AgBF)0.025gを溶かして添加し、16時間、130℃で撹拌しながら反応させた。反応後、前記反応物を過剰のメタノールに投入して白色の重合体沈殿物を得た。この沈殿物をガラス漏斗にろ過して回収した固体を、真空オーブンにて30℃で24時間乾燥して、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5010g/mol、PDI=1.95、収率48%)。
(段階2)前記段階1で得た共重合体20gを60gのMethylenechlorideに溶かした。撹拌しながら温度を0℃に下げ、1.18g mCPBA(meta−Chloroperoxybenzoicacid)をゆっくり滴加した。1時間撹拌後、温度を常温に上げて5時間反応させた。反応後、前記反応物をフィルタした後に得られた反応溶液を過剰のメタノールに投入して白色の固体沈殿物を得た。この沈殿物をガラス漏斗にろ過して回収した固体を、真空オーブンにて30℃で24時間乾燥して、エポキシ転換率が90%かつ、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5300g/mol、PDI=1.95、収率90%)。
実施例2
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene31.5g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlalene68.5g、PdCl 0.022g、P(1−nap) 0.037g、AgBF 0.026gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5015g/mol、PDI=1.95、収率48%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を1.63gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5305g/mol、PDI=1.96、収率89%)。
実施例3
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene27.15g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlaleneの代わりに5−Etoxy−2−norbornene72.9g、PdCl 0.027g、P(1−nap) 0.042g、AgBF 0.029gに変更し、125℃で反応させたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5500g/mol、PDI=2.02、収率51%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を1.40gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5750g/mol、PDI=2.02、収率86%)。
実施例4
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene36.7g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlaleneの代わりに5−Etoxy−2−norbornene63.4g、PdCl 0.027g、P(1−nap) 0.043g、AgBF 0.030gに変更し、125℃で反応させたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5450g/mol、PDI=2.02、収率51%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を1.90gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5800g/mol、PDI=2.02、収率86%)。
実施例5
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene23.7g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlaleneの代わりに5−Butoxy−2−norbornene76.4g、PdCl 0.023g、P(1−nap) 0.037g、AgBF 0.026gに変更し、125℃で反応させたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5800g/mol、PDI=2.00、収率53%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を1.22gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5900g/mol、PDI=2.01、収率85%)。
実施例6
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene32.6g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlaleneの代わりに5−Butoxy−2−norbornene67.5g、PdCl 0.024g、P(1−nap) 0.038g、AgBF 0.026gに変更し、125℃で反応させたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5800g/mol、PDI=2.01、収率52%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を1.68gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5950g/mol、PDI=2.01、収率85%)。
実施例7
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene27.15g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlaleneの代わりに5−(Methoxymethyl)−2−norbornene72.9g、PdCl 0.027g、P(1−nap) 0.042g、AgBF 0.029gに変更し、125℃で反応させたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5700g/mol、PDI=2.00、収率52%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を1.40gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5850g/mol、PDI=2.01、収率86%)。
実施例8
