JP6626806B2 - 筆記構造 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の筆記用紙では、筆記面にアクリルモノマーとオリゴマーなどのいわゆるアクリル系のプラスチック材料がコーティングされている。このようなアクリル系材料からなる筆記面を有する筆記用紙では、筆記具で文字等を筆記してから長時間経過すると、イレーサで拭き取っても、筆記具のインクが筆記面に残る「消し残り」が発生することがある。このような消し残りが積み重なると、やがて筆記面が汚れたようになり、筆記した文字の判読性が低下する。また、このような筆記面を複写したプリントでは、後に読み返したときに記載内容の判別ができなくなることがある。また、筆記面が汚れることでその美観が低下し、使用者に違和感を与える懸念もある。このことから、発明者は従来の筆記用紙には消し残りを少なくして「消去性」を向上する観点で改善する余地があることを認識した。
本発明の別の態様の筆記構造は、セロファンフィルムからなり繰り返し筆記可能なセロファン筆記部が植物由来の紙シートの一方の面に接着剤で接着され、別のセロファンフィルムが前記植物由来の紙シートの他方の面に接着される。
上述のセロファン筆記部および別のセロファンフィルムの厚さは、18μm〜25μmであり、紙シートの厚さより薄く、接着剤の厚さより厚くてもよい。
上述のセロファン筆記部は、水性接着剤によって紙シートに接着されてもよい。
上述の紙シートの一方の面には、セロファン筆記部が接着されていない第1部分が形成されるとともに、谷折りされた谷折部が形成され、谷折部には、第1部分が形成されてもよい。
上述のセロファン筆記部は、有色で、不透明または半透明であってもよい。
本発明に係る第1実施形態は筆記シートである。図1は、第1実施形態に係る筆記シート100を示す平面図である。図1は内部構造を示すために一部を破断して示す。筆記シート100は、文字や図などを繰り返し筆記可能な筆記構造を有するシート状の材である。筆記シート100は、セロファンフィルムからなる筆記部であって、繰り返し筆記可能なセロファン筆記部104を備える。特に、筆記シート100は、基材であるベースシート102にセロファンフィルムからなるセロファン筆記部104が設けられる。筆記シート100は、ベースシート102と、接合層106と、セロファン筆記部104と、を主に含む。セロファン筆記部104は接合層106を介してベースシート102に貼設される。
ベースシート102は、セロファン筆記部104を支持する基材である。特に、ベースシート102は表面が白色または有色のシート材である。セロファン筆記部104はその一方の面(裏面)がベースシート102に貼設される。ベースシート102は、セロファン筆記部104にある程度の剛性と、所定の背景色や下地表示を付与する。ベースシート102は、紙または板紙などの植物由来の素材、コルクなどの木材由来の素材、樹脂(発泡樹脂を含む)あるいは金属などの種々の素材から形成することができる。実施形態のベースシート102は、少なくともセロファン筆記部104を支持する部分は植物由来の素材である紙パルプから形成される板紙である。ベースシート102は、厚さ寸法が縦方向寸法(Y軸方向寸法)や横方向寸法(X軸方向寸法)よりも小さい。ベースシート102は、様々な厚さの素材を使用することができるが、実施形態のベースシート102は、一例として0.4mm(360g/平方メートル)の紙製のシートが用いられる。このようなベースシートを使用することで筆記シート100は薄く軽量になり、人の手によって容易に変形可能な程度の可撓性を備え、広い用途に適用できる。
セロファン筆記部104は、セロファンフィルムから形成される。セロファン筆記部104の厚さは、ベースシート102の厚さより小さくされる。セロファン筆記部104に使用するセロファンフィルムの厚さは、一例として、18μm(26g/平方メートル)〜25μm(36g/平方メートル)であってもよい。セロファン筆記部104の筆記面には所定の凹凸が設けられてもよい。