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene36.7g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlaleneの代わりに5−(Methoxymethyl)−2−norbornene63.4g、PdCl 0.027g、P(1−nap) 0.043g、AgBF 0.030gに変更し、125℃で反応させたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5750g/mol、PDI=2.00、収率52%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を1.90gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5900g/mol、PDI=2.00、収率86%)。
実施例9
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene27.4g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlaleneの代わりにSpiro[bicycle[2,2,1]hept−5−ene−2,2'−oxetane]72.6g、PdCl 0.027g、P(1−nap) 0.040g、AgBF 0.029gに変更し、120℃で反応させたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=4500g/mol、PDI=2.10、収率40%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を2.83gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=4700g/mol、PDI=2.11、収率85%)。
実施例10
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene37.0g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlaleneの代わりにSpiro[bicycle[2,2,1]hept−5−ene−2,2'−oxetane]63.0g、PdCl 0.026g、P(1−nap) 0.040g、AgBF 0.028gに変更し、120℃で反応させたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=4400g/mol、PDI=2.08、収率41%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を3.93gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=4650g/mol、PDI=2.09、収率83%)。
実施例11
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene25.3g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−ocahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlaleneの代わりにSpiro[5,5−(1',3'−dioxane)−2−norbornene]74.7g、PdCl 0.025g、P(1−nap) 0.039g、AgBF 0.027gに変更し、120℃で反応させたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5000g/mol、PDI=2.05、収率51%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を1.31gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5300g/mol、PDI=2.07、収率88%)。
実施例12
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene34.5g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−ocahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlaleneの代わりにSpiro[5,5−(1',3'−dioxane)−2−norbornene]65.5g、PdCl 0.026g、P(1−nap) 0.040g、AgBF 0.028gに変更し、120℃で反応させたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5000g/mol、PDI=2.06、収率51%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を1.78gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5300g/mol、PDI=2.06、収率87%)。
実施例13
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene25.3g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlaleneの代わりに2−Norbornene64.7g、PdCl 0.035g、P(1−nap) 0.055g、AgBF 0.038gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=6000g/mol、PDI=2.10、収率55%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を1.83gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=6100g/mol、PDI=2.10、収率90%)。
実施例14
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene46.0g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlaleneの代わりに2−Norbornene54.0g、PdCl 0.034g、P(1−nap) 0.054g、AgBF 0.037gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=6050g/mol、PDI=2.11、収率55%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を2.38gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=6100g/mol、PDI=2.11、収率89%)。
実施例15
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene22.4g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlaleneの代わりに5−n−Hexyl−2−Norbornene77.6g、PdCl 0.022g、P(1−nap) 0.035g、AgBF 0.024gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5950g/mol、PDI=2.10、収率54%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を1.16gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=6050g/mol、PDI=2.11、収率90%)。
実施例16
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene31.0g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlaleneの代わりに5−n−Hexyl−2−Norbornene69.0g、PdCl 0.023g、P(1−nap) 0.036g、AgBF 0.025gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=6000g/mol、PDI=2.10、収率54%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を1.60gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=6100g/mol、PDI=2.10、収率90%)。
実施例17
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene25.6g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlaleneの代わりに5−n−Butyl−2−Norbornene74.5g、PdCl 0.025g、P(1−nap) 0.040g、AgBF 0.028gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5900g/mol、PDI=2.09、収率56%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を1.32gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=6000g/mol、PDI=2.09、収率90%)。
実施例18
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene34.8g、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlaleneの代わりに5−n−Butyl−2−Norbornene65.2g、PdCl 0.026g、P(1−nap) 0.041g、AgBF 0.028gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5900g/mol、PDI=2.10、収率56%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を1.80gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=6000g/mol、PDI=2.10、収率90%)。
実施例19
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5000g/mol、PDI=1.95、収率48%)。
(段階2)実施例1の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5300g/mol、PDI=1.97、収率90%)。
実施例20
(段階1)前記実施例2の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5005g/mol、PDI=1.95、収率47%)。
(段階2)実施例2の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5310g/mol、PDI=1.95、収率90%)。
実施例21
(段階1)前記実施例3の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5410g/mol、PDI=2.01、収率51%)。
(段階2)実施例3の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5650g/mol、PDI=2.01、収率86%)。
実施例22
(段階1)前記実施例4の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5450g/mol、PDI=2.00、収率51%)。
(段階2)実施例4の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5610g/mol、PDI=2.01、収率87%)。
実施例23
(段階1)前記実施例5の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5700g/mol、PDI=2.00、収率51%)。
(段階2)実施例5の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5800g/mol、PDI=2.00、収率87%)。
実施例24
(段階1)前記実施例6の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5720g/mol、PDI=2.00、収率51%)。
(段階2)実施例6の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5810g/mol、PDI=2.00、収率86%)。
実施例25
(段階1)前記実施例7の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5740g/mol、PDI=1.98、収率50%)。
(段階2)実施例7の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5800g/mol、PDI=1.98、収率85%)。
実施例26
(段階1)前記実施例8の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5700g/mol、PDI=1.98、収率51%)。
(段階2)実施例8の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5800g/mol、PDI=1.98、収率86%)。
実施例27
(段階1)前記実施例9の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=4600g/mol、PDI=2.10、収率40%)。