接合層106は、ベースシート102にセロファン筆記部104を密着させるための接合手段である。接合層106は、ベースシート102にセロファン筆記部104を密着させうる手段であれば構成に特別な制限はない。接合層106は、例えば水性接着剤を使用することができる。この接着剤は、代表例として、主成分としてエチレン−酢酸ビニル共重合タイプの接着剤を含んでもよい。接合層106の厚さは、セロファン筆記部104の厚さより小さくされる。接合層106の厚さは、一例として、1μm〜5μmであってもよい。セロファン筆記部104は、ベースシート102に塗布された接合層106に重ねられた状態にて、加熱しながら厚さ方向に圧力を加えることで、ベースシート102に固着されてもよい。
筆記シート100は、所定の大きさに加工して画用紙、POP広告用紙あるいはプライスカードに適用できる。消去性が良好であるため、繰り返し使用してもインクの消し残りが少なく、耐久性を改善することができる。同様に、筆記シート100は、机、棚、パーテーションなどの家具に貼設されてもよい。筆記シート100は筆記シート付き家具に適用できる。筆記シート100は、メジャー・定規、デスクマット、マウスパッドなどの文具に貼設されてもよい。筆記シート100は筆記シート付き文具に適用できる。筆記シート100は、団扇や扇子などに貼設されてもよい。筆記シート100は筆記シート付きの団扇や扇子に適用できる。筆記シート100は、付箋、インデックス、クリップ、背表紙に適用できる。これらは繰り返しメモを筆記することができる。なお、これらに適用する場合に、ベースシート102を備えることは必須ではなく、セロファン筆記部104はこれらの適用例に直接貼設されてもよい。
本発明に係る第2実施形態は掲示用シートである。図3は、第2実施形態に係る掲示用シート110を示す平面図である。図3は内部構造を示すために一部を破断して示す。掲示用シート110は、一例として、カレンダーやポスターに適用することができる。掲示用シート110は、その所定の領域に繰り返し筆記可能な筆記面が形成される。この筆記面には、例えば連絡事項などの情報を一時的に筆記することができ、使用後は消去して繰り返し筆記することができる。
本発明に係る第3実施形態は筆記ボードである。図4は、第3実施形態に係る筆記ボード120を示す斜視図である。図4は内部構造を示すために一部を破断して示す。筆記ボード120は文字や図などを繰り返し筆記可能な板状の材である。筆記ボード120は繰り返し筆記可能なホワイトボードに適用できる。筆記ボード120は、基材であるボード121の筆記領域121aにセロファンフィルムからなるセロファン筆記部104が設けられる。筆記ボード120は、基材であるボード121と、セロファン筆記部104と、接合層106と、を主に含む。セロファン筆記部104は、接合層106を介してボード121に貼設される。セロファン筆記部104の筆記面にセロファンフィルムが露出している。筆記ボード120の周縁には必要に応じて枠が設けられてもよい。
本発明に係る第4実施形態は室内空間を間仕切りする壁板である。図5は、第4実施形態に係る壁板113を示す斜視図である。図5は内部構造を示すために一部を破断して示す。壁板113は、一例として、展示会のブースを区画する間仕切り壁などの壁体の一部または全部に適用できる。壁板113は、その所定の領域に繰り返し筆記可能な筆記面が形成される。この筆記面には、例えば連絡事項などのブースに関する情報を一時的に筆記することができ、使用後は消去して繰り返し筆記することができる。壁板113は、基材であるベースボード118の筆記領域118aにセロファンフィルムからなるセロファン筆記部104が設けられる。
本発明に係る第5実施形態は冊子である。図6は、第5実施形態に係る冊子130の斜視図である。図6は内部構造を示すために一部を破断して示す。冊子130は、例えば手帳、ノートあるいは書籍などであってもよい。冊子130は、絵本などの玩具や教材、携帯タイプのホワイトボードなどの文房具にも適用できる。この実施形態の冊子130はノートである。冊子130は綴じられて冊子を構成する複数のシート132を含む。冊子130は、基材である冊子130を構成する複数のシート132の少なくとも一つの筆記領域132aにセロファンフィルムからなるセロファン筆記部104が設けられる。冊子130は、複数のシート132と、セロファン筆記部104と、接合層106と、を主に含む。セロファン筆記部104は、接合層106を介して複数のシート132の少なくとも一つの全部または一部に貼設される。セロファン筆記部104の筆記面にセロファンフィルムが露出している。