(段階2)実施例9の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=4700g/mol、PDI=2.10、収率82%)。
実施例28
(段階1)前記実施例10の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=4400g/mol、PDI=2.08、収率41%)。
(段階2)実施例10の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=4600g/mol、PDI=2.08、収率83%)。
実施例29
(段階1)前記実施例11の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5100g/mol、PDI=2.05、収率51%)。
(段階2)実施例11の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5250g/mol、PDI=2.06、収率90%)。
実施例30
(段階1)前記実施例12の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5120g/mol、PDI=2.05、収率49%)。
(段階2)実施例12の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5300g/mol、PDI=2.05、収率90%)。
実施例31
(段階1)前記実施例13の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5900g/mol、PDI=2.09、収率54%)。
(段階2)実施例13の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5950g/mol、PDI=2.09、収率89%)。
実施例32
(段階1)前記実施例14の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5870g/mol、PDI=2.08、収率55%)。
(段階2)実施例14の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5940g/mol、PDI=2.08、収率90%)。
実施例33
(段階1)前記実施例15の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=6000g/mol、PDI=2.10、収率53%)。
(段階2)実施例15の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=6040g/mol、PDI=2.10、収率87%)。
実施例34
(段階1)前記実施例16の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=6050g/mol、PDI=2.11、収率53%)。
(段階2)実施例16の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=6100g/mol、PDI=2.11、収率87%)。
実施例35
(段階1)前記実施例17の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5800g/mol、PDI=2.10、収率57%)。
(段階2)実施例17の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5860g/mol、PDI=2.11、収率89%)。
実施例36
(段階1)前記実施例18の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norborneneを用いたことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5840g/mol、PDI=2.09、収率57%)。
(段階2)実施例18の段階2と同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5900g/mol、PDI=2.10、収率90%)。
実施例37
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−(1'−Methylethenyl)−2−norbornene24.8gを用い、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlalene75.2g、PdCl 0.022g、P(1−nap) 0.035g、AgBF 0.024gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5100g/mol、PDI=1.97、収率48%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を1.15gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5300g/mol、PDI=1.99、収率88%)。
実施例38
(段階1)前記実施例1の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−(1'−Methylethenyl)−2−norbornene34.0gを用い、1,2,3,4,4a,5,8,8a−octahydro−2−methyl−1,4:5,8−dimethanonapthlalene66.1g、PdCl 0.022g、P(1−nap) 0.036g、AgBF 0.025gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5150g/mol、PDI=1.97、収率48%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を1.57gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5300g/mol、PDI=1.97、収率88%)。
実施例39
(段階1)前記実施例3の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−(1'−Methylethenyl)−2−norbornene29.4gを用い、5−Ethoxy−2−norbornene70.6g、PdCl 0.026g、P(1−nap) 0.041g、AgBF 0.028gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5300g/mol、PDI=2.00、収率49%)。
(段階2)実施例3の段階2において、mCPBAの含有量を1.36gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5500g/mol、PDI=2.00、収率84%)。
実施例40
(段階1)前記実施例3の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−(1'−Methylethenyl)−2−norbornene39.3gを用い、5−Ethoxy−2−norbornene60.8g、PdCl 0.026g、P(1−nap) 0.041g、AgBF 0.029gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5300g/mol、PDI=1.99、収率48%)。
(段階2)実施例3の段階2において、mCPBAの含有量を1.82gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5520g/mol、PDI=1.99、収率86%)。
実施例41
(段階1)前記実施例5の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−(1'−Methylethenyl)−2−norbornene25.7gを用い、5−Butoxy−2−norbornene74.4g、PdCl 0.023g、P(1−nap) 0.036g、AgBF 0.025gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5600g/mol、PDI=2.00、収率50%)。
(段階2)実施例5の段階2において、mCPBAの含有量を1.19gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5700g/mol、PDI=2.02、収率87%)。
実施例42
(段階1)前記実施例5の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−(1'−Methylethenyl)−2−norbornene35.0gを用い、5−Butoxy−2−norbornene65.0g、PdCl 0.023g、P(1−nap) 0.037g、AgBF 0.025gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5700g/mol、PDI=2.01、収率50%)。
(段階2)実施例5の段階2において、mCPBAの含有量を1.62gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5750g/mol、PDI=2.01、収率86%)。
実施例43
(段階1)前記実施例7の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−(1'−Methylethenyl)−2−norbornene29.4gを用い、5−Methoxymethyl−2−norbornene70.6g、PdCl 0.026g、P(1−nap) 0.041g、AgBF 0.028gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5800g/mol、PDI=2.01、収率51%)。
(段階2)実施例7の段階2において、mCPBAの含有量を1.36gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5850g/mol、PDI=2.02、収率89%)。
実施例44
(段階1)前記実施例7の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−(1'−Methylethenyl)−2−norbornene39.3gを用い、5−Methoxymethyl−2−norbornene60.7g、PdCl 0.026g、P(1−nap) 0.041g、AgBF 0.029gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5800g/mol、PDI=2.00、収率53%)。
(段階2)実施例7の段階2において、mCPBAの含有量を1.82gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5840g/mol、PDI=2.01、収率88%)。
実施例45
(段階1)前記実施例11の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−(1'−Methylethenyl)−2−norbornene27.4gを用い、Spiro[5,5−(1',3'−dioxane)−2−norbornene72.6g、PdCl 0.024g、P(1−nap) 0.038g、AgBF 0.027gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5150g/mol、PDI=2.03、収率52%)。
(段階2)実施例11の段階2において、mCPBAの含有量を1.27gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5300g/mol、PDI=2.03、収率86%)。
実施例46
(段階1)前記実施例11の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−(1'−Methylethenyl)−2−norbornene37.1gを用い、Spiro[5,5−(1',3'−dioxane)−2−norbornene63.1g、PdCl 0.025g、P(1−nap) 0.039g、AgBF 0.027gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5100g/mol、PDI=2.05、収率51%)。
(段階2)実施例11の段階2において、mCPBAの含有量を1.72gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5300g/mol、PDI=2.05、収率88%)。
実施例47
(段階1)前記実施例13の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−(1'−Methylethenyl)−2−norbornene37.9gを用い、2−norbornene62.1g、PdCl 0.033g、P(1−nap) 0.053g、AgBF 0.037gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5900g/mol、PDI=2.12、収率52%)。
(段階2)実施例13の段階2において、mCPBAの含有量を1.76gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=6000g/mol、PDI=2.12、収率84%)。
実施例48
(段階1)前記実施例13の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−(1'−Methylethenyl)−2−norbornene48.8gを用い、2−norbornene51.3g、PdCl 0.032g、P(1−nap) 0.051g、AgBF 0.035gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5800g/mol、PDI=2.13、収率51%)。