本発明に係る第6実施形態は内部に収容空間が設けられる収容器具である。図7は、第6実施形態に係る収容器具114を示す斜視図である。図7は内部構造を示すために一部を破断して示す。収容器具114は、一例として、コンテナ、詰め替え用の筐体、間仕切り箱などに適用することができる。収容器具114は複数のボード115によって画定された箱形状を有する。収容器具114は、基材であるボード115の筆記領域115aにセロファンフィルムからなるセロファン筆記部104が設けられる。収容器具114は、複数のボード115と、接合層106と、セロファン筆記部104と、を主に含む。複数のボード115それぞれは段ボール、板紙、樹脂板あるいは金属板から形成されてもよい。
本発明に係る第7実施形態は家電機器などの筆記シート付きの機器である。図8は、第7実施形態に係る電気機器116を示す斜視図である。図8は内部構造を示すために一部を破断して示す。電気機器116は、一例として、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、パーソナルコンピュータなどに適用することができる。図8は、筆記シート付き機器の一例として電気機器116が電気冷蔵庫である例を示す。電気機器116は、基材である電気機器116を構成する壁部117の少なくとも一つの筆記領域117aにセロファンフィルムからなるセロファン筆記部104が設けられる。セロファン筆記部104には、電気機器116に内蔵した内蔵物に関する日付や数量の情報などを一時的にメモすることができる。この情報が変化したら、消去して繰り返し筆記することができる。また、セロファン筆記部104には、料理のレシピの一部または全部を一時的にメモすることができる。
第1〜第7実施形態では、セロファン筆記部が基材の一方の面に貼設される例について説明したが、これに限定されない。セロファン筆記部は基材の両面に貼設されてもよい。この場合、両面を筆記面として使用可能で、筆記可能範囲を拡大することができる。また、基材の両面にフィルムが積層されるから筆記シートの反りを緩和することができる。
第1〜第7実施形態では、セロファン筆記部104が平坦である場合について説明したが、これに限定されない。セロファン筆記部は基材の表面形状に沿って曲面形状を有してもよい。
第6実施形態では、収容器具114が箱形状を有する例について説明したが、これに限定されない。セロファン筆記部104を具備する収容器具114は種々の形状であってもよく、例えば、筒状、袋状あるいは封筒状であってもよい。
第1〜第7の実施形態では、セロファン筆記部104が基材に貼設される例について説明したが、これに限定されない。セロファン筆記部104は基材から浮いた状態で支持されてもよい。例えば、基材の表面をセロファン筆記部104が相対移動可能に支持される構成であってもよい。この場合、筆記具の筆圧によってセロファン筆記部104が基材に押し付けられ、セロファン筆記部104に剛性と下地表示を付与するようにしてもよい。なお、セロファン筆記部104自身が所望の剛性を備える場合には、基材を備えない構成も可能である。
Claims (3)
- 紙シートの一方の面に接着剤で接着された当該紙シートより薄いセロファンフィルムを備える繰り返し筆記可能なセロファン筆記部を有し、
前記紙シートの他方の面に別のセロファンフィルムが接着されていることを特徴とする筆記構造。 - 植物由来の紙シートの一方の面に接着剤で接着された当該紙シートより薄いセロファンフィルムからなり繰り返し筆記可能なセロファン筆記部を有し、前記紙シートの他方の面に別のセロファンフィルムが接着されており、
前記セロファン筆記部の筆記面は、筆記してから3日後の消去性が筆記当日の消去性と同等水準を維持するように構成され、
本筆記構造は全体として生分解性を有することを特徴とする筆記構造。 - 前記セロファン筆記部および前記別のセロファンフィルムの厚さは、18μm〜25μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の筆記構造。
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