(段階2)実施例13の段階2において、mCPBAの含有量を2.26gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5850g/mol、PDI=2.14、収率84%)。
実施例49
(段階1)前記実施例15の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−(1'−Methylethenyl)−2−norbornene24.4gを用い、5−n−Hexyl−2−norbornene75.6g、PdCl 0.022g、P(1−nap) 0.034g、AgBF 0.024gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=6000g/mol、PDI=2.10、収率52%)。
(段階2)実施例15の段階2において、mCPBAの含有量を1.13gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=6100g/mol、PDI=2.10、収率88%)。
実施例50
(段階1)前記実施例15の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−(1'−Methylethenyl)−2−norbornene33.4gを用い、5−n−Hexyl−2−norbornene66.7g、PdCl 0.022g、P(1−nap) 0.035g、AgBF 0.024gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=6000g/mol、PDI=2.11、収率52%)。
(段階2)実施例15の段階2において、mCPBAの含有量を1.15gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=6050g/mol、PDI=2.11、収率86%)。
実施例51
(段階1)前記実施例17の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−(1'−Methylethenyl)−2−norbornene27.7gを用い、5−n−butyl−2−norbornene72.3g、PdCl 0.024g、P(1−nap) 0.039g、AgBF 0.027gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3:7の共重合体を得た(Mw=5800g/mol、PDI=2.10、収率54%)。
(段階2)実施例17の段階2において、mCPBAの含有量を1.28gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が2.7:0.3:7の共重合体を得た(Mw=5850g/mol、PDI=2.11、収率85%)。
実施例52
(段階1)前記実施例17の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−(1'−Methylethenyl)−2−norbornene37.3gを用い、5−n−butyl−2−norbornene62.7g、PdCl 0.025g、P(1−nap) 0.039g、AgBF 0.027gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が4:6の共重合体を得た(Mw=5800g/mol、PDI=2.10、収率56%)。
(段階2)実施例17の段階2において、mCPBAの含有量を1.73gに変更したことを除けば、同様の方法により、化学式1の繰り返し単位:化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が3.6:0.4:6の共重合体を得た(Mw=5900g/mol、PDI=2.10、収率88%)。
比較例1
(段階1)前記実施例13の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norbornene83.7gを用い、2−norbornene16.4g、Xylene300g、PdCl 0.031g、P(1−nap) 0.049g、AgBF 0.034gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、5−Vinyl−2−norbornene:2−norborneneの繰り返し単位のモル比率が8:2の共重合体を得た(Mw=3000g/mol、PDI=2.05、収率40%)。
(段階2)実施例13の段階2において、mCPBAの含有量を4.52gに変更したことを除けば、同様の方法により、エポキシ転換率が94%の共重合体を得た(Mw=3250g/mol、PDI=2.05、収率88%)。
比較例2
(段階1)250mlシュレンク(schlenk)フラスコに、5−Vinyl−2−norbornene74.9g、2−norbornene25.2g、xylene250gを投入した。Nでパージングしながら温度を130℃に加熱した。ジクロロメタン6mlにPalladium dichloride(PdCl)0.032g、Tricyclohexylphosphine(P(Cy))0.050g、Silver tetrafluoroborate(AgBF)0.035gを溶かして添加し、16時間、130℃で撹拌しながら反応させた。反応後、前記反応物を過剰のメタノールに投入して白色の重合体沈殿物を得た。この沈殿物をガラス漏斗にろ過して回収した固体を、真空オーブンにて30℃で24時間乾燥して、5−Vinyl−2−norbornene:2−norborneneの繰り返し単位のモル比率が7:3の共重合体を得た(Mw=5500g/mol、PDI=2.00、収率60%)。
(段階2)実施例1の段階2において、mCPBAの含有量を4.30gに変更したことを除けば、同様の方法により、エポキシ転換率が100%の共重合体を得た(Mw=5650g/mol、PDI=2.50、収率88%)。
比較例3
(段階1)前記実施例13の段階1において、5−Ethylidene−2−norbornene92.0gと2−norbornene8.0g、Xylene150g、PdCl 0.030g、P(Cy) 0.048g、AgBF 0.033gに含有量変更し80℃で反応させたことを除けば、同様の方法により、5−Ethylidene−2−norbornene:2−norborneneの繰り返し単位のモル比率が9:1の共重合体を得た(Mw=24000g/mol、PDI=3.00、収率76%)。
(段階2)実施例13の段階2において、mCPBAの含有量を4.30gに変更したことを除けば、同様の方法により、エポキシ転換率が90%の共重合体を得た(Mw=24500g/mol、PDI=3.00、収率90%)。
比較例4
(段階1)前記実施例7の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norbornene8.81g、5−(Methoxymethyl)−2−norbornene91.2g、Xylene300g、PdCl 0.031g、P(1−nap) 0.049g、AgBF 0.034gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が1:9の共重合体を得た(Mw=5000g/mol、PDI=2.05、収率40%)。
(段階2)実施例7の段階2において、mCPBAの含有量を0.5gに変更したことを除けば、同様の方法により、エポキシ転換率が54%の共重合体を得た(Mw=5100g/mol、PDI=2.05、収率88%)。
比較例5
(段階1)前記実施例7の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norbornene67.0g、5−(Methoxymethyl)−2−norbornene33.0g、Xylene300g、PdCl 0.031g、P(1−nap) 0.049g、AgBF 0.034gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が7:3の共重合体を得た(Mw=5100g/mol、PDI=2.05、収率42%)。
(段階2)実施例7の段階2において、mCPBAの含有量を7.2gに変更したことを除けば、同様の方法により、エポキシ転換率が95%の共重合体を得た(Mw=5100g/mol、PDI=2.05、収率88%)。
比較例6
(段階1)前記実施例7の段階1において、5−Ethylidene−2−norborneneの代わりに5−Vinyl−2−norbornene88.7g、5−(Methoxymethyl)−2−norbornene11.3g、Xylene300g、PdCl 0.032g、P(1−nap) 0.050g、AgBF 0.035gに含有量変更したことを除けば、同様の方法により、化学式2の繰り返し単位:化学式3の繰り返し単位のモル比率が9:1の共重合体を得た(Mw=5100g/mol、PDI=2.05、収率45%)。
(段階2)実施例7の段階2において、mCPBAの含有量を7.2gに変更したことを除けば、同様の方法により、エポキシ転換率が97%の共重合体を得た(Mw=5350g/mol、PDI=2.06、収率90%)。
<実験例>
実施例および比較例で製造した環状オレフィン系共重合体40g、シアネートエステル樹脂(Nanozine−375、Nanokor)60gと開始剤(Dicumyl peroxide、Sigma−aldrich)0.4gを、cyclohexanone溶媒に固形分が50%となるように溶かして、ワニスを作製した。
無機充填剤(SC2050−HMN、Admatechs)50gと溶媒cyclohexanonoe21gをボールミル容器に入れて、2時間ボールミルをして無機充填剤を分散させた後、これをすでに作製しておいたワニスと共にミキシングして、スラリーを製造した。このように製造されたスラリーをガラス繊維(L−1067、UNITIKA)に含浸させた後、熱風乾燥させて、プリプレグを製造した。製造されたプリプレグ2枚を積層した後、両面に厚さ35μmの銅箔を置いて積層した後、プレスを用いて、220℃、90分間加熱、加圧して、厚さ170μmの回路基板を製造した。各製造例および比較製造例で使用した環状オレフィン系共重合体は下記表1に記載した。
Figure 0006627185
そして、前記製造した基板で樹脂組成物のガラス転移温度(Tg)、銅箔接着力、誘電率および誘電損失係数を測定した。
ガラス転移温度は、TA instruments社のDSCを用いて測定し、試験片の銅箔接着強度は90°の剥離強度として測定された。具体的には、前記剥離強度は35μmの厚さの銅箔と基板が順次に形成された積層体サンプルを準備し、物理的刺激として前記積層体サンプルを幅10mmの長方形状にカッティングした後、ZWICK社の引張強度計を用いて、カッティングした銅箔の端部分をつかんで、基板層から90°の角度、50mm/minの速度で剥がす時にかかる力(剥離強度)を測定することにより算出することができる。
また、試験片の誘電率(Dk)と誘電損失係数(Df)は、Vector network analyzer(agilent tech社)装置を用いて、10GHzの条件で測定した。そして、各成分の含有量と、すでに知られた誘電率値を用いて、実施例および比較例の環状オレフィン系共重合体の単独誘電率値を計算した。
前記測定結果は、下記表2〜表5にまとめて示した。
Figure 0006627185
Figure 0006627185
Figure 0006627185
Figure 0006627185
本発明のエポキシ基を含む繰り返し単位、ビニル基またはエチリデン基を含む繰り返し単位、および脂肪族官能基を含む繰り返し単位を含む環状オレフィン系共重合体は、単独誘電率が2.6以下かつ、誘電損失係数が0.007以下で、非常に優れた低誘電特性を示す。絶縁層に使用されるプリプレグの場合、誘電率と誘電損失係数値が低いほど特性に優れ、高いほど絶縁特性が良くなく、高周波数領域で伝送損失が増加して、電子機器の性能、耐久性、生産歩留まりに悪影響を及ぼすことがある。
また、前記環状オレフィン系共重合体は、0.6kgf/cm以上の高い銅箔接着強度を示すことを、前記実験例から確認することができる。銅箔接着強度は0.6kgf/cm未満の場合、プリプレグと銅箔でCCLを作製時に剥離されやすいので、製品の作製が難しいことがあり、作製をしたとしても信頼性が確保されにくい。
ただし、前記3種の繰り返し単位をすべて含まなかったり、エポキシ基を含む繰り返し単位が前記比率を外れるなどの場合には、誘電特性、ガラス転移温度または接着強度が低下することがある。
特に、前記製造例5〜8で使用される実施例25〜28の環状オレフィン系共重合体は、エーテル官能基またはヘテロ環官能基を含む繰り返し単位を含有することによって、268℃以上の高いガラス転移温度、0.80kgf/cm以上の高い銅箔接着強度を有しながらも、優れた誘電特性を満足することを確認することができた。このように、特定の官能基を含むことによって、低誘電特性を維持しつつ、顕著に高い銅箔接着強度を実現できることを確認した。
一方、分子量に応じた粘度を比較するために、製造例5〜8で得られたワニスに対して、Toki社のTV−25粘度計で測定した粘度を下記表6に示した。
Figure 0006627185
前記表6に示されるように、製造例5〜8で得られたワニスは、分子量が2,500g/mol〜10,000g/molの環状オレフィン系共重合体を含み、1000cps以下の低い粘度を維持可能で、プリプレグの作製が容易であるという利点がある。

Claims (9)

  1. 下記化学式1で表される繰り返し単位、化学式2で表される繰り返し単位、および化学式3で表される繰り返し単位を含み、下記化学式1〜3で表される全繰り返し単位に対して、下記化学式1で表される繰り返し単位を15モル%〜60モル%含む、環状オレフィン系共重合体:
    [化学式1]
    Figure 0006627185
    前記化学式1において、
    pは、0〜4の整数であり、
    〜Rは、それぞれ独立に、水素、または炭素数1〜4のアルキルで置換もしくは非置換のエポキシ基であるか、RとR、RとRからなる群より選択された1つ以上の組み合わせが互いに連結されてエポキシ基を形成してもよく、ただし、R〜Rがすべて水素の場合は除き、
    [化学式2]
    Figure 0006627185
    前記化学式2において、
    qは、0〜4の整数であり、
    〜Rは、それぞれ独立に、水素、または炭素数1〜4のアルキルで置換もしくは非置換のビニル基であるか、RとR、RとRからなる群より選択された1つ以上の組み合わせが互いに連結されてアルキリデン基を形成してもよく、ただし、R〜Rがすべて水素の場合は除き、
    [化学式3]
    Figure 0006627185
    前記化学式3において、
    0〜4の整数であり、mは0〜2の整数であり、
    前記化学式3において、Rは、下記化学式7で表される官能基である。
    [化学式7]
    Figure 0006627185
    前記化学式7において、
    およびA のうちの少なくとも1つ以上は、O、N、Si、またはSであり、残りは、炭素であり、
    tは、1以上の整数であり、
    「*」は、同一の炭素原子に結合を形成する。
  2. 重量平均分子量(GPC測定)が2,500〜10,000g/molである、請求項1に記載の環状オレフィン系共重合体。
  3. 前記化学式3において、Rは非置換のO、N、Si、およびSのうちの1個以上を含むC2−60ヘテロ環である、請求項1又は2に記載の環状オレフィン系共重合体。
  4. 前記環状オレフィン系共重合体の硬化物は、銅箔接着強度が0.6kgf/cm以上である、請求項1から3のいずれか1項に記載の環状オレフィン系共重合体。
  5. 前記環状オレフィン系共重合体の硬化物は、10GHzで誘電率が2.6以下である、請求項1から4のいずれか1項に記載の環状オレフィン系共重合体。
  6. 前記環状オレフィン系共重合体の硬化物は、10GHzで0.007以下の誘電損失係数を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の環状オレフィン系共重合体。
  7. 下記化学式4で表される単量体および化学式5で表される単量体を、10族遷移金属の前触媒、前記前触媒の金属に配位する陰イオン系助触媒、および15族元素を含むリガンドの存在下で重合させる段階;および
    前記重合体を過酸化酸と反応させてエポキシ化する段階;を含
    前記10族遷移金属の前触媒は、PdCl (Palladium dichloride)、PdBr (Palladium dibromide)[(Allyl)Pd(Cl)] (Allylpalladiumchloride dimer)、(CH CO Pd(Palladium acetate)、[CH COCH=C(O−)CH Pd(Palladium acetylacetonate)、[PdCl(NB)O(CH )] 、(dibenzylideneacetone) Pd(Bis(dibenzylideneacetone)palladium)、(dibenzylideneacetone) Pd (Tris(dibenzylideneacetone)dipalladium)、Pd(NO (Palladium nitrate)、およびNiBr(NP(CH からなる群より選択される1種以上を含み、
    前記15族元素を含むリガンドは、(2−ヒドロキシフェニル)ジフェニルホスフィン、トリ(フラン−2−イル)ホスフィン、ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、トリス(2,4−ジ−タート−ブチルフェニル)ホスファイト、トリ(オルト−トリル)ホスフィン、トリ(パラ−トリル)ホスフィン、トリ−1−ナフチルホスフィン、トリブチルホスフィン、テトラフルオロボレート、トリフェニルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリフェニルホスファイト、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、トリブチルホスフィン、トリフェニルホスフィンオキシド、および1,2−(ジフェニルホスフィノ)ブタンからなる群より選択される1種以上を含み、
    前記陰イオン系助触媒は、[Cat][Ani]で表され、
    ここで、[Cat]は、水素陽イオン、1族金属の陽イオン、2族金属の陽イオン、遷移金属の陽イオン、および前記陽イオンを含有する有機団からなる群より選択されるいずれか1つであり、
    [Ani]は、ボレート(borate)、アルミネート(aluminate)、[SbF ]−、[PF ]−、[AsF ]−、パーフルオロアセテート(perfluoroacetate;[CF CO ]−)、パーフルオロプロピオネート(perfluoropropionate;[C CO ]−)、パーフルオロブチレート(perfluorobutyrate;[CF CF CF CO ]−)、パークロレート(perchlorate;[ClO ]−)、パラ−トルエンスルホネート(p−toluenesulfonate;[p−CH SO ]−)、[SO CF ]−、ボラタベンゼン、およびハロゲンで置換もしくは非置換のカルボランからなる群より選択されるいずれか1つである、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の環状オレフィン系共重合体の製造方法:
    [化学式4]
    Figure 0006627185
    前記化学式4において、
    qは、0〜4の整数であり、
    〜Rは、それぞれ独立に、水素、または炭素数1〜4のアルキルで置換もしくは非置換のビニル基であるか、RとR、RとRからなる群より選択された1つ以上の組み合わせが互いに連結されてアルキリデン基を形成してもよく、ただし、R〜Rがすべて水素の場合は除き、
    [化学式5]
    Figure 0006627185
    前記化学式5において、
    0〜4の整数であり、mは0〜2の整数であり、
    前記化学式5において、Rは、下記化学式7で表される官能基であり、
    [化学式7]
    Figure 0006627185
    前記化学式7において、
    およびA のうちの少なくとも1つ以上は、O、N、Si、またはSであり、残りは、炭素であり、
    tは、1以上の整数であり、
    「*」は、同一の炭素原子に結合を形成する。
  8. 前記過酸化酸は、過酸化安息香酸、過酸化酢酸、過酸化ギ酸、過フタル酸、過プロピオン酸、過酪酸、トリフルオロ過酸化酢酸、および過酸化水素からなる群より選択される1種以上を含む、請求項に記載の環状オレフィン系共重合体の製造方法。
  9. 前記エポキシ化する段階において、重合体と有機過酸化酸のモル比は、1:0.1〜1:5である、請求項7又は8に記載の環状オレフィン系共重合体の製造方法。
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